バイカウツギ(八重梅花空木) ~さよなら五月~
- 2015/05/31(Sun) -
ウツギ150

欅の下に梅花空木。
丸みを帯びた白い八重の花。

蕊の中に小さな虫。
アブかな。
花びらではアリも遊ぶ。

今日で五月も終わる。
私の一番好きな五月が。

   ねばならぬもののみ増えて五月尽   (加藤瑠璃子)

ウツギ151

ウツギ152
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サボテン(短毛丸) ~黄昏時の開花~
- 2015/05/31(Sun) -
短毛丸152

一昨日、いつものようにほぼ定時に帰宅にした時のこと。
と、玄関先の短毛丸の蕾が少し綻んでいるのに気がついた。
そういえば、朝出る前にその花茎が急に伸びているとは思っていたが。
そして風呂に入ったあと、まだ辺りが明るかったので外に出た。
すると短毛丸は開ききっていた。
開花日だったのだ。
いつもなら部屋に入れ、スローモーションのように時間と共に開いていく様子を楽しむのだが。
そのいい香りをも。
そんなことも忘れてしまっている自分に苦笑いする。

昨朝、家を出る前には、陽を受けたそれは仙人掌独特の美しさを見せてくれていた。
夕刻帰ってくると、すでに閉じていた。
そのいい香りも楽しむことが出来なかった。
短毛丸は黄昏時に開花する一日だけの儚い花である。

昨年はこの後一ヶ月後にも再び咲いた記憶がある。
その時は夜の部屋に入って貰おう。

  好色のてのひら夏の夜の仙人掌  (櫛原希伊子)

短毛丸151

短毛丸150

短毛丸154
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サラサウツギ(更紗空木) ~感謝する日々~
- 2015/05/30(Sat) -
サラサウツギ151

八重桜のようにも見えます。
白い花びらの外側にほんのりと薄紅を施します。
それが染め更紗に似ているからなのでしょうか。
その名前。
更紗空木です。

心爽やかな日々です。
支えてくれる多くの人を思います。

    個展出で薄暑楽しき街いくも  (水原秋桜子)

サラサウツギ152

サラサウツギ153
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シャクヤク(芍薬) ~ゆさゆさと~
- 2015/05/30(Sat) -
芍薬5301

昔聴いた歌にある。
軽快なリズムに乗って。
前後の担ぎ手が掛け合い風に。
ユーモラスに歌う。
 
  籠に乗せた美しい女性
  若緑のように初々しい
    (略)
  牡丹芍薬百合の花
  年は16歳(二八)の花盛り
     ……・(略)

赤い芍薬を見て、思い出していた。

牡丹はとうに終わり、今は芍薬。
百合もだいぶ背を伸ばしている5月の末である。

   芍薬を嗅げば女体となりゐたり   (山口誓子)

芍薬5302

芍薬5303
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サクラウツギ(桜空木) ~夏がすぐそこまで~
- 2015/05/29(Fri) -
サクラウツギ152

山茱萸の木の下には桜空木が咲いています。
五弁の花はぼやけたようなうっすらとしたグラデーションの色合いを見せます。
その名が示すように桜にも似ていますね。

このところ日向に出ると腕に射す陽が痛く感じます。
そういえば、女子高生が白い制服になっていました。
早めの衣替えなんですね。
心も体もうまくコントロールして夏を迎えることにしましょう。

   紅うつぎ風移る間も紅保つ  (莬絲子)

サクラウツギ151

サクラウツギ153

サクラウツギ154
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シャクヤク(芍薬・氷点) ~朋あり遠方より来る~
- 2015/05/29(Fri) -
芍薬氷点151

たっぷりとした白い芍薬。
「氷点」の名を与えられている花。
幾重にも幾重にも重なる花びら。
その中にわずかな紅を覗かせる。
優雅でいて繊細でもある。

小諸より友人が夫婦で訪ねてきてくれた。
学生の頃よりの長い付き合いだ。
ありがたい。

  蕾日に焦げんとしては芍薬咲く   (中村草田男)

芍薬氷点152

芍薬氷点153
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ナツロウバイ(夏蝋梅)  ~暑い日が続きます~ 
- 2015/05/28(Thu) -
ナツロウバイ150

西の隅には夏蝋梅があります。
白木蓮の木の下です。
石の多いところです。
あまり陽の当たらないところです。
でも毎年その姿を現してくれます。
色といい、形といい優しい花です。
蕾もふんわり。

今日は和の器に一輪挿して、ギャラリーへ持って行きましょう。

  うつむけば人妻も夏めけるもの   (長谷川春草)

ナツロウバイ151

ナツロウバイ152

ナツロウバイ153
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ジロウガキ(次郎柿)  ~目立ちませんが~
- 2015/05/28(Thu) -
ジロウガキ150

次郎柿に花がある。
クリーム色の小さな四弁の花だ。
萼も四つで大きく、花を包む。
花は進み、茶に色を変える。
それを待つように子房は膨らみを見せ、実の形を作っていく。
この先、秋まで時間を掛け、じっくりと成長させ、柿色に染めていく。
今年は生り年なのか、花付がいい。
実りを楽しみとしよう。

   長く住みて此頃咲きぬ柿の花   (笠井歎水)

ジロウガキ151
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座敷幟  ~まだ5月の内、間に合う~
- 2015/05/27(Wed) -
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叔父から電話。
「5月分がやっとできたでこれから持って行くけど、いいかい」
「ギャラリーに居ますが」
「ん、じゃそこへ行く」
折々の季節飾りを手作りして届けて下さる。
どれも繊細な作業で手間と時間がかかる。
一つひとつの細かな部分にまで色や柄や作りに拘る。
今回は座敷幟。
屏風を背に幟旗、鯉のぼり、吹き流し、千生りひさご、武田旗が並ぶ。
5月は残り数日となったが、なんとか仕上げて持って行こうと、そんな叔父の気持ち。
「左目は緑内障、右目は白内障だら。だんだん目が悪くなって」と。
そんな状態でもこれほど手の込んだ作り。
しかも歳は80半ばを過ぎているというのに指先はまったく衰えていないから感服するばかり。

「うちの月見草の実生が出てきたがそちらはどうだな」
そいいえば昨年、種を持ってきてくだださったのだ。
3カ所に分けて蒔いておいたのを思い出した。
確かめてみよう。

  武者幟峡(かひ)に信玄公ばかり  (佐野美智)

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シャクヤク(芍薬)  ~見目麗し~
- 2015/05/27(Wed) -
シャクヤク151

昨日は暑かった。
今日は31度の予想。
さらに暑くなる。
まだ5月だというのに。

陽は照る。
土は乾く。
花は咲く。

一重の芍薬が並ぶ。

    芍薬のうつらうつらと増えてゆく  (阿部完市)
 
シャクヤク152

シャクヤク153

シャクヤク154

シャクヤク155
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ジャーマンアイリス(German iris)  ~生み出される色と香り~
- 2015/05/26(Tue) -
ジャーマンアイリス151

ジャーマンアイリスが咲き揃う。
単色だったり2色だったりそれ以上の色が組み合わさったり。
斑入り模様だったり。
いろんな色が目を楽しませる。

強い芳香を持つものもある。

園芸家の情熱によって生み出された花たち。
その形や色や香りが私たちに癒やしを、心地よさを届けてくれる。
心を穏やかにする。

  ギャラリーに彩り添えるアイリスかな  (あや)

ジャーマンアイリス152

ジャーマンアイリス153

ジャーマンアイリス154

ジャーマンアイリス155

ジャーマンアイリス156

ジャーマンアイリス157

ジャーマンアイリス158

ジャーマンアイリス159

ジャーマンアイリス1510
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ヤマボウシ(山法師・山帽子) ~修行僧の頭巾~
- 2015/05/25(Mon) -
ヤマボウシ151

緑の葉の中です。
ひっそりと黄白色の花があります。
やわらかな波を打っています。
ひらひらの4枚です。
涼しげです。
趣があります。
花は秋に赤い実になります。
桑のように甘く、それで山桑ともいうのです。

山で修行する法師さんか被る帽子でヤマボウシ。
そんな見立てのようです。

   朝鳥に花ちりばめつ山法師   (水原秋桜子)


ヤマボウシ152

ヤマボウシ153
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ピラカンサ(Pyracantha) ~たくさんの白い花~
- 2015/05/24(Sun) -
ピラカンサ151

たくさんの白い花
小さな小さな白い花
可愛い5弁の白い花
蕊ちょんちょんの白い花
鋭い棘の白い花
ピラカンサの白い花

    手を広げ五月の空に心干し  (あや)

ピラカンサ152

ピラカンサ153

ピラカンサ154
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カルミア (Kalmia) ~再会できて嬉しかったです~
- 2015/05/23(Sat) -
カルミヤ151

昨日、詰めているギャラリーに一人の女性が訪ねてきてくれた。
彼女は私の顔を見つけるや、にこやかに手を振った
私も一目で彼女が誰か分かった。
「お久しぶりです」
「ほんと、30年ぶりだね」
「お変わりないですね」
「そんなことないよ」

それから約1時間弱、昔のあの日あの時の思い出など、そして今のあれやこれやの話。

今はシングルマザーとなって、3人の子どもさんを一人で育てているとのこと。
2人は大学生で、さらに下の子は進学に向け塾通い。
そのすべての学費を華奢な体で稼いでいる。
日中は病院勤務、夜はレストランで午前1時まで、寝るのは毎日2時頃になるという。
「ただ働いて、ただ寝るだけの毎日です」
年中無休、ましてや長期休みなどはない。
そんな生活をもう何年もしているらしい。
体を心配する私に彼女は言う。
「でも、もうそんな生活リズムがずっと体に染みついていますから」
「これまで病気したことなく、こう見えても、意外と丈夫なんです」
「あと2年頑張れば、大学生二人が卒業ですからそれからは少し楽になれます」

昔から控え目で大人しく、そしてまわりを気遣う性格だった。
いつも優しくニコニコした笑顔の持ち主だった。
それは話している間も、変わらずそのままである。

昼の病院勤務を終え、これからレストランへ行く前の間に立ち寄ってくれた彼女。
「体に気をつけてな」
そう言って見送る。
何処にでもいる普通の女性の後ろ姿。
その肩が子ども3人を育てているのだと思うと、頭が下がる。
私の携帯の番号を教えておいた。
すぐに「再会できて嬉しかったです」とショートメールが届く。
こちらこそ、よく訪ねてきてくれた。感謝。

彼女が去った後の静かなギャラリーに立つ私の胸の中に清々しい気が流れ来るのを感じた。
君の生き方…、言葉に言い表しようのない力を私に与えてくれた。
ありがとう。

   庭隅にカルミヤ咲くや恋文の日   (あや)

カルミヤ152

カルミヤ153

カルミヤ154
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雪と石南花 ~五月の雪~
- 2015/05/22(Fri) -
五月の雪山1

一昨日は隣の市では気温が31℃まで上がったという。
私はギャラリーの中に居たが、たしかに暑い日だった。
そして昨日、いつものように早朝の畑仕事をしようと外に出ると、空気は冷んやりとしていた。
金時草、モロヘイヤ、ツルムラサキなど、植え付けの苗を用意してふと近くの山を見ると白い。
雪だ。
雪が降ったのだ。
ほお、5月下旬に雪か。
季節外れの珍しい光景にしばらく眺めていた。

目と手の相手を土に戻し、作業を始める。

訳あって全体に今年は作業が遅れた。
残るはあと一区画、これも早めに済ませよう。

道具を片付けて、戻る庭に大輪の石南花が一輪。
他のはずっと前に咲き終わっているのでこれはかなり遅い開花だ。

   石楠花や朝の大気は高嶺より   (渡辺水巴)

五月の雪山2

五月の雪山3

石南花5222

石南花5221
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セッコク(石斛) ~それぞれの居場所~
- 2015/05/21(Thu) -
セッコク151

そうでした。
そこにあるのを忘れていました。

カスミザクラの幹が分かれるところです。
樹皮が取れ、少し洞もできているところです。

セッコクが花を咲かせていました。
薄紫が二輪です。

目立たないところに目立たない花です。
でもそこが一番のお似合いです。

それぞれにそれぞれの居場所です。

  石斛や桜の洞のはざまかな  (あや)

セッコク152

セッコク153
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シラン(紫蘭) ~絆は時間を戻し~
- 2015/05/20(Wed) -
シラン151

先日、同級会があった。
急に決まったセッティングだったのにもかかわらず半数弱が集まった。
中には30年ぶりの顔も複数あった。

次々に席に着く友人に声が飛び交う。
「やあ、お久しぶり」
「何年ぶりだっけ」
その顔はすぐに、中学生の時と心に戻る。
「あった、あった」
「そう、そう」
「あの時さあ」
思い出に彩り豊かな話の花が咲く。
そして、細かいあのことそのことの出来事が映像となって蘇る。

互いの日常。
家庭や職業の営み。
社会的立場での苦労や喜び。
趣味への情熱。
親子の関係、介護のこと…。
話は弾む。

約2時間半、中締めとなり、ノンアルコールの私はここででお暇する。

翌日、話を聞くとその後二次会で深夜2時近くまで盛り上がったとのことだった。
共有した青春の時はかけがえの無い宝。
こうして互いが歳を重ねても、しっかりと絆を保ってくれることに心から感謝する。

庭の片隅には静かな紫蘭。

    吾知るや雑草園に紫蘭あり (高浜虚子)

シラン152

シラン153
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ジャーマンアイリス(German iris) ~ドイツ ヴァイツゼッカー大統領の演説~
- 2015/05/19(Tue) -
ジャーマンアイリス5192

ジャーマンアイリスは花びらがたっぷりとしている。
いろどりも多彩で、日本のアヤメ科の花々とはその趣がまるで違う。
まさに洋風で大陸的な大きさと豪快さがある。
庭では丁度その華やぐ時となっている。

そんなジャーマンアイリスに、なぜかドイツのヴァイツゼッカー元大統領の演説を思い出していた。
10数年前に手に入れた、岩波のブックレットにあった。
今、この時期。
もう一度読み直してみよう。

   アイリスを見ゆる一眼にて愛す  (日野草城)

ジャーマンアイリス5191
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ヒヨドリの卵  ~あっ、増えている~
- 2015/05/19(Tue) -
ヒヨドリの卵2

椿の枝に鵯の巣を見つけたには3日程前のこと。
中には卵が二つあった。

昨日、ドアのガラス越しに巣の中に居た親鳥と目が合った。
洗濯物を取り入れようと、静かにドアを開けたが親鳥は巣から飛び立った。
卵を温めていたのだろうかと、そっと中を覗くと何と卵が4つに増えていた。
もしかしたら先ほどは産卵中だったのかも。
ヒヨドリは日を置いて2度も卵を産むものなのか。
それにしても、巣のある場所がどうもいけない。
毎日開け閉めするドアのすぐそばにある。
これじゃ、おちおち落ち着いて抱卵もできないのではないかと、気の毒に思う。

抱卵、孵化、そして雛の巣立ちまで、できるだけ静かな環境作りに協力しよう。

  ビニールの混じりし鳥の巣に卵四つ  (あや)

ヒヨドリの巣2
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サクランボ(桜ん坊・桜桃)  ~早くしないと~
- 2015/05/18(Mon) -
サクランボ154

サクランボです。
実がなくなっているところもあります。
きっとヒヨドリさんが食べたんですね。
今日できるだけ取ることにしましょう。
「ヒヨドリのために作っているんじゃないんだから」と。
いつも怒られていますので。

小粒ですが。
一つ摘まんでみます。
まあ、家で食べる分には十分でしょう。

   幸せのぎゆうぎゆう詰めやさくらんぼ  (嶋田麻紀)

サクランボ153

サクランボ152

サクランボ155
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カキツバタ(杜若・燕子花)  ~いにしえの歌人の心で~
- 2015/05/17(Sun) -
カキツバタ151

杜若が一輪の花を開いたのは3日前でした。

   か  風さわやかに皐月の庭
   き  木々をこぼれる光あり
   つ  紡ぐ揺らぎに
   は  花一輪
   た  誰がために咲くや杜若
                       (あや)

二年前には私も平安の歌人に倣って、こんな言葉遊びを。

昨日の朝、庭に出ると、それは雨の中でしっとりと濡れて静かに佇んでいました。
閉じていたいくつかの蕾も、その結びを開き、趣のあるさまを見せています。

そして昨日は約30年ぶりの再会がありました。
「多くの人があって今の私がある」、そんな思いがしみじみと心に広がります。
さまざまな出会いに、すべての人に感謝です。

   燕子花高きところを風が吹き   (児玉輝代)

カキツバタ152

カキツバタ153

カキツバタ154
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ヒヨドリの卵  ~バードウィーク~
- 2015/05/16(Sat) -
鵯の卵151

「裏のドアを開けるとき気をつけてね」
「えっ」
「椿に鳥の巣があるの」

行ってみる。
椿の又に丸い巣がある。
丁度目の高さ、覗くと、赤紫の斑点の卵が二つ。
ヒヨドリのだ。

ここは洗濯物の出し入れで毎日出入りする場所。
しかも手を伸ばせば届く位置。
何もこんな近くにと思ったが、逆にここだからカラスも来なくて安心なのだろうと。
このところ朝早くからうるさいほど、耳に鵯の鳴き声が入っていたが、そういうことだったのか。
そういえば只今愛鳥週間、そして今日はその最終日。
静かに孵化するのを見守ろう。

ヒヨドリには内緒だが、家族はどちらかと言えば彼や彼女にあまり好印象を持っていない。
一番いい頃の蝋梅の蕾、椿の花、桜…すべて彼らは旬の食材の対象として味わっている。
日本人のわびさびの繊細な感性など当然持ち合わせていない。
育てた木の実りとか花を愛でるなど、人の苦労や楽しみを時々奪うことすらある。
今、その隣ではサクランボが色づき始めているが、以前はこれらも1日2日ですべて食べ尽くされたこともある。
ひとこと、断ってから食べてくれるといいのだが。
加えて持ち主の口に入る分だけは残す気遣いと配慮をするなど。
家人などははっきり「ヒヨドリは好きじゃない!」といつも怒っているのだ。
「彼らには彼らの生き方があるんだ」と私は少しの理解と寛容の心ではいるが。

「気をつけてね」と言った本人は、それがよもやヒヨドリの卵だとは思ってもいないだろう。

  枝の巣に卵二つあり愛鳥の日  (あや)

ヒヨドリの巣151
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ラナンキュラスゴールドコイン(Ranunculus 'Gold Coin')  ~ニコニコニコ~
- 2015/05/15(Fri) -
ラナンキュラスゴールドコイン150

丸い八重の花黄色い花が群る。

おしゃべりたのしくペ~チャクチャ。
うたをそろえてラ~ラランラン。
かぜにあわせてユ~ラユラユラ。

花たちの名前はゴールドコイン。
笑顔ニコニコの花金貨。
私も体を小さくして仲間に…。

  薫風に心を洗ふ時を得し  (伊藤柏翠)

ラナンキュラスゴールドコイン151

ラナンキュラスゴールドコイン152
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アヤメ(文目) ~たとえば絵、たとえば音楽~
- 2015/05/14(Thu) -
アヤメ151

あやめの時。
紫色が映える時。

ひとつも。
まとまりも。
近くても。
離れても。

たとえば着物。
たとえば帯。
たとえば女。

すっと立ち上がる。
だらりと開く。
繊細な模様を描く。

高低と反復。
遅速と階調。
奏でる調べ。

五月。
今、あやめの時。

   衣ぬぎし闇のあなたにあやめ咲く   (桂 信子)

アヤメ152

アヤメ153

アヤメ154
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ナンジャモンジャノキ(ヒトツバタゴ・一つ葉田子) ~挿し木できますか?~
- 2015/05/13(Wed) -
ナンジャモンジャ151

明るくなるのがだいぶ早くなった。
早朝の散歩やウオーキングの人も多くなる。

ほぼ毎日、5時半頃、家の前を通るご夫婦がおられる。
名前はまだ存じ上げないが挨拶を交わす間柄にはなった。

「おはようございます。この白い花が咲いているのは何という木ですか?」
金髪に染めたロングヘヤーの奥さんが私に尋ねる。
「ナンジャモンジャです」
「なんじゃもんじゃ?」
「ええ、ナンジャモンジャです」
「ああ、聞いたことがある」とご主人。
「へえ、面白い名前」と奥さん。
「正しくはヒツバタゴと言いう名のようです」
「これ挿し木できますかねえ」
「さあ、やったことはありませんが、どうなんでしょう」
「やってみますか」
「ちょっとまっててください」
私は2枝を剪って、水を入れたペットボトルに挿して差し上げる。
「嬉しい、やってみますね」
「うまく根が出るといいんですが」
ご主人がペットボトルを持っていつもと同じように少し先の路地を左に曲がっていく。
何処にお住まいで、どんな職業の方だろうなどと思いながら見送る。

翌日の同じ時間。
「窓際に置いておいたら、水を吸い上げて花がイキイキとしています」と奥さん。
「しばらくしてから根が出たら植えてみます」とご主人。
さてどうなるだろう。

なんじゃもんじゃ、なんじゃもんじゃ、なんじゃもんじゃ。

  五月を歩く恋とは別の話して  (河草之介)

ナンジャモンジャ152

ナンジャモンジャ153

ナンジャモンジャ154

ナンジャモンジャ155
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エビネ(海老根) ~同じ花でも~
- 2015/05/12(Tue) -
エビネ2

エビネもそれぞれによってどうやら咲く時期が異なるようだ。
いくつかのはとっくに咲き終わっているが、また新しく開花したものもある。
今度のは少し小ぶり。
花色は濃い赤茶。
相変わらず愛らしい花姿は変わらない。

おや、こんなところにと、その存在を忘れていたのがひょいっと顔を出してくれたりするのが嬉しい。

   杉山に燭をかかげて海老根咲く (靑柳志解樹)

エビネ3

エビネ1
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アメリカスミレ(ビオラ・ソロリア フレックルス) ~小説の中の女の子~
- 2015/05/12(Tue) -
アメリカスミレ2

庭のところどころに可愛い菫がある。
それはアメリカスミレのビオラ・ソロリア フレックルス。
花びらは薄青、その中にスパッタリングしたような青い斑点を散らす。
ソバカス顔、髪は赤毛、夢見る少女…そんな小説を連想。
種を飛ばし、その場所を毎年広げている。
野の菫同様にどうやら繁殖力が強いらしい。
来年はさらに多くの仲間を増やしているのだろう。

  菫摘み届けたき人遠き人  (中川朋子)

アメリカスミレ1

アメリカスミレ3

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レリ-フ(Kちゃん) ~しっかりもののお姉ちゃん~
- 2015/05/11(Mon) -
かれんちゃん0

Kちゃんは5歳。
弟の面倒をよく見るしっかり者。
そしていくつもの教室で色々を学ぶがんばりやさん。
キッズなんとかやらでは3歳から英語に親しんでいる。
先日家に来てくれたときには、自己紹介と挨拶を上手に披露してくれた。
他にスイミングや絵画教室なども。
何もかもが早い気がするが、これが今時の子育てなのだろう。

弟のO君をレリーフにした後、Kちゃんも同じように作ることにした。
二人で訪ねてきてくれたのに、O君一人だけが作品になっていては可愛そうだ。

粘土を叩き伸ばして板にする。
それにスケッチを写す。
後は粘土を付けては取ってを繰り返す。
後ろで束ねた長い髪。
意思を感じさせる真っ直ぐ前を見る目。
引き締まった口。
その表情を立体的に表していく。
造型を終え、粘土を石膏に型取って仕上げる。

額に入れて完成。
新築祝いとして、姉弟の家の壁に揃って飾って貰おうか。

  うすうすと窓に日のさす五月かな  (正岡子規) 

かれん1

かれん2

かれん3

かれん4

かれん石膏取り5
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スノーボール(ビバーナム・スノーボール) ~紫陽花のようですが~
- 2015/05/11(Mon) -
スノーボール151

もう紫陽花?
いえ、スノーボールです。
大きさといい形といい、花びらまでそっくり。
たしかににていて、まちがえそうです。
仲間のなのかしら?
こちらはすいかずらかで、ぜんぜんちがうようです。
ふ~ん、よく見ても分からないけど。
あじさいはもうすこしさきですね。

   初夏の一日一日と庭のさま  (星野立子)

スノーボール152

スノーボール153

スノーボール6
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レリ-フ(O君) ~久しぶりの粘土の感触~
- 2015/05/10(Sun) -
おとうと0

3月、小さな姉弟が訪ねてきてくれた。
5歳と3歳の明るく元気な子どもたちである。
スケッチした。

大型連休中のこと、そんな可愛い二人をレリ-フで表してみようと思った。
だいぶ時間は経っていたが…。
久しぶりに粘土を取り出す。

粘土を板で叩いてフラットにし、およそ2㎝程の厚みにする。
その上に細かいヘラでスケッチを施す。
輪郭を彫り下げる。
頬の膨らみを盛り上げる。
全体の顔の丸みが出たところで、鼻、耳、目などの部分に取り掛かる。
肩や背中を感じさせるように服を作る。
髪の毛のやわらかな流れを処理する。
粘土ならではのタッチの味。
最後に全体の大きさを決めて、バランスを見て余分なところを切り取る。

次は石膏取り。
まずは粘土に直接溶いた石膏をふりかけ、塗り重ねて雌型の作成。
固まったところで粘土をきれいに抜き取る。
次に雌型の内側に離型剤として薄めたママレモンを塗る。
そこへ石膏を流し込み、補強材を入れて雄型を作る。
そして雌型を割り出し、雄型ができる。

表面の汚れや付着したママレモンを洗い流す。
それにポスターカラーを使って着色。
今回は粘土に近い色に。
青いフェルトをベニヤ板に張り、作品を取り付け、額に入れて完成。

  四十雀さえずる朝のバースデー (あや)

おとうと1

おとうと2

おとうと3

おとうと4

おとうと5

おとうと6
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