ヒョウモンチョウ(豹紋蝶) ~「少しですが…」~
- 2020/08/31(Mon) -
ヒョウモンチョウ020

ベンケイソウがある。
半球状のそれはまだほとんどが蕾。
そこにヒョウモンチョウがとまった。
その美しいヒョウ柄の翅はちょっと傷んでいる。
そしてわずかに開いている花を見つけ、長い口吻を突き刺して吸密していた。
少しその様子を眺めていた。
幸せなんだろうなあ。

新しく知り合いとなった若い堀本さんが緑色のレジ袋を提げてやってきた。
「実家で採れたツガルです。少しですが…」
出荷が始まり、選果で跳ね出しのものだと。
心遣いに感謝。
梨、林檎と果樹もだんだんと実りを迎えつつある。

   蘂に置く蘂よりほそき蝶の足 (粟津松彩子)

ヒョウモンチョウ021

ヒョウモンチョウ024

ヒョウモンチョウ023

ヒョウモンチョウ022

ツガル
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シモツケ(繍線菊・下野) ~不規則な軌跡~
- 2020/08/30(Sun) -
下野0222

シモツケにまた花。
前回はまだ梅雨さなかの7月初旬。
そして再び秋の声がぼちぼち聞こえつつあるこの時期に。
この花の咲く様を、ある俳人は「ひなびぬ花のさかり」と詠んだ。
なるほどそんな形容らしく。

1匹のやや薄めのアカトンボがすぐ近くを飛んでいた。
離れたり急に方向を変えて戻ってきたりと、不規則な軌跡をとって、しばらくの時間。
少し小さめな姿からミヤマアカネか。

   後の日に知る繡線菊の名もやさし (山口誓子)

下野0221

下野0223

下野0224

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オミナエシ(女郎花) ~部屋にも小さな秋を一つ
- 2020/08/29(Sat) -
女郎花021

女郎花が咲き出した。
まだ大半は蕾だが。
李の下にある。
そばには沢桔梗、段菊も蕾を膨らめて。

まだまだ暑さの続く八月下旬。
そんな中でも草花は秋の気配をちゃんと感じているらしい。

部屋にも一茎の秋を。
 
   我ものに手折らば淋し女郎花   (大島蓼太)

女郎花022

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女郎花024

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タカサゴユリ(高砂百合) ~夜に~
- 2020/08/28(Fri) -
タカサゴユリ021

庭のあちこちにタカサゴユリも。
その佇まいは一見新鉄砲百合に似る。
相違として、新鉄砲百合の花は全体が白なのに対し、こちらには花びらの裏側に薄紫の筋が入るので見分けることができる。
もともとは台湾からの帰化植物で、その後日本各地で野生化したものだと聞く。
これも石垣や道のアスファルトの隙間にもと、強い生命力を持つので、増えないように注意が必要。

少しではあるが、夜に虫の音が聞こえるようになってきた。

   百合咲くや汗もこぼさぬ身だしなみ  (諸九尼)

タカサゴユリ022

タカサゴユリ023

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カボチャ(南瓜) ~要用まで~
- 2020/08/27(Thu) -
ハガキ

古い友人から葉書が届いた。
この週末、当地へ泊を伴って来る用があるので、訪ねたいと。
早速電話し、了解の旨を伝えた。
かれこれ6年ぶりの再会ということになる。
奥様もご一緒とのこと、楽しみだ。


一回目の南瓜を収穫した。
2種類を5つ。
今年は白皮南瓜の方が大きくてできがいい。

   東西南北南瓜はびこる如何にせむ (徳川夢聲)

南瓜021

南瓜022

南瓜023

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ムクゲ(木槿・底紅) ~そろそろ外に出る時間~
- 2020/08/26(Wed) -
木槿底紅021

私は5時20分から外仕事をする。
気温が上がらないうちにと。
唐鍬とレーキとスコップを持って。
麦稈帽子、腰には手ぬぐい、そして長靴スタイルで。
早朝とはいっても、それでもかなりの汗が出る。
そして朝食時には家に戻る。


米を研ぎ、予約スイッチも入れた。
板膳を並べ、箸置きと箸も並べて用意した。
そろそろ今朝も外に出る時間だ。
マグボトルに爽健美茶を入れて支度しよう。


家の白木槿もだいぶ少なくなってきた。

花木槿 (奈美あや)

 木槿の花を一つ取り
 麦わら帽子の紐に挿し
 かぶせてくれたあの時の
 あなたと歩いた夏の朝

 暑さの中で次々と
 美しく咲くも悲しいと
 短い命の一日の花
 教えてくれた夏の朝

 木槿の花を見る度に
 思い出しますあの頃を
 あなたのやわらか右の手と
 一緒に歩いた夏の朝

   それがしもその日ぐらしぞ花木槿   ( 小林一茶 )

木槿底紅022

木槿底紅023
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オレガノ(oregano) ~あれはなあに~
- 2020/08/25(Tue) -
オレガノ0221

蝉の声があまり聞こえなくなったね。
そうだね。
そういえば、今年の夏は蛇も見ていないね。
見てないね。
蛇も暑すぎて大変なんじゃない?
たしかに。
おや、あれはなあに。
蝶だね。
へえ、枯れ葉みたい。
コノハチョウに似ている気がするけど…、何蝶かなあ。
ふ~ん。
ほらオレガノも咲いている。
強い香り。
この芳香からオレガノはハナハッカ(花薄荷)とも言うんだって。
へえ、そうなんだ。
茗荷の収穫はもういいの。
もういい。
じゃあ、入るか。
そうね。

   菜園の暑気鬱として踏まれけり  (飯田蛇笏)

オレガノ0222

オレガノ0223

コノハチョウ? (2)

コノハチョウ?(1)
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シンテッポウユリ(新鉄砲百合) ~暦では暑さもおさまる候と~
- 2020/08/24(Mon) -
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新鉄砲百合が庭の所々で咲いている。
普通の鉄砲百合に比して、背が高く、花も大きい。
どこかからの種で野生化したものだ。
場所を選ばず、繁殖力が旺盛なので注意が必要。
そのため、少しだけを切り花にする以外はすべて抜くようにしている。

きのう、暦では暑さもおさまる候を示していた。
しかし、今年はその通りにすんなりとはいかず、過ごしやすくなるにはまだしばらくかかりそうだ。
以前と違う季節感のずれの多いこの頃である。

   カサルスのセロ聞えくる処暑の朝   (堀島濤平)

新鉄砲百合022

新鉄砲百合023

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アサガオ(朝顔) ~どこから見ても~
- 2020/08/23(Sun) -
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朝日を浴びる朝顔。
植えたわけではない。
この昔色の花は、毎年自然に出でてくる。
それも、いろいろな場所から。
絡む木を見つけて。

いい色、いい形。
どこから見ても。

8時半頃にはもうしぼみ始める。
ほんとに朝早い空気と光が好きなんだなあ。

   身を裂いて咲く朝顔のありにけり  (能村登四郎)

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シラハギ(白萩) ~萩のある情景~
- 2020/08/22(Sat) -
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玄関へのアプローチの左手には紅白の萩がある。
赤萩は七月の下旬から咲いている。
そして八月中旬からは白萩も。
枝は撓み、地につく。

萩には秋風に揺れるのが似つかわしい…。

だいぶこぼれ落ちてきた。

花は黙って咲いて黙って散る。

   白萩にわれ過ぐる風たちにけり (野澤節子)

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バラ(薔薇・ピンクノックアウト) ~耐え、待つ~
- 2020/08/21(Fri) -
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隣の市では昨日も37.3℃を記録。
県内2度目の熱中症アラートも発令。
猛暑日も7日連続となる。
そして今日も36℃の予報。
かつてない高温が続く今年の夏。
静かに耐え、待つ。

そんな乾ききった土と空気の中でも咲く薔薇がある。
名はピンクノックアウト。
葉はやや色・つやを失い、花もこぶりとなってはいるが、ちゃんと芳香を放って。
開きかけの一輪を切って部屋に。

せめて心はいい色に染めておこう。

   薔薇剪るや深きところに鋏入れ  (島谷征良)

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ホスタ(Hosta ) ~蓋あけし如く…~
- 2020/08/20(Thu) -
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役場の広報が注意を呼びかける。
「○○地区と△△地区でクマの目撃情報が複数寄せられました」
「人に危害を与える恐れがありますので、十分注意をして下さい」
昨日は松本で、犬と散歩中の女性が襲われ、数カ所を噛まれて怪我したとのニュースがあった。
県内ではほかにキャンプ場など、5件で発生しているという。
このところの猛烈な暑さは、山の中のクマの暮らしにも何らかの影響を及ぼしているのだろうか。

薄紫に濃い色の筋の入った小さなホスタが並んで咲いている。
こちらは風知草や木賊、杜若などと併せて、ちょっと涼やかな庭の一角。

   蓋あけし如く極暑の来りけり  (星野立子)

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ニラ(韮の花) ~雨がほしい~
- 2020/08/19(Wed) -
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一体全体今年の夏は。
山国の当地でも体験したことのないような記録的な高温。

韮に花。
すくっと立つ茎の頂に白い小さな星形の花が集まって。
それに青紫の朝顔が蔓を絡める。

フタモンアシナガバチがその蜜を吸う。
カマキリもいて目が合う。

日照り続きですべてが乾く。
私は雨がほしい。
ほんとに。

   韮の花まひる老けゆく刻のみゆ (きくちつねこ)

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ヒオウギ(檜扇・射干) ~炎々燃ゆる中~
- 2020/08/18(Tue) -
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連日燃ゆるような暑さが続く中、桧扇が咲き出したのは数日前。

葉が扇のように並び、中央に花茎が一本伸びる。
それが上部でさらに数本に分枝し、その先に黄赤色の花を咲かせる。
展開する六弁の花びらには濃朱の斑が散りばめられ、美しい。

そしてそれは一日で捻じて閉じる。
その様に人の内なる悶えを思ったりする。

私がヒオウギを初めて知ったのは昭和45年のこと。
それからずっと忘れ得ぬ花として、心の中にも咲き続けている。

昨日は隣の市で、観測史上県内最高の39.5℃が記録された。

   射干も一期一会の花たらむ  (石田波郷)

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レンゲショウマ(蓮華升麻) ~静かな気品~
- 2020/08/17(Mon) -
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木漏れ日の中に透明感のある淡いすみれ色の花。
お盆に合わせるかのように今年も蓮華升麻。
花はどれもが下向きに。
つつしみ深く。
屈んでその顔を覗く。
静かな気品。
いつまでも見ていたく。

   緑蔭に蓮華升麻の色静か (奈美あや)

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ノウゼンカズラ(凌霄花)  ~小さな鐘の音~
- 2020/08/16(Sun) -
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凌霄花がまだ咲き続けている。
他の木に絡み、その上の上で。
花は、鮮やかで整ったその色とその形のままにぽとりぽとりと落ちる。
だいぶ少なくなった。

近くの小さな寺から鐘の音が届く。
慰霊と平和への祈りを込めて、毎年人々が集まって突くのだという。
時折、小さな音もある。
子供も突いているのだろうか。

   凌霄(のうぜん)や平和の鐘が響く日に (奈美あや)
 
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ルリタマアザミ(瑠璃玉薊) ~4年目~
- 2020/08/15(Sat) -
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瑠璃玉薊が咲いた。
一株の一茎に一花だけ。
植えて4年目の開花である。

「持っていきたいものがあるから」と叔父から電話があったのは2017年5月下旬のことだった。
「私の方で伺います」というと、「たまには外に出ないと、かえって体にも良くないから」と返事された。
持ってきてくださったのはルリタマアザミの実生の小さな苗だった。

いただいた1年目は生長が止まったようにその大きさのままで終わった。
2年目も出てきたが同様だった。
昨年も株はなかなか大きくならず小さいままで夏が過ぎた。
そして4年目の今夏、背を伸ばしてようやく初めて咲いたのである。
まだ子供のようにひょろっとしているが。
うれしい。

一人暮らしの叔父に電話を入れた。
喜んで下さった。
叔父の庭では今丁度多くが咲いているという。
「たぶんこれから、そちらでもどんどんふえていくもの」と。
そういえば叔父のところのたくさんの株は、1メートルほどの高さになって茎は太く、葉も花も大きかった。
楽しみである。

その中で一匹のアリ君が遊んでいた。

   第一花王冠のごと薊咲く  (能村登四郎)

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瑠璃玉薊021
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ホオズキ(鬼灯・酸漿) ~墓参り~
- 2020/08/14(Fri) -
鬼灯021

ミソハギとホオズキを持ってお墓参りに行った。
涼しいうちにと思って朝食後すぐに出かけた。
着くと、お墓周りがきれいに掃除されており、菊などの新しい花も活けてあった。
いち早く、義姉が来たのだろう。
用意してきた布と水で墓石を拭き清め、花入れにミソハギとホオズキを添えた。

終えて歩くと、下に広がる天竜河原の青田が美しかった。
これが変わらぬ日本の夏の風景だと思った。

庭の桜にエナガが群れていた。
玄関を開けたときには少し汗がにじんでいた。

   鬼灯はまことしやかに赤らみぬ (高浜虚子)

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キレンゲショウマ(黄蓮華升麻) ~緑陰に咲く~
- 2020/08/13(Thu) -
黄蓮華升麻022

しなる花茎にいくつもの下向きの黄色い花がある。
柘榴の下で静かに咲くそれはキレンゲショウマ。

蕾はドングリ状で花は半開きの筒状。
目を近づけ、見上げるように花を覗くと中にはたくさんの蕊。
そこに蜂か虻かが潜り込んでいて、尻だけが見える。

キレンゲショウマは明治の頃、四国の山中で発見された花だという。
植えてから10年以上が経つ。

   てにをはを省き物言ふ残暑かな (戸恒東人)

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ホスタ・ハルシオン(Hosta 'Halcyon') ~竹箒~
- 2020/08/12(Wed) -
ハルシオン021

竹箒を買いに出かけた。
私の場合、だいたい一年でだめにする。
秋を前にそろそろ新しいのを用意した方がいいと思って。
3種類があったが、手に取り実際に試して、柄の太さと手へのなじみ具合、そして穂先の弾力のいいのを選んだ。
茶色柄の7段締めで730円した。
ちなみに去年は10/08に購入している。

ハルシオンにも花がある。
これは他のホスタに比べて、花が上の方でまとまって咲き、一つひとつはあまり全開という形にはならない。
元々はその青緑の葉に惹かれて植えたものだが、花もいい。

蜂が蘂に乗って蜜を吸っている。
雨蛙が花の中で涼んでいる。

   わが胸は小さくなりぬ華擬宝珠 (石田波郷)

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ヒマワリ(向日葵) ~『炎の人』~
- 2020/08/11(Tue) -
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向日葵が咲いてしばらくなる。
今年のは少し小ぶりで、背もいくぶん低い。
7月の多雨と日照不足のせいか。

「ヒマワリ」というと、やはりゴッホ。
それを所蔵する新宿の美術館や上野のゴッホ展に出かけて何度か鑑賞した。
その昔観た「劇団民藝」の公演で、滝沢修がゴッホ演じる『炎の人』も深く印象に残っている。

そういえば今年は東京(美術館)へ一度も行っていない。
いつもなら年に数回は心を洗いに行っていたのだが。
当たり前があたりまえでなくなった今…。

   向日葵がすきで狂ひて死にし画家 (高浜虚子)

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クロホオズキ(黒鬼灯) ~「いつもすみません」~
- 2020/08/10(Mon) -
黒鬼灯021

朝、畑仕事をしていたら、「おはようございます」の声。
振り返ると、お隣の松山さんの奥様だった。

「出荷できない桃だけど」と手に持ったレジ袋を渡される。
中には大きな桃が10個入っていた。
毎年くださる。
「いつもすみません」
そして「もう今年が最後になるかも」と。
そういえば昨年もそんなことをお聞きしたのだったが。

桃はおじいさんが一人で栽培されておられる。
毎朝、軽トラを運転して桃畑に行く姿を見かける。
選別して選果場への搬入もすべてこなす。
お歳は90をとっくに過ぎ、家族の皆さんは数年前から心配で、もうやめることを促しているよう。
一緒にお話ししても矍鑠としてお元気でおられるのだが、やはり私も気にはなっていた。
そんな貴重な桃、おじいさんに感謝しつついただく。

黒鬼灯が咲いている。
その爽やかなライトブルーの花姿は秋まで続く。

   蓋あけし如く極暑の来りけり  (星野立子)

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メドーセージ(サルビア・ガラニチカ) ~色の名前~
- 2020/08/09(Sun) -
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メドーセージが咲き出した。
子供の頃のクレヨンの中には群青色(ぐんじょういろ)というのが入っていた。
この花を見てその色の名が思い出された。

クレヨンの中では、赤と青と黄色がいつも早く小さくなっていたような気がする。
輪郭をとる黒は折れていることが多かった。
そして今頃は、山下清スタイルで絵日記を書いていたか。

夕方、ヒグラシが静かに鳴いていた。
かなかなかな どこかに… 
カナカナカナ いい国が…
kanakanakana あるんだ…

   かなかなと鳴きまた人を悲します (倉田紘文)

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アルストロメリア( Alstromeria・Angela) ~暦の上では~
- 2020/08/08(Sat) -
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朝、久しぶりに小綬鶏の声を聞いた。
向かいの里山から「チョットコ~イ チョットコ~イ」と。
一帯に響き渡るほど大きく、美しいというより楽しい。

たくさんの黄色い花はアルストロメリア。
植えてから10年以上は経つと思う。
ほったらかしで手のかからない丈夫な花だ。

各地で高温を記録している。
本格的な夏の到来をようやく感じ始めたところ、暦の上ではもう秋立つと。

   立秋と聞けば心も添ふ如く  (稲畑汀子)

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ミョウガ(花茗荷) ~楽しみ~
- 2020/08/07(Fri) -
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茗荷の根元にたくさんの白い花が咲いている。
しばらくそのあたりを見ていなかったので気がつかなかった。
採ることにした。
とりあえず一籠分。
土を軽く洗い落として、「茗荷を摘んできたよ」と渡した。

「あら、そういえばそんな時期だったね。ほんとは花が咲く前のがいいんだけど」
「まだ、何日かは取れそう」
「できるだけ早く採って。皆さんにもお分けしたいから」
「わかった。明日も採る」

台所できれいに洗って仕分けしている。
そして、刻んだり、ほぐしたり、まるのままだったり。
天ぷらにするのか、漬ける用か、薬味か、味噌汁用か。
私にはよくわからない。
いずれにしてもその独特の香りと食感は好だ。
楽しみに待とう。

   つぎつぎと茗荷の花の出て白き  (高野素十)

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アメリカフヨウ(アメリカ芙蓉) ~摘んだ~
- 2020/08/06(Thu) -
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真夏日が続く。

濃いピンクの大きな花が咲いている。
やわらかな、ふわっとしたそれはアメリカ芙蓉。
朝の陽射しを受けて開き、夕にはだらりと萎む一日花。

ブラックベリーを摘んだ。

熱中症にも気をつけなくては。

   さやに咲く芙蓉の朝はたふとかり  (五十崎古郷)

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アメリカ芙蓉023

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ブラックベリー
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シャーレーポピー(雛罌粟・虞美人草) ~オッカノウエ ヒンナゲシノ ハンナガ~
- 2020/08/05(Wed) -
シャーレーポピー021

暑い。
「そうだ。髪を切ろう」

いつもの理容店に行った。
全体を短くカットしてもらった。
さっぱりし、気分もいくぶん爽快になった。

朱色のヒナゲシが2輪咲いている。
♪オッカノウエ ヒンナゲシノ ハンナガ~♪

   陽に倦みて雛罌粟いよよくれなゐに  (木下夕爾)

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ジャガイモ(馬鈴薯) ~ようやく~
- 2020/08/04(Tue) -
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ようやくジャガイモを掘った。
例年なら7月のうちに終えている仕事。
雨が続いたため、延び延びになっていた。
腐りがないか心配をしたが、それはなかった。
作況としてはむしろいい方である。

二つの畝をひとつにまとめて整えた。
冬野菜用に。

   馬鈴薯の顔で馬鈴薯掘り通す  (永田耕衣)

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ムクゲ(木槿) ~自由気ままに~
- 2020/08/03(Mon) -
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薄いピンクの木槿も咲く。
クマバチが花から花へと移り、頭や脚などが花粉にまみれている。
自由気ままに飛び回って、楽しいんだろうなあ。

さて、紫外線と熱中症対策をしっかりして畑仕事に精出すか。

   木槿垣朝の日課の小径掃く  (志水千代子)

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薄紫木槿023

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ルドベキア・タカオ(Rudbeckia・black-eyed-Susan) ~梅雨明け~
- 2020/08/02(Sun) -
ルドベキアタカオ021

ルドベキア・タカオが庭のあちこちで咲いている。
種が風に乗って運ばれ広がっているらしい。
ひとつの株は大きくなって賑やかな様となる。
黄色の舌状花と焦げ茶色の筒状花との濃いコントラストがいかにも夏らしい。

あまり記憶にない長かった梅雨もようやく明けた。
降り注ぐ強い陽射しにすなおにうれしい。

   八月や心機一転するつもり  (中村昭義)

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タイム(thyme) ~八月入る~
- 2020/08/01(Sat) -
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アマガエルがダイニングのフローリングにいた。
どこから入ってきたのだろう。
手に取って、脳トレをしていた家人に見せた。
「かわいい。かわいい」と声を上げて喜んだ。
ガラスコップに水を少し入れ、その中に移し、上をラップで覆って渡してやった。
それをテーブルの中央に置いて、ニコニコと無邪気な顔になり眺めている。

私は畑に出て、秋用のキュウリの苗を植えた。

白いタイムでアリが遊んでいた。

   雨蛙飲まず食はずの顔をして (右城暮石)

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