フキノトウ(蕗の薹) ~好きなんです~
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- 2017/03/28(Tue) -
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![]() 味噌にしました。 そしてもちろんご飯に乗せて。 その香り、そのほろ苦さ。 舌も喉も喜びます。 食も進みます。 今、この季だけの妙味です。 庭ではまだまだ取れます。 あちこち適度に散らばってあります。 順次に出てきてくれます。 おかげです。 私、好きなんです、蕗味噌が。 摺鉢の蕗味噌香る朝餉かな (奥 敏子) ![]() ![]() ![]() ![]() |
アセビ(馬酔木) ~金魚の口のように~
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- 2017/03/27(Mon) -
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![]() 馬酔木が溢れるように咲く。 花はその先をすぼめる。 金魚の口のようで可愛い。 その一つひとつが「春ですね」と言っているように見えた。 私も「春ですね」と、口で形をまねて応えた。 来し方や馬酔木咲く野の日のひかり (水原秋桜子) ![]() ![]() ![]() |
ユキワリソウ(雪割草) ~ここにも小さな春が~
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- 2017/03/25(Sat) -
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![]() 台所の外にある杉から二羽の雉鳩が飛び立った。 気になって近寄った。 まばらに小枝が重ねてあった。 巣作りを始めたようだ。 小さな桃色が土に触れるようにあるのを見つけた。 また一つ、ユキワリソウが生まれていた。 そこかしこで季節を迎える営みが静かに進んでいる。 人は影鳥は光を曳きて春 (永方裕子) ![]() ![]() |
ユキワリソウ(雪割草) ~花が咲くのは~
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- 2017/03/13(Mon) -
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![]() 昔知った言葉です。 「咲いた花見て喜ぶならば、咲かせた根元の恩を知れ」 あるお寺の石碑に刻まれているのだそうです。 花のために見えないところで栄養吸い上げ、体を支える根。 「根元の恩」と存在。 雪割草も春のめざめです。 みんな夢雪割草が咲いたのね (三橋鷹女) ![]() |
コウバイ(紅梅) ~一つ二つ三つ…~
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- 2017/03/08(Wed) -
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![]() 紅梅が開きつつあります。 ようやくです。 まだ数えるほどですが。 うれしいですね。 春の順番ですから。 やはり梅が咲かなくては。 桜だって。 花のいろ。 花のひかり。 花のかおり。 顔がゆるみます。 胸の奥までもおだやかになります。 此比(このころ)や梅(むめ)咲くほどの日の力 (松岡士喬) ![]() ![]() ![]() |
ヒヨドリ(鵯) ~静かに時間を遡って~
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- 2017/03/02(Thu) -
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![]() 何度目の三月? 苦しかった三月。 辛かった三月。 悲しみの三月。 喜びの三月。 さまざまな過去が思い起こされる三月。 父の顔が浮かぶ三月。 今があることに感謝する三月。 桜に鵯。 彼はいつも元気だ。 春愁を消せと賜ひしキス一つ (日野草城) |
クリスマスローズ(Christmas rose) ~目にも耳にも心にも「三」~
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- 2017/03/01(Wed) -
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![]() 「さ・ん・が・つ」 心地よい軽やかな響き。 空も雲も風も土も川も。 「さ・ん・が・つ」 茎を立てて赤紫のクリスマスローズが咲いている。 年度末、私は資料を整え税の申告を済ませる。 いきいきと三月生まる雲の奥 (飯田龍太) ![]() ![]() |
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