シラハギ(白萩) ~こぼれるように花びらのように~
- 2017/08/31(Thu) -
白萩2170

朝夕に吹く風が涼しい。
虫の音も種類が増える。
白萩にも花。

そして、こぼれ落ちる花びらのように八月も終わる。

  白萩を植ゑてさびしきこと殖やす  (中村路子)

白萩2172

白萩2173

白萩2171

白萩2175
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ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華) ~花にも季節感~
- 2017/08/30(Wed) -
ヒガンバナ171

昨日の朝も5時半から畑に出て草取りをしていた。
いつもの様に耳にイヤホンを付けてラジオを聞きながら。

突然聞き慣れぬ防災行政無線が流れた。
少し拡散し聞き取りにくいが、町の広報とは明らかに違う。
作業をやめ耳を傾ける。
「ミサイルが…、頑丈な建物の中へ避難してください」
全国瞬時警報システムJアラートだった。

ラジオは特別放送に切り替わって、繰り返し警戒を呼びかける。
畑のど真ん中、しばらく空を見上げていた。
再びのJアラートが日本の上空を通過したと伝える。

草取りの続きをした。
だいぶきれいになった。
汗をかいた。

花にも秋の彩りが出始める。

    曼珠沙華揺れては言葉こぼしをり   (窪信路)

ヒガンバナ172

ヒガンバナ173

ヒガンバナ174
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ウド(独活の花) ~天地始粛(てんちはじめてさむし)~
- 2017/08/29(Tue) -
独活の花171

花火のように球状に咲くのは独活の花。
一つひとつは象牙色の小さな5弁。

七十二候では天地始粛の頃とか。
空を見上げれば、行き交う雲の形も変わりつつあるように思える。

  さもなくば独活の花見て帰られよ (榎本好宏)
 
独活の花172

独活の花173

独活の花174
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ヘデリフォリウム(Cyclamen Hederifolium・原種シクラメン) ~覚えている~
- 2017/08/28(Mon) -
ヘデリフォリウム174

白い小さな花が顔を出していた。
原種シクラメンのヘデリフォリウムだった。
葉はまだ数枚だけ。
いくつかの蕾も土のすぐ上に。
楚々として本来の野生の姿をそのままにして愛らしい。

この花を植えたのはよく覚えている。
今から8年前、たまたま入った山野草店で見つけた。
もう一つのピンク色した原種のコウムと一緒に購入した。
それ以来、二つの小さなシクラメンは早春と早秋にそれぞれ咲いてくれる。

もともとは地中海や中近東辺りで自生していると言うが、ここ山国の我が家をも気にいってくれているようだ。

  恋文は短きがよしシクラメン  (成瀬櫻桃子)

ヘデリフォリウム171

ヘデリフォリウム172

ヘデリフォリウム173
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シンテッポウユリ(新鉄砲百合) ~朝夕の風にも秋の気配~
- 2017/08/27(Sun) -
シンテッポウユリ171

庭のところどころに顔を出している新鉄砲百合。
背が高く、葉は細い。
野生化して棲みついている。
増えすぎないようにと毎年抜くのだが。
強い種を持っているらしい。

  風吹けば白百合草を躍り出づ  (山口青邨)

シンテッポウユリ172

シンテッポウユリ173
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リュウキュウシカクマメ(琉球四角豆・うりずん) ~キチキチキチキチ…、ん?~
- 2017/08/26(Sat) -
リュウキュウシカクマメ171

淡い青紫の花はリュウキュウシカクマメ。
そのグラデーションの中にほんのりとレモンイエローを忍ばせる。
去年から作り始めた。
名が示す通り、四角張っていて、縁に餃子のように皺があるのが面白い。
さっぱりした食感である。

栗の木のてっぺんで百舌が鳴いている。

   われありと思ふ鵙啼き過ぐるたび  (山口誓子)

リュウキュウシカクマメ172

リュウキュウシカクマメ173

リュウキュウシカクマメ174
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ハギ(萩) ~もの悲しさも~
- 2017/08/25(Fri) -
萩2171

4時56分。
あたりはまだ暗い。
そのしじまに突然大きな声。
ミーンミンミンミンミンミンミンミールルルルルル…。
同じリズムと同じトーンで辺りに響かせるその持ち主はミンミンゼミ。
陽が昇り明るさが増す頃に静まる。

間を置いて、そして夕方にななるとまたミーンミンのその響き。
その体を振り絞るような精いっぱいさの音調に、もの悲しさが感じられたりもする。
そろそろ夏の終わりを告げるように。

子どもたちは二学期が始まり、朝の様子も変わる。
庭には萩も揺れる。

  萩の風何か急かるる何ならむ  (水原秋櫻子)

萩2172

萩2173

萩2174
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ハス(蓮の花) ~小雨の朝~
- 2017/08/24(Thu) -
蓮2176

2本目の蓮の花が咲いた。
まだあたりが静かな早朝、小雨の中で開きだした。
7時過ぎに満開となった。

叔母の危篤の報が入った。

一本目の茎の上の花托は大きくなりつつある。
黄色かった色も緑を濃くしてきた。
その姿と表情があの“ET”に似ているような気がした。

叔母は夜、静かに息を引き取った。

  蓮咲いて風その上をその下を  (伊丹三樹彦)

蓮2170

蓮2175

蓮2174

蓮2173

蓮2172

蓮2171
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ハルシャギク(波斯菊) ~失敗に学ぶ~
- 2017/08/23(Wed) -
波斯菊171

顔の前面で小さな音がして何かがコロッと床に落ちた。
と、鼻に違和感が。
すぐにメガネを外してみると左側の鼻パッドの基部が折れている。
転がる鼻パットを拾う。
フレームとの接続部分が破断している。
まずい、もしかして眼鏡自体を新しいのに買い換えなくてはいけないのか。
思わぬ出費になりそうだ。

それでもと思い、とりあえず壊れた眼鏡を持って専門店に行った。
見せて状況を説明し修理が可能かを尋ねる。
すると、手に取って見た店員はいとも簡単に答えた。
「ああ、大丈夫ですよ。一週間もあれば直ります」
「最近は修理できないのはほとんどないと言っていいと思います」
「フレームがまん中から折れても元通りにできます」
「およそ7000円前後になりますかね」
その説明にほっとする。
「では、お願いします」

そもそも眼鏡を掛けたまま、着替えようとした自分がいけなかった。
脱ぐ服に鼻パッドが引っかかってのことだった。
やはりちょっとのことでもズクを惜しんではいけない。
こんな失敗ばかりが続く此の頃である。

どこかから種が飛んできて、波斯菊が花を咲かせている。

  カサルスのセロ聞えくる処暑の朝   (堀島濤平)

波斯菊172
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キアゲハ(黄揚羽の幼虫) ~人参の葉が…~
- 2017/08/22(Tue) -
黄揚羽の幼虫174

冬野菜用の畝に石灰を撒いていた。
その時気がついた。
隣の人参の様子がおかしい。
葉が少ない。
そう思ってそばによって見る。
黄揚羽の幼虫だ。
そこにもあそこにも。
小さいのから長さ7~8㎝にもなる丸々したものまで。
まさにみんな揃って会食中といったところ。
いくつかはすでに太い葉柄だけになっていたりする。

それにしても、緑の地にオレンジの斑点を持つ黒い帯模様が美しい。
といって、感動しているわけにもいかない。
一匹一匹をそっと取り、南瓜の葉に乗せる。
数は20余匹、ちょっと可愛そうだがまとめて土手に移ってもらった。
何匹もが畑の上をひらひら舞う姿を思い浮かべると心惜しくもあるが。
ここは人参の成長を優先しなくては。

  浮雲が来ては人参太るなり  (橋閒石)

黄揚羽の幼虫171

黄揚羽の幼虫172

黄揚羽の幼虫173

黄揚羽の幼虫175

黄揚羽の幼虫176 - コピー

黄揚羽の幼虫177
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オクラ(Okra・秋葵) ~ヌルヌルネバネバ~
- 2017/08/21(Mon) -
オクラ171

オクラの花が毎朝咲く。
色はレモンイエロー。
奥に濃赤の模様。
姿はふんわりやさし。

毎年作る。
今年は4種類。
数日前から採れ出す。

今、他にはモロヘイヤ、金時草、ツルムラサキなども。
ヌルヌル、ネバネバ系が好きな私。

  口楽しオクラの種子を噛むことも  (中村文平)

オクラ172

オクラ173

オクラ174

秋葵171
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オミナエシ(女郎花) ~赤とんぼと秋の花~
- 2017/08/20(Sun) -
オミナエシ170

冬野菜用の畝を二つ作った。

アキアカネが群れて飛んでいた。
はからずして女郎花も。

立秋からおよそ二週間。
信州のそれは目にもさやかとなりつつある。

  おみなへしといへばこころやさしくなる   (川崎展宏)

オミナエシ173

オミナエシ171

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ゲッカビジン(月下美人)  ~一夜の開花ショー~
- 2017/08/19(Sat) -
月下美人176

夜7時半、灯籠流しに伴う花火が打ち上がる。
灯りを消して部屋から眺める。
夜空に開く鮮やかな花から空気を振動させる音が時間差で届く。
いつもならそれは9時まで続くはず。
30分ほどで灯りを戻し、自分の部屋に入る。

締め切った空間に広がる少しの香り。
やはり私の感はあたっていた。

遡る午後5時過ぎ。
外にあった月下美人の蕾の先がわずかに綻んでいるのに気がついた。
これまでの経験からその様子では開花はきっと今夜だろうと。
そう思って、鉢を洗い、中に入れて置いた。

3つの蕾のうち、2つが徐々に開いていく。
あとは時間とともにである。
夜に弱い早寝の私はこの時ばかりはそのショーに付き合う。

通常なら日付が変わる頃がピークとなる。
もっとも艶やかになるその姿を見るまでは…。

スターマインだろうか、外では散らばるような音が鳴り響く。
さらにクライマックスを迎える連続音。
最後に一発大きな音が轟き、そして静かになった。
午後9時5分。

芳香は一段と強くなる。
重くなる瞼を励ます。
10時半を回る。
あくびが出る。
そろそろ限界。
今年も堪能。
寝る。

   灯を消して月下美人と別れけり   (松崎鉄之介)

月下美人の蕾175

月下美人の蕾174

月下美人の蕾173

月下美人の蕾172
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サルスベリ(猿滑・百日紅) ~まさにてらてらと~
- 2017/08/18(Fri) -
この世界の片隅に公式アートブック

お盆も過ぎ、人々は街に帰っていった。
近隣の家々の庭に駐まっていた都会ナンバーの車も消え、田舎はまたもとの静かな時間を取り戻した。
その間、私は新しく手に入った本を読んで過ごした。
心打たれた漫画、そして映画の感動と、いろいろが頭を駆け巡った『この世界の片隅に』の公式アートブックを。
読書というのではなく、眺め流すという感じだったが。

純朴なすずさんを思い浮かべながらページを捲った。
原作者のこうのさん、片淵監督の表現者としての哲学、思想、過去と現代を繋ぐ深い心が染みこんだ。
これまでと違うお盆になった。

再上演があればまた観よう。

   散れば咲き散れば咲きして百日紅  (加賀千代女)

サルスベリ171

サルスベリ172

サルスベリ173
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アスパラガス(竜髭菜・石刀柏・Asparagus ) ~ありがたい~
- 2017/08/17(Thu) -
アスパラの花17

アスパラは元気。
雌株に丸い赤い実。
雄株に小さな黄色い花。

土の中からはニョキニョキの芽。
5月頃から採れ始め、続く。
もう少し先までは収穫ができそうでありがたい。

  藤籠にアスパラガスを摘みて来し  (長谷川かな女)

アスパラ2173

アスパラ2171

アスパラ2172

アスパラ2174
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ヘリオプシス・アサヒ(旭) ~おや?~
- 2017/08/16(Wed) -
ヘリオプシス・ヘリアントイデスアサヒ171 - コピー

昨日の朝のこと。
いつもの様に3時少し前に起床。
そしてお茶を入れ、窓を開けるルーティン。
と、リッル リッル リッル リッル リッル …。
「おや?」
耳を窓の外に傾ける。
はっきり、そして大きく、暗闇にその声は鳴り響く。
「コオロギ…」

虫たちも空気の移ろいを感じて喉を披露し始めている。
それは次の季節が徐々に近づきつつあることを教える。

今朝も鳴いている。
合唱になるのもそう遠くはなさそうだ。

  堂一つ一つ開けゆく朝の虫  (深見けん二)

ヘリオプシス・ヘリアントイデスアサヒ172

ヘリオプシス・ヘリアントイデスアサヒ173

ヘリオプシス・ヘリアントイデスアサヒ174


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ガイラルディア(天人菊)  ~「へ・い・わ」~
- 2017/08/15(Tue) -
天人菊171

内側に赤褐色、外環に黄色の花はガイラルディア。
植えてからもう10年近くなる。
それからこうして毎年、暑いこの時期にたくさんまとまって咲く。

実は植えた折にはこの花の名前を知らなかった。
いろいろと検索し調べる中で、それがガイラルディアであり、和名に天人菊とある事が分かった。
そして別に「特攻花」と言われているとも知った。
忘れぬように短い文にして残しておいた。

 昭和20年夏の夜明け、喜界島からは多くの若者が沖縄へ向け飛行機で飛び立った。
 島の娘達は彼ら特攻隊員等に花を手渡し見送った。
 花を道連れにするのは忍びないのか、ある者は窓から落とし、ある者は滑走路にそっと置いたという。
 決意の若者へ、娘の祈りともに渡されたのが「天人菊」であった。
 「お母さん」と叫びながら搭乗していく若者達は、程なくして「天人」になった。
 今、その島では当時のままにその花が咲き続けているという。
 そんな悲しい歴史を伝える花である。

周りをやさしく包む黄色は島娘、中の濃い赤は覚悟の若者…。
八月、そんなことを思いながら風に揺れる花を見る。

   いつまでもいつも八月十五日  (綾部仁喜)

天人菊172

天人菊173
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ダリア(dahlia) ~心静かに~
- 2017/08/14(Mon) -
ダリア170

ダリアが咲いている。
これは背高のっぽ。
向日葵を越えるのもある。

爽やかなピンク。
整った花びら。
品がいい。

ご近所の新盆見舞いに行った。
旧家なので大勢の人だった。

  正装の女のごときダリアかな  (青山 悠)

ダリア171

ダリア172

ダリア173
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ホオズキ(鬼灯・Japanese lantern plant) ~その色と形が好き~
- 2017/08/13(Sun) -
鬼灯171
    
季節暦にあわせるかのように、鬼灯も緑から朱へと色を染めていく。
途中のグラデーションも趣がある。
そして稜を持った膨らみが絞られて尖る形の妙。

好きで、前年のものをいくつもとっておいたりする。
なかなか捨てられない。
彫刻にするにもいいモチーフ。(※一番右下の小さなのが木彫)

白い花もまだ一輪。
一茎剪ってお迎えの壇に。

    少年に鬼灯くるる少女かな  (高野素十)

鬼灯172

鬼灯173

鬼灯174

鬼灯175

鬼灯799
                                                               (右下の一つは木彫の鬼灯)
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ミソハギ(禊萩) ~盆の入り~
- 2017/08/13(Sun) -
ミソハギ171

ミソハギも頃よく咲く。
小さな淡紫色の花が穂状になる。
花びらには少しの皺。
鬼灯とともに供える。

  みそ萩や水につければ風の吹く (小林一茶)

ミソハギ172

ミソハギ173
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ハギ(萩) ~草木は一歩先へ~
- 2017/08/12(Sat) -
萩にシジミチョウ171

僅かですが、萩も開き始めます。
そこへ蜆蝶。
逆さになってとまりました。
彼女もやさしい萩の花を見つけて嬉しくなったのでしょうか。

暑い暑いと言っているうちに草木は季節の進むのを肌で感じているようです。

   風立つや風にうなずく萩その他  (楠本憲吉)

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ホオジロ(頬白) ~朝見かける友~
- 2017/08/12(Sat) -
ホオジロ2171

ここのところ朝、畑に出るとおよそホオジロがいる。
小さいが澄んだいい声でピーチリリツツピリピーと繰り返す。
比較的近い距離で地面をぴょこぴょこ歩いたり、そばの木にとまったりする。
私が目に入っているのはたしかだが、あまり警戒心もない。

昨日の朝もその姿があった。
いたのは茱萸のてっぺん。
口に何やらを咥えている。
毛虫かと思ったがよく見ると蟷螂だった。
食べるわけでもなく、私に見てとでもいうかのようにそのままでじっとして。
手を休めてマグカップのお茶を飲みながら見る。
しばらくして蟷螂を口にしたまま土手の草むらへとへ消えた。
近くに巣があるのかもしれない。

鳥の声、鳥の姿があると仕事も軽くなる。

  夏の朝虫食む鳥の涼しさよ  (あや)


ホオジロ2172
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ブルーベリー(blueberry) ~すずかぜいたる~
- 2017/08/11(Fri) -
ブルーベリーの実170

ブルーベリーを摘みました。
青黒いのはまだ1、2割ほどですが、早くしないと鳥さんの方が先に収穫してしまいます。
彼らはどの色が美味しいのかよく知っていて、けっして緑や赤いのには手(?嘴)を付けません。
その高い能力には感心します。
いつも「網を掛けたらいいんじゃな~い」とも言われます。
でもまあ、自然のままの姿がいいんではないかと思っています。
しばらくは毎朝様子を見ることにします。

洗って冷蔵庫に入れました。
冷えたのが美味しいような気がします。

朝夕、涼しくなりました。

  新涼や起きてすぐ書く文一つ  (星野立子)

ブルーベリーの実171

ブルーベリーの実172

ブルーベリーの実173

ブルーベリーの実174
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バラ・ゴルデルゼ(薔薇Goldelse')  ~届いた暑中見舞~
- 2017/08/11(Fri) -
ゴルデルゼ1721


昨日、頭に「暑中見舞」と筆文字で大きく書かれた葉書が届きました。
差出人の名を見てすぐには分かりませんでした。
書かれてある内容を読むうちに、思い出しました。
5月頃に初めて「個展」を開いた20代の女性でした。
その折に少し話をしたのですが、そのことを覚えてくださっていたようです。
最後には「さらに精進を重ねていきたいと思います」と結んでありました。

若い人の才能や活躍、応援したくなります。
早速返事を書きました。
「残暑見舞」を頭にして。

ゴルデルゼが咲きいています。

   ロココ美として極まれる薔薇もあり  (京極杞陽)
 
ゴルデルゼ1722
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ムラサキシキブ(紫式部の花) ~とおりゃんせ~
- 2017/08/10(Thu) -
ムラサキシキブ170

♪八月葉月の虫の音は~
♪愛しゅうてならぬと鳴きまする~

学生の頃に知った曲、「通りゃんせ」。
歌っていたのはケメ(佐藤公彦)。
語りかけるような繊細な声だった。
好きだった。
一人の下宿でよく口ずさんだ。
少し前に彼も泉下の人になったという。

♪通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ~

ムラサキシキブは薄紫の小さな花。
中に黄色い蕊がちょんちょんと。

  うち綴り紫式部こほれける   (後藤夜半)

ムラサキシキブ171

ムラサキシキブ172

ムラサキシキブ173
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ルドベキア・タカオ(Rudbeckia・triloba ‘Takao’) ~台風の後~
- 2017/08/10(Thu) -
ルドベキアタカオ194

ホームセンターで先輩にばったり会った。
数年ぶりだろうか、比較的近くに住んでいるのだがだいぶ久しぶりになる。
なにやら文房具を買いに来たらしい。
私は農作業用の手袋を求めてのことだった。

「かわらないね」
「湯川さんこそ、全然歳取らないですね」
「どう、続けてる?」
「ええ、他にできることがないので」
「羨ましいなあ」
「今はどうされています?」
「あと2年は勤める予定。それでキッパリ終わることにする」
その道一筋に勤め上げたあと定年を迎え、そして今は関連した社団法人に勤めていらっしゃる。
店内でしばらく懐かしい昔のことや共通の知人友人のことなど、あれこれの話をする。
「知ってる?福島さんが亡くなったって?先日も会ったばかりで、元気にやっていたんだに」
福島さんとはやはり同職の先輩で、一度我が家にも来ていただいたこともある。
「わからんもんだなあ」と、先輩は同年の友人の死に思いを深くしている様子だった。
「お互いに気をつけなきゃな」
「そうですね」
「またどこかで飲もうや」
「ありがとうございます。また奥様とご一緒にうちにもお出かけください」
奥様と私は若い頃職場の同僚だった。
「うん、伝えておく。じゃあまた」

台風の去ったあと、気温が一気に上昇した。
ルドベキアタカオの花にムギワラトンボとベニシジミがとまっていた。

  炎帝の昏きからだの中にゐる  (柿本多映)

タカオにムギワラトンボ

タカオにベニシジミ
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ナナフシ(七節・竹節虫) ~柄が動いた~
- 2017/08/09(Wed) -
七節170

それは一昨夜のこと。

自分の部屋で机に向かっていた。
そこには彫刻作品が10点余置いてある。
時折、気分転換や目を休めるためにそれらをボーッと眺めたりする。
その時だった。
カーテンの柄が動いたように見えた。
最近また遠近の調節がうまく機能しなくなってきている。
錯覚だろうと思った。
でもやはり動いている。
椅子から立ち上がって近づいてみた。
「ああ」
柄だと思っていたのは七節だった。
少しずつゆっくりとカーテンの上の方へ移動していく。
それにしても締め切った部屋になぜいるのだろう。
どこから入ってきたのか不思議だ。
机に戻って事の続きを進めた。

翌朝、雨音を聞きながら同じように坐ってカーテンを眺めた。
いなかった。
そばによってカーテンを開いたり閉めたりしてみたが見つからない。
レースも確かめる。
部屋中の床や天井、壁棚などをくまなく探したが姿はどこにもない。
締め切ってあるのに何処へ行ったのだろう。

七節がくれた今年の夏の一つの思い出。

   八月の月光部屋に原爆忌 (大井雅人)

七節171

七節172

七節173

七節174

七節175

七節176
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スイカ(西瓜) ~笑ってこらえて~
- 2017/08/09(Wed) -
西瓜の花171

西瓜もだいぶ大きくなってきていた。
甘味が十分乗るまでと思って、楽しみに待っていた。

そろそろ収穫してもいい頃かと鋏と籠を持って畑に行った。
ちょうど朝陽が昇ってきた。
そこには目を楽しませる光景があった。
3つの西瓜には深くほじられた痕。
どうやら私に断りもなく先ににそっと味わったものがいる。
それぞれの穴の中は真っ赤に熟している。
玉を叩かなくてもその甘い食べ頃を分かる嗅覚の持ち主…。
穴の形を見て気がついた。
どれもが鋭い爪をもった手の形をしている。
およそその訪問者の見当は付いた。
こういうことを無断でするのは彼、ハクビシンしかいない。
2日ほど西瓜から目を離したばかりの出来事だった。
せっかくなので蔓から切り離して家の中に運んだ。
結構な重さがあった。

「はい、スイカ」とにこっと笑って籠を置いた。
家人はしばし唖然としていた。
そして、「フッフッフッ」と同じように笑いながら言った。
「少しは食べられるところはあるかしら?」

残りの一つは彼に先を越されないようにしなくては。

  くらがりに飯かきこみて西瓜番   (宮武寒々)

西瓜の花298

西瓜171

西瓜172
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ハス(蓮の花) ~早朝に~
- 2017/08/08(Tue) -
蓮174

朝のいろいろを済ませる。
お茶も二杯目の5時前。
カーテンを開ける。
その外にある蓮が開き始めている。

鉛筆や本やらを片付ける。
5時半、作業開始の定刻。
支度をして出る。
さらに花は動きを進める。

汗もかき、そろそろ朝食時間。
道具を置いて戻る。

陽が広がり、花は全開に。
たくさんの蕊に囲まれて坐る黄色い花托。
香る。

そして少しして、花は閉じていった。

  蓮の花ふつくらと夜も明けにけり  (落合水尾)

蓮173

蓮172

蓮171

蓮176
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シモツケ(繍線菊) ~もう一度~
- 2017/08/08(Tue) -
しもつけ171

ふたたびの花はシモツケ。
6月の半ばにいつものように咲いた。
その後枯れ色となった花を切り戻した。
時間を得てこうしてまたの姿。
近づいてみればたくさんの蕊。

    繍線菊や思い出乗せて返り咲き (あや)

しもつけ174

しもつけ173

しもつけ172
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キバナコスモス(黄花秋桜)  ~夏休み~
- 2017/08/07(Mon) -
キバナコスモス171

畑をしていると子どもたちの声が聞こえる。
ラジオ体操へ行くらしい。

夏休みかあ。

庭にはキバナコスモス。
アブが楽しんでいる。

   夏休みありき人生論読みき   (橋本風車)

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