ミント(rmint) ~優しさありて八月尽~
- 2015/08/31(Mon) -
ミント151

思うようにコトが運ばないことがある。
思惑と違ったコトが起きたりする。

   試練   坂村真民

 この試練を越えよう
 これを越えたところに
 また一つの新しい自己が
 見出されよう

8月も終わる。
一つが終わればまた新しい一つが始まる。
新しい自己を見出す契機としたい。

  ミントの小さな優しさに立ちどまる   (あや)

ミント152

ミント153

ミント154
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リコリス(Lycoris・ラジアータ) ~花も季節も動く~
- 2015/08/30(Sun) -
リコリスラジアータ150

最高気温が30℃に届かない日が続く。
昨日などは25℃と、ひと頃の最低気温に等しい。
肌も季節の端境期を感じる。

そんな変化に花たちのセンサーも動くのだろう。
秋の花が顔を出しつつある。
たとえば赤いリコリス。
すっと花茎が伸びてきたかと思ったら、あっという間に開いた。
ひらひらの花びらと長く飛び出す蕊がコラボして美しい造形を見せる。

さあ、私も動かなくては。

  淋しいぞ一人五本のゆびを開いて見る  (尾崎放哉)

リコリスラジアータ152

リコリスラジアータ 153
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バラ(ゴルデルゼ・GOLDELSE) ~彩りを楽しむ~
- 2015/08/29(Sat) -
ゴルデルゼ151

8月も末に入り、いくぶん暑さも和ぐ。
少しずつ花の彩りも増えてきた。

薔薇もまた咲き出す。
クロームオレンジ色はゴルデルゼ。
八重の落ち着いたやわらかな咲き姿がいい。

そばに玉虫を見つけた。
すでに死んでいた。
きれいだったので、持ち帰って部屋に入れた。
遠い昔の人はその羽を厨子の装飾に用いた。
私など、可能なら色形をこのままペンダントとかブローチに加工できればと思ったりもする。

   玉虫の羽のみどりは推古より  (山口青邨)

ゴルデルゼ152

玉虫151
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ハツユキソウ(初雪草・ユーフォルビア) ~いつまでも好奇心~
- 2015/08/28(Fri) -
初雪草153

小さな白い花は初雪草。
葉色は白と緑の涼やかなコンビ。
花言葉は「好奇心」。

見たい知りたいやりたいコウキシン。
年を重ねても失わないようにしなくては。
身のまわりのコト、モノに五感を働かせる。

   此あたり目に見ゆるものは皆涼し    (松尾芭蕉)

初雪草152

初雪草151
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シンテッポウユリ(新鉄砲百合) ~子どもと花と~ 
- 2015/08/27(Thu) -
シンテッポウユリ151

先日、安曇野いわさきちひろ美術館に行ってきた。

ちひろワールドのその色その表情その線。
ちひろの絵は詩でありメルヘンであり、子守唄であり人間愛の賛歌である。
久しぶりにピュアな世界にいざなわれる。

ちひろの絵にはこどもに添えて花が描かれていることが多い。
この白い百合なら、どんな言葉を語らせ、どのように配置し、どんな子どもを登場させるのだろう。

   手を頬に話きゝをり目は百合に  (高浜虚子)

シンテッポウユリ152
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バラ(薔薇・センチメンタルsentimental) ~雨の中の薔薇の花~
- 2015/08/26(Wed) -
センチメンタル151

雨です。
薔薇も雨の中です。
雨と薔薇が感傷を誘います。
想像の翼に乗って物語の中に身をおいたりします。
ふと、詩人の「薔薇」を思い出しました。

   「薔薇の散策」 大手拓次 36の薔薇より

  11 すぎさりし月光に漲る 雨の薔薇の花。
  12 吐息をひらかせる ゆうふぐれの 喘(あえ)ぎの薔薇の花。
  17  鵞毛のやうにゆききする 風にさそはれて朝化粧する薔薇の花。
  20 現(うつつ)なるにほいのなかに 現なる思ひをやどす 一輪のしづまりかへる薔薇の花。 
  22 朝な朝な ふしぎなねむりをつくる わすられた耳朶いろのばらのはな。
  32 けはひにさへも 心ときめき しぐれする ゆうふぐれのかぜにもまれる ばらのはな。

この斑入り模様のバラの名はセンチメンタルです。

   雨にあるバラの愁ひと感傷と  (あや)

センチメンタル152
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ニラ(韮の花・ふたもじ) ~夏も終わる頃の小さな情景~
- 2015/08/25(Tue) -
ニラ151

小さな白い花。
かわいい星の花。
ふたもじ、ニラの花。

そそこへ虫たち。
いい香り?
いい味?

   思い出も一つ二つある韮の花  (あや)

ニラ152

ニラ153

ニラ154
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コバギボウシ(小葉擬宝珠) ~蕾と花と、昨日の花~
- 2015/08/24(Mon) -
コバギボウシ151

昨日は処暑、暦は進む。
木陰に入れば、涼しい。
空気も入れ替わりつつある。

コバギボウシも小さな木の下。
ずっとずっと何年もの定位置。
そこがあっているみたい。
相性というもの。

花は下から咲いていく。
花びらには数本の紫の筋。
コバギボウシは咲けば散る一日花。
葉の上には姿を変えた昨日の花。
伸びた花茎には大きな蕾、小さな蕾。
最後の一輪まで見てやりたい。

   故郷にサシバの渡りゆく処暑の日   (あや)

コバギボウシ153

コバギボウシ154

コバギボウシ155

コバギボウシ152
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バラ(薔薇・ピンクノックアウト) ~心地よい甘い香り~
- 2015/08/23(Sun) -
ピンクノックアウト151

また咲き出したピンクノックアウト。
暑い中はじっと耐えていたのか。
大分、間が開いた。

ちょっと刺激的な名。
スクリ-ンやグラフで世界中の男をノックアウトした女優がいた。
赤い唇に独特のウォークと舞い上がるスカート。
この薔薇を見てそんなことを思い出す。

甘い香りを放つ。
それは鼻を通し頭の奥まで抜ける。
そこにある心地よい幸せ感。

部屋にもその香りを。

  バラ咲いて言葉が欲しい日曜日  (田中藤穂)


ピンクノックアウト152
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レンゲショウマ(蓮華升麻) ~思い出せない…~
- 2015/08/22(Sat) -
蓮華升麻151

昨日、蓮華升麻が咲いた。
一輪。
実はもっと前から10余りの蕾があった。
でも咲く前にほとんどが落ちてしまった。
なんとか残ったのが3つ、そのうちの1つが咲いたのである。
株全体にいつもの年のような元気が見られない。
花も小ぶりに見える。
あの記録的な7月の猛暑がこたえたのだろうか。

下向きにはにかむように咲くこの花。
いつ見てもその優しい色と形に惹かれる。
名前からして魅力的である。
好きだ。

そうそう、その名前のこと。
もうしばらく前になる。
蕾が丸く膨らんできたのを見た時だった。
今年ももうすぐ咲くのだと嬉しく思った。
だが、花の姿は浮かんでくるのに、名前が出てこなかった。
その時は、そのうちに思い出すだろうとやり過ごしたのだが。
しかし、一週間、10日経っても思い出せない。
横を通るたび、考えるのだが出てこない。
これまでにこの花について何度も書いてある自分の文章を開けば、それはすぐに分かることではある。
でも自分の脳の働きを待つことにした。
それでもなかなか記憶の箱から名前が飛び出さない。
そして、約3週間が過ぎた頃、突然にぱっと浮かんだ。
正確に言えば、隣にある黄蓮華升麻(キレンゲショウマ)の名を先に思い出したのだが。
それで、ああそうだ、レンゲショウマだったと。
たった一つの花の名前に辿り着くまでに大分時間がかかった。

このごろ、花に限らず、著名な画家や小説、歴史上の人物などの名についても同様である。
誰もが通る道を私も歩き始めている。

   八月に咲く花のを名思い出せず   (あや)

蓮華升麻152
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ヤマブキ(八重山吹) ~移ろいと返り咲き~
- 2015/08/21(Fri) -
返り山吹151

一頃の暑さは少しやわらいだ。
風の色や香りにも移ろいが感じられる。
近くの撰果場からは早生の梨や林檎が出荷されている。
栗の実も大きくなってきた。
季節は確実に進んでいる。

八重の山吹が返り咲く。

  返り花人の愁ひに添ふごとく   (塚原麦生)


返り山吹152

返り山吹153
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ハグロトンボ(羽黒蜻蛉) ~やわらかなからだ~
- 2015/08/21(Fri) -
ハグロトンボ151

ふわふわ。
ひらひら。

トンボがゆっくりとんできた。
紫陽花の葉にとまった。

折りたたまれた黒い翅。
ぴんと伸びた青緑の体。
ハグロトンボ。

紫陽花の葉がお気に入りらしく、葉から葉へと移っては留まる。
そして体の節々を深く曲げる。
なんだろう。
ちょっと疲れたので柔軟体操…。

夕前、目の前で繰り広げられるトンボの姿態。
和みの一時。

   蜻蛉やとりつきかねし草の上 (松尾芭蕉)

ハグロトンボ153

ハグロトンボ154

ハグロトンボ155
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バラ(薔薇・ミニュエット) ~秋の声がする~
- 2015/08/20(Thu) -
フリューテ1581

このところ、朝夕が涼しいと感じる。
そういえば、夜が明ける時間が遅くなった。
そして、日が暮れる時間が早くなった。

コオオロギが夕べから鳴き出した。
朝、鳴きはまだ続いている。

どうやら秋も少しずつ前に歩を進め始めているようだ。

空気の変わる気配を感じるのか、少しくたびれ気味だったバラもまた咲きだした。

    こほろぎや暁近き声の張り (内田百閒)

フリューテ1582

フリューテ1583
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エダマメ(枝豆) ~作る、食べる~
- 2015/08/20(Thu) -
エダマメ151

枝豆が好きだ。
だから毎年作る。

莢が膨らんでいた。
だから取ることにした。

根から抜き取った。
鋏で茎から豆を切り取った。

茹でてくれた。
夕食に出た。

たくさん食べた。
「食べ過ぎよ」と言われた。

甘味があって美味しかった。
しばらくの毎日、食卓には小山になった緑色が続くことになるだろう。

   枝豆や三寸飛んで口に入る  (正岡子規)

エダマメ152

エダマメ153
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アルストロメリア(Alstroemeria・百合水仙) ~灯籠流し~
- 2015/08/19(Wed) -
アルストロメリア203

昨夜は天竜川で灯籠流しがあった。
花火が揚がっていた。
電気を消して眺めていた。

電話が入る。
「名古屋に行っている息子を連れて、明日伺ってもいいですか?」
忙しい中、少しの時間休みがもらえたらしい。

彼女はシングルマザーで、大学生を頭に3人の男の子を育てている。
日中は病院に勤め、再び夕方から12時近くまでレストラン勤務。
睡眠時間は毎日およそ4時間ほどという。
体を壊さないだろうかと心配する。
ほとんど自分の時間が持てないハードな生活とその子育てに頭が下がる。
私には到底まねができない。

そんな母親を見て育った息子さん、きっと誠実で優しい心の持ち主なのだろう。
今日訪れる。
どんな話が出来るか、楽しみに待つ。

小中学校では今日から2学期が始まるという。
私も生活に節目を持つように心がけなければ。

    流すべき流灯われの胸照らす  (寺山修司)

アルストロメリア202

アルストロメリア201
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シモツケ(下野・繡線菊) ~また咲いてくれたんだ~
- 2015/08/18(Tue) -
シモツケ181

またシモツケが咲いている。
前に咲いたのは6月、梅雨時だった。
花後、切り詰めた。
それからおよそ2ヶ月が過ぎ、こうして再び。
懐かしい人に逢えた気分。

蕾はその袋を解いて、少しずつ花の姿に。
開ききった花の中から飛び出す小さな蕊たちがかわいい。

花も新陳代謝。
私も新陳代謝。

   再びの繡線菊眺め自問の日  (あや)

シモツケ185

シモツケ184

シモツケ183

シモツケ182
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スベリヒユ(莧) ~食べたことあります?~
- 2015/08/17(Mon) -
スベリヒユ151

草は元気だ。
暑さをものともしない。
いやむしろ喜んでいるようにも思える。

地を這うように広がるスベリヒユ。
取らなきゃあ。

見るとかわい花が咲いている。
黄色い桜のような5弁の花だ。

シジミチョウが留まる。
ほお、こんな小さな花にも。

先日、訪ねてきた義姉とスベリヒユのことが話題になったとき、若い頃食べたと聞き、驚いた。
茹でておひたしにしたのだそうだ。
美味しいのだろうか。
どんな感じか、少しだけ試してみるのもよい。

とりあえず早めに抜き取ろう。

  蝉鳴けり泉湧くより静かにて  (水原秋櫻子)

スベリヒユ152

スベリヒユ153
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ニガウリ(苦瓜・蔓茘枝・ゴーヤ) ~好き?キライ?~
- 2015/08/17(Mon) -
苦瓜151

苦瓜は好き嫌いがはっきり分かれる野菜かも知れない。
独特の匂いと味が特徴だが、栄養価が高く夏バテや健康に良いと聞く。
私はよく食べる方である。
畑では実が大きくなって、今収穫期に入っている。
毎日、1本2本採っては食卓に上がる。
ただ、ゴーヤジュースだけはしたことない。
それはまだハードルが高い。

残りの夏をこのイボイボゴーヤ君と付き合って、元気に明るく。

   好きとも美味いとも言わず苦瓜食む  (あや)

苦瓜152

苦瓜153

苦瓜154
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サルスベリ(猿滑・百日紅・クスグリノキ) ~炎天に花あり~
- 2015/08/16(Sun) -
サルスベリ150

見上げる木に赤い百日紅。
まとまり咲く縮れ花。

蕾は丸く、折り目の付いた紙風船のよう。
それが弾けるように開くと、中から花びらと蕊が飛び出す。

一つ割れ、二つ割れして重なり合い、大きなかたまりに。
浴衣姿の結われた髪にでも挿せば見事な簪。

サルスベリは幹を手で撫でていると、動き出すという言い伝え。
くすぐったいと感じてざわざわするらしい。
クスグリノキ、『ことばの歳時記』(金田一春彦)の中にあった。
やってみたことがある。
もちろん遊び。
でも動かなかった。
風が吹くと、いくつもの大きな花房が揺れるのをそう見立てたのだろう。

暑いさなかに百日紅は咲く。
私はただ日陰で眺める。

   炎天の地上花あり百日紅  (高浜虚子)

サルスベリ151

サルスベリ152

サルスベリ153
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フシグロセンノウ(節黒仙翁) ~平和を祈念する日に~
- 2015/08/15(Sat) -
フシグロセンノウ151

 朱色の5弁の花は節黒仙翁。
 茂る杜鵑草の葉をかき分けて顔を出している。
 花が伸びるその下の節が黒紫色のためその名がある。
 楚々とした佇まいの花である。
 節黒仙翁の花言葉は「転機」。
 七十年の節目の今日。
 新たな平和への「転機」である事を願いたい。

   終戦の日に節黒仙翁楚々と竚(た)つ  (あや)

フシグロセンノウ152

フシグロセンノウ153

フシグロセンノウ154
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ホオズキ(酸漿・鬼灯) ~剪ってきてえ~
- 2015/08/14(Fri) -
ホオズキ152

鬼灯が庭の至るところで色を付けている。

「ほおずきを2、3本、剪ってきてえ~」
「すすきもお願い」
「ついであじさいも」

鬼灯は色つきのいいものを選ぶ。
薄はタカノハススキもあわせて二種類を。
紫陽花は色をすでに失っているがそれも趣あっていい。

「そこに出しておいた白い花瓶に挿しておいてね」

鬼灯をメインにし、バランスを意識してたっぷりの薄と二房の紫陽花を配置する。
大胆?大雑把?適当?粗雑?
感覚男のやること、細かいことはよく分からないが、いいことにしよう。
お迎えする気持ちはきっと伝わるはず。
心穏やかにお盆。

    御仏はさびしき盆とおぼすらん (小林 一茶)

ホオズキ151

ホオズキ150
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ミソハギ(禊萩・精霊花) ~帰るところ~
- 2015/08/13(Thu) -
ミソハギ151

故郷へ帰る人々。
故郷で迎える人々。

私に繋がる写真の顔も空から紫雲の特別便で家に。
今ある事、そして育ててくれたことへ感謝する日。
少しは思い出話でもゆっくりとしましょうか。
ね、お父さん、お母さん。

穂状の小さな淡紫色の花。
ミソハギは盆の花。
お供えします。

  みそ萩や水につければ風の吹く  (小林一茶)

ミソハギ152

ミソハギ153
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サンゴアブラギリ(珊瑚油桐・Jatropha) ~老い~
- 2015/08/12(Wed) -
サンゴアブラキリ151

しばらく前、篠田桃紅さんの特集が放映されていた。
103歳、現役の芸術家。
話す言葉に一本の芯が通っている。
私は2度ほど、その作品を鑑賞したことがある。
世界の誰とも違う世界観が表現されていたことを思い出す。
確固たる信念から生み出された作品だからこそ、観る人を惹きつける。
そして残る。

永六輔の『大往生』を取り出して読んでいた。
20年前の本だ。
そんなことも、そろそろ考える歳かとも思う。

  二十歳の頃から、自分が三十歳になったら、四十歳になったら、六十歳になったら、八十歳になったら、
  ということを考えている人は上手に歳がとれるという。

  「歳をとったら、あァいう老人になりたいと」憧れてこそ、本当の老人である。
  くれぐれも、「あァいう老人になりたくない」と言われないように。

はい、気をつけます。

そんな文章を読みながら、篠田桃紅さんの顔を思い浮かべていた。

自分はどんな顔で歳をとっていけるのだろう。

オレンジ色の珊瑚油桐が咲き出した。
新しい葉も生まれている。
もう何年にもなる鉢である。
明るく元気な顔をありがとう。

   日時計に狂ひなし夏旺んなり  (山口波津女)

サンゴアブラキリ152

サンゴアブラキリ153

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ハナオクラ(花オクラ・黄蜀葵・トロロアオイ) ~きれいな花なんです~
- 2015/08/11(Tue) -
ハナオクラ150

サラダで食べるのが好きです。
細く刻んで醤油を薄くかけます。
時々は削り節を乗せたりします。
マヨネーズを軽く掛けたりもします。
癖のないさっぱりの味です。
ネバネバがでてきます。

食べる前まで水に挿します。
少しの時間、目でも味わいます。
もったいないくらい見事に開いています。

黄色のきれいな花です。
ふわっとした大きな花です。
ハナオクラです。

朝に咲いて夕べに萎み、そして落ちます。
そんな儚い花の美味しさです。

この花には素敵な花言葉がありました。
「あなたを信じる」「整然とした愛」「知られぬ恋」
淡い花色と暗紫色の蕊がそんなことを感じさせます。

    満開といへどあはあは黄蜀葵  (木内怜子)

ハナオクラ151

ハナオクラ152

ハナオクラ153

ハナオクラ154
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キバナコスモス(黄花秋桜) ~体にもたっぷりの水遣りを~
- 2015/08/10(Mon) -
キバナコスモス151

鉢花の水遣りについて、そのポイントをテレビでやっていた。
同じ花を植えた二つの鉢で、その量を比較実験したものだった。
一つはたっぷり、もう一つは少量。
その結果、前者は花も葉も大きく成長し見事な株となっていった。
根も鉢の底の隅々まで回って伸びていた。
後者は鉢の上部にしか水分が行き渡らず、根も鉢の半分に至っていなかった。
花も葉も小さく、株自体にも目立つほどの伸びる姿は感じられない。
結論は、水はやったつもりでなく、たっぷりとやるということであった。

何事も形だけでなく、ソレを生かすための行為でなくてはならない。
上辺や表相を整えるだけでは根本の所へは伝わらない。
本質的な奥深いところへ繋がるような思考と行動こそが大切なのである。
モノやコトを育てるにはそれぞれの特質に見合った愛情と責任が。

キバナコスモスが咲いている。
水遣りするそばを、青大将がゆっくりと進んでいた。
音もなく突然訪問するのだから…、そんな彼を私は苦手である。
家人に言った。
そしたら、「うちの庭に棲んで居るんじゃない?」と、明るい声で帰ってくる。
全然気にならない様子。
そういえば3日前にも見た。
もしそうなら、早く何処か遠くへ引っ越してくれるとありがたいのだが。

夏野菜たちにも感謝しながらたっぷりの水遣りを。
私自身の体にもたっぷりと水遣りを。
言葉にも水遣りを。

   コスモスのまだ触れ合はぬ花の数    (石田勝彦)

キバナコスモス152

キバナコスモス153
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ガイラルディア(天人菊)  ~忘れ得ぬ事、そして祈り~
- 2015/08/09(Sun) -
ガイラルディア151

しばらく前からガイラルディアが咲く。
内側は赤褐色、それを黄色が縁取る。
たまに逆の形の花も見られる。
素朴で野の趣があるそんな花。
ひょろひょろだが性質は強く、よく増える。
あちこちに顔を出し株となっている。

薄い黄色の蝶が留まった。
キチョウのメスか。
花から花へ次々に移る。
ついつい心も和む。
平和だ。

峠三吉の「原爆詩集」を読んでいた。
シミも目立ち、大分色褪せている。
若いあの頃に手に入れたのだった。
定価はたしか150円だったような。
8月にはこうして手にする。
忘れないために。

天人菊もまた戦の悲しい歴史を伝える花である。

    天人菊を蝶の渡り飛ぶ原爆忌 (あや)

ガイラルディア152

ガイラルディア153

原爆詩集扉

原爆詩集奥付


  希い -「原爆の図」によせて-  峠 三吉

この異形のまえに自分を立たせ
この酷烈のまえに自分の歩みを曝させよう

 (15行略)

底深くめざめゆく憤怒を誰が圧ええよう

この図のまえに自分の歩みを誓わせ
この歴史のまえに未来を悔あらしめぬよう

原爆詩集原爆の図
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カボチャ(南瓜) ~脳もゆだる~
- 2015/08/08(Sat) -
南瓜151

こまめに水分を取って。
しっかり栄養を摂って。
できるだけ暑さを避けて。
適切に冷房をつけて。
しっかり体調管理をしましょう

記録的な猛暑に、繰り返される注意の呼びかけ。
分かっている。
分かっているのだが。
ちゃんと対策をしているつもりなのだが。

ちょっとだるいとか、元気が出ないとか、夏バテと言う言葉は誰にも共通する現象だった気がする。
しかし、最近の暑さはそれを通り越して体の普通の動きすら阻害するような度しがたいものだ。
思考も作業もブレーキを掛けられてしまう。
酷暑、極暑、炎暑、炎熱、灼熱などいうのがまさにあたる。
耐えられないような強烈な夏が人を襲っている。

私の心もだらりと溶けそう。
自分の芯だけは崩れないようにしなくては。
工夫しつつうまく乗り切るほかない。
なにくそ。

南瓜を3つ収穫した。
他に数個の白南瓜も大きくなってきた。
土の中も暑いだろうによく育ってくれている。
  ビタミンA(β-カロチン)、ビタミンC、ビタミンE。
  体力回復、貧血、精力減退、老化予防。
免疫力を高める栄養たっぷり野菜。
早速食べよう。

  半切りの南瓜右脳叩きおり   (河内一明)

南瓜152

南瓜153
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チョロギ(草石蚕・Japanese artichoke) ~「長老木」「長老喜」「千代呂木」~
- 2015/08/07(Fri) -
チョロギ151

ピンクの小さな花はチョロギ。
おせちによく見るあの紅色に染まるチョロギの花だ。
晩秋頃、かわいいくびれのあるニョロニョロの塊茎を収穫をする。
色や形など、ヒメオドリコウソウやホトケノザにも似ている。
よく見ると着物を纏う人の姿のようでもある。

チョロギは漢字で草石蚕とあるが、読むのも書くのも難しい。
日本の感性はそれに「長老木」「長老喜」「千代呂木」などを充てている。
こちらの方が意味も読みも分かりやすい。

東京は連日猛暑日の記録だという。
ここいらだって、負けていない強烈な毎日だ。
おかげで腕の色も濃くなってきた。
激しい夕立が欲しい。

   草石蚕といふ字何度も引いてみる   (角川照子)

チョロギ152

チョロギ153
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モモ(桃・白鳳) ~いただきます~
- 2015/08/06(Thu) -
白鳳151

縁側に白いランニング姿で団扇。
隣の松山さんのおじいさんが涼んでいらっしゃる。

「暑いですね」
「そうだなん」
「先日はいただきました」
「なあに、くずものでもうしわけない」
「いえ、とてもおいしかったですよ」
「どうだな、またもっていくかな」
「いいんですか」
「もういいものは残っていなんだが」
そう仰って立ち上がる。
コンテナに入っている桃から選んで箱に詰めて下さる。

一週間ほど前にも、わざわざ家まで桃を届けてくださったのだった。
「やい、モモいるかな。出荷できないもんだがなあ」と。
「うれしい、いつも尊いものをありがとうございます。」と、受け取る。
少し色や形が悪いものや、傷ものなど。
もちろん味には変わりがない。
非農家の私たちに、ご自身で育てたいろいろのものをくださる。

御年91歳の現役桃農家。
大きなお宅に四世代でお住まいだが、その仕事をほとんど一人でこなす。
シャツの下の体はまだ筋肉質。
毎朝、軽トラを運転して桃畑まで。
お孫さんはそれを心配しているのだが、ご本人は矍鑠としていたって気にしていない。

モモは白鳳。
早速、切って味わう。
糖度は高く、甘くて美味しい。

私たちはお返しするようなものが何もない。
猛暑日の続く日々、近所の温かさを身にしみて感じた夕べ。

  磧(かはら)にて白桃むけば水過ぎゆく  (森澄雄)
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ルドベキア・タカオ(Rudbeckia・black-eyed-Susan) ~突然の気象変化~
- 2015/08/05(Wed) -
ルドベキアタカオ150

びっくりしたのは昨日の夕方6時頃のこと。
それまで強い陽射しで気温もぐんぐん上がって、体も溶けかかっていた。
それが、突然の稲光と雷鳴。
地響きするような大きな音が何度も近くに落ちる。
そして強風が木々を大きく揺らす。
まるで嵐。
すると今度はバチバチバチと屋根や壁に当たる音。
1~2㎝の雹。
木々の枝にも乗る。
激しい雨が加わる。
庭が一面に水で覆われる。
あまり経験したことのないような、一瞬にしてまさに突然の気象変化。
そんな状態が40分ほど続いた後、何事もなかったかのように、雨も上がり風もやみ、雷の音も消えた。
外を見ると、庭を小さな川のようになって水が流れていく。
折れた木々が散乱している。
そんな驚く夏の夕景色だった。

株の茎頂にたくさんの小さな向日葵のような花。
黄色黄色黄色…のルドベキアタカオ。
半球状に盛り上がる黒い蕊。
そのコントラストはまさに太陽の陽射しと影の夏色。

この先もまだまだいろいろな夏があるかもしれない。

   迅雷に一瞬木々の真青なり  (長谷川かな女)

ルドベキアタカオ151

ルドベキアタカオ152

ルドベキアタカオ153
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