オールドローズ キング・ジョージ四世(King George IV) ~五月尽~
- 2020/05/31(Sun) -
オールドローズキング・ジョージ四世021

それは今から20年ほど前の五月に探鳥会で登った登山道の石碑に刻まれていた。

 野も山も草も木も
 生命力のみなぎる五月
 さわやかなそよ風は
 悲しみも苦しみも運び去る
 青葉は私に生きる希望を教える
 小鳥は私に歌を教える
 花は優しくあれと告げ
 青空は心を広く持てと言う
 雲は夢を抱けとささやく
 雨は深く考える事を教える
 風は強く生きる事を教える
 人は私に悲しみを与えるが
 大自然は私に無限無数の喜びを与えてくれる

持参したメモ帳に書き留めた。
そしてオオルリの美しい声を聞いたのもその時が初めてだった。

しかしここに書かれるすべてのその五月は、今年はまるで暦からすっぽりと欠落したようなまま過ぎ去ろうとしている。
やるせない。

庭では香りのよいオールドローズのキング・ジョージ四世が咲いている。

   ねばならぬもののみ増えて五月尽   (加藤瑠璃子)

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カキ(柿の花) ~木になる花~
- 2020/05/31(Sun) -
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柿といえば秋の味覚の代名詞の一つ。
そして木にたわわになる様は絵になる。

でも今がちょうど時期を迎えているその花のことはあまり人の話題に取り上げられることはない。
艶やかな葉に隠れるように咲くので目立たないということもある。

扁平の小さな花はクリーム色と、柿色に比べればこれも地味。
たとえば、梨、林檎、桃、杏、梅、花梨などの他の実のなる木の花は美しいのに。

   山畑や昼ほととぎす柿の花  (岡本癖三酔)

柿の花022

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シャクヤク(芍薬) ~折ってしまった~
- 2020/05/30(Sat) -
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一昨日の畑の作業でのこと。
トマトとミニトマトの合わせて10本の2度目の誘引をしていた。
その最後の1本の時、生長の中心となる大事な主枝を折ってしまった。
40㎝ほどに伸びていただけにショックだった。

ひらめいた。
「接いでみよう」。
急いで取りかかった。
幾重にもマスキングテープで丁寧に強く巻き付けた。
側枝がだらりとしてきたので、負担を掛けないように付いている葉を半分ほど落とした。
そして上から全体に水やりをした。
30分ほど別の仕事をしてから戻ると、なんと折れた主枝がピンとなっていて、残った葉にも元気がある。
うまくくっついたと見える。
折れてすぐにしっかり止めたのがよかったようだ。
うれしくなって、またたっぷりと水を掛けてやった。

昨朝、どうなったか心配になって見に行った。
しっかり立っていた。
よかった。
このままうまく育ってくれることを期待しよう。

先日は、4つの蕾をつけ高く伸びた百合を折ってしまったし、注意力が散漫になってきている。
気をつけなくては。


赤い芍薬も咲く。

   芍薬やつくゑの上の紅楼夢   (永井荷風)

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ダッチアイリス(球根アイリス) ~異なる趣~
- 2020/05/30(Sat) -
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この時期はアヤメ科の花が次々である。
ダッチアイリスも白と青と黄色の三色がおそろいで続く。
全体に大きくたっぷりとしたジャーマンアイリスに比べると、葉も花もすらりとした立ち姿。
花はやや厚めでしっかりした形。
それぞれに異なる趣があって比べてみるのも楽しい。

   君が来てよりアイリスの香となれり (稲畑汀子)

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ボタン(牡丹・金閣) ~名残を楽しむ~
- 2020/05/29(Fri) -
牡丹(金閣)021

10の牡丹があって、8つは5月の初旬頃から開花が始まり、中旬には終わった。
残りのうち、千重咲きの“金閣”も、遅れて5月も終わりが近づくここに来てようやく三輪咲き出した。
淡黄色の花弁は、その先を朱赤で縁取って覆輪となる。
どれもが俯くのでその全体を見るにはアングルをかなり下にしなければならない。
気難しいというか、恥ずかしがり屋というか、扱いにくいというか…。
それがまたこの花の魅力でもある。

残る一つの黄色が咲くはずの牡丹には蕾すらない。
これはもう今年の開花はなさそうである。

最後となった牡丹。
時々花茎に手を添えて上に向け、顔を見てはその名残を楽しもう。

   牡丹の茎しなやかに花支ふ  (加藤耕子)

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バラ(プリンセスミチコ) ~バラ子という名前~
- 2020/05/28(Thu) -
プリンセスミチコ021

金田一春彦の『ことばの歳時記』(昭和49年刊)を読んでいた。
日めくりのように、一日1ページで、365日。
5月27日は「日本のバラ」。
そこに女性の名前と植物や花の名に関連して、次のように面白いことが書かれてあった。

古典的なウメ・キクからはじめて、百合子・蘭子・あるいは新しい傾向のすみれやカンナに至るまで、日本では各種の植物の名、
花の名を女の子の名前につけるにもかかわらず、花の女王ともいうべきバラをとってバラ子とつけた名前は聞かないようだ。 

その理由については述べられており、理解する。(詳細は省く。自由に考察を)

考えてみればほかにも桜子、桃子、杏(子)、楓などは見るが、薔薇子はほとんど目にしたことはない。
海外では○△◇ローズという名はよくあるようにも思うが。

庭ではプリンセスミチコが咲いている。

   深々と礼をするかに薔薇見入る   (上田日差子)

プリンセスミチコ022

ことばの歳時記
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ジャーマンアイリス(German iris) ~チョットコ~イ~
- 2020/05/28(Thu) -
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このところ毎日のように朝早くからと、小綬鶏が声を届けてくれる。
「チョットコ~イ、チョットコ~イ」
それはまわりに響き渡るほど大きい。
ユーモラスなそれを聞くと、いつも楽しく明るくなる。

義姉が野菜を持ってきてくださった。
一緒に庭を歩いた。
ジャーマンアイリスもわずかになってきた。

  アイリスを見ゆる一眼にて愛す (日野草城)

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ツルバラ(蔓薔薇)  ~名前は忘れた~
- 2020/05/27(Wed) -
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蔓薔薇が高いところで咲いている。
道路から家に入ってすぐの所。
他の木に寄りかかりながら。

11月頃までこの様子を見せてくれる。
だいぶ長い付き合いの花だが名前は忘れた。

   わが庭の薔薇見て薔薇の季とおもふ  (能村登四郎)

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シャクヤク(芍薬) ~無心に~
- 2020/05/27(Wed) -
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白い一重の芍薬があります。
蕾はほんのりとピンクに染まります。
アブが黄色いもじゃもじゃの蕊の中にいました。
無心なって体を細かく動かしています。
気持ちよさそうです。

   芍薬に身の一箇所を意識せり   (鳴戸奈菜)
   
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バラ(アンネのバラ・Souvenir d'Anne Frank) ~今年もアンネに会えた~
- 2020/05/26(Tue) -
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今年もアンネのバラが咲いた。
このバラの正式名は“Souvenir d'Anne Frank”。
“アンネ・フランクの形見”の意だと。
迫害と戦争という忌まわしい歴史の潮流に翻弄される中で、平和を希求しつつ15歳でその生涯を閉じた少女。
窓辺で外界に思いを馳せ、あるいは心の翼を広げ、遙かな世界の夢想や恋をする少女。
そんな彼女をイメージして作り出された薔薇だという。

色変わりのバラである。
濃いオレンジからやわらかなオレンジ、さらにクロ-ムイエロー、そして淡いピンクを得て、濃いピンクへと。
そのどの時も豊かな表情で。
それはまるで日々多感な少女のよう。

中学生の頃だったかに本で見たアンネの顔を思い出しつつ。

   夢の色アンネのバラが咲く五月  (奈美あや)

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アマリリス(amaryllis・レッドライオン) ~“深紅の獅子”~
- 2020/05/26(Tue) -
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玄関前では「風知草」が涼やかな姿で迎えてくれる。
そのまわりにはいくつかの鉢花を置く。

深紅のアマリリスもその一つ。
数日前から咲き出した。
二つの花は互いに背を向けて。
燃えるような強い色のそれは“レッドライオン”という勇ましい名を持つ。
どこか強い意志を感じさせる花だ。

   あまりりす妬みごころは男にも  (樋笠 文)

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エクスバリーアザレア(Exbury Azalea・西洋躑躅) ~これからちょっと寄ります~
- 2020/05/25(Mon) -
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昨日は早朝から畑の草取りをした。
汗をかいたがきれいになり気持ちよかった。

昼食後、届いた「特別給付金申請書」の下書きをした後、少しまどろんでいた。
「電話があったよ」と家人が声を掛けた。
画家のH女史からで、「これからちょっと寄ります」と。
それから数分も立たないうちにチャイムが鳴った。
「駒ヶ根で、高遠の石工守屋貞治の石仏を見てきたの」
「これ、お土産」
「上がってください」というと、「人を待たせているから」と。
まだ届けたいところがあって忙しいよう。
外に出ると赤い車が止まっていて、運転席に女性。
「そう、そう、この石仏なの。よかったわよ。これどうぞ」と大きな写真が載っている新聞を渡してくれた。
「それでは。また」

ゆっくり話もできなかったので、お礼をメールで届けた。
すると返信があった。
「やわらかいうちに食べていただきたくてお届けしました。あわただしくて失礼しました」
「念願の写真の如意輪観音を見つけることができました。風化した石仏は小さくて愛らしく感じました」

いろいろをアクティブにこなす方だ。
誘われて飯山まで一緒に彫刻展や人形展を見に行ったこともある。
作品展や美術界の様子などもよく教えてくださり、ボーッとしている私にとってはありがたい情報源でもある。
またゆっくり時間を取ってお話ししたいもの。

庭では朱赤のエクスバリーアザレアが咲く。

   盛りなる花曼荼羅の躑躅かな (高浜虚子)

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フタリシズカ(二人静・早乙女花) ~寄り添う~
- 2020/05/25(Mon) -
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葉の中に寄り添うように伸びる二つの花穂。
その一つひとつの丸みのある白いのが二人静の花。
蕾じゃないの?
そう勘違いしそう。
花びらはなく雄しべだけなのだとか。
なぜそのような形を選んだのだろう。

でも、そのやさしい風情の姿は名にふさわしい。

   二人静しづかにかげをまとひけり  (角川春樹)

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セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ~草取りを~
- 2020/05/24(Sun) -
西洋石楠花2021

またの西洋石楠花も見頃。
私よりずっと高く大きい。
空の青を背にするとそのピンクはいっそう鮮やかに。
ほっそりのイトトンボがゆっくりと横切った。

暑くなりそうだ。
今日も草取りを。

   石楠花や朝の大気は高嶺より  (渡辺水巴)

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レッドロビン(ベニカナメ・紅要) ~主役は葉~
- 2020/05/24(Sun) -
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家と道路を隔てるレッドロビン。
その赤い新葉の中に集まる白い小さな5弁花。
形は図案化された梅紋のよう。
だが生け垣の主役はあくまでも葉。
この愛らしい花は多くは人の目にとまらない。
でも虫たちはちゃんと花と認識してよく来る。
ハナムグリが3匹遊んでいた。

   目立たざる要の花を眺めるかな (高浜虚子)

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バラ(ピンクノックアウト) ~薔薇の朝~
- 2020/05/23(Sat) -
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庭に薔薇も少しずつ。

中でいち早くその姿を賑やかにしているのはピンクノックアウト。
これはかなり強くて甘い香り。
そして花色もまた魅力的。

五月、薔薇日和。

   鼻を付け『愛』を吸い込む薔薇の朝  (奈美あや)

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ナンジャモンジャノキ(ヒトツバタゴ・一つ葉田子) ~憂き出来事も~
- 2020/05/22(Fri) -
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木全体が白く覆われる。
5月、いつもの光景。
今年もナンジャモンジャノキが花で満つ。

花は地味だが爽やか。
4枚の花びらは細く、ヒラヒラ、ヒラヒラと。
眺めれば憂いも忘れさせ。

花期は長く、しばらくは目を楽しませてくれる。

   初夏の憂き出来事もいつか過去 (高木晴子)

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ツルコザクラ(蔓小桜) ~やはり中止~
- 2020/05/21(Thu) -
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7月下旬に予定されていた展覧会はやはり中止となった。
昨日事務局から葉書でその知らせが届いた。
 これまで、開催に向けての準備を進めてまいりましたが、出品者はもとより、観覧者、運営関係者、ご家族の健康と安全を第一 
 に考えました結果、断腸の思いではありますが、第53回○○会長野展は中止とさせていただきます。
  (略)
緊急事態宣言は解除されたとはいうものの、やはりまだ完全に終息したといえる段階ではないので、やむ得ない。
秋の本展(国立新美術館)も実施されるかどうか、それも微妙ではあるが、向けての制作は懈怠なく進めておくことにしよう。

朝日を浴びながら庭を掃く。
桃色の可愛い花が溢れるように咲いている。
蔓小桜は毎年夏が近づくころにこうした姿を見せてくれる。
小さくてか愛らしい花だが、意外と丈夫な宿根草だ。
そして少しずつ領分を広げているのもうれしい。

   夏めくや蔓のあるものよく育つ (成澤桂助)

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ヒメコウゾ(姫楮) ~「過去の思い出」~
- 2020/05/21(Thu) -
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姫楮は畑の南の端にある。
今、それに花が咲いている。
雌雄が同時に。
雌花は合歓の花に似た赤い糸状の花。
黄白色の小さな雄花は集合し球状になる。

このような地味な花にも花言葉はあるのかと捲ってみる。
すると「過去の思い出」と。
その由来は書いていなかったが。

思い出、思い出、思い出…、いいも悪いもあって今の自分がある。

   山中や楮の花に歌書かん (中川乙由)

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アヤメ(文目・渓蓀) ~あやめ色とはこの色と~
- 2020/05/20(Wed) -
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文目がまとまり咲く。
健やかに伸びて交叉しあう葉を越して細い茎が真っ直ぐに伸びる。
その先に隣同士で咲き競うかのようにして花がある。
それぞれの高さは不揃いに律動を見せる。

花はあやめ色。
たらりの花びらの中に密やかに施される文様は妖しげにも。

離れてそろいを眺めるのもいい。
目を近づけて一つの花をじっくり見るのもいい。
和の美。

   あやめ色とはこの色と咲きゐたり  (鷹羽狩行)

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ビバーナム・スノーボール(西洋手毬肝木) ~木漏れ日と花と風のハーモニー~
- 2020/05/20(Wed) -
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ビバーナムは咲きはじめは薄いきみどり。
そして大きくなるにつれしだいに白くなっていく。
スノーボールとあるように、たとえば雪を集めて手で軽く丸めた感じ。

今年は花数が少ない。
どうやら剪定の時期と剪る枝を間違ったようだ。

5月も下旬。

   初夏の一日一日と庭のさま  (星野立子)

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コデマリ(小手毬・小粉団の花) ~風来れば~
- 2020/05/19(Tue) -
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たくさんの白い花が集まって咲くのは小手毬。

花びらは丸みのある5弁。
中にはちょんちょんちょんと蕊。

乗せた枝は風が通るたびに揺れて。

見ていれば…。

   小でまりのたのしき枝のゆれどほし (轡田 進)

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ジャーマンアイリス(German iris) ~初郭公~
- 2020/05/19(Tue) -
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ニガウリとキュウリとトマトの棚を作った。
ナスやピーマンなども含め、これで支柱立てはすべて終わった。
後は様子を見ての草取りや追肥などをしつつ、育ちと実りを待つ。

カッコウが啼きながら遠ざかっていった。
初郭公。

ジャーマンアイリスも咲き出す。

   郭公の声のしづくのいつまでも (草間時彦)

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シャガ(著莪) ~一隅を照らす~
- 2020/05/18(Mon) -
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だいぶ前から庭の片隅には著莪の花。
白を基調とする6枚の花びらは周りをギザギザに縁取る。
その3枚は白単色で、残りの3枚はそれに青紫と淡橙色で斑に模様を施す。
別名に胡蝶花ともあるように、そう思わせる美しさ。

花は少なく、そろそろ終わりに。

   一隅を照らすに余り著莪明り  (後藤比奈夫)

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キバナイカリソウ(黄花錨草) ~「自粛あるのみ」~
- 2020/05/18(Mon) -
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起きると、知り合いの女性画家からメールが届いていた。
県展をはじめ、グループ展など、関係したいくつもの展覧会が中止になってしまったと。
講座や会議もすべて。
「自粛あるのみ」と結んでいた。
落胆の思いが伝わる。

県展会場のはずだった松本の美術館で、私も7月下旬にグループ展の開催を予定している。
何も連絡が無いが、こちらは大丈夫だろうか。

「遅くなりましたが、誕生日おめでとうございます」とも。
同じ年の生まれだが、学年は一つ上。
いつも爽やかで、周りへ細かな気遣いのできるすてきな方だ。

透明感のある淡黄色のキバナイカリソウが咲いている。

   錨草花の錨のあまた垂れ (吉川裕美)

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オオデマリ(大手毬) ~運動不足~
- 2020/05/17(Sun) -
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家人がテレビを見ながら体を動かしている。
ほぼ毎日のように通っていた体操教室も休業中で運動不足なのだろう。
自分なりに考え工夫していていいことだと思う。

オオデマリも咲く。
その名の通りに“大きな手毬”の形して。

花の中で小さな蜘蛛が遊んでいた。
その下で太くて長いミミズが動いていた。

今日は久しぶりに一緒にウオーキングしよう。

   庭先の白さ目にしむてまり花  (永見嘉敏)

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ツツジ(躑躅) ~説明会中止~
- 2020/05/17(Sun) -
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役場からの封書が届いた。
先月受けた検診結果が入っていた。
併せてもう1枚、―検診結果説明会中止のお知らせ―も。
「新型コロナウイルス感染症終息のめどが立たない中、町民の方の安全・安心を優先し、感染拡大防止のため、中止します」と。
まだまだ気を緩めてはならない現下の情勢からすればそうせざるを得ないと納得する。
項目ごとの結果と数値について自分で資料を当たって、問題点と注意点を把握し、できうる的確な対応をとるしかない。
今のところ読み取る限りにおいて、特段急いで精密検査等が必要とは判断に至っていないので心配ないと思うが。

花梨の下で薄紫の躑躅が咲いている。
それなりに大きな株なのだが、花の数はいつも少ない。
私がいけなかったのだ。
だいたいにおいて植えた場所が日当たりの悪いところなのだから。
ほんとは木全体にこの色を咲かせたいんだろうなあ。

   躑躅赫し愛より強き言葉欲し (清水芳堂)

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クレマチス(Clematis) ~こんなところに~
- 2020/05/16(Sat) -
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クレマチスに気付いたのは数日前のことになる。
バラにアブラムシが発生していて消毒していたときだった。
“ポンポン咲き金糸梅”の中で、その枝に蔓を絡めて咲いていた。

去年まではなかった。
私が植えたものではない。
木の根元から生えている。
なぜ、こんなところに?
鳥が種を運んで落としてくれたのかもしれないなどと、想像を膨らませる。

ここで自然に生まれ、育ち、そして咲いたということはこの場所が気に入ったのだろう。
ずっとそこにそのままにしておこう。

やさしい色に美しい形、そして蕊も見事で。
誕生日のプレゼントをもらった気分。

   歩けば言葉こぼれくる (岡田順子)

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フキ(蕗) ~野の恵み~
- 2020/05/16(Sat) -
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畑の端にある蕗を採った。
洗った。
スジを取った。

調理してくれた。
サバ缶と混ぜ、菜花を乗せたり。
マヨネーズをかけたり。

やわらかい。
そして独特の香りと少しの苦み。

5月はいろいろと野からの恵みをいただける。

   蕗摘みし指の汚れの取れぬまま (稲畑汀子)

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イチハツ(一八・鳶尾) ~13年目~
- 2020/05/15(Fri) -
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アヤメ科の花々もその季節となる。
イチハツも咲く。
やわらかな青紫の花びらは上に白い鶏冠突起を乗せる。
その基部には赤紫の波模様が描かれる。
そして花の中央には3等角の幾何学的な形。
もう13年目になる花である。

   袱紗解くごと一八の花ひらく  (轡田進)

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ツツジ(躑躅) ~帽子~
- 2020/05/15(Fri) -
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真夏のような暑さが続く。
外出や作業には帽子が欠かせない。

若い頃から帽子が好きだった。
作業用やお出かけ用等々、用途や季節に合わせていくつもある。
10年以上と、長年愛用しているのも多い。
save the natureのカーキ色の帽子もその一つ。
気に入っている。
今の時期の花の手入れなどに活躍する。
さらに10年は使えそうな気がする。

ところどころにピンクの模様が不規則に入った白い躑躅が咲く。
それがそれぞれに点や面の形を変えて花にアクセントを付ける。

  花びらのうすしと思ふ白つつじ (高野素十)

帽子

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