バラ(薔薇) ~二百十日~
- 2016/08/31(Wed) -
赤い薔薇161

二百十日という言葉を教えてくれたのは父だった。
小満や芒種なども小学生のそのころ覚えた。
二十四節気や農事に関すること、植物、気象に関することなども。
父はその方面が専門だった。

小さい頃、父は自転車の後ろに私を乗せてよく職場に連れて行った。
台風シーズンになるとそんな父の顔を思い出したりする。

Uターンの珍しいコースを辿った今回の台風だったが、ここはさしたる影響はなかった。
日和も穏やかさを取り戻し、午後には青空が広がりだした。

そこに赤い薔薇が咲いていた。
名残の小さな雨粒が乗っていた。

   枝少し鳴らして二百十日かな  (尾崎紅葉)

赤い薔薇162

赤い薔薇163

赤い薔薇164
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トウガラシ(唐辛子) ~夏も終わりと~
- 2016/08/30(Tue) -
トウガラシ160

二週間ほど前、ひょんなことから、採って来たばかりの一本の唐辛子を囓った。

「ウッ」。
「ペッペッ」。
「フオウーッ」。

顔がゆがむ。
その時の口の状況を何と形容したらよいか。
表す適当な言葉が見つからないほど大変だった。
しばらく喋ることができなかった。
口を開いたままハアハアと空気を出し入れする。
落ち着くまでに時間が掛かった。

隣には冷ややかな目で見る顔。

何で囓ったかは…。

一つの夏の思い出。

畑には色鮮やかな唐辛子がまだたくさん。

  天よりも地のよく晴れて唐辛子  (綾部仁喜)

トウガラシ161

トウガラシ162
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シラヤマギク(白山菊) ~入れ替わる背景~
- 2016/08/29(Mon) -
シラヤマギク160

菊の姿もぽつぽつと。

背の高いシラヤマギク。
花びらは少なく、不揃いで、隙間がある。
それぞれが自由気ままに咲いている。
葉は広い。
根元の葉は掌ほどに。

野趣の味わい。

  はなびらの欠けて久しき野菊かな  (後藤夜半)

シラヤマギク163

シラヤマギク162

シラヤマギク161

シラヤマギク164
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原種シクラメン・ヘデリフォリウム(Cyclamen Hederifolium) ~花の思い出~
- 2016/08/28(Sun) -
ヘデリフォリウム161

久しぶりの雨である。
しとしとと。

仕事の手を休め、傘を差して庭に出る。

白いヘデリフォリウムの姿。
二輪が寄り添い。
花は1~2㎝、丈は10㎝ほど。
見逃しそうになるほどに小さい。
今は葉はなく、咲き終わる頃に出てくる。

もう何年になるだろう。
たしか山野草の店で見つけたのだった。
以来、そこを居場所としてすっかり根付く。

シクラメンが咲く八月末。

   シクラメンうたふごとくに並びをり   (西村和子)

ヘデリフォリウム162

ヘデリフォリウム163

ヘデリフォリウム164
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ニラ(韮・二文字) ~みんな楽しそう~
- 2016/08/27(Sat) -
ニラ161

ニラが星形の白い花を咲かせる。
伸びる細い茎の先に花火のように。

さまざまな昆虫がやってくる。
その小さな花の上を楽しそうに次々に渡り歩く。
それぞれが身に纏う色や形が絵の点景となり、見ていて和む。
そこは彼女や彼たちにとっては憩いの広場のようだ。

数本を剪って鶴首に挿す。

  齢かな摘みて眺むる韮の花  (河原枇杷男)

ニラ165

ニラ162

ニラ163

ニラ167

ニラ166

ニラ164
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スペアミント(spearmint) ~朝の訪れ夜の訪れ~
- 2016/08/26(Fri) -
スペアミント161

目にも違いが分かる。
朝の訪れが遅くなってきたのを。
夜の訪れが早くなってきたのを。

肌でも確かに感じる。
朝の風の心地よさを。
夜の風の涼やかさを。

こうして、そっと、そおっと入れ替わっていく。
ゆらぎつつひそやかに。

白い穂状の花はスペアミント。

   草の戸の残暑といもふきのふけふ   (高浜虚子)

スペアミント162

スペアミント163

スペアミント164
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リュウキュウシカクマメ(琉球四角豆・うりずん) ~はじめて作る~
- 2016/08/25(Thu) -
リュウキュウシカクマメ161

インゲン、エンドウなど豆類はよく作る。

今年はリュウキュウシカクマメが加わる。
名前とその形に惹かれて、初めての栽培。
収穫できるようになった。
餃子のようなシワシワがマメの周りを囲む。
味はくせがなく、さっぱりしている。

花は沖縄のオーシャンブルーような爽やか色。

信州でも育つ。
来年も続けよう。

赤とんぼが目に付くようになった。

  赤とんぼ夕暮はまだ先のこと  (星野高士)

リュウキュウシカクマメ162

リュウキュウシカクマメ163

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アンネのバラ(薔薇・Souvenir d'Anne Frank) ~百舌の高鳴き~
- 2016/08/24(Wed) -
アンネのバラ2161

キチキチキチキチキチキチ…。
朝くから届く甲高い声。
モズがいるのは栗の木のてっぺん。
今年は早い訪れ。

八月も下旬。
知らぬ間に秋が少しずつ聞こえだす。

そしてまたアンネのバラも咲く。

  われありと思ふ鵙啼き過ぐるたび  (山口誓子)

アンネのバラ2162
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ツルムラサキ(蔓紫) ~暑さもそろそろ収まる頃というか~
- 2016/08/23(Tue) -
ツルムラサキ164

毎年のツルムラサキ。
丈夫で栽培に手間が掛からない。
なにより長期にわたって、収穫できるのがいい。

その肉厚の葉のぬるっとした独特の食感が好き。

ピンクの花を付けている。
丸い花は花弁がない。
花もまたおいしい。

黄蝶が留まる。

  カサルスのセロ聞えくる処暑の朝  (堀島濤平)

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ツルムラサキ162

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ゲッカビジン(月下美人) ~また夜を共に~
- 2016/08/22(Mon) -
げっかびじん2161

日ごとに数と大きさを増す虫の音。
その心地よい響きは夜から明けぬ朝まで続く。
暗闇の草陰で鳴くその姿を想うと、愛おしくもなる。

なぜ昼間は鳴かないのだろう、蝉のように。

昨夜も明るい月が出ていた。
そして月下美人がまた咲いた。
これも夜だけに咲く花。

しばらく部屋で時を共にし、その芳しい香りを鼻に収めながら一週間前に届いた本を読む。
花の様子を確かめてから「また」と、10時前には消灯した。

  灯を消して月下美人と別れけり (松崎鉄之介)   

げっかびじん2162

げっかびじん2163


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ナシ(梨) ~樹育てと恵みと「時」と~
- 2016/08/21(Sun) -
梨161

お盆の前頃から梨を少しずつ採って食している。
今年はやや早い。

植えたのは1m程の細い苗木だった
そして今こうして枝を広げた樹となり、実る。
消毒や袋がけはしない。
玉もけっして大きくはない。
でもここにはどこにもない育てた味がある。

自分の手で果樹を育てたいと思った。
李、プルーン、梨、葡萄、林檎、栗、柿などを植えた。

「時」は様々なものに恵みをもたらしてくれる。
「時」は色々なことを解決してくれる。

皮をむき、皿に並べるまでは私の仕事である。

  梨むくや甘き雫の刃を垂るゝ (正岡子規)

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梨163

梨164
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タカサゴユリ(高砂百合) ~外来種の野生化~
- 2016/08/20(Sat) -
タカサゴユリ161

白いタカサゴユリ。
花びらの裏側に薄紫の筋が入る。
毎年、猛暑をものともせず数カ所に現れる。
百合としては申し分ない美しさなのだが。
その生命力と繁殖力は強く、なかなか絶やすのが難しい。
花が咲いたところで少しだけ剪って活けるが、あとは抜く。

私にとっては、百合といってすぐに頭に浮かぶのはいつも鉄砲百合。
過去といろんな情景が合わさって思い出される。

  すぐひらく百合のつぼみをうとみけり  (安住敦)

タカサゴユリ162

タカサゴユリ163
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タイム (Thyme)  ~雨乞いでもしたくなる~
- 2016/08/19(Fri) -
タイム161

天気予報を見ては雨マークをチエック。
空を見上げては雨雲探し。
ラジオには雑音が入る。
近くに雷雲があるらしい。
でも降らない。
同じ県内でも北部や東部はかなり降ったらしいが。

「降らせてください」

タイムにはミツバチがやってきた。

  静脈の浮き上り来る酷暑かな  (横光利一)

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タイム163

タイム164
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ハギ (萩)  ~風立つ~
- 2016/08/18(Thu) -
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萩が枝垂れて咲く。
色は薄紅から桃紅、そして淡紫へのやわらかなグラデーション。

字の形声に「秋」を忍ばせる。
花言葉には「思案」「柔らかな心」などと。

夜の窓辺には虫の音が届く。
コロコロコロ…、コオロギか。

日中は暑くとも、目にも耳にも、そして心にも少しずつ季節が進む。

  風立つや風にうなずく萩その他  (楠本憲吉)

萩162

萩163
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トマト (蕃茄)  ~雨に願いを~
- 2016/08/17(Wed) -
トマト163

信州の子どもたちの夏休みは短い。
お盆がすんだばかりだが、今日で終わりだという。
宿題はすんだかしら。

しばらく雨がない。
乾く。
そろそろ欲しい。

トマトは元気に育つ。

  トマト挘ぐ手を濡らしたりひた濡らす  (篠田悌二郎)

トマト162

トマト161
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ツキミソウ(月見草) ~朝の出会い~
- 2016/08/16(Tue) -
月見草1620

朝の水遣り。
それぞれの花や野菜の表情を見つつ。
「君たちも暑くてくたびれちゃうね」
「さあ、水をたっぷりどうぞ」

あっ、ツキミソウが咲いている。
朝なのに。
少し赤くなりつつあるが、ほぼ満開に近い。
本来の純白でないのは咲いてからだいぶ時間が経過していることを示している。
明るいこの時間にまた見ることができるなんて。

「お~い、またツキミソウが咲いているぞ~」

これは4番目の花。
一番花はすでに茶色の種に。
2番3番目もその準備の袋に。

水遣り、時々戻って眺めてはまた水遣り。

そして徐々に色を濃くし、力を収め花びらを閉じた。

そういえば先夜はきれいな月が出ていた。
その光に誘われたのだろう。

一夜の儚き花。

花たちから貰う喜び。

  開くとき蕋の淋しき月見草  (高浜虚子)

月見草1621

月見草1622

月見草1623

月見草1624

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カボチャ・ゴボウ(南瓜と牛蒡) ~八月の日は静かに流れていく~
- 2016/08/16(Tue) -
観音

過去に生きてきた人達の上にある今のしあわせ。
鎮魂。
祈り。
誓い。
そして父と母。

八月の日は静かに流れていく。

南瓜と牛蒡を収穫する。
深い溝のある日本カボチャ、その妙味ある形。
絵や造型のモチーフとしてもいい。
ずんぐりの短根種ゴボウ、引き抜くには楽。
サラダ、きんぴら、かき揚げ、煮物、どれもいい。

   朝陽差す八月十五日牛蒡引く (あや)

日本カボチャ161

日本カボチャ163

牛蒡161

牛蒡162
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サルスベリ(百日紅) ~記憶が蘇る~
- 2016/08/15(Mon) -
サルスベリ161

少年の頃、よく木に登って仲間達と遊んだ。
大きく広がる枝をサルのように移り渡って楽しんだ。
思えばよくも落ちて怪我しなかったものだ。
自分たちで何が危険で、どこまでが許されるかを子ども同士が考え判断していたのだろう。
今では木登りする子の姿はほとんど見られなくなった。

金田一春彦はその著『ことばの歳時記』で、サルスベリについて次のように記す。
 サルスベリという名前の由来は、ツルツルしているので、猿も登って滑りそうだというのであるが、枝ぶりはまことに登るには 
 格好といった風に伸びていて、子どもたちにとってはこれほど登りやすい木はない。
 ジャングルジムのなかった時代には子供にとって絶好な遊び場だった。

木の花は春から初夏にかけて咲くのが多い。
サルスベリは夏の暑い時期にそのちりちりした花姿を見せる。
庭でも今が盛りである。
登れる太さではないが、この赤い花を見ると木で遊んだ少年の記憶が蘇る。

   炎天の 地上花あり 百日紅 (高浜虚子)

サルスベリ162

サルスベリ163

サルスベリ164
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ヒマワリ(向日葵) ~太陽と麦わら帽子と水遣り~
- 2016/08/14(Sun) -
ヒマワリ161

ミンミンゼミが鳴くのを聞いた。
その声が届くと、信州の短い夏休みがそろそろ終わりに近づいていることを思ったりする。
そういえばいつの間にかアブラゼミの姿はあまり見えなくなっている。
人に盆が来るように、蝉たちも季節を感じるのだろう。

私は麦わら帽子をかぶり、花に水遣りをする。

向日葵がぼちぼちと咲き出した。

  向日葵の一茎一花咲きとほす   (津田清子)

ヒマワリ162

ヒマワリ163

ヒマワリ164
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シモツケ(下野・繡線菊) ~盆の入り~
- 2016/08/13(Sat) -
シモツケ1621

シモツケが咲いたのは6月の半ばだった。
多数の淡紅の花は、その後枯れ色となり、切り取られて葉姿になった。

そして二ヶ月が経ち、再び花芽が育ち、以前と同じように密な花姿を見せてくれている。
かたまりが一つの花のように見えるが、小さな五弁のかわいい花の集まりである。

シモツケは本来、山野に自生しているという。
私も、大分前に山道で林に溶け込んで大株になっているのを見たことがあった。
周りの木々となじんで静かに咲く情景が浮かんでくる。

地味ではあるが、野趣に富み、好きな花の一つである。

    繍線菊や思い出ばかり盆の入り (あや)

シモツケ1622

シモツケ1623

シモツケ1624
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オカトラノオ(丘虎尾) ~♪白い色は恋人の色♪~
- 2016/08/12(Fri) -
オカトラノオ161

丘虎尾が庭に顔を出す。
穂状になる小さな白い花は数㍉ほど。
下から順に開いていき、花数が増すにつれ、花穂は徐々にその先を傾けていく。
逞しい虎の尾というより愛らしい小猫の尾の感。

   虎の尾を一本持つて恋人来 (小林貴子)
 
オカトラノオ162

オカトラノオ163

オカトラノオ164
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ホオズキ(酸漿・鬼灯) ~紙風船のように~
- 2016/08/11(Thu) -
ホオズキ161

網目模様のある白い花
それは小さな薄緑の袋に形を変え
大きくなった袋は朱の色にそまり

手にとってポ~ンと打ち上げてみたくなる
ホオズキがある夏の日

    少年に鬼灯くるる少女かな  (高野素十)

ホオズキ162

ホオズキ163

ホオズキ164

ホオズキ165
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ニワフジ(庭藤) ~この先の思案~
- 2016/08/10(Wed) -
庭藤2161 - コピー

離れた畑に隣接する土地の発掘調査は終了し、埋め戻された。
そして重機が入り、宅地造成が始まっている。
共用道路が掘り下げられ、上下水道の敷設工事が進められている。
今は両脇が住宅になっており、畑は二の字の中にある。
新たな住宅が生まれるとコの字の形になって取り残され、周りは住宅に囲まれることになる。

草かきの手を休めてその作業の様子を眺める。
汗を拭きながら思案する。
先の事を考えると、この畑は手放すのがいいのではないかと。

畑の片隅では庭藤が咲く。

  炎熱や勝利の如き地の明るさ  (中村草田男)

庭藤2162

庭藤2163
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ナス(茄子) ~糸蜻蛉がピタリ~
- 2016/08/09(Tue) -
ナスにイトトンボ

「茄子を採って来て」。

このところ毎日、茄子が食卓にのぼる。
嫌いではないので続いても構わない。
茄子は時期をずらしての2畝ある。

めぼしいのをと見渡す。
と、茄子の茎に糸蜻蛉がとまっている。
その留まり方がまた見事。
すべての脚で茎を捉えてぴたっと静止。
体操でなら高得点が出よう。
澄んだベージュの色からすると、アオモンイトトンボの未成熟か。
離れて動くのを待つ。

横のキャベツを採る。
外葉をはねて丸玉を籠に入れる。

茄子に戻ると糸蜻蛉はいなくなっていた。

暦の上ではすでに秋立ちぬ。

   採る茄子の手籠にきゆァとなきにけり  (飯田蛇笏)

ナスの花161

ナスの実161

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ゲッカビジン(月下美人) ~一夜限りの…~
- 2016/08/08(Mon) -
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月下美人。

2、3日前から開花の兆候。
花茎が持ち上がるクレーン現象が見られ始めていた。
開花は真近。

そして昨夕、蕾の外側が1枚2枚と反り始める。
夜にはきっとそのシーンが見られるはず。
さらに蕾の先が僅かに綻び中の蕊が少し覗く。

午後6時45分、鉢を部屋の中に入れる。
それからはゆっくり、ゆっくり。
蕾は少しずつ口を開いていく。
くねくねした蕊が露わになる。

時計は9時を回る。
通常、私の目が重くなる時刻。

10時…。
美しい容姿とともに芳香が部屋に広がる。

今朝5時、花は力を失い、だらりとした姿になっていた。
儚い一夜の花。

  月下美人力かぎりに更けにけり  (阿部みどり女)

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ゴーヤ(ニガウリ・苦瓜) ~夏だもの、食べなくちゃ~
- 2016/08/07(Sun) -
ゴーヤ161

母は「ゴーヤ」でなく、よく「ニガウリ」と言っていた。
それで私もついついニガウリと言ったりするが、あまり人には通じない。

天麩羅。
肉詰め。
味噌和えなど。
定番のチャンプルはもちろん。
ゴーヤが姿、形を変えていろんな調理となって出てくる。

家庭菜園を始めて以来、ゴーヤは、ずっとずっと何年も何年も、毎年作り続けている。
我が家の夏には欠かせない。

  苦瓜といふ悶々のうすみどり  (坂巻純子)

ゴーヤ162

ゴーヤ163

ゴーヤ164

ゴーヤ165
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マリーゴールド(marigold) ~桃をいただく~
- 2016/08/06(Sat) -
モモ16

隣のミチコさんが訪ねてきてくれた。
手に紙袋を持ち、乳母車を押して。

「少しばかりですが桃を持ってきました」と。
中には大きな桃が4つ入っていた。
「今朝、祖父が採ってきた桃です」
一つには葉がまだ付いている。
隣のおじいさんは90を越えるも元気に一人で桃農家を続けておられる。
自家用の中からこうして毎年届けてくださる。
ありがたい。

ミチコさんは昨年結婚された。
ご主人は兵庫県出身の方で、信州の林業に興味があって移って来られたという。
ミチコさんは町の地域興しの仕事に従事されていて、その関係で知り合ったとのことだ。
そしてユウトくんが3月に誕生した。
今は町内の近くのアパートに住んでいて、実家にユウトくんの顔を見せにやってくる。
いつも素敵な笑顔のミチコさんである。

ユウト君を抱かせて貰った。
ミチコさんそっくりのかわいい赤ちゃんだった。

暑さを忘れさせてくれるシアワセ時間。

マリーゴールドに蝶が留まる。

  白桃の荷を解くまでもなく匂ふ  (福永鳴風)

マリーゴールド163

マリーゴールド161

マリーゴールド162
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アスパラガス(Asparagus) ~朝飯前のお客さん~
- 2016/08/05(Fri) -
アスパラ161

朝飯前に畑に出る。

最近、同じ時刻頃に畑に現れるものがいる。
雉鳩だ。
そこかしこの地をつつく。
土の上なのか中なのかは分からないが、何か胃を満たすものがあるらしい。
私の近くまで来たりもする。
お尻をふりふりしながら歩く姿と、くりっとした目の愛嬌ある表情がいい。
見ていると楽しい。
仲良しでいたい。

いろいろな野菜に花が咲いている。
アスパラガスのは黄色く釣鐘形。
その小さな花が少しの風に揺れて涼やかだ。

   日の照れば帽子いただき草むしり  (小沢青柚子)

雉鳩399

雉鳩398

雉鳩400

アスパラ162

アスパラ163

アスパラ164
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ヒメヤブラン(姫藪蘭) ~夏、ある時~
- 2016/08/04(Thu) -
ヒメヤブラン162

蛇が横たわっていた。
長さは80㎝ほど。
子どもの頃から苦手である。
移動してくれるのを待つことにした。
3メートルの距離を置いて見ていた。
動かない。
待つ。
しかし同じポーズのままだ。
困った。

「おやっ?」
近寄った。
死んでいた。
どうしよう。

ゴミ鋏を持ってきた。
横の川に流すことにした。
挟んだ。
だらりとしている。
死んで間もないようだった。
蛇を持ったのは初めてだった。

どこも傷ついた感じではなかった。
死因は何だったのだろう。
熱中症?

鋏を片付けて戻った。

ヒメヤブランに小さな淡い紫の花が咲いている。
多くはまだ蕾だ。
咲き始めのようだ。

  空に弧を描きて蛇の投げられし  (林徹)

ヒメヤブラン161

ヒメヤブラン163

ヒメヤブラン165
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ルリタマアザミ(瑠璃玉薊) ~叔父が「持って行くかな」と言ってくれて~
- 2016/08/03(Wed) -
ルリタマアザミ161

大雨洪水警報が発令されていた。
激しい降りだった。
横の川は土色に濁り、ドドドーッと不気味な音を立てて勢いよく流れていた。
夕方には解除された。
家の周りを確認するが、何事もなくほっとする。

部屋には叔父からいただいた瑠璃玉薊。
夜空に浮かぶ花火のよう。

  水音の消えては生れあざみ咲く   (稲畑汀子)

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ルリタマアザミ163
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