キクイモ(菊芋) ~個展の案内~
- 2017/09/20(Wed) -
キクイモ171

個展の案内が届きました。
絵画と彫刻を並行して制作している古くからの知人です。
23日の初日に行ってこようと思います。

心深まる芸術の秋です。
美を求めていろいろ出かけたくなる季節です。

菊芋が咲いています。
ヒマワリにも似た黄色い花です。

  秋天に流れのおそき雲ばかり  (星野高士)

キクイモ172
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宿根アスター ~台風一過~
- 2017/09/19(Tue) -
宿根アスター171

青空が広がり気温が上がった。

久しぶりに散歩をした。

無人販売で林檎を買った。

1袋3個入りで100円だった。

2袋下げて帰った。

少し汗ばんだが気持ちよかった。

脳にも汗をかこうと思った。

  誰彼もあらず一天自尊の秋  (飯田蛇笏)

宿根アスター172

宿根アスター173
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キャットミント(Nepeta) ~脚が冷える~
- 2017/09/17(Sun) -
キャットミント614

冷え症である。
このごろさらに脚の冷えを感じる。
今朝からは膝掛けが暖める。

初夏から咲き続けていたキャットミントの花茎も一つだけになった。

  暁のひやゝかな雲流れけり (正岡子規)

キャットミント615
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リンゴ(林檎・津軽) ~近所の温もり~
- 2017/09/07(Thu) -
ツガル171

軽トラが止まって小松さんが降りて来た。
荷台にはいくつものコンテナにたくさんのリンゴが積み込まれている。
収穫を終えてきたところだったようだ。
「クズ林檎だけど」と言って20個ほどくださった。
クズというのは、鳥に少し啄まれたり、こすれたりして出荷できないもの。
品種はツガルで、そろそろ終わりに近づいていると。

「寄ってください」
「これから仕分けしなくちゃ」と、そくそくとエンジンを掛けて去った。
温もりに感謝。

   りんご紅し机上に愛をころがして (飯村寿美子)

ツガル172
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フイリヤブラン(斑入り藪蘭) ~秋になれば~
- 2017/09/04(Mon) -
斑入り藪蘭171

テラコッタを主とした彫刻家の個展があって茅野まで出かけた。
アフリカをテーマにした木版画家の個展案内があって観に行った。
静謐な空間の中で、脳が思索の道を彷徨い体が情熱の渦に流される。

今、さまざまな芸術があちこちに。
心澄ます季節。

私も公募展への作品を発送し終えた。

昨日、斑入りの藪蘭に花が二つ、三つ咲いているのに気がついた。

  野の秋へ鈴ふるやうに花の咲き  (岩津厚子)

斑入り藪蘭172

斑入り藪蘭173

斑入り藪蘭174
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ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華) ~花にも季節感~
- 2017/08/30(Wed) -
ヒガンバナ171

昨日の朝も5時半から畑に出て草取りをしていた。
いつもの様に耳にイヤホンを付けてラジオを聞きながら。

突然聞き慣れぬ防災行政無線が流れた。
少し拡散し聞き取りにくいが、町の広報とは明らかに違う。
作業をやめ耳を傾ける。
「ミサイルが…、頑丈な建物の中へ避難してください」
全国瞬時警報システムJアラートだった。

ラジオは特別放送に切り替わって、繰り返し警戒を呼びかける。
畑のど真ん中、しばらく空を見上げていた。
再びのJアラートが日本の上空を通過したと伝える。

草取りの続きをした。
だいぶきれいになった。
汗をかいた。

花にも秋の彩りが出始める。

    曼珠沙華揺れては言葉こぼしをり   (窪信路)

ヒガンバナ172

ヒガンバナ173

ヒガンバナ174
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ハルシャギク(波斯菊) ~失敗に学ぶ~
- 2017/08/23(Wed) -
波斯菊171

顔の前面で小さな音がして何かがコロッと床に落ちた。
と、鼻に違和感が。
すぐにメガネを外してみると左側の鼻パッドの基部が折れている。
転がる鼻パットを拾う。
フレームとの接続部分が破断している。
まずい、もしかして眼鏡自体を新しいのに買い換えなくてはいけないのか。
思わぬ出費になりそうだ。

それでもと思い、とりあえず壊れた眼鏡を持って専門店に行った。
見せて状況を説明し修理が可能かを尋ねる。
すると、手に取って見た店員はいとも簡単に答えた。
「ああ、大丈夫ですよ。一週間もあれば直ります」
「最近は修理できないのはほとんどないと言っていいと思います」
「フレームがまん中から折れても元通りにできます」
「およそ7000円前後になりますかね」
その説明にほっとする。
「では、お願いします」

そもそも眼鏡を掛けたまま、着替えようとした自分がいけなかった。
脱ぐ服に鼻パッドが引っかかってのことだった。
やはりちょっとのことでもズクを惜しんではいけない。
こんな失敗ばかりが続く此の頃である。

どこかから種が飛んできて、波斯菊が花を咲かせている。

  カサルスのセロ聞えくる処暑の朝   (堀島濤平)

波斯菊172
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サルスベリ(猿滑・百日紅) ~まさにてらてらと~
- 2017/08/18(Fri) -
この世界の片隅に公式アートブック

お盆も過ぎ、人々は街に帰っていった。
近隣の家々の庭に駐まっていた都会ナンバーの車も消え、田舎はまたもとの静かな時間を取り戻した。
その間、私は新しく手に入った本を読んで過ごした。
心打たれた漫画、そして映画の感動と、いろいろが頭を駆け巡った『この世界の片隅に』の公式アートブックを。
読書というのではなく、眺め流すという感じだったが。

純朴なすずさんを思い浮かべながらページを捲った。
原作者のこうのさん、片淵監督の表現者としての哲学、思想、過去と現代を繋ぐ深い心が染みこんだ。
これまでと違うお盆になった。

再上演があればまた観よう。

   散れば咲き散れば咲きして百日紅  (加賀千代女)

サルスベリ171

サルスベリ172

サルスベリ173
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ヘリオプシス・アサヒ(旭) ~おや?~
- 2017/08/16(Wed) -
ヘリオプシス・ヘリアントイデスアサヒ171 - コピー

昨日の朝のこと。
いつもの様に3時少し前に起床。
そしてお茶を入れ、窓を開けるルーティン。
と、リッル リッル リッル リッル リッル …。
「おや?」
耳を窓の外に傾ける。
はっきり、そして大きく、暗闇にその声は鳴り響く。
「コオロギ…」

虫たちも空気の移ろいを感じて喉を披露し始めている。
それは次の季節が徐々に近づきつつあることを教える。

今朝も鳴いている。
合唱になるのもそう遠くはなさそうだ。

  堂一つ一つ開けゆく朝の虫  (深見けん二)

ヘリオプシス・ヘリアントイデスアサヒ172

ヘリオプシス・ヘリアントイデスアサヒ173

ヘリオプシス・ヘリアントイデスアサヒ174


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バラ・ゴルデルゼ(薔薇Goldelse')  ~届いた暑中見舞~
- 2017/08/11(Fri) -
ゴルデルゼ1721


昨日、頭に「暑中見舞」と筆文字で大きく書かれた葉書が届きました。
差出人の名を見てすぐには分かりませんでした。
書かれてある内容を読むうちに、思い出しました。
5月頃に初めて「個展」を開いた20代の女性でした。
その折に少し話をしたのですが、そのことを覚えてくださっていたようです。
最後には「さらに精進を重ねていきたいと思います」と結んでありました。

若い人の才能や活躍、応援したくなります。
早速返事を書きました。
「残暑見舞」を頭にして。

ゴルデルゼが咲きいています。

   ロココ美として極まれる薔薇もあり  (京極杞陽)
 
ゴルデルゼ1722
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ムラサキシキブ(紫式部の花) ~とおりゃんせ~
- 2017/08/10(Thu) -
ムラサキシキブ170

♪八月葉月の虫の音は~
♪愛しゅうてならぬと鳴きまする~

学生の頃に知った曲、「通りゃんせ」。
歌っていたのはケメ(佐藤公彦)。
語りかけるような繊細な声だった。
好きだった。
一人の下宿でよく口ずさんだ。
少し前に彼も泉下の人になったという。

♪通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ~

ムラサキシキブは薄紫の小さな花。
中に黄色い蕊がちょんちょんと。

  うち綴り紫式部こほれける   (後藤夜半)

ムラサキシキブ171

ムラサキシキブ172

ムラサキシキブ173
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ルドベキア・タカオ(Rudbeckia・triloba ‘Takao’) ~台風の後~
- 2017/08/10(Thu) -
ルドベキアタカオ194

ホームセンターで先輩にばったり会った。
数年ぶりだろうか、比較的近くに住んでいるのだがだいぶ久しぶりになる。
なにやら文房具を買いに来たらしい。
私は農作業用の手袋を求めてのことだった。

「かわらないね」
「湯川さんこそ、全然歳取らないですね」
「どう、続けてる?」
「ええ、他にできることがないので」
「羨ましいなあ」
「今はどうされています?」
「あと2年は勤める予定。それでキッパリ終わることにする」
その道一筋に勤め上げたあと定年を迎え、そして今は関連した社団法人に勤めていらっしゃる。
店内でしばらく懐かしい昔のことや共通の知人友人のことなど、あれこれの話をする。
「知ってる?福島さんが亡くなったって?先日も会ったばかりで、元気にやっていたんだに」
福島さんとはやはり同職の先輩で、一度我が家にも来ていただいたこともある。
「わからんもんだなあ」と、先輩は同年の友人の死に思いを深くしている様子だった。
「お互いに気をつけなきゃな」
「そうですね」
「またどこかで飲もうや」
「ありがとうございます。また奥様とご一緒にうちにもお出かけください」
奥様と私は若い頃職場の同僚だった。
「うん、伝えておく。じゃあまた」

台風の去ったあと、気温が一気に上昇した。
ルドベキアタカオの花にムギワラトンボとベニシジミがとまっていた。

  炎帝の昏きからだの中にゐる  (柿本多映)

タカオにムギワラトンボ

タカオにベニシジミ
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ナナフシ(七節・竹節虫) ~柄が動いた~
- 2017/08/09(Wed) -
七節170

それは一昨夜のこと。

自分の部屋で机に向かっていた。
そこには彫刻作品が10点余置いてある。
時折、気分転換や目を休めるためにそれらをボーッと眺めたりする。
その時だった。
カーテンの柄が動いたように見えた。
最近また遠近の調節がうまく機能しなくなってきている。
錯覚だろうと思った。
でもやはり動いている。
椅子から立ち上がって近づいてみた。
「ああ」
柄だと思っていたのは七節だった。
少しずつゆっくりとカーテンの上の方へ移動していく。
それにしても締め切った部屋になぜいるのだろう。
どこから入ってきたのか不思議だ。
机に戻って事の続きを進めた。

翌朝、雨音を聞きながら同じように坐ってカーテンを眺めた。
いなかった。
そばによってカーテンを開いたり閉めたりしてみたが見つからない。
レースも確かめる。
部屋中の床や天井、壁棚などをくまなく探したが姿はどこにもない。
締め切ってあるのに何処へ行ったのだろう。

七節がくれた今年の夏の一つの思い出。

   八月の月光部屋に原爆忌 (大井雅人)

七節171

七節172

七節173

七節174

七節175

七節176
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キバナコスモス(黄花秋桜)  ~夏休み~
- 2017/08/07(Mon) -
キバナコスモス171

畑をしていると子どもたちの声が聞こえる。
ラジオ体操へ行くらしい。

夏休みかあ。

庭にはキバナコスモス。
アブが楽しんでいる。

   夏休みありき人生論読みき   (橋本風車)

キバナコスモス173

キバナコスモス174

キバナコスモス175
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ユウギリソウ(夕霧草)  ~桃とかわいい訪問者~
- 2017/08/06(Sun) -
ユウギリソウ171

チャイムが鳴った。
隣の松山さんところの恵子さんだった。
「こんにちは、桃を持ってきました」
いつも笑顔で爽やかなお嬢さんだ。
大きな桃が10個入った箱を手にしていた。
90歳を超えるおじいさんがお一人で桃の栽培をされていらっしゃる。
少し離れた所に住んでいる孫の恵子さんは毎日実家にやって来て早朝からそれを手伝っているのだと。
後ろによちよち歩きの「しん君」の姿がある。
なにやら輪の付いた木製の奇妙なものを紐につけて曳いてきたようだ。
お気に入りで手放さないという。
前回見た時はまだ抱っこされていたのに、もう歩けるようになったのだ。
庭のあれこれに興味があるようで、手で触ってそれがどんなものなのかを確かめている。
その仕草が愛らしい。

裏の畑に回って貰い、トマト、ゴーヤなどを袋に詰めて差し上げた。
「しん君」は早速、ミニトマトを口にした。
そして木製のオモチャをごろごろ音を立てながら恵子さんに手を添えられて大おじいちゃんちへ戻っていった。

毎年こうして美味しい桃を届けてくれる隣人に、嬉しい気持ちと感謝するばかり。

  まだ誰のものでもあらぬ箱の桃  (大木あまり)

ユウギリソウ172

ユウギリソウ173

桃949
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グラジオラス(Gladiolus・和蘭菖蒲)  ~並んで買う~
- 2017/08/05(Sat) -
グラジオラス170

「直売店へ行って桃を買ってきて」

当地は果樹栽培が盛んな町。
大規模な選果場が近くにある。
ここではその時期に合わせて桃、梨、林檎などの選別作業をする。
今は桃がピークを迎えている。
丸い整った形、まんべんない色付き、無傷、それから少し外れたものは規格外とされる。
それらが規格品の3割ほどの価格で隣の直売店で販売されているという。
もちろん見た目だけの問題であって、味にそう変わりはない。
それを買ってきてと言うのである。

店のオープン5分前に着いた。
驚いたことにすでに20人ほどが並んでいる。
入り口は店の左右の2箇所。
左側は通常出荷品と贈答用が並ぶところ、そしてもう一箇所が規格外品の箱売り。
すべての人がその右側に並んでいる。
店で並んで購入したり飲食することを苦手とするし、そんな経験はほとんどない。
しかし頼まれた以上、手ぶらで帰るわけにはいかない。
ドアが開く。
人々が一斉に積み上げられた箱の山の前に流れる。
「はい」「はい」と、連携して5,6個も手渡しで台車に乗せる夫婦。
多くの人は一人で3個ほど抱える。
山はあっという間に低くなっていく。
ようやく手が出せる位置に立ったときは数個ほど。
一つなんとか手に取ることができた。
会計を済ませて、出ようとするときには箱はすべてなくなっていた。
10分くらいのことだった。

「すごい人だった」とひとこと言って渡した。

    グラジオラス一方咲きの哀れさよ   (村山古郷)

グラジオラス171

グラジオラス173

グラジオラス174
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ルドベキア・タカオ(Rudbeckia・triloba ‘Takao’) ~夏の陽射しの中で~
- 2017/08/02(Wed) -
ルドベキアタカオ171

玄関チャイムが鳴った。
立っていたのは半ズボン姿の清人さんだった。
「枝豆持ってきたで」
手には立派な枝豆の束。
「ありがとう、うれしいなあ。寄っていって」
「そうもしておれんのな。孫たちが来てワンワンしていて」
「では今度時間を作って、ゆっくりと」
「ん、じゃあ」と、そくそくに車に乗り込んだ。

いつも笑みを浮かべて優しい顔の彼は行政書士。
先日は奥さんの穂波さんがいろいろな夏野菜を持ってきてくださった。
二人は若い頃から「清人君」、「穂波さん」と互いを名前で呼び合うほど、仲睦まじい素敵なご夫婦だ。
車で5分ほどの所に住んでいて、遠い親戚になる。

今を盛りと、庭を縁取るようにルドベキア・タカオが咲く。

  或時は谷深く折る夏花かな  (高浜虚子)

ルドベキアタカオ172

ルドベキアタカオ173

ルドベキアタカオ174

ルドベキアタカオ175
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クロコスミア(Crocosmia・姫檜扇水仙)  ~「子ども食堂」~
- 2017/07/29(Sat) -
クロコスミア170

畑作業の後、シャワーを浴びて一休みしていたときだった。
「こんにちは~」と山岡さんが玄関に。
お嬢さんは一人でNPO法人を立ち上げて「子ども食堂」を始めた。
「ジャガイモの煮っ転がしを持ってきました」
白いお皿には艶のある茶色のタレに包まれた小粒のジャガイモ。
「先日いただいたジャガイモで煮っ転がしを作って出したら、みんな美味しいと喜んでくださって」
少し前に家で収穫したのを、食材に利用して頂ければと届けたのだった。
その中の小さいのを丸ごと煮っ転がしにしたとのこと。
数日前にも大きなジャガイモを使ったカレーを鍋に入れて持ってきてくださった。
却って申し訳ない。
ちょうど採ってあったトマトとゴーヤを差し上げた。
「子ども食堂」の方は子どもたちの参加が増え、いっそう賑わい忙しいようである。
いつでも誰でも自由にをコンセプトにしているので、その日によって余ったり、足りなくなったりもするようだ。
ほとんどの料理はお母さん(山岡さん)が手がけている。
できる形で少しでも協力と支援をしていきたい。

クロコスミアが濃橙色の花を咲かせている。

  夏休みありき人生論読みき   (橋本風車)

クロコスミア171

クロコスミア172
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クロホオズキ(黒鬼灯) ~わかります?~
- 2017/07/27(Thu) -
クロホオズキ171

昨晩、女性の声で電話があった。
「こんばんは、小笠原よしみです。わかります?」
「ああ、よしみさん?もちろんわかるとも」
あの頃の顔がさっと思い浮かぶ。
何年ぶりぶりだろう。
10年?いや20年経つか。
今は銀行に勤めていて、そのお付き合いの酒の席からだと。
一緒のお相手が偶然に私の昔の先輩同僚で、その共通の話題に話が弾み、懐かしくなり電話をかけたという。

仕事関係で彼女と繋がりができたのは20代後半の頃だった。
笑顔を絶やさない朗らかさが印象に残る。
異動の後、当時のみんなで集う会で2度ほど会ったような気がする。
それ以来である。

先輩が換わる。
「今度家に行くから、一緒に飲もう。彼女は強いぞ~」
だいぶ酔っている様子。
先輩は陽気で歌と酒好き。
「楽しみにお待ちしています。都合のいいときにお出かけください」
でもほんとを言うと今の私はあまりアルコールは…。
ともあれ嬉しいこと。
雰囲気を楽しみ旧交を温めよう。

庭の黒鬼灯もだんだんに青い花を見せはじめた。
この花は午前中は休んでいて、気温が上がる午後になると咲く。
お暑いのが好きのよう。

    くさぐさの色目や夏のおもむきに   (上川井梨葉)

クロホオズキ172

クロホオズキ173

クロホオズキ174

クロホオズキ175
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キクザキヤマブキ(菊咲き山吹) ~ひとごとではないひとのこと~
- 2017/07/24(Mon) -
キクザキヤマブキ2171

地区の月定例会合があった。
諸会費の納入を済ませる。
桃井さんの横に座をとる。
会計係の名前と自分の名前と2570円と書かれた封筒を手にして何か困った様子。
処理の仕方が分からないよう。
「お金を入れてそのまま係に出せばいいんですよ」と声を掛ける。
2000円だけを入れて持って行こうとする。
「570円も一緒に入れましょう」

1年ほど前に耳にはしていた。
桃井さんが認知症になっているらしいと。
家が3軒隣の彼は私より4歳ほど年少。

考えれば夜の会合なのに野球帽を被っている。
そして係に渡した後、離れた違う席に坐ってしまった。
かなり進んでいることが伺える。
隣にいた石上さんが小声で話しかける。
「まりこさんも大変みたいで」
封筒の文字は奥様ものものだった。
動けるように、分かるようにと。
でもできなかった。
そんな様子を現実に目の当たりにすると辛い。

会合を終え、家に戻りその様子やらを話す。
家人は言う。
「人ごとではないね」
続けて「誰にでもあり得ることだし。そんなことも互いに考えておかないと」
考えておかないと…。

菊咲き山吹が季節をたがえて咲いている。

  山吹の狂ひ花ある極暑かな (高浜虚子)

キクザキヤマブキ2172

キクザキヤマブキ2173
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キンシバイ(金糸梅) ~美しいひとの美しい心~
- 2017/07/13(Thu) -
金糸梅171

「お世話になった〇〇園長先生が亡くなったんですって」

息子が通っていたその保育園はお寺の中にあり、15世住職さんが園長さんだった。
仏の慈悲の心そのものの優しさで子どもたちとかかわってくださった。
送迎の度に門脇の掲示板に記された“きょうのことば”を読むことも楽しみに一つだった。
今でもその眼鏡をかけた丸顔のやさしいお姿が思い浮かぶ。

  夕空  (部分)   坂村眞民 

  あゝ
  わたしはもう
  野心もなく欲もない
  ただしずかに生きてゆきたい
  美しいひとの美しい心にふれて
  こころみださず生きてゆきたい
            
和室からは黄色い五弁の金糸梅が見える。

    朝々の馬場のまはりの金糸梅 (長谷川双魚)


金糸梅172

金糸梅173

金糸梅174
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西洋アジサイ(ハイドランジア) ~個展へ~
- 2017/07/13(Thu) -
ハイランドジア171

知人の油絵の個展初日だった。
公園を思わせる木立溢れる中にある大きなホールが会場だ。
すでに数人の来館者がいた。
受付には奥様。
ご挨拶を済ませ、芳名帳に記載すると古くからの友人の名もある。
彼は大学の同級生で、国際的に活躍する版画家だ。
見渡すと、知人と話をしている。
友人が私を見つけ近寄ってきた。
互いの近況を語り合う。
今春短大の教授を退職し、今年から初めて畑作りに挑戦しているとのことだった。
明日からウズベキスタンへ旅行に行くのだと、これから準備をと先に帰った。

2歳年長の知人は一水会の会友で、ずっと静物をテーマに制作している。
100号の大作を中心にして、初期の作品から昨年の出品作までが並ぶ。
もともと退職まで勤め上げた銀行員で、その実直で誠実な人柄がそれぞれの絵ににじみ出ている。
ますますその写実の追究に磨きがかかるのを感じる。

観覧者が増えてきた。
おいとますることを告げ、ホールをあとにする。

山茱萸の下には品の良い愛らしいハイドランジアがある。

  紫陽花やけだるき午後の新聞紙   (保科その子)

ハイランドジア172

ハイランドジア173

ハイランドジア174

ハイランドジア175
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アジサイ(紫陽花) ~テーピング~
- 2017/07/07(Fri) -
手毬紫陽花171

しばらく前から右足にテーピングをしている。
親指の関節が少し腫れ、痛みが続いていた。
病院へ行くべきかどうか迷ったが、とりあえず自分で対処法を調べてみた。
そこにあったのがテーピングによる処置だった。
説明通りに施す。
2、3日はあまり変化がなかったが、そのあと徐々に痛みと腫れが取れていった。
そして今はすっかり、ほぼ元通りになりつつある。
一ヶ月くらいは続けた方がいいというので、そうしている。

歳を重ねる毎に体のいたるところに、様々な変化が出ることは致し方ない。
衰えを自覚しつついたわりながら上手に付き合っていく。

たとえば、心の傷みもうまく自分でテーピング出来るといい。

紫陽花が白から薄青へ。

  紫陽花を手折て君の心摘む  (尾上有紀子)

手毬紫陽花172

手毬紫陽花173

手毬紫陽花174
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ヒマワリ(向日葵) ~地区総出で川に~
- 2017/06/19(Mon) -
ヒマワリ1736

全町一斉の河川清掃があった。
毎年、6月第3日曜日に行われる地区総出の作業だ。
“結(ゆい)”と言うか、ずっと受け継がれてきた行事である。

梅雨時を迎え、川の流れをスムーズにするために行う。
小河川であっても、ここらは勾配があるため氾濫の心配もある。
主には川原で繁茂する葦などを刈り払うことだが、倒木やゴミなどの片付けも行う。
ずっと雨がないので、今年は水量が少なく河床も剥き出しとなっている所が多い。
早朝6時から始めた作業はおよそ1時間ほどで終了した。

向日葵が一輪咲いた。
まだ6月半ばだというのに気の早い花だ。

   向日葵の一茎一花咲きとほす (津田清子)

ヒマワリ1737
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アルストロメリア(Alstroemeria・百合水仙) ~花言葉は「やわらかな気配り」~
- 2017/06/18(Sun) -
アルストロメリア173

いく株ものアルストロメリアが咲いています。
暑さや乾燥をものともしない強い花です。
原産地が南米ということからでしょうか。
淡黄色の花びらの中に、暗赤色の条斑が賑やかなアクセントになっています。

先日、近くの市村さんと寺島さんが寄って花を見て下さいました。
普段はあまりお話しすることもないのですが。
その折に、たっぷり切りとってブーケのように束ねてお渡ししたらお二人ともとても喜んでおられました。
ご自宅にはないということでしたので、今度株をおわけしますねと約束しました。
今日それぞれの分を掘り上げてお持ちします。

父の日ですか…。

  山の膚艶ますばかり梅雨旱  (相馬遷子)

アルストロメリア172

アルストロメリア171
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アカイハナ(何の花?) ~野に咲く花の名前は知らない~
- 2017/06/08(Thu) -
赤い小さな花171

この赤いの、なんて花?
知らない。
自分で植えたんじゃないの? 
覚えがない。
鳥が種を運んできたのかしら。
どうなんだろう。3年ほど前からここで咲くようになった。
多年草なのね。
だと思う。
セキチクの仲間じゃない?
そうかもしれん。
調べたの?
いや。
♪野に咲く花の名前は知らな~い♪

   樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ  (日野草城)

赤い小さな花172

赤い小さな花173

赤い小さな花174
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ハクチョウゲ(白丁花) ~社会活動への情熱~
- 2017/06/06(Tue) -
白丁花174

二人の来客があった。
お母様とは面識があったが、娘さんは初対面である。
娘さんが行う社会福祉事業への協力依頼だった。

地元へ戻って三年目、臨時職員として役場勤めをしながら、別に個人で生活支援の活動に取り組まれているとのことだった。
そしてこの4月に、NPO法人を立ち上げ、“子ども食堂”と並行して不登校生徒などへの学習支援も始められたという。
加えて、新規に高齢者と子どもとの交流施設の建設計画も進めていると。
すでに私の所有するもう一つの畑の隣接地に土地の購入を済ませてあった。
“子ども食堂“で使う野菜を、子どもと高齢者が共同作業して育てる畑として、そこを使わせてほしいと。
貧困家庭、独居老人、様々な支援を必要としている子どもたちへの思いを静かに語る。

いただいた名刺にはNPO法人理事長の肩書き。
そのお名前の下には次のような一文が添えられてあった。
-子どもたちが自分らしくいられる居場所づくりや、学習・生活のサポート、地域の多世代交流を目指し活動します-
スタッフはまだ20代後半に見える独身の彼女一人だそうだが。

いきいきと輝いて見えた。
地域の若者の理想と情熱に無償でお貸しすることにした。
併せて畑仕事も含め、できるお手伝いについても協力する旨を申し出た。

白丁花が小さなたくさんの花を咲かせている。
花言葉には「純愛」とある。

   其人の足跡ふめば風かをる  (正岡子規)
 
白丁花1711

白丁花172

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フウリンオダマキ(風鈴苧環) ~暑い中を来て下さった~
- 2017/05/21(Sun) -
風鈴オダマキ775

叔父が来て下った。

先日、「持っていきたいものがあるから」と電話があった。
「私の方で伺います」というと、「たまには外に出ないと、却って体にも良くないから」と返事された。
最近、高齢者の重大な交通事故(特に加害者として)がニュースとなる。
叔父はもう80も後半、片道40分の車の運転が心配になる。
しかし、出かけるのを楽しみにしている様子に、「わかりました」と。

持ってきてくださったのはルリタマアザミの実生の株だった。
「お宅にはなかったんだよな」と。
二年前にその切り花を持ってきてくださった時、初めて見た私が「きれい」だと言ったのを覚えてくださっていた。
そんな気持ちをありがたく、大事に育てる。

「月見草もそろそろ咲くかな」
今丁度蕾を付け始めているそれも、3年前に叔父が持ってきてくれたものだった。
この1週間のうちには咲いてくれるはず。

そんなこんなの会話をして1時間ほど、「そろそろ」と言って腰を上げる。

「だいぶ腰も曲がってきてな」と、外出には常に杖を頼りにするようになった叔父。
手を添える。

車が出た後、薔薇の端に場所を決め、すぐに植えた。

李の下では風鈴苧環が咲いている。
叔父も山野草が好きである。

   苧環や木曾路は水の音の中   (蟇目良雨)

風鈴オダマキ770
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ツツジ(躑躅) ~「蕗を持ちに来て」~
- 2017/05/18(Thu) -
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「蕗を皮を剥いて煮てあるので、持ちに来て」と義姉から電話。
「すぐに行きます」
車を走らせてで5分ほど。
レジ袋に入れて用意してあった。

軽トラがないので尋ねる。
「これからは畑も、少しずつやめていくつもり。だから車はもう2台もいらないかと思って」

わかる。
一人住まいだし。
必要なものを必要なだけにして、生活を軽く、コンパクトにしていく。


「また、お茶にお出かけください」
「そうね、近いうちに」

白い躑躅が咲く。
ところどころにピンクの模様が不規則に入り、それがそれぞれの花のポイントとなっていい感じだ。

  花びらのうすしと思ふ白つつじ  (高野素十)

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サツキ(皐月) ~突然のことを受け入れられず~
- 2017/05/17(Wed) -
サツキ171

義理の叔母を見舞いに行った。

高齢で一人暮らしだった。
春先に風邪をこじらせたといって、受診のため近くの病院に行った。
そこで倒れた。
脳梗塞だったという。

病院の中でよかった。
もし家だったら、そのまま動けず、誰にも知られなかったかもしれない。
卽入院ということになった。

すぐに見舞いをと思ったが、諏訪に住む娘さんによると、今はだめということだった。
それは病状に因るものでなく、叔母自身の気持ちからだった。
話せず、歩けずになったそんな姿を見せたくないということだ。
それまで何もかもすべてを一人でこなしてきた気丈な叔母、その現実を受け入れられないのだ。

待つことにした。
そして、「気持ちが落ち着いたようですのでもう大丈夫です」と。
入院してからすでに三ヶ月以上が経つ。

ちょうどリハビリの最中だった。
あのふくよかな叔母の顔は半分ほどの大きさになっていた。
それは入れ歯がなくなっていたこともあるかもしれないが、明るく元気なしゃきしゃきの姿からはあまりにも変わっていた。

私たち二人の顔はすぐに分かったようだ。
わずかに動く目で見つめて頷く。
それは嬉しさと悲しみが入り交じった表情にも見えた。
こちらの話していることはほとんど理解している。

あまり、時間を取ってはいけないので、お暇することを伝える。
すると、叔母の目が潤んできた。
「また来ますからね」と手を握ると、首が少しだけ上下に振れる。

このままずっと入院(あるいは介護施設への入所)ということになり、もう自宅に戻ることはかなわないと思われる。
精神はしっかりしているだけに、叔母の辛さといったら…。

さつきが咲く。
叔母は俳句と花好きである。

   濡れわたりさつきの紅のしづもれる  (桂信子)

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