ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉) ~静かな秋の心地よいヒトコマ~
- 2023/09/29(Fri) -
細身越年蜻蛉051

小さな細身越年蜻蛉が木賊にとまった。
薄褐色からして今夏に羽化した若い蜻蛉のようだ。

からだをピーンと伸ばして。
向きを変え、だらりとして。
先っぽへ移って。

そこで数分。
どうやら木賊の肌のざらざら感がとまるにいいらしい。
私も腰を屈めて一緒に数分。

静かな秋の心地よいヒトコマ。
来てくれててありがとう。

立ち上がればその上では柘榴の実が紅く色づいていた。

   秋に吹かれて蜻蛉といる私を柘榴の実が囁きながら見下ろしていた (上武旋転子)

細身越年蜻蛉052

細身越年蜻蛉053
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コムラサキ(小紫の実) ~小鳥が啄んだのか~
- 2023/09/16(Sat) -
小紫051

小紫が実をつける。
小さく丸い。
ツヤツヤとしてあざやかな紫の。
枝に沿ってたくさん。

小鳥が啄んだのか、傷んでいるのもある。
私は食べたことがない。
どんな味なんだろう。

   木は実り色づき肌は風を感じ心は思索を促し季節はそっとそこにいる (上武旋転子)
 
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イチジク(無花果・ゼブラスイート) ~「まだ早いよ」~
- 2023/08/26(Sat) -
ゼブラスイート051

昨日のことである。
5時30分、支度してマグボトルにお茶を入れ、離れた畑の草取り準備。
すると、「ついでにゼブラを採ってきて」と家人。
「まだ早いよ。いつも9月中旬からだから」
「でも見てきて」
「分かった」

ゼブラとは無花果のゼブラスイートのことで家人はいつも略して言う。
それは黄色い皮に緑の筋が入るとても甘い実。

畑に着く。
その入り口で高さ3~4メートほどの木にたくさんなっている。
枝を引き寄せて実を触るとどれもまだ固い。
やはり収穫は3週間ほど先になりそう。
その一枝を切って持って行って見せることにした。

汗を垂らし、ぬぐいぬぐいしながら作業は捗る。
しかし途中で額をいつの間にか近寄ってきたブヨに刺された。
触ると左半分が広く腫れあがっている。
帰ってきたその顔を見て家人は「どうしたのそれ~」と笑った。

実付きの枝を「ほら、こんな感じ」と渡す。
すると、「まだ食べられないね」と。
家人は最近ことごとくにおいてせっかちになった気がする、
すぐに捨てるのももったいない気もし、私は鉄器にそのまままるごと挿して玄関に置いた。
緊張感や均衡感も感じられずぜんぜん美的ではないが、そんな手の加わらない自然のもたまにはいいだろう。

さて、早朝の草取りも今日で4日目、頑張って終わらせる。
同じ時間からはじめよう。
忘れずにしっかりたっぷりと虫除けスプレーを顔や体にかけて。

   木々に実りの形増えつつありて鳶が鳴きながら空を旋回(まわ)る秋隣 (居山聞涛)

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アマガエル(日本雨蛙) ~修行僧のような顔をして~
- 2023/08/24(Thu) -
月下美人の葉に雨蛙051

今年、月下美人はこれまでに3回咲き、今その鉢は庭の隅に出してある。
その大きな葉の上に色を同化させた雨蛙がいた。
そこは座り心地がいいのだろう。
平たいし、厚くてしっかりしているし。

前から後から横から上からと、いろいろで見る。
可愛くもあり修行僧のようでもあり、相変わらずいい表情と姿をしている。

月下美人は4回目も咲くかなあ。
雨蛙を彫るのもいいなあ。

   月下美人の葉の上に雨蛙が座す修行僧のような顔をして (上武旋転子)

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キアゲハ(黄揚羽)~好みなのだろうか~
- 2023/08/13(Sun) -
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一羽のキアゲハが大天人菊に口吻を伸ばして蜜を吸っていた。
近寄って見る。
そばにいてもあまり気にならないようだ。
少しして花を移る。
次も大天人菊に。
追う。
さらに移るもまた大天人菊。
その次もその次も。
周りにはヒマワリやコスモス、ルドベキアタカオ、イトバハルシャギク、ヘリオプシスなどもある。
バラやニワフジも少し咲いている。
しかしそれらには目もくれず、ずっと大天人菊だけを渡っている。
結局その時間は別の花に止まることはなかった。
それの蜜が好みなのだろうか。

私は半ズボンでガーデンに出ていた。
ついて歩いているうちに左右の脚の4箇所を蚊に刺された。

   「真民さん」を開けば「字は一字でいい花は一輪でいい」と書いてあった庭には一羽の蝶がいた (上武旋転子)

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フイリフウチソウ(風知草・裏葉草) ~夏の庭~
- 2023/08/10(Thu) -
風知草052

夏の庭。
風知草があちこちに。
暑さをものともせず。
涼やかにふんわりと。

裏葉草(うらはぐさ)が本来の名という。
葉は基でひっくり返り、上下が逆になっていて、上に見えているのは葉裏で葉表は下なのだと。
秋にはすべて麦色に染まる。
見ればもう花穂が出ている。

桜の木から口笛のような伸びやかないい声が響く。
見たらイカルが二羽いた。
番なのだろう。
毎年2~3回は来てくれる。

さて……。

   風知る草を見て感じて考えて悔いて恥じて私もどこか放哉に似ているか (居山聞涛)

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ウツセミ(蝉の穴と脱け殻) ~何年もいた土の中から這い出て~
- 2023/07/31(Mon) -
空蝉051

庭を歩けばそこかしこに蝉の穴がある。
そして草木の枝や葉にはいくつもの脱け殻がくっついている。
背中に生々しい白い気管がついているのは今朝、あるいは昨朝などに羽化したものなのだろう。
アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシなどの殻はどれも艶があって妙な美しさがある。

昨日は万年青の葉と木賊の茎に合わせて3つのニイニイゼミのを見つけた。
高さは30~40㎝ほどと、ほかの種類のよりも比較的低い位置で抜けている。
それは、発掘さればかりの土器のように土を纏う。

それらを見ながら生き物としての蝉の不思議を思う。
幼虫として数年間も土の中でじっと過ごしてきたという生命力を。
やわらかな体で硬い土を割って出るその技と力を。
と同時に成虫として地上ではおよそ一週間という儚さを。

ミンミンゼミの鳴くのをまだ聞いていない。
お盆の頃からになるだろうか。

   庭に3つ4つの空蝉教わることもなく見事にいのちを抜ける技と力の神秘を見ている(上武旋転子)

ニイニイゼミの脱け殻1

空蝉052

空蝉053

ニイニイゼミの脱け殻2

ニイニイゼミの脱け殻3

ニイニイゼミの脱け殻4
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ホオズキ(鬼灯の花) ~それは緑の袋に~
- 2023/06/19(Mon) -
鬼灯051

下向きに咲く鬼灯の白い花。
だいぶ少なくなった。

それは咲き進み、花仕舞いになると緑の袋に変わる。
生まれたばかりのはまるで小さい。
日を重ねていくごとにだんだんに大きく膨らんでいく。
今、1本の中にその変わりゆく様が見られる。

そしてあの朱色の袋になるのは盛夏の頃。
以前はそれで何度か透かしホオズキを作ったこともあるが……。

   鬼灯の花を屈み見ているなぜか子どもの頃の紙風船を思い浮かべて (居山聞涛)

鬼灯052

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ユスラウメ(梅桃の実) ~収穫しました~
- 2023/06/08(Thu) -
梅桃051

4月初め、梅桃は白い花でした。
6月になり梅桃は艶のある赤い実になりました。
晴れた昨日、収穫しました。
たくさん採れました。
摘んだ籠を家人に渡しました。
洗って色の濃いのを30個ほど選んで小皿に乗せました。
残りのは全部ジャムにするそうです。
生で食べました。
見た目は桜桃(サクランボ)に似ていますが、糖度はそう高くはありません。
少しの酸味も入り、どちらかというとあっさり感のある素朴な味です。
六月にはいろいろな小さな木の実が採れます。

   心にも梅雨対策が必要黴びさせないように時々は干して (上武旋転子)

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梅桃055

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梅桃の花051

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ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~とてもいい香りの野イチゴ~
- 2023/05/30(Tue) -
ワイルドストロベリー050

ワイルドストロベリーも収穫できる。
大きさは小指の先ほどと小さい。
これはワイルドの名が示すように本来は野生種の苺。
でもいい香りがし、そして甘い。

もともとはハーブとしての葉を楽しむつもりで植えたもの。
それがグランドカバーのように向こうまで伸びて広がっている。
今ではハーブティーより一面の白い花を楽しみ、赤い実りを喜ぶほうが主となっている。

ここ数日家人は毎日それを摘んでいる。
そしてジャムを作っている。
私はそのままを食すのがいい。
2、3個ずつまとめて口に。

   野いちごに朝陽射す色を選り分けて潰さぬように三つ指で摘む (居山聞涛)

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ワイルドストロベリーの花054201
                                    2023年4月20日

ワイルドストロベリーの花054202
                                    2023年4月20日
                                  
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ラズベリー(yellowraspberry) ~今年もたくさん生った~
- 2023/05/29(Mon) -
ラズベリー051

数メートルに渡ってラズベリーを植えてある。
株の高さはおよそ2㍍ほど。
四月に咲いた白い花は時を経て今は実に。
今年もたくさん生った。

小籠に摘む。
力を入れてはいけない。
ポロポロおちるから。
やわらかくて潰れるから。
やさしくそっとはずすように。
ときどき、口に入れたりしながら。
野の味らしい素朴な甘さ。

そして食卓に。
小皿にデザートで。
サラダにも乗せて。

小籠の出番はあと数回も。
時々ヒヨドリも来ているけれど。

   ラズベリーを摘んだ小籠に摘んだ二人で食べた笑って食べた (居山聞涛)

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カキ(柿の花) ~甘い秋の実りへの営み~
- 2023/05/28(Sun) -
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しばらく前から柿の木に花がある。
小さなクリーム色でやや厚みがある。
花びらを落としたのは膨らんで実の形を呈している。
蔕はすでに実に乗る大きさに。
もう今から始まっている甘い秋の実りへの営み。

   数羽の燕が横の川の上を軽やかに行きつ戻りつしているいいなあいいなあと思う (居山聞涛)

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アマガエル(日本雨蛙) ~よく見られる光景~
- 2023/05/22(Mon) -
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屋根に登って木々の剪定をしていた。
カリン、ハナノキ、スモモ、ビワ、キバナヤマボウシ。
伸びて屋根にかかるようになっていた枝を。
降りて下に落ちた剪定枝を片付ける。
終わった。
暑かった。

庭を一回りする。
と、部屋から外に出しておいた月下美人の広い葉の上にアマガエルが座っている。
この時期になると、よく見られ光景だ。
体を月下美人の葉色に同化させて。
心を無にした表情で。
最近夜になるとその頃がよく聞こえると思ってはいた。

部屋に戻ってお茶にした。

   月下美人の葉の上に雨蛙が座す修行僧のような顔で (上武旋転子)

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サクランボ(桜桃)  ~朝早くからヒヨドリも~
- 2023/05/16(Tue) -
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木にいっぱいの赤い実。
今年もサクランボが生る。

それをめがけて朝早くからヒヨドリもやってくる。
彼らは色が分かるのか、赤い方から食べていく。
ピーピーとうれしそうな声を出しながら。

今日少し収穫しよう。

   ヒヨドリが桜桃を食べている「まあ、いいか」と私は眺めている (上武旋転子)

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ブルーベリー(blueberry) ~蜂君たちにも人気~
- 2023/05/03(Wed) -
ブルーベリー051

ブルーベリーも花の時期です。
スズランやドウダンツツジにも似た鐘状の花です。
そこには小粒と大粒の2種類の数本を植えてあります。
小粒のは甘味と酸味が混ざった味で、大粒は甘みたっぷりの実です。
よく見れば花の基部はすでにその色になっています。
それは蜂君たちにも人気で、かわりばんこで次々にやってきます。
彼らは蜜に夢中で、私の存在など気にならないようです。
しあわせなんでしょうね。
見ていて楽しくなります。

   ブルーベリーの花の数が実の数と一人で見ている  (居山聞涛)

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ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~野のイチゴ~
- 2023/04/25(Tue) -
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緑の葉がびっしりと長く敷かれる。
そこはワイルドストロベリーのところ。
今その中に白い花がいくつも顔を出す。
それはもれなく実となり、5月から7月頃にかけて収穫できる。
実は小指の頭ほどの小粒だがいい香りがしてとても甘い。

ワイルドの名が付くように本来は野生種のイチゴ。
繁殖力が強く、葉もハーブとして利用できる。
私はグランドカバーを兼ねてヤマブキの下に植えてある。
ほかの雑草が生えるのを抑えてくれている。

   野いちごの小さな白花の中は膨らんですでに実の形しているニコニコニコ  (居山聞涛)

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ワイルドストロベリーの収穫202105231
                                  2021年5月23日
ワイルドストロベリーの収穫202105232
                                  2021年5月23日
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ラズベリー(raspberry) ~そして実となる~
- 2023/04/23(Sun) -
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ラズベリーはアートガーデンの北側に並ぶ。
私の背よりも高い。
今それに白い花。
花びらが落ちると花托がふくらみ、そして実となる。
家のは濃いオレンジ色。
およそ6月前後が収穫の時期。
消毒などしないのでその場で採って口に入れたりする。

気の早い薔薇が咲き出した。
この黄色いのはたしかゴールドバニーの名だったか。
   
   木苺に白い花白い花たくさん生れよたくさん生れよ摘みたいよ  (居山聞涛)

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ウコギ(五加木) ~またまた旬をいただきました~
- 2023/04/16(Sun) -
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ウコギも食べ頃です。
手を伸ばして枝を切りとります。
さらに作業しやすいように短く揃えます。
枝から一つ一つ摘み取ります。
葉の付け根には棘がありますので気をつけてします。
けっこう時間がかかります。
ゆっくりとのんびりと。

洗って。
茹でて。
けずりぶしを乗せて。
醤油をかけて。
ああ、いい食感。

またまた旬をいただきました。

   空を切って軽やかに飛び翔る燕今日は一羽二羽三羽  (居山聞涛)

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コゴミ(屈・草蘇鉄) ~茹でてけずりぶしをのせて~
- 2023/04/10(Mon) -
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コゴミも採りました。

頭をクルクル巻いたのがいくつも立っています。
やわらかいので手で摘み取ります。
野の匂いが手に残ります。
まずは一籠分。
けずりぶしを乗せていただきました。

間を空けてまだ何度かは採れそうです。

   指先で折るクルクルのコゴミは野の匂い茹でて口にうれし旬の味 (居山聞涛)

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フキノトウ(蕗の薹) ~大人になって~
- 2023/03/17(Fri) -
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庭のそこかしこにフキノトウ。

石楠花の下に。
紫陽花の下に。
雪柳の下に。
ブルーベリーのそばに。
オオイヌノフグリの中からも。
そして草取りしたアートガーデンの中にぽつんと一つ。

まだまだあちこちに出てきそうだ。

   その形と香りと苦味が春の旬大人になって好きになった蕗の薹  (居山聞涛)

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アマガエル(日本雨蛙) ~「ごめん。起こしちゃったね」~
- 2023/03/12(Sun) -
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アートガーデンの草とりをした。
そろそろ春蒔きの準備もしなくてはと。
三角ホーを使って草を搔く。
と、何かがピョンと飛び出した。
何だろう。
ホーを置いて探す。

アマガエルだった。
顔も体も土にまみれている。
今まさに地上に掘り出された感じ。
まだ冬眠中だったのだろう。
「ごめん。起こしちゃったね」
少し手を休めて眺める。
跳ねてどこかへ行った。
いつかその保護色から緑に変わった彼とまたどこかで会うかもしれない。

続きをした。
汗を拭う。
きれいになるにはあと2日ほどは必要だ。

秋に蒔いた隣のポピーは順調に育っている。

   掘り起こされた草と一緒にアマガエルが出てきた3月11日の花壇  (上武旋転子)

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アマガエル053

アマガエル054
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アートガーデン(『石は木々に宿る』) ~二月も終わる~
- 2023/02/28(Tue) -
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一本の木に数個の小さな彫刻。
白い大理石と黄銅で出来た作品。
『石は木々に宿る』。

青い空に白い月。
偶然にして素敵なコラボ。

さていつになく寒かった二月も終わる。
出来たこととしなかったこと……。

   ジョウビタキがいる百合根を2個を植えた二月末  (上武旋転子)

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フユシラズとハコベ(冬知らず・繁縷) ~小さな春~
- 2023/02/24(Fri) -
1フユシラズ231

二月も残り日が少なくなる。
月の区切りでいえば冬の終わりが近づくということになる。

“思索の小径”には少しのフユシラズ。
あたたかな色がうれしい。
花びらの先が鋏で切ったように三つの山型になっているのもかわいい。

そのそばにハコベも。
小さな白い5弁の花びらは深く切れ込み、ハートに見える。

ピラカンサと箱根空木の徒長枝を切った。

   春はないかと下を見て歩いたら小さなハコベを見つけた詩を口遊む  (上武旋転子)

3ハコベ233

2フユシラズ232-2

4フユシラズ234

5ハコベ235
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雪嶺(南アルプス) ~見える~
- 2023/02/23(Thu) -
1塩見岳

南アルプスが見える。

アトリエや寝室などから東を望めば。
左に塩見岳。
連なって烏帽子岳や小河内岳などが。
朝陽はその嶺々を越えて昇る。

毎日変わらずの景色なのだが、いつ見ても大きな力を感じる。

   雪嶺が穏やかに諭す「落ち着け」「いっぽいっぽ」と二月  (居山聞涛)

2南アルプス

3塩見岳

4南アルプス
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モズ(百舌・鵙) ~雪の日の情景~
- 2023/02/11(Sat) -
百舌982

昨日は未だ薄暗い時間から雪でした。
朝食前から雪かきです。
後から後から降り積もっていきます。
時間と共に重くなります。
片付けた嵩も増していきます。
手袋の中の手も冷えました。
休憩です。

部屋に入って温かいルイボスティーを飲みます。
真弓に鳥がとまりました。
下に曲がる鋭い嘴が見えます。
百舌でした。
こんな天気の中をどうしたんでしょう。

雪はまだ降り続いています。
また外へでます。
ガーデンテーブルにはいくつも小山ができています。
楓の鳥の巣はかき氷のようになっています。
先に一度かいた小径はすでにやわらかく覆われています。
そこかしこにゆっくり眺めていたい情景が広がっています。

休み休みしながら間を置いて4度しました。
これだけの積雪は何年かぶりです。

   「よいしょっ、よいしょっ」と自らを励ますように妻は雪をかく「少しずつでいいから」と声を掛ける (上武旋転子)

雪の日の情景051

雪の日の情景052

雪の日の情景053

雪の日の情景053-1

雪の日の情景054
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ソメイヨシノ(冬の染井吉野) ~鳥の巣と小さな彫刻~
- 2023/02/08(Wed) -
冬の染井吉野051

二月の染井吉野。

枝の上に鳥の巣一つ。
大きさと形からして鵯のか。
太い枝の切り口には小さな彫刻。

花の頃の人呼ぶ華やぎの様とはまた違った風情。
冬木の静かな営み。
今は寒さを体に取り込み、その春を待つ。

私は思索の小径を歩く。

   バレンタインの歌が流れる春隣の桜の下  (居山聞涛)

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冬の染井吉野055

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ヒナゲシ(雛罌粟・ポピー) ~いろとりどりに埋め尽くしたいと~
- 2023/02/04(Sat) -
冬のポピー051

土の上にたくさんの新しい小さな株。
それは去年の10月1日に蒔いたヒナゲシ。
来る春に彫刻の周りを色とりどりに埋め尽くしたいと。

そして秋が終わり、冬が来て。
霜が降り、雪が降って。
土が凍る日が続き。
ようやく春立つ日の訪れ。

咲くのは大型連休頃になるか。
その作品のタイトルは『森の子』。
それがやさしいふわふわの花に囲まれた様を思い浮かべて待つ。

   夢見る少女になります麦稈帽子を乗せてポピーの花の中で遠い過去  (奈美あや)

冬のポピー052

冬のポピー053

冬のポピー054

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サザンカ(山茶花) ~雪でした~
- 2023/01/28(Sat) -
雪中山茶花051

雪でした。
積もったのは数㎝と、ほどほどです。
山茶花の葉や花をも覆います。

雪かきをします。
軽い雪です。
さほど力を入れなくても押し運べます。
前庭と道路と二つの入口でおよそ30分。
残るアートガーデンと中庭と裏庭はやめました。
そこは時と自然に任せます。

松山さんの奥様も赤い防寒具で雪かきをしています。
いつにも増して寒い冬です。

   「今年は寒いね」「寒いですね」の交わされる久しぶりの雪かき  (居山聞涛)

雪中山茶花052

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時の象(かたち) ~朽ちた切株と苔と茸~ 
- 2023/01/25(Wed) -
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7年前の夏に栃を伐った。

その切り株は朽ちて苔に覆われている。
それにたくさんの茸が生えていた。
形からしてサルノコシカケの一種だろうか。
それら三つが合わさる時の情景。

今日も夕食に茶碗蒸しが出た。

   時の象(かたち)となって栃の切株と苔と茸がある  (上武旋転子)

冬のキノコ052

冬のキノコ053

冬のキノコ054

栃の伐採

栃の切株1
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ドウダンツツジ(満天星躑躅の冬芽) ~旧友との思い出~
- 2023/01/24(Tue) -
ドウダンツウtジの冬芽051

たくさんの冬芽が揃い出て。
満天星躑躅も春待ちの様。
その時が来るまでと、今は固く閉じてはいるが。
それには秘めた熱量と意志を見る。

中に蟷螂の卵鞘が一つあって。
立春まであと10日。

   満天星躑躅は旧友との思い出の花である五月の   (居山聞涛)

満天星躑躅の冬芽052

満天星躑躅の冬芽053

満天星躑躅の冬芽054
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