フウチソウ(風知草) ~さよならの秋~
- 2015/11/30(Mon) -
フウチソウ2150

フウチソウ2151

風知草は麦色に変わりました。
芒のある小さな花穂がゆれます。
夏には涼やか黄緑色がふわふわでした。
この先、冬風が撫で始めるとその姿はすべて消えてしまいます。
そして春まで土の中で静かに眠るのです。

11月も終わります。
秋の感傷ともお別れです。
風を知る草のように…。

   枯れ色の風知草揺れて冬隣  (あや)

フウチソウ2152

フウチソウ2153

夏のフウチソウ
                      (夏の風知草 2015/7/13) 
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マリーゴールド(marigold) ~ことだま~
- 2015/11/29(Sun) -
マリーゴールド2151

桜落葉、胡桃落葉。
そんな中に花の色がある。

主張するオレンジはマリーゴールド。
葉も青々として、まだこの先しばらくは。

その花言葉にはマイナスの言葉とプラスの言葉が併記されていた。
「絶望」と「悲しみ」と「嫉妬」。
「悪を挫く」「勇者」と「生命の輝き」。
そして「可憐な愛情」「変わらぬ愛」「信頼」。
良い言葉だけをいただこう。
「ことだま」というではないか。

おお、寒くなってきた。
足が冷える。

   今といふ刻(とき)またあらず秋晴るる (成瀬正とし)

マリーゴールド2152

マリーゴールド2153
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コスモス(秋桜) ~冬を前に~
- 2015/11/28(Sat) -
コスモス2151

ピンクのコスモスが二つ。
そこは南側の日当たりのいいところ。
まだ蕾もいくつか。

冬前のコスモス。
言葉があるなら何と言う。
「この場所が好き」
「相性がいいの」
「できるならずっとこのままでいたいわ」

少し置いて、また見てみよう。

   逝く秋の風をききをり風の中  (阿部洋子)

コスモス2152
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バラ(薔薇・ゴルデルゼ・Goldelse') ~急に寒くなりましたが~
- 2015/11/27(Fri) -
ゴルデルゼ2151

今日は最高気温も7℃と12月下旬から1月並だという。
一気に冬モード。
お天気キャスターは「暖かい服装でお出かけください」と。

空は銀鼠。
咲くのはクロームオレンジの薔薇。
花に遊ぶ小さなアリ。
耳にはジョウビタキの声。

   暮秋にさびし色の薔薇一輪  (あや)

ゴルデルゼ2152
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ルドベキア・タカオ(Rudbeckia・black-eyed-Susan) ~目立たぬようにひっそりと~
- 2015/11/26(Thu) -
ルドベキアタカオ1521


札幌では記録的な大雪だったという。
のんびりと遠くで口笛を吹いていた白い彼らも、それぞれの地に向かって腰を上げて歩き出したようだ。

昨日辺りからここらも本来の肌寒い気温を感じさせている。
週間予報では明日の午後は雪マークが記される。
今年初めての薄化粧が見られるか。

庭の隅にルドベキアタカオを見つけた。
株は低く、花も小さい。
花びらも整わない。
夏の盛りには大きな株となって溢れるように咲いていた。

季節外れにひっそりと咲く花にもまた心惹かれるものがある。

  晩秋の名残の花を屈み見る  (あや)

ルドベキア1522
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キク(菊) ~形あるものは壊れる~
- 2015/11/25(Wed) -
赤い菊151

台所で大きな音がした。
すぐにその状況が想像ついた。
続いて「ああ~、ああ~」と、トーンの落ちた声。
やはりであった。
皿が割れ、床に広がっている。
「好きだったのに…」
落胆した顔で立っている。
「形あるものはいつかは必ず壊れるものだよ」
私は明るい声で言って、拾い集める。
割ったら、次に割らないことを学べばいい。
互いのことだ。

新聞紙にくるんで外に出て、埋め立てゴミの袋の中に入れる。
魚は別の皿の上に乗っていた。

偶然だが、昨日はまた井戸ポンプのアキュユムレータも壊れてしまった。
正しく言うと、私が強い衝撃を与えて壊したのである。
業者に電話するとすぐに来てくれ、新しい物に取り替えてくれた。
ポンプはその機能を戻し、井戸は元のように働き出した。

何もかも同じであり続けることはできない。
時間も物も人との関係性も。
心もところどころは年とともに変わり、肉体も自分の思いから離れて衰えていく。
だから今こそを生きる。

庭の西隅、李の木の下で赤い菊が数輪咲いている。
下の方の葉は枯れ始めている。

  冬菊のまとふはおのがひかりのみ  (水原秋櫻子) 

赤い菊152

赤い菊153

赤い菊154
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バラ(薔薇・ファンタジー) ~もうすぐ冬~
- 2015/11/24(Tue) -
ファンタジー2151

花びらの裏を白くする赤いバラ。
名はファンタジー。
これも季節が戻ったような陽気に誘われたのかもしれない。

想像の世界を自由気ままに描写する寛ぎのティータイム。
一人空想に登場するあやしげな主人公。
とんでもない幻想と生々しい妄想。

おっとっと。
周りの人はすでに冬用タイヤに履き替えている。
現実、日常、今やるべきコトは…。
備えを早めに済ませよう。

  手に持てば誘うファンタジー秋の薔薇  (あや)

ファンタジー2152

ファンタジー2153
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サザンカ(八重咲山茶花) ~白が好きな人~
- 2015/11/23(Mon) -
白八重山茶花151

昔、色の話になったときのこと。
「私は白が好き」と言った人がいた。
薔薇はもちろん、どんな花でも白が好きだと。
白が似合う人だった。
年月は流れたが、まだ白が好きなのだろうか。

白い八重の山茶花に陽が当たる。

白は周りのどの色をも受けいれる。
赤みがかった、青みがかった、オレンジがかった、翳りのある、透き通る…白。
一つひとつの花のそれぞれ。

  光浴びて白山茶花の哀しさよ  (あや)

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トチ(栃) ~芽が出ている…~
- 2015/11/22(Sun) -
栃151

晩秋にそぐわない暖かな日が続く。
10月の陽気だと新聞やラジオは伝える。
紅葉が遅れ、ライトアップなどのイベントが中止になっているところもあるという。
過ごしやすいのはありがたいが、それなりの季節感も欲しいものではある。

二階の屋根に上り、栃の頭の枝を切った。
枝が伸びて電線などに掛かるようになり、気になっていた。
高枝鋏の先端に付けた鋸で切り落とす。
自分が落ちないように足回りをしっかり保ちながら。
時折、下から声が掛かる。
「気をつけて…、無理しないで…」

落とした枝を片付ける。
抱えながら気がついた。
粘液を纏った芽が出ている。
すでに緑の色を持って膨らみを大きくしているのもある。
これは冬芽というより、もう春芽だ。
普段なら三月頃に見る。
木々も季節を勘違いするほどの暖かさなのだろう。

ひとまず、予定した分は終わった。
冬が来る前に、できるだけの作業をしておく。

「この枝、焼き芋に使えるね」
「そうだな」

   玉の如き小春日和を授かりし   (松本たかし)

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キク(菊) ~おそあきに想う~
- 2015/11/21(Sat) -
ピンクの菊153

桜の葉を掃く。

少し汗ばむ。
箒を休める。

菊が咲いている

遠くへ想いを飛ばす。
終わる秋だから。

  菊を見る心の翼が駆けていく  (あや)

ピンクの菊152

ピンクの菊151
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イチョウ(銀杏黄葉) ~黄扇と黄絨毯と落銀杏~
- 2015/11/20(Fri) -
銀杏黄葉1521

樹が黄色に染まります。
いつもながらの銀杏樹の秋の装いです。
そして散りました。

葉は幾重にも積み重なります。
土の色を覆い隠します。
そして黄絨毯になりました。

落葉の上に銀杏(ぎんなん)が落ちます。
転がって葉の中に潜り込みます。
葉をかき分け籠に拾いました。

樹はすっかり裸木です。
新しい竹箒で掃き集めます。
元の地面に戻りました。

去年言われたのです。
「銀杏の木、伐ったら?」
黄葉と銀杏、見る嬉しさと拾う楽しさと味わう喜び…、まだ迷っています。

   黄葉して思慮ふかぶかと銀杏の木  (鷹羽狩行)

銀杏黄葉1522

銀杏黄葉1523

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銀杏黄葉1526

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イロハカエデ ~庭をそぞろの紅葉見~
- 2015/11/19(Thu) -
紅葉201

イロハカエデが一層鮮やかになってきました。
場所によって色変わりが違い、それがまたいい味となっています。
始まったばかりの黄色い葉、色が混ざり響き合う葉、赤を濃く深くする葉…。
下の葉には上の葉のシルエット。
透き通る葉脈。
ぎざぎざの虫の跡。
空の青を背にそのコントラストが映えます。

秋もそろそろ。
庭の彩りに心和みます。


   かざす手のうら透き通るもみぢかな  (大江丸)

紅葉211

紅葉786

紅葉166

紅葉206
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バラ(薔薇・ミニバラ) ~秋の日は花占い~
- 2015/11/18(Wed) -
ミニバラ151

満ちてくる想いをやわらかにくるむ。
季節の光と季節の風と季節の音。

幾重にも秘された誘う想い。
季節の香と季節の味と季節の色。

いい、いや、いい、いや、いい、いや、11、18…。
白いミニバラ、一枚、二枚…。
赤いミニバラ、一枚、二枚…。
薔薇をちぎって花占いする時。

   秋薔薇で花占いに舞うこころ (あや)

ミニバラ152

ミニバラ154

ミニバラ155
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マメガキ(豆柿・小柿) ~一籠分の暖かさ~
- 2015/11/17(Tue) -
小柿1521

豆柿も黒くなってきた。
大部分の葉も落ちている。
取ってもいい頃だ。

高枝鋏で実の付いた枝に狙いを定めて切り取る。

デッキに腰掛けて枝から実をもぐ。
「蔕を付けるようにとってね。その方が長持ちするから」
気をつけてやるのだが、10個に一つはそうならない。
それを時折口に入れる。
甘い、甘い。

小春の朝。
暖かな陽の下で小一時間の作業。
小籠一つの山になる。

「お義姉さんの所へも持って行って~」

   豆柿の籠にあふれる小春かな (あや)

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小柿1523

小柿1524

小柿1525

小柿1526
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フユザクラ(大阪冬桜) ~八重の二度桜~
- 2015/11/16(Mon) -
大阪冬桜1521

八重の冬桜がぽつりぽつりと咲き出しました。
白い小さな二度咲きの桜です。
春に咲き、そして葉が落ちる晩秋から暮れに掛けて再び咲きます。
花は秋冬の方が春よりいくぶん小さめな気がします。
一般の桜に抱くイメージとは少し違って可愛い地味な桜です。

ひっそりと、けなげに…。
たとえば『哀愁の冬桜』、『秘想花』などと、歌にでも。

   痛さうに空晴れてをり冬ざくら   (黛 執)

大阪冬桜1522

大阪冬桜1523

大阪冬桜1525
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ドウダンツツジ(満天星躑躅) ~木々の秋姿~
- 2015/11/15(Sun) -
ドウダンツツジ1521

秋暦とともに木々も日々姿を変えていく。

葉色が黄色や赤や茶の秋色になるもの。
すでに葉を落とし裸木になっているもの。
そこにあるのは春の芽吹きと対極の姿。

ドウダンも紅く染まっている。

日が進めば今の美しさは全て落ちていく…。

   どうだんの紅葉の朱透き通る   (あや)

ドウダンツツジ1522

ドウダンツツジ1524
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キク(菊) ~新しい暦と新しい手帳と来年の予定~
- 2015/11/14(Sat) -
キク11142

定期購読の雑誌に伊藤若冲の暦が付録で付いてきた。
来春には都立美術館で大規模な展覧会が開催されるという。
そろそろ来年の予定も頭に入れておく。

一仕事終え、書店に出掛けた。
新しい手帳と暦を買った。
毎年同じ会社のものを購入している。
大きさや体裁が見やすい、使いやすいという慣れからだ。
ほかのに乗り換えることが面倒なのかもしれない。
10月中旬、二人展…。
広げて必要なところにペンを走らせ、少し楽しい気分になる。
先のことはどうなるのかは何も分からないのだが。

書き込まれた予定の文字とこれからの自分。
今を一つひとつ重ねる。
確かなよりよい形に積んでいく。

梔子のそばに白い菊が二輪。
芯の部分へ萱草色が階調となって染める。

   今日はまた今日のこゝろに菊暮るゝ  (松尾いはほ)

キク11141
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バラ(薔薇) ~♪バラが咲いた…~
- 2015/11/13(Fri) -
赤薔薇1522

一羽のトンビを二羽のカラスが追いかけまわしていた。
何度も体当たりするなど、執拗に攻撃を仕掛ける。
争いの元はなんなのだろう。
縄張りか。
二羽のカラスは挟み撃ちしたりし、巧みにシフトを連動させる。
賢い。
太刀打ちできないことを悟ったのだろう、しばらくして大きなトンビの方が逃げるように離れていった。

やわらかな陽射しの中に赤い八重のバラが咲いている。
いい香りがする。

   やわらかな小春の陽に秋薔薇(そうび) (あや)

赤薔薇1523
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カリン(花梨の実・榠樝の実) ~お風呂に入れて楽しむ~
- 2015/11/12(Thu) -
カリン150

澄んだ青に大きな黄色、黄色、黄色。

今年も沢山のカリンがぶら下がる。
艶々で、いかにも美味しそう。
でも残念ながら生食できない。
固すぎて、鳥さえつつかない。

ぼとん、どさっと落ちるのを集める。
欲しい人がいれば、好きなだけどうぞと持って行って貰うのだが…。

香りはすごくいい。
取ると掌はしばらくその香を保つ。
玄関の隅に二つ三つ。
車にも一つ。
風呂に浮かべて入浴剤。

晩秋…そこかしこに深まる秋の色。

  手離してなほ掌に残りかりんの香  (麻生孝雄)

カリン151

カリン152

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シュウメイギク(秋明菊) ~遅れて一輪~
- 2015/11/11(Wed) -
シュウメイギク1521

あれっ、今頃?
こんにちは、シュウメイギクさん。

みんなはとっくに衣装も替えて、次の準備に入っているのに。
君はゆっくりが好きなんだね。

でも目立っていいよ。
君の個性だね。

ほらそんな君が好きだって。
ヒラタアブも寄って来たじゃない。

何事も無理したり焦ったりはよくないこと。
自分のペースを大事にだね。

久しぶりに君の顔を見ることができて僕も嬉しいよ。
今日は何かいいことがありそうな気がする。

だって11月11日だしね。
ほら11(いい)11(いい)と、二つも重なってるだろ。

そうそう、僕の部屋に行かないかい?
花瓶の中から違う景色を見せてあげるね。

   片づけて秋明菊を挿しにけり   (黒田杏子)

シュウメイギク1522

シュウメイギク1523
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ヤツデ(木彫八つ手の葉) ~秋の雨の降る日に~
- 2015/11/10(Tue) -
木彫八つ手の葉151

茶色い八つ手の葉があった。
八つ手は常緑樹なので、これはかなり前に落ちた葉なのだろう。
心を惹く形をしている。
そのまま置いてもオブジェとしてもいい感じになりそう…。

部屋に入れ、しばらく眺めているうちにまた彫ってみたくなった。

用いる材は朴(ほお)の木。
葉の大きさに板を切り取る。
輪郭を鋸で切る。
後は地道に彫刻刀で彫っていく。
常に全体を見ながら形を決定していく。
葉の厚さは1ミリにも満たない。
ひたすら削って落としていく。
葉が重なり合っている部分と柄の先端の洞のようになっている所に手間取る。
時折実物を持って、見て、触って、感じて作品に映す。
微妙な変化を見せる反り返り。
葉の裏表に表れる葉脈のライン。
何度も見比べながら。
左手の親指と人差し指で葉を挟みながらその厚さを確かつつ、慎重に作業を進める。
実際と同じ厚さに近づけるようにぎりぎりに。

薄く薄く…。
神経を刀の先に集中させて。
細く細く…。

彫り終える。

しとしと雨が降っている。

   秋雨は無声映画のやうに降る  (仁平 勝)

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木彫八つ手の葉159

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フウシャギク(風車菊) ~ちょっとさびしくて~
- 2015/11/09(Mon) -
黄フウシャギク151

山茱萸の木の下に2輪の黄色いフウウシャギクが咲いている。
昨年まではもっとたくさんの花だったような気がするが。
茎もほっそりとして。

歳、疲れ、衰え、環境…。
どこか似ている。

立冬を過ぎたというのに暖かな朝である。

  立冬のことに草木のかがやける  (沢木欣一)

黄フウシャギク152

黄フウシャギク153
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ハナノキ(花の木) ~心の修行~
- 2015/11/08(Sun) -
花の木151

花の木も色づいてきた。
塩見を越えた朝陽が背からあたる。
箒を止めてその時間を見る。
刻々変化する光と葉の影。

「美を本当に美としてとらえられる感性、豊かな感性を持った人でありたいと思うのです。」
「心が明るく正直でなければ、美を美としてとらえることはできません。だから心の修行が大事です。人間が問題です。」
                                               ―石井鶴三の言葉―                          
押し葉にしたくなった。

素敵な色と形の葉を選ぶように、心も修行を。

   手に拾ふまでの紅葉の美しき  (和田順子)

花の木152

花の木153
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バラ(ピンクノックアウト) ~タモリの言葉 「無理をしない」~
- 2015/11/07(Sat) -
ピンクノックアウト2151

「無理をすると疲れるし、過去もあまり見ない。前だけ向いて気の向くままに生きている」
私のノートに少し前に知った1行の言葉が残っている。
出所はラジオだったか、テレビだったか、あるいは本だったのかははっきりしない。
「タモリの言葉」とのメモがついている。
何か共感するものがあったのだろう。

私もだいぶ無理をしなくなった。
ストレスをためずにじょうずに生きることができるようになった気がする。

とらわれない。
しばられない。
今を思い、感じ、考えたままに。
目の前にある事をあるがままに受け入れながら。
自分の能力、体力、精神力に添いつつ、自分にできる精いっぱいで。

疲れないように、振り返らないように、気の向くままに…この先も。

ピンクノックアウトが咲いている。
澄んだ秋の薔薇日和。

  秋深し言葉も遊ぶ薔薇曜日  (あや) 

ピンクノックアウト2152

ピンクノックアウト2153
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イチジク(無花果・ゼブラスイート) ~いちじくも…~
- 2015/11/06(Fri) -
イチジク11061

黄色に緑の縞が入るイチジクがある。
一月ほど前から少しずつ籠に収まる。
これはゼブラスイートという品種。
その模様をシマウマに見立てての名なのだろう。
熟してくるとそのストライプが薄くなってくる。
それが食べ頃のサイン。
糖度が高くとても甘い。
口に入れるとねっとり。
その舌触り。

消毒をしたことはなく、植えっぱなしだが、今年も豊作。
しばらくはデザートとして食卓に。

  いちじくのけふの実二つたべにけり  (日野草城) 

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イチジク11063

イチジク11064

イチジク11065
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ツルバラ(蔓薔薇) ~ 〈聞かせてよ 愛の言葉を〉谷川俊太郎 ~
- 2015/11/05(Thu) -
ツルバラ153

「空の青さをみつめていると」そんな詩集があった。

赤いツルバラがある。
伸びて伸びて高いところに。
背後には青い空。

見ていてその詩集を思い出したのだった。

秋には人の心に愛の詩が生まれる気がする。

   薔薇育て来し人美しく老いにけり  (稲畑廣太郎)

ツルバラ151

ツルバラ152
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アルストロメリア(Alstroemeria) ~庭も寂しくなっていきますが~
- 2015/11/04(Wed) -
アルストロメリア1521

だんだん花が少なくなってきました。
庭には落ち葉色、枯れ葉色が広がりを増します。

そんな中で色を届けてくれる花があります。
黄色いアルストロメリアです。
葉もまだまだ鮮やかな緑です。
寂しい庭に灯りをともすようです。

まとめて花瓶に入れました。
そばにホオズキを添えて。

   庭に出て十一月の日浴びかな  (あや)

アルストロメリア1522

アルストロメリア7351

アルストロメリア1523
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テンニンギク(天人菊・ガイラルディア) ~文化の日に~
- 2015/11/03(Tue) -
テンニンギク1520

考えてみれば、昔の物語や漫画、映画など、あり得ないと思っていたモノやコトが今現実化している。

漫画家の空想、小説家の空想、芸術家の科学者のアスリートの庶民の空想。
空想から生み出される様々な可能性。
空想が展開する突拍子もないアイディア。
空想こそが成功と行動のエネルギー。
新しい文化を生む力は空想にあったり。
あるいは妄想に。

日常と非日常。
常識と非常識。
現実と超現実。

今日11月3日は1946(昭和21)年、平和と文化を重視した日本国憲法が公布された日。
意識してちょっぴり文化的に過ごしてみるか。

初夏からのテンニンギクがよく咲き続けている。
近いうちに透明の花が生まれるかもしれない。

  秋深し天人菊の寄り添いぬ  (あや)

テンニンギク1521

テンニンギク1522

テンニンギク1523
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サザンカ(山茶花・朝倉) ~朝の光の中で~
- 2015/11/02(Mon) -
朝倉151

南アルプスを越えて光芒が放たれる。
その陽を一番先に浴びるところに山茶花。
白い八重のは朝倉という名。
蕾の時は濃い桃色。
その固い包みが解かれていくと白い花びらが少しずつ現れ出る。
一番外の花びらは蕾の頃の色を残したままに。

新しい光がくっきりとした陰影を作りその姿を浮かび上がらす。
山茶花は静かで優しい。

身のまわりの秋の深まりを味わいつつ箒を持つ。
ひんやりの空気に感傷の気分も楽しみつつ。

   山茶花の咲きためらへる朝(あした)かな  (渡辺桂子)

朝倉152

朝倉153

朝倉154

朝倉155
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ニガウリ(苦瓜・ゴーヤ) ~深まる秋のひざしの中で~
- 2015/11/01(Sun) -
ニガウリ1521

ニガウリの棚を片付けた。
最後の収穫を5本。
やや小ぶり。
まだまだ取れそうではあるが。
今年もたくさん実ってくれた。
そしてよく食べた。

静かな秋の日より。
畑も模様替え。
気を引き締め11月。
心も衣替え。

  11月の野良も片付くひざしかな (あや)

ニガウリ1522
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