師走の街  ~懐かしい風景~
- 2014/12/21(Sun) -
師走飾り1

ことぶき屋の店先です。
幟が立っています。
年末大売り出しです。
福引きもあるようです。
一等は何でしょうか。
郵便ポストにはそろそろ年賀状が投函されているはずです。
雪が残る道を托鉢僧が通ります。
山頭火さん?
「後ろ姿のしぐれていくか」
寒い中お疲れ様です。

叔父からの電話があったのは朝9時。
「師走の飾りができたで持って行くけど、今日は都合はどうだい?」
「出かける予定はないのでいつでも大丈夫です」
「じゃあ、1時半にいくでな」
「楽しみにお待ちしています」

ほぼ時間どおりに車が入ってくる。
杖を右手に左手には風呂敷包み。
ライトブラウンの靴はぴかぴかに磨き上げられ、ズボンにはアイロンの筋がぴしっと入っている。
一人暮らしだが今なおお洒落である。
座して結びをほどいて出してくださったのが、年の暮の田舎の銀座。
なまこ壁に縁台、どこか映画にでも出てきそうな懐かしい風景だ。
背景はいかにも寒々とした冬の空の色。
店の看板や幅5㍉ほどの旗に書かれた文字も見事。
芸の細かい紙細工である。

小一時間、昔の大売り出しや初売りの様子についての話が弾む。
「次は正月飾りを持ってくるでな」
「ありがとうございます」

折々の季節や行事に合わせ、想を練り上げて作って下さる。
毎回の豊かなアイディアと繊細な手作業に敬服する私である。
早速玄関に飾らせていただく。

   福引のかんらかんらと回りけり  (辻 桃子)

師走飾り2

師走飾り3

師走飾り4
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
カリン(冬の花梨)  ~雪のベレー帽~
- 2014/12/20(Sat) -
雪のカリン1

まだいたるところに雪が残っています。
花梨にもちょこんと白いベレー帽です。
思わず頬が緩みます。
下の雪の上にも3つ転がっています。

大きくていい色で香りも佳くて。
でもカラスもヒヨドリも小鳥たちも食べません。
風呂に入れることにしましょう。

さてと、いい空気を胸いっぱいに吸って、作業の続きです。

   まだもののかたちに雪の積もりをり (片山由美子)

雪のカリン2

雪のカリン3
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ・豹紋蜥蜴擬) ~寒いのは苦手なんです~
- 2014/12/19(Fri) -
レオパ1

我が家のアイドル、レオパ君です。
9年目の冬になります。
君付けをしていますが、実際のところ雄だか雌だかはよく分かっていません。
昼間は寝ていることが大半ですが、時々外に出されていじられています。
たまにエプロンのポケットの中に入れられて台所に立つこともあります。
きっと迷惑なんでしょうけど。
喋らない、啼かない、噛まない…性格はきわめて大人しく穏やかなのです。
動きもスローです。
そのつぶらな瞳がまたなんとも可愛いのです。
世話しているのは家人です。

で、彼を作りたくなったんですね。
私ではありません。
手がけたのは本来の飼い主さんです。

まずは石粉粘土で造型をします。
一番いい動きを捉えて形を決めます。
見て作るのですが、当然のことながらポーズを固定してくません。
それでもなんとかできました。
次はシリコンで雌型取りです。
脚は細かいので四分割にします。
そしてポリウレタン樹脂(レジンキャスト)を流し込みます。
型から外し、ルーターで細部を削り整え、最後に白いスプレーで着色して仕上げます。
雌型がありますので、いくつも複製できます。
今度はピンクや、黒、緑色や金色のも作るとのことです。

テーブルの上に作品を置いて散歩させると、その上に乗って遊んだりします。
もっともそれがなんなのか、彼は知らないでしょうけど。

そうそう、レオパ君は寒いのが苦手なんです。
ですので冬は専用のマットヒーター(床暖房)を入れてあります。
これで厳しい信州の冬を乗り越えています。

 小動物と吾のいる冬のしづけさ (あや)

レオパ2

レオパ3

レオパ4

レオパ5
この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
ヒヨドリ(鵯と柿)  ~降っていても~
- 2014/12/18(Thu) -
ヒヨドリと柿01

「真冬時の気温をすでに下回っています」
「路面の凍結に十分注意をしてください」
「不要不急の外出は控えましょう」
そんな呼びかけが入る。

ちらちらと雪が舞う。
明るさの度合いからいうと薄い灰色と言った方がいい外の景色。
柿の木に一羽のヒヨドリが留まる。
そこにあるのは熟柿。
そのねっとりとした甘みはこの時期の貴重な食糧。
嘴を差し入れ挟み取って喉へはこぶ。
捻るようにまた1口、2口。
そして何処かへ飛び立った。
まだ残っている。
明日も来るだろうか。

風がうなる。
窓が開かない。
凍っている。

   寒禽の取り付く小枝あやまたず  (西村和子)

ヒヨドリと柿03

ヒヨドリと柿02
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
サザンカ(山茶花)  ~雪雪雪~
- 2014/12/17(Wed) -
山茶花12171

外は雪。
積もっている。
日中はずっと雪の予報。
最高気温も1℃。

防寒具に身を包んで始めるとしようか。
外はまだ薄暗いが。
とりあえず、人々の車が通り始める前に道から。
腕と肩と腰と相談しながら。
そして庭を。
少しずつ時間を掛けて。
久し振りのいい汗になる。

昨日、山茶花を一輪剪って挿しておいた。

  まれによき夢みし朝や雪降りつつ  (清水基吉)

この記事のURL | 日常・おはなし・他 | CM(0) | ▲ top
ヤマアジサイ(冬の山紫陽) ~枯れ姿にも四十八茶~
- 2014/12/16(Tue) -
冬のヤマアジサイ161

景色の中から鮮やかな色が消えていく。
多くは茶の世界に変わって。

江戸の人々はそんな自然の寂びた世界にも細やかな心をもって味わっていたらしい。
身のまわりのあらゆる微妙な茶の色相の変化に名前を付けて楽しんだと。
それらには四十八茶の名があるという。
繊細な感覚である。
雀茶、鶯茶、狐色、蝉の羽色、香色、媚茶、白茶、金茶、檜皮色、煤竹色、利休茶…。
その付けられた名の一つひとつがなんとも趣深い。
この枯れ山紫陽花の色は「柴染」というのか。

   木も草もためらはずして枯れゆけり  (相生垣瓜人)

冬のヤマアジサイ162

冬のヤマアジサイ163
この記事のURL | 自然・菜園・風景 | CM(0) | ▲ top
クリスマスローズ(Christmasrose)  ~寒さの中で~
- 2014/12/15(Mon) -
クリスマスローズ151

寒々…。

枯れ葉色の中に青々とした一角。
それはクリスマスローズの小径。
(私が勝手にそう呼んでいるだけなのだが)
掌のような大きな葉を広げる。
つややかに、ピンとして。
氷点下なぞものともしない。

腰を屈める。
クリスマスローズに子どもたちが生まれている。
株の中では花芽も育っている。

寒々…。
かさかさにぱたついた空気など。

   淋しさに慣れてゆく日々寒さにも  (稲畑汀子)

クリスマスローズ152

クリスマスローズ153

クリスマスローズ154

クリスマスローズ155
この記事のURL | 草と花と鳥と | CM(0) | ▲ top
| メイン | 次ページ