サクラモミジ(桜紅葉) ~鬱金桜の紅葉~
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- 2018/10/31(Wed) -
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![]() 他の木より進んで鬱金桜が紅葉する。 その濃い赤は青空に映える。 多くの葉は蝕まれ、輪郭を失ったり、穴が空いたり。 地にあればさびしき趣に。 そっと手に収めたくもなる。 紅葉(もみじ)してそれも散りゆく桜かな (与謝蕪村) ![]() ![]() ![]() |
柿の葉 ~落ち葉掃き~
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- 2018/10/20(Sat) -
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![]() 今、朝は落ち葉掃きから始まる。 竹箒を持って庭に立つ。 広がる柿の葉。 葉色もさまざまにそれぞれが美しい。 そしてそれは抽象画のようであったり。 あるいは堆朱のようであったり。 掃き集める。 そうする中でも、葉は木から舞い落ちる。 地にガサッと音を立てて。 秋のせつない時間としみじみの感傷。 落葉掃くおのれを探しゐるごとく (平井照敏) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ノコンギク(野紺菊) ~素朴で清らかで…~
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- 2018/10/17(Wed) -
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![]() 庭のいたるところに野紺菊です。 そっとでてきてまわりに静かにとけこみます。 楚々とした姿に心惹かれます。 のんのんのぎく のこんぎく それはふたりの あいのはな つんであなたに ささげます かみにもひとつ さしましょう 山には初冠雪の便りです。 はればれとたとへば野菊濃し (富安風生) ![]() ![]() |
カキ(甘柿の収穫) ~秋の実りに感謝~
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- 2018/10/12(Fri) -
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![]() 柿の収穫をした。 三脚脚立を立てる。 腰ビクを付けて上る。 蔕の上を鋏で切り取る。 高いところは特に慎重に。 今年は裏年。 昨年の4分の1の収量。 でも実はどれもしっかりとした大きさになっている。 早速一つ。 甘味は十分。 植えてから30年。 その実りに感謝。 よろよろと棹がのぼりて柿挟む (高浜虚子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
サンシュユ(山茱萸の実・秋珊瑚) ~山の木の実に海の名~
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- 2018/10/10(Wed) -
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![]() 清々しい青空。 百舌が鳴く。 山茱萸には赤い実。 艶やかなそれには秋珊瑚の名も。 思い出した。 就職して間もない頃に沖縄で買ったネクタイピン。 まだあったはずだ…。 取り出して懐かしむ。 さんしゆゆの実のすきとほる山日和 (山本杜城) ![]() ![]() ![]() ![]() |
アキアカネ(秋茜) ~先っぽや端っこが好き~
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- 2018/10/08(Mon) -
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![]() 薩摩芋を掘って一息ついていた。 すると葱の先にアキアカネがとまった。 6つの脚すべてで葉を掴む。 マクロにして見れば、顔にもなかなか迫力があり、以外と毛や棘を持っているのがわかる。 ところでトンボってどうしてものの先っぽや端っこが好きなんだろうね。 蜻蛉の力をぬいて葉先かな (粟津松彩子) ![]() ![]() ![]() ![]() |
キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ~ゆかしきたたずまい~
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- 2018/10/06(Sat) -
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![]() びっしり連なる黄色の花。 どれも釣鐘状のまま全開せずに。 その重さを支えて花茎は撓る。 それは“上臈”と、高貴な名を冠するホトトギス。 花の奥にある斑紋や蕊にそれらしさを見る。 ゆかしきたたたずまい。 しみじみと。 秋の日はかりそめながらみだれけり (向井去来) ![]() ![]() ![]() ![]() |