ヤツデ(八つ手) ~カレンダーを捲る~
- 2014/11/01(Sat) -
八つ手141

木々が葉を落とす頃咲く花たちもある。
八つ手もその一つ。
まだ多くは蕾だが、これから寒さが増すに連れて開いていく。
白い小さな花が丸くまとまる。

蜂がやってきた。
どうやらアシナガのよう。
花が少ないこの時期、彼らにとって八つ手は貴重な栄養源となっているらしい。

11月だ。
もう11月だ。
まだ11月だ。

郵便屋さんが年賀状の注文を取りに来る。

   今日といふ十一月の得難き日 (稲畑汀子)

八つ手142
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jジョウビタキ(尉鶲) ~冬が近いのだと~
- 2014/10/31(Fri) -
ジョウビタキ311

ツッツッツッ。
ツッツッツッ。
朝早くから届く声は尉鶲である。
時々、カタカタカタと挟む。

頭の銀白。
翼の白い三角。
胸の鮮やかなオレンジ。
今年も庭に飛来してからしばらくなる。

この鳥は人への警戒心があまりない。
掃き掃除をする私の近くに降りてくることもある。

今のところ姿はこの雄一羽だけ。
雌もきっと来ているとは思うのだが。

ツッツッツッは冬が近いことを教える声である。

  尉鶲わが目前にさびれる庭   (貫井爽水)

ジョウビタキ312

ジョウビタキ313
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イソギク(磯菊) ~海辺の花なんです~
- 2014/10/30(Thu) -
イソギク141

磯菊が咲いています。
黄色い小さな菊です。
いろいろな虫たちが寄ってきます。

本を紐解くと、この花は磯の名を持つように、元々は海辺が故郷だとあります。
灯台の横に群生する写真とともに、太平洋岸の伊豆などにはいたるところに自生地があると紹介されていました。

温暖な地からここ山国へ引っ越してからもう何年にもなります。
でもこうしていろいろに耐えて、元気につやつやの肌で咲きます。
環境の変化にも適応していく柔軟さ…。
逞しく生きる力…。

初霜がありました。
車のフロントも白くなりました。
秋が深まる信州です。

  磯菊の冬芽にとほき日の匂ひ   (中澤 愛)
  
イソギク142

イソギク143

イソギク144
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キャットミント(犬薄荷・Catmint) ~こちらもまだ咲いています~
- 2014/10/29(Wed) -
キャットミント291

小さな藤色の花はキャットミントです。
これも5月頃から咲き続けています。
夏の時期はこの色が葉を覆うくらいでしたが、今はぽつりぽつりです。
長い期間、お疲れ様です。

家から見える山もだいぶ色づいてきました。
静かな彩りが目に付く今日この頃です。

   山見れば今日のこゝろに秋の声  (あや)

キャットミント292
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ムラサキツユクサ(紫露草) ~まだ咲いている~
- 2014/10/28(Tue) -
紫露草281

今朝は寒かったわねえ。
ひえたなあ。

あれ、あそこにあるの、ムラサキツユクサでしょ。
そう。
まだ咲いているの?
さいているねえ。
夏の花のような気がしたけど。
そうだね。
へえ、秋なのにねえ。
あきにねえ。
今の季節にそぐわないわ。
それはじぶんかってというもんだ。
桜の紅葉の下にムラサキツユクサ、なんか違和感ある。
ひとにはわからないなにかをかんじているんだよ。
ふ~ん、鋭いセンサーがあるのかなあ。
ひとよりもでりけーとなんだよ。
花の方が人間より敏感ってことね。
そういうことだ。
白いのと赤紫のも。
いつまでさいていてくれるのかなあ。

ところで、「菱田春草展」はどうだったの?行ってきたんでしょ。
よかった。
重文の「落葉」も出ていたの?
うん、またゆっくりはなすよ。

   花なればいずれもよきと思ふ秋 (あや)

紫露草282

紫露草283

桜紅葉81
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サフラン(洎夫藍・saffron) ~秋の愁ひ~
- 2014/10/27(Mon) -
サフラン142

箒を手にしながらふと思った。

この先、庭を御しきれるか。
今こうして葉を落とす欅。
大きく枝を伸ばす桜。
栃、桂 小楢、そして松、公孫樹。
これまではなんとか屋根にも上って葉や枝を取り除くこともできた。
そろそろ体力も衰えてきている。
無理はできない。
伐るのがいいのでは…と。

年を越して結論を出そう。

欅の元にサフランが一つ。
ひっそりと。
気がついたのは昨日。

    洎夫藍の咲く日悲しき想ひ流るる  (あや)

サフラン141
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秋の庭景色 ~時間がゆったりと流れて~
- 2014/10/26(Sun) -
秋飾り141

モミジが色づきます。
桜や銀杏の葉が落ちてきます。
竹箒で掃き集めます。
焼き芋したくなります。
軒には干し柿です。
柴垣の端に赤蜻蛉が留まりました。
そんな秋の庭です。

どこかから懐かしい歌が聞こえてきそうです。

電話は叔父からだった。
「また飾りができたで、持って行くけど居るかい」
午後2時、高齢者マークを貼ったシルバーの車が着く。
お一人の暮らしなのにきちんとした身なりと磨かれた靴。

小さな風呂敷包みをほどいて出したのは手作りの季節飾り。
歩くには杖が離せないが、手先は器用、未だに細かな作業ができる。
いつもながらのこだわりのある丁寧な作り。
見事なできばえ。
温かい。

あれやこれやの世間話。
あの時その時の思い出話。
「おお、帰らなくちゃ」。

お達者とはいえ、八十半ば。
その手がハンドルを握る小一時間ほどの道のりを案じつつ見送る。

  日々是好日、就中此日紅葉濃し   (中野三允)

秋飾り143

秋飾り144

秋飾り142

秋飾り145
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