サクラウツギ(桜空木) ~過ぎゆく六月~
- 2014/06/30(Mon) -
サクラウツギ1406301

桜色です。
空木です。
だから桜空木なのです。
わかりやすいネーミングです。

今日で半年が終わります。
ある師の説話です。
 過去を思わず。
 未来を思わず。
 今を思い、今を生きるこそなり。
 只今、今時が一生なり。
そうですね。
過去を振り返れば反省ばかりですから。
この時すらそうです。
今をですね。
はい。

  紅うつぎ六月の空に潔し (文)

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ヤマアジサイ・クレナイ(山紫陽花「紅」 )  ~筆で描かれるように~
- 2014/06/30(Mon) -
アジサイクレナイ1406301

白。
それに少しの色が足されていく。
ピンクを纏い始める。
そして、白かった花は深紅に染まる。
それが山紫陽花の「紅」。
その色変化が楽しい。

ここ、南信州秋葉街道に小川時峠がある。
そこがこの「紅」の故郷。
今から30年程前にその山中で発見されたと聞く。
野趣にに富む素朴な味わいの花だ。

  塗られゆく山紫陽花の田舎色 (文)

アジサイクレナイ1406302

アジサイクレナイ1406303
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ヘリオプシス(Heliopsis)  ~暑さとともに生きる~
- 2014/06/29(Sun) -
ヘリオプシス1406291

夏の花と云えば「向日葵」だが、このヘリオプシスも暑さとともに咲く花である。
宿根草で、冬の間は姿を消すが、気温の上昇に合わせて株を広げ、背を伸ばす。
そして、6月の半ば過ぎればこうして黄色い花をたくさん付ける。
花はヒマワリにも似て、大きさは4㎝から5㎝ほど。
晴れが続き、土が乾くと葉がしなっとしてしまうので、熱中症対策というか、水分補給が必要である。
虫たちも遊びに来る。

6月も末。
いよいよ元気な夏子さんと夏夫さん夫婦が子ども連れでやってくる。
しばらく滞在するこの訪問者には、気配りとおもてなしの上手な付き合い方が必要だ。
この一家とともに仲良く楽しく、そして高く、深く過ごそう。

  六月や信濃は蛍の空となり (文)
 
ヘリオプシス1406292

ヘリオプシス1406294

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ナンテン(南天の花)  ~実り姿が花にあり~
- 2014/06/28(Sat) -
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目立たないのですが。
小さくて白い花です。
ちゃんと蕊も。
たくさんでしょう。
ほら、秋の実る形になって。
南天の花です。

  花南天実るかたちをして重し  (長谷川かな女)

南天1406282

南天1406283
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デンドロビウム(Dendrobium・マドンナ)  ~再会は夏~
- 2014/06/28(Sat) -
マドンナ1406281

デンドロビウムのマドンナである。

咲いたのは1月だった。
その色は冬の部屋をしばらく暖かくしてくれた。
外へ出し、柘榴の下に置いたのは4月下旬だった。
そして忘れていた。
水遣りをしていると、そこにその色が。
花二輪。
ああ、また咲いたんだ…。
夏なのに…。
木陰の避暑…。
とまれ、こんな二度咲きは嬉しい。

私にも突然に「マドンナ」が訪ねてきてくれないか。
と、妄想。
寅さんにはなれないが。

  清貧の家に客あり蘭の花  (正岡子規)

マドンナ1406282

マドンナ1406283
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シモツケ(繡線菊) ~その名もやさしき~
- 2014/06/27(Fri) -
シモツケ1406271

自生しているシモツケを見たことがある。
大きな株が山道にいくつもあった。
他の草木に混じりながら、緑の中にふわふわとした薄赤の花が印象的だった。
元々はそんなところが本籍地なのだ。
今でも同じように咲いているのだろうか。
場所は記憶にある。
また訪ねてもみたい。

「繡線菊」、充てた文字が優しく美しい。
家ではリラの木の下に咲く。

  しもつけの花びら綴ることばかり (後藤夜半)

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シモツケ1406273
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バラ(薔薇・ホワイトカバー) ~白い色は恋人の色~
- 2014/06/27(Fri) -
八重ミニバラ1406271

白い薔薇はホワイトカバー。
花は5cmほど。
ミニサイズの八重。

白は心地いい。
白はスケッチブック。

頭に流れるのはベッツィ&クリス(Betsy & Chris)の歌。
白い花は青春。
心の青春はいつまでも。

  夕風や白薔薇の花皆動く  (正岡子規)

八重ミニバラ1406272

八重ミニバラ1406273

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ヤマアジサイ(山紫陽花) ~しっとり濡れた紫陽花を…~
- 2014/06/26(Thu) -
山紫陽花1406261

紫陽花には雨が似合う。
雨の中で紫陽花を眺めるのは格別だ。

なのに。
梅雨入りしてからというもの、雨らしい雨がほとんどない。

カタツムリも見ない。
代わりにマイマイガの幼虫が葉を食う。

乾いた中の山紫陽花。
傘を差して見たいと思うこの頃である。

  紫陽花やはかなしごとも云へば云ふ (加藤楸邨)

山紫陽花1406262

山紫陽花1406263
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ヤエドクダミ(八重十薬) ~一隅を照らす~
- 2014/06/26(Thu) -
八重ドクダミ1406261

ほら私を見て。
私の時よ。
陰のドクダミもそう話している。
段々になった八重の花。
隅を照らすその白。
花で知る季節。

  どくだみの一隅照らす白さあり  (文)

八重ドクダミ1406262

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クジャクサボテン(孔雀仙人掌 ) ~心和ませて~
- 2014/06/26(Thu) -
クジャクサボテン1406271

孔雀仙人掌を見る度に思う。
なんて素敵な色だろう。
蕊たちも可愛くて。

前回咲いたのは5月15日。
その時、小さかった蕾たちが成長して。
まず一つ、大きな花を開かせた。
残りの蕾も揃って大きくなり。
近々姿を披露してくれそう。

花は嬉しい。
花は心和ませてくれる。

  誘われて孔雀仙人掌を覗く僕  (文)

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クジャクサボテン1406273
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アジサイ(アナベル・Annabelle ) ~緑から白への色化粧~
- 2014/06/25(Wed) -
アナベル1406251

玄関先でお迎えの紫陽花。

アナベル。
白い細かな花がたくさん。
ボールのように丸くふわっと。
蕾は薄緑。
咲き出しはライムグリーン。
さらに色を落としていき。
そして満開は白。

いらっしゃい。

   紫陽花を手折て君の心摘む  (尾上有紀子)

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クチナシ(梔子) ~喜びを運ぶ香り~
- 2014/06/24(Tue) -
くちなし6241


ぷ~んと。
ゆらゆら~っと。
ふわふわ~っと。
甘~い香り。
それは。
梔子。
おやおや、花びらの上にヒトデ?。

この花、女性にたとえるなら?
♪梔子の白い花おまえのような花だった♪と歌われるけど。

花言葉には「喜びを運ぶ」と。
遠くからもその香りが届くから…か。

  今朝咲きしくちなしの又白きこと  (星野立子)

クチナシ1406242

クチナシ1406243

クチナシ1406244
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バルテュス展(Balthus) ~称賛と誤解…~
- 2014/06/23(Mon) -
夢見るテレーザ1

都立美術館でバルテュス展を観る。
展覧会のリーフレットには挑発的かつセンセーショナルな言葉が散りばめられる。
“称賛と誤解だらけの、20世紀最後の巨匠”~とサブタイトルは謳う。
そして、〈これは本当にスキャンダラスなのか?その核心には観た者しか迫れない〉と煽る。

《夢見るテレーズ》(1938年)
静かに流れる時間の中で目をつぶる少女は頭の上で両手を組む。
見る夢は愛する少年と過ごしたロマンチックなひとときか。
片足を椅子の上に立て、白い下着を露わにする。
両の腕、両の脚と股間は意思を持つかのように全てVの字を作る。
脇では猫が皿のミルクを嘗める。
その舌がピチャピチャと音を立てる。
猫を置くのはそれを性的シンボルとしての意味からか。
性へ目覚める少女が開くエロチシズムの扉。
隠匿された若い肉体とコントロールできないたどたどしい精神の微妙なバランスが描かれる。
危うさと怪しさと密やかな楽しみが広がる官能的情景。
これがバルテュス。

絵画の世界と現実が交錯し、観る者を扇情に導き戸惑いへ落としていく。
眼から受ける奇妙な刺激が体にかすかな律動を与え、通常と異なった不規則な呼吸を促す。

〈これは本当にスキャンダラスなのか?その核心には観た者しか迫れない〉。
私には観た後も、自分の中で〈核心に迫る〉べく、うまく咀嚼した言葉が見つからない。
ただ、テレーズの夢見る顔とその大胆なポーズと猫の動作が脳裡に鮮明に焼き付けられる。

館を出ると、無邪気な幼稚園の子どもたちの列が若い女性教師に導かれて上野動物園に向かって進んでいく。
強い陽射しが人混みの中を駅に向かう私の背中を汗ばませる。

  六月の強き陽射しのバルテュス展  (文)
 
夢見るテレーザ顔

夢見るテレーザ猫
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キョウガノコ(京鹿子) ~和の趣~
- 2014/06/23(Mon) -
京鹿の子1406231

茎の頂きにふわっと赤紫の花。
詳しく見ればそれは多くの小花の集まり。
さらに目を近づければ花は5弁。
美しい花姿。
これが京鹿子。
名前も和のテイスト。
落ち着く。

  京鹿子信濃の風に咲きにけり  (文)

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バラ(薔薇・ブライダルピンク) ~六月の花嫁~
- 2014/06/22(Sun) -
ブライダルピンク1406221

ピンクの薔薇。
ん~ん、なんて幸せな色。

調べるとピンクにはさまざまな色が。
フレッシュピンク(Flesh Pink)。
ベビーピンク(Baby Pink)。
シェルピンク(Shell Pink)。
コーラルピンク(Coral Pink)。
ローズピンク(Rose Pink)。
パステルピンク(Pastel Pink)。
ブリスフルピンク(Blissfu Pink)。
パウダーピンク(Powder Pink)
まだまだ…。

この薔薇の名はブライダルピンク。
色事典には載っていなかったが、まさにぴったし。
6月の花嫁色。

  抱かれたくゐて花束のままの薔薇  (かとうさきこ)

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ブライダルピンク1406223
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ハナショウブ(花菖蒲) ~帯結びのよう~
- 2014/06/22(Sun) -
ハナショウブ1406221

だらりと垂れて。
たとえば着物の帯結びのよう。
しなやかな。
たおやかに。
花菖蒲。
麗しき立ち姿。

  はなびらの垂れて静かや花菖蒲  (高浜虚子)

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ハナショウブ1406223

ハナショウブ1406224
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カシワバアジサイ(柏葉紫陽花) ~知らないところで刻々と~
- 2014/06/21(Sat) -
カシワバアジサイ1406211

夏至ですって。
そうだって。
早いわね。
そうだなあ。
もう今年も半分が終わるのね。
そう。
この半年、考えてみればいろいろあったわ。
そうだった。
でも過去は振り向かない。
そうだ。
あの白い花は何?
かしわばあじさい。
柏葉紫陽花?紫陽花なの?
そう、はがかしわのはににているということからきているようだ。
面白いわね。
はながおおくて、ささえきれずよこになっている。
紫陽花のイメージとちょっと違う感じ。
そうだね。
紫陽花にいろいろあるのね。
じんせいもいろいろ。

  夏至の日の手足明るく目覚めけり  (岡本眸)

カシワバアジサイ1406212

カシワバアジ1406213520

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ハナショウブ(花菖蒲) ~垂れて静か~
- 2014/06/21(Sat) -
ハナショウブ1406211

花菖蒲が咲く。
アヤメともカキツバタともシャガやイチハツとも違う。
あでやかというか、鮮麗な花である。
江戸より多くの園芸種が作り出されてきたとのこと。
この花は白の花びらを青紫で縁取る。
いい色模様だ。
周りの時も静になる。

  むらさきも濃し白も濃し花菖蒲  (京極杜藻)

ハナショウブ1406212

ハナショウブ1406213
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バラ(薔薇・バイオレットヒル) ~紫の君~
- 2014/06/20(Fri) -
バイオレットヒル1406200

薔薇が好き。
それぞれの色や形や大きさ。
強烈な香り、甘い香り、さりげない香り、かすかな香り。

バイオレットヒルは薄紫。
やわらかな紫の丘。
広がる優しい香り。

声が聞こえてくる…。
まぼろし。

   バラ咲きぬ愛の讃歌を流すべし  (苑田ひろまさ)

バイオレットヒル1406201

バイオレットヒル1406202
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バイカウツギ(梅花空木・ベルエトワール) ~雨がほしいのです~
- 2014/06/20(Fri) -
バイカウツギエトワール1

もう一つの梅花空木、エトワール。
白い花びらの奧には牡丹色がのぞく。
黄色い蕊からはふんわりと甘い香り。

空が乾く。
少々恨めしくも思う。
草木にも毎朝の水分補給。
土日の雨マークに期待しよう。

   空梅雨の花より届く優しき香  (文)

バイカウツギエトワール2
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バラ(薔薇・モーツアルト・Mozart ) ~自由にありのままにー~
- 2014/06/19(Thu) -
モーツアルト191

一重房咲きの薔薇。
ピンクの花弁の薔薇。
賑やかな薔薇。
奔放の薔薇。
モーツアルトという。

ありのままに生きる。

   房々と歌うがごとき朱夏の薔薇  (文)  

モーツアルト192

モーツアルト193

モーツアルト194
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アスチルベ(Astilbe ) ~クワガタを見つけたー~
- 2014/06/19(Thu) -
アスチルベ19

カリンの下にアスチルベが咲いている。
小さな花がたくさん集まって穂状になっている。
下が広がり上に行くに従ってとがっていく。
ふんわりとして綿菓子みたい。

クワガタを見つけた。
ようやくデビューしたところなのだろう。
動きが遅く、手にとっても抵抗する様子もない。
しばらく掌の上で遊んでいた。
そして草むらに返してやった。
夏がまた一つ…。

   樹々そよぐ颯々の夏いさぎよし  (森澄雄)

アスチルベ20

アスチルベ21
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バラ(薔薇・ルージュロワイヤル) ~ルージュの伝言~
- 2014/06/18(Wed) -
ルージュロワイヤル

その昔、ありましたよね。
ルージュの伝言、荒井さんの。
どんな言葉が書かれていたんでしょう。
辛辣な殴り書き…。
この薔薇にもルージュの名。
幾重もの花びら。
紫がかった紅。
艶っぽい。
そうそう、薔薇には棘がある。
気をつけましょう。

   思ひ出を重ねて赤き薔薇を見る  (稲畑汀子)
 
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ヒメシャラ(姫沙羅) ~六月の白い花~
- 2014/06/18(Wed) -
ヒメシャラ1406181

白い5弁の花。
姫沙羅。
黄色い蕊がたくさん。
沙羅より小さく。
だから姫。
花びらは散りはじめる。
一枚、一枚。
銀杏の下で。
そしてまた一枚。

  六月や一枚一枚花の散る (文)

ヒメシャラ1406182

ヒメシャラ1406183
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バイカウツギ(梅花空木) ~心穏やかに~
- 2014/06/17(Tue) -
バイカウツギ1406161

馬酔木の奧に。
白い杯のような花。
梅の花に似ているから梅花空木と。
香りも優しくて。

見ていると。
なぜか気持ちがほっとして。

  空梅雨や木陰に漂う花の匂い  (文)

バイカウツギ1406162

バイカウツギ1406163
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バラ(薔薇・ファンタジー) ~空想したり~
- 2014/06/16(Mon) -
ファンタジー1406161

赤い薔薇。
その花びらの裏は白い。
名はファンタジーという。
幻想…。

空想するのが好き。

そして、思いつき。
ふらっと出かけたり。

  トルソーの風景に薔薇熱うせよ   (永井由清)

ファンタジー1406162

ファンタジー1406163
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クリ(栗の花) ~満開だね~
- 2014/06/15(Sun) -
クリ1406151

黄白色の花が木を覆う。
クリが満開だ。
「丹沢」という大栗である。
独特の強い匂いが庭に広がる。
髭のように長い穂は雄花。
このあと、どんどん落ちていく。
雌花は目立たない。
小さく丸い姿で付け根に一つぽつんとある。
これが秋に実となる。
大分大木になった。
この栗の木の下は川になっている。
今日は地区総出の河川清掃。
ずっと雨がなく、ところどころ川底が見えている。
水量も少なく作業は捗りそうだ。

  囲まれて気の休まらず栗の花  (岩城久治)

クリ1406152

クリ1406153

クリ1406154
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アマチャ(甘茶) ~謙虚に~
- 2014/06/14(Sat) -
アマチャ1406141

紫陽花の仲間もぽつぽつと咲き出しました。
これはアマチャです。
葉を乾燥させると名前の通り甘くなります。
昔から灌仏会に用いられ、また生薬としても効能があると聞きます。

梅雨入りしてからというもの、当地では雨らしい雨がほとんど降っていません。
六月の空にしては珍しく、青空が続いています。
紫陽花たちも雨をほしがっています。

甘茶の花言葉には「謙虚」などとあります。
今一度、大人としての心構えとして私自身の言葉にしましょう。

   かなしみのはづれより咲く額の花  (平井照敏)

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アマチャ1406143

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サラサウツギ(更紗空木) ~少女は風になった~
- 2014/06/13(Fri) -
更紗卯木1406130

写真の彼女は笑顔でピースサインをしていた。
4月、大学へ入学したばかり。
夢に向かってこれからというのに。
あまりにも早すぎる天国への旅立ちである。

八重の更紗空木。
ドレスの重なりのように。
ジューンブライド…、彼女の花嫁衣装をもう見ることはできない。

   卯の花の枝垂るる日に少女逝く (文)

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更紗卯木1406132

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ユキノシタ(雪の下) ~飾り雛のモビール~
- 2014/06/12(Thu) -
ユキノシタ1406121

風にゆれる小さな雪の下。

まるで切り紙細工のお人形さん。
お化粧しおめかしして。
両の手と両の脚を広げて。
モビールのようにバランスを取って。

梅雨なのに、夏なのに、「雪の下」というのおもしろいね。

  漸くに落着くくらし雪の下  (深川正一郎)

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ユキノシタ1406123
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ハクチョウゲ(白丁花・Serissa) ~純愛~
- 2014/06/11(Wed) -
ハクチョウゲ1406111

小さな白い花です。
斑入りの葉の中にあります。
白丁花です。
花言葉には「純愛」とあります。
「純愛」です。
いい響きです。
素敵な物語です。

6月も中旬になりました。
雨の日は誰かに手紙でも書きましょう。

   六月の万年筆のにほひかな   (千葉皓史)

ハクチョウゲ1406112

ハクチョウゲ1406113
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