キク(菊) ~たましひの菊~
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- 2009/10/26(Mon) -
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![]() 秋には菊。 菊は薫る。 色様々に丸い菊、ふんわりの菊、大きな菊小菊。 菊の季節、日本の秋。 邪気はらい長寿延命の菊伝説。 このごろのしぐれのあめにきくのはなしりぞしぬべきあたらそのかを(桓武天皇) 春草の描く幽谷深山の菊慈童。 歌に菊、絵にも菊。 人の心にも菊。 私の菊は母の花父の花。 たましひのしづかにうつる菊見かな (飯田蛇笏) |
イワシャジン(岩沙参)
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- 2009/10/13(Tue) -
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![]() イワシャジンの咲く姿はまさに鈴なりという言葉がぴったり。 下を向いた紫の花はまるで小さな釣鐘がぶら下がるよう。 そのたくさんの花は1㎜ほどの細い茎をしなやかにたわませる。 花の形は桔梗そっくりだが、葉は細長い。 岩の沙参とあるように、本来は岩場に咲く花だと聞く。 私は様々な思いを巡らせながら秋の部屋で眺める。 岩沙参見れば聞こゆ秋の声 (文) ![]() |
ダイモンジソウ(大文字草) ~花も習うか~
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- 2009/10/07(Wed) -
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![]() 綺麗な紅色の「大」。 三つ、四つと並んである。 誰が教えるわけでもないのに、みんな「大」の字。 爽やかな秋気を感じて花開く大文字草。 蕾もたくさん。 蟻も花芯に来て遊ぶ。 秋、益々となる。 大文字草大の字を習得す ( 後藤夜半) ![]() |