イチジク(無花果・ゼブラスイート) ~ねっとりとして甘い~
- 2017/09/26(Tue) -
ゼブラスイート170

「無花果を採っておいてね」
そう言って、家人は都会への旅に出かけた。
しばらく前から熟しだし、2、3日おきに収穫できるようになってきたのだ。
黄色に緑の縞が入るゼブラスイートという品種である。
放っておくとすぐにアリが群がってしまう。
だから早めに採る必要がある。
籠と引っかけ棒を持って脚立に登る。
20数個を収穫。
今日はこれくらいに。

今年の春、畑の隣に家を建てた水沢さんが玄関に水を撒いていた。
新婚さんだと聞く。
中から10個ほどを選んで差し上げた。
家に入った後すぐに出てこられて、「女房からです」と、お返しにと大きな林檎を二つくださった。
これから長いお付き合いとなる。

すがすがしい青空が広がっている。

先が割れてやわらかくなったのを一つその場で口に運ぶ。
ねっとりとして甘い。

  いちじくのけふの実二つたべにけり (日野草城)

ゼブラスイート171

ゼブラスイート172

ゼブラスイート174
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ハヤトウリ(隼人瓜の花) ~漬け物に~
- 2017/09/25(Mon) -
ハヤトウリの花171

隼人瓜に花がちらほら。
植えてから5ヶ月近く。
花の後ろにはすでに小さな瓜の形をしたのも見えたりする。
収穫の時は10月半ば頃。
漬け物にする。

   存へてこの世うるはし瓜の花  (長谷川櫂)

ハヤトウリの花172

ハヤトウリの花173

ハヤトウリの花174

ハヤトウリの花175
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ミヤマカイドウ(深山海棠の実) ~木の実~
- 2017/09/24(Sun) -
ミヤマカイドウの実171

いろいろな実も目に付くようになりました。

小さな林檎のような赤い実は深山海棠です。
美味しそうに見えます。
いつぞやのこと、興味にそそられて口に入れたことがあります。
果肉が薄く、酸味もあって食べるには無理でした。
そういえば鳥が啄んでいるのも見たことがありません。
見た目だけでは…ですね。

栗の実も大きくなり、柿も色づきを進めています。
秋の楽しみが加わります。

   老いの掌をひらけばありし木の実かな (後藤夜半)

ミヤマカイドウの実172

ミヤマカイドウの実173
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ニンジン(五寸人参) ~畑にも季節感~
- 2017/09/22(Fri) -
五寸人参171

五寸人参を掘った。
多くは三寸から四寸ほどだった。
早かった…?
まあ、小家族にとってはこれくらいでもいいだろう。

葉にはまだいくひきもの黄揚羽の幼虫がいた。
ちょっと可愛そうな気もした。

しばらく前に蒔いたホウレンソウやタアサイなどの芽が伸びている。
畑も秋冬用に衣替えが進む。

  人参を人参色に洗ひあげ  (小島花枝)


五寸人参172
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アシタバ(明日葉) ~見回る~
- 2017/09/18(Mon) -
アシタバ171

町の広報が台風に備えるよう注意を促していた。

畑を見回った。
ミニトマトはできるだけ採った。
芽が出たばかりの大根が心配。

数匹の黄揚羽の幼虫が明日葉にいた。
この後、雨風が強くなりそうだが、彼らは大丈夫か。

  先んじて風はらむ草颱風圏  (遠藤若狭男)

アシタバ172

アシタバ173

大根の芽910

籠の中のミニトマト
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タマムシ(玉虫) ~秋の紫陽花~
- 2017/09/13(Wed) -
紫陽花624

秋だというのに、紫陽花が一房。
ひっそりと。

その葉の上に一つ。
金属質の光沢を持つ色。
玉虫。
きれい。
いにしえ人もそれで厨子を作ったほどに。

毎年2~3匹が飛んでくる。

幸せな心持ちの秋の朝。

   たまの緒の絶えし玉虫美しき  (村上鬼城)

玉虫170
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サツマイモ(薩摩芋・甘藷) ~秋晴れの日に~
- 2017/09/11(Mon) -
薩摩芋の収穫171

カレンダーに〈紅東の収穫〉とある。
忘れないようにと6月の植え付けた日に、そこから90日目の収穫予定日も書き込んでおいた。
2畝植えてあり、もう一つの焼き芋用の鳴門金時は同じように、120日目にその記入がある。

蔓を切り、片付ける。
備中鍬で芋にあたらないように周りを掘り起こす。
そして畝を慎重に崩して手で確かめながら折らないように出していく。
芋は大きくも小さくもなく、ほどよい。
今年は苗の数を半分に減らしたが、収量もそれなりで自家用には十分。

秋晴れの日のいい汗。
百舌が鳴いている。

  るゐるゐと生きゐる藷を掘りおこす   (百合山羽公)

薩摩芋の収穫172

薩摩芋の収穫173

薩摩芋の収穫174

薩摩芋の収穫175
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アキアカネ(秋茜) ~先っぽが好き~
- 2017/09/09(Sat) -
アキアカネ171

南瓜やメロンの蔓を片付ける。

赤トンボがやってくる。
葱の葉先に留まる。
そのとんがったところが好きのようだ。
脚で挟みやすのだろう。
しばらくじっとしている。
何するわけでもく。

その光景に和む。

目の前に秋が増えていく。

   蜻蛉の力をぬいて葉先かな  (粟津松彩子)

アキアカネ172

アキアカネ173
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ニラ(韮の花・ふたもじ) ~星の花~
- 2017/09/03(Sun) -
ニラ171

白くて小さな星形の花。

セセリチョウが渡って蜜を吸う。
アリ君も楽しそうに動き回る。

初秋、一斉に咲いたのは韮の花。

  韮の花まひる老けゆく刻のみゆ (きくちつねこ)

ニラ172

ニラ175

ニラ176

ニラ173

ニラ174

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ミョウガ(茗荷) ~今が旬~
- 2017/09/01(Fri) -
茗荷171

茗荷を採った。

株元にいくつも顔を出している。
手で折っていく。
とりあえず一籠分。

洗って持って行く。
「わあ、たくさん」

薬味、天麩羅、甘酢漬け、味噌汁の具…。
私はその独特の食感と香りが好き。

   茗荷の子くきと音して摘まれけり  (藤木俱子)

茗荷172

茗荷173

茗荷174
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リュウキュウシカクマメ(琉球四角豆・うりずん) ~キチキチキチキチ…、ん?~
- 2017/08/26(Sat) -
リュウキュウシカクマメ171

淡い青紫の花はリュウキュウシカクマメ。
そのグラデーションの中にほんのりとレモンイエローを忍ばせる。
去年から作り始めた。
名が示す通り、四角張っていて、縁に餃子のように皺があるのが面白い。
さっぱりした食感である。

栗の木のてっぺんで百舌が鳴いている。

   われありと思ふ鵙啼き過ぐるたび  (山口誓子)

リュウキュウシカクマメ172

リュウキュウシカクマメ173

リュウキュウシカクマメ174
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キアゲハ(黄揚羽の幼虫) ~人参の葉が…~
- 2017/08/22(Tue) -
黄揚羽の幼虫174

冬野菜用の畝に石灰を撒いていた。
その時気がついた。
隣の人参の様子がおかしい。
葉が少ない。
そう思ってそばによって見る。
黄揚羽の幼虫だ。
そこにもあそこにも。
小さいのから長さ7~8㎝にもなる丸々したものまで。
まさにみんな揃って会食中といったところ。
いくつかはすでに太い葉柄だけになっていたりする。

それにしても、緑の地にオレンジの斑点を持つ黒い帯模様が美しい。
といって、感動しているわけにもいかない。
一匹一匹をそっと取り、南瓜の葉に乗せる。
数は20余匹、ちょっと可愛そうだがまとめて土手に移ってもらった。
何匹もが畑の上をひらひら舞う姿を思い浮かべると心惜しくもあるが。
ここは人参の成長を優先しなくては。

  浮雲が来ては人参太るなり  (橋閒石)

黄揚羽の幼虫171

黄揚羽の幼虫172

黄揚羽の幼虫173

黄揚羽の幼虫175

黄揚羽の幼虫176 - コピー

黄揚羽の幼虫177
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オクラ(Okra・秋葵) ~ヌルヌルネバネバ~
- 2017/08/21(Mon) -
オクラ171

オクラの花が毎朝咲く。
色はレモンイエロー。
奥に濃赤の模様。
姿はふんわりやさし。

毎年作る。
今年は4種類。
数日前から採れ出す。

今、他にはモロヘイヤ、金時草、ツルムラサキなども。
ヌルヌル、ネバネバ系が好きな私。

  口楽しオクラの種子を噛むことも  (中村文平)

オクラ172

オクラ173

オクラ174

秋葵171
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アスパラガス(竜髭菜・石刀柏・Asparagus ) ~ありがたい~
- 2017/08/17(Thu) -
アスパラの花17

アスパラは元気。
雌株に丸い赤い実。
雄株に小さな黄色い花。

土の中からはニョキニョキの芽。
5月頃から採れ始め、続く。
もう少し先までは収穫ができそうでありがたい。

  藤籠にアスパラガスを摘みて来し  (長谷川かな女)

アスパラ2173

アスパラ2171

アスパラ2172

アスパラ2174
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ホオズキ(鬼灯・Japanese lantern plant) ~その色と形が好き~
- 2017/08/13(Sun) -
鬼灯171
    
季節暦にあわせるかのように、鬼灯も緑から朱へと色を染めていく。
途中のグラデーションも趣がある。
そして稜を持った膨らみが絞られて尖る形の妙。

好きで、前年のものをいくつもとっておいたりする。
なかなか捨てられない。
彫刻にするにもいいモチーフ。(※一番右下の小さなのが木彫)

白い花もまだ一輪。
一茎剪ってお迎えの壇に。

    少年に鬼灯くるる少女かな  (高野素十)

鬼灯172

鬼灯173

鬼灯174

鬼灯175

鬼灯799
                                                               (右下の一つは木彫の鬼灯)
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ブルーベリー(blueberry) ~すずかぜいたる~
- 2017/08/11(Fri) -
ブルーベリーの実170

ブルーベリーを摘みました。
青黒いのはまだ1、2割ほどですが、早くしないと鳥さんの方が先に収穫してしまいます。
彼らはどの色が美味しいのかよく知っていて、けっして緑や赤いのには手(?嘴)を付けません。
その高い能力には感心します。
いつも「網を掛けたらいいんじゃな~い」とも言われます。
でもまあ、自然のままの姿がいいんではないかと思っています。
しばらくは毎朝様子を見ることにします。

洗って冷蔵庫に入れました。
冷えたのが美味しいような気がします。

朝夕、涼しくなりました。

  新涼や起きてすぐ書く文一つ  (星野立子)

ブルーベリーの実171

ブルーベリーの実172

ブルーベリーの実173

ブルーベリーの実174
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スイカ(西瓜) ~笑ってこらえて~
- 2017/08/09(Wed) -
西瓜の花171

西瓜もだいぶ大きくなってきていた。
甘味が十分乗るまでと思って、楽しみに待っていた。

そろそろ収穫してもいい頃かと鋏と籠を持って畑に行った。
ちょうど朝陽が昇ってきた。
そこには目を楽しませる光景があった。
3つの西瓜には深くほじられた痕。
どうやら私に断りもなく先ににそっと味わったものがいる。
それぞれの穴の中は真っ赤に熟している。
玉を叩かなくてもその甘い食べ頃を分かる嗅覚の持ち主…。
穴の形を見て気がついた。
どれもが鋭い爪をもった手の形をしている。
およそその訪問者の見当は付いた。
こういうことを無断でするのは彼、ハクビシンしかいない。
2日ほど西瓜から目を離したばかりの出来事だった。
せっかくなので蔓から切り離して家の中に運んだ。
結構な重さがあった。

「はい、スイカ」とにこっと笑って籠を置いた。
家人はしばし唖然としていた。
そして、「フッフッフッ」と同じように笑いながら言った。
「少しは食べられるところはあるかしら?」

残りの一つは彼に先を越されないようにしなくては。

  くらがりに飯かきこみて西瓜番   (宮武寒々)

西瓜の花298

西瓜171

西瓜172
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プルーン (prune)  ~「ビーツを持ってきたの」~
- 2017/07/30(Sun) -
プルーン実171

従兄弟の奥さん、千賀子さんが来てくれた。
一緒にお茶を飲みながら二人が話すのを聞いていた。

「ビーツを持ってきたの」
手にした袋から取り出したのは赤くて丸い野菜。
「ビーツ?赤カブじゃないの?」
「ロシアのボルシチなどに使われる野菜で、ホウレンソウの仲間なんだって」
「ホウレンソウ?」
「そう、とても栄養価が高くて、体に良くて、“食べる輸血"なんても言われてるみたい」
「へえ~、初めて見る」
「都会のデパートなんかでは売られているようだけど、ここらではあまり栽培されていないかも」
「どうやって調理するの?」

私も耳にするのも見るのも初めてだ。
貴さんが作っていて、今が収穫時期で、たくさん取れたれたと言う。
料理の仕方もいろいろできて、簡単らしい。
どんな食感と味なのだろうと興味が湧く。

「ルバーブを持って行く?」
「あるの?うれしい」
一緒に外に出て、ルバーブを20本ほど切って差し上げる。
朝食は毎日パンなので、早速ジャムにするという。

畑に転がっているプルーンを見て言う。
「食べないの?」
「最近はほとんど食べない」
「ジャムにでもすれば?」
「そうだけど…、この木は今年の冬には伐ろうかと思っている」
「なぜ?もったいない」
木が高くなりすぎて、手が届かなくなり、収穫に苦労するというのが実情。
それで、ここ2、3年はただ落ちるに任せている。
話している最中にも長椅子の上に落ちてくる。

エンジンを掛けて窓を開け、「うちにも寄ってね」と。
「また今度。貴さんにもよろしくね」

夕食にビーツを食べた。
ホウレンソウに似た匂いがした。

  手のひらにひたひをさゝへ暑に耐ふる  (阿波野青畝)

プルーン実172

プルーン実173

プルーン実174
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トマト(蕃茄) ~リコピンのこと~
- 2017/07/28(Fri) -
トマトの収穫171

早朝から携帯ラジオのイヤホンを耳に、畑作業や庭仕事をする。
長年染みついた日課となっている。
テレビをあまり見ない私にとって、最新の世情やスポーツ、文化、教養などのさまざまな情報を得るツールになっている。
殊に政治経済などのそれぞれの専門家の解説は耳から聞くと理解しやすい気がする。

先日はリコピンの働きについて、料理研究家の話しがあった。
抗酸化作用がある事は知られているが、実は美肌、美白効果がとてもあるのだと。
シミやシワ、たるみの原因になる紫外線に対しても、肌を守ってくれるらしい。
トマトにはそのリコピンが多く含まれている、云々。
男だからまあ、美肌などとは縁の無いことだと思いながらも、ふむふむと聞いていた。
もっとも多くの女性には既知のことだったのかもしれないが…。

大玉からミニまで、色と形の違うトマトもそれぞれ熟れ色になってきた。
収穫しながら、その場でつまみ食いしたり。
ほぼ毎日、リコピンを摂取している私である。

   朝日匂ふ卓へ濡れ手で出すトマト  (金子篤子)

トマト171

ミニトマト720

ミニトマト721

ミニトマト722

ゴールデン桃太郎171

大玉トマト171

中玉トマト171

中玉トマト172

大玉トマト172


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セミ(脱け殻と穴) ~長い年月を土の中で過ごして~
- 2017/07/27(Thu) -
蝉の穴171

4時10分。
いつもの様に机を前にする私の耳に。
カナカナカナカナ…。
そう、蜩が2匹。
輪唱のように、一つが鳴けば、一つが追いかける。
音の高さは微妙に違い、その重なりがまたいい。
まだ薄暗い夏の朝。
いい時間、いい響き。

そして読み、書き、目を通すうちに辺りは明るくなる。

庭に陽も差す。
いくつもの蝉の穴。
歩を進めればいたるところに。
二つのそばにはアブラゼミの脱け殻。

辺りの木々を見渡す。
ある、しっかり葉や枝に脚を掛けて。
アブラゼミに、ヒグラシに、ニイニイゼミのが。
長い年月を暮らした土の中から出てきたのかと労いたくなる。
さても地下の暗闇から地上の光にすぐに目はなれるものなのか。

大声で好きなだけ自由なリズムで歌え。
短い命に許された特権だ。

   空蝉やひるがへる葉にとりついて (高野素十)

蝉の穴172

アブラゼミの脱け殻17
         アブラゼミの脱け殻
ヒグラシの脱け殻17
         ヒグラシの脱け殻
ニイニイゼミの脱け殻17
         ニイニイゼミの脱け殻
アブラゼミの脱け殻172
         アブラゼミの脱け殻2
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コガタスズメバチ(小型雀蜂) ~取らなければ~
- 2017/07/23(Sun) -
コスズメバチの巣171

一昨日のことだった。

剪定していた。
剪る庭木の中から10数匹の蜂が飛んでくる。
じっとして去るのを待つ。
どこかに巣があるようだ。
伸びきった徒長枝を剪っていく。
さらにもっと多くの蜂が出てきて激しく飛びかう。
身を低くし、静かにしている。
何蜂か分からないが、巣のありかを確かめなくては危険だ。

反対側に回る。
あった。
バレーボールほどの丸い巣。
その大きさと模様などからスズメバチのもののように思える。
庭で初めて見る。
数匹が巣の周りにとまっている。
アシナガバチより大きい。
出入り口には常に監視役が一匹、顔だけを外に向け辺りを見張っている。
困った。

作業をやめ、家に戻って調べ、蜂の種類を確かめる。
庭木に営巣することや巣の特徴からコガタスズメバチだということが分かる。
名前は小型とついてはいるが、普通の蜂に比べてかなり大きい。
性質はとてもおとなしく、攻撃性はないということで、本来は駆除する必要もないとある。
剪定する際に、巣が揺すられてその刺激に怒ったようだ。
そこは、頻繁に作業をする場所のそばにある。
何かの拍子に刺されるおそれがある。
取らなければ…。
巣を取るには早朝か夕方がいいとされる。

翌朝5時、意を決し、帽子と着衣に刺されぬようそれなりの防護をし巣に向かう。
まず巣の周りの枝をできるだけそっと払う。
それでも出入口からは数匹ものが飛び出してくる。
間をおいて落ち着かせながら処理しやすいように枝を切り落とす。
そして駆除スプレーを一気に噴射。
わっと多数の蜂が巣穴から勢いよく出てきて、そこはまさに蜂の巣をつついた様相。
素早く逃げる。

2分後、近寄ってみる。
巣の周りには蜂はいない。
しかしまだ生きているのが近くにいるかもしれないと用心しつつ近づく。
戻ってこないうちにと、巣が付いている枝を剪る。

土の上に置く。
巣は薄い最中(もなか)の皮で作られたようにもろい。
少し触るだけで崩れる。
何層にもなった巣の中には幼虫が蠢めく。
一匹の蜂が力なく巣の外にいる。
フウーッ、うまくいった。
緊張が徐々にほぐれる。

辺りに明るさが増し、完全防備に包まれて体は蒸れる。
覆いを脱ぐ。
部屋に持って行き、見せる。
「大きい~。すごお~い。この蜂の子、食べられる?」
「やめておこう」

  をうをうと蜂と戦うや小百姓   (村上鬼城)

コスズメバチの巣172

コスズメバチの巣173

コスズメバチの巣174

コスズメバチの巣175

コスズメバチの巣176

コスズメバチの巣177
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イチジク(無花果・ドーフィン) ~まず一つ採って~
- 2017/07/20(Thu) -
無花果171

色付き始めた大実のイチジク。

一つ採ってみる。
軟らかく重みもある。
よさそうだ。

まずはお仏壇に。
冷蔵庫に一日入れておく。

半割してデザートに。
しっかりつまっている。
その色艶、見るからに美味そう。

甘い。
みずみずしい。

「鳥に食べられないように網掛けたら?」
「…様子を見て早めに採るようにするよ」

  いちじくのけふの実二つたべにけり (日野草城)

無花果172

無花果173
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ニガウリ(苦瓜・蔓茘枝・ゴーヤ ) ~毎年作るもの~
- 2017/07/16(Sun) -
苦瓜170

畑で作る野菜は年によって多少の入れ替わりがある。
去年豊作だったからとか、初めてつくって美味しかったからとか。
うまく実らなかったとか、料理にしてあまり好まれなかったとか。
体に良いと言われるとか、今ブームになっているとかだったりで。
でも、毎年欠かせない定番のはもちろんいくつもある。
苦瓜もその一つで、畑の顔としては一番長い。
「毎年作りすぎ。半分でいい」と言われつつも。
そしてこ当然のこと食卓にはそれがのぼるるわけだが、必ずしも家族みんなが好みというわけでもない。
その独特の苦さに含まれる栄養価が夏ばてを解消してくれる健康野菜であるとの消極的な賛同にほかならない。
今年もまた収穫できるようになってきた。

   苦瓜といふ悶々のうすみどり  (坂巻純子)

苦瓜171

苦瓜172

苦瓜173

苦瓜174

苦瓜175
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ハタケ(畑・夏野菜の収穫) ~総合検診~
- 2017/07/12(Wed) -
夏野菜の収穫171

総合検診だった。
指示に従って順々に検査を受けていく。
血圧測定で初めて高血圧の領域に達す。
加えて体重が3㎏も減っている。
何かおかしいが、どこも痛みや体の不調を感じていない。

データを元に医師の診察。
続いて保健師の助言。
「どこか悪いところとか気になるところはありませんか?」と問われる。
答える。
「体はそうでもありませんが、一箇所だけ前から気になるところがあります」
「何か自覚症状があるんでしょうか」
「ええ、頭が悪いんです」
「……、フフフフ。ご冗談を」

夏野菜もいろいろ収穫出来るようになってきた。

    馬鈴薯の顔で馬鈴薯掘り通す (永田耕衣)

アスパラ171

ズッキーニ171

カラーピーマン171

ジャガイモ171
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ビワ(枇杷) ~えっ、なんだこれは!~
- 2017/06/27(Tue) -
ビワ444

枇杷が実って、先週から少しずつ採っては食卓に乗せていた。
毎日数個ずつ、季節からのプレゼントを味わう。
品種は“田中”、二階の窓からももぎ取れるほどの高さになる。

それは昨日の朝のこと、いつものように日課の庭掃きをしようと箒を持った時だった。
一瞬、目を疑った。
“えっ、なんだこれは!”
枇杷の木の下には実が食べられたあとの袋状になった外皮が散乱している。
種は残っていない。
それも含めて丸ごと飲み込み、皮だけを吐き出したようだ。
こんなことをするのは一体だれ?ナニモノ?
前日の夕方までは何ら変わったことはなかった庭である。
すれば、夜間、私達が寝静まった頃にやって来て木に登り食べていたのだろう。

考えられるのはハクビシン。
木に登る、夜行性、甘い果実が好き…、状況証拠は揃う。
片付ける地面の袋は100近くあった。
それにしても一晩でそれだけとはすごい食欲だ。
いくら美味しいからといって、人間には無理の話だ。

今夜も来るのではたまらないと、いそいで残りの実をすべて収穫することにした。
まだ籠いっぱいにあったので一安心。
さっそく知人や義姉にお福分け。

来年は油断しないようにしなければ。

   枇杷の実を空からとつてくれしひと (石田郷子)

ビワ414

ビワ789

ビワ793

ビワ811

ビワ816
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サルナシ(猿梨・こくわ) ~「注意して下さい」と~
- 2017/06/14(Wed) -
猿梨の花171

スピーカを通して役場から広報が流れた。
 
 役場産業観光課から熊の出没情報についてお知らせします。
 本日、旧〇〇小学校付近で熊が出没したとの情報がありました。
 危害を与える恐れがありますので十分に注意してください。
 熊を見かけましたら役場産業観光課までお知らせ下さい。

そこの廃校のある地は天竜川を挟んで対岸にある。
町内では過去に2度ほど、もっと近いところで出たこともあった。
山の生きものたちと人がうまい具合に共存できればいいのだが。

畑の猿梨に白い5弁の花が咲いた。
秋にキウイフルーツを小さくしたような甘い緑の実になる。
猿がよく食べることからその名が付いたと聞く。
それは熊も好物という。

  六月やおほかた白き果樹の花 (鷹羽狩行)

猿梨の花172

猿梨の花173

サルナシの実151022
                                       秋の実り
サルナシの実151024
                                       秋の収穫
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イエローベリー(yellowberry) ~「おいしいね」~
- 2017/06/09(Fri) -
イエローベリー170

イエローベリーを少しずつ摘む。
デザートとして並べる。
「おいしいね」

僕は一粒。
残りは君。
僕はいつでも育てる人。
君はいつでも食べる人。

かの女流歌人にならえば。
“摘み苺 君が美味しいねと いったから 6月9日は 苺記念日”。

  青春のすぎにしこゝろ苺喰ふ  (水原秋櫻子)

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ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~小籠に摘んで~
- 2017/06/05(Mon) -
ワイルドストロベリー171

ワイルドストロベリーを摘みました。
赤く熟してきたのです。

人差し指の先ほどの小さな野苺です。
でも甘いんです。
それに芳しいんです。
デザートにしました。

あっという間に器が空っぽになりました。

  太陽のひかりこまかく苺摘み (鷹羽狩行)
 
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ナシ(梨) ~花付けから一月が過ぎ~
- 2017/05/28(Sun) -
梨の摘果171

梨の花付け(受粉作業)をしたのは4月下旬。
それから約一月が過ぎ、木には葉も茂り、白い可憐な花は姿を小さな丸い実に変えた。
摘果をする。
かたまる数個の中から、形や大きさを見極めて一つを選び、他を摘みとる。
栄養をそれに集中させることで、膨らみ、大きさを増し、良質の果実となる。

幸水、豊水、二十世紀の3本の細い苗木を植えたのは18年ほど前だったか。
今では素人栽培ではあるが、それなりの収穫を得られるようになった。
“蒔かぬ種は生えぬ”ではないが、木も植えればいずれ実りを結ぶものである。

この先は虫や病気との闘いであるが、私は消毒をしない。
農薬を使わず、土の力、木の生命力、自然の力にまかせている。
時々見ては可能な限り手で処理する。
こうして楽しみながら、秋の実りを待つ。

夏も近づく。

   夏めくや庭土昼の日をはじき  (星野立子) 

梨の花20170426

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サクランボ(桜ん坊・桜桃)  ~連敗から脱出~
- 2017/05/25(Thu) -
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ここ数年の連敗からなんとか脱出できた。
相手は、不意を突く貪欲な鵯とじわじわ責め立てる“山の神”。
実るサクランボの収穫を廻って繰り広げられるバトルの事である。

赤くなってきたなあと眺め、もう少し熟すのを待とうと、一日二日おけば、それはすべて鵯のものとなってしまう。
そして神様は、実のすっかりなくなった木を見てはきつい言葉を発する。
「ネットをかけないからよ」「鵯のために育てているようなものよね」「今年もダメかあ。食べた~い」
録画の映像が再生されるように、こうしたことが毎年繰り返されていたのである。

そしてまた、その時がやってきた。

昨日、朝早くから鵯の賑やかな声。
これはいけない。
先手を打たなくては。
外に出てみれば、今年は鵯に加え、椋鳥までもが啄んでいる。
とにかく急いで取れるだけ取る。
高く手の届かないところは無理しない。
色の濃さで選り分けなどせずにひたすらに。
ところどころは枝を切る。
1時間弱、なんとか速攻で全体の2割(?)程度を。
久しぶりの勝利。
で、あとは彼らに。

「サクランボ、取ってきたよ」
「わあ、こんなたくさんのは何年ぶりかしら」
「高いところのはやめにした」
「落ちると困るし、これで十分」
今年は、カミサマからのいつもの嫌みや皮肉はない。
ここも完勝。

爽やか気分。
ほくそ笑む。

   幸せのぎゆうぎゆう詰めやさくらんぼ  (嶋田麻紀)

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