フキノトウ(蕗の薹) ~大人になって~
- 2023/03/17(Fri) -
蕗の薹051

庭のそこかしこにフキノトウ。

石楠花の下に。
紫陽花の下に。
雪柳の下に。
ブルーベリーのそばに。
オオイヌノフグリの中からも。
そして草取りしたアートガーデンの中にぽつんと一つ。

まだまだあちこちに出てきそうだ。

   その形と香りと苦味が春の旬大人になって好きになった蕗の薹  (居山聞涛)

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アマガエル(日本雨蛙) ~「ごめん。起こしちゃったね」~
- 2023/03/12(Sun) -
アマガエル051

アートガーデンの草とりをした。
そろそろ春蒔きの準備もしなくてはと。
三角ホーを使って草を搔く。
と、何かがピョンと飛び出した。
何だろう。
ホーを置いて探す。

アマガエルだった。
顔も体も土にまみれている。
今まさに地上に掘り出された感じ。
まだ冬眠中だったのだろう。
「ごめん。起こしちゃったね」
少し手を休めて眺める。
跳ねてどこかへ行った。
いつかその保護色から緑に変わった彼とまたどこかで会うかもしれない。

続きをした。
汗を拭う。
きれいになるにはあと2日ほどは必要だ。

秋に蒔いた隣のポピーは順調に育っている。

   掘り起こされた草と一緒にアマガエルが出てきた3月11日の花壇  (上武旋転子)

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アマガエル053

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アートガーデン(『石は木々に宿る』) ~二月も終わる~
- 2023/02/28(Tue) -
石は木々に宿る052

一本の木に数個の小さな彫刻。
白い大理石と黄銅で出来た作品。
『石は木々に宿る』。

青い空に白い月。
偶然にして素敵なコラボ。

さていつになく寒かった二月も終わる。
出来たこととしなかったこと……。

   ジョウビタキがいる百合根を2個を植えた二月末  (上武旋転子)

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石は木々に宿る055

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フユシラズとハコベ(冬知らず・繁縷) ~小さな春~
- 2023/02/24(Fri) -
1フユシラズ231

二月も残り日が少なくなる。
月の区切りでいえば冬の終わりが近づくということになる。

“思索の小径”には少しのフユシラズ。
あたたかな色がうれしい。
花びらの先が鋏で切ったように三つの山型になっているのもかわいい。

そのそばにハコベも。
小さな白い5弁の花びらは深く切れ込み、ハートに見える。

ピラカンサと箱根空木の徒長枝を切った。

   春はないかと下を見て歩いたら小さなハコベを見つけた詩を口遊む  (上武旋転子)

3ハコベ233

2フユシラズ232-2

4フユシラズ234

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雪嶺(南アルプス) ~見える~
- 2023/02/23(Thu) -
1塩見岳

南アルプスが見える。

アトリエや寝室などから東を望めば。
左に塩見岳。
連なって烏帽子岳や小河内岳などが。
朝陽はその嶺々を越えて昇る。

毎日変わらずの景色なのだが、いつ見ても大きな力を感じる。

   雪嶺が穏やかに諭す「落ち着け」「いっぽいっぽ」と二月  (居山聞涛)

2南アルプス

3塩見岳

4南アルプス
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モズ(百舌・鵙) ~雪の日の情景~
- 2023/02/11(Sat) -
百舌982

昨日は未だ薄暗い時間から雪でした。
朝食前から雪かきです。
後から後から降り積もっていきます。
時間と共に重くなります。
片付けた嵩も増していきます。
手袋の中の手も冷えました。
休憩です。

部屋に入って温かいルイボスティーを飲みます。
真弓に鳥がとまりました。
下に曲がる鋭い嘴が見えます。
百舌でした。
こんな天気の中をどうしたんでしょう。

雪はまだ降り続いています。
また外へでます。
ガーデンテーブルにはいくつも小山ができています。
楓の鳥の巣はかき氷のようになっています。
先に一度かいた小径はすでにやわらかく覆われています。
そこかしこにゆっくり眺めていたい情景が広がっています。

休み休みしながら間を置いて4度しました。
これだけの積雪は何年かぶりです。

   「よいしょっ、よいしょっ」と自らを励ますように妻は雪をかく「少しずつでいいから」と声を掛ける (上武旋転子)

雪の日の情景051

雪の日の情景052

雪の日の情景053

雪の日の情景053-1

雪の日の情景054
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ソメイヨシノ(冬の染井吉野) ~鳥の巣と小さな彫刻~
- 2023/02/08(Wed) -
冬の染井吉野051

二月の染井吉野。

枝の上に鳥の巣一つ。
大きさと形からして鵯のか。
太い枝の切り口には小さな彫刻。

花の頃の人呼ぶ華やぎの様とはまた違った風情。
冬木の静かな営み。
今は寒さを体に取り込み、その春を待つ。

私は思索の小径を歩く。

   バレンタインの歌が流れる春隣の桜の下  (居山聞涛)

冬の染井吉野054

冬の染井吉野052

冬の染井吉野053

冬の染井吉野055

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ヒナゲシ(雛罌粟・ポピー) ~いろとりどりに埋め尽くしたいと~
- 2023/02/04(Sat) -
冬のポピー051

土の上にたくさんの新しい小さな株。
それは去年の10月1日に蒔いたヒナゲシ。
来る春に彫刻の周りを色とりどりに埋め尽くしたいと。

そして秋が終わり、冬が来て。
霜が降り、雪が降って。
土が凍る日が続き。
ようやく春立つ日の訪れ。

咲くのは大型連休頃になるか。
その作品のタイトルは『森の子』。
それがやさしいふわふわの花に囲まれた様を思い浮かべて待つ。

   夢見る少女になります麦稈帽子を乗せてポピーの花の中で遠い過去  (奈美あや)

冬のポピー052

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冬のポピー054

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サザンカ(山茶花) ~雪でした~
- 2023/01/28(Sat) -
雪中山茶花051

雪でした。
積もったのは数㎝と、ほどほどです。
山茶花の葉や花をも覆います。

雪かきをします。
軽い雪です。
さほど力を入れなくても押し運べます。
前庭と道路と二つの入口でおよそ30分。
残るアートガーデンと中庭と裏庭はやめました。
そこは時と自然に任せます。

松山さんの奥様も赤い防寒具で雪かきをしています。
いつにも増して寒い冬です。

   「今年は寒いね」「寒いですね」の交わされる久しぶりの雪かき  (居山聞涛)

雪中山茶花052

雪中山茶花053

雪中山茶花054

雪中山茶花055
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時の象(かたち) ~朽ちた切株と苔と茸~ 
- 2023/01/25(Wed) -
冬のキノコ051

7年前の夏に栃を伐った。

その切り株は朽ちて苔に覆われている。
それにたくさんの茸が生えていた。
形からしてサルノコシカケの一種だろうか。
それら三つが合わさる時の情景。

今日も夕食に茶碗蒸しが出た。

   時の象(かたち)となって栃の切株と苔と茸がある  (上武旋転子)

冬のキノコ052

冬のキノコ053

冬のキノコ054

栃の伐採

栃の切株1
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ドウダンツツジ(満天星躑躅の冬芽) ~旧友との思い出~
- 2023/01/24(Tue) -
ドウダンツウtジの冬芽051

たくさんの冬芽が揃い出て。
満天星躑躅も春待ちの様。
その時が来るまでと、今は固く閉じてはいるが。
それには秘めた熱量と意志を見る。

中に蟷螂の卵鞘が一つあって。
立春まであと10日。

   満天星躑躅は旧友との思い出の花である五月の   (居山聞涛)

満天星躑躅の冬芽052

満天星躑躅の冬芽053

満天星躑躅の冬芽054
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コウバイ (一月の紅梅) ~小さな蕾~
- 2023/01/09(Mon) -
1月の紅梅051

梅の枝に小さな蕾。
外の包みはすでに紅をおび。

しばらく冬の光にわずかずつ育ち。
春の陽気が漂い始める頃に花開く。
それまでおよそ二ヶ月の待つ楽しみ。

上を鴉が鳴きながら飛んでいった。

   茶碗蒸しに鶏肉と百合根と銀杏が入っていた八日の朝  (居山聞涛)

1月の紅梅052

1月の紅梅053

202203紅梅1
                                    2022年3月
202203紅梅2
                                    2022年3月
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ロウバイ(冬の臘梅) ~残る葉と古い実と新しい花芽~
- 2023/01/08(Sun) -
冬の臘梅052

西の里山に沈みかける陽。
それがちょうど臘梅の背後に。
自ずと逆光で見る形となる。

通常、この時期なら枝に葉はほとんどない。
でも今年はだいぶ残っている。
実も朽ち色となってまだいくつか。
それらともに、たくさんの新たな花芽も。

   西日さす七日の臘梅に春が隠れている  (上武旋転子)

冬の臘梅053

冬の臘梅054

冬の臘梅055

冬の臘梅056

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凍る ~寒い朝の自然が作る造型~
- 2023/01/07(Sat) -
1月の川051

家の横は川。
庭に立つと、すぐ下に見える。

昨日は小寒。
朝はだいぶ冷えた。

川の一角に氷塊。
降りて見る。

飛沫が凍り、周りの葉や枝を包む。
枯れ花は閉じ込められて氷柱花。
水跳ね量の多いところは層を重ねて太く盛り上がる。
湧き出る泡のようになって広がる箇所も。
同じ場所にあって白い氷と透明な氷ができるのも不思議。

寒い朝の自然が作る造型。
人の手ではなしえない美。

    川に降りて氷塊を見た寒の入り脚が冷えた  (居山聞涛)

1月の川052

1月の川053

1月の川054

1月の川055
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ノコンギク(野紺菊) ~十月の花と綿毛の今と雪帽子~
- 2022/12/27(Tue) -
冬の野紺菊041

十月の野紺菊はきれいな紫でした。
年末の野紺菊はやわらかな綿毛です。
先日は雪帽子をかぶっていました。

   のこんぎく (奈美あや)

 のんのんのぎく のこんぎく
 それはふたりの あいのはな
 つんであなたに ささげます
 かみにもひとつ さしましょう

さてガラス戸、ガラス窓は拭き終わりました。
家人も正月の花飾りができたようです。
今日は和室の掃除と掛け軸を替えましょう。

   穏やかにおおらかにと言い聞かせつつ年の暮 (居山聞涛)

冬の野紺菊042

冬の野紺菊043

冬の野紺菊044

野紺菊045

野紺菊042

雪のの紺菊2

雪の野紺菊1
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カエデ(楓) ~庭を歩いて~
- 2022/12/26(Mon) -
楓に鳥の巣041

私の部屋の外に楓がある。
座して首を横に振ればすぐそばに見える。
木はその向こうの景色を遮らないように頭を切って低く押さえてある。

今はその葉はすべて落ち、枝だけの様になっている。
外に出て横を通った時、中に鳥の巣があるのに気づいた。
大きさや形からしてヒヨドリのに思える。
ちゃんと雛は育ったのだろうか。
そのそばに蟷螂の卵鞘も。 
そして枝にはいくつもの小さな赤い芽が。

近くに尉鶲がとまり、愛らしい声を聞かせてくれた。

   冬だからこそ見えるもの気づくこと風の庭を歩いている  (上武旋転子)

楓に鳥の巣042

楓に鳥の巣043

楓に鳥の巣044

楓に鳥の巣045

尉鶲041
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雪景色 ~雪のあるアートガーデン~
- 2022/12/25(Sun) -
雪のアートガーデン041

雪が降りました。
雪かきをしました。
軽い雪でした。
汗を搔くこともなく捗りました。
朝食をとります。

陽が広がってきました。
義兄に暮れの届け物を持って行きます。
「聖護院大根を持って行くかい」と雪を被った畑から二つ抜いてくださいました。

「アオキと南天を切って」と言います。
正月飾りの準備をするようです。
よさそうなのを見繕って剪定鋏をあてバケツに入れます。
「はいよ」。

ガーデンの彫刻も雪の中です。
一段といい表情です。

   半纏を着た義兄(あに)が丸大根の尻尾を持って渡すクリスマスイブの朝   (居山聞涛)

雪のアートガーデン042

雪のアートガーデン043

雪のアートガーデン044

雪のアートガーデン045

雪のアートガーデン046

雪のアートガーデン047

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イソギク(磯菊) ~ローストチキン~
- 2022/12/24(Sat) -
冬の磯菊041

磯菊の多くは枯れ色に変わった。
白く縁取られる緑の葉も赤になる。
その中にあってわずかに名残の花が咲いている。
磯の名のつく暖かい地の花なのに。
クリスマスまで。
なおも黄色を保って。
何やら小さな虫も。

遠くに居る姉から毎年のロ-ストチキンが届いた。
お礼の電話を入れた
元気な声だった。

   冬至過ぎてもまだ南瓜を食べている  (上武旋転子)

冬の磯菊042

冬の磯菊043

冬の磯菊044
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カラタチ(枳殻の実) ~鋭い棘の中に~
- 2022/12/22(Thu) -
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冬のカラタチ。
葉が落ちた今はその固くて鋭い棘が目立つ。
攻撃的で威嚇的にも見え。

その中にピンポン球ほどの黄色い丸い実。
生食できない。
見るだけ。

春の花は可憐で香りもよくて。

   何の利点を見つけてこの棘ある姿に進化したのか枳殻は  (上武旋転子)

枳殻の実042

枳殻の実043

枳殻の実044

枳殻の花192

枳殻の花033

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サンシュユ(山茱萸の実) ~甘そうだが~
- 2022/12/20(Tue) -
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山茱萸も葉をすべて落とした。
それに実がまだ残っている。
赤くて艶があって甘そうだがそうでもない。
だいたいこの冬の時期まであるということは鳥も食べないということだ。
漢方ではいろいろに効能があると聞くが。

最高気温が3℃と一月並の寒い日が続く。
中に入れるのを忘れていた小さな鉢の月下美人が萎れていた。
   
   お気に入りの小鉢を割ったラジオはクリスマスソングの特集をしている  (上武旋転子)

冬の山茱萸の実042

冬の山茱萸の実043

冬の山茱萸の実044

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マユミ(真弓の実) ~口笛を吹く~
- 2022/12/18(Sun) -
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真弓の葉はすべて散った。
その枝には赤い実が吊り下がる。
風吹けばいっせいにぶらぶらぶら。
そばの蝋梅ではまだ黄葉が残っている。
どこかからジョウビタキの声が聞こえる。
私も口笛を吹いた。

   ハエが一匹飛んでいたどこで生きていたのかフユなのに (上武旋転子)

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オモト(万年青) ~赤い実が一つ~
- 2022/12/17(Sat) -
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中庭の山茶花の下にある杜鵑草(ホトトギス)を切って片付けた。
辺りには落ちた 白い花びらが広がっている。
と、万年青に赤い実が一つ。
どうやら杜鵑草が葉を広げていたため、隠れてそれに気づかなかったようだ。
いくつか実の抜けた跡らしいのも見える。
きっともっとたくさんあったのだろう。
草花は人に見られることなくても己の四季をたしかに歩む。

   「もう」とみれば淋し「まだ」とみればやる気今年の残り日  (居山聞涛)

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万年青043

万年青044
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アセビ(馬酔木) ~初雪だった~
- 2022/12/15(Thu) -
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馬酔木は3月から4月頃に壺状のかわいい花を咲かせる。
その蕾が冬の今たわわである。
房状になって垂れて。
草木は厳しい季節の中で春の準備をする。

昨日は初雪だった。
とい言っても舞う程度の。

   舞う初雪をしばらく眺め伸びた爪を切る  (実野滸人)

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冬の馬酔木043

冬の馬酔木044

冬の馬酔木045

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マンリョウ(大実万両)  ~起きたら雨音~
- 2022/12/13(Tue) -
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昨日は冬晴れ。

大実万両の赤い実が生っている。
艶っとして美味しそうに。
でもこれは口でなく目で食べるもの。
いろいろな角度で味わう。

夕方久しぶりに温泉に入った。
天丼を食べた。

今朝は雨。

   起きたら雨音だった雪でなかったお茶が美味しい  (実野滸人)

大実万両042

大実万両043
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霜が降りた ~氷点下の朝~
- 2022/12/10(Sat) -
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今季初めての氷点下の朝だった。
霜が降りた。
弱い冷え込みなのでまだ軽く。
黒御影石の作品にも白い細かな氷の結晶が乗る。
それは徐々に解け、黒肌との比を変える。
中に朝陽も映り込み、荒い彫りに塗られた赤い弁柄も映える。
霜の情景が好きだ。

   屈んで霜に目を寄せ指先でそっと触る脚は冷えている  (居山聞涛)

霜が降りた042

霜が降りた043

霜が降りた044

霜が降りた045
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クリスマスローズ(Christmasrose) ~冬の葉切り~
- 2022/12/09(Fri) -
12月のクリスマスローズ041

中庭の小径。
その両サイドにはクリスマスローズ。
株はどれも大きな葉を広げている。
私はそれを根元で切る。
いつもの冬作業。
葉がどけられたそこには新たな芽生えが隠れていた。
そして早々と蕾も。
来春もたくさんの花が期待できそうだ。

   わたしとワタシが私のなかで言い合っているつまらないことで  (上武旋転子)

12月のクリスマスローズ041-2

12月のクリスマスローズ042

12月のクリスマスローズ043

12月のクリスマスローズ044

12月のクリスマスローズ045

12月の花芽

クリスマスローズ043302
                                      春の小径
クリスマスローズ033142
                                  春のクリスマスローズ

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フユシラズ(冬知らず) ~おやおや~
- 2022/12/01(Thu) -
冬知らずと蟷螂041

フユシラズの花があった。
一旦通り過ぎてから「あれっ」と戻った。
よく見ればそのそばにいたのは体を土色にした蟷螂だった。
「へえ~」
こんなに寒くなっても動くのか。
「ふ~ん」
しばらく屈んで見ていた。
何か絵本の物語の一場面のようにも思えて。
フユシラズという名の通り、この花は冬から明けて初夏まで長く咲く。
もしかすると蟷螂は卵を産み付ける場所を探していたのかもしれない。

昨日はよく働いた。
左右の親指が割れて痛い。

   「おやおや」そんなところでなにをしている目が合う土色の蟷螂よ  (上武旋転子)。

冬知らずと蟷螂042

冬知らずと蟷螂043

冬知らずと蟷螂044
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カエデ(楓の紅葉・まだらもみじ) ~それぞれの紅葉時間~
- 2022/11/24(Thu) -
楓の紅葉048

今、楓の紅葉。
それは一斉に同じ色に染まらず。
陽の当たり、位置の上下、外表と裏蔭と。
場所ごとで色づきの進みを違えて。
まだ緑、あるいは黄色、あるいは真っ赤に。
一枚の葉の中もまだらだにあるいはグラデーションにして。
早い遅い、濃い薄いのはそれぞれが持つ紅葉時間。
そのどれも……。

   日毎に緑から黄色紅にと楓の葉は自分時間をゆっくり粧って  (上武旋転子)

楓の紅葉042

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楓の紅葉041


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マユミ(檀の紅葉) ~「ちょっと寄るけど」~
- 2022/11/21(Mon) -
真弓の紅葉042

予定した作業が一段落し、外に出る。
少し西に傾いた陽が紅葉の檀に届く。
たくさんの小さな実も葉同様に赤く染まっている。
隣り合う互いの葉が作る影絵。
いかにも晩秋らしいしんみり感。

「近くまで来たからこれからちょっと寄るけどいいかい」と小諸に住む旧友からの電話。
学生時代から変わらぬ関係。
そして20分後現れ、次の予定があるので家には上がらないと。
枯れ向日葵の立つガーデンを一緒に歩きながら語る。

   仕事一段落して目休めに出れば陽は西に回り檀を照らす  (上武旋転子)

真弓の紅葉043

真弓の紅葉044

真弓の紅葉045

真弓の紅葉047

真弓の紅葉046
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マンサク(満作の黄葉)  ~すでにたくさんの蕾~
- 2022/11/19(Sat) -
満作の黄葉042

満作があるのは川に面した庭の南側。
そこは朝から沈むまで日が一番長くあたるところ。

今その黄葉。
寄ればそれぞれに趣のある様。
陽光を向こうにして見れば輪郭や虫喰い穴もくっきりと。
枝にはすでにたくさんの蕾。
あの紐状の花が咲くのは春三月。
その備えをこうして冬前から。
静かで確かな木の営み。

信州の秋は一層深まる。

   帰るなりクレジットカードが読み取れなかったと愚痴る家人現金で払ったと少し苛ついて (上武旋転子)

満作の黄葉043

満作の黄葉043-1

満作の黄葉044

満作の黄葉044-1

満作の黄葉045
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