イカリソウ(錨草) ~心の錨を降ろす~
- 2014/04/30(Wed) -
イカリソウ144301

柘榴の木の下に錨草。
うつむき加減に。
色はアメジスト。
形は船の錨。
その造形の妙。
見る心は穏やかになる。

  今一度穏やかなれと錨草  (文)

イカリソウ144302

イカリソウ144303
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ヒメリンゴ(姫林檎) ~花はいつか小玉の実りへ~
- 2014/04/30(Wed) -
姫リンゴ144301

果樹の花も盛りです。
姫リンゴの花も。
花付けをしました。
この花が実になるんですよね。
すごいですね、自然って。
5弁の花に黄色い蕊。
そしてまた薄紅の蕾が何とも言えません。
乙女の姿を想像させます。
秋にはどのくらいの可愛い子どもたちが育っているのか楽しみです。

  姫林檎花付け終えれば四月行く  (文)

姫リンゴ144302

姫リンゴ144303

姫リンゴ144304
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キクザキヤマブキ(菊咲き山吹) ~菊の花びらのように~
- 2014/04/30(Wed) -
菊咲き山吹144302

細い花びらの山吹。
少し撚れたように。
それは花の付け根から一枚一枚が分かれる。
か細さを漂わせて。
しなやかな枝は少しの風にゆらゆらと。
そんな菊咲き山吹。

   光差し山吹うらら春の情  (文)

菊咲き山吹144303

菊咲き山吹144301
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ハナズオウ(白花花蘇枋) ~平和な会話~
- 2014/04/29(Tue) -
白ハナズオウ144291

「明日はなんの日だったっけ」
昨日のことだ。
休憩時間の中での話題だった。
「みどりの日?」
「前は天皇誕生日だったよね」
「それがみどりの日になったんじゃない?」
「いや、みどりの日は5月4日だよ」
「そう、連休を増やそうとみどりの日が3日と5日の間に移ったんだ」
「天皇誕生日がみどりの日になって、その後新しくみどりの日を5月4日にしてそれで前のみどりの日が昭和の日になったんだ」
「この大型連休のいつが何の日かだんだん分からなくなってきた」

「昭和は64年まであったよね」
「1月7日まで」
「1月8日は平成元年となる」
「その日覚えているよ、結婚式に招待されていて、国中喪に服している時にいのかと新郎が挨拶していたのを」
「佐野さんは平成?昭和?」
「私はぎりぎり昭和です」
………。

連休の日、昭和の日、平成と昭和のこと、平和な会話である。

庭には白花花蘇枋。

  枝葉伸び木々の剪定昭和の日  (文)

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白ハナズオウ144293

白ハナズオウ144294
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ミツバツツジ(三葉躑躅) ~葉が三つになるの~
- 2014/04/29(Tue) -
ミツバツツジ144291

ミツバツツジもぼつぼつと。
庭の躑躅の中で一番先の顔見せ。
花は鮮やかな紫。
蕊はぐ~んと飛び出す。

雄蕊を数えると10本ある。
普通、ミツバツツジは5本だという。
なので、正しくはミツバツツジの仲間ということ。
なんとかミツバツツジというのだろうが、よくわからない。

葉が三つでミツバツツジ。
明快。

  つつじ色そこにあそこに四月尽  (文)

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ミツバツツジ144293
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ミヤマカイドウ(深山海棠) ~リンゴと親戚なんだ~
- 2014/04/29(Tue) -
ミヤマカイドウ144291

ミヤカマカイドウに花が付く。
色も形も大きさもリンゴの花のよう。
とても近い親戚。
可愛い実がなる。

姫リンゴも咲いている。
このミヤマカイドウの花粉ととても相性がいいと。
受粉作業をすることに。

   花を裂き雄蕊をもってちょんちょんちょん    (文)

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ミヤマカイドウ144293

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ヤマシャクヤク(山芍薬) ~木陰がいい~
- 2014/04/28(Mon) -
山芍薬144281

奧床し。
たとえばこんな花のこと。
見るからに。

花びらは1,2,3,4,5,6枚。
真ん中に太い雌しべ。
その周りにはたくさんの黄色い雄しべ。

花の命は短くて。
この花も数日。
儚い美しさ。

木陰が似合う。

   春の夢山芍薬の儚さよ  (文)

山芍薬144282

山芍薬144283
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ハナミズキ(花水木) ~花のお返しには花を~
- 2014/04/28(Mon) -
ハナミズキ144281

ハナミズキ、ハナミズキ…。
花と水と木で花水木。
声に出しても。
耳で聞いても。
文字に書いても。
素敵。

赤いひらひら。
やさしい。
その中に小さなかたまり。
これが花。
これから咲く。

   花水木咲く庭にて過ごす連休  (文)

ハナミズキ144282

ハナミズキ144283
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ムスカリ(Muscari) ~蜂のピクニック~
- 2014/04/28(Mon) -
ムスカリ144281

ムスカリが庭のそこかしこに。
場所を選ばず好きに自由に気ままに。
逆さになった小さな壺のような花。
それがぎっしりになって一つの青い形を作る。
ミツバチがやってきてとまる。
こんな小さな花の蜜も美味なのか。

  ムスカリに蜂の嗅覚寄せられて (文)

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ムスカリ144283

ムスカリ144284

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ハナズオウ(花蘇枋) ~花は風に時を知る~
- 2014/04/27(Sun) -
ハナズオウ144270

枝にくっつくように紅色の花がある。
身を寄せ合ってかたまりとなる。
花蘇枋。
数日前から咲き出した。
花は蝶形、マメ科であることを示す。

通う風が気持ちいい。
このところは薄手でも過ごせる日々。
花は自分に触れる風で咲く時を知る。
隣り合う木々は互いに呼応して咲き競う。

 びっしりと蝶のとまれり花蘇枋   (文)

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イベリス(宿根イベリス) ~大型連休ですが~
- 2014/04/27(Sun) -
宿根イベリス144271

空港は人で溢れているようです。
高速道路も車が繋がっています。
新幹線からは家族連れが大きな荷物で降りてきます。

世の中は大型連休です。
私は家型連休です。
畑仕事に精を出します。
花と語り合います。

昨日はミツバを植えました。
メークイン、アンデス、男爵の3つの畝には芽が出てきました。
イチゴは花をたくさん付けています。
パセリとレタスは順調に育っています。
さて今日は…。

えっ、その白い花ですか?
宿根イベリスですね。

   イヤホンで世相を聞きつつ鍬を打つ  (文)

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ルバーブ(rhubarbe) ~カエルさん、ごめんね~
- 2014/04/27(Sun) -
ルバーブ144271

ルバーブの苗を5つ植えた。
苗に合わせて穴を掘る。
3つめの時、移植ゴテに微妙な感覚が伝わる。
掘り返された土と一緒に出てきたのはトノサマガエルだった。
どうやら冬眠中だったらしい。
迷惑そうな顔をしてこちらを見ている。
目はうつろでまだ寝ぼけている感じだ。
「起こして悪かったなあ」
すると彼はやはり寝たりないようで、後ろ足から土の中へ潜り込んでいく。
そして一旦とまり、顔だけ出してこちらを伺っている。
しばらくしてその顔も土の中に消えていった。
トノサマ君にとっては未だ春眠暁を覚えずのようだ。

昨年、頂いたルバーブで初めてジャムを作った。
うまくできた。
それで今年は自分で育てたもので作ってみようということである。

   春耕に眠るカエルの不服顔  (文)

ルバーブ144272

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オキナグサ(翁草) ~おじいさんのお花なの~
- 2014/04/26(Sat) -
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みてみて。
おはなにも。
くきにも。
おひげがたくさん。

うつむいて。
こしをまげているようだろう。
そしてこのあと、はながおわるとなかからもっとけがのびてしろくなるんだよ。
そんなところがおじいさんににているのでおきなぐさというんだ。

おきなってなあに?
むかしはおじいさんのことをおきなといったんだよ。
ほらかぐやひめにでてくるおじいいさんのことをたけとりのおきなというだろ。

ふ~ん
こちらはあかいおじいさん。
そちらはむらさきのおじいさん。
わかいころのことをはなしあっているのかなあ。

そうかもしれないね。

  土の香のなにかたのしく翁草  (飯田蛇笏)

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ヤマブキ(山吹) ~えの具の色の名まえ~
- 2014/04/26(Sat) -
山吹144261

子どもの頃のクレパスや絵の具セットを思い浮かべていた。
しろ、きいろ、やまぶきいろ、だいだいいろ、しゅいろ、あか…。
今のを見ると、レモンいろやオレンジの名が加わり、やまぶきいろやだいだいいろやしゅいろの名が消えている。
やまぶきいろはクロームイエローと置き換えてあったりする。
時代の要請から致し方ないが、少し淋しい気もする。

今、庭の一角はまさに山吹色に包まれている。
これが消えた名前の色。
やはり和の色だ。

   山吹や酒断ちの日のつづきをり  (秋元不死男)

山吹144262

山吹144263

山吹144264
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ナシ(梨の花) ~花付けをしました~
- 2014/04/25(Fri) -
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梨の花に朝陽があたります。
白い花が光の色を帯びます。
今年もたくさんの花です。
育てているのは幸水、豊水、20世紀の3本です。

花付けをしました。
受粉作業のことです。
雄男さんと雌子さんに愛を育んでもらうように梵天で取り持つのです。
秋には丸い元気な子が生まれるようにと願って。
途中ミツバチ君も手伝いに来てくれました。
ありがとう。

  青天や白き五弁の梨の花  (原石鼎)

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花付け
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ハナニラ(花韮・spring starflower) ~地上の星たち~
- 2014/04/25(Fri) -
ハナニラ144251

花韮さんたちです。
英名にSpring starflowerとあります。
星の形をしたかわいい花です。
白い星、ピンクの星、青い星。
韮の匂いのする地上の星たちです。

 ♪風の中のすばる…
 ♪草原のペガサス…
 ♪つばめよ高い空から教えてよ

毎年増えて広がっています。

  足もとに幸せ色の花の韮  (文)

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ハナニラ144253

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サクラ(カスミザクラ・霞桜) ~花見頃と物語~
- 2014/04/24(Thu) -
カスミザクラ144241

家で一番大きな木です。
シンボルツリーの霞桜です。
白い桜です。
小さな花びらの桜です。
葉も一緒に出ています。
満開となりました。

  桜の樹の下には屍体が埋まっている!
  何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。
                                             -『櫻の樹の下には』(梶井基次郎)-                                                                          
家には埋まっていません。

  私だけ満開桜の物語  (文)

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カスミザクラ144244
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チューリップ(Tulip) ~若葉のささやき~
- 2014/04/24(Thu) -
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だいぶいい陽気になりました。
眺める里の景色も輝いています。
若葉の萌える色です。
いろいろな緑がキャンバスに描かれるように置かれています。
 ♪若葉が町に急に萌えだした
 ♪ある日私が知らないうちに
そんな昔の歌なども流れてきます。
まさに山笑う季節です。

チューリップも少なくなりました。
切って飾って終わりにします。

  チューリップ愛の歌がゆらゆらり (文)

チューリップ144242

チューリップ144243

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スノーフレーク(鈴蘭水仙) ~白い小花がぶら下がっている~
- 2014/04/23(Wed) -
スノーフレーク144231

「明日は霜が降りることが予想されます。凍霜害に十分注意をしてください」
夕方、役場の広報がスピーカーで呼びかける。
いくつかの鉢物を中に入れる。
先日、同様な放送があったにもかかわらず、君子蘭を霜にやられてしまったのだった。
五月の連休明けまで、当地では遅霜に見舞われることがあるので気をつけなければならない。
去年は近在の多くの果樹農家で梨や柿の開花時にその被害があったのを思い出す。
まだ朝は冷える信州である。

白くぶら下がるのはスノーフレーク。
その咲き方や花の形から鈴蘭水仙ともいうらしい。
小さな緑がちょんちょんと入っているところはスノードロップにも似ている。

    色々の花次々に四月かな  (文)

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スノーフレーク144233
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キズイセン(黄水仙・香り水仙・糸葉水仙) ~そこにある香り~
- 2014/04/23(Wed) -
糸葉水仙144231

とてもいい香りがします。
ジャスミンの香りに似ているかもしれません。
届けてくれるのはキズイセンです。
芳香を放つので香り水仙あるいは匂い水仙。
葉が細いので糸葉水仙、あるいは糸水仙。
庭で一番遅く咲いた水仙です。
もう一度「ふ~っ」と吸い込みます。
ん~ん。

   くらくらと己惑わす黄水仙  (文)

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ハナモモ(花桃・照手桃)  ~鳥の声を聞きながら~
- 2014/04/22(Tue) -
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少し太いカッコー、カッコーの声。
近くから郭公の鳴くのが聞こえてくる。
みんな若葉の季節を知り、はるばるとお出まし。
そういえば、先週は燕が軽快に飛翔する姿も見た。
樅の木では雉鳩が巣を作っている。
鳥たちにとってもそれぞれに旅をし、愛を語り、子育てをするに一番いい季節のようだ。

照手桃も白花と並んで仲良く咲いている。
紅白のコントラストが楽しい気分にしてくれる。

   紅白に嬉し楽しの桃の花  (文)

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キバナカタクリ(黄花片栗) ~ちょっぴりのお色気~
- 2014/04/21(Mon) -
キバナカタクリ144211

黄色い色の片栗の花。
片栗よりも少し遅れての開花。
花びらはやはりくるり。
葉には斑がない。
片栗にはひっそりとした情緒。
黄花片栗には明るい爽快さ。

  モンローのスカートのごと片栗の花  (文)

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ツバキ(白椿) ~ひよどりには…~
- 2014/04/21(Mon) -
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「椿」で思い出すこと。
中学生の頃、母の元に毎月届いていた冊子が「椿」だった。
化粧品会社のものだったと記憶している。
今でも発行されているのだろうか。
小学生の頃見たのは白黒映画の「椿三十郎」だった。
隣の家から引き水に浮かんで流れ来る合図の椿。
三船敏郎に切られた仲代達矢の体から吹き上がる血が強烈な印象として残る。
「赤い椿白い椿と落ちにけり」と河東碧梧桐の句を学んだのは中3の教科書だった気がする。
その、絵のような情景描写とリズミカルな響きで覚えやすい句だった。
たしか、「この句の作者を書きなさい」とテストにで出ていたような覚えがある。
山種美術館で速水御舟の『名樹散椿』を見たのは息子と一緒だった。
金地を背景に、老木の枝垂れるような枝に何色かの椿が混じり合って咲く。
通常椿はその形のままに花ごと落ちるの一般的だがが、そこではばらばらになった花びらが描かれていた。
そういえば家の二色咲きの椿もそんな散り方をする。
そんなこれや。

白椿も花数を増す。
しかし、毎日のように鵯がやってきて嘴でその花を欲しいままにする。
彼には「愛でる」という繊細な感覚はないらしい。

   陽は挿して椿の蘂の黄金かな  (文)

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白椿144213

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速水御舟「絵画の真生命」
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シラネアオイ(白根葵)  ~そのままで~
- 2014/04/20(Sun) -
シラネアオイ144202

白根葵が咲いている。
なんて優しい色だろう。
風に舞った桜がその花びらの上に一枚。
すてきな対照。

部屋に…。
いやいや、これはここで観るのがいい。
そのまま。

  桜一枚白根葵の上に一枚   (文)

シラネアオイ144201

シラネアオイ144203
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ハナモモ(花桃・照手白)  ~お姫様の花桃~
- 2014/04/20(Sun) -
照手桃白144201

花桃の白い花。
照手桃の八重の花。
箒状に伸びた枝に。
お姫様の物語の花。
四月の風に揺れる。

   花桃をなぜいく風は愛の歌  (文)

照手桃白144202
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シャクナゲ(石楠花)  ~花をかざせば~
- 2014/04/20(Sun) -
シャクナゲ144201

そういえば昨年のこの日曜日、評議員会のために松本へ出かけて際はかなりの雪だったことを思い出す。
中央道がチェーン規制となり、また国道も渋滞のため、時間に間に合わない役員も大勢いた。
幾度もの会議を重ねて作り上げて用意した膨大な資料。
季節外れの雪降る中、議事のすべてにおいて特段の意見も出ず、無事に承認されてほっとしたこと。

多忙の昨年に比すれば今はゆるりと過ごす日々。
花を見るにものんびりおだやかに。
庭を歩くもゆっくり。
去年と違う春の時間。

昨日から石楠花も開いている。

  石楠花の花を頭せば君が笑む (文)

シャクナゲ144203

シャクナゲ144202
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シュンラン(春蘭・ジジババ)  ~野のささやき、土のささやき~
- 2014/04/19(Sat) -
春蘭144192

これは?
春蘭です。
しゅんらん?
ええ、春の蘭と書いて春蘭です。
すてき。
花は地味ですがね。
ほんと、あまりめだたないわ。
淡い黄緑というか、葉の色に近い花びらなんです。
それがまたいいわね。
でもほら、唇弁だけは白いんですよ。
ほんと、おもしろい。
よく見ると中に赤い点々が見えませんか?
ん、ん。
蘭の特徴ですね。
へえ~。
そうそう、春蘭には「ジジババ」の名もあるそうです。
え~っ、そうなの。

  ひそやかに語り合うかな春蘭は  (文)

春蘭144193

春蘭144194

春蘭144191
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ボケ(木瓜)  ~ああ、春愁、ひなたぼっこ~
- 2014/04/19(Sat) -
ボケ144191

なにしてるの?
えっ?
だから、さっきからボケーっとそとをながめて。
ああ。
なにかあるの?
そうじゃない。
へんよ。
いや、はるはいいなあとおもって。
いまさら。
あつくもなくさむくもなく、なにするにもいいきせつだ。
はい、はい、そうね。
はなもいろいろさいてきたしさあ。
なにをかんしょうにひたっているのよ。
かぜもすずしくきもちいい。
いいからボケーっとすわってないで、たらのめとってきてよ。
いくつ?
てきとうに。
…はるはいいなあ…

  口ごたへすまじと思ふ木瓜の花  (星野立子)

ボケ144192

ボケ144193

ボケ144194
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ヒトリシズカ(一人静・まゆはき草)  ~こころしずかなとき~
- 2014/04/18(Fri) -
ヒトリシズカ144181

一人静は穂状の花。
花は白い。
花は細い。
花は集まる。

ひとりしずかをひとりしずかにみる。
こかげはしずかにながれ、こころもしずかになる。
ふと、きのうえからはあいらしくなしかけてくることりのこえ。
「ハルイロイッパ~イ、ハルイロイッパ~イ」

  手をやればまゆはき草に鳥の声  (文)

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ヒトリシズカ144183
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タツタソウ(竜田草)  ~やさしいいろやね~
- 2014/04/17(Thu) -
タツタソウ144171

この淡い青と紫を合わせたような色はなんというのでしょう。
藤紫色、勿忘草色、紅掛空色…。
なんともやさしい色です。
ひんがあって。
竜田草の花の色です。
しずかに。
ひっそりと。
つつましく。

山野の花たちにもいい季節が巡ってきました。
竜田草のほかにもそんな顔が多く見られます。
昨日と今日で違い、そしてまた明日は違う、日々に新しい四月の庭です。

  野の花はどうしてこうもやさしいの  (文)

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カタクリ(片栗・dogtooth violet)  ~かたかごは訪れて~
- 2014/04/16(Wed) -
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カタクリも。
淡い紫色。
ややうつむき加減で。
ぐるりと反って。
蕊を出して。
その姿…。
咲いた。
また一つ、春。

   かたくりのくるりとそりてなりしずか  (文)

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