グリークオレガノ(Greek oregano) ~七月尽~
- 2021/07/31(Sat) -
オレガノ031

グリークオレガノを放っておいたら大きな株になってしまった。
今それに白い小さな花がたくさん咲いている。
アシナガバチがやってきた。
花から花へと移って楽しそう。

1枚の葉を摘んで鼻に。
ん~ん、ハーブ独特の強い香り。

さて今日で七月が尽きる。
カレンダーを1枚破り、八月の気持ちを強く組み立てる。

   まぶしい陽光に脳にも心にも汗かけよと励まされる七月尽  (居山聞涛)

オレガノ032

オレガノ034

オレガノ033

オレガノ035
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ムクゲ(木槿) ~色々なものを押し込めました。~
- 2021/07/30(Fri) -
木槿2-301

知人から本が届いた。
同じ歳の彼女は長年郷土史の研究と遺跡等の保存に携わる仕事をしている。
その研究物と紀要、博物館展示のカタログ、および子ども向け冊子など7冊。
自身がフィールドワークした貴重な資料や写真が収められている。
お礼のメールを送ると、次のような返信があった。

入るだけの資料を!と思って色々なものを押し込めました。
この歳になると、野山に入っての調査は足手まといになっている感があるので、若い人に譲りたいと思いがつのります…。

彼女の脚と汗が形になった貴い本、感謝しつつじっくり読み深めることにする。

強い陽射しを浴びて木槿が咲く。
その白が青空に映える。

   無理せずと己に言い聞かせつつ手で考え足で思う猛暑日  (上武旋転子)

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キレンゲショウマ(黄蓮華升麻) ~ペンダントにすると~
- 2021/07/30(Fri) -
黄蓮華升麻031

アトリエで作業をしていると車の止まる音がした。
顔を出すと長靴を履いた義姉が重そうな袋を提げて降りてきた。
外に出る。
「野菜をどうぞ。一人じゃ食べきれないから」。
そして「暑くて、熱中症になりそう」と。
「気をつけてくださいね」
「そうね。じゃあね」
袋を広げると胡瓜3本と玉蜀黍3本と西瓜一玉。
なにごとにもまめな義姉である。

柘榴の下に黄蓮華升麻の蕾がある。
ペンダントにするとよさそうな形だ。

蝉が一段と音量をあげる。

   澄んで清らかなる黄蓮華升麻に蝉の声注ぐ緑蔭かな (居山聞涛)

黄蓮華升麻032

黄蓮華升麻033

野菜
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ユリ・カサブランカ(百合・Casa Blanca) ~剪って玄関にも~
- 2021/07/29(Thu) -
カサブランカ031

カサブランカは白い大きな百合。
3本あるうちの細い1つを剪って玄関にも。
蕊からは強い香が放たれる。
そばを通る度に吸うまでもなく、鼻の奥へ、脳の奥へ染み入る。

ふーっ。
きょうあたり、一雨あるといいのだが。

   桃が届いたよとの電話毎夏のことで互いの消息を確かめ (上武旋転子)

カサブランカ032

カサブランカ033

カサブランカ034

カサブランカ036

カサブランカ035
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ゲッカビジン(月下美人) ~夏の夜の色香~
- 2021/07/28(Wed) -
月下美人2031

7つあった月下美人の蕾のうちの一つが咲いたのは17日の夜だった。
その時残りの6つはまだ2㎝程の小さな蕾だった。
数日後、中の2つは元気をなくして大きくならないまま落ちてしまった。
一昨日の朝、4つの蕾がクレーン現象を始めていた。
台風が近づいていることと、大雨の心配もあり、中に入れた。

昨日はまた長野市まで出かけた。
用事は1時間半で終わった。
そして友人と10月にあるイベントの確認をして、さっさと帰った。

戻って部屋に入ると、たちまちいい香りがした。
見れば、1輪が咲きかけていた。
中に入れておいてよかった。
そして夜には大きく開いて、香りはさらに部屋中に満ちた。
一人でその咲く様子を楽しむ。
あとの3つにも咲く気配が。

隣の部屋ではお土産の「とうがらし煎餅」を食べている。

   月下美人の色香に惑わされるごと一人堪能する夏の夜  (上武旋転子)  

月下美人2032

月下美人2033

月下美人2034

月下美人の蕾0321
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スイレン(睡蓮) ~かわいいなあ~
- 2021/07/27(Tue) -
睡蓮031

睡蓮が咲いているなあと。
近寄ってみる。
色はうっすらのレモンイエロー。

あれっ。
おやおや。
葉の上にちょこんと雨蛙。
横から見て、正面に回って。
その姿。
その顔。
目も、口元も、足も、そして背中も。
かわいいなあ。

   かがみ見る睡蓮の気品葉の上には涼む雨蛙夏朝の和み (居山聞涛)

睡蓮032

睡蓮に雨蛙031

睡蓮に雨蛙032

睡蓮に雨蛙033

睡蓮033
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ホスタ(Hosta・擬宝珠) ~台風が~
- 2021/07/26(Mon) -
ミニホスタ036

台風が近づいている。
どうやら上陸するらしい。
いろいろに大きな影響を与えなければいいが。

ホスタに花が咲いている。
茎は細く、花も葉もミニサイズ。

青い金属色したニホントカゲがチョロチョロと走っていった。

   暑さも一休みか空はどんよりとして週の始まりの朝サティを聴く  (実野滸人)

ミニホスタ031

ミニホスタ032

ミニホスタ035

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クロコスミア(Crocosmia 姫檜扇水仙) ~内出血~
- 2021/07/26(Mon) -
クロコスミヤ031

作業をしていて親指を内出血した。
半分が青紫になった。
触れると痛い。
力が入らない。
ドジだ。
困る。
一つひとつに注意力が欠けてきた。
いけない。
あらためていろいろにおいていっそう慎重にと。

庭の片隅でクロコスミアが咲いている。
繁殖力が強いのでだいぶを抜いて捨て、少しだけそこに移した。
 
   ボブ・ヘイズ、亀倉雄策、市川崑がリアルだった私の子どもの頃今は草取りの毎日  (居山聞涛)

クロコスミヤ032

クロコスミヤ033
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ムクゲ(木槿) ~個展の案内~
- 2021/07/25(Sun) -
木槿031

薄桃色の木槿の花。
花の奥には筆書きされたような赤い模様。

「朝開暮落花」の名もあるという木槿。
花は次々に咲き。
花が次々に落ちる。
もったいないほど短い花。

版画家の友人から個展の案内が届いた。
小さなメモが一枚添えられて。
会場は天竜川と中央アルプスの望める山の中の美術館。
3年程会っていない。
31日の初日に出かけ、久しぶりに話してこよう。

   咲いては散り咲いては散る木槿の喜びと儚さ  (上武旋転子)

木槿032

木槿033

木槿034

木槿035

個展の案内
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セミ(這い出した穴と脱け殻) ~脚は葉を掴んでいる~
- 2021/07/25(Sun) -
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朝早くから蝉が鳴く。
昼も鳴く。
夕方には蜩も。
その数は去年より多い気がする。

庭を歩けば2つ、3つ、1つ、6つとそこかしこに蝉の穴。
長い間その暗い地中でじっとじっと潜んでいて。
さあ、今日だと土や小石をのけて這い出して。
近くの草や木に羽化する場所を決めて。
茎を抱き葉をがっちり掴んで。
力の限りに背中を割って。
地上の光と自由を得て。
そして飛び立ち。
木の上で鳴く。

残された脱け殻は白山菊に、関屋の秋丁字に、女郎花に、花蘇枋に、高砂百合に、牡丹に……。
ガウラには二つ。

   力の限りを尽くして空蝉の脚は葉を掴んでいる (居山聞涛)

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ゴデチア(Godetia・色待宵草) ~2027年開業予定~
- 2021/07/24(Sat) -
ゴデヂア031

毎月23日は自治会の定例会。
昨日の中心議題は町内を走るダンプカーの運行について。
リニア中央新幹線が2027年に開業予定されている。
それに伴う南アルプスのトンネル掘削工事で出る残土運搬車が地区内を毎日40台通行するという。
我が家の横を通る生活道路である。
交通安全に十分気をつけなければならない。
道路の傷みも気になる。
それはそれとして、予定通り開業できるのだろうか。

赤、白、ピンクのゴデチアが咲いている。
暑いなあ。

   山があって川があってそんな急いでどこへ行く今日も猛暑日  (上武旋転子)

ゴデヂア032

ゴデヂア033

ゴデヂア034

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グラジオラス(Gladiolus) ~美術館とおいしいざる蕎麦とそばかりんとう~
- 2021/07/23(Fri) -
グラジオラス031

今年4月に開館となった県立美術館へ出かけた。
旧名称の時に『堀文子展』を観て以来だから、相当の間がある。

朝7:50に家を出てすぐに高速道路に乗る。
思いのほか混んでいた。
平日なのにどうしてなのだろう。
先に着いていた友人達との話の中で、「海の日」が移動したことに気がついた。
カレンダーは黒字のままで赤字に修正されていなかったので、勝手に平日だと思い込んでいたのだ。
そして4連休だということも改めて知った。

午前中で予定したことを終え、昼食は蕎麦にすることにした。
善光寺の本堂から山門に至る参道は大勢の人だった。
子どもたちの姿も多く見られたのは、すでに夏休みに入っているからなのだろう。
境内を抜け門前町まで歩いて老舗の蕎麦屋を見つけて入る。
店内はほぼ満席に近かったが、座ることができた。
3人ともざる蕎麦にした。
大学時代から今に至る友人である。
懐かしい話もしながらいただく。
さすがに、うまかった。
満足した。
レジ横で販売していた「そばかりんとう」を義姉さんへのお土産とした買った。

県立美術館の駐車場に戻り、そこで分かれる。
先輩(卒業は同期)のSさんは中野へ、K君は上信越道で小諸へ、そして私はまた長野道を経て中央道を南へと。
秋は東京で会う事になっているが、この急速な感染拡大で果たして叶うかどうか。
3人とも2回目のワクチン接種は済ませてあるが。

やはり帰りの交通量も多かった。
久しぶりの遠出と、美術空間と美味しいざる蕎麦に頭がチェンジされた気分の清々しい一日だった。

    向き同じに咲くゆえにその姿がいいのだとグラジオラスひたむきに思えて (上武旋転子)

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そばかりんとう
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ミソハギ(禊萩・千屈菜) ~初西瓜~
- 2021/07/22(Thu) -
禊萩031

並んで立つミソハギに淡紫色の花。
一つ一つは小さく、それが花茎を覆うように穂状になる。
蕊は珍しいエメラルドグリーンに近い色。
それにとまった毛いっぱいの黒いのは花虻か。

今日は用あって善光寺の近くまで往復。
昼食は蕎麦にしよう。

   スイカが採れたと一つ朝働きの義姉は首にタオル顔に汗で届け (上武旋転子)

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ヒナゲシ(雛芥子・虞美人草・ポピー) ~♪オッカノウエヒッンナゲシノハンナガー♪
- 2021/07/21(Wed) -
雛芥子031

家のお花畑では雛芥子が咲いている。
長く伸びた茎の頂にふんわりとした花。
薄い花びらは少しの風にもヒラヒラヒラ。
やさしくデリケートな少女のようで。
離れて飛んでいきそう。

   蝉が鳴いて燕が飛んで老いてなお日焼けを気にして早朝の草取り  (居山聞涛)

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雛芥子033

雛芥子034

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ノウゼンカズラ(凌霄花) ~蔓の花は青い空に映えて~
- 2021/07/20(Tue) -
凌霄花031

上の方で凌霄花が咲いている。
ほかの木に絡みながら登って。

花は空色に映えるオレンジ、夏の色。
その中にはユニークな形の蕊。

日々花数は増え、同じくその形で落ちて地に広がる。
私は毎日それを掃く。

熱中症への注意を呼びかけるラジオ。
「はい」と、こまめにマグボトルを口に運びつつ。 

   空に映える凌霄花地に広がる凌霄花どちらも夏の色夏の様  (上武旋転子)

凌霄花032

凌霄花033

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オカトラノオ(岡虎尾) ~ゆらゆら揺れ揺れて~
- 2021/07/19(Mon) -
岡虎尾031

いくつも立つ白い穂状の花は岡虎尾。
多年草なので毎年この時期に同じところに出てくる。
1㎝にも満たない小さな花は下から上に向かって順に開いていく。
それはたくましい虎の尾というより愛らしい猫の尾というのが似合う。

昨日で梅の天日干しが終わった。
今年の梅干し作りは順調に進んだ。
さて、新装なった県立美術館での美術展が迫る。
今日はその出品準備をしよう。

   虎の尾ゆらゆら揺れ揺れて34℃李ではコゲラ鳴く  (上武旋転子)

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岡虎尾034

岡虎尾035

岡虎尾036

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キキョウ(桔梗) ~可憐な乙女と~
- 2021/07/19(Mon) -
桔梗2031

ほかの草花に囲まれて桔梗が咲いている。
たとえるなら、その優しい花容は可憐な乙女の姿。
整った五角形の蕾はかわいい幼子か。

梅雨明けと同時に気温の上昇。
暑い。
あつい。
アツイ。
まけるな。
熱くなれ。

   繊細なモデルは三本の水筒を持ってきて休憩の度に飲む梅雨明けのスケッチ会  (居山聞涛)

桔梗2032

桔梗2033

桔梗2034
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ゲッカビジン(月下美人) ~私は占める~
- 2021/07/18(Sun) -
月下美人031

月下美人は玄関の外に出してある。
その蕾の先が少し割れていた。
これはたぶん今夜には咲く。
そう思って部屋の中に運び入れた。
午後7時40分頃から開きはじめる。
部屋中に強い香りが広がる。
いつ見ても美しい。

蕾は7つ。
まずはその一つだけ。
残りの6つはどれもまだ2㎝程の大きさ。
これらはどうやら同時に咲きそうだ。
たぶんあと二週間くらい先に。

   私は占めるかぐわしき香りに包まれて一夜かぎりの月下美人を   (上武旋転子)

月下美人032

月下美人033

月下美人の蕾

月下美人の蕾2031

月下美人の蕾2032

月下美人の蕾2033
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デルフィニウムとフロックス(Delphinium・ Phlox) ~「模様替えしたの」~
- 2021/07/18(Sun) -
デルフィニウムとフロックス031

義姉から電話があった。
「野菜をとったけど、持ちにこれる?」
「わかりました。10分ほどしてから行きます」
義姉の畑は自宅と私の家のちょうど中間ほどの町中にあり、いつもなら家に寄って届けてくれる。
忙しいのだろうか。
家人が「ちょうどカツを揚げたので持って行って」とトレイに入れて用意する。
車を走らせて数分。
チャイムを鳴らす。

笑いながら「ごめんね。届けるつもりで袋に入れて畑を出て向かったら、どういうわけか家に着いて……」と。
そういうことだったんだ。
何事においてもほぼ完璧な義姉にしては珍しい。
「部屋の模様替えをしたのでちょっと上がっていって」
なるほど、見れば玄関に掲げてある絵も人物から風景に替わっている。
客間に入ると、さらに初めて見る絵が数枚立て掛けてある。
出かけた愛知の廃船のある景色、浴衣を着た少女像、広い野原に小さな白い花が咲く心象風景、そして過去の美術展出品作なども。
義姉はいくつかの歌会の指導をする歌人であるが、絵についても高校の美術班の頃からだというのでキャリアとしてはかなり長い。
偶然に、昨日は義姉の歌集を開いて読んだところだった。
その中には絵に題を採ったものがいくつか収められている。
 吾が影となしつつありぬ部屋隅に画布なき画架の三本の脚
 吾が為に生きゐる日々にあらざれば真白き画布に黒重ねゆく
 穏やかな春の景なるカンヴァスを塗りつぶしざまにあらしを描く

自分の仕事を少し残してきたので、長居せず10分程でおいとまする。
帰りに野菜に加えて、膨らんだもう一袋も。
一人じゃ食べきれないので「お菓子も持って行ってくれる?」と。

庭では霞草の中に赤いフロックスと白いデルフィニウムが咲いている。

   カツを挟む箸を止めて「あ、ひぐらし」と家人のいう私は二度目のカナカナ  (居山聞涛)

デルフィニウムとフロックス032

デルフィニウムとフロックス033

デルフィニウムとフロックス034


野菜
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エドシボリ(萩・江戸絞り) ~涼やかなやさしさ模様~
- 2021/07/17(Sat) -
江戸絞り031

梅雨が明けました。
なんでもそうです。
ものやコトには必ず次が。
悲しみ梅雨、苦しみ梅雨もきっと。

木萩の江戸絞りが咲いています。
白地に細筆で描いたような淡い紅色数本の線。
涼やかなやさしさ模様です。

   やさしき萩の色模様に言葉閉じ込め穏やかであれかしと (実野滸人)

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江戸絞り033

江戸絞り034

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ナツメ(棗の花) ~とつぜん、カナカナカナかなと~
- 2021/07/17(Sat) -
棗031

棗も花を付ける。
淡黄色の小さな花が枝に沿って。
その中をアリが動き回る。
何かいい味、いい香りがするのだろか。

とつぜん、カナカナカナと初ヒグラシ。

   梅雨あけたその日の初蜩「ナニカイイコトアルヨ」と聞く (居山聞涛)

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タイム(thyme) ~「ん?」~
- 2021/07/16(Fri) -
タイム031

花壇の草取りをしていた。
と、「ん?」、ちょっとのかゆみ。
左腕の内側を蚊が刺していた。
右手でパチンとたたいた。
潰れた彼女からは少しの血。
吸い始めたところだったのだろう。
血をこすり、そのまま作業を続けた。
かゆみは続く。
予定した分をすべて取り終えることができた。
部屋に入り、虫刺されの薬を塗った。
着替えて紅茶を飲んだ。
腕は赤く小さく膨らんでいる。
まだ少しかゆい。

花水木の下ではタイムが白い小花を咲かせている。

   スケッチブック開き想を練る午後3時突然雨の激しく屋根を打つ (居山聞涛)

タイム032

タイム033

タイム034

タイム035
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ヘリオプシス(Heliopsis) ~夏の日の奇遇~
- 2021/07/16(Fri) -
ヘリオプシス034

用事があって隣の市まで出かけた。
すべてを済ませ、帰りについでだからとその近くの大型スーパーに立ち寄った。
入ったのは1年ぶりくらいだろうか。
特に何か買う目的があるわけではないのでブラブラと専門店などを見て歩く。
ある洋品店にふらっと足を入れる。
どうやら若者向きの店のようだった。
出ようとすると、女性の店員さんから声をかけられた。
「○○○○ですよね」
「はい」と少し戸惑いながら返すが、相手に心当たりがない。
ましてやマスクごしのこと、顔全体の把握も出来ない。
「木○愛○です」
「ああ、愛○さん」
「私はすぐ分かりましたよ」
どこで分かったのだろう、帽子を被りマスクをしていた私なのによく。
彼の父親をよく知っており、一人娘で仲の良い親子だった。
最後に会ったのは彼女が中学生の頃だから20年程前のことだろうか。
厚底のブーツを履いていたのを覚えている。
お婿さんを迎え、今お子さんが三人いるのだという。
ちょっとお父さんの事などを話して、仕事の邪魔になってはいけないとすぐに失礼する。
まさに奇遇。

ヘリオプシスの株にたくさんの黄色い花がある。
今日は梅雨明け宣言が出そうだ。

   日々増えゆく蝉の声気がつけば心も服も夏色に  (実野滸人)

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ヘリオプシス033

ヘリオプシス035

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キキョウ(白桔梗) ~天日干し~
- 2021/07/15(Thu) -
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このところ空を見てする作業がある。
梅干作りの天日干しだ。
急な雨の心配はないかと雲の様子を見ながら。
朝、大きな笊に広げたのを外に出す。
だいぶ皺が入ってきた。
あと数日で仕上がりそうだ。
通常は2㌔だが、今年は3㌔漬けた。
数えれば123個。
これまでのところすべてが順調。

白桔梗が咲いている。
七月も半ば、陽射しがだいぶ強くなってきた。

   野暮な男も素直な乙女心になる白桔梗  (居山聞涛)

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矮性白桔梗035

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ネジバナ(捩花・文字摺)  ~時折、見つけることが~
- 2021/07/15(Thu) -
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時折、植えたはずのない花を庭に見つけることがある。
イソギクのそばの一本の捩花もそう。
そっと誰かがプレゼントしてくれたかのようで、うれしくなる。

少し艶のある淡いピンクの小花が螺旋状になって咲く。
捻れた蕾はあと3つ4つで先端に届く。
下の方はすでに散っているので少し前からそこにあるのだろう。
気がつかなかった。

いつも同じ目線だけでなく。
腰を低く屈めて寄せたり。
頭を後ろに傾けて仰いだり。
そうするともっと多くのものが発見できるかもしれない。

   何を求めて咲き登る文字摺草色は薄ピンク (奈美あや)

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ネジバナ033

ネジバナ034
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コオニユリ(小鬼百合) ~風が抜けてゆく~
- 2021/07/14(Wed) -
小鬼百合031

朝の陽射し浴びてコオニユリが色鮮やかに。
反り返る形もくっきりと。
花びらには濃赤色の斑点。
伸びた蕊の先はやわらかな赤茶色。
その間を風が抜けてゆく。

そのそばには朝顔も。

   小鬼百合の蕊を揺らして風の行く朝の空は青く (上武旋転子)

小鬼百合032

小鬼百合033

小鬼百合035
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ギボウシ(擬宝珠) ~それでは申し訳ない~
- 2021/07/14(Wed) -
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中庭のギボウシ。
長く伸びた花茎は傾き。
横を向いたり。
地面についたり。
絡み合ったり。
乱れるようにして小径を遮る。

脚で弱く押しのけ。
大股でまとめて越え。
踏みつけないようにして歩く。

切ればいい。
しかし、数ヶ月かけてせっかく咲いた花。
それでは申し訳ない。
多くが茎頂まで進むのを待ってからに。
それまで行き来する自分が工夫すればいい。

顔を近づけ見れば、一つひとつの花も美しい。
それにハナバチが毎日やってくる。
彼等もこの花が好きのよう。

   かたむきて木漏れ日の径を遮る花擬宝珠折らずに踏みつけずに (居山聞涛) 

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オタフクアジサイ(お多福紫陽花・渦紫陽花) ~ひとりでながめヒトリデワライ一人で感じて~
- 2021/07/13(Tue) -
お多福紫陽花031

いつも最後に咲く紫陽花は。

丸くって。
小さくって。
色がだんだん濃くなって。

オタフクアジサイはかわいい。
ついつい話しかけたくしたくなるし。
おたふくあじさいはすき。

お多福紫陽花に微笑みと癒やし。

   あぢさゐに素直になれる自分がいる梅雨晴間  (奈美あや)

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ヒペリカム・サンバースト(ポンポン咲き金糸梅 )~梅雨明けの気配~
- 2021/07/13(Tue) -
ポンポン咲き金糸梅031

球状になったたくさんの黄色い蕊。
ヒペリカム・サンバーストにはポンポン咲き金糸梅の和名。
なるほどという花姿。
多くが落ちてしまった。

朝から蝉の声。
梅雨明けの気配。

   暑いなあと言い、暑い暑いと自分で応える黒シャツにベージュの半ズボンの日  (実野滸人)

ポンポン咲き金糸梅032

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ポンポン咲き金糸梅034

ポンポン咲き金糸梅035
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ヘリオプシス・アサヒ(Heliopsis helianthoides Asahi)  ~過去は私にとって苦しい思ひ出である~
- 2021/07/12(Mon) -
アサヒ031

少し前から萩原朔太郎の『月に吠える』を読んでいる。
それに本人による長い「序」がある。
そして次のように結ぶ。
 過去は私にとって苦しい思ひ出である。
 過去は焦躁と無為と悩める心肉との不吉な悪夢であつた。
 月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。
 疾患する犬の心に、月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。
 犬は遠吠えをする。
 私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけにしてしまひたい。
 影が、永久に私のあとを追って来ないやうに。

庭の縁辺に黄色いたくさんの花がある。
一つ一つはどれも半球状に盛り上がる形で。
いかにも夏らしく。
それは毎年のヘリオプシス・ヘリアントイデス(アサヒ)。

   「未来を思わず過去を思わず只今今日今時を」と尼僧に説かれた向日葵の咲く若い日  (居山聞涛)

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カスミソウ(宿根霞草)~まだ飛んでいるのかと驚いた~
- 2021/07/12(Mon) -
霞草031

夕食後、家人が「散歩行ってくる」と出て行った。
一時間少し経って帰ってきた。
「まだ蛍が10匹ほどいたよ」
隣町にあるいつもの蛍の生息地まで行ってきたらしい。
毎年6月の中旬に家族揃って観に出かける。
それからおよそ一月が経つのに。
生息期間は短いと思っていたのに。
4時頃には激しい雷雨もあったのに。
まだ飛んでいるのかと驚いた。
当然人は誰もいなかったという。
一人だけで観る蛍。
それもいい。

庭では霞草が咲いている。
蜜を吸いに来たのか小さな花虻が。
自分よりずっと小さな花に。

   おぼろに霞草人に見えぬものを虫は感じ虫は見る  (上武旋転子)

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