クリスマスローズ(Christmasrose)  ~春一番~
- 2018/02/16(Fri) -
クリスマスローズの芽181

小さなたくさんの芽はクリスマスローズの子どもたち。
こぼれ種から生まれたものだが、いつのまにかにたくさん。
嬉しくなる。
花を咲かせるにはきっと後1~2年はかかるのだろうが。
楽しくなる。

どこかではもう春一番が吹いたのだという。
「春」という言葉が身の回りにも増えてきた。
“待つ”ということの大切さを今年は特に感じる。

  春一番木々は根を締めおのれを鳴らす   (楠本憲吉)

クリスマスローズの芽182
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
冬点描(タアサイ) ~野菜の花~
- 2018/02/15(Thu) -
タアサイの花181

畑に黄色い花が咲いていた。
タアサイの花だった。

いいね。

みんなこの時期をそれぞれの形ですごしている。

  日があれば二月の葦とぬくもれり  (蓬田紀枝子)

タアサイの花182
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
クリスマスローズ(Christmas rose) ~いつもより少し遅いですかね~
- 2018/02/12(Mon) -
クリスマスローズ18211

クリスマスローズに蕾が見えるようになりました。
たいがい二月のこの時期にはいくつかの株で花が咲いていたはずです。
続いた低温が開花を遅らせているのかもしれません。
今は風や光の様子を見ながら咲くタイミングを図っているというところでしょうか。

  クリスマスローズ気難しく優しく (後藤比奈夫)

クリスマスローズ18212

クリスマスローズ18213

クリスマスローズ18214

クリスマスローズ18215

クリスマスローズ18216
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
アジサイ(紫陽花の芽) ~ちゃんと動いているんだなあ~
- 2018/02/09(Fri) -
冬紫陽花181

日陰には先日の雪が溶けずにいたるところに残る。
今年ほどの寒さはこれまであまり経験したことがない。

茎だけになった紫陽花がある。
目を近づけて見れば、枝の節々に膨らむ芽が。
いくつかからは覆いが取れ薄緑色が覗く。

ちゃんと動いているんだなあ。
静かに。
あるところで。

   乾坤に寒といふ語のひびき満つ   (富安風生)
 
冬紫陽花182

冬紫陽花183

冬紫陽花184

冬紫陽花185
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
カエデ(楓) ~雪の夜はしんしんと、そして朝~
- 2018/02/02(Fri) -
雪265
                                     〈雪が降る夜〉


夜のニュースでは「都心も大雪になりそうです」と、キャスターが注意を呼びかけていた。

食事を済ませて自分の部屋に入る。

静かである。
カーテンを寄せ、ガラス戸を開ける。
降っている。
楓は枝に乗せる。
どのくらい積もるのだろう。

夜に雪模様は…。
夜の雪景色は…。

たとえば太郎と次郎を眠らせしんしんと…。

いつもの様に目覚めてお茶。
今4時過ぎ。

静かである。
カーテンを寄せ、ガラス戸を開ける。
止んでいる。
楓は綿飴になった。
だいぶ積もった。

都心も大雪なのだろう。
交通や物流に影響がなければいいのだが。

もう少ししたら雪かきしよう。
見るからに重そうだ。

   音なく白く重く冷たく雪降る闇  (中村苑子)

雪234
                                      〈楓を見れば〉
雪293
                                      〈起きて見れば〉
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
皆既月食(スーパーブルーブラッドムーン) ~見たい、見よう~
- 2018/02/01(Thu) -
皆既月食181

私は夜が弱い。
でも昨夜は頑張った。
皆既月食を見たいと。

天気予報は曇りだったので、ほぼ見えないだろうと諦めていた。
それでもと夕食後外に出てみると、東の空に満月が浮かんでいた。
くっきりだ。
このままではきっと見ることが出来るはず。

しっかり防寒対策をしてから再び見上げるとすでに左下の方から欠け始めていた。

少し時間をおいて何枚もシャッターを切る。
時々家の中に入っては暖まってから外に出る。
残念ながら、ブラッドムーンのクライマックスはその影を枠の中にうまく収められなかった。
私の腕とカメラでは限界のようだ。
その妖しい赤い月は肉眼では見えるのだが。

スーパーとブルーとブラッドの3つが重なる特異な現象を体験できた真冬の夜。

眠さが肩を叩く。
あくびも続いて出る。
カメラの片付けもそこそこにぐに寝た。

そして今朝、いつもの様に早く目が覚める。
整理するとぶれた多くの画像。
それももまた一つの味、私の時間記録。

お茶が美味しい。

   竹林の月の奥より二月来る  (飯田龍太)

皆既月食182

皆既月食183

皆既月食184

皆既月食185

皆既月食186
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
冬点描 ~雪と畑~
- 2018/01/30(Tue) -
フキノトオ741

また雪が降った。
薄い小さな粒がゆっくり舞うようにふわふわと落ちてくる。
しかし、そんな見た目と違ってどんどん嵩を増す。
夕食前に雪かきをする。

朝起きて見ればその後も降り続いた様子。
食事を済ませ再び雪かきをする。
乾いているせいか量の割には軽い。
労力と時間はさほどかからず、汗をかくまでもなかった。

道具を片付け、そのまま畑に脚を伸ばす。

フキノトウ。
エンドウ。
ブロッコリー。

動物が足跡を残す。
歩幅からするとかなり大きいが、何だろう。

私は雪が好き。
降るのも。
見るのも。
遊ぶのも。
そして雪のことばも。

  街に雪この純白のいづこより  (橋本榮治)

エンドウ737

ブロッコリー709

足跡746
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
凍る ~川の流れと氷の塊と~
- 2018/01/28(Sun) -
凍る181

凍みた。

庭から川を見る。
跳ねてぶつかりあう飛沫が氷の塊を作る。

降りる。
そばで見る。

なんとも言えぬ。
自然だから出来る。
計算もしがらみもなく。
水の勢いに任せるまま。

寒さのピークも今日までのようだ。

  山河のけふははればれとある氷かな   (鷲谷七菜子)

凍る182

凍る183

凍る184

凍る185
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(3) | ▲ top
冬点描 ~雪の翌朝~
- 2018/01/27(Sat) -
冬草181

雪の止んだ庭に陽がさす

ミツバの枯れ茎と桜の葉一枚
種姿の淋しい野菊
話合うかに立つ木賊
切り忘れた紫陽花
実生のクリスマスローズ
4枚の葉の柾の芽
鮮やかに南天

青みを帯びて伸びる木の影
やわらかな起伏となる覆われた黒土

雪が詩情を添える

友人からジョウビタキの便りが届いた朝

  冬草のむらさき極む耐ゆるさま (山口青邨)

冬草182

冬草183

冬草184

冬草185

冬草186

冬草187
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
カキ(柿) ~残されたままで~
- 2018/01/24(Wed) -
一月の柿182

南隣に柿畑がある。
10本ほどの木にはたわわな実。
でも今期は収穫されないままに。
艶と張りを失い、色も褪せて。
毎年多くを出荷していたのだが。
畑主に何が。

きのうの雪はその柿にも積もる。

  まだもののかたちに雪の積もりをり (片山由美子)

雪と柿182

一月の柿181

雪と柿181
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
ムクゲ(冬木槿) ~冬眠「●」~
- 2018/01/17(Wed) -
冬木槿275

その詩に出くわしたときは「ん?」。
『冬眠』と題し、「●」。
黒丸ただ一つだけ。
作者は草野心平。

でも分かる。
●の中に様々な世界があるのを。

  冬景色はなやかならず親しめり  (柴田白葉女)

冬木槿276
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
マサキ(柾の実)  ~冬の空蝉~
- 2018/01/12(Fri) -
冬のマサキの実180

マサキの実が割れる。
中からつやつやの赤い実。

葉は青々。
空蝉が一つ。
夏、秋、そして耐えて冬。

正しい木と書いてマサキ。
何か由来があるのだろうか。

   空蝉やあの世へ行きてなほ生きむ   (藤本保太) 

冬のマサキの実181

冬のマサキの実182

冬蝉183
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
マメガキ(豆柿・信濃柿・小柿) ~採らずにそのままに~
- 2018/01/08(Mon) -
冬コガキ181

秋に採らずにそのままにしておいた豆柿。
干しブドウのようになって並ぶ。
そんな様子もまた風情がある。

毎日のようにヒヨドリが来ては食む。
ピーヨ、ピーーヨと大きな声を出しながら。

  成人の日の華やぎにゐて孤り  (楠本憲吉)

冬コガキ182

冬コガキ183
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
凍る ~自然のなす造型~
- 2017/12/30(Sat) -
凍る川171

家の横は川。

氷点下6℃の朝。
その水飛沫は凍る。
枯れ草を中に閉じ込め。
吹き出る泡のようにかたまり。
上に向かい下に向かって太さを増し。
長く伸びて氷柱になり。
ある場所ごとに呈する妙なる様相。

厳寒ならでは自然のなす造型。

   流れたき形に水の凍りけり  (髙田正子)

凍る川172

凍る川173

凍る川174


凍る川175

凍る川176
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
ゲッケイジュ(月桂樹・ローレル) ~どうしたんだろう~
- 2017/12/24(Sun) -
ロリエ84

原因がよく分からない。

日当たりのいい南側に月桂樹がある。
根元から二つに分かれ、2本の木のようになっている。
その一つが最近枯れ出した。
常緑のはずの葉が茶色に変色し、まさにローリエ状態。
どうしたんだろうと思って近づいて見てわかった。
幹の下の方に割れがいくつも走っている。
他の木も含めて、これまででこんな現象は初めて。
病気なのか、それともこのところの凍みのせいなのか。

思案気に見ている私に部屋から顔を出して家人が言う。
「伐るんだったら、葉っぱは使うから取っておいてね」
料理の香り付けとして使うつもりだ。
「新しく芽吹くかどうか、春まで様子を見る」と返す。
うまく復活してくれるといいのだが、はたしてどうなるのか。

もう片方のは様子に変わりがなく、これまで通り元気。
すでに春に向けての蕾も多く見られる。
これは大丈夫そうで一安心。

それにしても下で繋がっている同じ株なのになぜ?

  吾が罪をよく知ってをりクリスマス  (上野章子)

ロリエ85
 
ロリエ87

ロリエ88

ロリエ89
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
雪嶺 ~中央アルプス遠望~
- 2017/12/22(Fri) -
中央アルプス
                中央アルプス

家を少し下ると、雪を抱いた中央アルプスが見える。
中心となる西駒や宝剣は隠れて視野に入らないが、それから南の嶺々が目に映る。
北から、なだらかな空木、丸い頭の田切、赤椰岳とその下の摺鉢窪カール、そして南駒と仙涯嶺など。
白く連なる悠然とした山並み。

“山の気”とでも言おうか。
立ち止まって眺めると、あくせくする日常をほんの少し忘れさせ、ゆったりとした気持ちになる。
こうした景色が身近にあることの幸せ。

   雪嶺の中まぼろしの一雪嶺  (岡田日郎)

中央アルプス空木岳
                空木岳
中央アルプス田切岳
                田切岳
中央アルプス摺鉢窪カール・赤椰岳
                摺鉢窪カール・赤椰岳
中央アルプス仙崖嶺・南駒ヶ岳
                仙崖嶺・南駒ヶ岳
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
朝の霜 ~白くなった~
- 2017/12/21(Thu) -
霜17120 - コピー

霜が地にあるものを覆う。
重なる落ち葉を。
鬼灯を。

冬の朝のほんの短な白い時。
なぜか嬉しくなる。

  葛の葉のおもて見せけり今朝の霜 (松尾芭蕉)

霜17122

霜17124

霜17123

霜17125
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
ブルーベリー(blueberry) ~もの静かなる冬紅葉~
- 2017/12/20(Wed) -
ブルーベリー紅葉172

落葉樹の多くは裸木となった。
毎朝の落ち葉掃きもほとんど用なしになっている。

そんな周りにあって、まだ葉を付けたままでいるのはブルーベリー。
もの静かなるその冬紅葉。
時の進みの感じ方はそれぞれ。

   冬紅葉冬のひかりをあつめけり  (久保田万太郎)

ブルーベリー紅葉173

ブルーベリー紅葉174

ブルーベリー紅葉171

この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
エンドウ(豌豆) ~寒さ、厳しさに育つ~
- 2017/12/18(Mon) -
エンドウ17121

朝は氷点下が続く。
日中もなかなか気温が上がらない。
天気キャスターは「1年で最も寒い時期を下回る予報です」などと伝えたりする。

畑の野菜の姿はだいぶ少なくなった。
それでもブロッコリー、春菊、ホウレンソウ、タアサイなどはまだ収穫できる。
レタスはキャップを被せてなんとか持ちこたえている。

そんな中で芽を出して成長を始めるのもある。
二畝ある豌豆だ。
絹莢とスナップの2種類の種を11月初旬に蒔いた。
葉は軟らかくて薄く、霜や寒さには弱そうに見えるが、豈図らんやこれがたいそう強い。
まだほんの小さい苗なのに、すでに蔓さえも伸び出している。
すこしの足しになればと株元には籾殻をかけてある。
こうした厳しさ寒さあればこその野菜もある。

  歳末の一も二もなく荷がとどく   (真夏出来男)


エンドウ17122

エンドウ17123
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
冬山 ~南アルプス遠望~
- 2017/12/15(Fri) -
南アルプス1712
                                        南アルプス

昨日は燃えるゴミの日。
集積所は家から歩いて1~2分。
出すのは昔から私。

一週間ほど前からその周りの見晴らしが良くなった。
前に広がっていた梨畑が更地になったからだ。
跡を継ぐ人のいないご高齢の堀池さんに何か期すものがあったのだろう。
そこに立つと、そのままで正面に南アルプスの一部が望める。
塩見、烏帽子、小河内岳などが連なる。
少し離れて北に仙丈、南に荒川岳。
所々黒い岩肌も見えているので雪はまだ多くはないようだ。
この時期の朝陽は、シルエットになったその山なみを越えて光芒を送る。

ところで更地にした後はどうするのだろう。

   雪嶺よ日をもて測るわが生よ (相馬遷子)

塩見岳1712
                                         塩見岳
小河内岳1712
                                         小河内岳
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
シモ(霜の花) ~厳しい朝に咲く花~
- 2017/12/10(Sun) -
霜の花171

氷点下となる朝が続く。
庭掃きする手もかじかむ。
冬用の温かな手袋をしているのだがそれをも抜けてくる。

落葉を片付けて少し歩く。
そぞろに草木のさまざまな冬姿に目を遣りながら。

アキチョウジの枯れ茎の元に見つけのは白く咲く霜の花。
今年の初めて。
いつ見ても不思議。

陽が当たり始めた。
しばらくすると花は消えてなくなった。

中に入り、器にお湯を張って手を入れ、感覚を戻した。

  霜柱草霜の花咲く今朝の庭 (長沢眷顧)
 
霜の花172

霜の花173
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
ブロッコリー(broccoli・芽花野菜) ~霜の朝~
- 2017/12/08(Fri) -
ブロッコリー171

寒い朝だった。
霜が降りた。
ブロッコリーの葉にも棒状になったのが。
そろそろ寒さ対策を講じる必要がありそうだ。

一つを収穫する。
ブロッコリーは好きだ。
毎年作る。

  十二月八日の霜の屋根幾万 (加藤楸邨)

ブロッコリー172

ブロッコリー174

ブロッコリー175

ブロッコリー176
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
カマキリ(蟷螂・いぼむしり) ~紫陽花の葉の上に~
- 2017/12/07(Thu) -
カマキリ21

紫陽花の葉もだいぶ散った。
その残った僅かな葉に何かの気配。
周りに同化するようにしていたのは蟷螂だった。
首を傾けてこちらをじっと見ている。
夏に見るのと違い、穏やかな表情だ。
氷点下の朝もあったりでそろそろ寒さには耐えられなくなるはず。
いよいよの時を感じているのかもしれない。
それで紫陽花の葉の上をその場所に…。 

  枯色が眼よりはじまるいぼむしり (後藤夜半)

カマキリ23

カマキリ22

落ち葉掃き24
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
ナデシコ(撫子) ~松を伐る~
- 2017/11/30(Thu) -
松伐採171

尉鶲がお尻を上下させながら澄んだ声を届けてくれている。
アオサギが大きな翼を広げて飛んで行く。
私はチェーンソーを持ち松を伐る。
長年傍にあっただけに申し訳ない気もしたが…。

淋しい小春の中に白撫子が一輪ある。

   撫子やそのかしこきに美しき   (広瀬惟然)


松伐採172

晩秋の撫子171

晩秋の庭171
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
秋景色 ~風景との無言の対話~
- 2017/11/25(Sat) -
秋景色89

時には何を求めずに静かな秋景色の中に身を置く。
そこに佇めば情感は濾過され、胸に入ってくるのは透き通った空気。

東山魁夷はその著『風景との対話』の中で次のように述べている。

絵になる場所を探すという気持ちを棄ててただ無心に眺めていると、相手の自然の方から私を描いてくれとささやきかけているような風景に出会う。
その何でもない情景が私の心をとらえ、私の足を止めさせ、私のスケッチブックを開かせる。
この一見、単純な出会いは偶然なのだろうか。
風景との無言の対話の中に、静かに自己の存在を確かめながら、こつこつと歩いていくという生き方は、今の複雑な高速度の時代の歩みからは外れているかもしれない。
しかし美を素朴な生の感動として見る単純な心を私は失いたくない。  

私も少し足を伸ばせば、“ささやきかけているような風景に出会う”。
そこに住むことができ、“風景との無言の対話の”できる幸せに私も感謝する。
そして、いつまでも“美を素朴な生の感動として見る単純な心を私は失いたくない”。

  晩秋の野の明るさを歩きけり  (前田震生)

秋景色90
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
ヒメシャラ(姫沙羅)~空澄み、木の葉そよぎ、音澄む~
- 2017/11/23(Thu) -
姫沙羅紅葉171

先日、久しぶりに光太郎の本を手に取った。
いつ読んでも彼の詩を私の心は受け入れる。
深い秋にはなおさら。

  秋の祈り  (高村光太郎)

 秋は喨喨と空に鳴り
 空は水色 鳥が飛び
 魂いななき
 清浄の水こころに流れ
 こころ眼をあけ
 童子となる

姫沙羅の紅葉も美しい。

  沙羅紅葉来世明るしとぞ思ふ  (後藤比奈夫)

姫沙羅紅葉172

姫沙羅紅葉173

姫沙羅紅葉174
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
ダイコンン(大根)  ~今日はどう使うのだろう~
- 2017/11/22(Wed) -
大根2171

去年だったか、日本で一番食べられている野菜についてテレビの番組でやっていたのを記憶している。
その1位は大根だった。
たしかに料理に疎い私が思いつくだけでもブリ大根、おでん、切り干し、漬物、サラダなどなどと、幅広い。
うちでもよく食卓に上る。
昨日も2種類が出たが、どんな形であれ好きだ。

私は毎年時期をずらして何回かに分けて作付けする。

そしていつものように。
「大根を1本取ってきて~」
聞き分けの良い夫はすぐに返事する。
「わかった。葉はどうする?」
「付いたまま持ってきて~」

片手の軽い力ですっと抜ける。
洗って持って行く。
「10センチくらいせんつきしてね」
やさしい夫は言うことを素直に聞く。

11月も下旬、このところ氷点下の朝が続いている。
そろそろ全部抜かなくてはだろう。
天気を見て畑に穴を掘り、籾殻で覆って埋(い)けることにしよう。
こうすれば、凍ることもなく、使う分だけを少しずつ取り出すことができる。
先人が教える大根の冬保存。

  土が力ゆるめ大根抜けにけり  (黛執)

大根2172

大根2173
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
サンシュユ(秋珊瑚・山茱萸の実と冬芽) ~先の備え~
- 2017/11/20(Mon) -
山茱萸の黄葉171

座布団を暖色系の色柄に替えた。
隣の部屋のテーブルクロスとクッションも同様に。
絨毯はすでに2枚広げてある。
いつもに比べ少し早めの冬支度が進む。

テレビの雪の映像を見て、「1台だけでもタイヤを替えておく?」とやんわり促す声。
毎年、12月入ってからだんだんにするのが恒例だったが。
「次の日曜日にするか…」
3台まとめて一緒にしよう。

山茱萸にいくつか赤い実が残っている。
見れば枝には新たに小さな芽も。
ずっと先を見据え、静かにそっと次を育む木。

  冬木の芽ことば育ててゐるごとし (片山由美子)

山茱萸の実171

山茱萸の冬芽172

山茱萸の冬芽171
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
オオモミジ(大紅葉)  ~一人紅葉狩り~
- 2017/11/19(Sun) -
オオモミジ171

窓の外には目を惹く鮮やかな秋の彩り。
揉みいずる葉の織り成す錦絵。
一人眺める。
感じる。
耽る。
しみじみと。
「大切な思い出」を拾うように、今年もまた4,5枚を本に挟む。

  このもよりかのも色よき紅葉哉 (与謝蕪村)

オオモミジ172

オオモミジ173
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
ドウダンツツジ(灯台躑躅)  ~誰が私を…~
- 2017/11/14(Tue) -
ドウダンツツジ紅葉170

週間予報を見れば最低気温にマイナスの日も表れる。
去る秋と近づく冬。
隣り合う二つの季節。
見える聞こえる感じられることさまざまに。

新しい暦も届いた。
心持ちも穏やかな侘びから研ぎ澄ます張りへ。

ドウダンツツジは葉を深色に染める。

  晩秋の誰が私を暖める   (高澤晶子)

ドウダンツツジ紅葉171

ドウダンツツジ紅葉172

ドウダンツツジ紅葉173

ドウダンツツジ紅葉174
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(1) | ▲ top
| メイン | 次ページ