コルチカム(colchicum・イヌサフラン) ~過ぎ去った時の香り~
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- 2021/09/30(Thu) -
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![]() コルチカムが3輪。 山茶花の下にある。 やさしい藤桃色と形。 惹かれる。 秋言葉が出てきそう。 その中にイチモンジセセリがいる。 「コルチカムは蓮の花に似てますね」と言った人がいた。 秋澄むや藤桃色のコルチカムに過ぎ去ったた時の香り (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() |
シロホトトギス(白杜鵑草) ~ひっそりと咲く~
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- 2021/09/28(Tue) -
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![]() 秋の長閑。 こころ寂し。 背の高い花々の中、地に近いところでシロホトトギスがひっそりと。 蕊にはビーズ玉のような透明なつぶつぶ。 百舌が鳴いている。 寂しき心抱きて歩むれば杉の先にて百舌高く唄う (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ガイラルディア(Gaillardia・天人菊) ~赤とんぼと稲刈り~
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- 2021/09/24(Fri) -
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![]() ガイラルディアが咲いている。 花は内側が赤褐色で外環は黄色。 初めて植えたのはたぶん20年以上前になると思う。 隣の松山さんが分けてくださった一株だった。 それ以来こぼれ種から毎年。 赤とんぼが10匹ほど飛ぶ。 近くでは稲刈り。 目にとまるもの耳に届くもの秋はや深みて風も光る (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
シモツケ(繍線菊・下野) ~蜘蛛の糸に……~
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- 2021/09/09(Thu) -
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![]() 夜明けが遅くなり。 日没が早くなり。 体は少しの肌寒さを訴え。 秋布団に替え。 秋パジャマに替え。 ブランケットを出す。 そしてまた雨。 その中に三度めの繡線菊。 伸びた1本の蜘蛛の糸にリラの枯れ葉。 想い編み込む物語はそこにありと雨の繡線菊をただ眺む (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() |
フジバカマ(藤袴) ~その名の文字と響き~
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- 2021/09/08(Wed) -
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![]() 李の下では藤袴も咲き出す。 小花が集まって一房になって。 花はほんのりと色を纏う。 中から、糸のような雌しべがのび出ている。 ふと、その様は“一人静”似ていると。 ハナムグリがやってきた。 その“藤袴”という名の文字と響き。 人物語に綴られた深き想いのページを開かせるような。 藤袴は静かに見るべし詠むべしうろこ雲 (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
シラハギ(白萩) ~「白」という~
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- 2021/09/07(Tue) -
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![]() 静かに忍び寄る秋の気配。 白萩も咲いて。 小さな花は形を左右対称に整え。 枝先に並ぶ。 その枝は撓んで地面に。 風にふわりと揺れる。 白、白、白。 「白」という色は私にはまぶしい。 白萩見れば潜む想い現れて苦し哀し今の吾 (実野滸人) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ゲッカビジン(月下美人の蕾) ~4度目の……~
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- 2021/09/04(Sat) -
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![]() 雨。 そしてまた雨。 急に大きな音を立てて激しくなったり。 静かに弱くなってしとしとと。 雨、雨。 月下美人の蕾にも雨。 雨粒の中に景色を取り込んで。 4度目の開花も近い。 遠くで雷も。 昔のできごとを知りたいと旧知よりの電話20代の記憶をたぐり寄せて伝える秋雨の日 (居山聞涛) ![]() ![]() |
クロホオズキ(黒鬼灯) ~仕事も捗る~
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- 2021/09/03(Fri) -
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![]() ライトブルーの爽やかな花が咲いている。 庭のところどころに離れていくつも。 それは毎年こぼれ種からの黒鬼灯。 7月初旬から咲き出してこうして次々と。 株は大きいもので高さ周りとも1㍍ほどにも。 この2,3日、最高気温がぐっと下がって過ごしやすい。 仕事も捗る。 ひたすらの立ち仕事も九月外に出ればミンミンゼミと吾亦紅 (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ニラ(韮の花) ~蕾は寄り添い~
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- 2021/09/02(Thu) -
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![]() 韮にたくさんの花。 白く小さくて。 整った星の形の。 蕾は寄り添い……。 アリ君がいた。 ナミハナアブ君も吸っている。 さて、もうひとふんばり。 韮の花に虫のいるを見るひととき目の疲れもとれてまた手仕事 (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |