キスジアマリリス(黄筋アマリリス) ~また咲いて~
- 2017/01/17(Tue) -
黄筋アマリリス1732

今朝、肩に寒さを覚え目が覚めた。
連日厳しい冷え込みが続く。

新聞の一面に“22年重ねた「生」”の文字。
その下にライトアップされた中州に積み上げられた石。

部屋では黄筋アマリリスがまた咲く。

   空にのみ 規律残して 日の沈み 廃墟の上に 月の昇りぬ  (与謝野晶子)

黄筋アマリリス1731

黄筋アマリリス1733

黄筋アマリリス1735

黄筋アマリリス1734
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サナギ(真冬の蛹) ~無事に羽化するといいんですが~
- 2017/01/16(Mon) -
揚羽冬蛹4

「おや?」
葉を落としたキンカンの木に何かが付いています。
目を近づけるとどうやら蝶の蛹です。
枝に帯糸を掛けて自らを支えています。
薄緑色で二つの角のようなものがあります。
ナミアゲハでしょうか。
氷点下になる真冬の空の下での蛹化、なんとも健気です。
ちょっと迷いましたが、付いている枝を切って部屋に入れることにしました。
ほんとはそのままにして自力で春を待たせてやるのが一番だとは思いつつ。
もしかしたら羽化するかもしれないと、そんな興味と期待を持って。
しばらく子どもの気分になって見守ってみます。

  帯糸張りいのちの翳の冬蛹  (あや)

揚羽冬蛹3

揚羽冬蛹1

揚羽冬蛹2
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キジバト(雉鳩)  ~雪かきのあとで~
- 2017/01/15(Sun) -
雉鳩の庭

雪が降りました。
雪かきをしました。
1時間少し掛かりました。
汗も少しかきました。

休みました。

部屋で音楽を聴いていました。
役場からの納税通知書が届きました。
これからの納付額が月1万円の増になるとの事でした。

「雉鳩が来ているよ」と言うので硝子越しに外に目を遣りました。
雪はところどころに残るものの、だいぶ溶けて地面が顔を出しています。
雉鳩が臘梅やクリスマスローズの辺りを首を下に向けて歩き回っています。
食べるものを探しているようです。
何かを見つけて口に運びます。
今頃、虫がいるわけもありませんし、土の上には何もありそうにないのですが。
それにしても寒い中でも食を得なければならない雉鳩も大変だと思います。

そんな様子で7分ほど居たでしょうか。
そこへ鵯の声です。
雉鳩は慌てて飛び去りました。

「干し柿食べる?」
「そうだね」
「いくつ?」
「ひとつでいい」

   湯上がりの爪の手入や小正月 (鈴木真砂女)

雪と雉鳩171

雪と雉鳩172

雪と雉鳩173

小正月の干し柿
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ホオズキ(冬の鬼灯) ~変わるその形~
- 2017/01/14(Sat) -
籠の中のホオズキ171

色形が良くて、造型にも良さそうで、オブジェにもなりそうで。
それで秋の終わりにはいつもいくつかは取っておく鬼灯。

冬さなかの庭の外れに鬼灯の茎が一つ。

あるものは袋に朱の色を少し残し。
あるものは袋の皮が剥がれて網目模様となる。
あるものの中には朱の玉が透けて見え。
あるものは底が破れて玉がこぼれ落ちる。

姿を変えたこうした冬鬼灯もまた部屋に迎え入れる。

  冬景の魅了するにも任せけり  (相生垣瓜人)

冬のホオズキ171

冬のホオズキ174

冬のホオズキ172

冬のホオズキ173
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スカイツリー(SKYTREE) ~都会で過ごす時間~
- 2017/01/13(Fri) -
スカイツリー17171 - コピー

先日東京へ出かけた際、スカイツリーに登った。
行く前からその計画だった。

高速バスで新宿へ着き、その足でホテルへチェックイン。
最上階のラウンジで軽食を摂る。
窓からは快晴の中に富士山が見える。
スカイツリーのことが頭にちらつく。
今日のこの時間が最高だろう。
早めに出よう。

部屋に戻り、早速行くことを告げる。
前回は2時間半待ちということで諦めて帰ってきた。
今回は2時間までならなんとか我慢して待とう。
そんなことを話しながら、身支度をせき立てる。
「2時間なんて…、私疲れそうだから部屋にいる」
せっかくなのにと思いつつも「おれ付き合うよ」という声と連れだって出る。

風もなく気持ちが良いので押上駅で降りて、歩いて向かう。
20分ほどで着く。
入り口にある石彫「TO THE SKY」(澄川喜一氏作)の間から東京スカイツリーを見る。
3本並ぶ石柱の一本の先端にツリーを重ねると計算されたようにピタッたと一致する。
見事。

「待ち時間は50分となっています」との案内。
「いいね」
「よかったね」
チケット売り場に辿り着くまでには45分かかったが、それは思いの外短く感じた。

天望デッキについた私はワクワク感を抑えきれない。
青空が広がり遠方まで視界が届く。
ガイドの説明に耳を傾け、マップと合わせながらそこここと位置や場所、建物、地域を確かめる。
さらに上の天望回廊に昇る。
ガラスの床に足を乗せた際にはさすがに身を硬くした。
ツリー自身の影が千葉の方向(たぶん)に向かって伸びる。
横を走る道路と合わせればまるでツインタワーのようでもある。
見るもの体験すること、どれもこれも満足。

すぐ近くに浅草寺が見下ろせる。
「どうせならついでに歩いて行こう」
「お守りも買いたいから」
付き合ってくれた事だし、随うことにした。

途中スカイツリーを振り返る。
いろいろの形態が縦横に組み合わさった都会のその景色もまたすばらしい。
白い機影と鳥も1羽。

仲見世はだいぶの混雑であった。
和服姿の女性も大勢居て、まだ正月の内であること感じさせてくれる。
ただよく見るとその着物を纏っているのの多くが外国人の女性であったのもおかしい。
人混みの中を押されて本堂までに辿り着くには結構時間が掛かった。
選んだお守りは「心願成就」のようだ。
今年から新しい生活が始まることに心機一転と思いも強くしているのだろう。

ホテルへ戻った時、だいぶ歩いたはずの体には疲れを感じなかった。
心が満たされたから…。

夜景を外に見ながらラウンジでワイン。

スカイツリー、もう二度と行くこともないだろうと思いつつ目を閉じた。

  人日や本堂いづる汗けぶり (小林一茶)

スカイツリー17172

スカイツリー17173

スカイツリー17174
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カリン(榠樝) ~砂糖漬けと冬の実~
- 2017/01/12(Thu) -
カリンの砂糖漬け17

カリンの実は砂糖漬けにしてくれる。
割って種を取り、皮を剥いて小片にするところまでは私がする。
およそ5月頃まで食べられる分が漬けられる。
でも食べるのは私だけである。
美味しいのにと思うのだが、家人はほとんど箸を付けない。

今年は3分の1ほどを取らずに木に残したままにした。
高所での作業、今の自分の運動能力と体力などを冷静に考えれば無理しない方が良い。
身の回りではだんだんにそんなことが増えている。

多くはそれぞれが時期を見て落下したが木にはまだ3個付いている。
先日の雪が残る上にも一つ。
落ちて転がったのを拾っては木の下に寄せて置く。

部屋にはまだ漬けられるのを待つ実が籠の中にたくさん。
艶やかで甘い香りの実、手にすれば、いくつかの想いが蘇ったりもする。

    己が木の下に捨てらる榠樝(かりん)の実  (福田甲子雄)
 
冬の花梨1712

冬の花梨1711

冬の花梨1713

冬のカリン174
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日本民藝館 ~『柳宗悦と民藝運動の作家たち』展~
- 2017/01/11(Wed) -
日本民芸館3

かねてよりどうしても訪ねたい所があった。
目黒の東大駒場キャンパス横にある日本民藝館だ。
それがさる成人の日、この何年も前からの行きたい見たいの思いがようやく叶った。

新宿から渋谷に出て、井の頭線に乗り換え駒場東大前駅で降りる。
西口から閑静な住宅街を7分ほど歩けば、いかにも一昔前の佇まいを見せる白壁の大きな建物が目に入る。
道を挟んで対になるように左に西館、右に本館が建つ。

大きな引き戸を開くとそこは広い石敷になっており、その先の黒光りする上がり框で靴をスリッパに履き替えて入る。
10時の開館時間を少し過ぎたところで入館したが、すでに10数人の靴が並んでいた。
あとからも人の姿は途切れることなく、ことに外国人の姿が目立つ。
彼らもまた柳の主導した民藝運動の奥深さを知って訪ね来るのだろう。

「順路は特にありませんのでご自由にお好きなところからご覧下さい」と受付の方からの案内。

バーナード・リーチ、河井寛次郎、濱田庄司、棟方志功、芹沢銈介等々、斯界の巨人たちの作品が贅沢なほどずらり並ぶ。
その充実した所蔵品や展示等は様々に得られる情報から頭にはイメージ化されてはいたが、目の前にしてただ息をのむばかり。
「この作品なら飾りたいわ」
「こっちの方が形がいい」
連れ添う家人達は口々に軽薄な評価をしては見ている。
ほとんどが人間国宝級だということは微塵にも頭にはない。
「うちにもこんないいのが欲しいね」
何を言っているのだろう、作家の質とレベルが丸っきし違うということは、お金の問題でもあることに気づいていない。
そうした会話に少しの恥ずかしさを覚え、いくぶんの距離を置いて先を進む。

あの作品この作品に触れてその感想を記したいのだが、なにせ館内は撮影禁止。
目を凝らして内なるシャッターを切って頭のファイルに収めるしかない。

二階には壺屋焼の金城次郎の作品や平良敏子の格子文芭蕉布など、沖縄の工芸家の作品も並ぶ。
「うちにも金城次郎の作品があったよね」
「そう、魚のやつね」
よく覚えていたもんだ。
たしかに魚文の小壺が一点、昭和51年頃手に入れたと記憶している。

作品を撮れないので、窓の外の壺のある風景をシャッターに収めることにした。
その風情がまたよく、いい絵になる。
全体を見終え階下に降りて、今一度第1室「柳宗悦の仕事」を見る。

靴に履き替え門を後にした時家人がぽつりと言う。
「良かったね。気に入った。また来よう」
そう、何時の日か、西館も観覧できる水曜か土曜の日にあらためて来ようと思った。
所蔵品は言うまでもないが、登録有形文化財の建物や微に細に技を駆使した家具調度品に触れるだけでもその再訪の価値はある。

新宿に戻り、蕎麦のある店を見つけて入る。
それぞれ違うのを頼む。
会計を済ませて、外に出て10歩ほど歩を進めたほぼ同じタイミングで言葉を口にする。
「美味しくなかった」
「だめだったね」
きれいな店で客も多かったのにと、首を傾げる。

高速バスに乗って家路に就く。
諏訪辺りはかなりの雪が降ったようだ。
着けば留守していた家の庭にも多くの雪が地を覆っていた。

   一月の汚れやすくてかなしき手   (黒田杏子)

日本民芸館4

日本民芸館6

日本民芸館1

日本民芸館2
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