
花菖蒲の多くは池の畔や水辺にある。
生育環境としてそのような場所が適している花である。
安藤広重の浮世絵「 名所江戸百景『堀切の花菖蒲』」にも池水が描かれている。
このようにイメージとして花菖蒲と水は対になって思い浮かぶのが通常である。
しかし我が家のはバラやダリアなど他の花々と一緒の庭にある。
周りに水がなく、気の毒な身の置き所である。
この白い花菖蒲には「高嶺雪」の名が付いている。
基部に花菖蒲特有の黄色いマークがある以外はただただ白い。
だらりと垂れ下がる大きい花被片は繊細そのものだ。
英名でJapanese irisとあるように和の情趣あふれる花である。
今日から7月、もう今年も折り返しになるのか。
はなびらの垂れて静かや花菖蒲 (高浜虚子)