キク(菊) ~下山こそ大事~
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- 2011/12/22(Thu) -
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![]() 時の香 大江拓次 この ひとわたりすぎさつた時のにほひは うらさびれた奥庭のなかにもちらばふ影 そのあしあともなく うしなはれる まどろみの ねむりの花 視点と思考。 見方と考え方。 「もう」と「まだ」。 とらえ方と生かし方。 登山と下山。 秋の黄色い風車菊。 存在する冬の枯菊。 今を生きている。 枯菊と言ひ捨てんには情あり (松本たかし) ![]() ![]() |
モミジバゼラニウム(紅葉葉ゼラニウム) ~賢者の贈り物~
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- 2011/12/16(Fri) -
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![]() ねえねえ ん? もうすぐくりすますだね。 うん。 ねえねえ。 ん? けーきはいらない。 ん? そのおかね、おくって。 えっ? ぷれぜんともやめて。 ……。 だって。 ……。 そうしてね。 わかった。 ありがとう。 おなじだよ。 それがいいわ。 おーけー。 ともかくもあなた任せのとしの暮 (小林一茶) ![]() ![]() ![]() |
マンリョウ(万両) ~それをみることによって~
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- 2011/12/14(Wed) -
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![]() 断章21(部分) 山村暮鳥 1本の樹のそばをとほりすぎただけで それをみることによつて 自分は自分を幸福にする事を知つている 真っ赤な実。 まん丸だ。 枯れ庭に小さな化粧。 おしゃべりしたくなる気分。 ひだまりの冬日和。 にこやかになるひととき。 疲れたら見ましょう。 万両や癒えむためより生きむため (石田波郷) ![]() ![]() |
キク(菊) ~おおさむ こさむ~
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- 2011/12/12(Mon) -
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![]() わらべうた おおさむこさむ やまからこぞうがとんできた なんといってとんできた さむいといってとんできた おおさむこさむ 冷え込みました。 溜まった水が氷っていました。 割りました。 1㎝くらいの厚さになっていました。 おお、さむ! 赤い寒菊を見習いましょう。 寒菊のくれなゐふかく昃(かげ)りけり (金尾梅の門) ![]() ![]() |
キク(菊) ~菊の香まっすぐ昇りけり~
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- 2011/12/10(Sat) -
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![]() 「世界一のお母さんだったよね」 昨夜届いた姉からのメール。 今日は母の三年忌。 お母さん、あなたの料理をまた食べたくなりましたよ。 今日は皆既月食だそうですが、そこからも見えますか? 母の名の花。 香のそばへ菊の花。 狼星(シリウス)をうかがふ菊のあるじかな (宮沢賢治) ![]() |
ノリウツギ(糊空木) ~しみじみと~
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- 2011/12/06(Tue) -
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![]() 庭の花枯れ。 移ろう糊空木。 純白の花びらは、今セピア色。 哀れそれとも愁い。 理(ことわり)に任せたままの姿。 続かない命と形。 光の中の佇み。 私も透かされる。 しみじみと。 枯るゝ庭ものの草紙にあるがごと (高浜虚子) ![]() ![]() |
ピラカンサ(Pyracantha) ~柿色の123 123 123 …~
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- 2011/12/03(Sat) -
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![]() ピラカンサの丸い実 小さな柿のよう たくさんたくさん 小鳥になって食べてみたい 123。 暦の数字が並んだ。 ただそれだけのことだが嬉しくなった。 今日は何かいいことがありそうな気がした。 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ (俵万智『サラダ記念日』より) ![]() ![]() ![]() |
ビワ(枇杷) ~その香知るのは~
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- 2011/12/02(Fri) -
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![]() 冬に咲く花。 寒さが必要なのです。 夏に黄色い実となるために。 今咲くんです。 目立ちませんが。 人も同じかもしれません。 白い五弁の枇杷の花。 いい香りです。 見てください。 忘れゐし花よ真白き枇杷五弁 (橋本多佳子) ![]() ![]() |
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