ジンチョウゲ(白花沈丁花) ~いいかおり~
- 2018/04/21(Sat) -
白花沈丁花181

のほほん。
きまま。
おきらく。
のんびり。
そんなひなが。

むずかしいことはよくわからないし。
みんなをすごいとおもうし。
ほしいこともあまりないし。
すてたいことばかりだし。

こしをいためないように。
おとろえていくからだとそうだんしながら。
おもいついたやりたいことを。
ふとかんがえたことなどを。
そうそう、りょうかんさんのことばをむねにもって。
これからもそんなことでいいか。

庭に広がるいい香りは白い沈丁花から。

  沈丁の四五はじけてひらきけり (中村草田男)

白花沈丁花182

白花沈丁花183

白花沈丁花184

白花沈丁花185
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ヤエカラマツソウ(八重唐松草) ~お茶を買いに~
- 2018/04/20(Fri) -
八重唐松草181

私はお茶をよく飲む。
昨日茶筒を開けた際、その中がそろそろ次の用意が必要になっていることに気づく。
買いに出かけた。
購入するのは長年同じ茶舗の同じブランド。

顔馴染みの店主が言う。
「新茶がもうすぐ出ますので、待っていただいた方がよいと思いますが…」
「どのくらいですか?」
「あと一週間で出ます」と。
せっかくなので助言に従うことにした。
で、その間どうするかだが、いただいて封を切らずのがいくつかあるのでそれで代用すればいい。
結局何も買わずに帰ってきた。

地面すれすれに小さな八重唐松草が花を開く。
春の庭に次々に訪れてくれる愛らしきものたち。

   二滴一滴そして一滴新茶かな   (鷹羽狩行)

八重唐松草182

八重唐松草183
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シラネアオイ(白根葵) ~いただく旬~
- 2018/04/18(Wed) -
白根葵181

黄色いVW車が庭に入ってきた。
穂波さんだ。
「筍、掘ったので持ってきた」と長靴姿。
レジ袋に4つ入っていた。
「灰汁はある?」
「ああ、すぐに用意できる」
草木灰が一袋、納戸にある。
「あがっていってよ」
「土だらけで汚れているし、これから孫の世話をしなくちゃ」
「またコンニャクができたら持ってくるね」
車の前での立ち話で帰っていった。

遠縁にあたる穂波さんは同じ町の北部に住んでいらっしゃる。
娘さんのご主人はヨーロッパにしばらく単身赴任している。
それでその間、東京から幼子を二人連れて実家にきているとのことだ。


「洗って、切ってくれる?」
すなおに本を閉じる。
外に出て束子で土を洗い落とす。
外皮を2、3枚剥く。
それを半割にして渡す。

早速に深鍋で茹でて夕食に出してくれた。
新鮮だけにやわらかく美味しかった。
毎年届くありがたい旬の味である。

しばらく前から白根葵が咲いている。
嫋やかな花だが花期が長くていい。

   筍を茹でてやさしき時間かな   (後藤立夫)

白根葵182

筍181

筍182
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シュンラン(春蘭) ~花は咲くなり~
- 2018/04/15(Sun) -
春蘭180

「ホウレンソウを持ちに来ない?」
「そろそろ薹が立ちそうだから」

11時少し回ったところで義姉から電話があった。
「ありがとうございます。ではこれから伺いますね」
車で5分ほどの所に一人住まいである。

「独活(ウド)も入れておいたから」
レジ袋に入れて玄関に用意してくださってあった。
いただいてすぐ帰るつもりだったが、「上がって、お茶飲んでいって」と。

テーブルにはお菓子やウコギのおひたし、それに独活の酢のものがすでに並べてあった。
舌鼓を打ちながら、近況などを語り合う。
義姉からは短歌のこと、お花見のこと、花の開花が早いこと、八代亜紀の作品展を見に行ったことなど。
「窪田空穂記念館に行ってきたの」と、長距離運転もものともしない行動派でもある。
彫刻制作の様子なども尋ねられる。
義姉との会話は共通の話題が多く、いつも弾んで楽しい。
「今度またうちにもよってください」
30分ほど経って、お暇する。

春蘭は葉に紛れひっそりと咲く。
色も形も目立たないので、そこに花があることを気づく人は少ない。

武者小路実篤『美術論集』にあった言葉。               
 人見るもよし、
 人見ざるもよし花は咲くなり

  春蘭を得し素朴なる日を愛す   (吉田草風)

春蘭181

春蘭182

春蘭183

春蘭184
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セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ~お手伝い~
- 2018/04/14(Sat) -
セイヨウシャクナゲ1811

ジャガイモを3畝植えた。
といっても自分の畑にではない。

子ども食堂をしているNPOがある。
去年からそこに無償で畑を貸している。

若い女性の理事長は畑仕事はまったく経験がない。
でも今年はできるだけ多くの野菜を自前で栽培し、提供したいと。
それで畝作りから施肥、種まき、苗植えなどを手伝ってきた。

エンドウ、玉葱は順調に成長している。
そして今回のジャガイモとなったというわけだ。
お洒落な長いスカートに黄色の長靴という恰好がまた若者らしい。

去年4月にスタートして一年、その運営も軌道に乗ってきているという。
行政からの予算的な支援も得られることになったとも聞く。

できる範囲で少しでも力になればと思っている。

ピンク色の西洋石楠花が花手毬のように丸くひとまとまりになって。

  空の深ささびし石南花さきそめぬ  (角川源義)

セイヨウシャクナゲ1812

セイヨウシャクナゲ1813

セイヨウシャクナゲ1814
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レンギョウ(連翹・golden‐bell) ~いっぱいの黄色~
- 2018/04/10(Tue) -
連翹181

隣村にある小さな山のパン屋さんに行った。
先週その界隈を通ったとき、手作りの看板が目に付いた。
それでどんな店なのか、どんなパンを売っているのかと興味を持ったらしい。

中央アルプスを対面に見る高台にある。
周りは田畑や果樹園が広がる。
あたりにで目に付く民家は離ればなれに3軒だけ。
こんな所で営業が成り立つのだろうか…。

店の中はほんとに狭かった。
先客が1名、数人分にはなろうかという大きな袋を持って出て行った。
並ぶ品から、店オリジナルだという「大納言」と、ほかに2,3品を買う。

家族連れが入ってくる。
そしてその後も車が駐まる。
繁盛している様子。
私達は知らなかったが、どうやら評判の店らしい。

「大納言」は美味しかった。
「また買いに行こう」と言っている。
車で10分から15分ほどの距離、そう遠くない。
いいだろう。

いっぱいの黄色は連翹の花。

    連翹に挨拶ほどの軽き風  (遠藤梧逸)

連翹182

連翹183

連翹184
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シロツバキ(白椿) ~『菜根譚』~
- 2018/04/10(Tue) -
白椿181

「人よく菜根咬みえば、すなわち百事なすべし」
55日目、『菜根譚』の書写を終えた。

自分へ、人への向き合い方。
自然や事象への関わり方。
政ごと等々、導かれる多くの言葉。

白い椿も見頃。
鵯は花より団子とばかりに、枝に潜り込んでこの白を食べ散らかす。

  こゝに咲けばこゝの仏の椿かな   (野田別天楼)

白椿182

白椿183

白椿184

菜根譚001

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ヒュウガミズキ (日向水木) ~春祭り~
- 2018/04/09(Mon) -
日向水木181

春祭りの笛や太鼓が響き渡る。
心地よいゆったりとした懐かしさのメロディとリズム。
台車に乗った大獅子が家の前を行く。
近所の武村さんの法被姿も見える。
顔が少し赤らんでいる。
すでに御神酒が入っているのだろう。

田舎らしいゆうちょうさとのどかさ。
この地に入ってからもう何度めになったか。

日向水木が風鈴状の小さな花を咲かせる。

  山車曳きて田畑を覚ます春祭り   (馬場移公子)

日向水木182

日向水木183

日向水木184

日向水木185
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ボケ(木瓜)  ~当番~
- 2018/04/09(Mon) -
木瓜181

7時からお宮の掃除があった。
自治会が当番を割り当てられ、持ち回りで日曜日毎に行っている。
今回の参加者はおよそ30人。
ちなみに欠席者は出不足金として700円を徴収される。

竹箒で落ち葉を掃き集める。
20分ほどで終わる。
境内全体がきれいなった。
年に2回の奉仕活動で、次回は12月。

庭の北側には赤い木瓜の花が広がっている。
最近は私の頭の庭にも“忘れボケ”という奇妙な花が咲いてきた。

   口ごたへすまじと思ふ木瓜の花  (星野立子)

木瓜182

木瓜183

木瓜184
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スイセン(水仙)  ~目薬のこと~
- 2018/04/07(Sat) -
スイセン1811

ずっと目が痒かった。
目には悪いとわかっていたが、擦ってばかりいた。
市販の目薬を用いていた。
それでも、外に出るとやはり痒みが出る。

眼科へ行った。
目薬を2本出してくれた。
処方に添って差した。
おどろいた。
その直後から痒みがない。
効いている。
加えてくしゃみも止まっている。
畑仕事のあともぜんぜん出ない。
もっと早く行けばよかった。

人生を長く支えてくれた目だ。
そしてこれからも。
大事にしなくては。

いろいろな水仙も咲いて春を演出してくれている。
  
  一茎の水仙の花相背く  (大橋越央子)

スイセン1812

スイセン1813
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クリスマスローズ(Christmasrose)  ~遅くなったが~
- 2018/03/25(Sun) -
黒いクリスマスローズ183

そろってお墓参りをした。
予定してあった先の春分の日は雪で行けなかった。
やはりお彼岸をそのままやり過ごすことは心中、立たぬ思いになる。

家から歩いて30分ほど、正面に南アルプス、眼下には天竜を眺めるところにある。
用心のためマスクをしていたが、やはりくしゃみと鼻水。
天気も良く、爽やかな春の風もあればいたしかたない。

道々には梅の花。
蕾の膨らみぐあいを見れば桜も近い。

家に戻ってはくしゃみと鼻水に目のかゆみも加わる。
困ったものだ。

黒紫のクリスマスローズがある。
奥には黄緑がのぞく。

  月日過ぎただ何となく彼岸過ぎ (富安風生)

黒いクリスマスローズ182

黒いクリスマスローズ181
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ユキワリソウ(雪割草) ~地を割って~
- 2018/03/21(Wed) -
雪割草2174

理容店へ行った。
髪を切ってくれたのは若い女性の店員さんだった。
いろいろ話をしてくれ、退屈しない。
「ここのところお客さんが少なかったんです」
「2月と3月に入ってからも寒かったからだと思います」
「外出を控えたり、短くすると頭も寒くなるからかもしれません」
「お客さんもだいぶ長くなりましたね」などと。
厳しい寒さはこんなところへも影響するものらしい。
「私の中学校の卒業式には雪が降っていました」
「卒業式のあとで撮った写真は雪景色でした」とか。
飽きない。
手の捌きが軽快で見ていて無駄なく美しい。
終わるまでずっとにこやかに話しかけてくれて、短く感じた。
技術の高さは当然であるが、客に気持ちよく時間を過ごさせることも大事なスキルである。
次回もこの人にあたるといいなあと思いつつ店を出る。

また2種類の雪割草が咲いた。
ほかにも別の色の蕾が地面近くに見える。
見つける喜びが続く。

   控へ目に雪割草の地を割りぬ  (吾孫のどか)

雪割草2173

雪割草2172

雪割草2171
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クロッカス(Crocus)  ~おしゃべりしたくなる~
- 2018/03/19(Mon) -
クロッカス185

昨日は自治会総出の道作りだった。
毎年お彼岸前の日曜日ときまっている。
長靴を履き、鋤簾を持って集合場所へ向かう。
道に溜まった落葉や土砂などを片付ける。
口々に「いつもよりかなり多いじゃないかな」と言いつつ。
小一時間で終わる。

あたたかな陽射しにいざなわれるように白いクロッカスが咲いてくれた。
花を覗けば虫もいて。
どれもこれもみんな春の笑顔。

  日の庭に愛語撒くごとクロッカス   (下村ひろし)

クロッカス181

クロッカス182

クロッカス183

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クリスマスローズ(Christmas rose) ~体も心も温まる~
- 2018/03/18(Sun) -
クリスマスローズ180

春暖という言葉がふさわしい天気の中、あれこれの外の作業で汗をかく。
東京の桜も開花宣言だとか。

町の温泉施設へ行く。
一人で入るのは初めてのことだ。
家人達は都会へ出かけている。
夕方の早い時間だったので、客は多くなかった。

脱衣所で白髪の高齢の方と30代の頃のお孫さんとおぼしき方と一緒になる。
がっしりとした彼は、祖父(たぶん)の手伝いをし、そして手を添えて中に入っていく。

最初に大きな源泉湯。
聞くとはなしに耳に入る二人の小さな声の会話。
「この間来たときは、ジェットバスに入らなかったから今日は入っていこうね」
ここの浴場にはいろいろな種類の湯が用意されている。
そして、洗い場では自分より先に少し丸くなった背中を流している。

湯のどれに入るか、希望を聞きながら寄り添って順番に入る。
私とほぼ同じタイミングで次に移っていく。
その度に彼は祖父に話しかけながら。

上がりも一緒だった。
そして同様に優しい声がけ。
「また来ようね」
やはり大事に手を添え、その足の運びに合わせながらゆっくりて出ていった。

体も心も温まる気持ちのいお湯だった。

緑色のクリスマスローズも咲く。
葉色に同化し、離れてみると花の存在がよくわからない。
でもまたそれがいい。

  暖かきことが決意をうながせる   (稲畑汀子)

クリスマスローズ181

クリスマスローズ182

クリスマスローズ183
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フキノトウ(蕗の薹)  ~ふきみそとみそしるとてんぷら~
- 2018/03/11(Sun) -
フキノトウ3111

庭にフキノトウ。
今年もまた変わらずに。
その香り。
食卓に乗せ、いただく春の旬。
その味。

そんな日常。
あたりまえをあたりまえに過ごす日々。

彼の地でも同じようにフキノトウは顔を出しているのだろう。
淋しくなった海辺の野にも。
住む人のいなくなった町の畑にも。

歳月に「もう」という言葉を投げれば「まだ」という言葉が返ってくる。

  煮て味のふかくかなしき蕗の薹  (片山鶏頭子)

フキノトウ3112

フキノトウ3113

フキノトウ3114

フキノトウ3115
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ヒヨドリ(鵯)  ~春の朝の『菜根譚』~
- 2018/03/10(Sat) -
菜根譚1

私は朝が早い。
通年およそ3時頃には起きる。
長年の習慣として目覚ましの体内時計が働く。
お茶を入れて、本を読んだり、書いたりと静寂の一人時間。

こうした朝、古典の書写を始めて二年目になる。
毎日1頁ないし2頁で、今は『菜根譚』。
人生訓というか、心に響く言葉、留めて置きたい文章が綴られる。
昨日は前集一八三。

  居官有二語。曰、惟公則生明、惟廉則生威。
  居家有二語。曰、惟恕則情平、惟倹則用足。

 役所勤めに際し官吏は常に心しておかなければならない訓戒となる二つの言葉がある。
 ひたすら公正であれば仕事は明白となり、ひたすら清廉であれば威厳を生ずる。
 また家庭においては互いに常に心しておくべき訓戒となるべき二つの言葉がある。
 ひたすら寛恕で、深い思いやりがあれば皆の感情も穏やかになり、ひたすら倹約に努めれば生活に不足することもない。

この時期に合わせたかのような文もあり、言動を省みさせる。
 春風の凍れるを解くが如く、和気の氷りを消すが如し。纔(わず)かに是れ家庭の型範なり。(前集九六)
 ちょうど春の風が凍った大地をとかし、のどかな陽気が氷を消し去るように。これが他でもない、家庭の模範である。

そろそろ炊飯の準備にとりかかろう。
それぞれの出来ないことを補いつつ、つつましく営む。

この先、氷点下の朝はなさそうだ。

   鵯の花吸ひに来る夜明かな  (酒井抱一)

ヒヨドリ116

ヒヨドリ126

ヒヨドリ136

ヒヨドリ146

ヒヨドリ156
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レオパ(ヒョウモントカゲモドキ・豹紋蜥蜴擬) ~春の雨~
- 2018/03/09(Fri) -
レオパ381

春の雨。
ザーザーザー。
長い時間しっかり。

土の下の奥深くまで潤して。
草木の根はみんな喜んでいる。
きっとカエルもミミズも目を覚ます。

レオパが赤い舌を出してペロペロと水を飲んでいる。
いつ見てもその目はかわいい。
もうだいぶの歳なのだが。
「そう言えば君は雨を経験したことないね」
「どう、春がきたことわかる?」

これで山の雪もだいぶとけるのだろうなあ。

  春雨のかくまで暗くなるものか  (高浜虚子)

レオパ382
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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) ~虫も感じる春~
- 2018/03/08(Thu) -
大犬の陰嚢381

庭の南に広がるオオイヌノフグリ。
穏やかな陽を浴びてその小さな空色の花も春の到来を喜んで…、と。

アブ?
アブだ。
自分の体の半分もない花に乗って、口吻を伸ばし吸っている。

春の光と風に起こされ。
花の色に誘われ。
花の香りに惹かれ。
花の蜜に呼ばれ。

今年初めて見る昆虫。
啓蟄は二日前、まるで合わせたかのように。

この次の虫はなんだろう。

    静かさや花の昼間に虻の声  (堀 麦水)

大犬の陰嚢382

大犬の陰嚢383

大犬の陰嚢384

大犬の陰嚢385
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スノードロップ ~啓蟄・二十四節気・仕事暦・タイヤ交換~
- 2018/03/06(Tue) -
スノードロップ3061

今日は啓蟄。
虫たちも土の中でじっと今か今かと待ちわび。

話は飛ぶ。
たとえば二十四節気ではないが、年間において自分の仕事暦というか決めた節目を持っている人もいると思う。
何月何日には必ずすることとか、あるいはいつ頃には何をするとか。
私の場合もやはり大小あわせて幾つかある。

冬用タイヤから普通タイヤに履き替えるのもその一つ。
これは毎年3月の第一日曜日をその日と決めてある。
よほどのことがない限り、ずっとそうしてきた。
それはもう長年続けてきたこだわりというか、染みついた習性とも言える。
そして先日4日にやはり交換した。
3台を一気に。

気温の高い日だった。
やっているうちに汗をかいてきた。
一枚脱いだ。
それでもまだ暑かった。
もう一枚脱いだ。
久々に力仕事をした。
まだまだ自力で大丈夫そうだ。

そのあと、南アルプスの山なみが見える高台にある近くの温泉に行き汗を流した。
展望源泉湯、薬湯、ラジウムイオン鉱泉、絹湯、ジェットバス、そして露天風呂を梯子。
気持ちよかった。
今日まで足腰や腕に痛みは出ていない。
いい。
温泉効果か…。

スノードロップが花びらを持ち上げ始めている。

  湯に入りて春の日余りありにけり  (高浜虚子)

スノードロップ3062

スノードロップ3063

スノードロップ3064
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クンシラン(君子蘭の蕾) ~心巡らせそして静かに思いを重ねる日~
- 2018/03/02(Fri) -
クンシラン蕾181

春の嵐?

強い風だった。
木々が大きく揺れた。
激しい雨だった。
窓を激しく流れ落ちた。
久々の雷だった。
遠くで何度も轟いた。

きょうは父の忌日、そして…。

部屋ではクンシランの蕾が膨らんでいる。

  指(ゆび)栞(しをり)して春雷を聞きゐたり  (藤木倶子)

クンシラン蕾182

クンシラン蕾183
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『雛図』  ~生まれ来るもの~
- 2018/03/01(Thu) -
雛図1

三月始まる今朝は、強い雨の音で目が覚めた。
体を起こし、布団を出た空気は懐かしいほどに暖かかった。

三月。
その字音の明るい響きと跳ねる調べ。

生まれ来るもの…。
湧き出づる何か…。

掛軸を替えた。
幼い男雛と女雛が微笑む。
三月は楽し。

  きさらぎをぬけて弥生ものの影 (桂信子)

雛図2

雛図3
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小さな雛飾り ~少し早いですが~
- 2018/02/11(Sun) -
雛祭り187

少し早いですが、雛飾りを出しました。
ミニミニサイズですが、それぞれのモチーフの特徴がしっかり作り込まれています。
ミリ単位のきめ細かな表現とディテールに拘った独創性が随所に見られます。
手作りならではの素朴な味わいです。
叔父の優しくて穏やかな人柄が滲み出ている感じがします。
これからも長く大切に飾らせていただきます。

    菱餅の上の一枚そりかへり  (川本臥風)

雛祭り181

雛祭り182

雛祭り183

雛祭り184

雛祭り185

雛祭り186
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宿根イベリス(lberis) ~気をつけなくては~
- 2018/02/07(Wed) -
宿根イベリス18262

雪が降った上、かなりの冷え込み。
道路は凍結し、アイスバーン状態。

「行ってきます」
「ゆっくり気をつけて」

2分後電話が鳴る。
「事故を起こした」
「場所は?」
聞けば、出て300Mほどの所。

家の前の道は緩やかな坂道になっている。
左は高台へ向かって上り、右は天竜川に向かって下り。
その下りでスリップしたと言う。
相手は、車は、怪我は…いろいろなことが駆け巡るが、とりあえず現場へ。

カーブミラーにぶつかる自損事故だった。
スケートのように滑って行き、ハンドルとブレーキが制動できず、衝突したらしい。
スピードは出ていなかったので本人に怪我はない。
カーブミラーが支柱ご倒れている。
車もバンパーとドア前方の一部に損傷があるが、運転には差し支えなさそうだ。

対向車や人身事故でなくてほっとする。
役場に連絡し、事故によりカーブミラーを破損したことを伝える。
10分ほどで係の人が2人来てくれ、状況を確認し、現場写真をカメラに収める。
まず「怪我はありませんでしたか?」
ミラーは町と安協の管理なので、新たに設置が必要になると。
警察へ事故報告をするように言われる。

すぐに交番へ二人で向かう。
若いお巡りさんが丁寧に対応してくださる。
そして「怪我はありませんでしたか?」と。
事故の説明をし、報告書類に必要事項を記入。
「この後保険屋さんに連絡してださい。警察での処理は以上で終わりです」
意外とあっさり短時間で済む。

家に戻り、加入している保険会社に連絡。
状況説明と場所の詳細を尋ねられる。
ここでも「怪我はありませんでしたか?」
「警察や関係先への報告はすべて済んでいるようですので、この後は私の方で処理します」

昼食後、「すべて保険手続きが終わりしました」と連絡が入る。
「対物保険でカーブミラーの設置が終了した段階であらためて完了の連絡を致します」
スムーズにすべての事故処理と保険手続きが済み、ほっとした。

それぞれの所で「怪我はありませんでしたか?」と言葉をかけられ、温かさを感じた。

本人にとっては初めての事故。
ある意味で良い経験になったはず。
人ごとではない。
私も気をつけなくては。
特に冬季は焦らず慌てず、慎重な運転をと。

  凍て土をすこし歩きて戻りけり (五十崎吉郷)

宿根イベリス18261
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節分飾り  ~小さな“鬼やらひ”~
- 2018/02/03(Sat) -
節分181

保育園に突如鬼が現れ、子どもたちに襲いかかる。
怖がって逃げまどう、先生の影に隠れて大きな声で泣く、果敢に鬼に立ち向かって豆を投げつける。
テレビで流れるそれぞれの子らの様子がほほえましい。

我が家にも小さな赤鬼と青鬼がやってきた。

叔父から電話があったのは先週の金曜日。
「節分の飾りができたので持ちに来ないかな」
「なんとか間に合せることができてよかったよ」
昨年までは我が家に約40分かかる道のりを車で来られた。
「やはり歳を考えて遠くまでの運転はやめることにした」と。
ご自身で客観的かつ冷静に考えての判断。
私達も実は心配にはなっていた。

翌土曜日、天竜川にほど近い一人暮らしのお宅を二人で訪ねた。
迎える玄関には水仙が活けられ、その横には俳句の短冊。
あがるといくつもの短歌を並べた二尺屏風。
壁には夢二の額装作品も。
いつもお洒落と格調が同居する佇まい。
ソファーに腰を下ろせば遥かに南アルプスの雪嶺が見える。
玉露を淹れてくださる。
桜餅にバウムクーヘンも。

そして“鬼やらひ”と書かれた千代紙を貼った手作りの箱をテーブルに置く。
中から節分飾り一式を取り出して、その飾り方を説明してくださる。
それぞれにどんな素材を使ったのか、どこを工夫し、どこに苦労したかなども。
鬼の髪と髭は紙を重ね合わせて立体感を。
金棒などは棘もつけて細部までリアルに。
桝の中の豆は実際の大豆。
柊の葉に鰯の頭も忘れることなく。
破顔のお多福さんは手書きで。
背景には市松模様を選び。

「今年11月でいよいよ満で90になるんだに」
「え~っ、今年卒寿ですか?」
漠然と80歳半ばだとばかり思っていたので少し驚いた。
「あんまし、変わらんけどな」と元気に笑う。
あれやこれやも含めて1時間ほどの話でお暇にする。

そのお歳でその技巧とそのセンス。
お陰で私達にも潤いある季節感。
叔父に感謝しつつ飾る“鬼やらひ”。

  年の豆わが半生のひと握り  (長田蘇木)

節分182

節分183

節分183-2

節分184

節分184-2

節分185

節分186
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レオコ(レオパードゲッコウ・豹紋蜥蜴擬) ~脱いだのもおいしい?~
- 2018/01/29(Mon) -
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レオコが脱ぎ始めた。

レオコはレオパの妹。
兄は物静か、妹は快活。
二人(?)とも温和で優しい性格。
とても仲が良い。
喧嘩する姿をこれまで一度も見たことがない。
そして互いにその存在を認め合い尊敬し合っている…。
会話を聞いたことはないがたぶんそう。

白くなった肌を壁で擦ったり、口で引きちぎるように剥いていく。
先に脱げたのは顔や胴、前脚の部分。
それをおいしそうにぱくぱく食べる。
彼らは脱皮したものはすべて自らの胃に入れて処理し、辺りを散らかさない。
おいしかったのか、どこかのペコちゃんのようにかわいい舌が横に出る。
食べた後は時折大きなあくびも。
そして残る頭部や腹部、後脚もきれいに食べきる。
古いのがすっかり取れて、新しいのに変わった後はすっきりした表情。

脱皮は一月に一度から二度。
その時の一生懸命な様は何度見てもいじらしく愛らしい。

紹介するのを忘れていた。
二匹はヤモリの仲間で、正しい和名をヒョウモントカゲモドキという。
レオコとレオパは我が家での愛称。
レオパおよそ10~11歳、レオコ3歳前後。

   四囲の音聴き澄ますとき冬深く (加藤楸邨)

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『乱れ髪』(与謝野晶子) ~子ども向けの朝のテレビは~
- 2018/01/26(Fri) -
与謝野晶子歌集180

朝7時少し前、家人がテレビ体操のあと、その続きで点けている『にほんごであそぼ』。
それはもともと“2歳から小学校低学年くらいの子どもと親を対象”にする番組。
様々な日本の文化芸術を、分かりやすくそしてユーモアも交えつつ、現代風にアレンジして“言葉”を体感させる内容。
題材として、ことわざ、落語、百人一首、近代文学(詩・小説)、短歌、狂言などなど。
なになに、これがまたまことに楽しく面白い。
ニュースまでの僅かな時間、卵を溶くなどの他のことをしながら、目と耳を斜めに傾ける。

たとえば、♪まだあげ初めし前髪の~林~檎のもとに見~えしとき ~♪と、島崎藤村の『初恋』を、幼い子が口を大きく開けて歌う。
『初恋』といえば、私の場合それは舟木一夫だが、これは新しいバージョンで藤原道山の作曲。
音域は歌いやすい幅に収められ、テンポも遅すぎず早すぎず、メロディーも童謡のテイストを織り込み実にいい味。
またその袴姿が似合っていて、体いっぱいで歌う姿がなんとも愛らしい。
家人はとても気に入っていて、だいぶ前に録画してあり、好きな時間にリピートしては画面の中のその子と一緒に歌っている。

昨日は与謝野晶子の代表的なかの短歌。
“やは肌の~あつき血汐に觸れも見で~さびしからずや~道を説く君~”と人形浄瑠璃が謡い、舞う。
どきっとするような大人の情熱的な愛を詠むこの歌がはたして幼い子らに相応しいかどうかは賛否があるところだろうが…。
とまれ意味は分からなくても、そのあまり馴染みのない抑揚とリズムはかえって物珍しく新鮮に感じ、抵抗なく入っていくかもしれない。

誘われて書架から与謝野晶子全集を取り出す。
久しぶりに『乱れ髪』を捲り読む。
あの時代、女性として、よくもそのようなダイレクトな恋愛感情の歌を発表したものだと思いつつ。

ところで、「ねえ、ママ、どんなこと歌っているの?」と、我が子に聞かれて、若い母親たちはどう説明しているのだろう。

今朝も寒さが厳しい。

  しんしんと寒さがたのし歩みゆく (星野立子)

与謝野晶子歌集181

与謝野晶子歌集182

与謝野晶子歌集183
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『富士松原』(久保田米僊筆)  ~雪は降りつつ~
- 2018/01/25(Thu) -
富士松原(久保田米僊)

額装の『富士松原』を降ろして片付けた。
正月に合わせて掲げてあった。
柿渋和紙で包む。

題名からして、描かれる富士の下に広がる景色は三保の松原あたりだろうか。
実際に見たことはないがそんな風景だろうと想像したりする。
手前には幾艘かの小舟があり、米僊が描いた明治の頃はそこらは長閑な漁村だったのかもしれない。


強い寒気の入り込みに因り、連日の雪となった。
降り積もるやわらかな白に、ただしみじみ。

  人の世の過去へ過去へと雪降れり  (三村純也)

富士松原181

富士松原183

雪のガーデンテーブル181
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ヒヨドリ(鵯)  ~様々な変化~
- 2018/01/23(Tue) -
ヒヨドリ1811

10月に家人が目の手術をした。
術後の定期検診を受診している。
その際、車の運転は出来ないため私が付きそう。
順調のようで、視力も良くなってきているらしい。
私も以前よりクリヤーさがなくなって少し見づらさ感じつつある。
昨日のその帰り、「あなたも早めにやったらいいんじゃない?」と言う。
でもまだいい。

年々、体の至る所にそんな変化が増えてきている。
肉体の劣化への少しの努力。

ピーヨ-、ピー、ピーとヒヨドリは私に何を語る。

  寒禽のこゑ木立から水面から  (星野恒彦)

ヒヨドリ1812

ヒヨドリ1814
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サザンカ(山茶花)  ~…ご存じですか?~
- 2018/01/22(Mon) -
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土曜日の午前、洋画家のMさんが訪ねてきてくださった。
二紀展に入選を重ね、県展でも知事賞をはじめ多くの受賞歴のある実力者だ。
主たるモチーフは、雨上がりにできた水たまりのある道だったり、小川の小さな水門だったりなど、ごくありふれた身近な風景。
2月から開催される総合展の招待状を持ってきてくださった。

あがっていただき、互いの近作などについて語り合う。

話も弾んだころ、「そう言えば〇〇〇〇会のNさんがお亡くなりになったのをご存じですか?」。
「えっ、Nさん?ほんと?」
Nさんというのは若い頃から交流がある1歳下の彼で、一緒にグループ展を開いた中でもある。
たしかその会の要職に就いていたはず。
「先日ホテルで会合があり、その後の宴会を終えて、風呂に入りそのまま浴場で亡くなっていたそうです」と。
冬の入浴のリスクについては、様々な情報を通して知ってはいたが、まさかという思いであった。
今年の夏頃には、また一緒にグループ展をしようと企画書を作成したところだったのだが。

帰り際に、画集と美術展のカタログ数冊を差し上げる。
書架も少しずつ整理。


誰にも、予期せずに驚くような何かが突然に訪れるということはあり得る…。

  一枚の寒の鏡とたましひと (藤田湘子)

現代の創造展181
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マユミ(冬の檀の実)  ~フユの幸せを感じる時~
- 2018/01/21(Sun) -
冬マユミ180

庭に冬鳥の姿を目にしたとき
横を流れる井水に張る薄氷を手にもったとき
ザクザクと足跡のない雪の上を歩くとき
土を持ち上げる水仙の芽を見つけたとき
ひだまりにタンポポが咲いているとき
……………
そうした何気ない情景に

あるいは風呂に入って温まったとき
そんなありふれた小さな時間に

ふと感じる冬の幸せ

赤い実のなくなった枯れ色のマユミの殻を見る時も

ありがとうフユ

   冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ  (川崎展宏)

冬マユミ181

冬マユミ182
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