ツグミ(鶫) ~二月尽く~
- 2020/02/29(Sat) -
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鶫が苺畑に佇んでいる。
このところ家の周りによく顔を出してくれる。

だいたいは桜や栗などにとまってから降りてくる。
そして地面をちょこちょこと小走りで動き回り、落ち着く場所を見つける。
今回は苺の葉の感触がいいのか、首を伸ばして周りを見渡したりしながら、しばらくそこにいる。
何かを探して食べるというふうでもない。
近くで眺める私の姿も気にならないらしい。

「ねえ、何してるの?」
「気分転換のおさんぽ?」
鳥語が話せるならおしゃべりできるのになあ。

二月が終わる。
また反省という言葉で締めくくられる。

   光りつつ鳥影よぎる二月尽  (小沢明美)

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アセビ(馬酔木) ~少ない~
- 2020/02/28(Fri) -
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アセビも咲き出した。
毎年、木一杯に房がたわわになるのだが、今年はまるで少ない。
こんな様子は初めての気がする。
なぜだろう。

その先をすぼめた花の形がかわいい。

   来し方や馬酔木咲く野の日のひかり (水原秋桜子)

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ツチグリ(土栗) ~また出てきました~
- 2020/02/27(Thu) -
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またツチグリが出てきました。

きのうのことです。
朝方までの雨が上がり庭に出ました。
すると前とまったく同じ芍薬の株の中にありました。
そこが生長にいい環境なんでしょうか。

調べてみると、ツチグリは別名でツチガキ(土柿)ともいうのだそうです。
見た目はこちらの方があっているようにも思えます。
柿が落ちて地面に転がりそのまま枯れたようで。

とにかくユニークな形のキノコです。

   春意とはことば運びのなめらかに (能村研三)

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クリスマスローズ(Christmasrose) ~地味で目立たないが~
- 2020/02/26(Wed) -
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 『人見るもよし
  人見ざるもよし
  我は咲くなり』

 花は人に見られる爲にさくのではあるまい。
 しかしいゝ花を咲かせたい意思は何處かにあるだろう。 (武者小路実篤)


葉色と同じような緑のクリスマスローズがある。
地味で目立たないが、それもまたいい。

   優しさが弱さのクリスマスローズ (高橋将夫)

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スノードロップ(snowdrop・松雪草) ~清楚で可憐~
- 2020/02/25(Tue) -
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三椏の下にスノードロップの株があります。
そして三椏をはさんでもう一株あります。
どちらも家族のようにまとまり咲きます。

花を真上から見て気づきました。
三つの花びらが合わさり、整った三角形を作っています。
そのどれもが三菱のマークのようにです。

少しの風が吹くと下向きの花は小さく揺れます。
耳を澄ませば……。

清楚と可憐という形容がぴったりの花です。

   春愁や小さき声のひとりごと (渋沢小枝)

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マンサク(満作) ~とても個性的で~
- 2020/02/24(Mon) -
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マンサクもいい感じとなりました。

葉のない枝から花が吹き出すように咲きます。
紐状の四弁花はよじれて伸びます。
不規則にそれぞれ好き好きな方向に。
とても個性的な花です。
“与作”ではありませんが、“満作”という名もまたよくて。

それにしても春の花って黄色が多いですね。
昆虫を引きつける色なんでしょうか。

   ほれぼれと見てまんさくの花不思議  (稲畑汀子)

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クリスマスローズ(Christmasrose) ~集大成~
- 2020/02/23(Sun) -
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二紀会に所属する友人の個展に出かけた。
車で約45分。
全国展開する大手食品加工会社の大ホールが会場。
受付で記帳を済ませる。

中央テーブルにいた彼と互いに目が合い、寄って挨拶する。
一緒に作品を見ながら、説明をしてくれる。
写実表現の油彩による公募展出品作100号を中心に数十点。
彼の誠実な人柄そのものに作品の隅々までに丁寧に筆を行き渡らす繊細な作品が並ぶ。
作品目録に「心惹かれる身近な風景」と示すように、メインは“木漏れ日”や“せせらぎ”“夏の小道”などの風景。
それに“少女像”“柘榴”“洋梨”などの人物や静物も加わる。
これらの質感豊かにそして緻密に描かれる小品はここ数年取り組み始めたテンペラ画。
その制作にまつわる事についても熱く語り、さらなる高みを求めて表現を広げる情熱を感じさせる。

次々に観覧に訪れる。
「名古屋からも40年ぶりの友人が来てくれた」とも。
折を見て我が家への訪問も促しおいとまする。

作画活動30年の集大成にふさわしい充実した個展であった。

ワインカラーのクリスマスローズも咲く。
テンペラのモチーフにはどうだろう。

   通るたびクリスマスローズの首起こす  (田口素子)

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クリスマスローズ(Christmasrose) ~下を向かないで~
- 2020/02/22(Sat) -
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クリスマスローズが咲いている。
どれもが顔を下に向ける。
恥ずかしがり屋なのだ。

花も人同様にいろいろ。
どちらかというとシャイなタイプは好き。

週間予報を見れば、最低気温に-の表示が消えている。
季節がまた一歩進む。

   クリスマスローズ俯きて春の風情なり   (牧原佳代子)

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クロッカス (Crocus) ~日差しに誘われて~
- 2020/02/21(Fri) -
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いくつものクロッカスが伸びる。
その中から黄色が先ず咲き出した。
2輪寄り添うように。
他に何色があったか忘れたが、薄紫や白もあったか。
クロッカスの花言葉は色によって違うらしい。
黄色いのは「私を信じて」だとか。

久しぶりにキジバトがつがいで庭を歩いていた。

   日が射してもうクロッカス咲く時分 (高野素十)

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キセキレイ(黄鶺鴒) ~脚は冷たくないのか~
- 2020/02/20(Thu) -
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家のすぐそばを川が流れている。
水深は浅く、川幅も5~6メートルと、そんなに大きな川ではない。
庭を歩けばおのずと目に入る。

そこへは鳥たちもよくやってくる。
昨日来たのはキセキレイ。
あまり警戒心がないのか、私が比較的近くまで寄っても気にならない様子。
チチッチチチッチッ…と声を出しながら石の上や水の中をせわしく移る。
立ち止まるたびに長い尾をリズミカルに上下に振る。
そして時々、嘴を流れの中に差し込んでは何かを得ている。

小枝のような細い脚。
二月の水は冷たくはないのか。

   鶺鴒の尾を振りきそふ早瀬哉   (尾崎紅葉)

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ロウバイ(素心臘梅) ~広がる香り~
- 2020/02/19(Wed) -
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素心臘梅が咲いている。
まだ満開ではないが、それでもその木の周りからは芳しい香りが広がる。
花は光沢と透明感があり、まさに蠟細工を思わせる。
触りたくなる。

それはまた美味しいのか、鵯がひっきりなしに来て食べる。
気がつくたびに追いやるのだが、しばらくしてはまたやってくる。
一羽ならまだいいのだが、複数でやってくるのでなんともいまいましい。
彼らにとって木全体が選り取り見取りの食事であふれているように見える状況なのだろう。
彼らが食べこぼした花が地面にはいくつも転がる。
毎年の事ながらこの所業には悲しくなるが、そこはおおらかになるしかない。
花を愛でる人の感性と花を食べ物としてみる鳥の生態の違いと。

もう1本、離れたところにもあるがそこはまだほとんどが蕾。
同じ敷地の中でそんな差があるのも面白い。
ある意味、長い期間その花姿を香りを楽しめるのでそこはまたいい。

ほんとにいい香りだ。
一枝を剪って写真の父と母のそばにも置く。
どうぞ。

   臘梅を月の匂ひと想ひけり  (赤塚五行)

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クリスマスローズ(Christmasrose) ~私を忘れないで~
- 2020/02/18(Tue) -
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クリスマスローズもすこしずつ花が開き始めている。
椿のそばに咲く白いのは実生の花。
まだ株は小さい。

花の中に目をやると蘂の周りを囲むように潰れた筒状のがある。
実はこれがクリスマスローズの真の花らしい。
やわらかな花びらに見えるのは本来は萼にあたる部分のようだ。

主張の強い脇役が主役を凌駕した?
いくつかある花言葉の中には「私を忘れないで」もあるのだとか。

   木蔭にてクリスマスローズひそやかに (中田芳子)

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フキノトウ(蕗の薹) ~採る~
- 2020/02/17(Mon) -
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日曜日は一日中雨だった。
雪ではなかった。
しっかり降った。
外へ出てみると、先日盛り土をした畑の端の土手に1メートルほどの亀裂が入っていた。
土砂が水分を含んで重くなり下の方が支えきれなくなったようだ。

レインスーツを着て作業をした。
杭を打ったり石を積み上げたりして補強をした。
しばらくはいいと思うが、時を見て改めて強度ある物にしなくてはと思う。

その近くでは蕗の薹がいくつも雨に濡れていた。
わずかに緑がのぞく。
少し早いが1つ採った。

細かく刻んで味噌汁に入れてくれた。
ほろ苦い春の風味が楽しめた。

   蕗の薹紫を解き緑解き (後藤夜半)

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シュロ(棕櫚) ~鳥によって運ばれ…~
- 2020/02/16(Sun) -
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「最高気温は4月初旬から中旬並と、季節外れの暖かさとなりそうです」
そんなアナウンスが続くこの頃。
冬らしい冬を感じないままにこのまままっすぐに進んでいくのか。
よくないなあ。

ところどころに棕櫚がある。
ワイルドストロベリーの中にぽつんと立っていたり、桜や李や花梨の下などに数本が。
植えたものではない。
鳥によって運ばれた種から自然に出てきて育ったものなのだろう。
早いものは10年以上もい前からあるが、1番高いので1メートルほど、他はまだどれも低い。
その南国を思わせるよう独特の佇まいは庭にコントラストを与えてくれる。
しかしそんな何本もいらないので、場所のいいのだけを残して近々抜こうと思っている。

   春近し時計の下に眠るかな (細見綾子)

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フクジュソウ(福寿草) ~ふえる~
- 2020/02/15(Sat) -
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福寿草がもとの株から30㎝ほど離れたところで一輪。
さらにそこから同じくらい離れたところに2輪。
そして距離をおいて海老根の前にも。
少しずつふえている。

植えてからだいぶ経った。
庭に迎え入れたその時のことをはっきり覚えている。
うれしくて。
そして大事に育てようと思った。
それからこうして毎年花を咲かせて変わらずに春を告げてくれる。

   福寿草むかしはらから睦みけり  (樋笠文)

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ツーリー(慈梨) ~ちょっとだけどな~
- 2020/02/14(Fri) -
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生け垣の一部になっているマサキの剪定をしていた。
軽トラがとまった。
果樹農家の小松さんがレジ袋を持っておりてきた。
「中国梨よ。ちょっとだけどな」
「中国梨?」
初めて聞く。
そして初めて見る。
「そうな、ツーリー(慈梨)と言うんだけどな。ここらじゃあまり作っておらんのよ」
「まあ、これは売るためというより趣味みたいなもんだけどな」
「でも味はけっこういいんだに」
「熟しているで、すぐに食べれるでな」
「そろそろ保存も終わりころになるんな」
「ほんじゃな」
相変わらず話もそこそこに、用事だけをさっさと済ませて忙しそうに帰られる。
そういえば暮れには“ル レクチエ”を持ってきてくださったのだった。
いつもいただくばかりである。

レジ袋の中には4つ。
色と形は洋梨にも似ている。
一つを切って食べる。
水分が多くて甘い。
普通の梨や洋梨とはちょっと違う。
美味でこれもお気に入りになりそう。

   バレンタインデー心に鍵の穴ひとつ  (上田日差子)

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慈梨3
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ジョウビタキ(尉鶲) ~返ってきた~
- 2020/02/13(Thu) -
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10月初旬から中旬にかけての東京での本展が終わり、その後作品は大阪、金沢の巡回展へと回った。
金沢展は11月中旬に終了し、地区責任者からお礼の挨拶が届いた。
11月が終わり、12月、1月……作品が返ってこない。
不安になり事務局に問い合わせたが、誰もわからなかった。
2月に入っても作品はまだ返ってこない。
行方不明?
もう少し待つことにした。
そして先日ようやく戻る。
およそ3ヶ月、どこをさまよっていたのだろう。
この遅れに対しどこからも何の連絡も説明もない。
不思議なことがあるものだ。

部屋の前の楓にジョウビタキがいた。

   ひるがへり去りし鶲の紋の白  (坊城としあつ)

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フユシラズ(冬知らず・Calendula) ~飛んでいった~
- 2020/02/12(Wed) -
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いい天気だった。
栗の剪定をした。
隣にある鬱金桜への日当たりがよくなった。
終わって、マグボトルに入れた暖かいコーヒーを飲んだ。
果樹農家の中山さんが農作業車に乗って手を振った。
秋に向けてもういろいろと作業を進めているようだ。

ところどころでフユシラズが咲いている。
その一つにテントウムシがいた。
顔を近づけると翅を広げて飛んでいった。

   翅わつててんたう虫の飛びいづる  (高野素十)

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タンポポ(蒲公英) ~黄色が一つ~
- 2020/02/11(Tue) -
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黄色が一つあった。
タンポポだった。
ことし初めてのだ。

葉は草のすぐ上にある。
茎はまだない。
花は葉のすぐ上にある。
葉はまだ赤茶色。

さらに目を近づける。
思わぬ形が見える。
花粉もたくさん。
ほお~。
タンポポの花の中はそうなっているのか。

まだ2月半ば。
これもあまりにも早い。

   たんぽゝと小声で言ひてみて一人 (星野立子)

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スモモ(李) ~「だんだんに片付けていかないとね」~
- 2020/02/10(Mon) -
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脚立に登って李を伐っていた。
家人が呼びに来た。
「穂波さんが来てくれたから、作業やめて一緒に話して」
チェーンソーを片付け、作業着を脱いで家に戻る。

漬物が入ったビニール袋が置かれてあった。
「漬けた野沢菜なの。好みかどうかわからないけど」と。
「うちはみんな漬物好きだから、うれしい」と返す。
「木を切っていたの?」
「これからのことを考えるとだんだんに片付けていかないとね」
「わかる。わかる。土地もそうよね」
「うんうん。あっ、そうだ。いうの忘れていた。お帰りなさい。インドネシアはどうだったの?」

暮れから1月にかけて2週間ほどご夫婦でジャカルタに行っていた。
イスラム文化や生活習慣など、当地での四方山話を聞かせくださる。
ラマダンのこと、酒類制限のこと、ビールがとても高い事、交通事情など……。
おいしい料理がたくさんあったけど、最終的にはやはり日本料理が欲しくなったとか。
…………。
「それでは。今度、二人でうちに来て」
「春になったらね」
外に出て黄色いVWを見送る。

再びチェーンソーを持つ。
伐り倒す。
そして幹を短く切り、枝を細かく裁断して片付ける。
久しぶりに汗をかいた。

   時間には追はれてばかり春を待つ (稲畑汀子)

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伐採3
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フクジュソウ(福寿草・ことぶきぐさ) ~端麗な顔~
- 2020/02/09(Sun) -
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きのうは日差したっぷりの日でした。
それに誘われたのでしょうか。
福寿草も花を開きました。
前日まではほとんど蕾だったのが一日でです。

それはたとえるならまさに端麗というにふさわしい顔です。
つややかな花びらが日の光を受けて返します。
そばにいるだけで気持ちが明るくなり、うれしくなります。
地の中からから「喜び」を抱えて出てきてくれたかのようにも思えたりします。
なんたって、「福」と「寿」というおめでたい名前を兼ね備えた花なのですから。

   まどろめるわれを見守り福寿草 (阿部みどり女)

福寿草022

福寿草023

福寿草024

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福寿草026
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芽吹き  ~小さな春の姿~
- 2020/02/08(Sat) -
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どこかで早くもヒマワリが咲いているとかをラジオが伝えていた。
沖縄の緋寒桜も盛りの様子。

庭を歩く。
小さな春の姿がちらほらと。

山茱萸の下にはスノーフレーク。
満天星躑躅の下にもスイセン。
真砂土の中にミニスイセン。
離れてチューリップも並んで顔を出している。
そのそばにはクロッカスが。

次に土を割って出てあいさつしてくれるのは……。

   それ以来誰にも逢はず春浅し (鈴木花蓑)

スイセン0227

ミニスイセン0227

チューリップ0227

クロッカス0227

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スノードロップ(snowdrop) ~天使が雪に息を吹きかけた~
- 2020/02/07(Fri) -
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スノードロップがいくつか咲き出した。
少し前に出てきたばかりで、まだ土のすぐ上。

何年か前になるが、この花に次のような伝説があると、百科事典で読み知った。
 楽園を追われたアダムとイブ。
 その時、天使がイブを慰めるため降りしきる雪に息を吹きかけた。
 するとその雪の落ちた場所から花が咲き出た。
 それがスノードロップ。 

その形はイブの悲しみの涙の雫?
雪の中だとなおいっそう似合うのかもしれない。
だが今の庭はまるでからからに乾いている。

   スノードロップ乳白の露地より湧く (田川節代)

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スノードロップ022

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クリスマスローズ(Christmasrose) ~“寒芍薬”~
- 2020/02/06(Thu) -
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12月に出した雪かきがそのまま立っている。
三本とも一度も使われることなく。
もう降らないのだろうか。
こんなシーズンははじめてだ。
それでもまだしまわずにしばらくは待機させるが。

八重のクリスマスローズにも花が咲く。
クリスマスローズには“寒芍薬”との和名があるという。
そういえば毎年雪をかぶる花姿も趣があった。
今年は見られないかもしれない。

   クリスマスローズ日本語使ひたく (後藤比奈夫)

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白八重クリスマスローズ023

白八重クリスマスローズ024

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雪のクリスマスローズ3225
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ハクセキレイ(白鶺鴒) ~食べつくされたピラカンサ~
- 2020/02/05(Wed) -
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ピラカンサの実がすべてなくなっていた。
数日前まではまだたくさんあった。
その下には食べた後の種やオレンジがかった糞が落ちて広がっている。
これまでもジョウビタキやヒヨドリが来て食べてはいたが、それは1粒2粒といった感じだ。
こんなに一気に食べつくすことや特徴ある糞の色からして、ヒレンジャクのようにも思えるが。
群れできていたのかもしれない。

電線には白鶺鴒がのんびりととまっていた。

   鶺鴒の尾を振りきそふ早瀬哉  (尾崎紅葉)

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白鶺鴒022

白鶺鴒023
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クリスマスローズ(Christmasrose) ~春立つ~
- 2020/02/04(Tue) -
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暦では春立つ日。
いつもなら待ちわびて、寒気のなかにかすかな春の兆しが感じられる喜びもあるが。
ことしはすでに3月4月の暖かさを何度も体感。
早く進む季節に多少の戸惑いも。

実生のクリスマスローズに花が咲く。
わたしは俯くその顔を見たくて覗く。

   クリスマスローズ仰向くことのなく  (椋本一子)

細咲き赤紫クリスマスローズ02
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鬼やらひ(追儺)  ~叔父の『節分飾り』~
- 2020/02/03(Mon) -
鬼やらひ021

外から青鬼と赤鬼。
金棒を持って。
お供え台には福豆と柊鰯。
そしてお多福さんを呼び込んで。

叔父さんの紙細工“鬼やらひ”。

心の鬼も出て行け~。

   あたゝかく炒られて嬉し年の豆  (高浜虚子)

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鬼やらひ022

鬼やらひ023
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デンドロビウム・キンギアナム(Dendrobium kingianum) ~20200202~
- 2020/02/02(Sun) -
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キンギアナムはこぶりのデンドロビウム。
毎年この寒い時期に咲く。
花は石斛に似て素朴で可憐。
舌花には青紫の細かなドットが散る。
その奥にはレモンイエローをちょっと乗せる。
香りがとても強い。
いつもは多くの花茎が立ち上がってたくさん咲き、部屋中がその香りで満ちるのだが、今年は2本だけ。
理由はよくわからない。
ちょっと残念。

ふとタスクバーを見て気づいた。
今日は2020/02/02と、2が4つ、0が4つの日。
その数字の並びに何の意味があるわけではないが、こんなちょっとのこともなんとなくうれしい。

   又同じ時間めぐりぬ春隣  (稲畑汀子)

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カリフラワー・ブロッコリ-(花野菜・緑花野菜) ~朝のリズム~
- 2020/02/01(Sat) -
朝食準備2

基本的には早起きである。
自然に目が覚める。
でも最近少し遅くなった。
以前は3時から3時半頃だったが、この頃は4時前後が多い。

起きてから朝食までの時間は比較的規則正しいリズムで過ごす。
まずはお茶を一杯。
そして家人が起きて来る前にあれこれをやる。
キッチンとダイニングにも携わる。
テーブルの上に家族分の板膳を並べる。
箸置きを置いて、箸とデザート用のフォークを乗せる。
米を研ぎ、5時15分にタイマーのスイッチをオンにする。
キッチンに味噌汁用の具が置かれてある。(切って用意しておいてねと)
たとえば大根だったりタマネギだったり。
それを切る。
最初は厚さや形も整わなかったが、今ではだいぶ手際よくなり、リズム感も出てきた。

そうこうするうちに家人が起きてくる。
そうすれば自分の部屋に戻り、新聞を読んだりする。
しばらくするとテレビのラジオ体操の音楽と声に併せて、飛び跳ねたりする音が聞こえる。

6時45分、再びダイニングに入り、仕上げに果物(今は毎日リンゴとキウイ)を切って人数分のデザート皿に分ける。
7時、朝食。

毎朝6時に家を出ていた頃を思うと、ストレスもなくのんびりとした一日の始まりである。

畑ではカリフラワーとブロッコリーがまだ取れる。

   命あるものの呟く二月かな  (滝川名末)

朝食準備1

カリフラワー0211

カリフラワー0212

ブロッコリー0213

ブロッコリー0214

ブロッコリーとカリフラワーの収穫936
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