マンサク(満作・金縷梅) ~先がけて~
- 2017/02/25(Sat) -
マンサク174

細長い布紐をくるくると強く巻く。
それから手を離すと、巻き皺を残して捩れながら戻る。

マンサクの開花する様子は、たとえればそんな感じ。
それがいくつも絡み合うような咲き方をする。
しかも花は枝から直に吹き出る。
不思議というか、変わっているというか、面白いというか。

「満作さん」は優しくて温かくて力持ち?

その名の由来を尋ねればなるほど。
春真っ先に開花する花、つまり「まず咲く」からマンサク。
花が枝に「満ちて咲く」からマンサク。
黄色い四弁花が稲穂のようで「豊年満作」を思わせるからマンサク。
待ち焦がれた春訪れの喜びや期待感がその名付けに表れている。

「金糸の梅の花」と充てるのも言い得て素敵。

ところで、春告げ花にはなぜ黄色が多いのだろう。

   まんさくの花びら縒(より)を解きたる  (仁尾正文)

マンサク171

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マンサク173






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シジュウカラ(四十雀) ~「ア~アツッピー、オイシカッタツッピー」~
- 2017/02/24(Fri) -
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カリンの木に雄の四十雀がやって来ました。

彼が見つけたのは枝に残る一枚の少し膨らんだ枯葉です。
それはどうやら虫の冬籠もりの拵えのようです。
それに両脚を添えて下から嘴を突っ込みます。
その先で虫を捉え、首を捻りながら引っぱり出します。
そして飲み込みました。
満足したのでしょうか。
彼は一鳴き二鳴きして立ち去りました。

二月下旬、穏やか日和の庭のひとこまです。

  春めきてものの果てなる空の色   (飯田蛇笏)

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ヒマワリ (枯れ向日葵) ~観る~
- 2017/02/23(Thu) -
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知人から展覧会の招待状をいただき観てきた。
7部門からなる総合展である。
充実した大作が並ぶ。
堂々とした円熟味と若々しい斬新さが響き合って、会場全体を格調高い静謐な文化空間にする。
それぞれの作家の豊かな感性と個性的な表現性に学びを多にする。
個々の作品が放出する限りない創造の可能性にあらためて刺激受け、意欲を駆り立てられる。

知人が出品したのは洋画100号の「せせらぎ」というタイトルの作品。
普段誰も気に掛けないような身近な風景をテーマに写実で追求し続けるその制作態度は何年もぶれていない。
その誠実な仕事ぶりに敬服する。

向日葵が1本、枯れ姿で残る。
いや、残しておいた。

  風の耳拾ひあつめし二月かな  (木村敏男)

枯れ向日葵172

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エナガ(柄長・long‐tailed tit) ~かわいい仕草と表情~
- 2017/02/22(Wed) -
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柿の枝を小さな鳥が動く。
チュリュチュルリュ。
エナガだ。

すーっと伸びた長い尾。
綿のようなふわふわとした丸い体。
首をすくめたような短い首。
頭の後ろまで回る黒い眉斑。
それに囲まれる白い頭頂部。
短い嘴と小さな目。

仕草と表情が動くオモチャのように愛らしい。
掌に乗せたくなる。

鳥たちの動きも陽気と共に活発となっている。

  青年に春の鳥きて名告りけり   (鳴戸奈菜)  

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二月の山 (雪山) ~だんだんと、だんだんに~
- 2017/02/21(Tue) -
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ある証明書類を発行して貰うために公的事務所に行った。
「早くても30分から1時間の待ちになりますがよろしいですか?」
案内係の女性は時間が掛かることを申し訳なさそうに伝える。
毎日がそうなのか、それとも時期的なことなのか。

待合室の椅子はたしかに大勢の人である。
窓口は6箇所、見ていると一人ひとりの時間は15分前後だろうか。
秘島を特集した婦人雑誌を捲りつつ、番号を呼ばれるのを待つ。
番が回ったきたのは40分ほど経ってからだった。
私の用件はものの数分で済んだ。

外へ出るとけっこう吹いていた。
帽子が飛ばされそうな強さだ。
こうした風の様子もまた一つ、春到来を示している。
だんだんと、だんだんに「春」を示す現象が目にも増える。

  雪嶺よ日をもて測るわが生よ  (相馬遷子)

雪山171
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メジロ (目白) ~やってきたのはきれいな目をした~
- 2017/02/20(Mon) -
メジロ728

ピチュピチュピチュ…。
外に賑やかな声がする。
目を遣ると臘梅にメジロたち。
その黄色い花がお目当てらしい。
嘴を挿しては吸っている。

だいぶ暖かくなった。
鳥たちも春を感じているのだろう。

それにしてもメジロはいつ見てもかわいい。

  見えかくれ居て花こぼす目白かな (富安風生)

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メジロ732
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子どもの木彫(着色) ~空の色~
- 2017/02/19(Sun) -
男子木彫23

ティーポットを落とした。
壊れた。
私専用のものだったので少し残念。
形あるものは必ず壊れるものだが…。
ただこのところこうしたことがよくある。
先日も小皿を割ったばかりだ。
手から落としたり、うまく持ち上げられなかったり。
滑りやすくなっている指先を見れば、指紋の溝が浅くなり、その渦の形も不明瞭になっている。
このごろ、手の機能や感覚の衰えをも実感する。

10日ほど前に彫った子どもの木彫に着色をした。
最後まで迷った靴の色は空色にした。
「すずさん」の見上げる空が思い浮かんだ。

   雨水より啓蟄までのあたたかさ   (後藤夜半)

男子木彫20

男子木彫21

男子木彫22

男子木彫24
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