フジリンゴ(富士林檎の花) ~少女のはにかみ色とか~
- 2019/04/30(Tue) -
富士林檎191

林檎も花時。
真っ赤な蕾は開くにつれて薄紅色に。
それは恋心抱く少女のはにかみ色…。

蜜蜂がやって来て花にとまった。

   夢の色のうす紅や花りんご  (及川 貞)
 
富士林檎192

富士林檎193

富士林檎194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
タケノコ(筍) ~ニコニコ~
- 2019/04/30(Tue) -
タケノコ190

「タケノコを掘ってきた」と、重そうに袋を提げた穂波さん。
中には赤土がついた大きいのが3本。
そして「実家にも届けるから」とそそくさと車に。

洗ってしっかり土を落とす。

「皮を剥いてぇ」
けっこう固く巻いており、剥がすにかなりの力がいる。
これは女手ではさすがに厳しい。

「割ってね」
鍋に入る長さで2つに。
さらにそれを縦割り。

あく抜きからはバトンタッチ。

薄くスライスし、ニラやコゴミなどと一緒に山菜ご飯。
「おいしいよ」
ニコニコ。

    筍の光放つてむかれたり  (渡辺水巴)

タケノコ191

タケノコ192

タケノコ193
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
グミ(茱萸) ~花あれば独り言~
- 2019/04/29(Mon) -
茱萸191

茱萸の木にも花。
細長い花柄に生成り色の筒状花があふれるほど。

ぶらぶら。
ぶらぶら。

「こんなにもたくさんの花。はたして今年の実りは…」

    日永とて楽しきことは過ぎ易く  (稲畑汀子)

茱萸192

茱萸193

茱萸194

茱萸196
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
イカル(鵤) ~ラブソング~
- 2019/04/29(Mon) -
イカル191

葉桜の枝につがいでとまっているのはイカル。
紺の尾羽と、太めで黄色い嘴。

そしてリズミカルでクリアーに響きわたるいい声。
まさにラブソングを歌いあげるという感。
聞いてる方も幸せ気分に。

このところ、朝早くから揃って来てくれる仲良しさん。

    いかる来て起きよ佳き日ぞと鳴きにけり (水原秋桜子)

イカル192

イカル193
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
コゴミ(屈・草蘇鉄) ~摘めば広がる草の香り~
- 2019/04/29(Mon) -
コゴミ191

コゴミも伸びてきた。
摘み頃。
先の巻いた頭を指先で。
折ったそこからやわらかな草の匂い。
一回目の収穫は籠の半分ほど。

おひたしにして削り節。

   草摘むとかがめば光る川面あり  (村田脩)

コゴミ192

コゴミ193

コゴミ194

コゴミ195
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
チューリップ(tulip・鬱金香) ~♪ならんだ ならんだ♪~
- 2019/04/28(Sun) -
チューリップ191

向日葵の芽が出ている。
花桃が散り出した。
ツーリングの一団が颯爽と通り過ぎる。
近くの山々は様々な緑のパッチワーク。
燕の数が一気に増えた。
町の広報は凍霜害への備えを呼びかけている。
枇杷の実が膨らみ出した。
イカルが桜の木につがいでやって来ていい声を聞かせてくれる。

4月28日は何の日だったか…、家人は忘れているが私はちゃんと覚えている。

チューリップが並んで咲いている。
畑仕事をしなくては。

   チューリップ喜びだけを持つてゐる  (細見綾子)

チューリップ192

チューリップ193

チューリップ194

チューリップ195

チューリップ196
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
コシアブラ(漉油) ~「採りに行かんかな」~
- 2019/04/28(Sun) -
漉油191

庭作業をしていると小松さんがやってきた。

「これからコシアブラを採りに行かんかな」
「え~っ、コシアブラ~」
「そうな、もう何回か採ったんだけど、よかったら自分の分も採らんかなと思って」
「うれしい。もちろん行きます」
「入れものを用意してな」
「遠いんですか?」
「なあに、おらんとこの、上の林檎畑の周りに植えてあるんな。すぐそこよ」

一緒に軽トラに乗せていただき、2分もかからずに着く。

コシアブラの木が一列に並ぶ。
その前にはアルミ三脚。

「いくらでもいいで、好きなように採ってな」と、小松さん。
すぐに持参した黒いパックいっぱいになる。
「これだけあれば充分です」
「じゃあ、いいかな。また必要だったらいつでも採りに来ればいいで」

矮化栽培の林檎畑の中を抜けて来た道を戻り、家まで送って頂く。
「あがっていってください」
「まだ用事があるで。じゃなあ」と、いつもの返事。

まず、少しをおひたしに。
独特の強い香り。
「天麩羅もいいね」
「そうする」

果樹農家の小松さんはこうして折々の旬の物を味わわせてくださる。

   美しく木の芽の如くつつましく  (京極杞陽)

漉油192

漉油193

漉油194

漉油195
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
ニワザクラ(庭桜) ~海の香り~
- 2019/04/27(Sat) -
海ブドウ

友人が海ブドウを送ってくれた。
一箱にどっさり入っていた。
さっそく中のレシピ通りに「海ぶどう丼」にして食べた。
海ブドウそのものは過去に何度か食したことはあるが、それはこれまで食べたことのない美味だった。
新鮮な故だろう、家人もこれまでで一番おいしいと。
親戚とお隣さんにもお裾分けした。

庭桜が白い八重の花を枝いっぱいに咲かせている。

   春の空人仰ぎゐる我も見る  (高浜虚子)

庭桜0

庭桜1

庭桜1-1

庭桜2

庭桜3

庭桜4
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
スイセン(水仙・narcissus) ~美少年~
- 2019/04/27(Sat) -
スイセン2191

中学生の時のこと、若い英語の先生のアダナは“メケメケ”だった。
メケメケは、美少年として人気のあった丸山明宏のヒット曲だった。
先生の面立ちが彼に似ているというので上級生たちがつけたらしい。

私の同級生に姉がいて、その先生と付き合っているらしいとの噂があった。
そして事実、その後先生は彼女が高校を卒業するを待って結婚した。
少年のボクは、小説のようなそんなことも実際にあるのだと、奇妙な感慨を持ったことを覚えている。

スイセンにnarcissus の英名がある。
ナルキッソスはギリシャ神話で、水面に映る己の姿に恋する美少年の名。
そしてナルキッソスが死んだあとそこには水仙の花が咲いていたという話。

庭のスイセンもだいぶ終わりになってきた。
名残のスイセンを見ていて、なぜだか、メケメケ先生の顔を思い出した。

   水仙や齢重ねてゆくも幸   (志摩知子)

スイセン2192

スイセン2193
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
ウコンザクラ(鬱金桜) ~イメージカラーから離れますが~
- 2019/04/26(Fri) -
鬱金桜190

三日ほど前から鬱金桜も咲きました。
いつもより少し早い開花の気がします。

冠する名の通りの黄色味帯びた八重桜です。
イメージする華やいだ桜色とは離れているためかあまり目立たちません。
ところどころには緑の絞りの入った花びらもあります。
個性的と言のでしょうか、そんな変わった桜もいいものです。

   こだはりのさくらいつぽんありにけり   (山本嘉郎)

鬱金桜191

鬱金桜192

鬱金桜193

鬱金桜194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
スノーフレーク(Snowflake・鈴蘭水仙) ~雪片という~
- 2019/04/26(Fri) -
スノーフレーク191

うつむき咲くたくさんの白い小花はスノーフレークです。
鈴蘭に似た花びらの先の方には薄緑の斑点をつけます。
中には黄色い蕊も見えます。

訳せば名前も雪片。
かわいいなあ。

  春暑き髪の匂いや昇降機  (小泉迂外)

スノーフレーク192

スノーフレーク193

スノーフレーク194

スノーフレーク195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(1) | ▲ top
ツバキ(椿) ~棲み分けて~
- 2019/04/25(Thu) -
1椿191

椿も咲き出してからもうだいぶ経つ。

この木の中では、花は色で棲み分ける。
赤い花は上に、ピンクの斑入りの花は下に。
よく分からないが、ずっとそう。
おもしろい。

落ちる花の数も日々ふえてきた。

   花弁(はなびら)の肉やはらかに落椿  (飯田蛇笏)

2赤い椿192

3絞り椿193

4赤い椿194

5絞り椿195

6椿196
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
キズイセン(黄水仙・糸葉水仙・匂い水仙・香り水仙) ~つつましやかに~
- 2019/04/25(Thu) -
糸水仙191

つつましやかな水仙が二輪咲いています。
葉の細い水仙です。
ジャスミンのような香りがします。

5~6年前になるでしょうか。
「とてもいい香りがするのよ」と、義姉が持ってきてくださったものです。
義姉からは黄水仙と教えて貰いましたが、ほかにもいろいろな名前があるようです。

夏を思わせる気温の高い日が続きます。
爽やかな春男くん、春子さん達はどこかでかくんぼうして遊んでいるようです。

「お~い」

   黄水仙人の声にも揺れゐたる  (村沢夏風)

糸水仙192
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ナシ(梨の花) ~木の花は梨の花がこの上ない~
- 2019/04/24(Wed) -
梨の花0

梨の花は好き。
5弁の白い花びら中にはピンクの蘂が。
そのかわいいことといったら。

清少納言は、楊貴妃の泣き顔を引き合いに出しながら、梨の花はきわめて素晴らしくこの上ないと綴っている。
                                                          (『枕草子』(「木の花は」第三十七段)

花言葉に「和やかな愛情」とあるを見つける。

    梨咲くや言葉の届く高さにて (岡本眸)

梨の花1

梨の花2

梨の花3

枕草子第三十七段
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
カタクリ(片栗・かたかご)  ~なぜ片栗と~
- 2019/04/24(Wed) -
1片栗の花1911

茎の先に一つは片栗の花。
淡紫の花びらくるりと反転し。
ややうつむく愛らしさ。

前からなぜ片栗と言うのか、書くのかと思っていた。
昨日見た本に名前の由来が書いてあった。
「クリの子葉の一片に似ていることから、名付けられたものであろう」と。

若葉は山菜として、ゆでて食べられるという。
とてもそんなこともったいなくて。

   時流れきてかたくりの一つ花  (加藤楸邨)

2片栗の花1912
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ウド(独活) ~「様子見て…」~
- 2019/04/24(Wed) -
独活191

「独活の様子見て、取れそうだったら掘ってきて」
そういえばだいぶ葉が伸びてきていた。

土をどけて根元を見るとだいぶ太い。
取るには充分。
野包丁を深く入れる。
とりあえず三本。

「いいねぇ。じゃあしっかり洗ってね」
「上の方はきんぴら用に細く切って、下の白い方は酢の物にするから広めに切って」
え~っ、私…?。
でも優しい夫は素直に言われたとおりにする。

「葉のいいところは後で天麩羅にするからね」

  俎の傷の無数よ独活きざむ (有馬籌子)

独活193

独活192

独活のきんぴら19

独活の酢の物19
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(2) | ▲ top
クンシラン(君子蘭) ~新たな初もの~
- 2019/04/23(Tue) -
君子蘭191

クンシランも鮮やかオレンジの花を咲かせる。
外に向けてやわらかな曲線を描く濃緑色の葉とのコントラスト。
茎頂にまとまる花は数えると、去年、一昨年と同じ13。
ずっと同じ鉢のまま…、そろそろ植え替えてやるのがいいかもしれない。。

きのうは27℃越えの夏日。
まだ4月だというのに。

誘われてか、あまり歓迎したくはない初ものも登場。
黒褐色した約1㍍ほどの細長いのが庭の真ん中に横たわって。
虫や鳥だけでなく、彼らにも良い季節となったのだ。
苦手な私は少し距離を置いて、どいてくれるまで待った。

   蛇のあとしづかに草の立ち直る  (邊見京子)

君子蘭192

君子蘭193

君子蘭194

君子蘭195

君子蘭196
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ~コルセット~
- 2019/04/22(Mon) -
西洋石楠花191

この時期、畑仕事もいろいろ急がなければならない。
体力を考えつつ、休みつつ、時間を掛けながら。

だが一昨日、不覚にも腰を痛めた。
気をつけていたつもりだが。
まいった。

コルセットで強く締める。
風呂はやめ。
横になる時、坐っている時、立ち上がる時が辛く、むしろ立ったままの方が楽。

今朝は少しよくなった。
したいこと、しなければならないことがまだたくさん。
無理しないように、でも働く。


西洋石楠花が手毬のようなピンクの花を咲かせている。

   空の深ささびし石南花さきそめぬ  (角川源義)

西洋石楠花192

西洋石楠花194

西洋石楠花195

西洋石楠花196

西洋石楠花197
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(1) | ▲ top
ウルイ(オオバギボウシ・大葉擬宝珠) ~庭で山菜~
- 2019/04/22(Mon) -
ウルイ191

庭の一角を縁取るようにしてある大葉擬宝珠。
この時期の若い芽(ウルイ)は山菜として食する。

さっとおひたしにすることが多い。
癖がなく、ほどよいしゃきしゃきの食感。
醤油だけでもいいし、その上に削り節を乗せるとなおさら。
もちろんマヨネーズとも合う。
ほかにもいろいろに。

植えてあるのは観葉が本来の役割。
あまり取り過ぎないように、毎日頃の良いのを少しずつ摘む。

  春菜摘む籠のふちゆく天道虫  (国光勢津子)
 
ウルイ192

ウルイ194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(1) | ▲ top
キバナカタクリ(黄花片栗) ~花びら舞い落ちる中に~
- 2019/04/21(Sun) -
黄花片栗191

風は少し強かった。
桜の花びらが舞い落ちる。
気温も上がった。
さらにいくつもの花が開花を促される。

黄花片栗もくるりと花びらをそり返らせて。

  モンローのスカートごと片栗の花   (奈美あや)

黄花片栗192

黄花片栗193

黄花片栗194

黄花片栗196
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ヒトリシズカ(一人静) ~ひっそりと~
- 2019/04/20(Sat) -
一人静191

一人静の場合、一般的な開花というイメージとは少し違う。
それは中から吹き出ると言うに近い。
そして花も花びらというより白い糸。
赤味の若葉に包まれて土のすぐ上でひっそりと咲いている。

誰が名付けたか「一人静」。
似つかわしくて。
そしてこの花を見るたびに義経と静御前に思いを抱く。

選挙カーが大きなボリュームで候補者の名前を連呼して通り過ぎていく。

    逢ひがたく逢ひ得し一人静かな   (後藤夜半)

一人静192

一人静193

一人静194

一人静195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
タラノメ(楤の芽) ~山菜の季節~
- 2019/04/20(Sat) -
タラノメ191

山菜の季節でもある。

タラノキにも旬の芽。
大きさと開き具合を見ればまだ少し早い。
でもその形にそそられる。
とりあえず、3つを取ることに。

初ものの天麩羅。
この時期ならではのその味と香り。

しばらくは毎日足を向ける。

  みつめゐてまぶしき楤の芽を摘みぬ  (加藤知世子)  

タラノメ192

タラノメ193

タラノメ194

タラノメ天麩羅
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
ハナモモ(花桃・照手桃赤・照手桃白) ~やわらかな紅白の花びら~
- 2019/04/19(Fri) -
1照手桃赤191

紅白の照手桃があります。
どちらもやわらかな花びらを幾重にも重ねる花です。
同じ時に横に並べて植えたました。
時が経ち、今は赤の方が勢いがあり、白は少し淋しい咲き具合になってしまいました。

何ごとの場合もそうですが、こうして紅白が揃うと喜ばしい気分にさせてくれます。

   紅白のめでたし楽し桃の花   (奈美あや)

2照手桃白191

3照手桃赤192

4照手桃白192

5照手桃赤193

6照手桃白193

7照手桃赤194

8照手桃白194

9照手桃赤195

10照手桃白195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ヒュウガミズキ (日向水木) ~春の広告~
- 2019/04/19(Fri) -
日向水木191

冬物30%引き!とクリーニング店の広告。
コート、ジャンパー、セーター、カーディガンなど。
出すことに。

草木の芽吹き、彩りを増す花。
周りは一段と春模様が進む。

並ぶ風鈴状の淡い黄色の花は日向水木。
香りもかすかに放って。

    春日和なにせんといふこともなく (呉地ぬい)

日向水木192

日向水木193

日向水木194
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
レンギョウ(連翹) ~それは光太郎の花~
- 2019/04/18(Thu) -
連翹191

たくさんの黄色い花です。
葉はまだありません。
枝に沿ってびっしりです。
高村光太郎の好きだった連翹の花です。

私は光太郎が好きです。
同じように〈柘榴〉を彫ったこともありました。
連翹を見ると光太郎を思い出します。

   連翹に挨拶ほどの軽き風  (遠藤梧逸)

連翹192

連翹193

連翹194

連翹195

連翹196

木彫柘榴
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(1) | ▲ top
シロバナジンチョウゲ(白花沈丁花) ~そばを通るたびに~
- 2019/04/17(Wed) -
白花沈丁花191

新年度入って四月も第3週。
人も組織も軌道に乗ってくる頃か。

役場からは保険料や税金の通知書が4通届く。
見る度、もっと安くならないのかと正直思う。

春の陽射しを浴びて白花沈丁花。
そばを通るたびにいい香り。
軽くなる…。

   沈丁の香をのせて風素直なる  (嶋田一歩)

白花沈丁花192

白花沈丁花193

白花沈丁花194

白花沈丁花195
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
モモバナユキヤナギ(桃花雪柳) ~郵便箱にあったのは~
- 2019/04/17(Wed) -
桃花雪柳191

外出から帰宅して郵便箱を覗くと、あったのはビニール袋に入った手作りの蒟蒻。
きっと穂波さんだろうと思い、携帯を見るとメールが入っていた。

 こんにちは。お留守だったので郵便受けにこんにゃくを置いてきました。柔らかいですが食べてください。
 実家で瑠璃寺のお祭りに呼んでくれ、行ってきました。

こうして時々、いろいろなものを持ってきてくださる穂波さんは遠い親戚。
お礼の返信を入れる。

蒟蒻好きな家人は喜んでいる。
でも私は蒟蒻が食べられない。
子どもの頃から。
みんなは不思議がる。


桃花雪栁が、枝いっぱいに淡いピンクの花を咲かせる。

    雪柳花みちて影やはらかき   (沢木欣一)

桃花雪柳192

桃花雪柳194

桃花雪柳195

桃花雪柳196
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
タツタソウ(竜田草)  ~上品な色~
- 2019/04/16(Tue) -
竜田草191

花色がいいね。
和風に言えば勿忘草色、紅掛空色…、上品だね。
蕊の形もいいね。
見事な造型だね。
葉色もなかなかいいね。
赤みがかった珍しい葉だね。
そして名前がいいね。
そういえば昔の歌に“竜田川…”ってあったね。
関係ないと思うけどね。

そこで咲いて10年目を迎える竜田草です。

    慮る想いの色や竜田草   (奈美あや)

竜田草192

竜田草193
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
キジバト(雉鳩の雛)  ~少しは飛べるようになった~
- 2019/04/16(Tue) -
<0雉鳩の巣作り191

3月初旬、父鳥は小枝を運んでは巣作りに励んだ。
母鳥は卵を産みじっと温めた。

そして卵は孵った。
巣には産毛に包まれた二つの小さな頭が見えた。
母鳥は時々地に降りては体調を戻すかのように運動する姿があった。

雛は体も大きくなり、羽もその特徴の模様を付け、庭のそこいらを仲良く散歩したりする。
私がそばで見ていてもまったくといっていいほどで警戒心がない。
無邪気そのもの。

よく見ると二羽の体の大きさはだいぶ違う。
活発な動きの大きいのが兄で、もう一方の後をついてまわるおっとりとしたのは妹か。
両方ともにまだ白いふわふわした産毛がいくらか見られる。
兄の方は足の付け根にまとまって残るが、全体的には抜けている。
妹はまだ頭や首回り羽の上にも白いやわらかな毛がまばらにある。

少し飛べるようになってきて、彼らが外に出て遊ぶ場所の範囲も広がってきた。
きのうは寄り添って、巣からは15㍍ほどの位置にある彼岸桜のお花見をしていた。

まだ自分で餌を捕れない。
親鳥が戻ると争うようにねだる幼い姿がある。

産毛が全て生え替わる頃には自立しなくてはいけないのだろう。

がんばれよ。

  枝移る巣立の鳥のおぼつかな (海老澤映草)


1雉鳩の巣作り192

2キジバトの雛1

3キジバトの雛2

3キジバトの母鳥

4雉鳩の雛鳥

6キジバトの雛鳥雄

5キジバトの雛鳥雌

7キジバトの雛鳥
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
シデコブシ(幣辛夷)  ~春うらら~
- 2019/04/15(Mon) -
幣辛夷191

きのうは鶯の初音だった。
いつもその美声には立ち止まって聞き惚れる。
相変わらず姿は見つけられない。

被さるように小綬鶏の声。
チョットコーイ、チョットコーイとこちらはユーモラス。

ひっそりと静かに始まった春も、今では色々が競うように動いて賑わい、外にいるだけで日々楽しい。


捩れた薄紅色の花を咲かせているのは幣辛夷。
その名は、ひらひらの花びらの形が幣(ぬさ)に似ているからだろう。

   わが山河まだ見尽さず花辛夷  (相馬遷子)

幣辛夷192

幣辛夷193

幣辛夷194

幣辛夷195

幣辛夷196
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
ユキヤナギ(雪柳) ~鯉のぼり立つ~
- 2019/04/14(Sun) -
雪柳191

向かいの中山さんの庭に二階の屋根を越える豪華な鯉のぼりが立った。
今年は2つになっている。
新しく男児が誕生したのだ。

カラカラカラカラ…。
パタパタパタパタ…。
勢いのある矢車の音を聞き、風になびく鯉を見ればこちらの気持ちまで弾む。


白い小花を溢れ咲かせるのは雪柳。
しなって揺れる枝は、なにがしの動物の尾のよう。

五感にも季節は進む。

  たえず風やり過しをり雪柳  (高木晴子)

雪柳192

雪柳193

雪柳194
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
| メイン | 次ページ