ジョウビタキ(尉鶲) ~冬が近いのだと~
- 2014/10/31(Fri) -
ジョウビタキ311

ツッツッツッ。
ツッツッツッ。
朝早くから届く声は尉鶲である。
時々、カタカタカタと挟む。

頭の銀白。
翼の白い三角。
胸の鮮やかなオレンジ。
今年も庭に飛来してからしばらくなる。

この鳥は人への警戒心があまりない。
掃き掃除をする私の近くに降りてくることもある。

今のところ姿はこの雄一羽だけ。
雌もきっと来ているとは思うのだが。

ツッツッツッは冬が近いことを教える声である。

  尉鶲わが目前にさびれる庭   (貫井爽水)

ジョウビタキ312

ジョウビタキ313
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イソギク(磯菊) ~海辺の花なんです~
- 2014/10/30(Thu) -
イソギク141

磯菊が咲いています。
黄色い小さな菊です。
いろいろな虫たちが寄ってきます。

本を紐解くと、この花は磯の名を持つように、元々は海辺が故郷だとあります。
灯台の横に群生する写真とともに、太平洋岸の伊豆などにはいたるところに自生地があると紹介されていました。

温暖な地からここ山国へ引っ越してからもう何年にもなります。
でもこうしていろいろに耐えて、元気につやつやの肌で咲きます。
環境の変化にも適応していく柔軟さ…。
逞しく生きる力…。

初霜がありました。
車のフロントも白くなりました。
秋が深まる信州です。

  磯菊の冬芽にとほき日の匂ひ   (中澤 愛)
  
イソギク142

イソギク143

イソギク144
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キャットミント(犬薄荷・Catmint) ~こちらもまだ咲いています~
- 2014/10/29(Wed) -
キャットミント291

小さな藤色の花はキャットミントです。
これも5月頃から咲き続けています。
夏の時期はこの色が葉を覆うくらいでしたが、今はぽつりぽつりです。
長い期間、お疲れ様です。

家から見える山もだいぶ色づいてきました。
静かな彩りが目に付く今日この頃です。

   山見れば今日のこゝろに秋の声  (あや)

キャットミント292
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ムラサキツユクサ(紫露草) ~まだ咲いている~
- 2014/10/28(Tue) -
紫露草281

今朝は寒かったわねえ。
ひえたなあ。

あれ、あそこにあるの、ムラサキツユクサでしょ。
そう。
まだ咲いているの?
さいているねえ。
夏の花のような気がしたけど。
そうだね。
へえ、秋なのにねえ。
あきにねえ。
今の季節にそぐわないわ。
それはじぶんかってというもんだ。
桜の紅葉の下にムラサキツユクサ、なんか違和感ある。
ひとにはわからないなにかをかんじているんだよ。
ふ~ん、鋭いセンサーがあるのかなあ。
ひとよりもでりけーとなんだよ。
花の方が人間より敏感ってことね。
そういうことだ。
白いのと赤紫のも。
いつまでさいていてくれるのかなあ。

ところで、「菱田春草展」はどうだったの?行ってきたんでしょ。
よかった。
重文の「落葉」も出ていたの?
うん、またゆっくりはなすよ。

   花なればいずれもよきと思ふ秋 (あや)

紫露草282

紫露草283

桜紅葉81
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サフラン(洎夫藍・saffron) ~秋の愁ひ~
- 2014/10/27(Mon) -
サフラン142

箒を手にしながらふと思った。

この先、庭を御しきれるか。
今こうして葉を落とす欅。
大きく枝を伸ばす桜。
栃、桂 小楢、そして松、公孫樹。
これまではなんとか屋根にも上って葉や枝を取り除くこともできた。
そろそろ体力も衰えてきている。
無理はできない。
伐るのがいいのでは…と。

年を越して結論を出そう。

欅の元にサフランが一つ。
ひっそりと。
気がついたのは昨日。

    洎夫藍の咲く日悲しき想ひ流るる  (あや)

サフラン141
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秋の庭景色 ~時間がゆったりと流れて~
- 2014/10/26(Sun) -
秋飾り141

モミジが色づきます。
桜や銀杏の葉が落ちてきます。
竹箒で掃き集めます。
焼き芋したくなります。
軒には干し柿です。
柴垣の端に赤蜻蛉が留まりました。
そんな秋の庭です。

どこかから懐かしい歌が聞こえてきそうです。

電話は叔父からだった。
「また飾りができたで、持って行くけど居るかい」
午後2時、高齢者マークを貼ったシルバーの車が着く。
お一人の暮らしなのにきちんとした身なりと磨かれた靴。

小さな風呂敷包みをほどいて出したのは手作りの季節飾り。
歩くには杖が離せないが、手先は器用、未だに細かな作業ができる。
いつもながらのこだわりのある丁寧な作り。
見事なできばえ。
温かい。

あれやこれやの世間話。
あの時その時の思い出話。
「おお、帰らなくちゃ」。

お達者とはいえ、八十半ば。
その手がハンドルを握る小一時間ほどの道のりを案じつつ見送る。

  日々是好日、就中此日紅葉濃し   (中野三允)

秋飾り143

秋飾り144

秋飾り142

秋飾り145
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シュウメイギク(秋明菊) ~長閑な秋日和~
- 2014/10/26(Sun) -
秋明菊261

庭の片隅に薄いピンク色の秋明菊です。
この花はマイペースののんびり屋さんなんでしょうか。
ほかのにだいぶ遅れての開花となりました。
白いのや八重のはもうとっくに散ってしまったのですから。

アブが留まります。
のどかな秋日和です。

  花と虻招き招かれ秋日和 (あや)

秋明菊262

秋明菊263
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レリーフ(relief) ~また彫ってみたく~
- 2014/10/25(Sat) -
レリ-フ2クロッキー

ひと月少し前に石膏板にレリ-フを一つ彫り上げた。
公募展出品の木彫作品ができあがって一息つき、違うスタイルの表現へのチャレンジの意味もあった。
そしてまた、もう一度彫ってみたくなった。
前回と同様に、彫刻のために描いた何枚かのクロッキーの中から今度は逆向きのポーズを撰んだ。

石膏板の厚さは少し薄くし、2センチほどのを用意する。
元のクロッキーから胸や背の部分をカットしてトリミングし、それを石膏板へ転写する。
さらに位置やバランスをみて形を修正し、板に直接描き加える。

線彫り、仕切り彫りと進めていく。
この制作には塑造のように取ったり付けたりはできない彫りの厳しさがある。
輪郭や高さ、立体感が一彫り一彫りに決定される。
やり直しがきかない。
刀の先に神経を集中させる。

一度手がけているので比較的スムーズに進むと思ったが、以外に手間取った。
前作は頭部、顔、服の順だったが、今回は全く逆に進めたせいだったかもしれない。
特に服には制作の大半を費やした。
思い通りにはなかなかいかないものだ。
顔の造型や頭部の彫りは手早く進められ、短時間で終わった。

また機会を見つけて手がけてみよう。

おりしも公募展の作品が返ってきた。
立体としての表現はもちろんこれからもメインとして。

  レリーフや秋日に削る刀の音  (あや)

レリ-フ2転写

レリーフ2途中

レリーフ2完成

レリーフ道具
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ノギク(野菊) ~純愛の頃~
- 2014/10/24(Fri) -
野菊141

庭には野菊がたくさん顔を出す。

野菊はかざらない。
野菊はありのままにさく。

  民子は分けてやった半分の野菊を顔に押しあてて嬉しがった。二人は歩きだす。
   「政夫さん……私野菊の様だってどうしてですか」
   「さアどうしてということはないけど、民さんは何がなし野菊の様な風だからさ」
   「それで政夫さんは野菊が好きだって……」
   「僕大好きさ」                             (「野菊の墓」の一節)

その昔、私にも政夫の時があった。

   足元に日のおちかかる野菊かな (小林一茶)

野菊142

野菊143
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アルストロメリア(Alstroemeria) ~定價 三圓八十銭の言葉~
- 2014/10/23(Thu) -
アルストロメリア1023

時々、昔の本を取り出して読む。
そしてそこにある言葉に心打たれたりして、ひとり安穏となる。

  「ある畫の讃」

  人見るもよし 
  人見ざるもよし
  我は咲くなり

 花は人に見られる為にさくのではあるまい。しかしいい花を咲かせたいという意思は何處かにあるだろう。
 それは花は知らない。草は知らない。自然は知らない。
 だから花は自分の花を美しく咲かせるのに不熱心だと言ふことにはならない。
                                          (武者小路実篤  『美術論集』より)

自分は…。

一雨ごとに気温が下がっていく。
体は温もりを欲する。
アルストロメリアに雨粒が残る。

    あきさめはぬれたる花を記憶せり  (小沢青柚子)

美術論集2

美術論集5
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コガキ(小柿・豆柿) ~信濃の秋~
- 2014/10/22(Wed) -
小柿141


あれはなんの実ですか?
ああ、あれはこがきです。
コガキ?
ええ、ちいさいかきということです。
へえ、ちいさい柿ねえ。
まめがきともいうようです。
豆柿?
これもまめほどのちいさなかきということでしょう。
食べられるんですか?
もちろんです。
ちょっと一つ貰ってもいいですか?
いやいや、いまはまだしぶいです。
いつ頃が食べ頃なんですか?
あとひとつきほどするといろがくろくなってくきます。そうするとあまくなります。
じゃその時に味わわせて下さいね。
いいですよ。またよってください。

   柿うましそれぞれが良き名を持ちて  (細谷喨々)

小柿142

小柿143
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キク(フウシャギク・風車菊) ~秋の届きもの~
- 2014/10/21(Tue) -
黄菊141

知人からアップルパイが届く。
箱を空けると手紙が添えてある。
 甘いのが好きかどうか…
 お口に合いますかどうか…
大きな四角いパイが6つ。
それぞれ富士と紅玉で作ったとある。

版画をしている彼女。
「オンナ」と「ネコ」と「ハナ」をモチーフに。
独創的な作品を公募展などに発表し続けている。
知己を得てから30年余。
こうして長く繋がりを保ってくれるありがたさ。

秋が進みゆく。
風車菊が咲いている。

  たそがれてなまめく菊のけはひかな  (宮沢賢治)

黄菊142
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ピラカンサ(Pyracantha・タチバナモドキ) ~柿色の実~
- 2014/10/20(Mon) -
ピラカンサ78

クロームイエローの実。
小さな柿のよう。
それはタチバナモドキの実。
そのうち鳥たちが冬の食事として啄みにやってくることだろう。
人が食べても、美味いのかどうなのか。
試してみたい気もするが。

近くでツッ、ツッ、ツッと聞き慣れた声がする。
姿は確認できないが、あれはジョウビタキ。
今年もはるばる北の大地からやってきてくれたのだ。
いつもの年なら3月まで居てくれる。
楽しみがまた一つ増えた。

   鳥渡る思ひ遥けくをりにけり  (星野立子)

ピラカンサ79
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モズ(百舌・鵙) ~いい声~
- 2014/10/19(Sun) -
モズ2

キッキッキッ。
歯切れの良い高い声が響きます。
その方向に目を向けます。
やはりいました。
桜の枝に留まっています。
雌の百舌でした。

彼女は私を見下ろします。

 もっときみのうたをきかせてくれないかなあ。
 ン?ナニ?
 ナンダッテ?
 きみのうたがききたいんだよ。
 ワカッタワ。
 ハイデハモウイチドドウゾ。
 キッキッキッ、キッキッキッ。
 いいこえだねえ。
 ウフフ、モチロンヨ。

♪百舌が枯れ木で鳴いている
♪おいらはわらをたたいてる

♪モズが桜で鳴いている
♪私はパソコンたたいてる

   われありと思ふ鵙啼き過ぐるたび   (山口誓子)

モズ3

モズ4

モズ1
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ノコンギク(野紺菊) ~野菊の…~
- 2014/10/18(Sat) -
ノコンギク10181

野菊が好き。
どこかできいたせりふ。
素朴で飾らなくて。
そしてきみのようだなんて。
楚々として清らかで。
つんで、さあとささげるなんてね。

あぶが留まってる。
のどかだ。

歌おうか。

かぜにさわさわ さくはなは
のんのんのぎく あいのはな
つんであなたに ささげます
あなたのかみに さしましょう

   野紺菊一日家を忘れゐる  (北沢瑞史)

ノコンギク10182

ノコンギク10183

ノコンギク10184

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キジバト(雉鳩) ~初冠雪~
- 2014/10/17(Fri) -
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今日も庭にお客さんです。
のんびり散歩しています。
雉鳩君です。
一人のようです。
カップルの時が多いんですが。

クリスマスローズの下で何かを見つけたようです。
口にくわえました。

いつもながらのきれいな羽です。
まるで絹本に描かれた日本画のようです。

昨日は我が家から見える塩見や仙丈にも初冠雪がありました。
そんな季節です。

  吾一人雉鳩一羽秋一つ  (あや)

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アルストロメリア(Alstroemeria) ~花が少なくなってきました~
- 2014/10/16(Thu) -
アルストロメリア10151

御岳は雪が降り、山頂は氷点下5℃だったとのことです。
こちらも10℃を切って寒い朝です。
膝掛けをします。

アルストロメリアが咲いています。
夏の頃よりはだいぶ花数は少なくなりましたが。
鮮やかな黄色も、花びらにあるすじ模様もまだくっきりとした姿です。
長く咲いてくれてありがとう。

ヤマトシジミがやってきました。
彼もまだ留まれる花があって、きっと嬉しいんでしょうね。

  日のにほひいただく秋の寒さかな  (広瀬惟然)

アルストロメリア10152

アルストロメリア10153
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サワガニ(沢蟹) ~またこいよー~
- 2014/10/15(Wed) -
サワガニ141

折々において、さまざまな訪問者がある。
昨日やってきたのはサワガニ君だった。
彼は梅雨時から秋にかけて、大体の雨のあとにやってくる。
何を求めて来るのか、そしてこの庭の何が楽しいのかはよく分からない。
一人でかなりの時間を気ままに歩き回っていた。

彼はウオーキングの場所を選ばない。
金木犀の下だったり、栗の木の下だったり。
時には、玄関のポーチを歩いていることもあったりする。
横歩きで、まあよくも疲れないものだ。
万歩計なら一日何歩か。
また、1㎝ほどの子どもたちを大勢引き連れていることもあった。

今回はユキノシタが生えている場所が気に入ったようだ。
葉の上に乗ったりその周辺を行ったり来たりしている。
目が合う。
じっとにらめっこ。
怒ったのか、鋏を持ち上げる。
そんなところも可愛い。
私が離れると彼もどこかへ行った。

「おーい、またこいよおー」。

   沢蟹のあらがふことを愛(かなし)しとす (富安風生)

サワガニ142

サワガニ143
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セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字) ~何に見えますか~
- 2014/10/14(Tue) -
セキヤノアキチョウジ11

白くて細長い小さな花がぶら下がっています。
セキヤノアキチョウジです。
可愛いんですが、名前は「長屋の長兵衛」みたいに長くてユニークです。
この花を見ると、いつもなんですが私には狐の顔に見えるんですね。
ほら、手の影絵でできるキツネです。
どうですか、そうは思いませんか?
だれかは「オタマジャクシ」のようだとか言っていましたが。
蕾を見ればたしかにそうも。

  やはらかき陽をまぶたにす颱風過  (石川桂郎)

セキヤノアキチョウジ12
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ジニアリネアリス(細葉百日草) ~懐かしい面々と楽しい時間~
- 2014/10/13(Mon) -
ジニアリネアリス58

何年ぶりかの同級会があった。
学舎からほど近い老舗の温泉旅館が会場である。
また歳を重ねて、それぞれの顔に人生の深みが刻み込まれている。
30年数年ぶりに再会する懐かしい顔もあった。
大阪、名古屋、東京等で長く暮らし、すっかり都会の雰囲気を醸し出しているのも幾人か。

宴席はあっという間に心と顔を青春時代にワープさせる。
あんなこと、こんなことが掘り返され、拍手や笑い声が湧き起こる。
古い文集が読み回され、こんなことを書いていたのだと若々しい自身の文字と文章に照れ笑いしている。
笑顔や話しっぷりにはその昔の少年や少女の特徴が蘇る。
必然的に自分のこと、家庭のこと、会社のこと、地域のことも誰彼ともなく話題に上る。
生活の中に抱えるそれぞれの事情とさまざまな理由。
パートナーと別れて新たな歩みを始めている者。
子や孫との関係。
親の介護。
仕事の悩み。
役職の重み。
経済の行方。
収入や賃金。

集まって肩を組んだり、あるいは二人でと、思い思いのポーズでカメラに収まっている。
存在が目立たなかった彼女が積極的に話しかけたりして場を盛り上げている。
元気で賑やかだった彼は言葉の端々とその振る舞いに礼儀正しさを漂わせている。
無口だった彼女は酒に強くなり、ぐいぐい杯を空けている。
卒業以来一度も同級会に来ていない仲間の動向を心配したりしている。

およそ三時間、宴は終わりの時間に。
次の幹事がきまり、次回も互いに元気で逢おうと約束し閉じる。
多くは2次会へ流れるが、ノンアルコールの私はここまでとしてお暇する。
車を夜の中央道に乗せて家路に向かう。
次は何年後になるのだろう。
それまで、頭も体も心も相応の状態を維持できるように…。

また大型で猛烈な台風が近づいている。
激しい風雨が予想され、役場からは土砂災害、農作物への対策を呼びかけている。
今夜が最接近するという。
大きな被害がなければよいのだが。

  十月や青春の香りの酒を酌む  (あや)

ジニアリネアリス56
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サザンカ(山茶花) ~すみません~
- 2014/10/12(Sun) -
サザンカ141

少し早いような気もします。
ピンクの山茶花です。
ぽつりぽつりと開きだしました。

陽当たりの短い北西側のハナノキの下にあります。
しかも小石の多い痩せ地です。
そんなところに植えたのは私です。
それでも黙って咲いてくれています。
ごめんなさい。

蕾もたくさん見られます。
環境を克服して自身を逞しく成長させてくれているようです。
哀れでもありますし、愛おしくもなります。
ありがとう。

  つましく暮らし山茶花のうすべに  (兼崎地橙孫)

サザンカ142

サザンカ143
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ミヤマカイドウ・ナツメ・イチジク・ハナミズキ ~秋の実を楽しむ~
- 2014/10/11(Sat) -
ミヤマカイドウの実141

この可愛い赤いの実は?
ミヤマカイドウ。
小さなリンゴちゃんて感じね。
近い親戚だ。

ミヤマカイドウの実142

ナツメの実141

あの茶色いのは?
ナツメ。
秋なのに夏目?
それは字も意味も違う。
どう書くの?
自分で調べればいい。

ナツメの実142

イチジクの実141

葉の陰にあるのは?
イチジク。
食べられるの?
熟すと赤紫色になる。これはまだ青い。

花水木の実141

上にも艶々の赤いのが固まってあるわ。
ハナミズキだ。
へえ~、花水木にはこんな実がなるんだ。
きれいだが、まずくて食べられない。
ふ~ん、そうなんだ。
食べてみる?

花水木の実142

花水木の実143

いろんな実がなって。
目にも楽しい。
秋はいいわ。
秋はいい。

   今といふ刻わがいろに秋生きる   (山崎荻生)

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ツタ(蔦) ~蔦紅葉のスペースデザイナーは~
- 2014/10/10(Fri) -
蔦141

庭を掃いていた。
金木犀の下で箒を動かしていたときだった。
首飾りのように繋がった形が宙にあった。
蔦の葉だった。
小さいのも含めると三つの楕円になっている。
手を止め、箒を立てて近寄って見た。
蔦の端を結んでいるのを見つけた。
蜘蛛の糸だった。
そのスペースに飾りを手がけた造型家はクモだったのだ。
見事な技。
それにしてもどうやって先を引き上げたのだろう。

蜘蛛の姿はない。
蔦のアクセサリーは風に揺れる。

日常にあるちょっとの幸せな朝だった。

  蔦の葉は昔めきたる紅葉かな  (松尾芭蕉)

蔦142

蔦143
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ホトトギス(杜鵑草・油点草) ~点、点、点と~
- 2014/10/09(Thu) -
ホトトギス1091

全体を赤紫の斑点で飾るのは杜鵑草。
時鳥の胸毛の様子に似ているので、その名が付くという。
どうしたらこのような模様がうまれるのか、花の造形。
絵に描くには厄介だろう。
そういえば趣溢れる美しいこの花、余り表現の対象となっていない気もする。

花いっぱいの茎が大きく湾曲して地面に着きそうである。

    むらさきの後れはとらじ油点草   (後藤夜半)

ホトトギス1092

ホトトギス1093

ホトトギス1094
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皆既月食(the total eclipse of the moon) ~不思議な色~
- 2014/10/09(Thu) -
皆既月食141

その月を見よう。
そう思い、一枚羽織って外に出た。
いつもの煌々とした輝きとは違った赤銅色の満月が浮かんでいた。

写真にもとカメラを持ち出す。

何枚かシャッターを切るものの、ほとんどがぶれていた。
テレポートしたようになっていたり、連続写真のようであったり…。
それはそれでまた偶然ながら面白味がある。
俄に撮ってみればそんなものなのだのだろう。

ともあれ、見事な天文ショー。
神秘的、幻想的、妖しげ…ありふれた形容ではあるが、月の不思議を生の目で見ることができた。
これからも可能な限り、宇宙の壮大な営みに触れてみたいと思ったりする。

    晶子ならなんと歌うか赤い月  (あや)

皆既月食142

皆既月食143

皆既月食144
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ハマギク(浜菊) ~毎日が落ち葉掃き~
- 2014/10/08(Wed) -
ハマギク1081

浜菊は白い菊。
葉は艶があって厚い。
茎の下部は木の肌を思わせる。
「浜」の名があるように、元々は海沿いが住処の野菊らしい。
それが我が家で何年も同じ場所で咲く。
ハナグモなどもこの花が好きなようだ。

今朝は少し肌寒い。
寒露だという。

落ち葉掃きから朝が始まるこの頃である。

   目に見えぬ塵を掃きたる寒露かな  (手塚美佐)

ハマギク1082

ハマギク1083

ハマギク1084

浜菊1085
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ギンナン(銀杏) ~台風の後で~
- 2014/10/07(Tue) -
ギンナン141

昨日の台風で木が大きく揺さぶられ、銀杏がかなり落とされた。
時期ではあるので、数日前から少しずつ落ちてはいたのだが。
それにしても久し振りの強風だった。
留めてあった葦簀はバラされて銀杏の上に乗っかかる。

拾い集める。

三つほど踏んづけてしまった。
あの鼻を突く強い匂いがぱっと広がる。
すでに果肉が破れたり、取れて堅果が剥き出しになっているのもいくつかある。
手袋にその匂いが段々染みついていく。
しかし、たくさんのこの匂いと向き合わなければ、かの美味にはたどり着けない。

あのやわらかな味わい。
茶碗蒸しならなお。

見上げれば樹の葉はまだ緑である。
それが黄葉し、そして銀杏落葉となるのは11月の中頃のことになる。

  天匂ふ落ぎんなんをふたつ踏み  (秋元不死男)

ギンナン142

ギンナン143

ギンナン144

ギンナン145
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サンシュユ(山茱萸の実) ~美味しそうでしょっ。でもね。~
- 2014/10/06(Mon) -
山茱萸の実4

赤い実 何の実
それは元気の薬山茱萸の実

艶の実  何の実
それは珊瑚のような山茱萸の実

可愛い実 何の実
それはグミみたいな山茱萸の実

落ちる実 何の実
地面に広がる山茱萸の実

美味しそうなこの実 何の実
鳥も食べない山茱萸の実

その色や形に誘われて、何度か口にしたのですが。
生食には無理なのです。
山茱萸の実は眺めて楽しむのがいいようです。
滋養強壮の漢方になるというのですが。

  さんしゅゆの実すきとほる山日和  (山本杜城)

山茱萸の実3

山茱萸の実2

山茱萸の実1
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キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ~なんとなく~
- 2014/10/05(Sun) -
紀伊上臈杜鵑草141

二列になって釣鐘状の黄色い花があります。
一つに10個ほどの花が並びます。
重いのでしょうか、先端は地面に付きそうです。
花はみんな下を向いて、顔を上げません。
半開きの中を覗いてみます。
内側は一変して赤紫の斑点が全体に散りばめられています。
そして蕊を見ると小さなダイヤのような輝くつぶつぶがまとまります。
花のつけ根には艶をもった可愛い膨みです。

去年までは一本の花茎だけでした。
増えたんですね。
嬉しいことです。
来年は三本になるといいのですが。

奧床しい花です。
心が静かになります。
秋の感傷を誘います。

  なんとなく人恋しくて杜鵑草  (寺田すず江)

紀伊上臈杜鵑草142

紀伊上臈杜鵑草143

紀伊上臈杜鵑草144

紀伊上臈杜鵑草145
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飾り付けと慰労会と公募展 ~六本木でのデキゴト~
- 2014/10/05(Sun) -
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先週初め、出品した公募展の飾り付けに出かけた。
会場は六本木の国立新美術館である。
前の日から新宿に二泊のホテルを取り、10時からの作業に間に合うように地下鉄で移動する。

彫刻の部の展示は、その重量や大きさからいってかなりの力仕事となる。
と同時に作品に傷が付いたり、破損しないように注意しなければならない。
そうした中、参加者の3~4割ほどが女性で、20代とおぼしき女性も数人いる。
てきぱきと、そして黙々と動く。
大学でも彫刻科に女性がかなりの割合になっていると聞く。

野外展示はクレーン車で行れる。
高さ4メートルほどもある黒御影の作品や何トンもあるインド御影石の作品などなど。
設置は水平垂直を水準器で決めだして慎重に行う。
雨水の流れや熱膨張、風による倒壊がないことをすべて計算しながら。

午後5時頃にはおよその展示が終了する。
ずっと立ちっぱなしで足腰がブツブツと文句を言う。
さらに最終確認として、参加者全員ですべての配置の様子を見て、作品の入れ替えや位置の微妙な修正を行う。
6時、「ごくろうさまでした」の声。

美術館西口から外に出ると、都会の窓にはハイセンスな色が灯り、華やいでいた。
賑やかな通りを歩くこと15分ほど、地下にある居酒屋が慰労会の会場だ。
受賞者の紹介や出品者の自己紹介、そして会員や会友推挙者の紹介などが続く。
乾杯の後、歓談。
審査員や役員、一般入選者が入り交じって、作品評や彫刻への熱い想いを語り合う。
全国各地からの参加で長野からは5名、遠くは長崎からも飛行機を乗り継いで。
気がつけば11時近く。
そろそろ私はホテルへ戻らなければ。

翌、展覧会初日は雨。
息子と会場へ。
表現スタイルのまるで違う二人の作品は離れて展示される。
高速バスの時間を気にしながら、足早に鑑賞する。
気持ちを昂揚させて会場を後にした親子は、それぞれに来年の出品に心を馳せる。

  秋は美術の石柱を囲む人ごころ  (石原八束)

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