オールドローズ(薔薇・キング・ジョージ4世)  ~「きょうねえ…」~
- 2018/05/31(Thu) -
キングジョージ四世181

夕食時だった。
「きょうねえ、雉を見た」
「ほら、下った中島さんところの果樹園の横にある畑」
「顔が血のようにほんとに真っ赤で」
楽しそうにそうに話す。

雉はあまり警戒心が無く、辺りをのんびり歩く姿が時折見られる。
そういえば先だっては「キツネを見た」とも言っていた。
ここら一帯は彼らにとって住みやすい環境が備わっているのかもしれない。

会話…、私はもっぱら聞き役が多い。
 
   ロココ美として極まれる薔薇もあり  (京極杞陽)
 
キングジョージ四世182

キングジョージ四世183
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サクラウツギ(桜空木) ~「思い出とともに」~
- 2018/05/31(Thu) -
桜空木181

人の動きの無い早い朝の草取り。
イヤホーンでいつもの番組を聞きながら。

「人は思い出とともに生きていくもの」
「物は壊れたり無くったりするが、思い出は一生消えない」

耳に入るそんな言葉。
私にも、誰にも話さず心の奥に仕舞ったまま持ち続けている“オ・モ・イ・デ”や“重いで”も。

草は小さいうちに…。

   ねばならぬもののみ増えて五月尽   (加藤瑠璃子)

桜空木182

桜空木183
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カルミア (Kalmia・アメリカシャクナゲ) ~名前も形も~
- 2018/05/30(Wed) -
カルミヤ181

カルミヤって、おいしそうなお菓子に聞こえません?
たとえばキャラメルの音に何となく似ていて。
そして蕾までが金平糖そっくりで。

それが開くと今度はパラソル。
中に赤いラインの装飾を施してオシャレ。

   世の中はパステルカラー五月病   (大塚まや)

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カルミヤ183

カルミヤ184

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ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~摘みに行くと~
- 2018/05/30(Wed) -
ワイルドストロベリーの実181

ワイルドストロベリーも赤く熟す。
指先ほどの大きさでとても甘い香りがする。

いつものように摘みに行くと先客が。
陽のあたる葉の上にいたのはニホンカナヘビ。
本来肉食なのだからイチゴを狙っているわけではなさそうだ。
好きな日光浴でもしているのだろう。
邪魔しては悪いと思ったが、こちらだって「採ってきて」と頼まれている。
一つ採ったところで動きを察知してどこかへ行った。

ワイルドストロベリーは生食でも美味しいが、最近家人はルバーブのジャムに混ぜて出してくれる。
そのコンビもなかなかいける。

きょうは最高気温が18℃だとか。
なんだか変だ。

   朝日濃し苺は籠に摘みみちて (杉田久女) 


ワイルドストロベリーの実182

ワイルドストロベリーとニホンカナヘビ182

ワイルドストロベリーとニホンカナヘビ181

ルバーブのジャムとワイルドストロベリー
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バラ(ファンタジー・fantasy) ~表と裏~
- 2018/05/29(Tue) -
ファンタジー182

ファンタジーは赤い薔薇。
その花びらの裏は白い。

そして白は赤に隠されていく。
たとえば何事にも、人にも表と裏の世界があって。

    真実は鞭より強しばらの花   (星野椿)

ファンタジー183

ファンタジー184

ファンタジー185

ファンタジー186

ファンタジー181
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マユミ(真弓・檀) ~何している?~
- 2018/05/29(Tue) -
マユミ181

真弓にたくさんの小さな花。
4弁で淡い黄緑色。

寄って見れば、枝にちょこんと天道虫。
艶やかな黒地に赤の斑紋。

そこで何している?
涼み?

  花まゆみ女人の私語の語尾弾み (大石悦子)

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マユミ183

マユミ182

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シャクヤク(芍薬) ~初めて~
- 2018/05/28(Mon) -
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昨日の昼前。
「ねえ、暑くない?」
「冷房入れていい?」
私はその必要を感じていなかった。
気温が高いのに加え、調理のそばでさらに暑く感じたのだろう。
体が求めるならそうするがいい。
「23℃にするね」と言い、ONにした。
5月に入れたのは初めての気がする。

私は自分の部屋は早朝から窓を開け風を通していた。
ときおり郭公のゆるりとした声が入ってくる。
チリチリチリ…と繰り返して鳴いているのは何だろう。

   芍薬の心なかなかに見えざりき   (雨村敏子)

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ツルコザクラ(蔓小桜) ~ひろう~
- 2018/05/28(Mon) -
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地区の環境美化活動があって参加した。
毎年5月末の日曜日ときまっている。
袋を持って道路のゴミ拾いをする。
若い両親とともに小さなお子さんの姿もある。
40分ほどで終わった。
量的にはきわめて少なく、私の袋にはタバコの吸い殻3個とお菓子の袋一つだけ。
意識が向上していることの表れだろう。

溢れるように咲くピンクの花はツルコザクラ。
毎年この時期の花である。
丈夫な宿根草だ。

  蔓小桜よ純情の五月もあったのだ  (あや)

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バラ(ミニュエット・Minuette) ~薔薇の季とおもふ~
- 2018/05/27(Sun) -
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薔薇もだんだんに。

ミニュエットは淡いピンクに濃ピンクの覆輪。
なんとも優しい。
そこでだいぶの年月が経つ。
好きだ。

   わが庭の薔薇見て薔薇の季とおもふ   (能村登四郎)

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カキ(次郎柿の花) ~時鳥の声?~
- 2018/05/27(Sun) -
柿の花181

ん?
ホトトギス?
姿は見えなかったが、そのリズム感ある特徴的な鳴き声はそうではないか。
その後は続かなかったが、たぶんそうだと思う。
鳥たちも生を謳歌する季節である。

次郎柿にもクリーム色の花。
葉に隠れるようにして。
蔕はすでに実に付く形と大きさになっている。

  山畑や昼ほととぎす柿の花  (岡本癖三酔)

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フタリシズカ(二人静・早乙女花) ~静御前の舞う姿を重ねて~
- 2018/05/26(Sat) -
二人静181

穂状の白い花は二人静。
咲く姿が変わっていて。
花びらはなく、花茎にくっつく丸っこいのは雄しべ。

静御前の物語からの名付けだとか…。

  そよぎつつ二人静のひとつの穂 (上井萩女) 

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シャクヤク(芍薬)  ~歓迎されぬ訪問者~
- 2018/05/26(Sat) -
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玄関を出て足を一段踏み降ろしたとき、困ったものが目に入る。
ああ~、ああ~、地面の上に赤茶色のそれはジムグリ。
その大きさと長さ、くねくねの姿は苦手。
子どもの頃から、その存在はどうしてもダメ。
今でこそ、落ち着いてなんとか目を合わせることはできるようにはなったが。
気温が高くなり、涼しい場所にとでもやってきたのだろうか。
じっとして動きそうもない。
おとなしいとはいえ、どうも近寄ることができない。
仕方なく別の部屋へ回り、そのドアから出ることに。

花を収めて、玄関に戻った時にはそれはいなかった。

これからは彼らの好きな暑い季節。
毎年何度かは青大将も訪ねててくるし。
できれば、わが家以外の別の場所でくつろいでいただきたいのだが。

ん~ん。
まだ近くにいるかあ…。

   芍薬のうつらうつらと増えてゆく  (阿部完市)
 
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ジャーマンアイリス(German iris・ドイツ文目) ~雨上がりに~
- 2018/05/25(Fri) -
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深夜まで降り続いていた雨が上がった昨日の朝。
庭の草花は渇いた喉を潤したように、日射しの中の表情とは違った顔になっていた。
ジャーマンアイリスもそれぞれの花びらにその雨粒を乗せてしっとりと。
晴の顔だけでなく、雨の顔、あるいは曇りの顔も…。

 アイリスの花言葉なに気にかかる  (森山のりこ)

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シロアヤメ(白菖蒲) ~その後~
- 2018/05/25(Fri) -
白文目447 - コピー

シロアヤメも咲く。
低くて小さくて。
目立たなくて素朴で。
この花…。

術後ひと月の検診があった。
丁寧に結果を話してくださる。
信頼できる先生だ。
すべてにおいて順調である。

  あやめ咲てきのふもけふも雨が降る   (今成ゝ人)

白文目448

白文目433
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ツルバラ(蔓薔薇)  ~軽いフットワーク~
- 2018/05/24(Thu) -
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義姉が籠いっぱいに苺を持ってきてくれた。
こちらでも今採れ時なのだが。

「鳥に食べられないうちにと思って」
「早採りしたので、生でなくジャムにしてね」

見れば赤の色づきがまだ少ないものが多い。
たしかに生食には向きそうもない。

「あら、あんなところに薔薇が」
見上げて義姉が言う。
家の入り口、ほかの木に寄りかかるように3メートルほどの高さで赤い蔓薔薇が咲いている。
はじめはアーチ状にするつもりでその場所に植えたのだったが頓挫。
今では、道行く人にも見えるし、これはこれでいい眺めだと自己弁護。

「上野で『プラド美術館展』を観てきたの」と、ベラスケスの絵について語る。
相変わらずフットワークが軽い義姉である。

   薔薇育て来し人美しく老いにけり  (稲畑廣太郎)

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ピラカンサ(Pyracantha・タチバナモドキ) ~朝飯前~
- 2018/05/24(Thu) -
ピラカンサ181

今、日の出は4時40分頃。
朝が早い私はおよそ5時半には畑にいる。

遠くからはカッコーの声が届く。
鶺鴒が土の上を気楽に歩き回ったりする。

静かな時間、清々しい空気を吸いながら動くのはなんとも気持ちいい。

イヤホーンを耳にし、現下のさまざまな情報を得つつ。
そしてきまった番組が終わる頃に家に入る。
すれば、テーブルには朝食の用意。

五月、そんな毎朝。

   手を広げ五月の空に心干し (あや)

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セッコク(石斛) ~そこがいいのと~
- 2018/05/23(Wed) -
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木の間から陽がこぼれ、薄紅の石斛を浮かび上がらせる。

咲くのは土のない李の股。
根は木をしっかりつかむ。

その花にとってはそこが一番住み心地いいらしい。

  木の股の石斛の花はそこが好き  (あや)

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レッドロビン(ベニカナメモチ) ~生け垣に~
- 2018/05/23(Wed) -
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生け垣の中にかたまり咲く白い小さな5弁の花。
一つひとつを見れば白梅にも似て愛らしい。
多くの場合、それは人の目には留まることはない。
レッドロビンの主役はあくまでもその赤い葉。

  初夏の一日一日と庭のさま  (星野立子)

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レッドロビン182

レッドロビン181


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ナツロウバイ(夏蝋梅) ~夏ちかし~
- 2018/05/22(Tue) -
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西陽が夏蝋梅にあたる。

大きな葉に隠れるようにして。
ほんのりと薄桃色を帯びた白い花。
黄色い蕊が見える。

まだいくつもの丸い蕾。
挿すなら竹の器がいいか。

   夏近し雲見て膝に手をおけば  (富安風生)

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夏蝋梅184

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ヤエシャクヤク(八重芍薬・氷点) ~アブくん、見つけたよ~
- 2018/05/22(Tue) -
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芍薬は今が盛り。

白いたっぷりの花びら。
牡丹と見まがうほどの。
中にわずかな紅模様。
その花芯に虻が入り込んでいる。

これは“氷点”という名の芍薬。

  そろひ咲く白芍薬よ朝の庭  (阿部ひろし)

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アンネのバラ(Souvenir d'Anne Frank) ~隠されていた2ページ~
- 2018/05/21(Mon) -
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数日前、「アンネの日記」に“新しい2ページが見つかった”というニュースがあった。
茶色い紙がのりで貼られた箇所があり、その隠されていた内容が最近の画像解析技術によって明らかになったそうである。
そこには性に関心を寄せた文章が綴られているという。
それをほかの人に見せたくなかったのでのり付けしたのだろうということが推測されている。
思春期の少女は国を問わずどの時代でも同じなんだろうと、貼り付けているアンネの姿を想像しつつ、少しほほえましくも感じた。

秘匿しておきたかった思いを世人の目に晒されることについて、本人はきっと困惑しているのだろう。

頃よく、庭の“アンネのバラ”も咲きだした。
赤に近い蕾は開いて黄色になり、さらにオレンジ、そして日を経てピンクへと変わっていく。
その色移りは繊細な少女の心の変化のようにも思えたりする。

   薔薇剪るや深きところに鋏入れ  (島谷征良)

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シラン(紫蘭) ~庭の片隅に~
- 2018/05/20(Sun) -
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野紺菊、秋明菊などが伸びる。
クリスマスローズは種をこぼす。
そんな中に薄紫の紫蘭。
花びらには幾筋もの襞。

花言葉には“あなたを忘れない、変わらぬ愛”。

    吾知るや雑草園に紫蘭あり   (高浜虚子)

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キャットミント(犬薄荷・Catmint) ~田植え頃~
- 2018/05/20(Sun) -
八代亜紀絵画展
                                                                      (チケットから)
『八代亜紀絵画展~アートの世界~』を観てきた。

国道を一時間ほど走り、市街地を抜けると、美術館までの道々、両サイドには田園風景が広がる。
見える先々、田ごとに田植えの人々。
この時期ならではののどかな光景。
そしてほぼ予定の時刻に到着。

特別出品も含めて総数133点の展示。
フランスの「ル・サロン展」入選作を中心にダ・ヴィンチやラファエロの模写なども含め、なかなか壮観である。
モチーフも自画像や風景、猫、花などと多岐にわたる。
どれもが丁寧な描写で表現に向かう作者の真摯な態度が伝わる。
多くは油彩だが、市民ギャラリーには水彩画も20点ほど。
この「みんな、こどもだった」シリ-ズは、懐かしさを伴うほのぼのとした作品で惹かれる。

ステージに立つ姿を思い浮かべつつ、多忙な歌手生活と制作活動を両立させていることに感銘を受ける。
まさに“時間は創るもの”の実践。

外に出て、世に知られる桜の名所の城址公園を散策する。
4月の賑わいとは違った誰も居ない静かな葉桜の下、吹き抜ける風が心地よい。

庭では藤色のキャットミントが咲く。

   五月を歩く恋とは別の話して   (河草之介)

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コデマリ(小手毬・団子花・小粉団の花) ~自産自消で~
- 2018/05/19(Sat) -
小手毬181

予定した野菜の植え付けが一通り終わった。
そしてキュウリ、ニガウリ(ゴーヤ)、トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、パプリカの誘引も。
残る畝は下旬に植えるサツマイモ用。
しばらくは一息つける。

ほかの顔ぶれはカボチャ、ジャガイモ、ズッキーニ。
インゲン、サヤエンドウ、スナップエンドウ。
イチゴ、アスパラ、ツルムラサキ。
オクラ、アシタバ、モロヘイヤ。
ニラ、キンジソウ、ハヤトウリ。
レタス、サニーレタス、ネギ、タマネギ。
ミツバ、ミョウガ、ルバーブ。

今はサラダにサニーレタス、味噌汁にサヤエンドウ、和え物にスナップエンドウ。
ニラはさまざまにして。

小さな畑で自産自消。


山茱萸の下ではコデマリ。
白い小花が球状に。
ミツバチやコアオハナムグリも花粉を求めてやってくる。

   小でまりの花に風いで来りけり (久保田万太郎)


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タケノコ(たかんな・黒竹の筍) ~ちいさくても旬~
- 2018/05/19(Sat) -
筍181

細い筍が出てくる。
黒竹のだ。
クリスマスローズや蓮華升麻などのそばから。

包丁を土の中に入れるとすっと切れる。
これまで3回の収穫。
しばらくは次々に出てくれるのでありがたい。

えぐみも無いのであく抜きする必要もない。
味噌汁に入れる。
やわらかい。
毎年楽しむ旬の味。

皆さんから大きいのをよくいただくが、庭採れの小さいのもまたうれしい。

   たかんなの出ること思ひ立ちにけり  (鷹羽狩行)


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アマリリス(amaryllis・レッドライオン) ~心は赤し~
- 2018/05/18(Fri) -
アマリリスレッドライオン181

燃えるような激しい色。
内に3枚、外に3枚の大きな花びらが交互に整い咲く。
これはレッドライオンの名のアマリリス。
何年も何年も同じ鉢の中で同じ季節で同じように。

並ぶ蕊が音符に見えて。
なぜだか心は飛んで、カルメンの世界に。

   あまりりす妬みごころは男にも  (樋笠文)

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アマリリスレッドライオン183
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エビネ(海老根・蝦根・化偸草) ~ぐぅわっ ぐぅわっ ぐぅわっ…~
- 2018/05/18(Fri) -
海老根2181

「ぐぅわっぐぅわっぐぅわっぐぅわっぐぅわっぐぅわっ…」

このところ夕刻になると外から私の部屋に入り込む声がある。
それが誰のものかは知っている。
そう、あの全体を緑で塗ったかわいいアマガエル。
体は小さいのに声は低く大きい。
声のトーンやリズムからすればまだ同じ一匹だけ。
私が寝る前までそれは続く。

鉢植えの月下美人の広い葉にちょこんと佇んでいるのを見つけたのは3日ほど前。
座り心地がいいのだろう。
声がするのはいつもその辺りから。

「ぐぅわっ」は、12~15音ほどが多いが、時には5,6音で切れたり長いときは30音を越えて続くことも。
長さの区別に何の意味があるかは知らないが、ともあれなかなか楽しい独唱。

また一つ季節の音が増えた。

   雨蛙音符を変へず鳴きつづく  (服部高明)

海老根2182

海老根2183
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カキツバタ(燕子花・杜若)  ~このつつましさ~
- 2018/05/17(Thu) -
カキツバタ181

青紫の花びらに白い一筋。
閑寂なたたずまいのかきつばた。


 か おるごがつの     薫五月の
 き よらかみずべ     清らか水辺
 つ つましき         慎ましき
 は なはたかきに     花は高きに  
 た たずめる         佇める       


かきつばたには昔に貌吉花(かほよはな)の名もあったとか。
そしてそれは静かに偲ぶ花。

   業平の妻恋ひ羨しかきつばた   (服部鹿頭矢)

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ジャーマンアイリス(German iris・ドイツ文目) ~新聞記事~
- 2018/05/17(Thu) -
ジャーマンアイリス1181

ある公募展で長年の友人と久しぶりに会った。
彼は定年を待たずに、早期退職をして今は彫刻をライフワークとしている。
近くに住んでいながら、半年ぶりになるだろうか。

彼が言い出したのが「去年、△◇へ女房と二人で闘牛を見に行ってさあ」と。
飛行機に乗って4泊の旅だったという。
制作のモチーフにするために、あの迫力ある牛を観察したかったらしい。
結果、昨年の『新制作』にはそれを出品し、受賞している。
だが、彼が言いたかったのはそのことではなかった。
そこからさらに知人の居る市に移動して2泊する。
「そこでお土産を買ったんだよ。そしたらさあ。その包み紙の地元新聞に、〇〇さんの記事が載っていて」
そう、私は2年前の今頃、自身のイベントのためにその地にいた。
「あまりにも偶然に、びっくりして」
「何百枚とある新聞の中の1枚が〇〇さんのことだもの。そのうち見せようと思って家に取ってあるよ」
「今度、家に来てよ。見せるから」

そういうこともあるもんだと、その不思議さに驚嘆する。

たっぷりとした花びらのジャーマンアイリスも少しずつ咲き始めている。
この先さらにさまざまな彩りが加わっていく。

  アイリスを見ゆる一眼にて愛す (日野草城)

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ナシ(梨の摘果) ~えらぶ~
- 2018/05/16(Wed) -
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昨日は朝から暑かったんです。
最終的には29℃近くまで気温は上がったようなんですがね。
それでも予定した仕事だけは片付けようと思って。

何かって?
二十世紀と幸水と豊水の3本の梨があります。
4月中旬に花付け(受粉作業)をしてからちょうどひと月になります。
そして今それがそれぞれ実になっているんです。
まだ1㎝くらいの玉ですが。
それで摘果することにしたんです。

帽子には背面と側面に手作りの紫外線除けを付けてあります。
こうしていろいろ工夫するのは好きです。

数個ずつかたまる実の中から中心果あるいは一番元気なのを残してほかのを切り落とします。
一つの実に栄養を集中させ、大きくてしっかりした良い実にするために間引くんです。
脚立に上って、選別していきます。

私は消毒しないので虫が付いたり、病気になったりもしますが、それでも今のところ十分な収穫はできています。

実りを楽しみに秋を待ちます。

   生つてゐる梨の形になつてきし (高野素十)

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アヤメ(菖蒲・文目) ~あやめ時~
- 2018/05/15(Tue) -
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そろって立つあやめ。

すべてで見ても。
かたまりを見ても。
ひとつを見ても。
つぼみを見ても。
あやを見ても。

どれをどこを見てもあやめはあやめ。

  衣ぬぎし闇のあなたにあやめ咲く  (桂 信子)


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