ハナズオウ(花蘇枋・紫荊)~いとしめば愚直なる~
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- 2010/04/29(Thu) -
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![]() 枝に添って並ぶ白い花蘇枋。 花の形がちょっと変わっているのはマメ科の木だから。 花は色々。 それがいい。 とやかく言うのは人の目。 花は誰のためにあるのでもなく。 花は色々。 それでいい。 花はひたすら。 命を精一杯。 色々な花、その色々がいい。 花蘇枋弥勒の指は頰にあり (吉田汀史) ![]() |
ツバキ (赤椿・白椿) ~椿と鵯と私~
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- 2010/04/22(Thu) -
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![]() 鵯の朝は早い。 私がカーテンを開ける頃にはすでに庭にいる。 声賑やかに動く彼のお目当ては椿の花だ。 枝に止まったりホバーリングしながら嘴を花に挿し込む。 朝茶を口に運びながら窓越しにそんな様子を眺める。 赤い椿がある。 白い椿がある。 鵯は食す。 私は見る。 赤い椿白い椿と落ちにけり (河東碧梧桐) ![]() |
ハナモモ (花桃 照手白) ~花が溢れて~
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- 2010/04/21(Wed) -
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![]() 花が溢れる。 私の目が右往左往している。 右に小さき花、左に華やぐ花。 上にゆかしき花、下にか弱き花。 どれもこれもが私に声をかける。 春爛漫、花の色。 春満面、花の香。 花が私の心にも春を広げる。 匂ふとも見えずゆかしや桃の花 (樗良) ![]() ![]() |
コブシ (辛夷) ~信頼~
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- 2010/04/20(Tue) -
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![]() 見上げれば辛夷の花がある。 高く伸びた木に白い花がぽつりぽつりと咲く。 花びらはそれぞれきままに好きな向きにそりかえる。 そのやわらかで不定な花の形が見る私をおだやかな思いに誘う。 花言葉に「信頼」とある。 信頼する、信頼される。 自分はどうなのか。 信頼という言葉を背負うに値するか。 静かなりたおやかなり花辛夷 (文) ![]() |
ナシ (梨の花) ~青天に白い花のかたまりて~
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- 2010/04/18(Sun) -
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![]() 染井吉野が散っている。 土の上を花びらが敷いていく。 一つが終わる。 代わるように梨の花が咲く。 私の梨は二十世紀と幸水と新水。 どれも真っ白である。 葉と一緒に咲く。 それがまたいい。 大正ロマンなら花簪。 シックな着物姿の黒髪にこの花は似合う気がする。 夢二の絵思い起こさせるよ梨の花 (文) ![]() ![]() |
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