オニユリ(鬼百合) ~りんりんりん~
|
- 2021/06/29(Tue) -
|
![]() 背を伸ばした鬼百合に花が咲く。 朱色の花びらをくるりと上に反り返らせて。 その中には濃赤色の斑点が散りばめられ。 花はまだ下の方だけで上は蕾。 じゅんばんで。 じゅんばんに。 奥から伸び出る蕊が小刻みに揺れ動く。 りんりんりん。 りんりんりん。 一匹の蟻が斑点になっていた。 長い蕊があるからこそ美しいのだよ百合の花は (郷羽 都) ![]() ![]() ![]() ![]() |
アジサイ(紫陽花) ~色は移り……~
|
- 2021/06/25(Fri) -
|
|
ハナショウブ(花菖蒲) ~たとえば着物姿~
|
- 2021/06/24(Thu) -
|
![]() 花菖蒲がある。 だらりとして。 たおやかで。 あでやかでもあり。 たとえれば着物姿。 さて、これから暑くならないうちにイヌツゲを伐る。 あれこれと片付けたいことばかりいくつかの過去もまとめて鋸を持つ (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ヒメシャラ(姫沙羅)~その形のまま落ちる~
|
- 2021/06/23(Wed) -
|
![]() 姫沙羅は庭の西側にある。 たくさんの黄色い蕊を持つ白い花は今が盛り。 その命は短かい。 2~3日でその形のままで次々に木から離れる。 落ちて苔の上にある様もなかなか趣あっていい。 ついつい角度や視点を変えて目を寄せる。 淡々と腕は六月の日を受けて濃く (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ヤマアジサイ(山紫陽花) ~昔からの藍の色を集めて~
|
- 2021/06/21(Mon) -
|
![]() 素朴な佇まいの山紫陽花。 昔からの藍の色を集めて。 ふと、万葉や平安の人々はそれを見て何を感じ何を思ったのだろうかと。 アブが夢中になって。遊んでいる。 自分だけの場所と時間にして。 掌にあぢさゐと書いて思ひ出を包む (奈美あや) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ヤエドクダミ(八重十薬) ~その匂いは嫌いではない~
|
- 2021/06/19(Sat) -
|
![]() 梅の下に八重十薬。 段々に積み重なった白いのは苞。 集まる黄色いつぶつぶ。 それがが真花。 花びらはない。 匂う。 いかにも薬効ある如くに匂う。 嫌いではない。 そばを赤蛇(ジムグリ)が抜けていった。 たとえばそれは寄り添うような深い匂い触れて指を離れずどくだみは (郷羽三夜子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
キバナヤマボウシ(黄花山法師) ~初鳴き?~
|
- 2021/06/15(Tue) -
|
![]() 黄花山法師も開く。 ヒラヒラした花びらに見えるのは総苞片。 その中に塊となってまとまり咲くのが真の花。 蕊も小さいながらちゃんと元気に。 ホトトギスが鳴いた。 今年初めてきくか。 六月や鳥に秘めた言葉を聞きなして一人 (奈美あや) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
アマチャ(甘茶) ~雨が……~
|
- 2021/06/12(Sat) -
|
![]() しばらく雨がない。 なかなか梅雨入り宣言が出ない。 水やりをする。 甘茶が咲いた。 中の真花からはたくさんの蕊が飛び出して。 庭に雀が降りてきて、ぴょんぴょん。 君にはわだかまる心はないのか雀よ六月だぞ (実野滸人) ![]() ![]() ![]() ![]() |