ノリウツギ(糊空木・さびた)
- 2009/07/04(Sat) -
ノリウツギ

ノリウツギもアジサイの1種である。
円錐形の花序に多くの白い花をつける。
空木(うつぎ)とあるように空洞の茎はパイプになると聞く。
湖空木の和名は幹の内皮から和紙の糊料を作ることに因むとのこと。
北海道では「さびた」と呼ぶという。
華やかさはないが、繊細で上品な印象の花である。
控えめな白一色の花もまたいい。

水より風澄む日なり花サビタ (上村占魚)
 
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アジサイ(アナベル)
- 2009/07/03(Fri) -
あなべるあじさい

紫陽花は開花してから少しずつその色を変えていく。
七変化あるいは八仙花などの異名はそこに由来する。
咲きはじめの白から淡紅,紅,紫紅に、あるいは白から浅緑、そして青、青紫へと。
そんな色移りが、紫陽花の魅力の一つと言えよう。
しかし、このアナベルは少し違う。
蕾は緑、そして開いて薄緑に、満開では真っ白になる。
他の紫陽花が徐々に色を濃くしていくのと全く逆の道を辿る。
咲ききった時はまるで白い手鞠のようである。

  緑より出(いで)しの白き手毬花(てまりばな) (文)

あなべるアジサイ
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キキョウ(桔梗・balloon‐flower)
- 2009/07/02(Thu) -
桔梗

続いた雨がやむ。
桔梗が濡れている。
花びらを流れた雨粒が一つ二つと残る。
雨を乗せた花びらもまた風情があっていい。
いい色だ。これを桔梗色という。
先端が反り返った五弁の花びらに五本の雌蕊に一本の雄蘂。
閉じた蕾は紙風船を思わせる。英名で balloon‐flower というのはそこからくる。
朝鮮民謡に『トラジ』と言うのがあると聞く。
トラジとは桔梗のことで、恋を夢見る純情な田舎の乙女の歌だと知る。
なるほどにその優しい花容は素朴で可憐な乙女の姿にも見えてくる。

きりきりしやんとしてさく桔梗かな (一茶)
 
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ハナショウブ(花菖蒲・Japanese iris)
- 2009/07/01(Wed) -
ハナショウブ

花菖蒲の多くは池の畔や水辺にある。
生育環境としてそのような場所が適している花である。
安藤広重の浮世絵「 名所江戸百景『堀切の花菖蒲』」にも池水が描かれている。
このようにイメージとして花菖蒲と水は対になって思い浮かぶのが通常である。
しかし我が家のはバラやダリアなど他の花々と一緒の庭にある。
周りに水がなく、気の毒な身の置き所である。
この白い花菖蒲には「高嶺雪」の名が付いている。
基部に花菖蒲特有の黄色いマークがある以外はただただ白い。
だらりと垂れ下がる大きい花被片は繊細そのものだ。
英名でJapanese irisとあるように和の情趣あふれる花である。

今日から7月、もう今年も折り返しになるのか。

    はなびらの垂れて静かや花菖蒲 (高浜虚子)

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クジャクサボテン(孔雀仙人掌)
- 2009/06/30(Tue) -
孔雀仙人掌

蕾がだいぶ膨らんできたので、もうそろそろだろうと思って楽しみにしていた。
昨日、それは見事な姿に形を変えて私を迎えてくれた。
花びらに配られる色の妙、そしてそこに構成される造形美。
さらに中から伸びる蕊もまたこの花の美しさを一層引き立てる
きわめて濃厚な甘い香りも魅力的な花だ。
仙人掌の仲間はどうしてこうも美しいのだろう。

字の如く仙人掌の花に隙もなく (文) 

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