オミナエシ(女郎花) ~一つで淋し~
- 2014/08/31(Sun) -
オミナエシ8312

女郎花の茎が立つ。
散房状の黄色い小花を乗せて。
でもそれは淋しく、たった一本だけ。
これまではもっと大きな株だったはず。
どうしたことだろう。

花姿は毎年同じとは限らない。
見る風景も去年と同じとはいかない。

曇りや雨の多い不思議な八月だった。
野菜が高騰しているという。

夏が終わる。

  おみなへしといへばこころやさしくなる   (川崎展宏)

オミナエシ8313

オミナエシ8311
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ネオマスカット(葡萄) ~食べ散らかしたのはだれ?~
- 2014/08/30(Sat) -
ネオマスカット301

葡萄もここまでいい感じ、近々収穫出来るぞ。
と思っていた。
しかし。
食べ散らかしたようにいくつもの皮が地面に広がっている。
ぶら下がっている房を見れば、実をほんの少し残してほとんど茎だけになっているのもある。
ん~ん。
今年もか。
私より先にいつも。
しかもきまって夜に。
で、一体誰なんだ。

   マスカツト剪るや光りの房減らし (大野林火)

ネオマスカット302

ネオマスカット303
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シンテッポウユリ(新鉄砲百合) ~おや、き・れ・い~
- 2014/08/29(Fri) -
新テッポウユリ281

背の高い白い百合が咲いています。
新鉄砲百合です。
花は鉄砲百合よりも大きく、背丈もその倍近くになります。

真っ白な花びらの上をそろそろと動くものがあります。
玉虫でした。
緑を基調としたさまざまな色の金属的な光沢があります。
綺麗です。
思い出しました。
小学の高学年の頃、その美しい羽を厨子に貼り付けた話が教科書に載っていました。
たしか法隆寺宝物の『玉虫厨子』のことだったと思います。
だいぶ昔のことになりますが、ちゃんと記憶の抽斗しに収められていました。

それにしてもこの玉虫、どうして白い百合にとまったのでしょう。

   玉虫の羽のみどりは推古より  (山口青邨)

新テッポウユリ282

新テッポウユリ283

新テッポウユリ284

新テッポウユリ285
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キレンゲショウマ(黄蓮華升麻) ~物静かで可憐な乙女のように~
- 2014/08/28(Thu) -
キレンゲショウマ281

蓮華升麻の横に黄蓮華升麻も咲く。
同じ時期に同じように。
でも、その多くはあまり似ていない。
こちらの葉は大きく掌状。
蕾はドングリ状。
花は半開きの筒状。
下向きに咲くところだけは類する。
花の中を覗くと小さなアリが一匹遊んでいた。
彼の秘密の場所かもしれない。
黄蓮華升麻はしとやかな花である。

ラジオから「一枚羽織るものを持って出かけた方がいいです」と気象予報士が声を掛ける。

  秋めくとすぐ咲く花に山の風  (飯田龍太)

キレンゲショウマ282

キレンゲショウマ283

キレンゲショウマ284
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ヒガンバナ(彼岸花) ~葉は花知らず、花は葉知らず~
- 2014/08/27(Wed) -
彼岸花271

2日ほど前から赤い彼岸花が咲いている。
今は8月だから、少し早いのだろうか。
このところの涼しさで、季節を先取りしているのかもしれない。

彼岸花を見ると思い出す。
学生の頃、奈良を訪ねたとき、岩船寺から浄瑠璃寺まで歩いた畦道にたくさんの彼岸花が咲いていたたことを。
そして新美南吉館と「ごんぎつね」のことを。

花は古文書のように自身の過去を蘇らせてくれることがある。
花とともにある思い出、そして浮かぶ父の顔、母の顔、ふるさと。
エビネ、シモツケ、ヤマシャクヤク、ユキワリソウ、フクジュソウ、ゲッカビジン、キク、バラ、ハイビスカス、カンナ…。
その時々、その情景。

  曼朱沙華どこそこに咲き畦に咲き (藤後左右)

彼岸花272

彼岸花273
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タカサゴユリ(高砂百合) ~朝夕が涼しくなり蟋蟀も居て~
- 2014/08/26(Tue) -
タカサゴユリ261

背の高く、白い大きな百合。
花はぐるっとそれぞれを向く。
それは高砂百合。
毎年思わぬところから出てきて花を咲かせる。
強い繁殖力と生命力を持っていて野生化している。
余り広がらないように早めに花を剪り、根を抜き取るようにする。

朝の明るくなる時刻が遅くなっている。
夕方の暗くなる時刻が早くなっている。
合わせて朝夕に肌は涼しさを感じる。
少しずつ時は進んでいる。
少しずつ空気が入れ替わっている。
蟋蟀が跳ねていた。

    百合咲くや汗もこぼさぬ身だしなみ  (諸九尼)
  
タカサゴユリ262
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レンゲショウマ(蓮華升麻) ~飾り傘のよう~
- 2014/08/25(Mon) -
レンゲショウマ251

蓮華升麻に二つの蕾がありました。
その一つが開きました。
下向きの花です。
顔全体を見るには目を地面近くにして見上げるようにします。
飾り傘のような淡紫の花です。
品のいい美しい花です。
「鉢かつぎ姫」を思い出しました。

  夏末に蓮華升麻の花二輪 (あや)

レンゲショウマ252
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コゲラ(小啄木鳥・Japanese Pygmy Woodpecker) ~太陽がほしい~
- 2014/08/24(Sun) -
コゲラ231

曇りや雨とすっきりしない日が続く。
それでも草だけはぐんぐん伸びていく。
アレチウリ、クズなどの厄介なものたちも顔を出している。
5時半、安全な支度で草刈りをする。
草払い機を使い約1時間半。
汗びっしょり。
風呂に入り、着替えてお茶にする。

外を眺めると桜の木に動く影。
コゲラだ。
このところよくやってくる。
木に垂直に留まる。
尾羽を支点に両脚でしっかり木を捉えている。
幹の中にいる虫を突っついているようだ。
5分ほど居て、木を離れていった。

しばらく夏らしい強い陽射しにお目にかからない。
週間天気予報にも晴マークがほとんどない。
今年の八月は異状である。

   啄木鳥よ汝も垂直登攀者 (福田蓼汀)

コゲラ232

コゲラ233

コゲラ234
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ナシ(梨・幸水) ~花付け、摘果、収穫の自産自消~
- 2014/08/24(Sun) -
幸水54

幸水を収穫することにした。
その花付けをしたのは4月25日だった。
それから4ヶ月、白い花は丸い実となった。
枝は実の重みで撓んでいる。
コンテナ一箱分になった。
小ぶりだが甘味を十分備えていた。

私が幸水、豊水、二十世紀の三本を植えたのは十数年前のことだった。
消毒等は一切しないのだが、こうしてありがたい実りである。

   生つてゐる梨の形になつてきし  (高野素十)

幸水57

幸水55

梨の花14425
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チャマメ(茶豆) ~甘味あり、香りあり、美味である~
- 2014/08/23(Sat) -
エダマメ231

茶豆を収穫した。
育ちが良く、かなりの収量となった。
一つひとつの莢に膨らんだ実がしっかり入っていた。
早速茹でて食した。
風味よく、やわらかくてうまい。
時間差で植えたのがもう一畝ある。
それは二週間後に予定する。

赤蜻蛉を見かけるようになった。
稲穂が頭を傾けてきた。
朝夕も涼しさを感じる。

  八月の行方は稲に波走り (米澤吾亦紅)
 
エダマメ232

エダマメ233

エダマメ234
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シモツケ(繡線菊) ~また、ありがとう~
- 2014/08/22(Fri) -
シモツケ221

6月下旬。
梅雨最中にシモツケはあった。
しばらく咲いた小さな花は7月とともに終わり、葉姿になっていた。

8月下旬。
夏最中にまた再びシモツケは花を開いた。
なぜか今度の花は色つやがよく、花姿も整いまとまる。

シモツケは清楚なる。
シモツケは静かなる。
シモツケは時を翔る。

  しもつけの花びら綴ることばかり (後藤夜半)

シモツケ222

シモツケ223

シモツケ224
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アスター(ASTER・蝦夷菊) ~星の花~
- 2014/08/21(Thu) -
アスター211

赤いアスターが並んでいます。

ASTERはラテン語で星を意味するとあります。
その花姿からの連想なんでしょうね。
和名は蝦夷菊だとか。
北海道と何か縁があるのでしょうか。

花言葉を見れば、「思い出、追憶、信ずる恋」など。

子どもたちの2学期が始まりました。
信州の夏は短いのです。

  エゾ菊は紫にして赤にして (高野素十)

アスター212

アスター213
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サルスベリ(百日紅) ~花かんざしに~
- 2014/08/20(Wed) -
サルスベリ201

百日紅。

ふりふりふり。
ちりめんの花。
ふわふわふわ。
花はむらがる。

散れば咲き。
散れば咲く。

  愛されて耳を出したるサルスベリ   (鳴戸奈菜)

サルスベリ202

サルスベリ203
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ハツユキソウ(初雪草) ~涼しげな白い葉~
- 2014/08/19(Tue) -
初雪草192

白い葉。
その中に少し残る緑。
そんな葉の上には小さな花。
初雪草。
夏に。
涼しげ。
目の保養。

  流燈の唯白きこそあはれなれ  (高浜虚子)

初雪草191

初雪草193
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ゲッカビジン(月下美人) ~二度目の夜~
- 2014/08/18(Mon) -
月下美人182

昨夜午後7時半、蕾が口を開き始める。

10時までとする。
美人との付き合う時間。
夜に弱い私にとって、それ以上目を開いているのはきつい。
きっと一番美しいときは深夜なのだろうが…。

生活リズムに響かないように。
朝の目覚めをすっきりさせるさせるためにも。

開花は今年二度目。
その間隔は意外と短かった。
前回は8月3日だった。
これまでも二度咲き、三度咲きはあったが、いずれもひと月以上は開いていた。
それが二週間をおいてまた咲いた。

部屋にいい香りが広がる。
家人も何度もそばに来ては鼻を付けて香りを吸い込む。

10時5分。
私は寝る。

 月下美人待つ身に熱き応へ咲き  (伊藤真代)

月下美人181

月下美人184
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カエル(トノサマガエル) ~澄んだ目~
- 2014/08/17(Sun) -
カエル171

睡蓮の鉢。
浮かぶ緑の葉。
覗く褐色の体。
トノサマガエル。
雌。
顔の上半分を水から出す。
澄んだ丸い目。
彼女を乗せた葉は沈んでいる。
その体を支えきれない。
重いんだ。

ゲロゲロゲロ…を。
いや、これは雄の専売特許。
彼女は歌わず。

じっとして動かない。
じっとして。
じっと。
私も。

  恋歌よむ蛙と見えて痩せ給ふ   (岡野知十)

カエル172
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ペチュニア(Petunia) ~実生の花?~
- 2014/08/16(Sat) -
ペチュニア161

ペチュニアですか?
そうだとおもいます。
違うんですか?
いや、そうではないんです。
ペチュニアなんですね。
ええ、でもこれはうえたものではないので。
と言うと。
しぜんにはえてきたものなんです。
自然に?
まいとし、にわのところどころでこうしてかおをだしてくれるのです。
ペチュニアってプランターでたくさん咲いてるのをよく見かけますよね。
そうなんです。
それが自分で出てきたんですか?不思議ですね。
ふしぎです。きょねんのこぼれだねからうまれたのだとおもいます。
へえ~。
えんげいてんからかってきたなえとはちがって、そぼくでいとおしいきにもなります。
いいですね。

  茄子の脚瓜の脚取り盆送る  (あや)

ペチュニア162

ペチュニア163
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ヒャクニチソウ(百日草) ~1・2・3…99・100~
- 2014/08/15(Fri) -
ヒャクニチソウ151

三年前の10月7日、ピンクの百日草に次の文が添えられていた。

~ほんものは続く~
  夏からの百日草。
  百日の日を咲き続けて今は秋。
  一日、一日、一日…毎日。
  知らず知らずのうちにその数が増えていく。

  東井義雄に「ほんものは続く 続けるとほんものになる」という言葉がある。
  こつこつを積み重ねれば、いつしか他が成し得ないような境地に到る。
  伝統の技を持つ職人はそうだろう。
  価値あるものは時を超え、脈々と息を持つ。
  文化は淘汰されていいものだけが遺されていく。
  続けることの尊さは多くの先人の例を引くまでもない。

  自分だけがわかる小さなことでいい。
  自分が自分自身に約束して行うこと。
  やることで見え、わかることがある。
  行うことでできた喜びと高まる実感。
  続けてきたたことをこれからも納得するまで。
  ほんの少しでも「ほんもの」に近付くように。

    百日草百日の花怠らず  (遠藤桐逸)

今の庭に百日草。
今の一日。
その頃の私。
今の私。
その頃の文。
今書く文。
自分を見つめる意味で、時々読み返すのもいい。

  足元の一歩二歩三歩百日草  (あや)

ヒャクニチソウ152

ヒャクニチソウ153
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ニワフジ(庭藤) ~胡瓜の馬、茄子の牛~
- 2014/08/14(Thu) -
ニワフジ62

だいぶ前から庭藤が咲いている。
房状になって元の方から先に向かって咲き進む。
藤と同じに見える。
だが蔓にはならない。
違う仲間だ。
株は低い。
根を広げ増えていく。
花は白とピンクを合わせ持つ。
江戸絞りに似る。
地味だが爽やか。
飾り気がなくいい。

  収穫の野菜を供え父母を迎ふ  (あや)

ニワフジ64
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ハイビスカス(Hibiscus ) ~子どもの頃の花の思い出~
- 2014/08/13(Wed) -
ハイビスカス131

赤いハイビスカス。
連想するのは長い黒髪に一輪。
そして南の島。
子どもの頃はこの花のことを「ブッソウゲ(仏桑華)」と言っていた。
萼から花を外し、その芯を口に含んで甘い汁を吸う。
そんな遊びをした記憶もある。

お盆。
私の周りにも思い出になった顔が増えていく。

   仏殿の前に一対仏桑花 (太田正三郎)

ハイビスカス132
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ツキミソウ(月見草) ~一夜限りの儚い花~
- 2014/08/12(Tue) -
ツキミソウ121

明るいうちに月見草を部屋に入れる。
蕾は四つ。
これだけ膨らめば必ず開くだろうと。

太宰は書いた。
「富士には月見草がよく似合ふ」(富嶽百景)と。
彼は太陽の下で富士をバックにその花を見て感慨に耽る。

月見草は夜の花。

夜に富士。
ましてや暗闇に野の月見草。
その二つを対比させることなど。
満月の夜なら別だが。
彼が見たのはこの月見草ではなく、あの黄色い…。

午後7時、白い花が一輪咲く。
これが月見草、四弁の花。
黄色い雄蕊に錨のような雌蕊が伸びる。

もう一輪咲くのをと思いつつ。
待ってはいたが。
寝た。

朝4時、二つの花は薄く色を染めて閉じつつあった。
一つの蕾はそれを開かず色を変えている。
最後の一つは細長い姿を変えぬままだった。

月見草は一夜限りの儚い花。

  月見草ひらかんと身をよぢらせて (青柳志解樹)

ツキミソウ122

ツキミソウ123

ツキミソウ124
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頭像 ~タイトルを考える~
- 2014/08/11(Mon) -
14.jpg

そこまで。
制作をとめ、仕上げとする。

表相でなく内面を、人格を。
表現すること。
何年やっていても難しい。

でもこれらはやることによって、することによって分かる世界。
それが学び。
毎回が次の踏み台。
失敗が階段となり、高さへ導く。
同じ轍を踏まない力を育てる。
また作る。

タイトルはなんとしよう。
「女の首」ではありふれている。
「さづかさん」だと直接的か。
「恋する女」はどうだろう。
それではイメージを先行させてしまう。
見る人に「無」のまま感じてもらうほうがいい。
「彼女の夏」…。
単に「saduka」がいいか。

久しぶりの塑造。
粘土はいい。
その感触。
指先が気持ちを無邪気な少年にする。

次を考える。
この段階、構想が一番時間がかかる。
産みの苦しみ。

   あきらかに台風通り抜けし跡 (稲畑汀子)
 


15.jpg

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テンニンギク(天人菊・Gaillardia) ~満足したら進歩は止まる~
- 2014/08/10(Sun) -
テンニンギク101

昨日読んだ中にあった。
機械で刻んだネギとあの人のためにという気持ちで刻んだネギではうまさが違う。
いたわりが味を良くする。
身近な人への思い、隣人への思い、客人への思いが本物を造ると。
私は料理のことはよく知らない。
でもそうなのだろう。

それは他の事柄にも通じる。
効率のよい上辺だけの仕事と人の顔を思い浮かべながら練り上げた丁寧な仕事。
周りを見ているとそんなことが見えてくる。

ごまかしは一番自分が知っている。
そこに満足したら進歩は止まる。
いや退歩である。

天人菊が咲いている。
戦争の悲劇を思い出させる花である。
8月、ヒロシマ、ナガサキ、オキナワ。

  戦争を知らぬ子ばかり原爆忌 (稲畑汀子)


テンニンギク102
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グラジオラス(Gladiolus・唐菖蒲) ~一方咲きの哀れといふ~
- 2014/08/09(Sat) -
グラジオラス91

私の子どもの頃は、グラジオラスといえば朱色が定番だった気がする。
今は色もさまざま、そしてバイカラーやグラデーションのも見られる。
庭にもそんな花色、花姿がある。

それらを生みだす育種家の情熱。
新しいもの完璧なものを求めてやまないその創出力。
芸術家と共通する。

蜂がやってくる。
彼らの目に映るのは色や形ではなく。
求めるのは奧にある蕊の甘くやわらかな花粉。

花を見る私。
花を吸う蜂。

  グラジオラス裾のところが不憫なり   (あざ蓉子)

グラジオラス92

グラジオラス93

グラジオラス94

グラジオラス95

グラジオラス96
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クチナシ(梔子) ~遅れてきた花~
- 2014/08/08(Fri) -
クチナシ81

ほら見てください。
クチナシですよ。
昨日から咲いていましてね。
おや、おかしいなと。

クチナシは2株あるんです。
それらはほぼ同じ時期に咲くんです。
いつも6月の下旬のことです。
ところが今年は咲いたのは一株だけだったのです。
この株は花の気配もなくここまで来たということです。
そしたら急に蕾が現れだし、そして咲き出したんですよ。
一月半ほどの遅れ花、一体どうしたんでしょう。
暑い中にいい香りが届いてありがたいんですが。
でもやはり8月にクチナシなんてなんか変ですね。

私は尋ねてみました。
「ねえ君、どうして遅れて咲く気になったんですか?」
「…………」。
彼は黙して答えずです。
そういえば、“口無し”でした。

  口なしの花はや文の褪せるごと  (中村草田男)

クチナシ82

クチナシ83
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ヤブコウジ (藪柑子・山橘) ~葉に隠れ目立ちませんが~
- 2014/08/07(Thu) -
ヤブコウジ71

藪柑子に花が咲きました。
1㎝にも満たない小さな白い花です。
その中に紫色のドットが散りばめられています。
花冠は5裂しています。
蕾にはその5つに分かれる筋が見えます。
花も蕾もみんな下を向いています。
はにかむような可憐な花です。
秋が深まればあの縁起の良い赤い実を付けてくれるはずです。

  奥山の昼は短し藪柑子  (岩津厚子)

ヤブコウジ72
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フシグロセンノウ(節黒仙翁) ~楚々と佇(た)つ~
- 2014/08/06(Wed) -
フシグロセンノウ61

柿の木陰に朱色の花。
それは節黒仙翁。
茎の節々が黒いので節黒の名。
5枚の花びらは風車のように端を重ねる。
楚々とした野の趣。
林辺で見かけることもある。
花言葉に「恋のときめき」とある。
この場合はきっと密やかな忍ぶ恋なのだろう。

  八月の朱花楚々と佇(た)つ原爆忌  (あや)

フシグロセンノウ62
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ルドベキア・タカオ(black-eyed-Susan) ~夏の風を感じて~
- 2014/08/05(Tue) -
ルドベキアタカオ51

ルドベキア・タカオも夏を彩る花です。
黄色い小花が株の上でいっぱい咲きます。
花の中央は黒褐色になって丸く盛り上がります。
それででしょうか、英名はブラックアイドスーザンというのらしいのです。
暑さに強い花です。
水をよくほしがる花です。
剪って部屋でも楽しみます。

暑いですね。
心にも栄養補給をしましょう。

   花を見て思い深める日の盛り (あや)

ルドベキアタカオ52

ルドベキアタカオ53

ルドベキアタカオ54
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ナツエビネ(夏海老根) ~一服の涼を~
- 2014/08/04(Mon) -
ナツエビネ41

李の下に淡い色の花がありました。
夏海老根です。
花茎の下の方に4つほど咲いています。
上の方には蕾も3つ。
段々にです。
こんな花を見ると、心も少し涼しくなります。
ありがとう。

  緑蔭やふつと目覚めし白昼夢  (秋葉雅)


ナツエビネ42

ナツエビネ43
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ゲッカビジン(月下美人) ~甘い夏の夜の部屋~
- 2014/08/03(Sun) -
月下美人37

午後6時。
月下美人の鉢を部屋に入れる。
蕾の花の先端に綻びが見え、外側がいくぶん反りだしていたからだ。
夕食後、花が開き始め、濃厚な香りが広がり出す。
8時には中の雌蕊が顔を覗かせる。
幾重にも覆われていた花びらが皮を剥くように一重一重と離れていく。
奥のたくさんの雄蕊も見えるようになる。
時計は9時を回る。
まだ満開には少し時間がかかりそうだ。
月は出ているのかと外へ出てみる。
見つけられない。
大きなあくびをひとつして部屋に戻る。
香りは一層強くなっている。

10時、満開前だがそろそろ寝よう。

去年は7月、9月、11月と3回咲いた。
今年はどうだろう。

  ふくらめる月下美人と夏の夜 (あや)

月下美人36

月下美人35

月下美人34

月下美人33

月下美人32

月下美人31
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