ヒトリシズカ(一人静) ~まゆはき草の独り言~
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- 2011/04/28(Thu) -
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![]() 白い糸のような花が顔を出している。 赤みがかった若葉の中にある。 一人静…「静」、しずか。 義経が愛したその人の名、「静御前」の「静」。 歴史の中の悲恋に思いを馳せながら眺める。 まゆはき草の名もあるという。 逢ひがたく逢ひ得し一人静かな (後藤夜半) ![]() ![]() ![]() |
クリスマスローズ(八重) ~窓いつぱいの春~
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- 2011/04/21(Thu) -
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![]() 悲しみの 極みといふも なほ足りぬ いのちの果てに みほとけに逢う (不尽) そこにある春。 春の形。 春の侘。 春の佇み。 向こうにある春。 静かな春。 悲しみの春。 怒りの春。 祈りの春。 桜の木の下の八重クリスマスローズ。 重なり合った花びらは少女のスカートのようだ。 窓あけて窓いつぱいの春 (種田山頭火) ![]() ![]() |
スモモ(李・plum) ~雪の如く溺れ咲く~
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- 2011/04/20(Wed) -
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![]() 木全体を真っ白に染めるのは李。 まるで雪が枝に積もっているよう。 満ちる勢い、漲る気迫。 見事、見事、爽快だ。 花の中には黄色い蕊がチョンチョンチョン。 さてさて。 この花のどれだけが夏の実りとなるのだろうか。 放縦に背戸の李の花盛り (相馬遷子) ![]() ![]() ![]() |
レンギョウ(連翹・golden‐bell (tree)) ~軽やかに~
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- 2011/04/15(Fri) -
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![]() 連翹の黄色い花が今盛りである。 一つひとつの花はやや下向きに4枚の深い切れ込みを持つ。 枝に沿って木全体を一色に染める。 その鮮やかな色は遠くからも眼を惹く。 いろいろな春が目に飛び込んでくる。 風も暖かい。 花とともに体も軽やかに春仕様にしてだ。 連翹に挨拶ほどの軽き風 (遠藤梧逸) ![]() ![]() |
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