
昨晩、ちょうど夕食後の食器の片づけがすんだ時に電話が鳴った。
表示には長年の知人の名。
「○○です。急ですが明日……」
少し離れた市で開催されている展覧会が最終日で、どうしても見に行きたいということだった。
「分かりました。一緒に行きます」
「開館時間に入るようにしたいんですが、待ち合わせ場所と時間はどうすればいいですか?」
「では私の町の公民館の駐車場に8:15にしましょう」
そして帰りにはもう一つ、小さな美術館に寄ることにも。
同年の彼女はあまり外出することの少ない私に、こうして時々声をかけてくれる。
自身も今東京で開催中の二紀展に所属する制作者としての顔を持つ。
彼女の車に乗せていただくことにした。
会場までは片道40~50分ほどかかる。
久々に伊那路の秋景色とさまざまなアートの香りを楽しんでこよう。
春に蒔いたスイートアリッサムが 白い小さな花をたくさん咲かせている。
断捨離だと家人はクローゼットに1時間出てきた手にはわずか数着 (居山聞涛)



