キショウブ (黄菖蒲) ~和の趣だが~
- 2017/05/28(Sun) -
黄菖蒲672

黄菖蒲も咲く。
一日花で、次々に替わって咲く。
緑の葉とのコントラストが美しい。
絵のモチーフにもなりそうな和の趣を思わせるがが、実は外来種。
ひじょうに繁殖力が強い。
できるだけ増えないように、新たな株は抜くようにしている。
他への影響から、致し方ない。

なにごともそれぞれが立ち行く形が大事。

  風の声と光の中の黄菖蒲かな (あや)


黄菖蒲666

黄菖蒲648
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ナンジャモンジャノキ(ヒトツバタゴ)  ~この樹は?~
- 2017/05/27(Sat) -
ナンジャモンジャノキ170

白い花で覆われるのはナンジャモンジャノキ。
今年もまた目を楽しませてくれる。
目を近づければ、花は4枚の深く切れ込んだ細くてやわらかな花びら。
一つひとつは地味だが清爽感がある。
ヒトツバタゴが本来の名だが、ナンジャモンジャノキの方が一般的には通っている。

道行く人からその名を尋ねられ、「ナンジャモンジャノキ」ですと言ったときのその「?」の反応…。
まさにナンジャモンジャの顔。

ところで、「生まれは甲州鶯宿峠に立っているなんじゃもんじゃの股からですよ」と詠ったのは歌人山崎方代だった。
3坪ほどの小屋に住み、一生独身で定職も持たなかった彼の生き方は“こんなもんじゃ”。

  郭公の鳴くをし聞けばしなのなる (山口青邨)

ナンジャモンジャノキ171

ナンジャモンジャノキ172

ナンジャモンジャノキ173

山崎方代171
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ヤエカラマツソウ(八重唐松草) ~チョットコ~イ~
- 2017/05/27(Sat) -
八重唐松草171

早朝から大きな声がら聞こえてくる。
「チョットコーイ、チョットコーイ」と。
その主は小綬鶏。
ついつい「ハイハイ、ワカッタワカッタ」と応えたくにもなる。
五月下旬、いろいろな鳥のさえずりが耳に届く。
リズム、高さ、長さも様々に。

そんな声が響く下で顔を出すのは小さな八重唐松草。

  小綬鶏鳴き万嶽に朝の日あふれ   (村山古郷)
 
八重唐松草172
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ビバーナム・スノーボール(西洋手毬肝木) ~言葉のやりとり~
- 2017/05/26(Fri) -
ビバーナム171

「サラダ菜、取ってきて」
「何枚?」
「8枚」
「どれを?」
「色合いをてきとうに混ぜて」

朝や夕前、こうした声のやりとり。
4種類のリーフレタスを20株ほど植えてある。
ボウルに外葉の大きなものからちぎる。

取ってすぐのサラダ。
生野菜が好きな私は嬉しい。
二人で、育てると作るを棲み分けて。

山茱萸の下で咲くのはビバーナム・スノーボール。
逆光が作る陰影がまたいい。

  たらたらと老いのふり出す新茶かな  (村上鬼城) 

ビバーナム174

ビバーナム173

ビバーナム172


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エビネ(蝦根・海老根・化偸草) ~体調の変化~
- 2017/05/25(Thu) -
海老根1721

ひと月ほど前から体重が2㎏ほど減り、なかなか元に戻らない。
日常生活も普通だし、食欲もこれまで通りに十分ある。
どこも悪くも痛みもなく、体調にも何ら変化はない。
よく眠れるし、目覚めもいい。
原因がよく分からない。

体は軽いし、様々な活動や畑の作業などもスムーズに行えている。
考えられるのは加齢による身体機能の衰えや新陳代謝の低下に因るものか。
以前のズボンがはけるようになったといういいこともある。
とりあえずしばらくはこのまま経過観察。

またエビネが咲く。
種類によって開花の時期にだいぶ幅があるようだ。

  杉山に燭をかかげて海老根咲く  (青柳志解樹)
  
海老根1722

海老根1723
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セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ~水遣りしないと~
- 2017/05/24(Wed) -
西洋石楠花1723

まだ5月だというのに、真夏のような高温の日が続く。

今のこの時期、およそ朝5時半に私は外にいる。
それより少し早い時もある。
こうして毎日、花と野菜の水遣りからスタートする。

ラジオやテレビが水分をこまめに摂るようにと呼びかける。
この天気では花や野菜も同様に灼けて乾く。
暑さに強いはずの向日葵が3本萎れてしまった。
キュウリも元気なく、葉がだらりんとしている。
オクラはダメのようだ。

気温が上昇する前の涼しい時間にできるだけすませる。
もちろん作業しながら、水分補給は欠かさない。
私は常にマグボトルにお茶を入れて共にしている。

こんな暑さの中でもしっかりの花姿は西洋石楠花。
強い陽射しに対応できる強い花だ。
もちろん、この根元をもたっぷり潤す。

  石楠花や朝の大気は高嶺より  (渡辺水巴)

西洋石楠花1721

西洋石楠花1724
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ツルコザクラ(蔓小桜 ) ~大きな毛虫がいた~
- 2017/05/24(Wed) -
ツルコザクラ170

庭を茶色い毛に覆われた大きなクマケムシがのそのそ歩いていた。
まさに毛の集まりの虫といった感じの形態。
そのまま、梔子の根元に入って消えた。

さまざまな虫たちも動く。
困りもするが。

桜色の小さな花が広がる。
ツルコザクラは毎年夏が近づくころに咲く。

  毛虫たるかぎりに迅さとぞおもふ  (飯島晴子)

ツルコザクラ171

ツルコザクラ173

ツルコザクラ174
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カキツバタ(杜若) ~書付け花~
- 2017/05/23(Tue) -
カキツバタ170

妻への深い愛を込めて詠んだ古人の「かきつばた」の歌に借りて、私も以前遊んだことがある。

  か(風)ぜは五月
  き(木)ぎのみどりに
  つ(包)つまれし
  は(花)なはむらさき
  た(誰)れおもう

カキツバタの名は花で衣を染めたことに由来する書付け花から転訛したものだという。
今、風知草と青楓に挟まれて咲く。

  燕子花高きところを風が吹き   (児玉輝代)

カキツバタ171

カキツバタ172
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コデマリ(小手毬・団子花・小粉団の花) ~風吹けば~
- 2017/05/22(Mon) -
コデマリ171

コデマリの花は白い小花が集まって球状となる。
その名に小手毬・団子花・小粉団などの字が充てられている。
その見立てにどれもがなるほどと思う。

風が吹けば花を乗せてしなる枝は上下にしなやかに揺れる。

五月も半ば過ぎ、なお時鳥の声が耳に届く長閑。

  こでまりのたのしき枝のゆれどほし (轡田 進)

コデマリ172

コデマリ173

コデマリ170
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ニシキギ(錦木) ~錦木の枝は室町の昔、恋文代わりだったという~
- 2017/05/22(Mon) -
ニシキギ170

葉に紛れるようにして錦木の花が咲いている。
1㎝にも満たない小さな花だ。
薄黄緑の花びらは4枚。
横を通る誰からも気づかれそうもない花である。
ひっそりと、目立たずに。

錦木の枝は室町の昔、恋文代わりだったと以前読んだことがある。
人によっては想いを深くする木でもあったようである。

   錦木のいつしかに散る花ならん (川瀬カヨ子)

ニシキギ171

ニシキギ172

ニシキギ173
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エクスバリーアザレア(西洋ツツジ) ~和と洋のコラボ~
- 2017/05/21(Sun) -
エクスバリュー171

鮮やかな朱色の花はエクスバリーアザレア。
去年は元気なかったが、だいぶ樹勢が回復してきた。

隣のアヤメとコラボ。
青紫と朱、和と洋。
なかなかいい。

今日も暑い。

  眦につつじの色のかたまれる (上野泰)


エクスバリュー172

エクスバリュー173

エクスバリュー174
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キバナクリンソウ(黄花九輪草) ~木漏れ日を浴びて~
- 2017/05/20(Sat) -
クリンソウ171

真夏を思わせる汗ばむ陽気。
ホームセンターへ行けば半袖半ズボン姿も。

車は冷房。
外出には帽子。

夏服を出す。
掛け布団を替える。

木陰が気持ちいい。
黄花九輪草に木漏れ日があたる。

  九輪草四五輪草でしまひけり  (小林一茶)

クリンソウ172
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ツクバネウツギ(衝羽根空木) ~朝から聞こえるのは~
- 2017/05/20(Sat) -
衝羽根空木171

このところ朝からよく聞こえるのはデデポッポー、デデポッポ―。
雄の雉鳩の太い平和なさえずり。
庭をのんびり歩いているところを見ると、どうやら近くで巣作りしているのかもしれない。
去年一昨年と続けて山茱萸の木の上だった。
今年はどの木を選ぶのだろう。

花の中に蜜柑色の網目模様を付けた衝羽根空木が咲く。
花の元にある形が衝羽根に似ていることからの名だという。

  山に鳥多くなりたる皐月かな  (滝沢伊代次)

衝羽根空木172

衝羽根空木173

衝羽根空木174
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アヤメ(菖蒲・文目・綾目) ~それは…~
- 2017/05/19(Fri) -
アヤメ170

あやめ。
あやめ。あやめ。

すっと真っ直ぐに伸びる茎。
その先に青紫の花。
隣同士で咲き競うかのように。
不揃いの高さは上下にリズムを作る。

たとえばどこかで見た記憶の中の日本画。
あるいは手描きされた着物の絵柄。
それは和の美。
そしてそれは彩女(あやめ)、艶女(あやめ)。

  衣ぬぎし闇のあなたにあやめ咲く   (桂 信子)

アヤメ171

アヤメ172

アヤメ173

アヤメ174
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ヒョウタンボク(瓢箪木) ~名前が面白い~
- 2017/05/18(Thu) -
瓢箪木174 - コピー

山茱萸の下で咲いているのは瓢箪木の花です。
濃赤色の細い5枚の花びらにやはり5本の黄色い蕊が伸びます。
それは夏になると、大小二つの丸い形がくっついたような赤い実がなります。
それが瓢箪のように見えるんです。
で、名前が瓢箪木ということです。
面白いですね。

  君の瞳にみづうみ見ゆる五月かな   (木下夕爾)  

瓢箪木173

瓢箪木171
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ブルーベリー(blueberry) ~こぼれる笑み~
- 2017/05/17(Wed) -
ブルーベリー170

鐘状の小さな花がたくさん。
見れば自然にこぼれる笑み。
それはブルーベリーの花だから。
ほら、白い花の付け根はすでにあの青い色になっている。

  木々の色木々の香の満ちる中にいる  (あや)

ブルーベリー171

ブルーベリー172

ブルーベリー173
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グミ(茱萸) ~枝にぶらぶら~
- 2017/05/16(Tue) -
茱萸171

カッコウ、カッコウ。
ずっと鳴いている。
今年も来てくれたと、耳を傾けていた。

その低い声が大きくなった。
近くに移動してとまったようだ。
姿を見たくなり、そっと外へ出る。

声は栗の木の方から。
目で追う。
と、二羽が飛び出す。
からみあうように羽ばたきあって。
カッコウ、カッコウ、カッコウ、カッコウ…、体を寄せ合いながら遠ざかる。

カップルだったらしい。
鳥も愛を育くむ季節。

茱萸の花が枝にぶらぶら。
さて、今夏の実りは…。

   郭公の声のしづくのいつまでも  (草間時彦)

茱萸172

茱萸173

茱萸174

茱萸175
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イチハツ(一八・鳶尾草) ~形をデザインする花~
- 2017/05/15(Mon) -
イチハツ170

著莪に続いて一八もと、5月はあやめの仲間たちの顔見せ時でもある。
似ているようでいながら、それぞれに魅力的な特徴を持つ。

一八は他に比すれば少し丈が低い。
青紫の花弁は波模様に縁どられる。
その上に白い鶏冠突起を乗せる。
サイダーのロゴにも見える3等角の形も加わる。
いずれもなかなかの造型。
全体に落ち着いた素朴な花姿がいい。

毎年、開花を楽しみにする花の一つである。

  一八やちよんと結びし母の帯 (細川加賀)  

イチハツ171

イチハツ172

イチハツ173
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ボタン(牡丹) ~気品と悩ましさと~
- 2017/05/14(Sun) -
0牡丹171

色艶やかに牡丹の花。

ふんわりと。
やわらかに。
たっぷりと。

大きくて。
おもくて。

富貴草、廿日草、深見草。
そんな趣とそんないのちとそんなこころに。

静かにそばを歩けば仄かな香り。

   はなやかにしづかなるものは牡丹かな (加藤暁台)

1牡丹島藤171

2牡丹御国の曙171

白牡丹171


3牡丹島大臣171

4牡丹芳紀171

5牡丹花遊171
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ドウダンツツジ(満天星躑躅) ~花の鈴?~
- 2017/05/13(Sat) -
満天星躑躅170

満天星躑躅でドウダンツツジとはなかなか読めない。
たくさんの白い花を星に見立てたのだろうか。
よく見ると一つひとつは小さな鈴のようでもある。
下から覗き、アップにすると狸(?)の顔にも見える。

花は、左右上下、さまざまな角度から見ると新たな発見があったりして面白い。

   我に聞えて満天星の花の鈴  (大井戸辿)

満天星躑躅171

満天星躑躅172

満天星躑躅173

満天星躑躅174
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イカリソウ(錨草・碇草) ~船の錨を見たことがあるか~
- 2017/05/12(Fri) -
錨草171

船の錨を自分の目で見たという人は案外少ないのかもしれない。
私の場合、子どもの頃は海のある地域に住んでいたので、その機会は多かった。
たとえば定期航路の白い大きな客船の船首部分に引き寄せられてあった。
赤錆びさせたたそれは、両腕を少し曲げて斜め上の方に向けて広げたような形だった。

錨草はまさにその形をしている。

色はアメジストというか、優しい淡紫のグラデーション。
どれもがややうつむき加減にあるのもまた妙である。
この花には木漏れ日が似合う。

   錨草花の錨のあまた垂れ (吉川裕美)

錨草172

錨草173

錨草174
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リキュウバイ(利休梅) ~誰がそう名づけたのか~
- 2017/05/11(Thu) -
利休梅171

縁が波打つ白い花。
五弁の花片それぞれが自由なやさしい形を作る。
嫋やかな枝にびっっしりと。
それは利休梅。

空の青にいい。
古びた器にいい。

  利休梅その下蔭の好もしき (後藤夜半)

利休梅172

利休梅173

利休梅174
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キエビネ(黄蝦根) ~紙細工の人形~
- 2017/05/11(Thu) -
キエビネ170

目にもさわやかな五月。
こころにも風薫る五月。

微笑むように見える黄色い花。
切り紙細工の人形のような愛らしい形。
5月の庭に一本の黄蝦根。

囁く花の声と届く人の言霊(ことだま)。

しあわせはかんじるものつくるもの。

  五月の日眩しきとなみだ溢るるか (西島麦南)

キエビネ171

キエビネ172

キエビネ173
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リンゴ(フジ) ~それを初恋色と歌う~
- 2017/05/10(Wed) -
富士りんご171

フジの花。
花びらにはほんのり薄紅色。
それは少し恥じらう乙女の頬?
藤村の歌が頭の中に流れる。

林檎の花は清らか。
花言葉に「選ばれた恋」とも。

  夢の色のうす紅や花りんご  (及川 貞)
 
富士りんご172

富士りんご173
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リンゴ(アルプス乙女) ~どこかとおくへ~
- 2017/05/10(Wed) -
姫リンゴ171

いろいろな果樹の花が見られるこの時期である。
小さな林檎のアルプス乙女も白い花を咲かせている。
秋の実りはどのくらいか。

虻がやってくる。
昆虫の姿も飛び交う。

寒くもなく、暑くもなく、何をするにもいい季節だ。
5月の風の中を、♪しらないま~ちを あるいてみた~い どこかとおくへ いき~た~い♪
心はいつまでも青年のつもり。

  我恋は林檎の如く美しき   (中川富女)

姫リンゴ172

姫リンゴ173
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ミヤマカイドウ(深山海棠) ~お礼も言えず~
- 2017/05/10(Wed) -
ミヤマカイドウ171

留守をしていた。
帰ってきたら玄関にレジ袋があった。
中には大きな筍が2本入っていた。
掘ったのをすぐに届けてくれたようだ。
どなただろう。
心当たりに尋ねてみたが、みんな違うという。
お礼をと思ったが…。

深山海棠の花にアシナガバチが来て蜜を吸う。

  五月いま噴くはおとこを励ます木 (谷口亜岐夫)

ミヤマカイドウ172

ミヤマカイドウ173

ミヤマカイドウ174
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ミツバツツジ(三葉躑躅) ~「五月礼賛」~
- 2017/05/09(Tue) -
ミツバツツジ608

与謝野晶子が五月の森羅万象ありとあらゆるものを讃える。
42行もある長い詩だが、声に出すとリズミカルで歯切れが良く、爽快な気分になる。

     与謝野晶子 「五月礼賛」      (※13行にまとめて記す)

 五月は好い月、花の月、 芽の月、香の月、色の月、
 ポプラ、マロニエ、プラタアヌ、つつじ、芍薬、藤、蘇枋、リラ、チユウリツプ、罌粟の月、
 女の服のかろがろと薄くなる月、恋の月、
 巻冠(まきかんむり)に矢を背負ひ、葵(あふひ)をかざす京人が馬競(うまくら)べする祭月、
 巴里の街の少女等(をとめら)が花の祭に美くしい貴(あて)な女王を選ぶ月、
 わたしのことを云ふならば シベリアを行き、独逸行き、 君を慕うてはるばるとその巴里まで著(つ)いた月、
 菖蒲(あやめ)の太刀と幟とで去年うまれた四男目のアウギユストをば祝ふ月、
 狭い書斎の窓ごしに明るい空と棕櫚の木が馬来(マレエ)の島を想はせる微風(そよかぜ)の月、
 青い月、プラチナ色の雲の月、 蜜蜂の月、蝶の月、 蟻も蛾となり、金糸雀(かなりや)も卵を抱く生の月、
 何やら物に誘られる官能の月、肉の月、ヴウヴレエ酒の、香料の、 踊の、楽の、歌の月、
 わたしを中に万物が堅く抱きしめ、縺れ合ひ、 呻(うめ)き、くちづけ、汗をかく太陽の月、
 青海(あをうみ)の、 森の、公園の、噴水の、 庭の、屋前(テラス)の、離亭(ちん)の月、
 やれ来た、五月、麦藁で細い薄手の硝杯(こつぷ)から レモン水をば吸ふやうなあまい眩暈(めまひ)を投げに来た。

私も思う。
五月は嬉し楽し妖し蠢き湧き起こる月。
そして私のうまれ月。

鮮やかな三つ葉躑躅も咲いた。

   躑躅赫し愛より強き言葉欲し   (清水芳堂)

ミツバツツジ603
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エビネ(蝦根・海老根・化偸草) ~楓の下にある~
- 2017/05/07(Sun) -
エビネ171

楓の下に海老根がある。
立ち上がる花茎に多数の花。
よく見ると何かに似て愛らしい。
なんだろう。
稚児さん?
クリオネ?
てるてる坊主?
巫女舞の神楽鈴?
花踊りの簪?

    しづけさのひかりとどめてえびね咲く  (高原初子)

エビネ172

エビネ173

エビネ174

エビネ175
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カラタチ(枳殻) ~棘があっても蝶は好きだという~
- 2017/05/07(Sun) -
カラタチ171

からたちの花が咲いた。
長細い白い5弁の花だ。
ほんのり柑橘系の甘い香りがする。
そして薄緑の若葉が出てきた。

この葉を揚羽蝶が好む。
そしてこの棘場を冬蛹の場所にもする。
きっと今年も多くの蝶を育んでくれるに違いない。

   からたちの花の匂ひのありやなしや (高橋淡路女)

カラタチ172

カラタチ173

カラタチ174

カラタチ175
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プルーン(Prune) ~白い花はやがて濃紫の実に~
- 2017/05/06(Sat) -
プルーン171

樹を覆う白い花。
小さな5弁花に長く突き出る黄色い蘂。
今はプルーンも花の時。
そのそれぞれは夏に濃紫の実に。

これも元から伐ろうと迷いつつ、2年ほど経つ。
枝はだいぶ切ったが、こうして花を見ると決断できずにいる。

風呂に浸かりつつ、ラジオから流れる懐かしい「フォーク大全集」を聞いていた。

   空の青白き果花の花ざかり   (あや)

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プルーン173

プルーン174

プルーン175
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