バラ(薔薇・秋のピンクノックアウト) ~ゆかしいたたずまい~
- 2020/10/31(Sat) -
ゴーヤの収穫

苦瓜(ゴーヤ)の棚を片付けました。
まだ小さいのが3本残っていました。
寒さが増したこの時期までよく頑張ってくれました。
今年も豊作で、何度も食卓に上りました。
「来年はもっとたくさん植えて」と家人は言っています。
期待に応えようと思います。
作り始めてから30年はなるでしょうか。
今では我が家には欠かせない定番の野菜です。

周りの木々は葉色を濃く染めていきます。
そんな中、ピンクノックアウトが咲いていいます。
秋の薔薇には物静かなゆかしさがあります。

   十月を終へる用意をしてゐたり  (吉野裕之)

ピンクノックアウト2021

ピンクノックアウト2022

ピンクノックアウト2023

ピンクノックアウト2024
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ハナミズキ(花水木の紅葉) ~いい構図~
- 2020/10/30(Fri) -
ハナミズキの紅葉021

紅くなったハナミズキの葉。
今、少しずつ舞い落ちる。
木の幅で地面に広がる。
離れて、重なって。
裏に表になって。
間隔を取って。
いい構図で。

それを毎朝掃く。
明日はどんな配置に……。

   手に拾ふまでの紅葉の美しき  (和田順子)

ハナミズキの紅葉022

ハナミズキの紅葉023

ハナミズキの紅葉024
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マリーゴールド(marigold) ~スチームクリーナー~
- 2020/10/29(Thu) -
マリーゴールド0230

スチームクリーナーが壊れ処分した。
畳やフローリングを含め、様々な箇所の掃除に重宝していた。
そして、寒くなってきた今、大掃除のことが意識され、また必要を感じた。
次は黄色がシンボルのドイツメーカーのにしようと決めていた。
広告で見たり、ネットで検索したり、量販店で現物を見て機能を確かめたりした。
そして何種類かあるうち、スチームが出るまでのヒートアップタイムが30秒ほどのニュータイプを買った。
高かったが、早速使ってみて満足がいった。

去年大掃除を始めたのは11月に入ってまもなくのことだった。
今年もその予定で、いろんな所を少しずつ手を付けていくつもり。
ちなみに共働きだったので、結婚当初から大掃除(通常のも)は私がしている。
それが今も続く。

マリーゴールドはまだまだ盛ん。
  
   陽の匂ひして十月のほとけたち  (児玉輝代)

マリーゴールド0231

マリーゴールド0232

マリーゴールド0234

マリーゴールド0235

ケルヒャースチームクリーナー1

ケルヒャースチームクリーナー2
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チェリーセージ(Cherry sage) ~「燃ゆる思い」と~
- 2020/10/28(Wed) -
チェリーセージ0224

チェリーセージがある。
7月からずっと咲き続けている。
二つが寄り添うように仲良し小好しの姿。
その花言葉は「燃ゆる思い」と。

知人から展覧会の案内があった。
忘れかけていた「芸術の秋」。
連絡して明日、出かけよう。

   誰彼もあらず一天自尊の秋  (飯田蛇笏)

チェリーセージ0222

チェリーセージ0223

チェリーセージ0221
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サンシュユ(山茱萸の実・秋珊瑚) ~甘くて美味しそうだが~
- 2020/10/27(Tue) -
山茱萸の実021

山茱萸に赤い実がなっている。
今年は少ない。
小指の先ほどの楕円の形をして、艶々としている。
その姿から秋珊瑚との名付けがある。
たしかに言い得て妙。
見た目から、甘くて美味しそうだが、渋みと苦みがあり、生食には向かない。
漢方としては有用らしい。

   山茱萸の風にゆれあふ実を択(え)りぬ (飯田蛇笏)

山茱萸の実022

山茱萸の実023

山茱萸の実024

山茱萸の実025
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イチゴ(苺) ~季節外れの~
- 2020/10/26(Mon) -
苺0224

春菊など、葉物野菜の間引きをしました。
数羽の四十雀が柿の木や梨の木に遊びに来てくれました。
モズが相変わらず大きな声で鳴いています。

葉を青々させて苺が元気に育っています。
よく見ると、中に一輪の白い花。
そばにはすでに実の形になっているのも数個見られます。
気がつきませんでした。
路地植えですので、通常4月頃に咲いて、5~7月にかけて収穫できるのですが。
うれしくなった季節外れの光景です。

   花の芯すでに苺のかたちなす  (飴山實)

苺0222

苺0223

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苺0221
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セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字) ~朝ごとに秋深くなる~
- 2020/10/25(Sun) -
関屋の秋丁字021

たくさんの白い小さな花が風に揺れます。
関屋の秋丁字です。
細長い筒状の花の先が少しだけ開いて中の蘂が見えます。
その花びらの上の部分が跳ね上がって、耳を立てたかわいい小動物の顔に見えます。
これも夏の暑さで枯れかかっていましたが、秋の深まりとともに元気を取り戻して無事に咲いてくれました。

   日のにほひいただく秋の寒さかな (広瀬惟然)

関屋の秋丁字022

関屋の秋丁字023

関屋の秋丁字024

関屋の秋丁字025

関屋の秋丁字026
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ノコンギク(野紺菊) ~その姿がいいですね。~
- 2020/10/24(Sat) -
野紺菊021

野の菊がいたるところに咲いています。
少し濃い色のもありました。
これは野紺菊でしょうか。
野菊はどれもその素朴な姿がいいですね。

   はればれとたとへば野菊濃し (富安風生)

野紺菊022

野紺菊023

野紺菊024

野紺菊025
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ローズマリー(rosemary・迷迭香) ~♪Are you going to Scarborough Fair♪~
- 2020/10/23(Fri) -
ローズマリー0221

ローズマリーがあります。
植えたたまま放置していたので大きな株になってしまいました。
見れば株元は木質化しています。
剪定が必要なようです。
それに小さな薄い青紫の花が咲いています。
強い香りがします。

和名では迷迭香(まんねんろう)なのだそうです。
不思議な名前です。
そして、その花言葉には「変わらぬ愛」「私を忘れないで」などとありました。

きょう剪ることにします。
「スカボローフェア」でもハミングしながら。

   十月のひと日ひと日の重みかな  (鈴木えり子)

ローズマリー0222

ローズマリー0223

ローズマリー0224

ローズマリー0225
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シュウメイギク(秋明菊) ~片付け~
- 2020/10/22(Thu) -
秋明菊2021

茄子の畝を片付けた。
今年は秋が深まるこの時期まで長く収穫でき、思いのほか豊作だった。

秋物の長袖シャツを片付けた。
まだ袖を通していないままのものもあった。
それらを着る間もなく、急に寒くなったからである。
季節が一足飛びの感がある。

長年の友人である彫刻家から11月に開催される個展の案内が届いた。
世情に関係なく、日々たゆまず制作に打ち込む同年の彼……、尊敬する。
会場は佐久と少し遠いが、雪をかぶる浅間山を眺めながらドライブがてら出かけよう。

心の畑とクローゼットも片付けていかなくては。

薄いピンクの秋明菊が咲いている。

   片づけて秋明菊を挿しにけり (黒田杏子)  

秋明菊2022

秋明菊2023

秋明菊2024
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サツマイモ(薩摩芋・甘藷) ~芋掘日和~
- 2020/10/21(Wed) -
サツマイモの収穫021

朝からいい天気。
待っていた芋掘日和。
いつもなら10月初旬までには大体終えていたそれは、天気が悪かったりいろいろな都合などで延びていた。
家人も少し前から「ねえ、まだ掘らないの」と促すことたびたび。

今夏の猛暑と乾きで、サツマイモにも一時期元気のなさが感じられた時があった。
水やりはしっかりやったつもりだったが、さてできはどうなのか。

鎌と三本鍬を用意して取りかかる。
蔓を切り、掘る。
出てくる紅い肌の芋。
形、大きさともまずまずだ。
収量も小家族の分としては十分。
洗って、大きさごとに分けて箱に入れる。

どのようにしてもサツマイモはおいしいが、毎年2回ほどは畑で焼き芋をするようにしている。
皮がうっすらと焦げた感じとその匂い、そしてほくほくやねっとりの食感はほかではなかなか味わえない。
これは11月に入って霜が降りる頃、落ち葉や栗の毬、それに枯れ木を集めてするのが定番。
風の向きと強さで燃料の位置などを工夫しながらの火の番をして。
時折、目に煙が入ってしみるのも楽しい。

私の働きぶりを見ていたのか、近くでモズが大きな声で鳴く。

   ほの赤く掘起しけり薩摩芋 (村上鬼城)

サツマイモの収穫022

サツマイモの収穫023
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ホトトギス(杜鵑草・油点草) ~紫の斑の賑し~
- 2020/10/20(Tue) -
杜鵑草021

花の全体に濃い赤紫の斑点が散りばめられた花。
杜鵑草はその色模様が独特。
そして蕊の周りにはいくつもの透明な小粒の玉。
ブローチなどの宝飾品になりそうなその形も魅力的。
見ていて飽きないなあ。

   紫の斑の賑しや杜鵑草 (轡田 進)

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杜鵑草024

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ダイモンジソウ(大文字草) ~初冠雪~
- 2020/10/19(Mon) -
1大文字草025

大文字草も咲き出しました。
花びらの形はたしかに「大」の字です。
一つひとつの字の太さや長さ、払いなどに違いが見られます。
またその先が割れたように分かれたのもあって。
それぞれが個性を出して咲いています。
アリ君がその中の蕊に乗っかって遊んでいます。

中央アルプスが真っ白になりました。
初冠雪です。

   大文字草の大の字みなやさし (石倉啓補)

2大文字草024

3大文字草023

4大文字草026
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キブネギク(貴船菊・秋明菊) ~秋の花と夏の花~
- 2020/10/18(Sun) -
貴船菊021 - コピー

黒に白の紋付きの小鳥が地面に降りてきて遊ぶ。
雄のジョウビタキが初お目見え。
「ツッツッツッ」
これも定番の秋の声。

桃色の貴船菊の中に青紫の朝顔一輪。
秋の花の中に夏の花が同居。
こうした光景もまた楽し。

  おもざしの思ひ出せず貴船菊 (飯名陽子)

貴船菊022

貴船菊023

貴船菊024

貴船菊025

貴船菊026
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シュウメイギク(秋明菊) ~秋心の時間~
- 2020/10/17(Sat) -
秋明菊021

秋明菊も咲く頃。

長い茎のその上にやさしい白い花。
中にはたくさんの黄色い蕊。

やわらか花はひらひらり。
まんまる蕾もゆらゆらり。

秋心の時間が静かに流れる。

   憩ふ人秋色すすむ中にあり (橋本鶏二)

秋明菊022

秋明菊023

秋明菊024

秋明菊025

秋明菊026
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ハマギク(浜菊) ~紅葉する木の下で~
- 2020/10/16(Fri) -
浜菊021

山なみを越えて朝陽が庭にあたる。
白い浜菊もそれを浴びる。

植えて10数年。
ずっと同じところで咲いている。
これは海辺がふるさとの花。
今は山国の紅葉する木の下で。

毎朝掃く落ち葉の量も日々多くなってきた。

   浜菊の咲くや影も濃し庭の秋 (奈美あや)

浜菊022

浜菊023

浜菊024

浜菊025
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イワシャジン(岩沙参) ~秋風の音~
- 2020/10/15(Thu) -
岩沙参021

たくさんの白い花が風に揺れます。
細い茎に垂れるように咲いています。
それはまるで小さなカリヨンです。
抜ける秋風ごとに音を鳴らすかのようです。

   秋風の通る音聞こゆ岩沙参 (奈美あや)

岩沙参023

岩沙参022

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キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ~心配もしましたが~
- 2020/10/14(Wed) -
紀伊上臈杜鵑草022

今夏の猛暑はいろいろな植物(草花)に大きなダメージを与えました。
キイジョウロウホトトギスもその一つです。
葉が焼けて枯れたようになったり、いくつもが根腐りを起こしたりしました。
だんだん弱っていくのを見ると、絶えてしまうのではと心配も。
それでも、およそ3分の1ほどがなんとかそこを乗り越えてくれました。
いつものぎゅうぎゅうの様子とは違って、だいぶすきすきになりましたが。

そして10月、開花です。
しなる花茎に黄色い花が釣鐘のようになって咲きます。
下向きの花びらの内側には赤紫の斑点が散りばめられています。
さらにその奥にひそむようにして、たくさんの小さなビーズのような丸い玉が。

花数はだいぶ少ないですが、「よくがんばったね」という思いで、いとおしく眺めています。

   なんとなく人恋しくて杜鵑草  (寺田すず江)

紀伊上臈杜鵑草021-1

紀伊上臈杜鵑草021

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キンモクセイ(金木犀) ~見える香り、聞こえる香り~
- 2020/10/13(Tue) -
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秋の優しい香りが漂う。
秋の癒やしの香りが降る。

たとえばそれは朝霧のように。
たとえばそれは小糠雨のように

金木犀が咲いている。
金木犀が散っている。

   胸の奥たしかめにくる木犀花  (伊藤敬子)

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ゲッカビジン(月下美人) ~深夜に見る~
- 2020/10/12(Mon) -
月下美人0231

昨夕のことです。
残っていた月下美人の蕾に開花の気配を感じました。
そうした場合、いつもは庭から自分の部屋の中に取り込みます。
そしてその少しずつ咲いていくく様を、子供が観察するように、一人で楽しみます。
でも今回はそばの縁台の上に置いて見ることにしました。

思いの通り、花は開き始めました。

時々見に行きます。
10時頃には九分咲きになったでしょうか。
寝ることにしました。

今朝、いつものように3時過ぎに目覚めました。
見に行きます。
満開になっていました。
いい香りをたっぷりと漂わせて。

これで今年の月下美人は終わり。
また来年まで「さよなら」です。

   月下美人ひらく気配の砂時計  (泉春花)

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タカノハススキ(鷹の羽芒) ~カタログを熱心に~
- 2020/10/11(Sun) -
鷹の羽芒0221

家人がカタログを熱心に見ていた。
ページを捲ってはまた元に戻したりしながら。
さりげなく覗くと、おせち料理の写真がずらりと並んでいた。
思い出した。
今年の元旦、お重を開いて、自分の注文したお節に大満足し、「来年もここへ注文するわ」と言っていたことを。
その同じデパートのものらしい。
もう注文を取り扱う時期なのだと、あらためて今の位置を知り、今年の残りを思う。

庭の南側では鷹の羽芒が風に揺れている。
その斑入りの様は着物の柄にでも取り入れられるような自然の為す意匠か。

   をりとりてはらりとおもきすすきかな  (飯田蛇笏)

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ゲッカビジン(月下美人) ~秋の雨の朝の情景~
- 2020/10/10(Sat) -
秋雨の月下美人021

目覚めたときから雨だった。
いつものように起床後のルーチンを済ませる。
新聞を読み終えた頃、少し明るくなったのがわかり、カーテンを開ける。
彼岸花が、秋明菊が見える。
しっかり降っていて外仕事はできそうもない。

数日前から気になっていたある渡り鳥のことを調べる。
それは子供の頃の秋の空を群れで飛んでいた。
ウエブでヒットし、詳しい情報を得ることができた。
様々なことがよみがえる。

朝食後、傘を差して外に出る。
すると驚く事が。

月下美人が咲いていたのだ。
外で見たのは初めて。
朝に見たのは初めて。
もちろん雨の日に見たのも初めて。
長年、夜の部屋の中で、初めから終わりまでをゆっくり見るのが常のこと。
いつもなら夕刻に咲く兆候があり、中に取り込んで明かりの下で徐々に開きゆく様を、その強い芳香とともに楽しむ。
名の通り、本来は一夜限りの月下の花なのだ。

7月に咲き、9月にも咲いて、3度目の開花である。
花は変わらずに美しい。
夜に見るような妖艶さは感じられないが、雨粒を乗せる姿にはどこか哀しさも漂う。
惜しむらくは雨のため香りが届かないこと。
再びこのような珍しい“朝顔の月下美人”に会うことはないと思うが、首をもたげ始めているもう一つの蕾が気になる。

昨日の雨の朝の情景のことである。

    あきさめはぬれたる花を記憶せり   (小沢青柚子)

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ニガウリ(苦瓜・ゴーヤ) ~季節は寒露~
- 2020/10/09(Fri) -
苦瓜2021

ニガウリが青々と繁り、収穫が続いている。
実は若干小さくなった気はするが。
花もこれからという小さな実もたくさんあり、まだしばらくは採れそう。
暖かな南の島野菜がこうして肌寒さも感じられつつある寒露の信州で。
うれしいね。
そして、「割ってワタを取って~」と、今日もゴーヤ料理。

   苦瓜を朝昼晩と食うべけり  (山尾玉藻) 

苦瓜2022

苦瓜2023

苦瓜2024

苦瓜2025

苦瓜2026
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カキ(甘柿) ~秋の実り~
- 2020/10/08(Thu) -
甘柿021

青に朱。
甘柿が色を濃くする。
葉もだいぶ落ちてきた。
そろそろ採り時だと教えてくれている。
今週末には収穫しよう。

そして無花果も熟す。
潮満ち来るように秋の実り…。

   しみじみと日を吸ふ柿の静かな  (前田普羅)

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甘柿023

甘柿024

甘柿025
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ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華) ~また鮮やかな神秘の造形~
- 2020/10/07(Wed) -
彼岸花0231

群れる鮮やかな赤い花
また新たに彼岸花が。
場所を違えて時間差で。

花は茎の頂に散形花序となって。
6枚の花被はへりがちぢれ。
おしべ6本とめしべの花柱が花冠より長く突き出し、上向きに湾曲する。
それはまるで曲線定規を用いて描いたかのように美しい。

何度見てもその姿に神秘な造形美を感じる。

   むらがりていよいよ寂しひがんばな  (日野草城)

彼岸花0232

彼岸花0233

彼岸花0234

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クリ(栗剥き) ~豊作を玄関にもお裾分け~
- 2020/10/06(Tue) -
栗2020玄関飾り

今年の栗は豊作。
昨日はお隣の若い竹村さんが庭にいたので、声をかけていっしょに拾った。
病院勤めの彼の休日は変則的で、この日は休みだったらしい。
長靴に履き替えてきた彼に袋と長いトングを用意してやった。
栗拾いは初めてだと言って、「すごい、すごい」と子供のようにはしゃぎながら拾っていく。
いっぱいになった袋を見ながら、「ずっしりと重いです。妻も子供たちも喜ぶと思います」と、お礼を言って帰った。
ほかにも来客があるたび、ついでに拾ってもらったりもする。
そして、知人や近隣にもお分けしているが、なかなか減らない。

食べるまでの皮むきや処理には結構の手間がかかる。
そしてその段階までは私の分担である。
時間はかかるし、それなりの手順と技術も必要だ。
でも、そうした細々とした作業は嫌いではない。
むしろ自分の手によって、頼まれた料理ごとへの形に変わっていく過程は好きである。

毎日定番の栗ご飯や渋皮煮、甘露煮などはもちろんだが、たまにアイパットを見てはいろいろなものも作ってくれる。

まだまだ木には多くの実がついている。
今の分でも年末までのストックは十分であるが、あと1週間くらいは毎朝トングを持つ仕事が続きそうだ。

玄関にも少しお裾分け。

   栗を剥くひろげて今日の新聞紙  (稲畑汀子)

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栗2024

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栗2025

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栗2028
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ダンギク(段菊) ~環境に順応する~
- 2020/10/05(Mon) -
段菊021

白いダンギクが咲いている。
小さな花が集まり、葉のすぐ上で茎を囲む。
それが段になって花茎の下の方から上に向かって咲いていく。
名にキクとつくがシソ科の花で、よく見ると葉も花の形もよく似ている。
本来は温暖な地の植物で寒さには弱いらしいのだが、ここ信州でもこうしてしっかり根付き冬越しをしてくれている。
うまく山国の寒冷な環境に順応しているようだ。

人も根本的な個を保ちながら、地域や環境に順応することは大切なこと…。

   十月や風のうつすら色づきし  (山岸由佳)

段菊022

段菊023

段菊024

段菊025

段菊026
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マツムシソウ(松虫草) ~久しぶりに登る~
- 2020/10/04(Sun) -
1マツムシソウ

きのう家人と山に登った。
といっても、標高が1,500Mほどの近くの低山である。

登山口の駐車場にはすでに車が10台。
ナンバープレートを見れば、岐阜、三河、岡崎、浜松、富士山、京都などの県外車が多いのには驚いた。
その方々は泊をしながら、そこからさらに奥の高山を目指しているのだろう。
登山計画書をポストに投函してから出発。

久しぶりの山歩きゆえ、ペースを抑えて、ゆっくりと歩を進める。
登山道のほとんどが樹林帯の中なので、周りの展望がきかない。
ところどころにイワカガミやササユリの自生地との案内板があるが、とっくに花期は過ぎている。
ただ黙々と歩く。
尾根に沿って左側に植林のカラマツ、右側に同じくヒノキがしばらく続く。
5合目で一度休憩。
最後は急な登り。
そして頂上。
そこは小さな家一軒ほどの広さ。
しかし残念なことに曇り空のため、前方正面に見える南アルプスのそれぞれの山容は薄ぼんやりとして不鮮明。
設置された銘板でその位置を確かめる。
左手から仙丈岳(3,033M)、北岳(3,192M)、間ノ岳(3,189M)、農鳥岳(3,026M)、塩見岳(3,047M)など、3,000M超級の山々が連なる。
後方にはここから続く中央アルプスの南端の山々が雲間に見え隠れ。
眼下には伊那谷風景。
そして足下にはマツムシソウの群生。
2組のご夫婦が登ってこられる。
挨拶をして少し会話。
下山する。

家に着き、荷物を下ろし片付ける。
思いのほか疲労感はなく、足腰膝のどこにも痛みもない。
自分に「なかなか調子いいじゃない。ごくろうさん」。

   連峰や松虫草は夕風に (及川 貞)  

2登山道頂上付近

3頂上から南アルプスを眺める

4南アルプス説明銘板

5鋸岳と仙丈岳

6頂上のマツムシソウの群生

7頂上のマツムシソウ
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トリカブト(鳥兜) ~美しさの中には隠された毒がある~
- 2020/10/03(Sat) -
鳥兜021

いくつも青紫の花が枝に並ぶように咲いている。
それは鳥兜。
英名でも「Helmet flower」とか。
なるほど、まさにそんなユニークな形。

柿の葉が落ち始めている。
庭の秋もさらに進む。

   鳥兜毒もちて海の青透けり (加倉井秋を)

鳥兜022

鳥兜023

鳥兜024

鳥兜025
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リコリス・アルビフローラ(白花彼岸花) ~朝の訪問者~
- 2020/10/02(Fri) -
白彼岸花020

朝、竹箒で庭を掃いていた。
すると一羽の小鳥が降りてきた。
距離にして4メートルほど先に。
それがジョウビタキであることは翼に白い三角紋があることですぐにわかった。
そしてその全体が地味な色は雌。
ここ数年は鮮やか色の雄だけだったので、これはうれしい。
私を気にすることなくちょこちょこ歩く。
掃く手を休め、少し眺めていた。
紅葉の始まったハナミズキの枝に移った。
近くにヒヨドリがやってきて、彼女はそこから飛び去った。
雄は30年来、毎年来てくれるので、きっとそのうち姿を見せるだろう。
そして3月までは目と耳を楽しませてくれるはず。

白花彼岸花が花を開く。
蕊が描く曲線が美しい。

   曼珠沙華揺れては言葉こぼしをり   (窪信路)

白彼岸花022

白彼岸花023

白彼岸花024
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ノギク(野菊) ~その素朴な佇まい~
- 2020/10/01(Thu) -
野菊021

家の周りや庭の所々には野菊がある。
何種類かが見られるのだが、それぞれの名前について私にははっきりとわからない。
図鑑などで調べてみるが、野菊には多くの種類がありどれも似ていて、判別しにくい。
いつも大体の感覚で「これだろうな」というくらいになってしまう。
いずれにしても、その素朴な佇まいはどれも好きである。

草丈のやや高い白い野菊も咲く。
これはユウガギク(柚香菊)、カワラノギク(河原野菊)、それとも…?
それにはジガバチやヒラタアブなどの虫たちがよく遊んでいる。

「野菊」という文字と「ノギク」という響きには、若い頃からなぜか情緒的な深い趣を感じてしまう。

   目ひらけば揺れて親しき野菊かな (杉田久女)

野菊022

野菊023

野菊024

野菊025
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