キクザキヤマブキ(菊咲き山吹) ~その花びらの形~
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- 2017/04/29(Sat) -
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![]() ちょっと変わった山吹。 花びらは細く切れ込んで少し捩れて。 その花に似ていると、名を菊咲き山吹。 しなやかに上に跳ねゆるやかに下に沈む。 眺めればいろいろを忘れてしまうほどに。 疲れたる淋しき真顔濃山吹 (後藤夜半) ![]() ![]() ![]() |
コゴミ(屈・草蘇鉄) ~草の香りとぬめりと~
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- 2017/04/29(Sat) -
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![]() 家の周りにあるコゴミ。 今が採り頃、食べ頃。 ゼンマイのようなクルクル頭を摘む。 採りたてを小鉢に。 草の匂いとほどよいぬめり。 口に運べば一味違う食感。 少ししかないからうれしい野の恵み。 ほんの僅かなこの時期だけの贅沢。 「いただきます」 「ごちそうさまでした」 ものゝ芽にかゞめばありぬ風すこし (久保田万太郎) ![]() ![]() ![]() ![]() |
シラネアオイ(白根葵) ~花が教える人の感性~
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- 2017/04/28(Fri) -
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![]() 白根葵が2輪。 その色を「京紫」というのだろうか。 やさしい和の風趣を醸す。 いろいろな山野草も少しずつ。 華やかさはないが、それぞれは奧床しい色あいや姿と形。 それこそ、「みんな違って、みんないい」魅力的な花たちである。 白根葵咲けりといふよ山彦も (水原秋桜子) ![]() ![]() |
ヒトリシズカ(一人静) ~まゆはき草ともいふ~
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- 2017/04/24(Mon) -
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![]() 立ち上がる茎の先に何本もの白い糸が吹き出るようにその花は咲く。 赤みを帯びた若葉に優しく包まれて。 古名にまゆはき草の名もあるという一人静。 義経と静御前の遠い物語に思いを馳せて。 わたしもひとりしずかに。 逢ひがたく逢ひ得し一人静かな (後藤夜半) ![]() ![]() ![]() |
レンギョウ(連翹・golden‐bell) ~畑にも少しずつ~
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- 2017/04/24(Mon) -
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![]() 苺には白い花。 葉を広げる明日葉。 葱の先には葱坊主。 アスパラもニョキニョキ。 土を持ち上げて芽を出す馬鈴薯。 畑にも伸び伸びとした野菜たちの顔。 目を移せば黄金色の花を咲かせる連翹。 4枚の深い切れ込みを持つ小さな花がびっしり。 ああ、気持ちいい、気持ちいい。 連翹に挨拶ほどの軽き風 (遠藤梧逸) ![]() ![]() ![]() |
ハナモモ(花桃・照手白と照手桃) ~お揃い~
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- 2017/04/23(Sun) -
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![]() ハナモモの白と桃色が隣りに並ぶ。 箒状に伸びる八重の照手白と照手桃のセット。 揃って咲くのが嬉しい。 桃だから一応実もなる。 でも小さいし、食べられない。 名に花を冠するように、あくまでも鑑賞木としての桃である。 春の日は日ごとに、目が左右上下に忙しい。 青空や花は咲くことのみ思ひ (桂信子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ユキヤナギ(桃花雪柳) ~たくさんのしっぽ~
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- 2017/04/21(Fri) -
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サクラ(ソメイヨシノ・染井吉野) ~桜の命~
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- 2017/04/17(Mon) -
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![]() まだ四月半ばというのに夏の陽気だったという。 遠望の塩見も山肌には黒い部分が多く占めるようになった。 気温の上昇に伴い、草木の芽吹きや開花も一斉にという感がある。 庭の花模様も、日々、昨日と違う今日の様子が見られる。 染井吉野も見頃となった。 さくら満ち一片をだに放下せず (山口誓子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |