ホオズキ(酸漿) ~いい形だなあ、彫ってみよう~
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- 2014/11/30(Sun) -
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![]() 冬を前にして、少し淋しげにホオオズキがありました。 一つ取って掌の上に乗せて見ていると、「いい形…」。 彫ってみたくなりました。 材は比較的柔らかめで、粘りもある朴です。 ホオズキの実物大のサイズに合わせて切り取ります。 辺材は省き、心材の部分だけを使います。 形のぎりぎりの線をノコで面取りをします。 さらに平刀で徐々に面を落としながら、丸みや動きを出していきます。 丸刀も加えながらホオズキの塊と凹凸感を出していきます。 花柄は細いため、一番最後に仕上げるように太いまま残すことにしました。 左手に作品、右手に彫刻刀を持って、机に置いたホオズキを目で追いながら彫り進めます。 稜線がクリアーに浮き出るように小丸刀で表現していきます。 ホオズキの袋の形がほぼできあがりました。 最後は花柄を印刀で細く削りあげて仕上げです。 およそ特徴は出せたと思いますが…どうでしょう。 着色もしましょうか。 思いの外短時間でできあがりました。 秋最後の日ですね。 手に取ればほおずきは秋惜しみをり (あや) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
バラ(薔薇) ~冬隣のバラ二つ~
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- 2014/11/27(Thu) -
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![]() 柔らかな陽射しの中にバラが咲いています。 秋が去ろうとしている今に。 薔薇ノ木ニ 薔薇ノ花サク。 ナニゴトノ不思議ナケレド (「薔薇」 北原白秋 『白金之独楽』より) もうすぐ白い冬がやってきます。 心を寄せ、きっぱりと立ちましょう。 冬近しやわらかな陽に薔薇二つ (あや) ![]() |
ハナノキ(花の木) ~秋風の思い出~
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- 2014/11/15(Sat) -
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![]() 庭を掃く。 今、広がっているのはハナノキ。 イロハカエデなどに比べ、切れ込みが浅めで、幅広の形をしている。 見上げれば残るのはわずか。 もうじき樹は裸になる。 形のいいのを一枚拾う。 小さな虫喰いがある。 それもいい。 本に挟んでおこう。 思い出を花の木の葉に見つけたり (あや) ![]() ![]() ![]() |
イチョウ(銀杏落葉) ~まばゆき黄葉とギンナンと~
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- 2014/11/13(Thu) -
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![]() 樹が黄色一色に染まりました。 これが晩秋の銀杏樹の姿です。 地面が黄色一色に染まります。 これが晩秋の銀杏落葉です。 ギンナンも混ざってぽとりとぽとりと落ちます。 バケツにいっぱいです。 一仕事になります。 私は茶碗蒸しに入れるのが好きです。 一色に大樹の銀杏落葉かな (小澤碧童) ![]() ![]() ![]() ![]() |
サザンカ(山茶花・朝倉) ~咲く花も散る花も山茶花~
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- 2014/11/12(Wed) -
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![]() この山茶花は朝倉という。 蕾の時はピンク。 その色を外に残しながら開いていく。 そして花はふわりとした八重の白。 花びらは地に落ちて広がる。 山茶花は咲き、山茶花は散る。 山茶花は咲く花よりも散つてゐる (細見綾子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
落ち葉 ~はらはらり、ひらひらり~
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- 2014/11/09(Sun) -
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![]() 紅葉した桜。 黄葉した欅。 葉は風に吹かれ。 葉ははらはらり。 竹箒をもてば。 小さな落ち葉の山一つ。 また葉は枝に分かれ。 また葉はひらひらり。 栃も花水木も。 竹箒をもって。 小さな落ち葉の山二つ。 掃かれた上にまた落ち葉がひろがる。 落葉掃くおのれを探しゐるごとく (平井照敏) ![]() ![]() ![]() |
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