ビワ(枇杷) ~えっ、なんだこれは!~
- 2017/06/27(Tue) -
ビワ444

枇杷が実って、先週から少しずつ採っては食卓に乗せていた。
毎日数個ずつ、季節からのプレゼントを味わう。
品種は“田中”、二階の窓からももぎ取れるほどの高さになる。

それは昨日の朝のこと、いつものように日課の庭掃きをしようと箒を持った時だった。
一瞬、目を疑った。
“えっ、なんだこれは!”
枇杷の木の下には実が食べられたあとの袋状になった外皮が散乱している。
種は残っていない。
それも含めて丸ごと飲み込み、皮だけを吐き出したようだ。
こんなことをするのは一体だれ?ナニモノ?
前日の夕方までは何ら変わったことはなかった庭である。
すれば、夜間、私達が寝静まった頃にやって来て木に登り食べていたのだろう。

考えられるのはハクビシン。
木に登る、夜行性、甘い果実が好き…、状況証拠は揃う。
片付ける地面の袋は100近くあった。
それにしても一晩でそれだけとはすごい食欲だ。
いくら美味しいからといって、人間には無理の話だ。

今夜も来るのではたまらないと、いそいで残りの実をすべて収穫することにした。
まだ籠いっぱいにあったので一安心。
さっそく知人や義姉にお裾分け。

来年は油断しないようにしなければ。

   枇杷の実を空からとつてくれしひと (石田郷子)

ビワ414

ビワ789

ビワ793

ビワ811

ビワ816
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シモツケ(繍線菊) ~ひなびた花のさかり~
- 2017/06/26(Mon) -
シモツケ173

繡線菊はひなびた味わいの花。

花は小さく淡紅色の5弁。
それがまとまり、一つの花のような形を作る。
花びらの中には、ちょんちょんと雄しべ。
それもかわいい。

だいぶ前になるが、一度だけそれの白花を公園で見たことがある。
その時、いつかは白花も植え、紅白並べたいと思ったが、いまだ片方だけである。

  後の日に知る繡線菊の名もやさし (山口誓子)

シモツケ175

シモツケ172

シモツケ171

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クチナシ(梔子) ~「喜びを運ぶ」との花言葉~
- 2017/06/25(Sun) -
クチナシ171

昨夜、蛍を見に行った。
毎年欠かすことのできない我が家の夏の夜の行事である。

地域の方々によって保全されてきたその棲息地は、家から歩いて20分ほどのところにある。
距離にして数百㍍の小川沿いに、蝋燭の灯りが竹筒にともる。
あたりに一つも人工光がないのも嬉しい。

静寂の闇夜。
草の匂いがする中をひたすら目のセンサーを頼りに歩く。

木の間、草陰、川の上を多くの蛍がいたるところを飛び交う。
2匹のランデブーだったり、グループで呼応するかのように点滅しあったり。
体の前を横切るのもいて、止まればと思わず手を差し出す。
その神秘的で、そして儚い光を今年も堪能。


朝から庭に甘い香りを広げているのは梔子。
それはかなり強く、離れていても嗅覚の反応を呼ぶ。
近づけばなおのこと、ついつい一輪とっては鼻に付けて吸い込む。
そのアロマに幸せ気分になる。

白い花は時間の経過とともに黄味を帯びていく。

   梔子の花見えて香に遠き距離  (八木澤高原)

クチナシ172

クチナシ173

クチナシ174

クチナシ175
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クジャクサボテン(孔雀仙人掌)  ~嫁いでいった~
- 2017/06/24(Sat) -
クジャクサボテン171

来客があった。
先日私たちがお訪ねしたお宅のご夫妻。
ドライブで南アルプス山麓にある村を巡り、その帰りだという。
土地のお土産だと、粒あん入りの饅頭をいただいた。

畑と庭を回って歩きつつ野菜や花談義。
中に入っていただき、料理や漬け物談義。
ご主人と私は同じ年で、共通の話題が尽きない。

玄関では二鉢の孔雀仙人掌がちょうど見頃。
初めて見るという奥様は「すてきね」と。
「仙人掌お仲間なんですか?」とご主人。
手で花を撫でるようにしながら「一日花ですか?」と奥様。
その優美な花容に見入っておられる。
「いいえ、3~4日は咲きます」

「お気に入りでしたらこの鉢、差し上げますよ」
「まだたくさん蕾が付いていますけどいいんですか?」
「どうぞ、どうぞ。家には一つあれば十分ですから」

孔雀仙人掌は色も形も魅力的。
雌蕊は腕をぐんと伸ばしたよう。
数え切れない雄蕊はイソギンチャクにも似る。

育て始めてから15年以上経つ鉢植えの孔雀仙人掌は嫁いでいった。

  さぼてんの花眺めつつ慰霊の日  (あや)

クジャクサボテン172

クジャクサボテン173

クジャクサボテン174
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クリ(丹沢・栗の花) ~その形その香り~
- 2017/06/23(Fri) -
栗171

栗の木を花が覆う。
咲いていることが遠くからでもすぐ分かるほどの独特の強い香りがする。
垂れる象牙色の長い花穂は雄花。
猫の尾のようなこの穂はじきに全て地面に落ちて広がる。
この先数日はそれを掃き集め片付けることが続く。
雄花はその付け根に一つだけあって、棘のような花先を上に向ける。
小さいながら、すでに丸みを持っているのが実の形を思わせる。
見ようとして探さないとなかなかみつけられないほど目立たない。

これは“丹沢”という大実の栗。
秋には毎年多くの実をつけてくれる。

   栗咲く香この青空に隙間欲し  (鷲谷七菜子)

栗172

栗雄花173
                                        雄花
栗雄花174
                                        雄花
栗雌花175
                                        雌花
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ハナショウブ(花菖蒲) ~雨の中の姿を見たくなって~
- 2017/06/22(Thu) -
花菖蒲171

雨が降った。
待っていた。
ずっとずっと。
嬉しくなった。

傘を差して外に出た。
雨の中の花菖蒲を見たくなった。

雨に打たれてだらりの濡れ姿。    
雨粒を浮かべてしっとりとたおやかに。
それは絵師の描くモチーフ。

気がつけば体の左側が傘からはみ出ていた。

   女傘借りて見てをり花菖蒲  (清水基吉)

花菖蒲172

花菖蒲173

花菖蒲174

花菖蒲175
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カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) ~ああ、夏至…~
- 2017/06/21(Wed) -
カシワバアジサイ171

少しずつ紫陽花も咲き出す。
色や形や大きさなどにそれぞれ個性があって魅せられる。

カシワバアジサイの咲き方は独特だ。
何段にもなって、円錐状に下から上に立ち上がって咲いていく。
咲き進むと花茎はその重みで撓む。
葉にも深い切れ込みの特徴があり、それが柏の葉に似ていることに名が由来する。
花より葉の形が注目されているという、そこらも面白い。

  夏至の日の手足明るく目覚めけり (岡本眸)

カシワバアジサイ172

カシワバアジサイ173

カシワバアジサイ174

カシワバアジサイ175
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アジサイ・アナベル(紫陽花・Annabelle) ~色の変化~
- 2017/06/20(Tue) -
アナベル171

玄関前で咲くのはアナベルです。
蕾の時は薄緑。
次に進むとやさしいライムグリーン。
そしてすべて開ききると白に。
色味はありませんが、時間とともに少しずつのそんな変化もいいものです。

   紫陽花にことばのあやの如きもの   (岬雪夫)

アナベル172

アナベル173

アナベル174

アナベル175

アナベル176
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ミニバラ(白薔薇) ~ちひさきものは~
- 2017/06/19(Mon) -
白八重ミニ薔薇171

庭を掃いていた。

蛇がいた。
細くて10㎝くらいだった。
種類は判別できないが、子どものようだ。
しばらくして日向水木の株元を抜けていった。

“なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし”と古人は言ったが。
小さくてもやはり苦手は苦手。
いくら歳を重ねても彼らだけはどうもダメだ。
ごめん。

八重の白いミニ薔薇も咲く。
華やかさも飾り気もないが、これはうつくし。

  夕風や白薔薇の花皆動く  (正岡子規)

白八重ミニ薔薇172

白八重ミニ薔薇173

白八重ミニ薔薇174
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ヒマワリ(向日葵) ~地区総出で川に~
- 2017/06/19(Mon) -
ヒマワリ1736

全町一斉の河川清掃があった。
毎年、6月第3日曜日に行われる地区総出の作業だ。
“結(ゆい)”と言うか、ずっと受け継がれてきた行事である。

梅雨時を迎え、川の流れをスムーズにするために行う。
小河川であっても、ここらは勾配があるため氾濫の心配もある。
主には川原で繁茂する葦などを刈り払うことだが、倒木やゴミなどの片付けも行う。
ずっと雨がないので、今年は水量が少なく河床も剥き出しとなっている所が多い。
早朝6時から始めた作業はおよそ1時間ほどで終了した。

向日葵が一輪咲いた。
まだ6月半ばだというのに気の早い花だ。

   向日葵の一茎一花咲きとほす (津田清子)

ヒマワリ1737
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アルストロメリア(Alstroemeria・百合水仙) ~花言葉は「やわらかな気配り」~
- 2017/06/18(Sun) -
アルストロメリア173

いく株ものアルストロメリアが咲いています。
暑さや乾燥をものともしない強い花です。
原産地が南米ということからでしょうか。
淡黄色の花びらの中に、暗赤色の条斑が賑やかなアクセントになっています。

先日、近くの市村さんと寺島さんが寄って花を見て下さいました。
普段はあまりお話しすることもないのですが。
その折に、たっぷり切りとってブーケのように束ねてお渡ししたらお二人ともとても喜んでおられました。
ご自宅にはないということでしたので、今度株をおわけしますねと約束しました。
今日それぞれの分を掘り上げてお持ちします。

父の日ですか…。

  山の膚艶ますばかり梅雨旱  (相馬遷子)

アルストロメリア172

アルストロメリア171
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アマチャ(甘茶) ~空を見上げれば今日も晴れ~
- 2017/06/17(Sat) -
甘茶171

甘茶が咲いている。
その名の通り、乾燥した葉に甘みを持つ。
ヤマアジサイの変種である
薄紫の4枚の苞が少し重なるように咲く。

空を見上げる。
今日も空の神様からは雨のお告げはなさそうだ。

  六月の雨なき空に甘茶咲く  (あや)

甘茶172

甘茶173

甘茶174

甘茶175
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ヤエドクダミ(八重十薬) ~人の季節感~
- 2017/06/17(Sat) -
ヤエドクダミ171

人は何かによってそれぞれの季節を感じる。
誰のだったかは忘れたが、「私はドクダミが咲いたときに梅雨の訪れを感じる」と書かれてあった文があった。
なかなかドクダミの花姿に梅雨を重ねる人はそうはいるまい。
たとえば雨傘を差してじっとその白い花を眺めている姿が絵に浮かんだりする。

八重のドクダミも美しい。
雨粒のかかった花も見たいところだが、今年の梅雨はどこで道草食っているのだろう。

  どくだみの香にたつ土の薄暑かな  (西島麦南)

ヤエドクダミ172

ヤエドクダミ173

ヤエドクダミ174

ヤエドクダミ175
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バイカウツギ(梅花空木 ベル・エトワール) ~“アッホー アッホー”~
- 2017/06/16(Fri) -
ベル・エトワール171

またまた郭公が声を届けてくれています。
低音でのどかな“カッコー”です。
近いところからのようです。

最近ですが、それは“アッホー”と聞こえることがあります。
“アッホー”“アッホー”
心がそう聴くのでしょう。
私への声がけ…です。

咲く白い花は梅花空木のベル・エトワールです。
ジャスミンにも似たいい香りがします。

   空梅雨の花より届く優しき香 (あや)

ベル・エトワール172

ベル・エトワール173
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ヤマアジサイ(山紫陽花) ~野の趣のままに~
- 2017/06/15(Thu) -
ヤマアジサイ866

「本当に梅雨入りしたのでしょうか」
ラジオでも話題になっていました。
皮肉にもその発表があった翌日からまったく雨がないのですから。

そんな乾く中にある山紫陽花です。
葉も花も小ぶりで地味な、いかにも野の趣があります。
4枚の青い装飾花に囲まれて、中央の真花も少しずつ咲き出しました。
その小さい5弁の花には10本の雄蕊と1本の雌蕊が見えます。
なんともかわいらしい形です。

天気図からは当分雨は期待できません。
雨に濡れた紫陽花は風情があっていいものですが、それはまだしばらく待つことになりそうです。

  紫陽花やはかなしごとも云へば云ふ (加藤楸邨)

ヤマアジサイ092

ヤマアジサイ095

ヤマアジサイ099

ヤマアジサイ101

ヤマアジサイ102
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ドクダミ(十薬)~その匂い、その花、好きです~
- 2017/06/15(Thu) -
ドクダミ172

ドクダミは好きでないという人が多いかのも知れません。
その強い匂いからなのでしょう。
でも私は好きです。
他にない独特の匂いも魅力的にさえ思えます。
そしてなにより、その白い花に素朴な清らかさを感じるのです。
人の好みはそれぞれです。

実はその白いのは苞で、ほんとの花はその中に立って伸びる細かな黄色いものだそうですが。

   十薬の匂ひにおのれひき据ゑる  (橋本多佳子)


ドクダミ171

ドクダミ173
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サルナシ(猿梨・こくわ) ~「注意して下さい」と~
- 2017/06/14(Wed) -
猿梨の花171

スピーカを通して役場から広報が流れた。
 
 役場産業観光課から熊の出没情報についてお知らせします。
 本日、旧〇〇小学校付近で熊が出没したとの情報がありました。
 危害を与える恐れがありますので十分に注意してください。
 熊を見かけましたら役場産業観光課までお知らせ下さい。

そこの廃校のある地は天竜川を挟んで対岸にある。
町内では過去に2度ほど、もっと近いところで出たこともあった。
山の生きものたちと人がうまい具合に共存できればいいのだが。

畑の猿梨に白い5弁の花が咲いた。
秋にキウイフルーツを小さくしたような甘い緑の実になる。
猿がよく食べることからその名が付いたと聞く。
それは熊も好物という。

  六月やおほかた白き果樹の花 (鷹羽狩行)

猿梨の花172

猿梨の花173

サルナシの実151022
                                       秋の実り
サルナシの実151024
                                       秋の収穫
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ハコネウツギ(箱根空木) ~花の移ろい、心の移ろい~
- 2017/06/13(Tue) -
ハコネウツギ171

白い花。
ピンクの花。
赤い花。

三色の花が一つの株に咲いています。
薄緑の蕾はその袋を開けば時間とともに色を濃くしていきます。
箱根空木は色移りの花です。

  はこねうつぎ妻遠き日の匂ひあり  (石田勝彦)
 
ハコネウツギ174

ハコネウツギ176

ハコネウツギ175

ハコネウツギ172

ハコネウツギ173
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サラサウツギ(更紗空木) ~花色はピンクから白へ~
- 2017/06/12(Mon) -
更紗空木101

山茱萸の木の下に白い卵が一つあった。
上には雉鳩の巣。
しばらく交互に温めていたのに。
親鳥も姿を消した。
巣は空っぽになった。
デデポッポの声は聞こえなくなった。

更紗空木がやわらかな八重の花を咲かせている。

  紅うつぎ風うつる間も紅たもつ (菟絲子)

更紗空木172

更紗空木173

更紗空木174

更紗空木175

更紗空木176
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ヒペリカム(Hypericum) ~梅雨晴間の花たち~
- 2017/06/11(Sun) -
ヒペリカム171

梅雨入りが発表されたのは少し前だが、そのあとは雨がない。
この先の週間天気予報にも傘マークがなく、しばらくはむしろ日傘の出番のようだ。

草木も夏らしい強い陽射しに照らされている。
人なら日焼けしそうだが、それらはむしろ喜んでいるようにも見えたりする。

向日葵はだいぶ伸びて、すでに蕾を大きくし始めたものもある。
梔子も多くが開花の準備にとりかかっている。

ヒペリカムには艶やかな黄色い花と赤い実。

   木の匂ひ水の匂ひて梅雨晴間  (赤井よしを)

ヒペリカム172

ヒペリカム173
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バイカウツギ(梅花空木) ~時間を測る単位~
- 2017/06/10(Sat) -
バイカウツギ171

昨日の新聞のコラムが心に残る。
詩人の長田弘さんの詩「グレン・グールドの9分32秒」を紹介しつつ、時間について述べていた。
 時間とは「一人のわたしの時間をどれだけ充実させられるかということでしか測ることができないもの」と詩人は説いた。
 だから、時間を計る単位はを時分秒ではなく、「充実」なのだと。〈『幼年の色、人生の色』〉
そして結ぶ。
 時分秒ではなく、「充実」という単位ではかる時間を持ちたい。

此の頃の私の時間は、一日が早く過ぎていくような気がしてならない。
「充ちた実りある」過ごし方になっていないのだろう。

金子大榮師の言葉を思い出す。
『一日の空過はやがて一生の空過になる』

梅花空木は純白の花。
香りも優しい。

  卯の花に酔はねば花も暮れかかる  (壇一雄)

バイカウツギ172

バイカウツギ173

バイカウツギ174
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ナツロウバイ(夏蝋梅) ~あるところで咲く~
- 2017/06/09(Fri) -
ナツロウバイ171

夏蝋梅が緑葉に囲まれて下向きに咲く。
丸い蕾は白い花となり、そして少しずつ薄いピンク色に変わっていく。
花の中には黄色くやわらかに膨らむ蘂。

あるのはあまり人目に付かない庭の西隅の水の流れるところ。
静かなこの花はそんな場所が似合う。

  六月の風にのりくる瀬音あり  (久保田万太郎)

ナツロウバイ172

ナツロウバイ173

ナツロウバイ174
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イエローベリー(yellowberry) ~「おいしいね」~
- 2017/06/09(Fri) -
イエローベリー170

イエローベリーを少しずつ摘む。
デザートとして並べる。
「おいしいね」

僕は一粒。
残りは君。
僕はいつでも育てる人。
君はいつでも食べる人。

かの女流歌人にならえば。
“摘み苺 君が美味しいねと いったから 6月9日は 苺記念日”。

  青春のすぎにしこゝろ苺喰ふ  (水原秋櫻子)

イエローベリー171

イエローベリー172

イエローベリー173 - コピー

イエローベリー175


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テラオカアザミ(寺岡薊) ~こころの花ぞのに~
- 2017/06/08(Thu) -
寺岡アザミ171

 ♪いとしき花よ 汝(な)はあざみ
 ♪こころの花よ 汝(な)はあざみ

昔、そんな歌詞の叙情歌があった。
歌われるこころや綴られる言葉に奧床しい感性を感じた。

そして歌は次のようにしみじみと閉じる。

 ♪さだめの径(みち)は はてなくも
 ♪香れよせめて わが胸に

だいぶ前から庭の片隅で、寺岡薊が咲いている。

    第一花王冠のごと薊咲く  (能村登四郎)

寺岡アザミ172

寺岡アザミ173
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アカイハナ(何の花?) ~野に咲く花の名前は知らない~
- 2017/06/08(Thu) -
赤い小さな花171

この赤いの、なんて花?
知らない。
自分で植えたんじゃないの? 
覚えがない。
鳥が種を運んできたのかしら。
どうなんだろう。3年ほど前からここで咲くようになった。
多年草なのね。
だと思う。
セキチクの仲間じゃない?
そうかもしれん。
調べたの?
いや。
♪野に咲く花の名前は知らな~い♪

   樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ  (日野草城)

赤い小さな花172

赤い小さな花173

赤い小さな花174
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ヒメシャラ(姫沙羅)~美しい字音~ 
- 2017/06/07(Wed) -
ヒメシャラ1712

姫沙羅が咲いている。

   四行詩  坂村眞民

   心きよくたもたんと
   花のすがたの前に立つ
   無心に咲ける花なれば
   一途に咲ける花なれば

   あしたをひらくはななれば
   われのこころもひらくなれ
   にほひこぼれるあさなれば
   われのおもひもにほふなれ
                          (『自選 坂村眞民詩集』より)

咲いてはポトリポトリと落ちる。
その姿のまましばらく地面に。

“姫沙羅”という美しい字音。
たとえば、いつくしみとやさしさときよらかさ。
虫も来て無心に遊ぶ。

    樹々そよぐ颯々の夏いさぎよし (森澄雄)

ヒメシャラ172

ヒメシャラ173

ヒメシャラ174

ヒメシャラ175
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ハクチョウゲ(白丁花) ~社会活動への情熱~
- 2017/06/06(Tue) -
白丁花174

二人の来客があった。
お母様とは面識があったが、娘さんは初対面である。
娘さんが行う社会福祉事業への協力依頼だった。

地元へ戻って三年目、臨時職員として役場勤めをしながら、別に個人で生活支援の活動に取り組まれているとのことだった。
そしてこの4月に、NPO法人を立ち上げ、“子ども食堂”と並行して不登校生徒などへの学習支援も始められたという。
加えて、新規に高齢者と子どもとの交流施設の建設計画も進めていると。
すでに私の所有するもう一つの畑の隣接地に土地の購入を済ませてあった。
“子ども食堂“で使う野菜を、子どもと高齢者が共同作業して育てる畑として、そこを使わせてほしいと。
貧困家庭、独居老人、様々な支援を必要としている子どもたちへの思いを静かに語る。

いただいた名刺にはNPO法人理事長の肩書き。
そのお名前の下には次のような一文が添えられてあった。
-子どもたちが自分らしくいられる居場所づくりや、学習・生活のサポート、地域の多世代交流を目指し活動します-
スタッフはまだ20代後半に見える独身の彼女一人だそうだが。

いきいきと輝いて見えた。
地域の若者の理想と情熱に無償でお貸しすることにした。
併せて畑仕事も含め、できるお手伝いについても協力する旨を申し出た。

白丁花が小さなたくさんの花を咲かせている。
花言葉には「純愛」とある。

   其人の足跡ふめば風かをる  (正岡子規)
 
白丁花1711

白丁花172

白丁花173
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ヤエシャクヤク(八重芍薬) ~何を作る~
- 2017/06/05(Mon) -
氷点172

畑の草取りはただひたすら、地道に手を腕を動かす。
体力も要るが、終えたあとのきれいになった様は嬉しい。

作業の時に時折思い出す言葉がある。
「下農は草を作り、中農は作物を作り、上農は土を作る」
昔聞いた東井義雄先生の言葉。

玉葱を抜いた。

赤と白の八重芍薬が咲いている。
白はたしか“氷点”という名だったが、赤は思い出せない。

  芍薬を嗅げば女体となりゐたり   (山口誓子)

八重芍薬172

氷点171

八重芍薬171
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ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~小籠に摘んで~
- 2017/06/05(Mon) -
ワイルドストロベリー171

ワイルドストロベリーを摘みました。
赤く熟してきたのです。

人差し指の先ほどの小さな野苺です。
でも甘いんです。
それに芳しいんです。
デザートにしました。

あっという間に器が空っぽになりました。

  太陽のひかりこまかく苺摘み (鷹羽狩行)
 
ワイルドストロベリー172

ワイルドストロベリー173

ワイルドストロベリー174

ワイルドストロベリー175

ワイルドストロベリー176
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カルミヤ(Kalmia・アメリカシャクナゲ) ~その色その形、楽しい~
- 2017/06/04(Sun) -
カルミヤ171

蕾は金平糖。
開けばアンブレラ。
名前はおいしそう。

それがカルミヤ。
今花盛り。
六月の陽射しの下。

  六月の庭に怠惰は許されず  (河野美奇)

カルミヤ172

カルミヤ173

カルミヤ175
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