フキノトウ(蕗の薹) ~大人になって~
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- 2023/03/17(Fri) -
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![]() 庭のそこかしこにフキノトウ。 石楠花の下に。 紫陽花の下に。 雪柳の下に。 ブルーベリーのそばに。 オオイヌノフグリの中からも。 そして草取りしたアートガーデンの中にぽつんと一つ。 まだまだあちこちに出てきそうだ。 その形と香りと苦味が春の旬大人になって好きになった蕗の薹 (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
アートガーデン(『石は木々に宿る』) ~二月も終わる~
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- 2023/02/28(Tue) -
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![]() 一本の木に数個の小さな彫刻。 白い大理石と黄銅で出来た作品。 『石は木々に宿る』。 青い空に白い月。 偶然にして素敵なコラボ。 さていつになく寒かった二月も終わる。 出来たこととしなかったこと……。 ジョウビタキがいる百合根を2個を植えた二月末 (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
雪嶺(南アルプス) ~見える~
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- 2023/02/23(Thu) -
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![]() 南アルプスが見える。 アトリエや寝室などから東を望めば。 左に塩見岳。 連なって烏帽子岳や小河内岳などが。 朝陽はその嶺々を越えて昇る。 毎日変わらずの景色なのだが、いつ見ても大きな力を感じる。 雪嶺が穏やかに諭す「落ち着け」「いっぽいっぽ」と二月 (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() |
ソメイヨシノ(冬の染井吉野) ~鳥の巣と小さな彫刻~
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- 2023/02/08(Wed) -
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![]() 二月の染井吉野。 枝の上に鳥の巣一つ。 大きさと形からして鵯のか。 太い枝の切り口には小さな彫刻。 花の頃の人呼ぶ華やぎの様とはまた違った風情。 冬木の静かな営み。 今は寒さを体に取り込み、その春を待つ。 私は思索の小径を歩く。 バレンタインの歌が流れる春隣の桜の下 (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() |
時の象(かたち) ~朽ちた切株と苔と茸~
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- 2023/01/25(Wed) -
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![]() 7年前の夏に栃を伐った。 その切り株は朽ちて苔に覆われている。 それにたくさんの茸が生えていた。 形からしてサルノコシカケの一種だろうか。 それら三つが合わさる時の情景。 今日も夕食に茶碗蒸しが出た。 時の象(かたち)となって栃の切株と苔と茸がある (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ドウダンツツジ(満天星躑躅の冬芽) ~旧友との思い出~
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- 2023/01/24(Tue) -
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![]() たくさんの冬芽が揃い出て。 満天星躑躅も春待ちの様。 その時が来るまでと、今は固く閉じてはいるが。 それには秘めた熱量と意志を見る。 中に蟷螂の卵鞘が一つあって。 立春まであと10日。 満天星躑躅は旧友との思い出の花である五月の (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() |
コウバイ (一月の紅梅) ~小さな蕾~
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- 2023/01/09(Mon) -
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![]() 梅の枝に小さな蕾。 外の包みはすでに紅をおび。 しばらく冬の光にわずかずつ育ち。 春の陽気が漂い始める頃に花開く。 それまでおよそ二ヶ月の待つ楽しみ。 上を鴉が鳴きながら飛んでいった。 茶碗蒸しに鶏肉と百合根と銀杏が入っていた八日の朝 (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() 2022年3月 ![]() 2022年3月 |
ロウバイ(冬の臘梅) ~残る葉と古い実と新しい花芽~
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- 2023/01/08(Sun) -
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![]() 西の里山に沈みかける陽。 それがちょうど臘梅の背後に。 自ずと逆光で見る形となる。 通常、この時期なら枝に葉はほとんどない。 でも今年はだいぶ残っている。 実も朽ち色となってまだいくつか。 それらともに、たくさんの新たな花芽も。 西日さす七日の臘梅に春が隠れている (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
カラタチ(枳殻の実) ~鋭い棘の中に~
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- 2022/12/22(Thu) -
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![]() 冬のカラタチ。 葉が落ちた今はその固くて鋭い棘が目立つ。 攻撃的で威嚇的にも見え。 その中にピンポン球ほどの黄色い丸い実。 生食できない。 見るだけ。 春の花は可憐で香りもよくて。 何の利点を見つけてこの棘ある姿に進化したのか枳殻は (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
マユミ(真弓の実) ~口笛を吹く~
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- 2022/12/18(Sun) -
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![]() 真弓の葉はすべて散った。 その枝には赤い実が吊り下がる。 風吹けばいっせいにぶらぶらぶら。 そばの蝋梅ではまだ黄葉が残っている。 どこかからジョウビタキの声が聞こえる。 私も口笛を吹いた。 ハエが一匹飛んでいたどこで生きていたのかフユなのに (上武旋転子) ![]() ![]() ![]() |
アセビ(馬酔木) ~初雪だった~
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- 2022/12/15(Thu) -
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![]() 馬酔木は3月から4月頃に壺状のかわいい花を咲かせる。 その蕾が冬の今たわわである。 房状になって垂れて。 草木は厳しい季節の中で春の準備をする。 昨日は初雪だった。 とい言っても舞う程度の。 舞う初雪をしばらく眺め伸びた爪を切る (実野滸人) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
マンリョウ(大実万両) ~起きたら雨音~
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- 2022/12/13(Tue) -
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![]() 昨日は冬晴れ。 大実万両の赤い実が生っている。 艶っとして美味しそうに。 でもこれは口でなく目で食べるもの。 いろいろな角度で味わう。 夕方久しぶりに温泉に入った。 天丼を食べた。 今朝は雨。 起きたら雨音だった雪でなかったお茶が美味しい (実野滸人) ![]() ![]() |
霜が降りた ~氷点下の朝~
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- 2022/12/10(Sat) -
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![]() 今季初めての氷点下の朝だった。 霜が降りた。 弱い冷え込みなのでまだ軽く。 黒御影石の作品にも白い細かな氷の結晶が乗る。 それは徐々に解け、黒肌との比を変える。 中に朝陽も映り込み、荒い彫りに塗られた赤い弁柄も映える。 霜の情景が好きだ。 屈んで霜に目を寄せ指先でそっと触る脚は冷えている (居山聞涛) ![]() ![]() ![]() ![]() |