サクランボ(暖地・桜桃の花) ~待つということ~
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- 2018/03/30(Fri) -
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![]() 木々も春を謳歌する。 枝は葉の芽吹きの前に花で満たされる。 じっと耐え抜いた冬から解放された喜びを発散するかのように。 桜桃の白い花も咲く。 桜に比べ、長く飛び出るような蕊を持つ。 待つということで花は生まれるということ。 眺めていてふとそんなことをも思う。 春愁や些細なことに気落ちして (高浜虚子) ![]() ![]() ![]() ![]() |
原種シクラメン・コウム(Cyclamen coum) ~思わぬところから~
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- 2018/03/24(Sat) -
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![]() 春蘭の葉の中に2輪のコウムがある。 こんな所に植えたはずはないのだが。 現にすぐそばのいつもの所ではいつもの株が葉を広げている。 種でも飛んだのだろうか。 ふえるのはうれしいいことだ。 小さいコウムは原種だけに繁殖力も強いのかもしれない。 恋文は短きがよしシクラメン (成瀬櫻桃子) ![]() ![]() |
サンシュユ(山茱萸) ~枯色の枝に黄金色~
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- 2018/03/23(Fri) -
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![]() 三月下旬の山茱萸の樹。 今年もまたその古木が黄金色に染まり、一気に華やぐ。 いつものように桜に先駆けて。 樹幹にはいくつもの割れや洞(うろ)も。 それでもなお毎年毎年こうして元気色、幸せ色の花。 まさに“年年歳歳花相似たり” 花言葉に「持続」「耐久」「気丈な愛」。 枯色に山朱萸の黄の新しや (高木晴子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
カキドオシ(垣通・連銭草) ~ここにも~
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- 2018/03/17(Sat) -
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![]() 庭の南側、地面近くに淡紫色の小さな花を見つけた。 小さな睡蓮のような円い葉の中に咲いている。 唇形花には濃い紫の模様。 カキドオシだ。 目を動かすところに生まれているさまざまな春。 ああ楽しい。 体の隅々までが。 おくのほそみちここにはじまる垣通し (西本一都) ![]() ![]() ![]() |
クンシラン(君子蘭の蕾) ~心巡らせそして静かに思いを重ねる日~
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- 2018/03/02(Fri) -
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![]() 春の嵐? 強い風だった。 木々が大きく揺れた。 激しい雨だった。 窓を激しく流れ落ちた。 久々の雷だった。 遠くで何度も轟いた。 きょうは父の忌日、そして…。 部屋ではクンシランの蕾が膨らんでいる。 指(ゆび)栞(しをり)して春雷を聞きゐたり (藤木倶子) ![]() ![]() |