キンモクセイ(金木犀) ~香りが見える~
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- 2017/09/30(Sat) -
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![]() 秋の金木犀がそこにあることは目を閉じても分かる。 朱色の小さな花たちが一斉に放つ芳香。 それを詩人は「香りが降ってくる」と譬えた。 季節の深まりを伝える癒やしの贈り物。 部屋にも一枝。 見えさうな金木犀の香なりけり (津川絵理子) ![]() ![]() ![]() |
クリ(栗・丹沢) ~残った実~
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- 2017/09/28(Thu) -
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![]() 先般の台風で、栗は半分近くが落下した。 まだ青いまま割れない形だった。 強風に耐えて残った実は、ここへ来てようやく時を感じ、自ら落ち始めている。 今年の一回目を拾う。 毬に包まれた艶やかな実。 両脚で左右に開いて取り出す。 一籠分に。 栗の毬割れて青空定まれり (福田甲子雄) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ヒガンバナ(白花彼岸花・Lycoris albiflora) ~落ち葉掃き~
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- 2017/09/27(Wed) -
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![]() 少しずつ落ち葉が広がるようになりました。 今は柿と花水木です。 落ち葉を掃くのは好きです。 箒目を見て嬉しくなります。 赤い彼岸花に混じって一本の白い彼岸花が咲いています。 落葉掃くおのれを探しゐるごとく (平井照敏) ![]() ![]() |
ハヤトウリ(隼人瓜の花) ~漬け物に~
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- 2017/09/25(Mon) -
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バジル(basil) ~その香りが好きだと言う~
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- 2017/09/24(Sun) -
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![]() 家人が香りが好きだというので、ずっとバジルを植えている。 時々葉を取っては鼻につけて目を閉じ、「ん~ん」とひとりうっとりしたりする。 そんな様子がおかしくもある。 料理の香り付けにもだいぶ活躍してくれたが、そろそろ花も終わり。 三本の株を抜いて片付けた。 きっとまた来年も。 秋の昼妻の小留守をまもりけり (日野草城) ![]() |
キク(菊・セザンヌ) ~菊の記憶~
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- 2017/09/23(Sat) -
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![]() ところどころで菊も咲き始めています。 たくさんの鉢植えにして…、そんな菊が好きだった父を思い出します。 花器に活けて楽しんで…、そんな着物姿の母を思い出します。 子どもの頃の記憶です。 何やら虫が遊んでいます。 カメムシでしょうか。 郷愁を呼び起こす菊日和です。 いたづらに菊咲きつらん故郷は (夏目漱石) ![]() ![]() |
ニンジン(五寸人参) ~畑にも季節感~
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- 2017/09/22(Fri) -
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![]() 五寸人参を掘った。 多くは三寸から四寸ほどだった。 早かった…? まあ、小家族にとってはこれくらいでもいいだろう。 葉にはまだいくひきもの黄揚羽の幼虫がいた。 ちょっと可愛そうな気もした。 しばらく前に蒔いたホウレンソウやタアサイなどの芽が伸びている。 畑も秋冬用に衣替えが進む。 人参を人参色に洗ひあげ (小島花枝) ![]() |
クジャクアスター(白孔雀) ~女心と秋の空~
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- 2017/09/21(Thu) -
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![]() 昨夜、雨が急に降った。 予報にはなかった。 ふと思いだした言葉は“女心と秋の空”。 そのたとえに、なるほどと。 昔の人は言葉に洒落や遊びや思いを間接的に包んでうまく楽しく表現した。 夕食がすむ頃には止んだ。 白孔雀が咲いている。 他の花も添えてお墓に持っていこう。 秋彼岸汗ばむ晴のよかりけり (牧野寥々) ![]() ![]() |
キクイモ(菊芋) ~個展の案内~
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- 2017/09/20(Wed) -
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![]() 個展の案内が届きました。 絵画と彫刻を並行して制作している古くからの知人です。 23日の初日に行ってこようと思います。 心深まる芸術の秋です。 美を求めていろいろ出かけたくなる季節です。 菊芋が咲いています。 ヒマワリにも似た黄色い花です。 秋天に流れのおそき雲ばかり (星野高士) ![]() |
宿根アスター ~台風一過~
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- 2017/09/19(Tue) -
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![]() 青空が広がり気温が上がった。 久しぶりに散歩をした。 無人販売で林檎を買った。 1袋3個入りで100円だった。 2袋下げて帰った。 少し汗ばんだが気持ちよかった。 脳にも汗をかこうと思った。 誰彼もあらず一天自尊の秋 (飯田蛇笏) ![]() ![]() |
アシタバ(明日葉) ~見回る~
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- 2017/09/18(Mon) -
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![]() 町の広報が台風に備えるよう注意を促していた。 畑を見回った。 ミニトマトはできるだけ採った。 芽が出たばかりの大根が心配。 数匹の黄揚羽の幼虫が明日葉にいた。 この後、雨風が強くなりそうだが、彼らは大丈夫か。 先んじて風はらむ草颱風圏 (遠藤若狭男) ![]() ![]() ![]() ![]() |
キャットミント(Nepeta) ~脚が冷える~
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- 2017/09/17(Sun) -
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ブルーセージ(Blue Sage・アズレア) ~さわやか色~
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- 2017/09/16(Sat) -
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![]() さわやかな青の花はブルーセージ。 どれもに愛らしい表情がある。 スカートを広げた楽しげな女の子のようだったり、何か考え事をしている子どものようだったり。 その花穂が細い茎の上で揺れる。 栗の実も大きくなってきた。 季(とき)を感じてのひととき。 初秋の口笛吹いて女の子 (石田郷子) ![]() ![]() ![]() ![]() |
クジャクアスター(孔雀アスター) ~自分の心の中に庭を持とう~
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- 2017/09/15(Fri) -
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![]() ある本の中に“自分の心の中に庭を持とう”という言葉があった。 季節感とともに生活に彩りを添える心の庭…。 いい日秋日和。 庭の隅にはクジャクアスターが顔を出している。 川音の空よりひびく秋日和 (村山たか女) ![]() ![]() |
シソ(紫蘇の花) ~秋の空~
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- 2017/09/14(Thu) -
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タマムシ(玉虫) ~秋の紫陽花~
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- 2017/09/13(Wed) -
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![]() 秋だというのに、紫陽花が一房。 ひっそりと。 その葉の上に一つ。 金属質の光沢を持つ色。 玉虫。 きれい。 いにしえ人もそれで厨子を作ったほどに。 毎年2~3匹が飛んでくる。 幸せな心持ちの秋の朝。 たまの緒の絶えし玉虫美しき (村上鬼城) ![]() |
フウチソウ(風知草) ~さわさわと~
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- 2017/09/10(Sun) -
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アキアカネ(秋茜) ~先っぽが好き~
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- 2017/09/09(Sat) -
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![]() 南瓜やメロンの蔓を片付ける。 赤トンボがやってくる。 葱の葉先に留まる。 そのとんがったところが好きのようだ。 脚で挟みやすのだろう。 しばらくじっとしている。 何するわけでもく。 その光景に和む。 目の前に秋が増えていく。 蜻蛉の力をぬいて葉先かな (粟津松彩子) ![]() ![]() |
アサガオ(朝顔) ~そろそろ~
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- 2017/09/06(Wed) -
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![]() 桜の幹の回りで朝顔が咲いている。 花は小さくなりその数も少ない。 花の中にあるべきのくっきりとした星の形もだいぶ崩れている。 そろそろだと、季の風を感じているのだろう。 床の間の掛け軸も替えよう。 朝顔の紺のかなたの月日かな (石田波郷) ![]() ![]() ![]() ![]() |
シラヤマギク(白山菊) ~野のよそおい~
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- 2017/09/05(Tue) -
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![]() 銀杏の下に白山菊がある。 背の高い野菊だ。 いろいろの不揃いが特徴。 花びらが7枚だったり、8枚だったり、6枚のもあったりする。 その長さも整わなかったり、それぞれの間に幅の違う隙間があったり。 野のよそおいそのままの菊である。 秋天の下に野菊の花弁欠く (高浜虚子) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ニラ(韮の花・ふたもじ) ~星の花~
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- 2017/09/03(Sun) -
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タカサゴユリ(高砂百合) ~二楽期に~
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- 2017/09/02(Sat) -
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