シクラメン(ポエット) ~今日という日~
- 2011/12/31(Sat) -
シクラメン・ポエットJPG

今日
今日
今日と
今日が昨日になり
明日を今日にして
365日目の今日
自分ファイルに収められた戻ることのない今日というページを読み返す。
はたして、もったいなく生きたのは何日か。
はたして、人のしあわせのために生きたのは何日か。
はたして、自分を少しでも成長させる生き方ができたのか。
春夏秋冬の巡るいのちと『生きる』ことについて考えさせられた『兎』。
 
明日からはまた新しい今日がはじまる。
『龍』のごとく、冷静な目で見渡しながら思慮と行いの今日を重ねていこう。
    
   白湯呑みに湯気ゆらりと大晦日(文)
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ダリア(黒蝶)  ~それならば~
- 2011/12/30(Fri) -
黒蝶  

 人生を大切に思うと言われるのか。
 それならば、時間をむだ使いなさらぬがよろしい。

 道理に耳を傾けざる者は、かならずや手きびしき仕返しを受けん。

 人間の幸福というものは、時たま起こるすばらしい幸運よりも、
 日々起こって来る些細な便宜から生まれるものである。
                                   (『フランクリン自伝』より)
ベンジャミン・フランクリンの言葉である。
貧しい家に生まれた彼は12歳で働きはじめ、努力の末、科学者として多くの功績を残す。
あるいは独立宣言の起草委員としてアメリカ民主主義の基礎基盤を築き上げる。
それだけに説得力があり、時代や世を問わず生き方の処方として、これの言葉には通普遍的なものがある。

2011という歴史的な年が閉じようとしている今、彼の言葉を噛みしめる。
些細なこと、ひとつの時間、人との繋がりを大切にと。

   あたりまえに終わる幸せの年暮るる (文)


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サンシュユ(山茱萸の実)  ~『あとみよそわか』~
- 2011/12/29(Thu) -
山茱萸の実  

      『けれど』   相田みつを
  
  けれど 
  いつかK先生が何かに書いておられた けれどというやつは結局は何もやらない と
  ほんとにそうだ ほんとにその通りだ けれど の次にくる言葉は必ず弁解と言い訳だ
  それはやれなかった理由ではなくてやらなかった弁解だ
  自分がやらなかったことを何度かやれなかったことにするための体裁のいい言い訳だ
  しようと思ったのですけれど やらなければいけないと考えたのですけれど
  思うだけ 考えるだけでは具体的な形にならない
  やれなかったのじゃない 要するにやらなかったのだ
  やらなかったことに けれど なんて余分なものをつけることはない
  後にも先にもかけがえのないたった一つの命  明日知れぬ儚い命
  ということを骨身に染みてて感じながら生きているものは
  けれど なんておまけはつけない 具体的にやるかやらぬか二つに一つの選択だけ
  余分なおまけなどつけている暇などないのだ
  やらなかった時は『やらなかった』ただそれだけでよい それでお終いにすればいい
  一切おまけはつけぬこと そうすれば毎日の生活がどんなにさわやかになることか
  毎日の命がどんなに溌剌となることか 人生のプロは けれど という言葉は使わない

昨日は仕事納だった。                  
ファイルを整え、机を磨き上げて、抽斗に鍵を掛ける。
『あとみよそわか』と自分に言い聞かせて職場を後にする。

今年の自分の足跡を今一度率直に振り返ってみる。
プレイバックされるのは体裁を繕う自分の姿。
みつをさんからは甘い、甘い、アマチュアだよと言われそうだ。
『やれなかったのか、やらなかったのか』の検証。
きちんと自己評価し、査定しよう。
仕事を含め、生き方において、野球選手のように契約更改で「アップ」の成績を残せたかどうか。

     さんしゅゆの実のつやつやと年の果(文)

山茱萸の実 

山茱萸の実
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ジョウビタキ(尉鶲・メス)  ~仰ぎ見て冬鳥にたづねる消息かな~
- 2011/12/28(Wed) -
ジョウビタキ

家の周りでいい声で語りかけてくれるのは尉鶲。
ツッツッツッ、カタカタ、カタカタ…と愛らしい軽快なリズムで。
雌雄来ているのだが、共に寄り添うということはほとんどなく、単独行動が多い。
雄は雄で私の出かけるのを見送り、雌は雌でお茶の時間に加わったりする。
雄の鮮やかな朱と黒のコントラストの装いに比べ、雌は地味な椽(つるばみ)色をしている。
そしてそれぞれ葉の落ちた桜や林檎に留まっては喉の調子を整えたり、カリンの木の上で冬を遊ぶ。
時々は地面に降りてきてはなにやら探したりもしている。
今年の飛来はたしか10月23日頃だったと覚えている。
毎年のこと、10月下旬から11月初旬に来てくれるのが恒例である。
この時期はその声にいつも癒やされる。

氷点下6~7℃の日が続く。
「真冬並の寒さです」と繰り返されるアナウンス。
  百舌よ寒いと啼くがよい
  あんさはもっと寒いだろう
彼の地の人々を案じる。安穏であることを祈らずにはいられない。

    吹き来たる風に遅れて尉鶲  (岩田由美)

ジョウビタキ  
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いつもの朝 冬の田 朝陽 ~『兎』の年の瀬~
- 2011/12/27(Tue) -
冬の散歩道

      無常だからこそ今日一日がありがたい。 (伊奈教雄)

中日新聞に紹介されていた言葉である。
今のいのちいただいて生かされてあることがありがたく尊いといえると、中村薫さんは解説する。

今年ほど、あたりまえのことがいかに幸せなことであるかということを思ったことはない。
ただ今、目の前の日常の一日一日が、貴重な時間であるということも。
まだ来たらず後のことは予測不能な不確かな時。
今という時は、常に過去になっていく。
だからこそ、今日今時を生ききる事が大切なのだ。

藤村の『千曲川旅情の歌(二)』の冒頭部分を思い出した。
 昨日またかくてありけり
 今日もまたかくてありなむ

そんなことなど思う『兎』の歳晩である。

   静かなる冬の田見てゐる年の瀬かな  (文)

朝陽  
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ホオズキ(鬼灯)  ~心の窓にともし灯を~
- 2011/12/26(Mon) -
冬のほおずき 

この時期になると、思い出す歌がある。
ザ・ピーナッツの『心の窓にともし灯を』である。
心の奥深くに染み入る歌詞とメロディー。
今年は特に静かにしみじみと聞きたい曲の一つである。

 作詩 横井 弘 作曲 中田喜直

1.いじわる木枯らし 吹きつける
  古いセーター ボロシューズ
  泣けてくるよな 夜だけど
  頬っぺをよせて ともしましょう
  心の窓に ともし灯を
  ホラ 笑くぼが浮かんで くるでしょう

2.真珠にかがやく 飾り窓
  うつる貧しい シンデレラ
  ポッケにゃなんにも ないけれど
  かじかむ指で ともしましょう
  心の窓に ともし灯を
  ホラ 口笛吹きたく なるでしょう

3.暖炉をかこんだ 歌声を
  遠くきいてる 細い路地
  ちっちゃなたき火は 消えたけど
  お空をみつめ ともしましょう
  心の窓に ともし灯を
  ホラ 希望がほのぼの わくでしょう

37~8年前、合唱した。
やはりクリスマスに近い頃の音楽会だった。
♪いじわる木枯らし 吹きつける♪
ザ・ピーナッツのしっとりとした美しいハーモニーを思い浮かべながら口ずさむ。

   雪降って寒かろ寒かろ鬼灯よ(文)

冬のほおずき

冬のほおずき  
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エノコログサ(狗尾草・ねこじゃらし)  ~よく生きる~
- 2011/12/25(Sun) -
猫じゃらし 

多川俊映師(興福寺貫首)による『よく生きる~自他を比較せず歩む~』と題した文が新聞の文化面に掲載されていた。
その中で師は『ダンマパダ(法句経)』の言葉を紹介している。
 -自己にうち克つことは、他の人々に勝つことよりもすぐれている。
 -怠りなまけて、気力もなく百年生きるよりは、堅固につとめて励んで一日生きるほうがすぐれている。
そして次のように説く。
 これほど、よく生きるということの本質を端的に述べているものはない。
 「自己にうち克つ」とは、自他を比較せず、自分の進むべき道をひたすら歩むということだろう。
 長く生きていても、その生が薄味であってはつまらない。
 与えられた一日一日を濃厚に生きたいではないか。

師の言葉を飲み込みながら自分に言い聞かせる。

何をしなくてもただ一日は過ぎ、無事に流れる。
しかし、生きるの本質は「つとめて励む」ことにある。
些細であれ、事をよりよく運ぶという思いこそが大切だ。
同じことを繰り返しても進歩に繋がらず、深さや高さに到らない。
思いを巡らせ想像し、少しの工夫と手間を掛けて創造することこそ、よりよく生きるということであろう。
そしてやはり、行動であり実践である。
知識は知恵として生活の中に具体の形にしなければならない。
自分は濃く生きているか。

   静かなるクリスマスの日のねこじゃらし (文)

猫じゃらし
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高村光太郎  ~ちやんちやんこ~
- 2011/12/24(Sat) -
光太郎  
炉辺(昭和25年:68歳)撮影・近藤一彦

   ちやんちやんこ  坂村眞民

  ちやんちやんこの季節がきた
  ことしもちやんちやんこをきて
  冬をすごそう

  高村光太郎さんの
  ちやんちやんこ姿
  あれは実にいい
  厨房でも工房でも炉辺でも
  太田村山口の山小屋でも
  亡きがらをおさめた棺の上の写真でも
  あの縞のちやんちやんこ姿だ
  きけばあれは智恵子夫人の
  かたみの着物でつくられたという
  いい筈だ 
   (略)

私は無条件で高村光太郎が好きだ。
若い頃から好きだった。
詩に、彫刻に、芸術論に憧れ、展覧会があれば遠くまで足を運んでみてきた。
著を求め、作品集を求め、あるいは直筆の手紙をも求めたりした。
光太郎は私が彫刻を続けて来た拠のひとつでもある。

先日、光太郎の特集番組があった。
絶作『乙女の像』にかけた智恵子への深い思いをいまさらながら知る。
番組が終わって書架から『高村光太郎 美に生きる』(二玄社)を取り出した。
中にちゃんちゃんこ姿の光太郎がいた。
アトリエで仲睦まじく寛ぐ二人の姿もある。
智恵子は格子の着物を着ている。
ちゃんちゃんこになったのはそれだろうか。

   老杣(おいそま)の肩ずれしたるちやんちやんこ  (川島奇北)

光太郎  
炉辺(昭和26年:69歳)撮影・安田勝彦

  今夕の爐邊に一椀の雜炊をあたためんとす。

  山林孤棲と人のいふ
  小さな山小屋の囲炉裏に居て
  ここを地上のメトロポオルとひとり思ふ (高村光太郎)

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サザンカ(山茶花)  ~去来するもの~
- 2011/12/23(Fri) -
さざんか

ドックの結果がでた。
高値はコレステロールと尿酸の3項目だけだった。
それも僅かに越えた数値である。
他の約60項目は基準範囲値にアスタリスクがマークされていた。
先生は検査成績報告書を見ながら、話される。
「血圧も含めて、問題は無く、健康そのものですね」
「コレステロールと尿酸が出ていますが、食事の量やお酒などの飲食に気をつけてください」
???…私は小食で、間食もほとんど取らず、アルコールは飲まない。
「はい」とは言ったものの、一瞬戸惑った。
「今以上に、健康に気をつけて生活してください」という、アドヴァイスだと受け止めることにした。

昨夜はカボチャの天麩羅だった。
頭は課題の多い会議で疲れていた。
揚げたてが温かく美味しかった。
これからは少しずつ日が長くなっていくと思うと気分も違う。
走り続けた「兎」を労いつつ、ゴールテープを切るまで気を許すこことなく前へ進もう。

   一陽来復山茶花にやわらか陽   (文)

サザンカ

サザンカ  
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キク(菊)  ~下山こそ大事~
- 2011/12/22(Thu) -
冬菊

   時の香  大江拓次

この ひとわたりすぎさつた時のにほひは
うらさびれた奥庭のなかにもちらばふ影
そのあしあともなく うしなはれる
まどろみの ねむりの花

視点と思考。
見方と考え方。
「もう」と「まだ」。
とらえ方と生かし方。
登山と下山。

秋の黄色い風車菊。
存在する冬の枯菊。
今を生きている。

   枯菊と言ひ捨てんには情あり  (松本たかし)

冬菊 

冬菊  
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ブロッコリー(broccoli・メハナヤサイ)  ~心の化粧をしましょう~
- 2011/12/21(Wed) -
ブロッコリー  

「心の化粧をしましょう」
そんな言葉がラジオから聞こえて来た。

「あなたは命の玉を磨いているのね」
隣りの部屋のテレビから、そんな台詞が聞こえてきた。

うわべでないもの。
みえないところ。
おくのおくにあるほんしつ。
そこをうつくしくきれいにたもつ。
そんなこころがけをしたい。

ブロッコリーを採った。
両手ほどの大きさだ。
あまりにも見事なので一つは花瓶に挿して玄関に飾った。


   はらわたの紆余曲折を年の暮 (中原道夫)

ブロッコリー

ブロッコリー 
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チョロギ(草石蚕) ~ひとつひとつかたづけていくんだね ~
- 2011/12/20(Tue) -
チョロギ 

チョロギを抜いた。
かわいいチョロチョロがたくさん出てきた。
小さな白い巻き貝のようでもあるし、土の中にいる幼虫のようでもある。
紅色に染まるとおせちの定番だが、単独で飾り物としてもいい。
ところで、おせちに添えるのは単なる彩りだけではないようだ。
たとえば表記に「長老喜」「長老貴」「千代呂木」などをあてられたりする。
そこから末永いめでたさを祝う意味をも含めているのだろう。
私の場合この形を見たくて、毎年ただ楽しみに作るだけである。

今日は20日、そろそろ今年の締めくくりでせわしくなる。
みつをの言葉が耳に届く。
「ひとつ ひとつ かたづけていくんだね」

   草石蚕といふ字何度も引いてみる (角川照子)

チョロギ
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センリョウ(千両)  ~持続力なんじゃよ~
- 2011/12/19(Mon) -
千両

読書家だった高峰秀子は「私は食うように本を読む」と言ったという。
そして「どうしてそれほど本を読むの?」と聞かれて「劣等感ですね」と一言答えたと。(『芸術新潮』より)

「自然と人間」でなく「自然の中の人間」というのが正しいと興福寺貫首、多川俊映師は述べる。
「自然の中に暮らさせてもらっている」のだ。
そして「共生(キョウセイ)」でなく、それは、「共生(ともいき)」と言うべきだ。
ましてや「自然との共生」なぞというのは誤用もはなはだしいと。(中日新聞)

今朝の新聞のコラムに紹介されていた言葉。
若いころに天才だ、ともてはやされながら年齢を重ねると伸び悩む人がいる。
不器用でぱっとしなかったのに大成する人がいる。
どうしてだろう?
それについて陶芸家の加藤唐九郎は次のように答えている。
「そりゃねぇ、持続力なんじゃよ。利口であるより継続が大切なんです」
「そして、その継続の中で、しっかり伝統をうけつぎ力をつけて、反逆するんだ」(山川静夫『名手名言』)

ここ数日、私の目に入ってきた言葉。
周りには学ぶことが多い。
私も一つことをじっくりと続けていこう。

    名は千両といふ明るく寂しくて (有働 亨)

千両 

千両  
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キク(菊)  ~気楽にいきましょうよ~
- 2011/12/18(Sun) -
きく

  私の課題は
  私を成熟せしめることだ
               (リルケ)

物忘れが多くなりました。
そうは見えませんが。
いえ、確かなんです。
なにかあったんですか?
先週の土曜日の会議にマフラーと手袋を忘れてしまいました。
そんなこと誰でもありますよ。
いえ、いえ、家に帰ってからマフラーと手袋がないことに気がついたんですけど、どこへ置いたかが思い出せなかったんです。
よくある話です。
2,3日探したんですが、出てこないので諦めていました。
それでどうなったんですか?
会議の主催者から職場に電話があったんです。
どんな内容でした?
会議の後、マフラーと手袋が残されていて、持ち主がわからないので長野まで持ってきて調べていると。
それがあなたのだったんですね。
はい、会議にマフラーと手袋をして行ったことすら忘れていたのです。
普通にあることですよ。
そうではありません。家の中でもときどきあるんです。
気にすることはありません。歳をとれば誰だってそうですから。
でも、ショックなんです。
歳相応の出来事ですって。
そうでしょうか。
さあさあ、元気出して。
はい。でも今までの自分と違う気がします。
気楽にいきましょうよ。気楽に。
………。

     今日は今日の晴をたのみつ冬構(ふゆがまえ)   (角川源義)

きく 
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コチョウラン(胡蝶蘭)  ~疲れてませんか?~
- 2011/12/17(Sat) -
胡蝶蘭

疲れてませんか?
えっ。
顔に出ていますよ。
そうですか。
年末で忙しいとは思いますけど、無理なさらないでください。
このところ、いろいろがかさなっていましたので。
そんなにハードなんですか?お仕事が。
いえいえ、しごとだけじゃないんです。
他にも何かあるんですか?
ふたつのてんらんかいがあってせいさくにおわれたりして。
それで仕上がったんですか?
はい、ひとつははおわり、もうひとつのこうぼてんのはきょうがはんにゅうです。
大変ですね。
それにきゅうじつにかいぎがつづいたりで。
なかなかゆっくり休むことができなかったんですね。
そのうえ、どっくもありました。
それはそれは確かに疲れますね。
でもきょうですこしらくになります。
重なるときは重なるもんですね。
ええ、でもかわることのできないことばかりですから。
では今日は温泉でも行ってゆっくり疲れを取るというのもいいですね。
ありがとうございます。でもまだべつのことがまっているんです。
ほおー、休む間がないんですか?
あしたはいいだで2がつのてんらんかいのかいぎ、そしてらいしゅうはまつもとでまたべつのかいぎです。
あなたってほんとに忙しい方なんですね。
でも、どうしてもやらなければいけないことばかりなんです。
まあ、寒いですから、風邪など引かないようにどうぞお体をお大事なさってください。
だいじょうぶです。からだだけはじょうぶですから。
綺麗な胡蝶蘭ですね。
ええ。なぐさめられます。 

  ふとしたることにあはてゝ年の暮 (高浜虚子)

胡蝶蘭  

胡蝶蘭 
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モミジバゼラニウム(紅葉葉ゼラニウム)  ~賢者の贈り物~
- 2011/12/16(Fri) -
紅葉葉ゼラニウム  

ねえねえ
ん?
もうすぐくりすますだね。
うん。
ねえねえ。
ん?
けーきはいらない。
ん?
そのおかね、おくって。
えっ?
ぷれぜんともやめて。
……。
だって。
……。
そうしてね。
わかった。
ありがとう。
おなじだよ。
それがいいわ。
おーけー。

    ともかくもあなた任せのとしの暮  (小林一茶)

紅葉葉ゼラニウム 

紅葉葉ゼラニウム

紅葉葉ゼラニウム   
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カネノナルキ(花月・クラッスラ)  ~この少しが~
- 2011/12/15(Thu) -
花月

この少しが大事なんです。
この小さなことが大事なんです。
このささやかな思いが大事なんです。
ほら、気がつけば大きなかたまりになっているではありませんか。
知らないうちにどっしりとした重さになっているではありませんか。
いつのまにか鋼(はがね)のようにがっちりとした硬さになっているではありませんか。
いっぽいっぽの足跡で確かな歴史が作られているではありませんか。
地道ということが大事なんですね。
続けるということが大事なんですね。

年の暮、少し疲れた私の耳に語りかけるもう一人の私。
その声に、自分を押す。

復唱しましょう。
この少しが大事なんです。
…………………。
…………………。


ふたご座流星群を見ようと思って外に出た。
冷え込んだ夜空は煌々と照る月で明かるかった。
満天冴え渡って様々な星座がくっきりと見える。
じっと待って20分、一つ見えた。
幸せを感じた。
部屋ではカネノナルキが一輪だけ咲いている。


  冬日和心にも翳なかりけり (星野立子)


花月 
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マンリョウ(万両)  ~それをみることによって~
- 2011/12/14(Wed) -
万両  

  断章21(部分)  山村暮鳥

1本の樹のそばをとほりすぎただけで
それをみることによつて
自分は自分を幸福にする事を知つている


真っ赤な実。
まん丸だ。
枯れ庭に小さな化粧。
おしゃべりしたくなる気分。
ひだまりの冬日和。
にこやかになるひととき。
疲れたら見ましょう。

   万両や癒えむためより生きむため  (石田波郷)

万両

万両 
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ルドベキア・タカオ  ~何思う返り花~
- 2011/12/13(Tue) -
ドベキア・タカオ 

夏の黄色い花です。
大きな株になります。
結構な高さになります。
たくさんの花が賑やかです。
ルドベキア・タカオはそんな花です。

冬に黄色い花です。
返り咲きと言うのでしょう。
小さな株です。
僅かな花です。
そんな12月のルドベキア・タカオです。

氷点下になるというのに、よくもまあ。
でも、いいね、こんな寒い時期にある姿も。
淋しいよ。
惹かれるよ。

   言ひ訳のごとくぽつりと返り花    (片山由美子)

ルドベキア・タカオ
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キク(菊)  ~おおさむ こさむ~
- 2011/12/12(Mon) -
きく 

 わらべうた

おおさむこさむ
やまからこぞうがとんできた
なんといってとんできた
さむいといってとんできた
おおさむこさむ

冷え込みました。
溜まった水が氷っていました。
割りました。
1㎝くらいの厚さになっていました。

おお、さむ!

赤い寒菊を見習いましょう。

   寒菊のくれなゐふかく昃(かげ)りけり   (金尾梅の門)

氷

きく
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シャコバサボテン(蝦蛄葉仙人掌)  ~わびしき冬の花~
- 2011/12/11(Sun) -
シャコバサボテン

また、蝦蛄葉仙人掌が咲いた。
いや、またというより思いを込めて、今年もと言った方がいい。
同じ鉢の中でこの時期に変わりなく咲いてくれるのだ。
年々花数は少なくなってはきているが。
もう何年なるのだろう。
植えたまま、手をかけることもないままの古株である。
基部は木化して老木のようだ。
そこに鳥のような花が咲く。
絞り出された不釣り合いの美しさ。

  なんという仙人掌の花のわびしさよ   (文)

蝦蛄葉仙人掌

シャコバサボテン 

しゃこばさぼてん
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キク(菊)  ~菊の香まっすぐ昇りけり~
- 2011/12/10(Sat) -
黄菊 

「世界一のお母さんだったよね」
昨夜届いた姉からのメール。
今日は母の三年忌。

お母さん、あなたの料理をまた食べたくなりましたよ。
今日は皆既月食だそうですが、そこからも見えますか?

母の名の花。
香のそばへ菊の花。

   狼星(シリウス)をうかがふ菊のあるじかな    (宮沢賢治)

黄菊  
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フユシラズ(冬知らず)  ~口笛吹くやうにフユ~
- 2011/12/09(Fri) -
フユシラズ  

「時を経て、歳を重ねて見えてくる景色がある」
「今なお、今日が面白く、明日にときめき、未知の世界に憧れる」
雑誌で見つけた作家、五木寛之のインタビュー記事の言葉だ。
実感として同じ思いを持ったりする。
そして
「時を経て、歳を重ねてはじめて意味が理解できたり…」
「時を経て、歳を重ねてその理由がわかったり…」
「時を経て、歳を重ねて深い美しさを感じられたり…」
「時を経て、歳を重ねて音の響きに心を動かされたり…」

そんなことを、このところ多く経験したりする。

庭の周りにフユシラズが咲いている。
冬だからこそ咲く花もある。

   冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ   (川崎展宏)

フユシラズ

フユシラズ 
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キク(菊)  ~しづかに時の移りゆく~
- 2011/12/08(Thu) -
きく

冬のブランコ     (文)

思い出すよあの日
小春の公園のぶらんこで
ゆれて語ったあの時の
君の優しい横顔を

思い出すよあの日
ベンチに腰掛け口ずさんだ
その頃流行(はやり)の『風』の歌
君がハモってくれたのを

 遠くに離れてもいようとも
 固く信じ合っていたはずさ
 手紙が二人を結ぶその絆
 ずっと続くと思ってた

 交換日記に挟まれた
 二つの四つ葉のクローバー
 二人の宝だったのさ
 時々取り出す黒表紙

思い出すよ思い出す
黄昏時のシルエット
同じリズムで揺れていた
あの時の君は今どこに

   白菊やしづかに時の移りゆく    (江涯)
 
きく 
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バラ(薔薇)  ~冬薔薇(ふゆそうび)~
- 2011/12/07(Wed) -
ロゼアンジェ

薔薇ですね。
はい。
いい香りですね。
はい。
寒いのになんて健気でしょう。
はい。
なにか詠んでくれませんか。
はい。
できましたか。
はい。               いにしへの愛の花かな紅薔薇(べにそうび)
ほー、なかなかですね。
はい。
もう一つ、お願いします。
はい。              花の色ははかなきものよ冬薔薇(ふゆそうび)
なるほど、なるほど、ありがとうございました。
はい。
ところで、今日は節季の大雪(たいせつ)だそうですよ。
はい。
あなたは毎朝のお出かけが早いですのでお気を付けくださいね。
はい。

    孤高とはくれなゐ深き冬の薔薇  (金久美智)

ロゼアンジェ 
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ノリウツギ(糊空木)  ~しみじみと~
- 2011/12/06(Tue) -
のりうつぎ

庭の花枯れ。
移ろう糊空木。
純白の花びらは、今セピア色。
哀れそれとも愁い。
理(ことわり)に任せたままの姿。
続かない命と形。
光の中の佇み。
私も透かされる。
しみじみと。

   枯るゝ庭ものの草紙にあるがごと (高浜虚子)

のりうつぎ  

のりうつぎ 
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バラ(薔薇)  ~冬の薔薇~
- 2011/12/05(Mon) -
ミニ薔薇

  明日を待つ薔薇    大江拓次

 しろけれど こころをこめて色にぬれ
 ひかりをつつみ、
 たのしいときめきの瞼をひたす。
 ゆれるやうにひらくばらのはづかしさよ、
 明日の日に、おまえはゆれるよ、
 おまへは ほのぼのとあかるくなるよ、
 ふかいにほひに おまへははてしなくながれてゆくよ。
 あすの日に鳥のはおとのやうにひらくばらのゆめ。


12月に薔薇。
12月の薔薇。
冬の日を浴びて薔薇。
冬の日だまりに薔薇。
寒くない?
キッ、キッ、キッ。
百舌が鳴いている。

  ひだまりに百舌の声聞く冬薔薇(ふゆそうび)  (文)

ミニ薔薇  

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サンシュユ(山茱萸の実)  ~その名を秋珊瑚という~
- 2011/12/04(Sun) -
山茱萸の実

赤いのは山茱萸の実。
1.5㎝ほどの艶々とした楕円形。
その色に誘われては時々口に入れてみるが、何度も思いを裏切られる。
熟し柔らかくなっても甘みはなく、渋みのみが残る。
そういえば鳥も食べている姿をあまり見ない。
漢方には用いられるというが。

毎年の事、12月最初の週末にスタッドレスに履き替える。
もう何年もの自分の年中行事としての位置づけである。
この地はスタッドレスなしでは冬場を乗り切れない。
これで3月まで。

   山茱萸の風にゆれあふ実を択(え)りぬ  (飯田蛇笏)

山茱萸の実  

山茱萸の実 
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ピラカンサ(Pyracantha)  ~柿色の123 123 123 …~
- 2011/12/03(Sat) -
ピラカンサ

ピラカンサの丸い実
小さな柿のよう
たくさんたくさん
小鳥になって食べてみたい

123。
暦の数字が並んだ。
ただそれだけのことだが嬉しくなった。
今日は何かいいことがありそうな気がした。

   「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ  (俵万智『サラダ記念日』より)

ピラカンサ   

ピラカンサ  

ピラカンサ 
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ビワ(枇杷)  ~その香知るのは~
- 2011/12/02(Fri) -
ビワ

冬に咲く花。
寒さが必要なのです。
夏に黄色い実となるために。
今咲くんです。
目立ちませんが。

人も同じかもしれません。

白い五弁の枇杷の花。
いい香りです。
見てください。

   忘れゐし花よ真白き枇杷五弁 (橋本多佳子)

ビワ  

ビワ 
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