
今、ベッドサイドに置いてあるのは『清貧の思想』。
20年ほど前に購入した。
再び、寝る前に少しずつ読んでいる。
一章を終えた。
今、こんな世の中だからこその言葉。
今、こんな世の中だからこその生き方。
「天命を恐れ」、みずからの心の律に従って生きる。
『目に見えぬ存在」を畏れ、みずから省みて恥じる行為はしないという己の内なる律を持つ。
人は所有が多ければ多いほど物に心を奪われ、心は物の奴隷となってしまう。
人間としての最も大切なものは「無形の人格」。
足ることを知らば貧といへども富と名づくべし。
財ありとも欲多ければこれを貧と名づく。
(源信『往生要集』より)
寒い日が続く。
心の充実をはかりながら生きていく。
自己をまっすぐに支える「こと」を続ける。
生きてあれ冬の北斗の柄の下に (加藤楸邨)

