ジンチョウゲ(冬の沈丁花) ~さまざまな感慨をもっての歳暮~
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- 2020/12/31(Thu) -
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ホオズキ(冬鬼灯) ~うら寂しき~
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- 2020/12/28(Mon) -
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![]() 朽ちかけた葉と茎に鬼灯の袋。 褪せたり黒ずんだり皮が剥がれ落ちたり。 網目になったものの中からは朱の丸い実が見える。 色も形もうら寂しき姿に変わり。 しみじみとした冬枯れの庭。 心静かにと。 離れて自分を見る。 冬景の魅了するにも任せけり (相生垣瓜人) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ロウバイ(素心臘梅) ~色を持ち始めた冬蕾~
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- 2020/12/27(Sun) -
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![]() ロウバイに蕾がたくさんだ。 そばに寄ってみると、小さな手鞠のように花びらを丸く固めている。 そしてそれは艶やかな黄色をすでに身につけて。 開花は毎年2月の初旬頃。 変わらずに、春浅い庭にいい香りを広げてくれるはず。 冬木の芽光をまとひ扉をひらく (角川源義) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ブルーベリー(blueberry) ~冬紅葉~
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- 2020/12/26(Sat) -
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![]() 落葉樹の多くは葉を落とし、枝だけになった。 でもその別れを惜しんで粘っているのもある。 ブルーベリーもその一つ。 まだしっかりとついたまま紅葉している。 もうそろそろ君も冬休みにお入り。 そしてまた、春にかわいい白い花を、夏には紫の甘い実を頼むね。 冬紅葉冬のひかりをあつめけり (久保田万太郎) ![]() ![]() |
中央アルプス南部 ~「自然が師だ」~
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- 2020/12/25(Fri) -
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![]() 家を出て車で数分、左手に中央アルプス南部の山々が見える。 南駒ヶ岳と赤椰岳の下の摺鉢窪カールもくっきりと。 山肌がいくらか露出しており、この時期としては全体に雪が少ない。 どっしり構えて動かず。 ゆったりとした軟らかな面と急な荒々しい線。 「自然が師だ」と言ったロダンの言葉を思い出す。 雪嶺よ日をもて測るわが生よ (相馬遷子) ![]() ![]() |
凍る ~冬の川~
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- 2020/12/23(Wed) -
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![]() 家の横は川。 庭に立てばすぐ下に。 凍みる日が続き、その一角が凍る。 流れや飛沫が様々な形を作る。 層を厚く重ねて太い氷柱や氷筍に。 草の葉や茎をその中に閉じ込め。 落ちる滴が並ぶ様に。 あるいは湧き出る泡のように。 冬の川のなす造型。 人にはまねできない。 流れたき形に水の凍りけり (髙田正子) ![]() ![]() ![]() ![]() |
シジュウカラ(四十雀) ~「根氣、根氣、根氣、」~
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- 2020/12/21(Mon) -
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![]() 「根氣」 武者小路実篤 根氣、根氣、根氣、 何事も根氣 畫をかくことも根氣 根氣、根氣、根氣、 いけない かうすればいゝとわかつてゐても つい無精をする いけない。 ツツピーツツピー、ツツピーツツピー。 四十雀が来て軽やかに歌ってくれる。 がんばろう。 暫くは四十雀来てなつかしき (高浜虚子) ![]() ![]() |
初雪 ~新しい景色~
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- 2020/12/19(Sat) -
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![]() 一昨日、少し雪が積もった。 これまでちらほらと舞うことはあったが、地を白くするほど降ったのは初めてだった。 そういう意味で言えば今年の初雪といえる。 木の影が青く伸びる。 その横には犬らしき足跡が続く。 磯菊もちょこんとかぶっている。 雪はものの形や景色をやわらかに変える。 命ありて見る初雪の新しや (樋笠文) ![]() ![]() ![]() |
ジョウビタキ(尉鶲) ~ふっくらと~
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- 2020/12/10(Thu) -
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![]() ツッツッツッの声は尉鶲。 毎日のように顔を見せてくれる。 とまる木は選ばない。 雄一羽が染井吉野の枝に。 黒い顔に銀白の頭、朱茶の腹に三角白紋の翼。 見ればいくぶんふっくらと丸い。 寒気ため羽毛をふくらませているのだろう。 のどかな冬の日。 良寛の手鞠の如く鶲来し (川端茅舎) ![]() ![]() |
コブシ(辛夷の冬芽) ~暖かそうな毛にくるまれて~
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- 2020/12/08(Tue) -
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サザンカ(山茶花) ~明るき日和~
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- 2020/12/07(Mon) -
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![]() 山茶花も冬の花。 花梨の下にも赤いのが。 花の少ないこの時期には重宝。 過去が咲いている今 未来の蕾で一杯な今 (河井寛次郎) 只今、この日この時を大事にと。 網戸を張り替えた。 予定した歳暮れの大掃除はおよそ終わった。 山茶花の明るき日和たまはりぬ (稲畑汀子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
タンポポ(冬の蒲公英) ~たんぽゝと小声で言ひて~
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- 2020/12/06(Sun) -
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![]() 一輪の蒲公英を見つけました。 庭の南側、日当たりのいいところです。 思わずほっこりと。 蕾も二つあります。 花言葉をあたると、その一つには「真心の愛」とありました。 黄色は幸せ色……。 たんぽゝと小声で言ひてみて一人 (星野立子) ![]() ![]() |
フユザクラ(大阪冬桜) ~たとえば『哀愁の冬桜』、『秘想桜』~
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- 2020/12/05(Sat) -
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![]() 少し前から大阪冬桜が咲いています。 枯れ色の中、控えめに。 人の目にとまらず、気づかれず。 たとえば『哀愁の冬桜』、『秘想桜』などとでも詠みたくなるような。 そんな寂しく深い思いにさせます。 一人でする庭の冬花見です。 痛さうに空晴れてをり冬ざくら (黛 執) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ビワ(枇杷の花) ~冬に咲き夏に実る~
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- 2020/12/04(Fri) -
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![]() 枇杷は冬に咲く。 小さな白い5弁花が集まりほのかな香りを放つ。 それに誘われて虻たちがやってくる。 蕾は褐色の細かな毛をまとう。 そして厳しい寒さを越えて、夏になるとそれらは黄色い実に。 忘れゐし花よ真白き枇杷五弁 (橋本多佳子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
マユミ(檀の紅葉) ~新しいカレンダー~
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- 2020/12/03(Thu) -
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![]() 檀が紅葉している。 葉は穴が開いていたり、輪郭を失ったり。 その、果てに向かう姿に感傷を誘われる。 何か語りかけられているかのようで。 新しいカレンダーを壁に掛けた。 卓上のも据えた。 冬紅葉しづかに人を歩ましむ (富安風生) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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