サザンカ(山茶花) ~今日までのすべての日に感謝して~
- 2016/12/31(Sat) -
サザンカ12311

青空が広がります。
明るく穏やかな日和です。
気持ちのよい歳暮です。

今年も最後の日となりました。
様々を思い出します。

私を包んでくれた悲喜こもごもに感謝です。
今年の366日すべての日に感謝です。

庭には赤い山茶花です。

  年を以て巨人としたり歩みさる  (高浜虚子)

サザンカ12312

サザンカ12313

サザンカ12315
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アオキ(青木) ~第九を聞きながら~
- 2016/12/30(Fri) -
アオキ53

青木を少し切る。
南天を添え挿す。

青木の葉色と南天の赤い実の対照。
葉と枝が一年中青いアオキに元気と若々しさを象徴させ。
丸いたくさんの赤いナンテンの実に厄除けと繁栄を込め。

昼食後、カラヤン指揮の第九をかけていた家人はいつのまにか横になっていた。
音量も大きいままに。

  妻すこし昼を睡りぬ小晦日  (星野麦丘人)

アオキ161

アオキの実9

アオキ9
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キスジアマリリス(黄筋アマリリス) ~数え日となりつつ~
- 2016/12/29(Thu) -
キスジアマリリス3160

数え日に咲くのはキスジアマリリス。
その横にまた蕾が伸びる。
三本目。
最初に咲いたのは9月半ばだった。
今年はよく咲いてくれる。

週間天気予報ではこのあと正月まではおよそいい天気だという。
穏やかな晴れの日が続くようでありがたい。

予定した私の新年を迎える準備は終わった。
これで大晦日まではのんびりできる。

「包丁を研いで~」
はいはい。

  大空のあくなき晴れし師走かな  (久保田万太郎)

キスジアマリリス3163

キスジアマリリス3162
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年の暮に ~歌人と鉛筆と~
- 2016/12/28(Wed) -
歌4

つれづれにその時々の気の向くこと、思いついたことを。
ここのところは手に鉛筆をもっての書写や漢字の書き取りなど。
2Bの芯のを使う。
その軟らかさと濃さ、そして滑りのよさが私の指には一番馴染む。
そして“肥後の守”で削って短く丸くなった芯を出して整える。
こんなことなどに時間を費やしのんびり過ごすのも楽しいものである。

3日ほど前のニュースのこと。
県内の80歳の主婦が来年の「歌会始の儀」に入選した伝えていた。
約二万首の中からの十首に。
昨年12月、宇宙ステーションから帰還した油井さんの姿を詠まれという。
その歌に込めた思いやご本人の歌作りの様子が映像に映し出される。
思わず目が止まった。
歌をノートに書くその手が持つのは鉛筆だったから。
ご同様の愛用に親しみを感じた。

少し前から与謝野晶子歌集から好きな歌を採って書き写す。
補助軸から取り外してみた鉛筆は4㎝だった。
ぎりぎりまで削って使おうと思う。
歌なども作れるといいのだが…。

  耳も目もたしかに年の暮るるなり  (阿部みどり女)

歌0

歌1

歌2

歌3

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シクラメン(Cyclamen・篝火草) ~名前はかほり~
- 2016/12/27(Tue) -
シクラメン160

強い雨音に目が覚めた。
今もかなり降っている。
暮れもおしせまるこの時期の雨は珍しい。
寒気が緩んでいるのだろう。

部屋に鉢植えのシクラメンがある。
薄紅色を白が縁取る。
12月の初め頃から咲きだした。

これは去年買い求めたものである。
花が終わったところで春に外へ出しておいた。
そのうち葉もすっかりなくなって見る影もなくなっていた。
夏になり小さな葉がぽつぽつと出てきた。
生きている。
秋に入ると葉が茂り始めた。
もしかしたら咲くかもしれない。
鉢カバーをして中に入れた。
そして今に至る。

少し前にラジオで「シクラメンのかほり」について語っていた。
シクラメンはあまり香りはない。
そしてもし香りなら「かおり」あるいは「かをり」と表すべきではないかとの指摘があったと。
ではなぜ小椋佳はそんなタイトルを付けたのか。
実は「かほり」は彼の奥さんの名前であり、そこからの名付けだと言う。
妻を思い浮かべつつ…。
そうだったのか。

私のシクラメンは店で売っているように花の高さや形が整わず不揃いである。
でもそこがいい。
ありのままだ。
花の中を覗けばまだ小さい蕾も多く見られる。
これからも順次咲いてくれるのだろう。
私はこの花になんの名をつけよう。

  独り居のときに寧しやシクラメン (小澤菜美)  


シクラメン162

シクラメン163

シクラメン164

シクラメン165

シクラメン161
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宿根イベリス(Iberis )  ~区切りをつける~
- 2016/12/26(Mon) -
宿根イベリス12261

およその掃除などは終えた。
あとはお飾りなど。
珍しく余裕の年の暮である。

今年は色々なことに区切りをつけた年だった。
考えたこと思ったこと、温めておていたことができた。
かっこよく言えば決断と実行。
そしていろいろも処分した。
だいぶ心も体も身の回りもすっきりし軽くなった。

年賀状にも一言添えた。
皆様に、本年をもって年始の挨拶を最後にすることを。
住所と宛名はパソコンのソフトは使わず、心を込めて一枚一枚丁寧に手書きにした。
長年これまでに交じわってきた顔を思い浮かべつつ、お詫びも込めて。

これからもいろいろと区切りを付けていく。

イベリスが咲いている。

  はらわたの紆余曲折を年の暮  (中原道夫)

宿根イベリス12262

宿根イベリス12263
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彫刻に囲まれて ~しみじみと師走の夜~
- 2016/12/25(Sun) -
部屋の彫刻1637

私の部屋には彫刻がある。
家人のものやアフリカ彫刻なども。

そこでお茶を飲みながら、あんなんことやあのときを思い出したりする。
あるいは外を眺めて届く鳥の声に耳を傾けたり、ぼんやりしたり。

玄関周りにも。
若い頃の作品と今の作品が並ぶ。
時を経た自分がそこにある。

これまでに多くの作品を壊した。
それでいいと思う。

ひたすらにこつこつと続ける。

   しみじみと彫刻眺むる年の果  (あや)

部屋の彫刻433

部屋の彫刻1647

私の部屋1641

部屋の彫刻435
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タンポポ(蒲公英) ~年も詰まるし さてさて~
- 2016/12/24(Sat) -
蒲公英16121 - コピー

庭先に。
蒲公英があって。

黄色が一つ。
散る途中が一つ。
ほとんどが散って一つ。
ん?蕾のまますでに綿毛に?
それからそれから。
年の暮にあるそれぞれの姿。

さてさて、きょうやるべきことは…。

「おまんじゅうたべる?」
お茶にするか。

  ともかくもあなた任せのとしの暮  (小林一茶)

蒲公英16122

蒲公英16123

蒲公英16124
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ローストチキン(バジルガーリック味) ~届く姉ごころ~
- 2016/12/23(Fri) -
チキン1

チルドゆうパックが届いた。
姉からである。
ローストチキン2袋が入っていた。
クリスマスに間に合わせて。
去年も、一昨年も、その前の年も…。
遠く離れて住む末弟をいつも気遣ってくれる。

お礼の電話を入れる。
「ちょっとだけど。こんなことしかできなくて」と姉。
そして「この間の柿ありがとう。美味しかったよ」
私が送ったのは林檎のサンフジだった。
「林檎じゃなかった?」
「ああごめん、そうりんご。このところこんなことばかりなの」
「ははは、いっしょいっしょだよ」と笑う。

季節の折々の小包で消息を尋ね合う。
互いの存在に感謝しつつ。

一つはクリスマスの夜に。
一つは年越しに。

   年の瀬やチルド便の姉ごころ (あや)

チキン0

チキン2
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ユズ・カボチャ(柚子・南瓜) ~冬至の夜に~
- 2016/12/22(Thu) -
柚子161

「おるかな」と、小松さんが訪れたのはたそがれどきだった。
「ユズを切ったで」
「二つぽっきりだがな」
レジ袋の中には枝葉付きで黄色い柚子が二つ。
「あったまりないよ」と言ってすぐに踵を返す。

「南瓜持ってきて~」 
「どっちの」
「白いのはまだ持つから、日本カボチャの小さいほう~」
包丁で四つ割りにして種を取り、料理に使う大きさに切る。
「ありがとう」
マヨネーズを乗せて夕食に出る。

深い溝を刻むその味のある形の日本南瓜は造型のモチーフとしても魅力的である。

あたたかい、そしてあたたまる冬至であった。

  柚子湯して柚子とあそべる独りかな  (及川貞)

日本南瓜二つ

16年冬至の南瓜
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ジョウビタキ(尉鶲) ~職人の言葉~
- 2016/12/21(Wed) -
尉鶲16121

静岡の漆職人は語る。
「仕事はごまかしちゃいけない」
美の極みに精神を徹底する。
完成の域に達するまでに費やす時間を惜しまない。
納得いくまでわずかにも技を妥協しない。
そんな物作りの真髄をテレビは見せる。

「ごまかしちゃいけないよ」
「まだまだだね」

ツッ ツッ ツッ ツッ。
ツッ ツッ ツッ。
剪定枝の先で雄の尉鶲が鳴く。

  山国の虚空日わたる冬至かな  (飯田蛇笏)

尉鶲16122

尉鶲16123
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キク(冬菊) ~節目の呪文~
- 2016/12/20(Tue) -
ピンクの冬菊161

枯葉のそばで菊が咲いています。
梅の木に寄り掛かりながら菊が咲いています。
霜が立つほど寒いのに。
強いですね、菊は。

師走も下旬に入ります。
「アトミヨソワカ」
「あとみよそわか」
節目の呪文を胸の内で繰り返しながら穏やかに誠実にそして沈着に。

  寒菊の霜を払つて剪りにけり  (富安風生)

ピンクの冬菊162

ピンクの冬菊163
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ヒヨドリ(鵯)  ~少し静かにして貰うとありがたいのですが~
- 2016/12/19(Mon) -
ひよどり2160

一休みをして本を読んでいたんです。
すると突然に鳥の声です。
大きな声からすぐに鵯だと分かります。
窓の外を見ると、柿の木に1羽がいました。

ピーッピーッピーッ。
周りを見渡しながら嘴を大きく開いて鳴きます。
何かを主張しているようにも聞こえます。
他の鳥を威嚇しているのでしょうか。

それにしても近くでうるさいのです。
向こうからも私の影も見えるはずです。
気遣って、少し静かにして貰うとありがたいのですが。

着信音が鳴りました。
「こんにちは、森です」
「ああ、しばらく、お元気ですか?」
「今職場で仕事をしています」
「日曜日で休みじゃないの」
「ええ、でも仕事が溜まっていて。4月から旦那が単身赴任になって。今日は戻ってきているので子どもを預けて」
小学生と保育園のお子さんの母親です。
朝の送りと夕方の延長保育や児童館への迎えと、一人で子育てと仕事の両立で大変のようです。
「いろいろあって、また伺って話を聞いて貰います」
「都合の良い日にいつでもいいから」

電話が切れて外に目をやると、鵯はいませんでした。
静かになりました。
でも再び本を開くことはやめました。
切り替えて、部屋の整理整頓と掃除の続きをすることにしました。

青空が広がる12月の日曜日のことです。

   寒禽のこゑ木立から水面から  (星野恒彦)

ひよどり2161

ひよどり2162

ひよどり2163
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ノコンギク(冬の野紺菊) ~冬日の午後~
- 2016/12/18(Sun) -
冬の野紺菊162

黄色い車がスーッと庭に入ってきた。
義姉の姪のホズミさんだった。
小さな段ボール箱を持っている。
あがっていただく。
「通販で取り寄せてたくさん買ったけど、マサオクンと二人では食べきれなくて」と。
袋に入ったままのパンやチーズなどだった。
説明して貰ったがあまり聞いたことのない遠方のメーカーやブランド名である。
珍しいものをありがたい。

いろいろを作っている三畝の畑はほとんどマサオクンがするのだとか。
手を出すと怒られるので自分は取ってくるだけだとか。
離れて住む娘さんに最近生まれたお孫さんの話題とか。
絵や彫刻、能面作りのこととか。
3回行った沖縄旅行のこと、たとえばシュノーケリングが楽しかっただとか。
ニンニク漬けや島ラッキョウが好きだとか。
多くは明るく朗らかな彼女が語る四方山話。
話に何度も出てくるマサオクンとは彼女より7歳ほど年上のご主人のこと。
二人はずっと互いを「ホズミサン、マサオクン」と呼び合っている羨ましいほど仲の良いご夫婦である。

小一時間、コーヒーも空く。
「これから実家にも行って分けてくるので」と席を立つ。
「今度はご主人も一緒にお出かけください」と声を掛ける。
そして来たときと同じようににこやかな笑顔で車に乗り込む。

外は少し風があるが、陽があって気持ちいい冬の午後。
野紺菊は姿を綿模様に変えている。

    冬菊のまとふはおのがひかりのみ  (水原秋櫻子)

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冬の野紺菊164

冬の野紺菊163
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ナンテン(南天の実) ~採点すれば…~
- 2016/12/17(Sat) -
南天の実161

聞くよ。
正直に答えて。
「あなたは夫として何点?」
「ん~…」
「あなたは父親として何点?」
「はあ~…」
「あなたは大人として何点?」
「ふう~…」
「男性としては?」
「え~…」
「だから、そんなはっきりしないところがあなたの難点なの!」
「あ~…」
だれかこの難を転じてくれないか。

冬のひだまりで実南天を見て一人言葉遊びに興ずる。
何やっている…点点点。

   南天の実に惨たりし日を憶ふ  (沢木欣一)

南天の実162

南天の実163

南天の実164
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ユキヤナギ(雪柳の黄葉) ~小掃除、中掃除~
- 2016/12/16(Fri) -
ユキヤナギ黄葉2

一人南欧の旅から帰ってきて「プラド美術館よかったよ。今度行ったら?」と。
「ああ」と曖昧な返事をした。

14日、「あれ、今日は討ち入りじゃない?」
テレビでは忠臣蔵をやっていなかった。

「肉、たくさん取らなくちゃだめよ」と小皿に乗せる。
分かるが…。

「布団も処分して」
店に引き取って貰った。

鍋料理に白菜を入れながら「来年はもっと沢山作ってね」
そうしよう。

「温泉へ行こう」
露天風呂から眺める南アルプスが夕日に映えて美しかった。

「今年もあと2週間ちょっとね」
この年末の独特の慌ただしさは好きだ。

大掃除の前に小掃除、中掃除でいろいろを片付ける。
ユキヤナギは葉を黄色く染める。

  黄葉の一樹に山の影及ぶ  (嶋田麻紀)

ユキヤナギ黄葉5

ユキヤナギ黄葉4

ユキヤナギ黄葉3

ユキヤナギ黄葉1
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エンピツケズリ(鉛筆と肥後ナイフ) ~「せいとん」~
- 2016/12/15(Thu) -
本居宣長1

私は鉛筆も好きで30分ほどは持つ時間がある。
永字八法ではないが、テン、ハネ、ハライなどが明快に表れ、鉛筆を走らせていてなんとも心地よい気分になる。
前後の文字の流れに合わせた筆圧と指の操りで微妙な形の違いも生まれる。
そしてその時々の自分の精神状況が文字の形になったりもするからおもしろい。

鉛筆を削るのには昔からの肥後ナイフを使っている。
時々研いでは切れ味を良くし、芯先が太くなった様子で削る。
その際、同じ位置と同じ角度で鉛筆の山に刃を入れるのがコツである。
そうすれば三角のシャ-プな形が6つ出来る。
子どもの頃、その六角形の削りの美しさを友人達と競い合ったりしたことも思い出される。
当時の男子のだれの筆入れ(たしかセルロイドであったか)にもその折りたたみのナイフが一つは入っていた気がする。

たとえば古い本の一節を削ったばかりの鉛筆で書き写す。
題は「せいとん」、本居宣長の逸話を採っている。
ところどころに旧仮名遣いなどもあるのもまた妙。

こうして時間をかけて、紙の上に1文字1文字を運ぶのも楽しいものである。

   繰り難き古書の頁や夜半の冬  (吉岡桂六)

本居宣長2

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イソギク(磯菊) ~冬の黄色~
- 2016/12/14(Wed) -
磯菊2161

庭の花も淋しくなりました。
わずかに磯菊が咲いています。
冬が進む中でもまだ艶やかな花色を見せてくれています。
支える葉は少し緑の色を失いつつありますが…。

この時期の黄色、少し元気をもらえますね。

  冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ  (川崎展宏)

磯菊2162

磯菊2164

磯菊2165
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シモノハナ(霜の花) ~冷えた朝に~
- 2016/12/13(Tue) -
霜の花161

あの時やそんな事などを思い出したりする月影もくっきりの冬の夜。
こんな日の明朝はきっと冷える。
ポトポトポト…、寝る前に井戸水の栓を少し開く。
凍結させないように。

越した朝。
-4℃の枯れ庭に現れた霜の花。
咲いたのは杜鵑草(ほととぎす)の茎元。
その姿は水飴や綿飴にも似る。
今にも消え失せそうな繊細さと儚さを漂わせ。
それは厳しい凍みとわずかな水分が織り成す不思議な花。

そして明るい光が差し込む。
白い霜の花は溶けた。

  霜柱顔ふるゝまで見て佳しや (橋本多佳子)

霜の花162

霜の花163
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ナンテン(白実南天の実) ~気持ちの良い冬晴れの下で焼芋~
- 2016/12/12(Mon) -
白実南天の実161

快晴。
無風。
「焼芋をする?」
「いいね」
そしていつものように準備。
芋包みから小枝や燃焼材の用意、火の管理、焼け具合の確認まで私。
そしていつものように焼き上がる。
たまには家族でそんなことも楽しい。

白実南天の実があって。
目を寄せてみると新しく気づいたことが。
まん丸の実だと思っていたその中にちょこんが一つ。
女性の乳房の膨らみと乳首のよう。
そんな形になっているのだと、その発見に喜ぶ。

昨日は一日、気持ちの良い冬晴れの日だった。

   たましひの抜けしにあらず白南天  (片山由美子)

白実南天の実162

白実南天の実163

白実南天の実164
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ブルーベリーの紅葉(blueberry) ~弾む電話の声~
- 2016/12/11(Sun) -
ブルーベリーの紅葉162

電話が鳴った。
「山本です。ご無沙汰しています。娘が教育学部に合格しました」
「昨日発表があり、娘と相談して、真っ先に報告しようと思って」
弾む声に、その喜びが伝わる。
長野市にある国立大で教師を目指すという。
彼女自身も二つの塾を持って小中学生を指導している。
「また、娘を連れてお伺いします」

12月、思考も動きも緩慢になっている私。
この寒い時期こそ大学受験生にとっては大詰めの時…か。

晴れやかな顔で訪れてくれる日を楽しみに待とう。

ブルーベリーの紅葉も美しい。

   天龍も行きとどこほる峡の冬  (松本たかし)

ブルーベリーの紅葉163

ブルーベリーの紅葉165

ブルーベリーの紅葉164
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ナツツバキの紅葉(夏椿・沙羅の木) ~12月の「母の日」~
- 2016/12/10(Sat) -
シャラノキの紅葉161

新しい生活への部屋替え。
あわせて古いものを思い切って処分。
久しぶりに肉体労働。
重い荷物とともに譲り引き継ぐものやこと。
気持ちも新たに。
コンパクトに。

今朝のお茶を着物姿の写真の母にも。

母は紫の雲に乗って空へ。
あれから7年。

  亡き母を知る人来たり十二月  (長谷川かな女)

シャラノキの紅葉162

シャラノキの紅葉163
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ホオジロ(必白) ~鳥の心~
- 2016/12/09(Fri) -
ホオジロ162

頬白が来て留まった。

鳥にもあるのだろうか。
人と同じように様々な心が。

悩みや苦しみ。
喜びや悲しみ。
愛と憎しみ。
そして幸せを感じる一時も。

小枝に乗って何を思うのだろう。
上から見える冬景色はどんなだろう。

  寒禽の取り付く小枝あやまたず  (西村和子)

ホオジロ163
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サクラ(木彫の桜落葉) ~大事に取ってあったもの~
- 2016/12/08(Thu) -
桜落葉1

拾われた桜の落葉が一枚ある。
部屋に入れたのは10月21日。
時のオブジェのように置かれ、今に至る。
その間、時々手にとっては眺めた。

よく見ると、それはなぜか落葉であって落葉以上のものを感じさせたりも。
たとえば生きているような、話しかけられているような感覚とでもいおうか。
そんな不思議さの大事に取っておいた桜落葉。

「彫る?」
「彫る!」

材は厚さ4㎝の朴の板。
形を描き入れ、鋸で輪郭を大まかにカットする。
久しぶりに彫刻刀を手にする。
滑り止めにゴム手袋をはめる。
葉の起伏に合わせて板を薄く薄く彫っていく。
葉先と葉柄を折らないように気をつけながら。
ゴム天袋を取りはずし、細部に入る。
人差し指と親指で挟んで厚さを確かめつつ削る。
慎重にしたつもりだが、2箇所ほどに穴を開ける。
わずかに浮かぶ葉脈や縁取る鋸歯も。
ポスターカラーで着色。
ところどころにある染みも表す。
彫り始めてから3日。
思いの外短時間で完成。

心に温かいものが満ちる一人過ごした冬のいい時間。

   削るほど紅さす板や十二月  (能村登四郎)

桜落葉2

桜落葉3

桜落葉4

桜落葉5

桜落葉6

桜落葉7

桜落葉8
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ヤツデ(八つ手の花) ~限界を作らない~
- 2016/12/07(Wed) -
ヤツデの花161

「自分に限界を作らない」
最近聞いた言葉だが誰が言っていたのか思い出せない。
あの若いアスリートだったか…。

毎日は新しく経験する今日。
歳に言い訳せず、ただ「する」だけ。
どこかからも耳に届く声。
「出来なかったのではなくやらなかったのだ」。

ヤツデの花も終わりつつある。
すでに実に変わっていたりもする。
あんなに賑やかに遊んでいた虫たちも消えた。

しみじみと一人会話する寒い季(とき)。

   花八手暗きところを好みけり   (角川照子)

ヤツデの花162

ヤツデの花163

ヤツデの花164
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マユミ(檀の紅葉) ~うまい生き方~
- 2016/12/06(Tue) -
マユミ紅葉161

一人の静かな時間。
書き留めた言葉などを読み返す。

ひろさちやさんは説く。
 おいしいものを食べることと、おいしくものを食べることとは違う。
 たった一字だがその違いは大きい。
 おいしいものを食べようとすると金がかかり、場所も選ばなければならない。
 だが、おいしくものを食べようとするにはそんな心配はない。
 高級レストランへ行かなくても、家族みんながその気になればすぐにおいしく食事ができる。
 同様に生き方にも発想の転換をすればいい。
 楽しい人生を生きたいと思うのでなく、楽しく人生を生きたいと思うことだ。
 これもたった一字の違いだが、この逆転の発想をすれば、きっと肩の荷が下りたような気になり、気持ちが楽になる。
 そう考えると毎日の生活が楽しくなる。
 どんな人でも工夫次第で人生を楽しく生きることはできる。
 貧しい人は貧しいままで、失業中の人は失業のままで、人生を楽しく生きることができる。
 今ある自分は今ある状態でしかない。
 自分の不幸を嘆き悲しむより、その状態で楽しく生きるようにしよう。
 それがうまい生き方だ。                              ―(ひろさちや 『ほどほど人生論』 より)―

心で分かっていてもなかなかうまくいかないが。
そうつとめる。
冬は心の根を張るとき。

紅葉の檀に夕日が差す。

  木枯らしに夕日浮かべる信濃口  (飯田龍太)

マユミ紅葉162

マユミ紅葉163

マユミ紅葉164
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ヒヨドリ(鵯 )  ~何かいいのが見つかりましたか?~
- 2016/12/05(Mon) -
ヒヨドリ2161

ピーッピーッピーッ。
ピツゥーピツッピツッ。

庭にヒヨドリの大きな声。
見ると桜の枝に1羽。
何か口に入れるものでも探しに来たのか。

鳥たちにとっても冬の生活は厳しいものなのだろう。

ピヨピヨピーピヨピー。
ピーピヨピヨピーピー。

「めぼしいものがあれば何なりとどうぞご自由に」
「でも南天だけは、正月飾りに使うので、遠慮して」

   鵯の大きな口に鳴きにけり  (星野立子)

ヒヨドリ2162
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ルドベキア・タカオ(Rudbeckia・black-eyed-Susan) ~タイヤを替えた小春の日~
- 2016/12/04(Sun) -
冬のタカオ160

冬の陽が注ぐ小春の日。
予定通り車のタイヤを替える。
背は汗ばんだ。

庭の隅に残るルドベキアタカオの黄色い花。
花は小さくなり花びらも整わない。
夏の盛りに大きな株に溢れるように咲いていた花である。
季節をまたいで冬枯れのなかでひっそりと咲く姿もいい。

  枯といふこのあたたかき色に坐す  (木内彰志)

冬のタカオ161

冬のタカオ162
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キスジアマリリス(黄筋アマリリス) ~少し早いクリスマスキャロルを聞きながら~
- 2016/12/03(Sat) -
キスジアマリリス2160

昨日は朝から青空の広がるいい天気だった。
こんな日はなぜだか心も誘われるように気分もうきうきする。
9月半ばに咲いたキスジアマリリスもまた咲いている。

夕方にはくっきりとした輪郭の細い月。
こんな夜にはなぜだか心も誘われるように感謝の言葉をつぶやいたりする。
古いカセットを取り出してクリスマスキャロルをかける。

  胸中に聖句かがやく十二月  (古賀まり子) 

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キスジアマリリス2163
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ジョウビタキ(尉鶲) ~これからもずっと~
- 2016/12/02(Fri) -
ジョウビタキ161

多くの木々は葉を落とした。
そこに鳥たちが来て、その姿がよく見える。

李の木には雄のジョウビタキ。
このところ毎日のように顔を見せてくれる。

白銀色の頭、黒い羽に白い三角紋、朱の胸。
くりっとした丸い眼、小枝よりもなお細い脚。
そして体を上下させながら、ツッ、ツッ、ツッの愛らしい声。

この鳥との付き合いも長い。
庭に初めてやって来たのはおよそ20数年ほど前の11月。
以来、同じように時期にはやって来て時期には帰っていく。
今では古くからの親しい友のように思え、その訪問が毎年楽しみである。

そのうちに雌も来てくれるのではないかと胸が弾む。

    鶲来て色つくりたる枯木かな   (原石鼎)

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