ハコネウツギ(箱根空木) ~花の時間と人の刻~
- 2021/05/31(Mon) -
ハコネウツギ030

木に白い花があり、ピンクの花があり、赤い花がある。
その色混じりに咲くのは箱根空木の花。
それぞれの色は、それぞれの花の時間。
白く咲いてだんだんに赤みの色を得ていく。

見ていて楽しくなる。

   移ろいのはこねうつぎに浮かぶ日々 (奈美あや)

ハコネウツギ031

ハコネウツギ032

ハコネウツギ033

ハコネウツギ035
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カキ(柿の花) ~五月が行く~
- 2021/05/31(Mon) -
柿の花031

甘柿の木がある。
今、それにクリーム色の花。
その中でアリたちが遊んでいる。
何かいいことがあるのか。
蕾を見れば四角い。
実の形と同じように。

今年はどのくらい生ってくれるか。

   今年はなぜか五月が行くのがさびしい空は青いのに  (居山聞涛)

柿の花032

柿の花033

柿の花034

柿の花035
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ナツロウバイ(夏蝋梅) ~木漏れ日の中で~
- 2021/05/30(Sun) -
夏蝋梅031

夏蝋梅は白木蓮の下。
花はほんのりと薄桃色を帯びて。
大きな葉に隠れるようにして下向きに。
中には黄色くやわらかに膨らむ蘂。
そこは人目に付かない庭の西隅。
静かに、ひっそりと。

   「そこでで咲くの」と微笑み返す木漏れ日の夏蝋梅  (郷羽三夜子) 

夏蝋梅032

夏蝋梅033

夏蝋梅034

夏蝋梅035
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サクラウツギ(桜空木) ~五月の風の下で~
- 2021/05/30(Sun) -
桜空木031

部屋にあるカネノナルキを植え替えました。
その生長に伴い、高さや樹形と鉢とのバランスが取れなくなっていました。
ずっと気になっていたのです。
一回り大きなサイズの新しい鉢を用意し、土も入れ替えて。
見た目にも調和と安定感あり、よかったと思います。

近くにホオジロがやってきて、ピッチチチィーチュルピィーピリリーと明るく軽やかに鳴いています。
山茱萸の下では一房のサクラウツギが咲いています。

気持ちのいい風が吹く爽やかな一日でした。

   五月の風の下で30年前の作品を壊す一歩前へ新たな形へと言い聞かせ  (上武旋転子)

桜空木032

桜空木033

桜空木034
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キショウブ (黄菖蒲) ~広がらないように~
- 2021/05/29(Sat) -
黄菖蒲031

キショウブが咲いている。
花姿は和の趣を見せるような美しさがあるが、実は外来植物。
明治期に観賞用として導入されたものらしい。
繁殖力が強いので、ほかの草花に影響を与えないように注意しなければならない。
私も増えないように気をつけている。
花が終わったら、根茎を掘りあげて株を半分ほどにする。

   鎌動かす黄菖蒲の元蛇が行く  (実野滸人)  

黄菖蒲032

黄菖蒲033
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シャクヤク(芍薬・氷点) ~優雅と繊細~
- 2021/05/28(Fri) -
氷点034

白い芍薬がある。
重なる花びらのさまは牡丹にも見まがう。
優雅で、繊細で。
花はすべてが白というわけでなく、わずかに紅をまとう部分がある。
それはまるで恥じらい隠れるようにして。

   芍薬に杜鵑鳴きし朝の庭  (奈美あや)

氷点032

氷点035

氷点031
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ピラカンサ(Pyracantha・タチバナモドキ) ~自由だなあ~
- 2021/05/27(Thu) -
ピラカンサ030

ピラカンサにたくさんの小さな白い花。
その中には可愛い蕊がちょんちょんちょん。
そこにいろいろな虫たちがやってきて。
気ままに。

その上を燕が颯爽と飛び交う。
自由だなあ。

   手を広げ燕の空に心干す (奈美あや)

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シャクヤク(芍薬) ~思い描かせるのは~
- 2021/05/26(Wed) -
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やわらかにふんわりと。
やさしくものしずかに。
美しい花姿の赤い芍薬。

芍薬には顔佳草(かおよぐさ)の別名もあるという。
まさしくその名のとおりだと。

   紅芍薬はそろりと歩く着物姿の女性を思い描かせて (居山聞涛)

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芍薬034

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セッコク(石斛) ~どうやらお気に入りの場所~
- 2021/05/25(Tue) -
石斛031

石斛にも季節。

咲くのは李の幹が二つに分かれる付け根。
毎年その場所で多数の薄紅色の花を見せてくれる。
水やりしたことはないし、肥料をやることもない。
どうやら空気中から取り入れる水分だけで十分らしい。
そしてそこの環境をも気に入っているのだろう。
いずれにしてもずっと元気でいてくれるのでありがたい。

古名では少彦薬根(すくなひこのくすね)というとある。

   月下美人の葉にちょこんと雨蛙私が目を近づければ彼も私をじっと見る (上武旋転子)
 
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石斛034

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シラン(紫蘭) ~自然の造型の妙~ 
- 2021/05/24(Mon) -
紫蘭031

まだ梅雨入り前。
葉の茂る庭に彩りを添えてくれるのは紫蘭。
緑に囲まれその対照的な色は目立つ。
花に目を近づければ、唇弁に走る縦襞が美しい。
自然の造型の妙。

アリ君が一匹遊んでいる。

   葉色の中に紫蘭あり言葉を選べとや (上武旋転子)

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紫蘭033

紫蘭034

紫蘭035

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ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~小さいけれど~
- 2021/05/24(Mon) -
ワイルドストロベリーの収穫035

ワイルドストロベリーを摘みました。
今年の一回目です。
さっそく洗ってデザートに。
小指の先ほどの大きさですが、ふつうの苺に劣らない甘さがあります。
あと何度かは収穫できそうです。

   庭の苺摘む日曜日一籠分の幸せ (奈美あや)

ワイルドストロベリーの収穫031

ワイルドストロベリーの収穫032

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ワイルドストロベリーの収穫034
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セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ~相変わらずの美声~
- 2021/05/23(Sun) -
西洋石楠花031

家人に頼まれ、畑で茎茗荷を採っていた。
土の深くに包丁を入れて根の近くで切る。
その時、鶯が鳴いた。
相変わらずの美声だ。
かなり大きかったのですぐ近くにいるはずと、辺りを見渡したが、見つけられなかった。
ふた鳴きしたあと聞こえなくなった。
何かいいことがありそうな気がした。
続きをする。
収穫籠いっぱいになった。
50本くらいあるか。

数日前から玄関近くにあるピンクの西洋石楠花がある。
まだ蕾のもあるが、先に咲いたのはもう落ち始めている。

   囀る鶯にひそかな願いを伝える五月の吾 (居山聞涛)

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コデマリ(小手毬) ~派手目のレインスーツ~
- 2021/05/22(Sat) -
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レインスーツを買った。
私には珍しく、やや派手目の色を選んだ。
長年使っていたアウトドアメーカーのがだいぶくたびれて、機能の劣化を感じていた。
さっそく着て作業をした。

防水性、撥水性、透湿性がとても良いと実感できた。
タグを見れば生産国がMyanmarと書いてあった。
ニュースの映像が浮かび、少し複雑な思いになった。

山茱萸の下には小手毬も。
花は小さな白い5弁花。
上の方はもう茶色くなり始めている。

   薬局から戻れば花を乗せてこでまりの枝踊る  (上武旋転子)

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小手毬033

小手毬034

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ジャーマンアイリス(German iris) ~雨の中で~
- 2021/05/21(Fri) -
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雨の中、傘を差して外に出る。
ジャーマンアイリスが雨粒を乗せている。

濡れ姿の花は詩(うた)。

大雨にならなければいいが。

   色アイリス雨に呼応してささやく (奈美あや)

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ナンジャモンジャノキ(ヒトツバタゴ・一つ葉田子) ~五月の燕(つばくらめ)~
- 2021/05/20(Thu) -
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今年もまたナンジャモンジャノキの木が白くなる。
4つに深裂した花は清楚という形容がにあう。
細いそれは少しの風にもヒラヒラ。

しばらく前から『北原白秋詩集』を読んでいる。
昨日はその「人形つくり」(思ひ出)の中に
 外ぢや五月の燕(つばくらめ)ついついひらりと飛び翔る。(28行目)
とあるのを見つけ、、「うんうん」と嬉しくなる。
今、まさにその光景を毎日見るのだから。

ナンジャモンジャノキの上をも。

   ナンジャモンジャの花咲く五月憂き事も晴れ (郷羽三夜子)

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キバナイカリソウ(黄花錨草) ~そろそろ梅雨入りでしょうか~
- 2021/05/19(Wed) -
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透明感のある淡黄色の花は黄花錨草です。
四弁の先が細く伸びて、名が示すように船の錨の形に似ています。
それがいくつもがまとまって下向きに垂れて咲いています。

日毎の最高気温の上がり下がりが大きいこの頃です。
着るものも先に行ったり、戻ったりです。
これが五月の特徴と言えばそうなのですが。

各地で早い梅雨入りのようです。
ここでもそろそろでしょうか。

   垂れる錨花子どもの頃描いた写生会なつかし (実野滸人)

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黄花碇草033

黄花碇草034

黄花碇草035
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ボタン(牡丹) ~「当番は……」~
- 2021/05/18(Tue) -
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先の土曜日に知人(女流画家)から電話があった。
「美術展の当番は18日(火)の午前中です」と。
不安が募るばかりのこのご時世、人が混雑しない時間帯に観るのがいい。
開場時刻の9時に行くことを伝えた。

文化芸術活動と日常生活。
不要不急をどう線引きするか難しいが……。
対策を万全に講じて出かけよう。

庭の牡丹もそろそろ終わりに近づき、残るのは三色のみとなった。
牡丹色のは“花遊”で、唐紅は“花王”の名だったか。
淡黄色の花弁の先を朱赤で縁取る千重咲きは“金閣”。
今年もそれぞれの色と形、そして香りと春の時間をありがとう。

   「黒竹の筍まだかしら」と問う妻に「そろそろだね」と返す朝小啄木鳥(こげら)鳴いて (居山聞涛)

ボタン2032

ボタン2033

ボタン2034
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アヤメ(菖蒲・渓蓀) ~和の美~
- 2021/05/17(Mon) -
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あやめも見頃となりました。
それぞれに高さを少しずつ違え、間合いを取ったりしながら咲いています。

そのまとまりを切り取ると、屏風絵のようにも見えます。
そしてまた一つの花だけでもその味わいは深く。
天を差す蕾もきりっとして。
離れても、近寄っても、多くても少なくてもあやめは和の美です。

一輪切って竹筒に挿しました。

   まっすぐに吾が生まれ月の花あやめ  (奈美あや)

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菖蒲033

菖蒲034

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カキツバタ(燕子花・杜若) ~筆で引いたような白い一筋~
- 2021/05/16(Sun) -
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燕子花が一輪咲きました。
さっと筆で引いたような白い一筋が目を惹きます。
ほかの株には蕾は見えません。
いつもは下旬に入ってからでしたので、まだこれからなのかもしれません。

つつましくて。
きよらかで。
ひんがよくて。

昔には貌吉花(かほよはな)の名もあったそうですが、そんな感じです。
好きです。

   いつしか覚えた古人の妻恋歌かきつばた見るたびに  (郷羽三夜子)

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杜若033
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サクランボ(桜桃)  ~高いところは彼らの分として~
- 2021/05/16(Sun) -
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朝、いろいろな鳥がやってきて声を聞かせてくれ、清々しい気分になる。
一時期数が少なくなってきたと思っていた雀も姿をよく見せるようになっている。
昨日は久しぶりにカワラヒワを見た。

だが、その中にうるさい複数の声を聞くと、複雑な思いにさせられる。
この時期、毎年繰り返されるある場所から響くヒヨドリの声のことだ。
そう、桜桃の木にやってきてその実を啄んでいるのである。
その下に実がだいぶ落ちているので気にはなっていた。

とりあえず一回目を収穫するのがいい。
家のはやや小粒のである。
そう思って、手の届くところの枝から小籠に摘んだ。
それを渡すと家人は喜んだ。
そしてすぐに洗って食べていた。

続けて数日の朝の日課としよう。
川沿いなので無理せず、脚立で届く範囲だけにし、高いところのは彼らの分として。

   しっしっと鵯追い払い桜桃を摘む (実野滸人)

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ブルーベリー(blueberry) ~花の数が実の数……と~
- 2021/05/15(Sat) -
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細い枝にたくさんの花がぶら下がる。
その鐘状の白い花はブルーベリー。
基部はすでに青い実の色。
花の数が実の数……。

  トンビ鳴いて木々の香木々の色満ちる中に私はいる (奈美あや)

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ツルコザクラ(蔓小桜 ) ~「あれ、なに?」~
- 2021/05/15(Sat) -
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朝食時のこと。
大きな声が庭から入る。
「あれ、なに?」
「コジュケイだよ」
「コジュケイ?」
「そう。鳥」
「鳥?へえ、なにか動物かと思った」
かなり音量で鳴くのでそう思ったのだろう。
その姿を収めようと、カメラを用意するうちに声はしなくなった。

筍入りの味噌汁がうまい。
三つ葉のおひたしもいい。

外に出て庭掃きの続きをする。
ツルコザクラの小さな桃色の花が溢れ咲く。

   蔓小桜よ私にだって純情の五月もあった  (実野滸人)

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ビバーナム・スノーボール(西洋手毬肝木) ~蒔いた種、埋めた種~
- 2021/05/14(Fri) -
西洋手毬肝木030

しばらく前に9面の花壇に花の種を蒔いた。
向日葵は咲いた時の状況をイメージし、間隔を置きながら並べて埋めた。
そのどれもが発芽している。
土の上にちょこんと出たそれぞれの芽がかわいい。
形や大きさ高さの違う色とりどりの花々が咲き乱れる様子を楽しんで待ちたい。

「蒔かぬ種は生えぬ」
ふとそんな言葉を思い出した。

山茱萸の木の下ではビバーナム・スノーボールが咲いている。
ラジオからはさわやかで明るい五月の歌が流れている。

   風がハーモニーを奏でながら顔をなでていく家族は皆五月生まれ (郷羽三夜子)

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チェリーセージ(Cherry sage) ~電池交換とカット~
- 2021/05/13(Thu) -
チェリーセージ031

「ねえ、車のキーの反応が悪いんだけど」と、家人が言う。
ドアの開閉の作動状況が良くないらしい。
たぶん電池の消耗だろう。
電子カードキーのカバーを取り外し、ボタン電池の品番を確かめホームセンターに行く。
戻って、新しいのに交換し取り付ける。
車の前に立って押す。
直った。

急に髪を切りたくなった。
馴染みの理容店に行った。
だいぶ短くしてもらい、すっきりした。

チェリーセージにたくさんの赤い花。
まだ半分ほどは蕾だが、常よりかなり早い開花の気がする。
どれもこれもニコニコニコと.。
手をたたけば踊ってくれそうで、見ていて楽しい。
近くに降りてきたキジバトが、嘴で地を突きながら尻をふりふりのんびりと歩いている。

   コシヒカリを買いに車を走らせる田は水鏡里山はもこもこブロッコリーなぜか嬉し (実野滸人)

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チェリーセージ033

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キエビネ(黄海老根) ~招待状~
- 2021/05/12(Wed) -
黄海老根031

五月も進み、木々の葉がだいぶ茂るようになった。
庭にも木陰が多くなる。
気持ちのいい風が抜ける。
そしてそこにも花の姿がいくつか見られる。
黄海老根の花は通常のに比べると大きい。

知人から美術展の招待状が届いた。
77回目となる歴史ある総合展で、彼はその団体の会長である。
会期は5月16日から23日。
会場にいる日を確かめて出かけることにする。

   愛らしと屈み見る吾を笑い見る花えびね  (上武旋転子)

黄海老根032

黄海老根033

黄海老根034
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レッドロビン(セイヨウベニカナメモチ) ~時々覗いて~
- 2021/05/11(Tue) -
レッドロビン031

道沿いには赤い新葉の生け垣。
その中に小さな花がまとまり咲く。
葉にまぎれてあまり目立たないが、白い5弁花でかわいい。
時々覗いて楽しむ。

下旬には剪定して生け垣全体の形を整えよう。

   繰り返される人の心に響かない言葉と皮相な感性生け垣の中には小さな花の命  (上武旋転子)


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レッドロビン033

レッドロビン034

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イチハツ(一八・鳶尾) ~今年もまた咲いて~
- 2021/05/10(Mon) -
一八031

一八も咲く。

だらりと開かれた青紫の花びら。
奥から手前に広がる赤紫のさざ波模様。
その上に乗る白いとさか状の突起。
基部から立ち上がる鳶の尾のような三本の花柱。

庭で一八が初めて咲いたのは2007年5月10日のこと。
そして今年もこの日にその花を見ることができる。

   健康であることのありがたさをしみじみと今年も咲きいでつ鳶尾見る (居山聞涛)

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一八034
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ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~小さな白い花と小さな実と小さな虫~
- 2021/05/09(Sun) -
ワイルドストロベ030

並ぶ山吹の下にはワイルドストロベリーがある。
もともとはハーブとして植えたのが始まりだが、今ではグランドカバーとなって広がり、草を抑えてくれている。
名前の通りの野性的で、繁殖力が強くまるで手がかからない。
そこは少し前までは白い花で覆われていたが、今はその半分程は実の形にかわりつつある。
実は小指の先ほどの大きさで、ふつうの苺に比べるとかなり小さいが、赤く熟すといい香りを放ちとても甘い。
つまんで口に運ぶと、指にはその香りがしばらく残るほどだ。
家人の好物である。
花が収まって実を小籠に摘み、お茶のともにして楽しむまでにはあと二週間程かかりそうだ。

   小さな白花の中は膨らみすでに苺の形同じ誕生日を祝う母と子 (奈美あや)

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アマドコロ(甘野老) ~風の鈴のハーモニー~
- 2021/05/08(Sat) -
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甘野老に可憐な花がいくつも咲いている。
柔らかな曲線を描く花茎に小さな鐘形が垂れて並ぶ。
仲良く二輪ずつだったり、あるいは離れてそれぞれ一輪ずつだったりして。
白い花はその先を薄い緑色に染め、笹に似た葉は縁辺に白い斑を入れる。
その調和がまた似つかわしい。

きょうの天気は良いという。
旧友の個展を観に軽井沢へ。
岡谷まで高速、それから国道で片道3時間10分。
二年半ぶりの再会。
ゆっくりと語り合ってこよう。

甘野老の異名には”笑(えみ)草”もあるとか。

   聞こえるリリリーラララーとやさしい風のハーモニー小さな鈴並ぶ甘野老  (郷羽三夜子)

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ツクバネウツギ(衝羽根空木)~花のある五月~
- 2021/05/07(Fri) -
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衝羽根空木は30年近く毎年咲いてくれる。
木の高さ大きさはほとんど変わらずに。
花は漏斗状で5裂し、その付け根には名のもとになる衝羽根の形。
白い花びらは柔毛を持ち、中には不規則な橙の網目模様。
控え目ながらほかとは違う魅力。

そこいらに花のある五月。

   木の花が生き方問う五月かな  (奈美あや)

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キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草) ~うつむきの姿~
- 2021/05/07(Fri) -
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新しい花壇を作り終えました。
いろんな種類のたくさんの種を蒔きました。
それぞれ彩りや高さの違う1年草がメインです。
初めての試みです。
夏から秋にかけて次々に花を咲かせてくれるはずです。
楽しみです。

李の下ではキバナホウチャクソウが咲いています。
しなびたような葉の付け根から、うなだれたようなうつむきの姿で。

   “井浚い”終えたと長靴モンペ姿の義姉どのような歌を詠むか繊細な心で (上武旋転子)

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