ハナミズキ(花水木) ~紅葉を見せるのは~
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- 2016/10/28(Fri) -
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![]() 読書週間だという。 本に向き合ってみよう。 重厚な中味を敬遠する頭になってはいるが。 近頃手に入れたのは『RODIN』。 みんなはどんな本を読むのだろう。 ボチボチと紅葉の話題も届く。 花水木は他の木々よりも早く色づきを見せる。 紅葉(こうえふ)にあたらしき紺空にあり (伊藤敬子) ![]() ![]() ![]() ![]() |
干し柿作り ~秋の日の一コマ~
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- 2016/10/27(Thu) -
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![]() 渋柿を採って。 渋柿の皮を剥いて。 剥いた渋柿を紐に吊して。 そんな作業が好きな私。 今年は少なめに。 これからの朝霧と天日が白い粉を吹く甘い干し柿にする。 白鳥湖にはコハクチョウもやって来たと言う。 秋の風物詩もいろいろ届く。 干柿の金殿玉楼といふべけれ (山口青邨) ![]() ![]() ![]() |
ノコンギク(野紺菊) ~野菊のある庭~
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- 2016/10/22(Sat) -
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フジバカマ(白花藤袴) ~おや?~
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- 2016/10/18(Tue) -
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![]() 花梨の下に白花藤袴。 捩れた紐のように花糸が伸びる。 大部はまだ蕾。 その中にちょっと違う色のが一つ。 そう思って目を近づけるとそれは花蜘蛛。 擬態にも見えてかわいい。 朝霧が広がっていた。 秋が加速する。 想ひごとふと声に出づ藤袴 (永方裕子) ![]() ![]() |
バラ(薔薇・アンネのバラ) ~白秋という時を受けとめて~
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- 2016/10/12(Wed) -
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![]() 高い空に鱗模様。 雲の形も季節の入れ替わりを教える。 メディアは紅葉の話題を届ける。 作業をする私の脚は冷える。 この頃の体と心に感じる白秋という響き。 アンネのバラが再び咲く。 この少女色が好き。 薔薇に付け還暦の鼻うごめかす (西東三鬼) ![]() |
ナツメ(棗) ~素朴な味です~
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- 2016/10/11(Tue) -
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![]() 棗の果皮が茶色く色づいてきました。 採ることにしました。 一口サイズの楕円形です。 採りながら時々口に入れます。 薄い甘味を持った素朴な味です。 昔ながらの林檎のような食感です。 器に移します。 「さあ、どうぞ」。 棗盛る古き藍絵のよき小鉢 (杉田久女) ![]() ![]() ![]() |
アカマンマのレリーフ(犬蓼) ~一人ままごと遊び~
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- 2016/10/10(Mon) -
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![]() ところどころにアカマンマが顔を出している。 その名前と形がそうさせるのだろう、懐かしさと親しみを感じさせる花である。 そんな秋空の下の野の花をレリーフにした。 色も実際に近づける。 こんな愛らしいアカマンマの花言葉は「お役に立ちたい」。 わが心やさしくなりぬ赤のまま (山口青邨) ![]() ![]() |
シブガキ(渋柿) ~干し柿にします~
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- 2016/10/08(Sat) -
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![]() 渋柿です。 それぞれが柿色を濃くしていきます。 だいぶ重くなり枝が撓みます。 葉も装飾を施して落ちていきます。 朱漆に油滴のような柄です。 今だけのこの柿の葉模様が好きです。 干し柿にします。 秋の私の仕事です。 鵯がやって来ました。 「やわらかくなったものはご自由にどうぞ」 渋柿の如きものにては候へど (松根東洋城) ![]() ![]() ![]() ![]() |
サツマイモ(薩摩芋・甘藷) ~延ばされた収穫~
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- 2016/10/08(Sat) -
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![]() 気持ちの良い秋晴れだった。 甘藷を掘った。 収穫の予定からからかなり遅れた。 それで大きくしてしまったようだ。 スマートでいい形の芋を期待していたが。 これでは焼芋するには太すぎる。 何事にも適期がある。 後は任せよう。 ほの赤く掘起しけり薩摩芋 (村上鬼城) ![]() ![]() |
ホトトギス(杜鵑草・時鳥草・油点草) ~美し妖し不思議模様~
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- 2016/10/07(Fri) -
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![]() 咲き始めたホトトギス。 花全体に大きさ、形の様々な紫斑が落とされる。 美しい。 しかし同時に、妖しさ毒々しさも感じさせる。 どれもが上を向く。 蜂がその奥に潜り込んでいた。 「秘めた思い」「永遠にあなたのもの」との花言葉。 むらさきの後れはとらじ油点草 (後藤夜半) ![]() ![]() ![]() |
ハマギク(浜菊) ~秋の朝~
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- 2016/10/06(Thu) -
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![]() 朝の始まりは竹箒を持って庭に立つ。 土の上に柿の葉。 その色模様に惹かれ、1枚2枚を手に。 そこにある静かな空気。 目も耳も肌も喜ぶ。 朝陽に白い浜菊の花。 故郷は海辺だと名は示す。 浜菊の咲くや遅々たる浦の秋 (小杉余子) ![]() ![]() |
キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ~貴婦人の如く~
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- 2016/10/04(Tue) -
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![]() キイジョウロウホトトギスは黄色い花。 どれもが釣鐘状に下を向く。 他のホトトギスのなどのように全開しないのがまた奧床しい。 屈んで下から花びらの中を覗くと赤紫の斑紋が鏤められる。 蕊の周りには透明の小さな玉。 外からは見えない内に隠された世界。 上臈の名を持つのも頷ける。 紫の斑の賑しや杜鵑草 (轡田進) ![]() ![]() |
ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華・リコリスラジアータ) ~その造型に漂ようもの~
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- 2016/10/03(Mon) -
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![]() その時節にはそれという花。 やはりただ今はと言えば曼珠沙華。 反り返る6枚の花びら。 湾曲する長い蕊。 出番を待つ蕾。 並ぶ茎の足元。 それぞれの趣と味わい。 景色のキャンバスに秋色を主調色に野山や草花が次々に描かれていく。 曼珠沙華揺れては言葉こぼしをり (窪信路) ![]() ![]() ![]() ![]() |