クロホオズキ(黒鬼灯) ~わかります?~
- 2017/07/27(Thu) -
クロホオズキ171

昨晩、女性の声で電話があった。
「こんばんは、小笠原よしみです。わかります?」
「ああ、よしみさん?もちろんわかるとも」
あの頃の顔がさっと思い浮かぶ。
何年ぶりぶりだろう。
10年?いや20年経つか。
今は銀行に勤めていて、そのお付き合いの酒の席からだと。
一緒のお相手が偶然に私の昔の先輩同僚で、その共通の話題に話が弾み、懐かしくなり電話をかけたという。

仕事関係で彼女と繋がりができたのは20代後半の頃だった。
笑顔を絶やさない朗らかさが印象に残る。
異動の後、当時のみんなで集う会で2度ほど会ったような気がする。
それ以来である。

先輩が換わる。
「今度家に行くから、一緒に飲もう。彼女は強いぞ~」
だいぶ酔っている様子。
先輩は陽気で歌と酒好き。
「楽しみにお待ちしています。都合のいいときにお出かけください」
でもほんとを言うと今の私は酒が苦手…。
ともあれ嬉しいこと。
雰囲気を楽しみ旧交を温めよう。

庭の黒鬼灯もだんだんに青い花を見せはじめた。
この花は午前中は休んでいて、気温が上がる午後になると咲く。
お暑いのが好きのよう。

    くさぐさの色目や夏のおもむきに   (上川井梨葉)

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セミ(脱け殻と穴) ~長い年月を土の中で過ごして~
- 2017/07/27(Thu) -
蝉の穴171

4時10分。
いつもの様に机を前にする私の耳に。
カナカナカナカナ…。
そう、蜩が2匹。
輪唱のように、一つが鳴けば、一つが追いかける。
音の高さは微妙に違い、その重なりがまたいい。
まだ薄暗い夏の朝。
いい時間、いい響き。

そして読み、書き、目を通すうちに辺りは明るくなる。

庭に陽も差す。
いくつもの蝉の穴。
歩を進めればいたるところに。
二つのそばにはアブラゼミの脱け殻。

辺りの木々を見渡す。
ある、しっかり葉や枝に脚を掛けて。
アブラゼミに、ヒグラシに、ニイニイゼミのが。
長い年月を暮らした土の中から出てきたのかと労いたくなる。
さても地下の暗闇から地上の光にすぐに目はなれるものなのか。

大声で好きなだけ自由なリズムで歌え。
短い命に許された特権だ。

   空蝉やひるがへる葉にとりついて (高野素十)

蝉の穴172

アブラゼミの脱け殻17
         アブラゼミの脱け殻
ヒグラシの脱け殻17
         ヒグラシの脱け殻
ニイニイゼミの脱け殻17
         ニイニイゼミの脱け殻
アブラゼミの脱け殻172
         アブラゼミの脱け殻2
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ハギ・エドシボリ(萩・江戸絞り)  ~涼しさの絞り模様~
- 2017/07/26(Wed) -
江戸絞り174

江戸絞りは夏の萩。
白に淡紫の涼し模様。
浴衣地になどにもよさそう。
風がそよがせる。

   この萩のやさしさやいつも立ちどまる   (高浜虚子)

江戸絞り173

江戸絞り172

江戸絞り171

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タカノハススキ(鷹の羽薄) ~活けたくなる葉姿~
- 2017/07/26(Wed) -
タカノハススキ172

鷹の羽薄を見て言う。
「もっとたくさん増やせない?」と。
「今はむり。春になるよ」
「わかった」

あるのは南側の川沿い。
広がりもせず、大きくもならず、これまでずっとそこにある。
たっぷり剪って活けたいらしい。

細い緑葉の中にところどころに入る斑のコントラスト。
惹かれる和の柄。
昔の人は、こうした自然の形からデザインのヒントを得ていたのだろう。

  薄活けて一と間に風の湧くごとし  (佐野美智)

タカノハススキ173
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マツバギク(松葉菊) ~近くで花火~
- 2017/07/25(Tue) -
マツバギク257

昨夜、近くで花火が上がっていた。
個人で楽しむ打揚花火のようだ。
花火も進化し、けっこうの高さや大きさとなり、音もそれなりだ。
便乗して窓の外の彩りを楽しんだ。
夏休みに入った都会の子どもが祖父母の家に来て一緒にやっているのだろうか。

しばらく前から松葉菊が咲いている。
その形はぱっと開いた花火のようでもある。

  恋しさも暑さもつのれば口開けて  (中村草田男)

マツバギク018

マツバギク646

マツバギク278
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ヤブカンゾウ(藪萱草) ~良寛の戒語~
- 2017/07/25(Tue) -
ヤブカンゾウ061

話す人の、その内容がどれだけの真実味や信頼がおけるかはその表情や態度から案外分かるものである。
見ている人や聞く人は、言葉の多さや速さから瞬時にその真偽を見極めたりもできる。
一方少ない言葉の中に、ものことの本質を感じたりもする。

思い出したのが良寛さんが語る『良寛戒語』。
人の話をする姿、その様子について戒める。
90箇条になるその中から幾つか。

 一 ことばの多き
 一 口のはやき
 一 人の言いきらぬ中に物言う
 一 話の長き
 一 たやすく約束する
 一 ことごとしく物言う
 一 人のことわりを聞き取らずしておのがことを言いとおす
 一 あう致しました、こう致しました、ましたましたのあまり重なる
 一 はなであしらう

その言葉の何が本当で何が嘘か。
その心は何処を向いているのか、誰に向けているのか。
その饒舌な語りの中から、惑わされず確かなものを判別する。

耳に順がう言葉より、耳に逆らう言葉を受け止めることの大切さを思うこの頃。

庭の周りのところどころに藪萱草が咲く。

    萱草が咲いてきれいな風が吹く (大峯あきら)

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ムラサキツユクサ(紫露草) ~花の色のいろいろ~
- 2017/07/24(Mon) -
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朝に開く紫露草のいろいろ。
暑い午後にはその色を閉じる。
3枚花びらの中には細い毛。
これも一日花。

花言葉の中には「ひとときの幸せ」も。

  ひとときの幸せありや露の花 (あや)

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