ウコンザクラ(鬱金桜) ~淡黄色の八重~
- 2020/04/30(Thu) -
鬱金桜020

鬱金桜も開花です。
淡黄色の八重の桜です。
花びらにはところどころ黄緑色の斑が入ったりします。
色が地味だけにあまり目立ちませんが、それがまた違った味となっています。

春らしいいい天気が続きます。
誰の心にもすっきりと青空が広がる日が待ち遠しいこの頃です。

   身の奥の鈴鳴りいづるさくらかな  (黒田杏子)

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アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛・Priceana) ~四月尽~
- 2020/04/30(Thu) -
アメリカスミレサイシン200

いつの頃からか、アメリカスミレサイシンが庭のいたるところに顔を出すようになった。
外来種が野生化したものらしい。

花を細かく見ると、側弁の基部にはやわらかな白い毛が密集している。
そして舌弁にはアヤメのような青紫の筋模様がある。
素朴でかわいい花だ。

さて、四月も終わる。

   草ひきし泥手のままの四月尽  (細見綾子)  

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ヤマブキ(山吹) ~面影草とも~
- 2020/04/29(Wed) -
山吹020

3種類の山吹がある。
いつも先に一重のが咲く。
花を乗せて枝がそよぐ。

山吹には面影草という名もあるという。
これもまたゆかしさと情緒を抱かせる。
昔の人は旅路にてこの花を見ては離れた愛しい人の面影を思い出したのか。

   山吹の一重の花の重なりぬ (高野素十)

山吹021

山吹022

山吹023

山吹024
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トリアシスミレ(鳥足菫) ~山の味~
- 2020/04/29(Wed) -
鳥足菫021

今年も小松さんがコシアブラを持ってきてくださった。
早速天麩羅にして食べた。
この時期だけの素朴な山の香りと味覚だ。

庭ではトリアシスミレが咲いている。
名前は、その開いた葉が鳥の足のように見えることに因む。

   菫程な小さき人に生れたし (夏目漱石)

鳥足菫022

鳥足菫023
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宿根イベリス(Iberis) ~燕の数も一気にふえ~
- 2020/04/28(Tue) -
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宿根イベリスも咲き出しました。
たくさんの白い小花がまとまって花房となります。
これからさらに暖かくになるにつれて花数を増してくれるはずです。
虻が来て蜜を吸っています。

飛び交う燕の数も一気にふえました。

   静かさや花の昼間に虻の声  (堀麦水)

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宿根イベリス023

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ハナズオウ(花蘇枋) ~これを蘇枋色という~
- 2020/04/27(Mon) -
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山茱萸にはまだ名残の黄色い花がある。
利休梅の白い花はだいぶ賑やかになってきた。
その間に挟まれて薄い赤紫の花蘇枋が咲いている。
丸みを帯びた可愛い蝶形花が幹や枝から吹き出るようにして。

   愚直なる色香の蘇枋咲きにけり (草間時彦)

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イチゴ(苺の花) ~白い花は赤い実となる~
- 2020/04/26(Sun) -
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苺にいくつもの白い花。
凍てつく冬を越えて。
今年もうまく育ってくれた。

楽しみ。
でも、いつも半分近くは鳥の取り前となるのだが。

アリが一匹遊んでいた。

   嘘ひとつ苺の花の白さほど (松木知子)

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チューリップ(tulip) ~♪あか しろ きいろ…♪~
- 2020/04/26(Sun) -
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並んでチューリップの花。

歌を思い出させるからか。
この花を見ると童心に引き戻される感がする。
無邪気であった頃。

だいぶ汚れてしまったなあ。

   チューリップ喜びだけを持つてゐる  (細見綾子)  

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グミ(茱萸) ~実がたくさんなればいいなあ~
- 2020/04/25(Sat) -
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茱萸の花です。
枝に垂れ下がって咲いています。
生成り色の小さな筒状花です。
細い花柄の先にあるので、少しの風でもぶらぶらします。

実がたくさんなればいいなあ。

   咲くもののあり散るもののあり四月 (稲畑廣太郎)

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ニワザクラ(庭桜) ~黒い影が~
- 2020/04/24(Fri) -
庭桜021

庭桜も花時。
枝にそって白い八重の花がびっしり。

その上を二つの黒い影が、軽やかに横切る。
そして同じような軌道を戻ってくる。
速い。
ツバメ…、初燕だ。
鳥たちにも季節。

   来ることの嬉しき燕きたりけり  (石田郷子)

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クンシラン(君子蘭) ~「筍を…」~
- 2020/04/24(Fri) -
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玄関に「こんにちは~」の声。
出ると、作業着姿の穂波さん。
ピンクの袋を差し出して、「朝、筍を掘ってきたの」と。
まだ土がついたままのが2本入っている。
「久しぶりだね。上がっていって」
「駄目よ。こんな格好だし、これから2、3軒回って配ってくるの」
今の世情のことだし、引き留めず、お礼を言って車を見送った。
折々、旬の物や手作りのものなどをあれこれと持ってきてくださり、ありがたい。

クンシランも花を咲かせた。
鮮やかな濃いオレンジの元気色。
寒さにあてて葉を傷めてしまい駄目かと思ったが、無事に開花してくれてよかった。

   君子蘭整理のつかぬ文机  (北さとり)

君子蘭022

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キバナカタクリ(黄花片栗) ~それぞれ違っていい~
- 2020/04/23(Thu) -
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黄花片栗も咲く。
花びらをくるりと反らし。
風が吹くたびに揃って軽やかに揺れる。

片栗とはその佇まいが少し異なる。
比して葉や花が大きく、花茎も伸びて高い。
もともとはアメリカが原産らしい。

それぞれ違っていい。

   片栗の花の素直に身を反らし (白井風人)

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黄花片栗023

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ナシ(梨・幸水の花) ~花簪に~
- 2020/04/22(Wed) -
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20年以上も前のことだ。

梨を育てたいと思った。
自前の梨を食べたいと思ったから。
それで幸水と二十世紀と豊水の3種類の小さな苗木を植えた。
まるで栽培の知識など、まったくなく。
消毒など一切しないので病気に冒されたり、虫の害を蒙りつつの繰り返しではあったが。
以来、少しずつ生長を遂げ、それなりに収穫できるようになった。

そして今年もそれらは花をつけた。
先に咲いた豊水はすでに散り、今盛りは幸水で、二十世紀は4分咲きほどの様。

梨の花は真っ白な5弁。
その中にはピンクの雄蕊。
可憐というか上品というか。
それがまとまりの形で一枝にいくつも咲く。
昔の人なら、その一つを手折って、愛しい人の結った黒髪に、「さあ」と挿したかもと…。

   梨咲くや言葉の届く高さにて (岡本眸)

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スノーフレーク(Snowflake・鈴蘭水仙) ~春麗ら~
- 2020/04/21(Tue) -
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水仙に似た濃緑の葉が叢生する。
それにたくさんの白い小花。
花は釣鐘状で下向きに。
花びらには薄緑の可愛い斑点。
“純粋”“汚れなき心”などの花言葉を与えれ。
そんな少女のような姿で咲くスノーフレーク。

   咲くものの遅速は問はず麗かに (稲畑汀子)

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ヒュウガミズキ (日向水木) ~気は鬱々とするが~
- 2020/04/20(Mon) -
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気は鬱々とするがそういってばかりもいられない。

2部屋の絨毯を片付けて。
フローリングにワイパーを掛けて。
テーブルクロスを替えて。
クローゼットを整理して。
そして外に出てヒマワリの種も82粒蒔いた。

日向水木が咲いている。
小さな釣り鐘のような形の淡黄の花が下を向いて。

鶯が、かの調子で明るく鳴いた。

   片づきし部屋の明るさ春の昼 (稲畑汀子)

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キズイセン(黄水仙・糸葉水仙・匂い水仙) ~「いい匂いがするのよ」~
- 2020/04/20(Mon) -
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他に遅れて黄水仙が二輪だけ咲いた。

日本水仙より黄色が濃い。
で、黄水仙。
葉は松葉のように細い。
で、糸葉水仙。
ジャスミンに似た香りがする。
で、匂い水仙。
そんなことか。

何年か前に義姉が「いい匂いがするのよ」といってくださった首の長いスリムな水仙。

   水仙の香に人々の起居あり  (稲畑汀子)

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ミツマタ(三椏・三叉) ~光陰流れて~
- 2020/04/19(Sun) -
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どっしりとした山茱萸の下で三椏が咲いています。
筒状の花が手毬状になって、名の示すように枝が3つに分かれたその先にあります。
ほのかな香りがします。
黄花と朱赤色のが混ざりあうように仲良く咲いています。

 「春さればまづ三枝(さきくさ)の幸(さき)くあらば後にも逢はむな恋ひそ吾妹」(柿本人麻呂 万葉集巻十1895)

古くにも歌われるように、心惹きつける趣のある花です。

   三椏が咲いてきのふの夢枕 (手塚美佐)
 
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ハナモモ(花桃・照手紅) ~特定健診~
- 2020/04/18(Sat) -
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特定健診を受けた。
測定、採尿、採血、心電図等々の終了後、医師、看護師さんとの面接指導があった。
体重は昨年よりおよそ4㎏減って、身長との関係から導かれるBMIの数値はほぼ標準体重を示していた。
血圧が若干高いことを言われたが、それ以外、特に問題になるようなことは指摘されなかった。
検診結果の詳細については、5月下旬に説明会が開催されるので、そこで行うとのこと。
今のところ、特段不調を感じているところもないのでいいのではないかと思う。

高いところで箒を逆さにしたように枝を広げる花桃の照手紅が咲いている。
去年までは紅白2本が隣で揃って咲いていたが、その後白いのが弱って勢いがなくなったので秋に伐った。
やはり見るには対になって咲いている方がいあいなと思うが…、それは勝手なことだ。

   花桃は欲望の色寡黙の山  (飯田龍太) 

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タラノメ(楤の芽) ~「天麩羅にする」~
- 2020/04/17(Fri) -
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「タラノメもそろそろ採れそうだけど」と声をかけた。
「そう?じゃ天麩羅にする。ちょっと待って、私も行くから」
「脚立を用意しておく」

楤はハクモクレンやナンジャモンジャノキの下に10数本あり、高く伸びている。
茎全体には鋭い棘があるので手袋をする。

「どれを採る?」
「そうね、できるだけてっぺんのを採って。低いところのはまたにする」
脚立に登り、下からの指示に従い、茎を傾けて芽を捥ぐ。
手袋の上からでも棘が差す。

とりあえず、7~8個を収穫。

そして夕食に天麩羅。
今年の初物、とり立ての香り。

   たらの芽のとげだらけでも喰はれけり  (小林一茶)

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ヒトリシズカ(一人静・まゆはき草) ~もの陰に~
- 2020/04/16(Thu) -
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庭の一角に、ひっそりと咲く小さな白い花があります。
それぞれが少数のグループを作るように距離をおいています。
いくつもの紐が吹き出るようなふしぎな形です。
ヒトリシズカの花です。

“一人静”、何か物語を思い起こさせるようなすてきな名前ですね。

桜の花も散ってきました。

   もの陰に一人静の名もて咲く (吉年虹二)

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ツバキ(椿) ~1本の木の中で~
- 2020/04/15(Wed) -
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かわった咲き方の椿がある。
1本の木の中で、上に赤、下のほうにはピンクの花。
そのピンクは混ざり模様で。
どうしてなのかよくわからないが、ずっとそういうふうに咲く。
これに白も加わるとなお面白いが…。

   こゝに咲けばこゝの仏の椿かな   (野田別天楼)

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ウコギ(五加木) ~春の味~
- 2020/04/15(Wed) -
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山菜ももいろいろと顔を出す。

五加木は染井吉野の下に植えてある。
枝を切り、ついているまとまった葉を丁寧に取る。
これは結構手間のいる作業だ。
葉の付け根には棘があるので、時々刺さって痛い。

調理するにはさまざまあるようだが、我が家はもっぱらおひたしが多い。
ときおり、それをベーコンなどを乗せて洋風にしたりもする。
いずれにしてもその食感は好みだ。
今だけの春の旬の味。

   羚羊の出るといふ谿五加木摘む  (三村純也)

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タツタソウ(竜田草)  ~この花、この色、好きだなあ~
- 2020/04/14(Tue) -
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竜田草、好きだなあ。
藤紫のこの色、好きだなあ。
蓮に似た赤茶色の葉もいい。
調和している。

毎年咲くのに、ほとんど増えない。
でも、その一輪二輪の姿がまたよく。
おくゆかしさというか。
いにしえびとを思い起こさせるような。

好きだなあ、竜田草。

   竜田草どうしてこうもやさしいの  (奈美あや)

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レンギョウ(連翹・golden‐bell) ~「連翹」と書ける~
- 2020/04/13(Mon) -
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連翹の鮮やかな黄色があふれている。
花は小さな4弁の筒状花。
それがさまざまな向きに伸びる枝に沿っていっぱいに。

この花で思い出すのは高村光太郎。
彼が生前好きな花だったという。
そして過ぎた日になるが、4月2日はその忌日「連翹忌」。

大学生の頃から彫刻家・詩人としての彼に強い憧れを持っていた。
それは今でも。
連翹を植えたのもそんなことがあってのことだったような。

そうそう、それで私は「連翹」という漢字が書けるようになった。
そして、「翹」の意が「高く弧を描いてたつ雉の尾羽」であることをも。

   連翹に空のはきはきしてきたる  (後藤比奈夫)

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ハナニラ (花韮・Spring star flower) ~春の星花~
- 2020/04/13(Mon) -
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花韮があるのは山茱萸の下。
いくつかあるうち、まず咲いたのは薄い青紫。
その花びらは色を階調させる。
花は6弁花。
英名にSpring starflowerとあるそのままに星の形。

オッ、小さなアブが蘂に。

   窓開けて四月の風を通しけり (山村修)

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ハナニラ024
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サクラ(染井吉野) ~そのひとすじの気持ち~
- 2020/04/12(Sun) -
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イヤホーンを耳にして畑仕事。
ラジオから流れるのはいつもと違う特別番組。

ジャガイモを2畝に植えた。
エンドウを20株植え、支柱を立てた。
予定通りに進み、気持ちよかった。

四月の青空の下。
染井吉野はいつもと変わらずの春の姿。

   「桜」             『定本 八木重吉詩集より』
綺麗な桜の花をみていると
そのひとすじの気持ちにうたれる
               
   一瞬の生命いとほし桜咲く (碓氷すすみ)  

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スイセン(水仙・narcissus) ~ただ咲く~
- 2020/04/12(Sun) -
水仙2021

すいせん、スイセン、水仙。

いろいろな形で。
いろいろな大きさで。
いろいろで美しく。
いろいろでおもしろい。

   のに   相田みつを  (『のに』より一部)
…………
庭の水仙が咲き始めました
水仙は人に見せようと思って
咲くわけじゃないんだなあ
ただ咲くだけ
ただひたすら…
人が見ようが見まいが
そんなことおかまいなし
ただ いのちいっぱいに
自分の花を咲かすだけ
自分の花を-
花は ただ咲くんです
それをとやかく言うのは人間
ただ ただ ただ-
それで全部
それでおしまい
それっきり
人間のように
〈のに〉なんてぐちは
ひとつも 言わない
だから純粋で
美しいんです。

   水仙の日なた日かげのある一花 (大橋敦子)

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水仙2024

水仙2025
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ユキヤナギ(雪柳) ~花みちて~
- 2020/04/11(Sat) -
雪柳020

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いっぱいの小さな白。
いっぱいの可愛い白。
乗せる細い枝はしなり
風が吹くたびにふわり。
たとえてそれは雪。
たとえてそれは柳。

雪柳に花がみちる。

   雪柳花みちて影やはらかき (沢木欣一)

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ハナモモ (花桃源平) ~1本の木に~
- 2020/04/10(Fri) -
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“源平”は色混ざりの花桃。
1本の木に白い花があって、紅い花があって、その二つの絞りの花がある。
そんな変わり咲きもまたいい。

今年は多くの花が2~3週間ほど早い。
いろいろに戸惑う事ばかりの春。

   花桃の蕊(しべ)をあらはに真昼時 (飯田蛇笏)

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ジンチョウゲ(沈丁花) ~瑞香という~
- 2020/04/09(Thu) -
沈丁花021

庭に広がるいい香りは白い沈丁花から。
吸うまでもなく、鼻から頭の隅々に染み渡る。
肉厚の小さな花は艶がある。
それが手毬状になっていくつもつく。
まさに春の瑞香というべき。

   沈丁の香をのせて風素直なる  (嶋田一歩)

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沈丁花024

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カエデ(楓の新芽) ~これから~
- 2020/04/09(Thu) -
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楓も芽吹く。
赤みを帯びて。
その生まれたての姿はよわよわしくて。
見守りたいほどに。
これからあの切り込みのある形へと。
だんだんに。

   齢といふ智慧さづかりし木の芽かな (加藤照子)

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