アメリカフヨウ(アメリカ芙蓉) ~心にも夕立を~
- 2015/07/31(Fri) -
アメリカ芙蓉151

アメリカ芙蓉は濃いピンクの花。
掌よりも大きなふわりとした花。
うだる暑さをものともしない花。
強い、強い、元気。

♪水やり、夕立、セミの声~。
私にも夕立がほしい。

七月が終わる。
どうする?

  おもかげのうするゝ芙蓉ひらきけり (安住敦)

アメリカ芙蓉152

アメリカ芙蓉153
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カーネーション(carnation・和蘭撫子) ~美しいしぐさ~
- 2015/07/30(Thu) -
カーネーション151

カーネーション?
そう。
今時?
そう。
真夏に?
そう。
変というか、かわいそう。
そうかな。
だってこんな灼けるような猛暑よ。
はなもいろいろさ。
普通は春というか、5月のイメージだけどなあ。
いいじゃないか、あつさがすきなきまぐれなやつがいたって。
カーネーションの花言葉知っている?「激しい愛、 女性の愛、熱愛、美しいしぐさ」だって。
おっ、いいね。

  炎ゆる日のカーネーションを屈み見る  (あや)

カーネーション152

カーネーション153

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ムクゲ(木槿) ~はたらく~
- 2015/07/29(Wed) -
白木槿151

働くとはね、端(はた)を楽にさせることなんだよ。
字を見てごらん、にんべんに動くと書くだろう。
そばの人、周りの人が気持ちよく動きやすいようにすることなんだよ。

職に就いたばかりの若い頃、同僚の先輩がそう話してくれた。
自分が何事もなく、円滑に働けるのは周りの「はたらく」があるのだと。
ちょっとのこと、小さな事でも思ったら、考えたら、気づいたら動きなさいと。
それ以来、その言葉を大事にしてきた。

広げて考えれば、これはなにも職場だけのことではない。
家庭にあってもそう、家族間でも互いが「はたらく」ことなのである。
それぞれがやって当たり前と思うことなく。

真夏の空に白い木槿が映える。
この暑い空の下でも働く人、はたらくひと。
なぜか、昔のそんなことが思い出された日。

  白木槿まいにち咲いてまいにち淋し  (山口青邨)  

白木槿152

白木槿153

白木槿154
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ユリ(百合・カサブランカ・Casa Blanca) ~ああ、いい香り~
- 2015/07/28(Tue) -
カサブランカ153

欅の幹の脇、ハギ江戸絞りの枝をかき分けるように大きな白い百合が顔を出す。
カサブランカだ。
強い芳香を放っている。
ああ、いい。
鼻にすーっと吸い込む。

だいたいにしてその場所は気の毒。
歩く姿をたとえられるその立ち姿も百合の魅力。
しかし残念だが、真っ直ぐに伸びた茎や葉はほとんど見えない。
百合の美を十分に引き出せずだ。
ごめん。
毎年この場所で、文句も言わないのだから…。
聞いてみよう。
「どう、引っ越す?」

   風吹けば白百合草を躍り出づ   ( 山口青邨)

カサブランカ151

カサブランカ150
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グラジオラス(Gladiolus・唐菖蒲) ~暑くても花は愚痴言わずに~
- 2015/07/28(Tue) -
グラジオラス2151

人には辛い連日のこの猛暑。
フウ、フウ、フウー。
塩分補給。
ボトルの携帯。
欠かせぬ帽子。
外出にハンカチ、作業に手ぬぐい。
フウ、フウ、フウー。

最高気温が何度。
熱中症で何人。
毎日のことでその数字にも麻痺してしまう。

思考も深まらず滞る。
手の動きも効率悪く、巧緻ままならない。

少し遅れて開いたグラジオラスたち。
淡いレモンとピンクの合わせ。
薄い黄緑色。
優しいピンクに白の斑入り。

暑いといえども愚痴言わずに花は咲く。

   グラジオラス咲く向き揃えてみな東  (あや)

グラジオラス2152

グラジオラス2153
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ルリタマアザミ(瑠璃玉薊) ~花のある生活~
- 2015/07/27(Mon) -
ルリタマアザミ151

休日の朝、電話が鳴る。
「そちらに、ルリタマアザミはあったかな」
「ノアザミなら土手にありますが」
「それじゃないんな、丸いルリタマアザミな」
「いやあ、はじめて聞ききます」
「そうかな、じゃあ持って行くもの。2時頃はおるかな」
「はい」
電話を掛けてきた優しい声の主はいつもの叔父。

午後の灼けるようなさなか、数輪の花を持ってきてくださった。
初めて見るその花は、まさに瑠璃色の玉をした薊だった。

「今、うちじゃあ、たくさん咲いているんだに」と。
「よかったら、見に来てくんな。午後なら、いつでもいいでな」
「近いうちに二人でおじゃします」

早速ガラスの花瓶に挿す。
「種ができたら、また届けるでな。たぶん、つくと思うで」
「いつもすみません」

「このあいだいただいていった八重の紫陽花、あれをお隣さんにもあげたら、珍しいって喜んでな」
「で、また少しもらえるかな」
「わかりました。では4、5本剪ってきますね」

80半ばの一人暮らし。
穏やかな顔。
庭の草花を愛で、四季折々を歌に、句に詠む。
家中に花を活ける。
そして季節の紙細工。
張りのある生活。
そんな叔父の豊かさ…。

   第一花王冠のごと薊咲く  (能村登四郎)

ルリタマアザミ152

ルリタマアザミ153

ルリタマアザミ154
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ハギ(萩・江戸絞り)  ~風のなすままに~
- 2015/07/26(Sun) -
エドシボリ151

萩、江戸絞り。
白地に淡い紅色。
細筆で描いたような数本の線。
それはなるほど絞り染めの模様。

ふう~、猛暑日。
風に揺れる萩を見ると少しは涼しい。

  この萩のやさしさやいつも立ちどまる (高浜虚子)

エドシボリ152

エドシボリ153

エドシボリ155
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ギボウシ(擬宝珠・Hosta) ~見える、見える、よく見えてくる~
- 2015/07/25(Sat) -
ギボウシ151

  目ではなく、体で感じるようになったんだ。
  若い頃は見落としていたものに気づく。
  カメムシ君やワラジムシ君たちの気持ちまでわかるようになってね。

  何だって奥が深い。
  だから、明日は明日で、面白いことを発見するかもしれない。
  そう考えるとワクワクして、毎日が楽しいんだ。
  好奇心あるかぎり、年をとることも悪いもんでないんだよ。

そう語っていたのは、どろ亀さんと慕われていた学者の高橋延清氏。

たとえば、身のまわりのありふれたことや日常の些細なことの中で。
五感を働かせ、意識を持って見る。
不思議や、疑問を感じ取って考える。
温かさや優しさ、喜びやありがたさの思いを持って関わる。

そうすれば気づくこと、わかること、見えてくることがいくつもいくつもあるのだ。
楽しいこと、驚くことが。
美しいと思えることが。
若い目や心が見逃していたものを、歳を重ねることによって、顕微鏡や望遠鏡的な見方ができたりする。

ギボウシの中にクマバチが入っている。

   睡き子のかたむきかゝる花擬宝珠  (石田いづみ)

ギボウシ152

ギボウシ153

ギボウシ154

ギボウシ155
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サンパラソル(Sun Parasol) ~太陽と日傘~
- 2015/07/24(Fri) -
サンパラソル151

強い陽射しと日傘といえば、思い出すのはモネの『日傘の女』。
草の上に立って傘を差す白いドレスの女性。
女性の顔は不明瞭だが、貴婦人の出で立ち。
照りつける太陽が陰影に強いコントラストを与える。

さてさて、話は深紅の花、サンパラソルのこと。
その名前から浮かんだのがモネの絵だった。
こちらの赤い傘は比較的長く開いたまま。
蔓を伸ばしながら一つ二つと三つ四つと傘の数を増やしていく。
そろそろ支柱を添えてやるのがいいか。

暑い、暑い。
男だって日傘が欲しい。

  照り返す朱夏の心にも日傘欲し (あや)

サンパラソル153
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サワガニ(沢蟹) ~いらっしゃい~
- 2015/07/24(Fri) -
サワガニ151

桜の根の上で小さい影が動く。

お~お、サワガニ君。
それも子どもの。

顔を近づけて、「やあやあ、こんにちは」
「ようこそ、いらっしゃい」
すると、私を睨み付け、そしてハサミを持ち上げ威嚇する。
「その怒った顔もなかなかいいよ」
そのまま見つめ合う二人。
しばらくすると彼は目をそらして、ハサミを降ろした。
そしてクリスマスローズの方へ身を移し、土手の下へ消えていった。

川が家のそばを流れているため、この時期はよく庭を散歩する姿がある。
たまに玄関近くを横切ったりすることも。
こんなかわいい訪問者ならいつでも歓迎だ。

  沢蟹のあらがふことを愛しとす   (富安風生)

サワガニ152

サワガニ153
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ムクゲ(木槿) ~夕かげを待たず散る~
- 2015/07/23(Thu) -
ムクゲ151

自治会長から「三角巾を用意しておいてください」と連絡が入る。
9月の防災訓練で用いるとのこと。
その昔、保健の授業で使い方を教わった記憶はあるが…。

去年は担架の使い方だった。
その前は消火器。
消火栓での放水訓練も。
そしてAED。

いつ、どんな災害が起こるかわからない。
自分が被災する可能性を意識した生活。
慌てることなく、敏速かつ適確に行動できるよう、備えは万全にしておく。

木槿が咲いている。
美しいが儚い。
一睡に人の見る夢もまた儚い。

   やすやすと明けてむらさきむくげかな  (坂間晴子)

ムクゲ152

ムクゲ153

ムクゲ154
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ポンポンザキキンシバイ(ポンポン咲き金糸梅・ ヒペリカム・サンバースト)~熱中症に気をつけつつ~
- 2015/07/22(Wed) -
サンバースト151

次々と蕊いっぱいの黄色い花。
ポンポン咲き金糸梅。
今日咲く花は鮮やか色。
茶色く変わるは昨日の花。
これは色も形も長く保てぬ一日花。
英名でHypericum sun burst。
「はじけた太陽」とでも。

クマバチがやってきた。
この暑さ、君は帽子を被らずとも平気なのか。
熱中症にはかからないのか。

  暑いねと言ったらにこっと笑って応える人がいる  (あや)

サンバースト152

サンバースト153

サンバースト154
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グラジオラス(Gladiolus・唐菖蒲) ~朱夏の色といろとイロ~
- 2015/07/21(Tue) -
グラジオラス152

色とりどりのグラジオラス。

モノカラーにバイカラー。
グラデ-ションにフリル。

きれいきれい。

グラジオラスは幼い頃から親しんできた花である。
でもその色はすべてオレンジだった。
今はこうしてカラフルになった。

梅雨が明け、太陽ギラギラ。
夏休みに麦わら帽子。
少女のワンピースの柄はグラジオラス。

すてきすてき。

   グラジオラス揺れてをのをの席につく    (下田実花)

グラジオラス153

グラジオラス154

グラジオラス155

グラジオラス156

グラジオラス157
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ハギ(萩) ~季節感というもの~
- 2015/07/20(Mon) -
萩153

萩は秋。
絵に描く萩も秋。
歌に詠む時ももちろん秋。
秋には萩。
なんたって文字からして草冠に秋だ。

で今は夏、白い紫陽花の隣で萩が咲く。

夏に萩?
いや、歌の情緒にはそぐわない。
紫陽花に萩?
ちょっと絵の世界には馴染まない。

一週間前から萩が咲く。
真夏に萩が咲く。

萩の気分…。

   萩に手をふれて昔の如く訪ふ  (深見けん二)

萩151

萩152
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ブドウ(葡萄・ネオマスカット) ~夏のくだもの~
- 2015/07/20(Mon) -
ネオマスカット151

近所の方からブルーベリーを1㌔ほど頂戴した。
実家で、今収穫期を迎え出荷がピークなので手伝いに行ってこられたとのこと。
作業着のまま、青紫の手で届けてくださった。
感謝。

マンゴーがクール便で送られてきた。
ブランドとなっている地域の名の入った化粧箱が冷たい。
めったにありつけない。
ありがたい。

早生の葡萄の出荷が始まったと、テレビが紹介していた。
私のネオマスカットはどんな感じかと見に行った。
粒もけっこう大きくなっているが、食べ頃にはもう少し時間が必要のようだ。

ところでこの葡萄、今年は口に入ることができるか。
というのも去年、一作年とナニモノかにすべて採られてしまっていたのだった。
朝行くと、地面には実がなくなった房や食べカスが散乱していた。
前日までは何ら変わった様子はなかったのだが。
どうやら夜の出来事らしい。
その行為がナニモノによってもたらせたのかは結局分からず、未だその真相は謎のままである。

今年こそ、きっとデザートに乗せよう。

    マスカツト剪るや光りの房減らし (大野林火)

ネオマスカット150

ネオマスカット152
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ノカンゾウとヤブカンゾウ(野萱草・藪萱草) ~憂いを忘れることができるなら~
- 2015/07/19(Sun) -
ノカンゾウ151
                           (ノカンゾウ)

昨日は台風に遅れてやってきた雲が雨を降らせました。
ノカンゾウやヤブカンゾウも雨粒を乗せたまま咲いています。
これらは植えたものではなく、自然に出てきたものなのですが、どんどん増えていきます。
繁殖力がとても強い花で家の周りでは野生化しています。
薔薇などの間にも突然出てきたりしますので、その場合は「ごめんなさい」と、抜くことにします。
一重のノカンゾウと八重のヤブカンゾウと、どちらもユリ科の特徴を備えたきれいな花です。
一日花なので切り花には向きませんが。

夏の高校野球もたけなわです。
母校は順調に勝ち進み、今年は甲子園への期待を抱かせるほどでしたが、昨日春の選抜出場校に惜敗しました。
残念です。そして後輩の闘いぶりに拍手です。

さて、そろそろ梅雨明けも間近でしょうか。

  萱草は随分暑き花の色  (山本荷兮)

藪萱草152
                           (ヤブカンゾウ)
ノカンゾウ152
                           (ノカンゾウ)
藪萱草151
                           (ヤブカンゾウ)
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ユリ(百合・タラゴナ・Tarragona) ~百合とあそぶ~
- 2015/07/18(Sat) -
百合タラゴーナ151

すくっと立つ黄色い百合。
いい顔だ。

風の百合と詠んだ人がいた。
光の百合と詠んだ人もいた。
その形容に頷く。

私は一人時間。
百合と遊ぶ。
「ねえ」
「ん?」

  ひだるさをうなづきあひぬ百合の花  (各務支考)

百合タラゴーナ153

百合タラゴーナ152
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キンシバイ(金糸梅)  ~雨の中で~
- 2015/07/17(Fri) -
金糸梅151

雨がしとしとです。
金糸梅も濡れます。

ウスバカゲロウがやってきました。
音もなくふわりとです。
キショウブの葉に留まります。
雨宿りのつもりなんでしょうか。

金の糸の梅、文字姿もすてきです。
物語が膨らみます。

   しっとりと濡れてなおの金糸梅  (あや)

金糸梅150

金糸梅152

金糸梅153
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ノウゼンカズラ(凌霄花)  ~近くの花遠くの花~
- 2015/07/16(Thu) -
ノウゼンカズラ150

ノウゼンカズラは陽の色、夏の花。

どこかで読んだ。
ノウゼンカズラは「真昼のシャンデリア」。
ノウゼンカズラは「トランペットの競演」。
そんなたとえ。

昨日の蕾は今日開く、空の花。
昨日の花は今日散る、地の花。

ノウゼンカズラのある日。
私は竹箒を持つ。

   空に凌霄花(のうぜん)地にも凌霄花の平和かな   (あや)

ノウゼンカズラ151

ノウゼンカズラ152

ノウゼンカズラ153
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リアトリス(Liatris・百合薊) ~1本だけ~
- 2015/07/15(Wed) -
リアトリス151

リアトリスが1本。
淋しい。
去年、一昨年もその前も林立するほどだった。
どうしたんだ。

久しぶりに園芸書を開く。
数年で植え替えをしないと病気にかかったり、株が弱くなったりするとの解説。
なるほど、そういうことか。
植えっぱなしだった。

知らないことばかり。
ものにはそれぞれの育ちにあったよりよい環境整備が必要。
それは人においても。

すくっと立つ薊色。
一つひとつの花は小さい。
それが集まって花穂となる。
糸のようにだらりと伸びる蕊。
変わっている。

植えたのは10年ほど前のこと。
もう大分立つ。
秋になったら植え替えしよう。
なにごともよりよい物にするには手間がかかる。

   百合薊ミクロになって潜りたく  (あや)

リアトリス152

リアトリス153

リアトリス154
                        (昨年は…)
リアトリス1472
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ハンゲショウ(半夏生・半化粧・片白草) ~見た目も涼やか~
- 2015/07/14(Tue) -
半夏生151

気温がぐんぐん上がる。
昨日は39℃近くまで上がったところもあったとか。
年々、この地球が暑くなっているような気がする。

畑の一角にはハンゲショウ。
遠目には白い蝶が群れなして留まっているようにも。
一枚の葉の中が筆を用いたように緑と白に塗り分けられる。
その比率や模様は様々。
ほとんどが白というのもある。
ハンゲショウにとってその白い装いはどういう意味をもつのだろう。
難しいことはよく分からないが、見た目に涼やかさを与えてくれる。
穂状の白い花も咲いているのだが、目立たない。
半夏生はあくまでも葉が主役なのだ。

  半夏生咲かせ半信半疑かな  (山田みづえ)

半夏生152

半夏生153
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コオニユリ(小鬼百合) ~風吹けば鈴の音~
- 2015/07/13(Mon) -
コオニユリ151

朱色の花びらがくるり。
グーンと雌蘂の柱頭。
6本の雄しべは赤紫の葯をぷらりん。
花びらにはドットのデザイン。
そよ風吹けば揃ってりんりんりん。
夏の装い、夏の音。

小さな鬼と名付けられる愛らしい百合。

  真夏日にりんりんらんらん風の百合  (あや)

コオニユリ150

コオニユリ152
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シオカラトンボ(塩辛蜻蛉) ~暑いところをようこそ~
- 2015/07/13(Mon) -
シオカラトンボ151

キュウリを採っていた時だった。
トンボが目の前をふわーっと横切った。
そして古ネギの天辺に留まった。
シオカラトンボだった。

部屋に戻りキュウリを置いて再びそこへ戻ると、彼は同じ様態のままでいた。
脚でしっかり挟み、じっとして動かない。
絶妙なバランスだ。
静かにぐるりを回る。
彼はまるでモデルのようにじっと動かず、私の目のなすままにいてくれる。
すらりとした素敵なプロポーション。
腹部の薄青と黒のツートンの妙。
複眼の深い碧。

ついつい調子に乗って近づきすぎた。
彼は川を越え、対岸へ消えた。
恋人の元へ行ったのかもしれない。

   蜻蛉の力をぬいて葉先かな  (粟津松彩子)

シオカラトンボ152

シオカラトンボ153
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ナンテン(南天の花) ~なんてん?~
- 2015/07/12(Sun) -
南天の花150

質問です。
あなたは夫として何点?
「う~ん」
チッチッチッ…。
さあ、お答えを!
「51点」
微妙な点数ですね。
「ぎりぎり、合格かなあと」
では夫としての難点は?
「料理が出来ないことです」
ほお~、見かけによりませんね。
最後の質問です。
この花の名前を答えて下さい。
チッチッチッ…。
「わかりません」
正解は南天の花でした。
残念でしたね。
南天というと赤い実の方を思い出す方が多いと思いますが、花もこのように可愛いんです。
ではこれからも夫として、いろいろと直面するでしょう難を転じられるよう努力して下さい。
「わかりました」

  花南天実るかたちをして重し (長谷川かな女)

南天の花151

南天の花152

南天の花153
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ジャガイモ(馬鈴薯・男爵) ~自産自消~
- 2015/07/12(Sun) -
男爵151

気温の上昇に呼応するかのように夏野菜も成長がぐんぐんだ。
ナス、ピーマン、キュウリ、インゲンなど毎朝少しずつ採る。
好きなネバネバ系の金時草やツルムラサキ、モロヘイヤも育ちがいい。
カボチャは実を4つつけている。
植えるのが遅かったトマトと苦瓜を食卓に並べるにはまだ時間がかかりそうだ。

男爵の残りのすべてを収穫した。
収量や大きさなど、今年はとてもいい。
キタアカリとメークインの畝は二週間後にする。

自産自消。
採り立てを台所へ直行。
だから農薬を一切使わない。
できるだけ有機肥料で。

   馬鈴を見たこともなく馬鈴薯掘る  (あや)

男爵152

男爵153
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イトバハルシャギク(糸葉波斯菊) ~セミが…うれしいなあ~
- 2015/07/11(Sat) -
イトバハルシャギク150

黄色黄色黄色。
優しい黄色。
コスモスのような花。
イトバハルシャギク。

さやさやさや。
揺れるさやさや。
ぎっしりの細い葉。
いとばはるしゃぎく。

蜂も蜜吸いに。
お味はどんな?

とつぜん。
ジージリジリジリジリジージリジリジリ…。
今年初めて耳に届くその声。
セミの初音。
また一つ、夏。

  蝉の声庭に加わり31℃  (あや)

イトバハルシャギク151

イトバハルシャギク152
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キキョウ(桔梗) ~蕾に紙風船を思い出す~
- 2015/07/10(Fri) -
キキョウ151

雨粒を添え、しっとりと咲く桔梗の花。

蕾ははじめ葉色と同じ緑。
大きさを増すにつれそれは青紫に。
花びらを5弁に分ける筋もくっきりと中心で結ばれる。
膨らみ膨らみ膨らみ、そしてはじける。
現れた鮮麗な星の花の中にくるりとした白い蕊。

“桔梗には雨が似合う”なんて誰も言わないが。
雨の中に佇む桔梗も風情がある。

    懐かしや桔梗のつぼみ紙風船   (あや)

キキョウ153

キキョウ152

桔梗156

キキョウ154

キキョウ155
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木の葉(木彫の木の葉) ~「作って…」「分かったよ」~
- 2015/07/09(Thu) -
木の葉791

5月下旬、私は個展会場に居た。 
昼食を摂っていたある日のこと、一枚の木の葉を見つけた。
場所は玄関からかなり離れた奥にある休憩所のテーブルの下。
そこは周りの窓やドアはすべて閉じられた空間だ。
なぜここに?
そう思いつつ拾い上げると、その葉がとてもいい表情をしていた。
そしてそれはまるで「私を連れて行って」とでも言っているかのように見えた。
食事を済ませた後、私は館長にその葉を見せ、何の葉かを尋ねた。
「分かりません。でも毎朝開館前に職員が揃って館内の清掃を行っているんですよ。不思議ですね」
私はギャラリーの外へ出て、この葉を落としたと思われる木を探した。
周りに植栽されている木々にはそれらしきものは見つからなかった。
唯一大きさと形が似ていたのはマサキだったが、双方には鋸歯の有無の相違があった。
私はその葉が愛おしいものに思え、家に持ち帰ることにした。
そして普段お茶をしたり本を読んだりして過ごす部屋の目のつくところにずっと置いていた。

個展も済み、お礼状も書き終え、その他いろいろが一段落した。
私は時々その葉を手にとっては眺めた。
掌に乗せたり、葉柄を持って翳してみたり。
「いい顔をしているね」。

7月に入った。
木の葉が言っている。
小さな声で。
「作って」。

使う材はイタヤカエデにした。
いつものように木取り、鋸入れ、荒取りをしていく。
その後はただひたすら彫刻刀を動かし、地道に彫っていく。
思いの外、木は堅い。
時折、刃が負けそうになる。
途中何度も刀を研ぎ直す。
薄く薄く、割れないように、折れないように。
そして造型が終了。
木の葉とイタヤカエデの地の色が比較的近いので、着色せずともよさそうだ。
木地の保護のためにワックスを薄く塗る。
完成。

近いうちにもう一度あのギャラリーへ出掛け、それが何の葉であるかをゆっくりと確かめよう。

  七月や心を洗う葉色かな  (あや)

木の葉792

木の葉793

木の葉794

木の葉795

木の葉796

木の葉797

木の葉798
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シライトソウ(白糸草) ~名前で見る~
- 2015/07/08(Wed) -
シライトソウ151

ずっと名前が思い出せなかった。

えーっと、この筆のような、ブラシのような花。
何だったっけ。
ああ、思い出せない。

こうして3日、4日が過ぎ。
昨日の朝、すっと名前が頭に流れる。
シ・ラ・イ・ト・ソ・ウ。
しらいとそう。
ああ、そうだよ。
白糸草。

今度は名前で見る。
またいっそう、可愛いい。

  白糸草何を語るや梅雨の中 (あや)

シライトソウ152

シライトソウ153

シライトソウ154

シライトソウ155
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イクチ(アミタケ・網茸) ~味噌汁で~
- 2015/07/08(Wed) -
イクチ151

家の周りにキノコが出ている。
雨で落葉や土がしっかりと湿りを得たためだろう。
いくつかの種類だ。
一見してその形や色から食べられないと分かるものもある。

栗の木の下で見つけたのはイクチ。
笠の下がスポンジ状の特徴。
採った。
「ほら、イクチがあったよ」
「へえ、今時珍しい」
「4本出ていた」
「あら、全部採ってきたの?」
「そう」
「1本残しておけば、次のが出てくるかも知れなかったのに」
「そうだったなあ」
「ボウルに入れて水に漬けておいて」
ということで、夕食の味噌汁の具はイクチとなった。

夏の食卓にキノコはそぐわないけど、これも雨と野の恵みと。

   膝まづくときの土の香きのこの香  (青柳照葉)

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イクチ153
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