白梅(八重)
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- 2008/03/08(Sat) -
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![]() 君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる ( 紀友則 ) 白梅は空の青に似合う。 花折りて挿すもまた美しい。 梅は蕾より香ありて 万葉人は香栄草(こうばえぐさ)とその香を讃ゆ。 白梅は優しく、人を呼ぶ。 白梅や日光の高きところより (日野草城) |
ユキワリソウ(白花雪割草)
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- 2008/03/06(Thu) -
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![]() 息留め見る雪割草の迎えたる (文) 長い旅から帰ってくると、雪割草が迎えてくれた。 控えめに「はにかむ」ように咲く姿に、温かいものを感じほっとする。 その名は春の訪れをいち早く察知して咲く花であるというところに由来する。 虫蠢く時と暦は告げている。 冬にさよならを、心に春を、体に躍動をといこうか。 みんな夢雪割草が咲いたのね (三橋鷹女) |
ネコヤナギ ~やわらかにふくらみ~
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- 2008/03/05(Wed) -
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![]() 紫雲に乗って、父は空へ昇っていった。 背に射せる春の日差しに汗ばみて ふっと息を吐き軽く眼を閉じぬ 仮宿の窓辺に倚れば啓蟄の 陽はやはらかに我が肌身に親しむ 菊の香包まれしわが命の礎は小さき白き形となりて帰りきぬ |
ロウバイ(臘梅)
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- 2008/03/02(Sun) -
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![]() ロウバイがようやく花開く。 去年より、半月も遅い開花だ。 今年の二月は寒い日が続いたからだろう。 艶やかな光沢のある花が枝に付く。 ほんのりとした香気が鼻に届く。 下向きの花弁が空の青に透き通る。 足下の腐葉土の下にミミズを見つけた。 ああ、春だ。 春だ。 臘梅を透けし日射しの行方なし (後藤比奈夫) |
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