サルナシ(猿梨の花) ~花は実になる~
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- 2016/05/31(Tue) -
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![]() 猿梨の独特の風味が好きである。 一口サイズで、食べやすい。 盛られた皿の上からあっという間に減っていく。 これは秋の話である。 葉の中にのぞく白い花。 それがその猿梨の花。 今年も花いっぱい。 それだけ実りも楽しめそうだ。 五月空真白くのぞき木曽の駒嶽 (橋本多佳子) ![]() ![]() |
シャクヤク(芍薬) ~足の痛み~
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- 2016/05/30(Mon) -
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![]() 急に足に痛みが出た。 病院へ行った。 座薬と飲み薬をいただいた。 効いた。 だいぶ楽になった。 体も心も歳とともに衰えていくこと。 反射も感性も鈍くなっていくことも。 動かしていこう。 働かせていこう。 ぼちぼちと。 できることをできる範囲で怠りなく。 芍薬に身の一箇所を意識せり (鳴戸奈菜) ![]() ![]() |
ジャーマンアイリス(German iris・ドイツ文目) ~虹のごとくの彩り~
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- 2016/05/29(Sun) -
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![]() 多彩な色のジャーマンアイリス。 目移りする程、楽しませてくれる。 同じアヤメ科であってもやはり和物とはどこか一味違う。 スパッ、スパッと切ってそのたっぷりを花瓶に挿す。 香りも広がり、部屋が華やぐ。 アイリスを見ゆる一眼にて愛す (日野草城) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ヤマボウシ(山法師) ~花はどれ?~
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- 2016/05/27(Fri) -
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![]() ひらひらと。 白い花がひらひらと。 山法師の花がひらひらと。 でも、ほんとの花はその中の丸い小さなかたまり。 ひらひら。 白い蝶のように。 ひらひら。 山法師の白い花がひらひら。 風音を過客と聞けり山法師 (鈴木鷹夫) ![]() ![]() ![]() |
シャクヤク(芍薬・氷点) ~朝陽を受けて~
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- 2016/05/26(Thu) -
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![]() 朝、庭に出ると芍薬に朝陽が射していた。 たっぷりと重なる白い花びらは少しばかり陽の色に染まっている。 蕾は紅色で縁取られ、開くにつれその色を隠していく。 優雅でいて繊細でもある。 午後からは雨の予報という。 多くの花びらは打たれて散るのかも知れない。 そろひ咲く白芍薬よ朝の庭 (阿部ひろし) ![]() ![]() ![]() |
ナツロウバイ(夏蝋梅) ~葉陰にあって~
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- 2016/05/25(Wed) -
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![]() 木漏れ日の中の白い花。 ふんわり膨らむ黄色い蘂。 ナツロウバイは葉陰が似合う花。 静かでおしとやかではずかしがりやで。 そんな感じ。 花の色は少しずつ薄いピンク色に移る。 咲くときはいつも葉陰の夏臘梅 (あや) ![]() ![]() ![]() ![]() |
カルミア(Kalmia ) ~花を前にすると~
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- 2016/05/24(Tue) -
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![]() カルミアが咲く。 パラソルを逆さにしたような可愛い形の花だ。 加えて蕾も、昔懐かし金平糖のようで。 隣の市では3日連日、真夏日を記録したという。 そんな日でも健気に咲く花たち。 そして爽やかにしてくれる。 「優しさ」とか「穏やかさ」とかにも。 好く化粧ひ好く着こなして日傘さし (高浜虚子) ![]() ![]() ![]() |
アヤメ(菖蒲・文目) ~風趣に富んだ和の情景~
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- 2016/05/22(Sun) -
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![]() 立ち並ぶ菖蒲。 すくっと立つ茎の上にいくつもの青紫の花。 帯のようなたらりの花を細い緑葉が引き立てる。 そのしなやかなさを描くには日本画が相応しい。 あるいは扇や着物の「和の美」に。 油絵ではその風趣は伝わらないのではないか。 ふと、着物姿の女性が現れるような…優艶な幻想。 衣をぬぎし闇のあなたにあやめ咲く (桂信子) ![]() ![]() ![]() |
セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ~清々しい朝~
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- 2016/05/19(Thu) -
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![]() ひんやりとした朝。 椿の新芽。 金木犀の若葉。 燕は飛び。 雀は鳴き。 山は霞む。 この朝。 この空気。 自分に声を掛ける。 「おはよう」 「元気?」 「どうだった?」 新しい思いで迎える五月の朝。 何と清々しいことか。 石楠花によき墨とゞき機嫌よし (杉田久女) ![]() ![]() |
ツルコザクラ(蔓小桜) ~胸の奥に南の風が吹き寄せる~
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- 2016/05/13(Fri) -
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サツキ(皐月) ~五月の風を受けながら居る~
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- 2016/05/10(Tue) -
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![]() 思い出す様々のアルバムの中に今私は身を置く。 ああ、いい風だ。 ああ、いい香りだ。 ああ、いい景色だ。 そうだ、私は今子どものころに戻っている。 夢。 現実。 過去。 これから。 今私は五月の風を受けながら、ここにいる。 ここに。 |
イチハツ(一八) ~久しぶりに友と会う~
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- 2016/05/09(Mon) -
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エンドウ(豌豆の花) ~風に乗って私はどこへ~
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- 2016/05/08(Sun) -
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![]() 豌豆を採る。 1週間程前から収穫できるようになった。 取り立てを台所への自産自消。 花は上を薄ピンクに下は濃紫の蝶形花。 これが莢になっていく。 育ってくれてありがとう。 いただきます。 豌豆の花の飛ばんと風の中 (勝又一透) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ボタン(牡丹・御国の曙) ~幸せ気分~
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- 2016/05/07(Sat) -
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ボタン(牡丹・島藤) ~やわらかなグラデーション~
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- 2016/05/06(Fri) -
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![]() やわらかに幾重もの花びら。 花芯に向かって白から淡紅色へのグラデーション。 中に多くの黄色い蕊。 水墨画なら、日本画なら…。 立夏過ぎ、木漏れ日の中の昼下がり。 牡丹(ぼうたん)の花に暈ある如くなり (松本たかし) ![]() |
アマドコロ(甘野老) ~だれも子どもだった~
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- 2016/05/05(Thu) -
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![]() 小さな白い甘野老。 花の先だけ少しの緑。 別名で笑(えみ)草とも。 そばによれば自ずと顔も穏やかに。 誰にも子どもの時があった。 童謡のように、兄弟で柱に背の丈を印していたことを思い出す。 大人になって失ったものも多い。 道しるべともなく傾ぎあまどころ (和田暖泡) ![]() |