イソギク(磯菊) ~海辺から山辺へ~
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- 2015/10/29(Thu) -
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![]() 黄色い菊は磯菊。 1センチにも満たない小さな菊。 もともとその名が示す海辺の花。 関東付近の太平洋の風が育てると。 それが山国、海のない内陸の庭に咲く。 うまく適応している。 海育ちから山育ちへ…。 私の人生のよう。 山里に磯の名を持つ菊咲けり (あや) ![]() ![]() |
カツラ(桂) ~落ち葉から届く香り~
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- 2015/10/26(Mon) -
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![]() 今、庭の北側は綿菓子のような甘い香りがする。 それは桂の落ち葉が広げる香り。 樹に残る葉もだんだんに地面に落ちてその香りを届けてくれるはず。 桂の葉はハートの形。 寄り添うような2枚を見つけて嬉しくなる。 心地よい気分に浸りながら私は掃く。 天上の声聞かるゝ秋うらら (野田別天楼) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ユウゼンギク(友禅菊) ~秋のどか~
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- 2015/10/23(Fri) -
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ナツメ(棗) ~目に耳に深まる秋~
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- 2015/10/17(Sat) -
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![]() 安曇野の犀川白鳥湖にコハクチョウが姿を見せたという。 遙か遠くシベリアからの飛来である。 季節を体で感じて行動に移す鳥たち。 家から望む塩見にも冠雪が見られる。 ナツメの実も色を濃くしている。 朝ごとに、夜ごとに秋は深くなっていく。 深秋の身に纏ふもの濃き色に (来栖かをる) ![]() |
マリーゴールド(marigold) ~爽秋の庭~
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- 2015/10/14(Wed) -
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![]() 庭にはまだマリーゴールドです。 セセリチョウが口吻を伸ばし花の奧に突き刺します。 蜂もやってきて脚をすりすりしています。 見ると黄色の中に一輪の淡紫の花です。 ペチュニアのようです。 風が種を運んでくれたのでしょう。 そんな10月も半ばのひだまりです。 隣家の風鈴が鳴っています。 怠たりて過ぐ十月の真澄かな (斎藤 玄) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ホトトギス(杜鵑草・油点草) ~まだら模様が美しい~
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- 2015/10/10(Sat) -
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![]() 桜の樹のてっぺんで百舌が鳴いている。 庭にはホトトギスが咲いている。 茎を湾曲させて花が並ぶ。 花びらから蕊の隅々までに赤紫のまだら模様。 揃う姿の味わい。 一つひとつの趣。 ホトトギスが咲くとそろそろ尉鶲もやってくる頃となる。 晴れ渡る10月10日の杜鵑草 (あや) ![]() ![]() ![]() ![]() |
アキチョウジ(白花秋丁字) ~秘めやかな思い~
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- 2015/10/09(Fri) -
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![]() 細い茎に白い花、花、花。 小さな筒状の花が横向きに咲く。 風に揺れるのはアキチョウジ。 秋が深まり、肌寒さを感じる頃。 素朴でかわいい秋の花。 「そろそろと思っていたよ」と声を掛ける。 花言葉には「秘めやかな思い」。 目立たずに、そっとそっと。 アキチョウジ揺れて揺れれば思いは深く (あや) ![]() ![]() ![]() ![]() |
ギンナン(銀杏) ~樹を見て考える~
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- 2015/10/08(Thu) -
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![]() ギンナンが落ちてくる。 見上げると葉はまだ青い。 転がる実。 拾い集める。 「銀杏の樹、伐ったら?」 しばらく前からそんなことを言われていたのである。 考えてはいた。 そろそろ庭の樹々を伐っていこうと。 身のまわりを片付けてすっきりさせていく。 肉体的にもそんな年頃だから。 銀杏を拾ひ憂きこと忘れけり (棚山波朗) ![]() ![]() ![]() |
ハマギク(浜菊) ~時の移り行く頃~
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- 2015/10/07(Wed) -
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![]() 白い菊は浜菊。 名の通り、もともとは海辺に咲くという。 いつの日からか山国に根を下ろし。 小さな庭の秋の顔に。 虫たちが来る。 彼らにとっては浜で山でもそこに花があればいい。 テレビは観光地の紅葉の状況を案内している。 戸隠、開田高原、白糸の滝、天竜峡…。 私は脚で時の移りゆくを感じている。 浜菊や信濃の秋の庭裾に (あや) ![]() ![]() |
シュウメイギク(秋明菊・Japanese anemone) ~秋、しみじみと~
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- 2015/10/06(Tue) -
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![]() 空気も澄めば心も澄む。 時の流れも静かに秋色。 ぽつぽつと秋明菊。 長い茎の上に白い花。 円を描く黄色い蘂。 出番を待つ丸い蕾。 花は揺れる。 「秋の明るい菊」を「秋の清らかな心」で見る。 憩ふ人秋色すすむ中にあり (橋本鶏二) ![]() ![]() |