バラ(アンネのバラ・Souvenir d'Anne Frank) ~もう一度訪ねてみよう~
- 2019/05/31(Fri) -
アンネの薔薇191

もう何年前になるか、車で一時間ほどの薔薇園に家人と二人で出かけたことがあった。
そこは桜の名所として名高い城址公園近くの中央アルプスが遠望できる高台にある。
様々な種類と夥しい数の薔薇を、香りや色や姿を楽しみながら、案内順路に従って広大な敷地をゆっくり一周した。
そして、出口の外には売店。
そこで目に留まり購入したのが“アンネのバラ”(アンネ・フランクの形見)だった。

それが今咲き始める。
花色は時間とともに黄色からクロームイエローそして淡いピンクへと移る。
この薔薇はいつも秋口まで咲いてくれたはず。

そのローズガーデン、近々もう一度家人と訪ねてみよう。

   アンネの像囲みアンネの薔薇香る   (坂田悦子)

アンネの薔薇192

アンネの薔薇193
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
フタリシズカ(二人静) ~その名には~
- 2019/05/31(Fri) -
二人静191

その白い穂状の花は二人静。
いわゆる花としての花びらは見当たらない。
丸みあるいくつもの形は雄蕊だとか。

寄り添うそれは、義経そして捕らえの身の静御前…か。

   そよぎつつ二人静のひとつの穂  (上井萩女) 

二人静192

二人静193

二人静194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
セッコク(石斛) ~好きな場所で咲けばいい~
- 2019/05/30(Thu) -
石斛191

薄紅色の花が李の木の股で咲いている。
着生蘭の石斛だ。
根を伸ばしがっちりと木をつかむ。
それぞれに一番あった場所がある。

  木の股に石斛の花そこが好き (奈美あや)

石斛192

石斛193

石斛194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(1) | ▲ top
シャクヤク(芍薬) ~顔佳草(かおよぐさ)ともいう~
- 2019/05/29(Wed) -
赤芍薬190

赤い芍薬も咲き始める。

歳時記を開けば、芍薬は“花の姿が美しいところから、顔佳草(かおよぐさ)ともいう”とある。

“顔佳草(かおよぐさ)”、誰かに教えたくなるすてきな名。

  芍薬の心なかなかに見えざりき  (雨村敏子)

赤芍薬191

赤芍薬192

赤芍薬193
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(2) | ▲ top
コデマリ(小手毬) ~花を乗せて揺れる~
- 2019/05/29(Wed) -
コデマリ191

山茱萸の下に小手毬。
花は1センチにも満たない5弁花。
それが毬状にまとまる。

5月の緑の風。
細枝は花を乗せて小さく揺れる。

   こでまりのたのしき枝のゆれどほし (轡田 進)

コデマリ192

コデマリ193

コデマリ194

コデマリ195

コデマリ196
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
バラ(薔薇・ゴルデルゼ・Goldelse') ~味わい深いやわらかな色合い~
- 2019/05/28(Tue) -
ゴルデルゼ191

バラもだんだんに彩りをふやす。
クロームオレンジのはゴルデルゼ。
やわらかな色合い。

そういえばこのクロームオレンジが好きだという人がいた。

   蕾すぎしことばしづかに薔薇を撰(よ)る (石田波郷)

ゴルデルゼ192

ゴルデルゼ193
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~香りも実も甘い~
- 2019/05/28(Tue) -
ワイルドストロベリー191

ワイルドストロベリーも毎日少しずつ採れる。
指先ほどの小さい実は甘い香りがする。
もちろん熟した赤いのは食べても十分に甘い。
今は手作りのルバーブジャムに添えることが多い。

宿根草で手間が掛からず、年々その面積を少しずつ広げている。

   朝日濃し苺は籠に摘みみちて (杉田久女) 

ワイルドストロベリー192

ワイルドストロベリー193

ワイルドストロベリー194

ワイルドストロベリー195

ワイルドストロベリー196

ワイルドストロベリー197
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
ツルコザクラ(蔓小桜) ~剪定の片付け~
- 2019/05/27(Mon) -
ツルコザクラ191

公孫樹、花梨、山茱萸、桜、ナンジャモンジャノキなどの枝を剪る。
山となる大量の剪定枝の片付けが大変だった。
なんとか終わった。

西洋石楠花の下に広がる小さな桜色の花はツルコザクラ。
宿根草で、こうして毎年初夏にあふれる姿はうれしい。

部屋に入ったら、少し眩暈がし、ふらついた。
????。

   決まり手はなほ残像に五月場所  (鷹羽狩行)

ツルコザクラ192

ツルコザクラ193

ツルコザクラ194
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
シャクヤク(芍薬) ~環境美化運動~
- 2019/05/27(Mon) -
白芍薬191

恒例の環境美化運動があった。
各戸、最低一人の要請。
小さなお子さんを連れて参加する若いご夫婦も何軒か。
午前8時開始。
道路のゴミを拾いながら歩く。
タバコの吸い殻がところどころにあるがほかにはさほど落ちてはいない。
持っていたも軽いまま40分ほどで終了。
ポイ捨てやゴミ問題に関して、個々の意識が向上しているのだろう。

白い芍薬も咲く。

   芍薬のうつらうつらと増えてゆく  (阿部完市)
 
白芍薬192

白芍薬193
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
タマスダレ(玉簾)  ~エアコンを~
- 2019/05/27(Mon) -
タマスダレ191

きのうの最高気温は南の沖縄那覇が28℃。
北海道オホーツク地方の佐呂間町で39.5℃。
緯度が逆転したのかと思うほど、人間の想像をいとも簡単に打ち破る自然の力…。
この先、まだあり得ないはずのことが起きるのかもしれない。

それにしても暑すぎる。
初めてエアコンを点けた。

白い花はタマスダレだったか。
いつもは10月頃の開花だった気がするが。

   蓋あけし如く極暑の来りけり  (星野立子)

タマスダレ192

タマスダレ193

タマスダレ194

タマスダレ195
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(1) | ▲ top
バラ(薔薇・プリンセスミチコ)  ~『品格』~
- 2019/05/26(Sun) -
プリンセスミチコ191

深い朱色の薔薇の花。
名は“プリンセスミチコ”。
由来にはその昔、当時の皇太子妃美智子様に英国から献呈されたと記される。

品格香る姿。
慈愛の眼差。
優しい微笑。

庭にも少しずつ薔薇が花開く。

   薔薇と書き二文字は香を放つごと  (嶋田摩耶子)

プリンセスミチコ192

プリンセスミチコ193

プリンセスミチコ194

プリンセスミチコ195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(1) | ▲ top
セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ~「田植えの準備を」~
- 2019/05/26(Sun) -
西洋石楠花2191

西洋石楠花2192

早朝、生け垣の剪定をしていた。
そこへ農作業車に乗った中川さんが通りすがった。
そして車を止めて降りて話しかける。
「きれいにしますなあ」
「だいぶ枝が張り出してきたものですから。これから何のお仕事ですか?」
「田植えの準備を。苗は用意できているので明日にでもしようかと」
「田植えはお一人でなさるんですか?」
「そんなに広くもないんで、一人で大丈夫さ。」
「きょうも暑くなりそうですすね」
「ほんと、気をつけんとな。じゃ、がんばって」
果樹農家で、加えて畑と水田も持つ中川さんは、行き会えばいつも笑顔で気さくに話しかけてくださる。
昔は駅伝選手として相当活躍された方だと聞く。

剪定はそのあと40分ほどで終えた。
用意したマグボトルのお茶はすべて飲み干した。

玄関脇にも西洋石楠花が咲いた。

   ふと見れば紅き石楠花重たげに  (久保田一豊)

西洋石楠花2193

西洋石楠花2194

西洋石楠花2195
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
ツルバラ(蔓薔薇)  ~薔薇の季とおもふ~
- 2019/05/25(Sat) -
蔓薔薇191

蔓薔薇が咲いた。
見上げる高さにある。
他の木に沿わせるようにして。

枝が垂れ下がるようになるので時々、脚立に上って紐で縛る。
きのうもそうした。

   わが庭の薔薇見て薔薇の季とおもふ (能村登四郎)

蔓薔薇192

蔓薔薇193

蔓薔薇194

蔓薔薇195

蔓薔薇196

蔓薔薇197
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
レッドロビン(ベニカナメモチ) ~赤い新葉の中に~
- 2019/05/25(Sat) -
レッドロビン191

連日暑い。
この後も真夏日が続くとの予報。
まだ5月だというのに。

レッドロビンの新葉が赤い。
その中に小さな5弁の白い花が顔を出す。

   夏シャツに手を通し風あることを  (小川美知子)

レッドロビン192

レッドロビン193

レッドロビン194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
イチゴ(苺) ~少しくらいなら~
- 2019/05/24(Fri) -
苺1921

苺もだんだん採れるようになってきた。
毎朝、少しずつ収穫する。
鳥よけをしていないので、ところどころのは啄まれている。
少しくらいなら彼らにもいいだろう。

優しく洗って朝食に添える。

   朝摘みの苺片手に余るほど  (沢田清子)

苺1922

苺1923

苺1924

苺1925
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
エビネ(海老根・蝦根・化偸草) ~アップで見る~
- 2019/05/24(Fri) -
海老根1921

李の下にも海老根がある。
年々増えている感がある。
まとまる姿もいい。
一つひとつをアップで見るとなおいい。

   えびね咲くかの簪のいとしくて  (長崎桂子)

海老根1922

海老根1923
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
サクランボ(桜ん坊・桜桃)  ~彼らより先に~
- 2019/05/23(Thu) -
桜桃191

早朝、ヒヨドリの声。
まずい。
きのうサクランボを見たらかなり赤くなっていた。
きっとそれを目当てに来ている。
毎年大部分を彼らに食べられる。

朝食後、すぐに採ることにした。
脚立を出し、籠を持つ。
案の定、二羽いた。
ムクドリも一羽。

脚立に上って手の届くところのを採る。
無理はしない。
珊瑚を思わせるような艶やかな実。
30分ほどでやめる。
様子を見て、明日もう一度採ろうと、脚立はそのまま立てておくことにする。

家人は喜んで何粒も口に運んだ。
私も色を選んで食べた。
農家のような大きくて甘いのはできないが、家で食べる分には充分だ。

   桜桃を摘む脚立をたてにけり  (天野美登里)

桜桃192

桜桃194

桜桃195

桜桃196

桜桃197

桜桃198
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
コバノタツナミソウ (小葉立浪草) ~「飲もうよ」~
- 2019/05/23(Thu) -
小葉立浪草190

古くからの友人から電話があった。
7月下旬に安曇野の大きな公立美術館で展覧会をする。
ついてはワークショップ(大理石での小品制作)と展示作業の2日間を手伝ってもらえないかと。
遠いところだ。
でも若い頃からの長い付き合い。
了解の返事をする。
そして「その日はオレの家に泊まって飲もうよ」と言う。
「考えてまた連絡するよ」と答える。


李の下に同じ方向を向いて咲く小さな薄紫の花がある。
花にも葉にもやわらかな毛がある。
コバノタツナミソウだ。
浪が立つ様子に見ての名だとか。
私には揃って踊る姿にも映る。

   立浪草花そろへたり五月の日  (阿部ひろし)

小葉立浪草191

小葉立浪草192

小葉立浪草193
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
カキツバタ(燕子花・杜若)  ~ものしずかなたたずまい~
- 2019/05/22(Wed) -
杜若191

燕子花にも季節がやってきました。
その青紫の花は楓と風知草に挟まれるようにしてあります。
さっと筆で引いたような白い一筋が目を惹きます。
いつ見てもものしずかなたたずまいです。
そしてそれは愛する人を想う花です。

   業平の妻恋ひ羨しかきつばた (服部鹿頭矢)

杜若192

杜若193

杜若194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
マユミ(檀・真弓) ~天道虫がいました~
- 2019/05/22(Wed) -
マユミの花191

真弓があります。
それにたくさんの小さな花です。
薄い黄緑です。
4弁です。
蘂もちゃんと出ています。

葉に天道虫がいました。
近々幸運が訪れかも…。

   ひとつ葉を行きつ戻りつてんと虫  (武田直美)

マユミの花192

マユミの花193

マユミの花194

マユミの花195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
アヤメ(文目) ~妖し文様~
- 2019/05/21(Tue) -
文目196

アヤメが咲き揃う。
すくっと立って。
それぞれの高さにリズムがある。

青紫の中にある文様の見事。
それは妖しげにも見えて。

    衣ぬぎし闇のあなたにあやめ咲く  (桂信子)

文目191

文目192

文目193

文目194

文目195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ジャーマンアイリス(German iris・ドイツ文目) ~「歩いて行こう」~
- 2019/05/21(Tue) -
ジャ-マンアイリス2190

パン屋へ行った。
果樹園に囲まれたお宮のそばにある。
つまり、町からはだいぶ離れたあまり人や車通りのない奥ばった所だ。
立地条件としてはかなり悪いといえる。
私は最近までそこにパン屋があることを知らなかった。
親戚の穂波さんが、「あそこは美味しいのよ」と教えてくれて、3週間ほど前に初めて行った。
外観は黒を基調にした洒落たお店だった。
ご夫婦で京都で学び、この地で開店したのだという。

行くのは今回で二度目ということになる。
「歩いて行こう」と言うので、そうした。
ちょうど40分かかった。
ついた時にはカウンターやケースからはほとんどのがなくなっていた。
そういえば穂波さんが言っていた。
「人気だから、早めに行かないと売り切れちゃうわよ」と。
わずかに残っていたクロワッサンとレーズンパンなどを買った。
後からも4人の客が入ってくる。

帰りは少し遠回りして帰った。
早速いただいた。
美味しかった。
評判だというのがわかる。
家族みんなその店のファンになった。
そして「休日には散歩がてら行くといいね」と。
運動不足気味なので、それもいい。


ジャーマンアイリスに違う色が加わる。

    アイリスの花言葉なに気にかかる  (森山のりこ)

ジャーマンアイリス2193

ジャ-マンアイリス2192

ジャーマンアイリス2191
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
ナンジャモンジャノキ(ヒトツバタゴ・一つ葉田子) ~「なんじゃもんじゃ なんじゃもんじゃ…」~
- 2019/05/20(Mon) -
ナンジャモンジャノキ191

今年もナンジャモンジャノキが花で満つ。

一つひとつは、4つに深く切れ込む白い清楚な花。
その奥をわずかに赤く染める。


歌人山崎方代(ほうだい)は、3坪ほどの小屋に住み、一生独身で過ごした。
彼は出自について次のように歌った。
  生まれは甲州鶯宿峠に立っている なんじゃもんじゃの股からですよ


また枝が道にはみ出るようになった。
剪らなければいけない。

  方代生まれたナンジャモンジャの花咲く五月晴 (奈美あや)

ナンジャモンジャノキ192

ナンジャモンジャノキ193

ナンジャモンジャノキ194

ナンジャモンジャノキ195

ナンジャモンジャノキ196
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
エクスバリーアザレア(西洋ツツジ) ~補色の調和~
- 2019/05/19(Sun) -
エクスバリー191

利休梅の下にはエクスバリーアザレア。
花はやわらかで上品な朱色。
ぐんと飛び出す蘂。

その横にはアヤメ。

補色の色合いが互いに引き立て合う。

   眦につつじの色のかたまれる  (上野泰)

エクスバリー192

エクスバリー193

エクスバリー194

エクスバリー195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ジャーマンアイリス(German iris・ドイツ文目) ~『チョットコ~イ』~
- 2019/05/19(Sun) -
ジャーマンアイリス1191

「チョットコ~イ、チョットコ~イ」
久しぶりに、小綬鶏の大きな声が届く。
いつ聞いてもユーモラスな響き。
朝ののどか。

ジャーマンアイリスの一株に花が咲いた。
これからほかのも彩りもだんだんに加わってくれる。

   アイリスを見ゆる一眼にて愛す (日野草城)

ジャーマンアイリス1192

ジャーマンアイリス1193
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(1) | ▲ top
オオデマリ(大手毬) ~蜘蛛にも蛙にも五月~
- 2019/05/18(Sat) -
オオデマリ191

白い花はオオデマリ。
たしかに“大きな手毬”。
その中で蜘蛛が遊んでいた。

蛙の声を初めて聞いた。
そういえば水が張られている田を目にするようになった。

   庭先の白さ目にしむてまり花  (永見嘉敏)

オオデマリ192

オオデマリ193

オオデマリ194

オオデマリ195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(1) | ▲ top
ニシキギ(錦木の花) ~四股名はなぜ~
- 2019/05/18(Sat) -
錦木の花191

コルク質の翼のある枝に薄黄緑の小さな花がたくさんある。
錦木の花はこのように葉と近似色なのでほとんど目立たない。
名の錦の通り、秋の燃えるような真っ赤な紅葉は美しい。

今、大相撲夏場所。
東九枚目は“錦木”。
岩手出身の彼の四股名はなぜこの小さな花の、真っ赤な紅葉の錦木なのだろう。

   決まり手はなほ残像に五月場所  (鷹羽狩行)

錦木の花192

錦木の花193

錦木の花194

錦木の花195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ビバーナム・スノーボール(セイヨウテマリカンボク) ~五月の風とヤマカガシ~
- 2019/05/17(Fri) -
テマリカンボク191

ヤマカガシがいた。
栗の木の下にでんとして。
長さは90㎝ほど。
通りたいのに…。
動く気配もないので仕方なく遠回りした。
いつものことながら、彼らにはあまり訪れてほしくない。

ビバーナム・スノーボールも咲いている。
花数が少ない。
どうやら剪定を間違ったようだ。

   木洩れ日と五月の風とコンサート  (鏡山千恵子)

テマリカンボク192

テマリカンボク193

テマリカンボク194

テマリカンボク195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
コウゾ(楮の雄花) ~「すみませんね」~
- 2019/05/17(Fri) -
コウゾの雄花191

家から車で三分ほど離れたところにも畑がある。
そこは住宅に囲まれた中なので草を生やさないように気を遣っている。
とくに隣接する神沢さん宅と三島さん宅との境は丁寧に除草するようにしている。

きのうもいつもと同じように時間を掛けてしっかり草取りをしていた。
そこへ軽トラに乗ってご主人帰宅された。
そして作業をしている私に向かって「すみませんね」と。
私も笑顔で挨拶する。
車を降りたご主人はそのまま家の中に消えた。

だいぶきれいになった。
茎茗荷を20本ほど採って帰った。


楮に雄花も咲く。
黄白色の小さな花が集合体になって毬の様になる。
先に開花した赤い糸状の雌花はまだ咲き続けている。
まるで違う形の雌雄の花が並ぶ様子もまたおもしろい。

   山中や楮の花に歌書かん (中川乙由)

コウゾの雄花192

コウゾの雄花193

コウゾの雄花194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(2) | ▲ top
ボタン(牡丹・御国の曙) ~海に昇る太陽~
- 2019/05/16(Thu) -
御国の曙191

ぎざぎざの白い花びら。
海に昇る太陽を思わせる蘂の中。
「御国の曙」という名の牡丹。

その上の桜の枝で、ギーギーギゥイーと濁った声で二羽のオナガが鳴いていた。

   牡丹に息を濃くして近寄れる  (草間時彦)

御国の曙192

御国の曙193

御国の曙194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(1) | ▲ top
ササ(笹の花) ~まさか。でもたしかに。~
- 2019/05/15(Wed) -
笹の花191

朝食前に草取り。
手がリズムよく、調子よく動く。
ササも広がないうちに。

と、いつもと何かが違う。
葉の展開していない茎は艶のある瑞々しい茶紫色。
その中に小さな淡薄色のがぶら下がる。
よく見れば白い糸のようなので繋がって。
どこかで見たのに似ている。
そうだ、薄の花、あるいは稲の花に。
するとこれは笹の花?
まさか…、でもたしかに花。
目を遣れば、離れたところの株にも同じように。

部屋に戻って調べると、間違いなかった。
そして60年から120年に一度咲くとか、咲いたら枯死するとかも。

今から60年前の1959年(昭和34年)というと、皇太子様(現上皇様)ご成婚。
今から60年後は確実に生きていないので再び庭で見ることはない。

いずれにしてもきわめて珍しいこと。
ある意味ではとてもおめでたいことで、何かいいことがあるのかもしれないなどと思ったりも。
家人に話したら、「あ、そう」とにべもない返事で、出て見ようともしない。
まるで興味関心もなく、つまらない。
まだ咲き始めのようだから、しばらくはこの珍事を一人楽しもう。

思い出した。
中学の1年の頃だったかに、竹の花が咲いているのを見たことがある。

   ゆめうつつならで現前竹の花  (大橋敦子)

笹の花192

笹の花193

笹の花194

笹の花195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(2) | ▲ top
| メイン | 次ページ