
今日2月14日、そこかしこで嬉し恥ずかし喜びの光景が見られることだろう。
チョコレートを介在にして、それぞれがヒロインとヒーローとなる様々な物語。
淡く小さな思いやストレートな告白、そして感謝の気持ち…それぞれにシチュエーションは違えども。
誰もがいつもこんな優しさに包まれるなら、互いに思いやる気持ちを懐に抱くのなら世に不幸はないはずなのだが。
私には母から手作り料理の故郷便が届く、いちばんの"Be My Valentine." だ。
ところで2月14日はもう一つ、私だけの記念日でもある。
このブログを始めたのが二年前の今日この日、訳も分からぬまま見切り発車でのスタートだった。
爾来、一日も休まずに書き続けた記事が今日で768、よくも続いたものだと自分でも感心する。
ここに至るには、拙い文を読んで頂く方、コメントをくださる方々が居たからであればこそと感謝したい。
正直のところ、私の中では今日をもってこのブログを閉じる予定だった。
日常の勤務、ライフワークとしての制作と研究、花や畑…あれもこれもでキャパスティーいっぱいという思いがあった。
しかしよく考えてみれば、記事を書くことで他を客観的に見、自己を再認識する作業となっているのではないか。
多くの知己を得る中で、自分の知らない世界やこと、ものへ導かれ教えられているのではないか。
この繋がりを通して自分の心の幅を広げ、人の感性から豊かさをいただいているのではないか。
様々な思いが交錯し、葛藤し迷う中、自らの思いを整理しまた続ける事にした。
いつも温かく見てくださる多くの皆様にこの場をお借りしてあらためて感謝とお礼を表したい。
激しい雨が屋根に音を立てている。季節は春へまっしぐら、もう雪を見ることはなさそうである。
バレンタインデー心に鍵の穴ひとつ (上田日差)